天皇陛下、ロンドンで日本の文化発信拠点「ジャパン・ハウス」視察
ロンドン=中田絢子
訪英中の天皇陛下は23日、日本の文化発信拠点としてロンドンに開設された「ジャパン・ハウス」に足を運び、開催中の「見つけよう日本のデザイン」展を視察した。
同展は、映像作家や建築家、ファッションデザイナーなど世界で活躍する7人の日本人が、日本各地から選んだデザインを展示。縄文時代の土器から、ラグビー日本代表チームのウェアまで、さまざまなものを取り上げている。
陛下は、ラグビーのウェアが、体を包み込むように立体的に製作されていると聞くと驚いた様子だった。このウェアを製作した富山県の会社は、地元のあんどん祭りのあんどんが立体的につくられていることにヒントを得て、立体的にスポーツウェアを製作し始めたという。陛下は「この祭りに行ったことがあります」などと興味深そうに説明に耳を傾けていた。宮内庁幹部によると、陛下は「デザインに注目して日本の文化を探求するのはとても良いと思った」という趣旨の感想を述べていたという。
「ジャパン・ハウス」前には英国在住の日本人やロンドン市民らが集まり、陛下が乗った車が到着すると歓声があがった。(ロンドン=中田絢子)
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この記事を書いた人
- 中田絢子
- 東京社会部|宮内庁担当キャップ
- 専門・関心分野
- 皇室、憲法、平和、政治、運輸
2023年12月に90歳の卒寿を迎えた上皇さま。在位中、国民と同じ目線であり続ける「平成流」を大切にしました。年始の集合写真をもとに、ご一家の歩みと平成、令和を振り返ります。[もっと見る]