小池百合子氏、発信力封印した選挙 「お邪魔虫みたい」自嘲した自民
「池袋に戻ってまいりました」
選挙戦最終日の6日夕、小池百合子氏(71)は自民党衆院議員時代の地元でマイクを握り、声を張り上げた。
激しい雷雨に見舞われ、演説時間は、応援弁士と合わせても15分ほど。傘を差す聴衆から「いいぞ!」と声がかかる一方、終始、批判の怒号も飛び交う。騒然としたまま、最後の街頭演説は終わった。
小池氏の選挙戦は、最初から異例だった。
告示日。小池氏が3選への決意を語った場所は街頭ではなく、都庁近くに構えた選挙事務所内だった。周りにいたのは、小池事務所の関係者や、特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会の議員ら「身内」のみ。
その日の午後以降は、都内各地へ「行政視察」を重ねた。幼稚園、フリースクール、防災センター、モノレールの車両基地――。視察先は選挙期間中に計18件。1日だけで4件に上る日もあった。
街頭演説わずか12回
現職知事の役割を果たしなが…
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