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テーマ　神戸こうべ市しの郊外こうがいは持続じぞく可能かのうか

　神戸こうべ市しの郊外こうがいエリアでは急速きゅうそくに人口じんこう減少げんしょうが進すすむ。スーパーが撤退てったいし、市営しえいバスが赤字あかじ路線ろせんを抱かかえる。

　この先さき、高齢こうれい化かがいっそう進すすむ中なかで、地域ちいきの住民じゅうみんは生活せいかつし続つづけることができるのか。

　神戸こうべの郊外こうがい問題もんだいを議論ぎろんした学生がくせい6人にんは、いずれも神戸こうべ市外しがいの出身しゅっしんだった。メンバーからはこんな声ごえが上あがった。

　「神戸こうべは思おもっていたより田舎いなかだった」

　神戸こうべは市域しいきが広ひろく、北きた区くの面積めんせき（約やく240平方へいほうキロ）だけで、大阪おおさか市し全体ぜんたいの面積めんせき（約やく223平方へいほうキロ）を超こえる。特とくに西部せいぶや北部ほくぶは農村のうそんや山地さんちが多おおく、西にし区くにある神戸市外国語大学こうべしがいこくごだいがくの近辺きんぺんにも緑みどりが広ひろがる。

　兵庫ひょうご県けん丹波たんば市し出身しゅっしんの平田ひらた恋こい奈（ここな）さん（3年ねん）は「人口じんこう密度みつどがもともと低ひくいのに、人口じんこうが減へっていくと今いままで以上いじょうに地域ちいきはスカスカになる」と指摘してき。空あき家やが引ひき起おこす問題もんだいやインフラ維持いじ、公共こうきょう交通こうつうの課題かだいなどを話はなし合あった末すえにたどりついたのが、駅前えきまえに都市とし機能きのうを集約しゅうやくする「戦略せんりゃく的てきダウンサイジング」だ。

駅前えきまえで完結かんけつする街まちづくり　議論ぎろんには葛藤かっとうも

　市し中心ちゅうしん部ぶから西部せいぶ・北部ほくぶへと延のびる鉄道てつどう網もうを生いかす。生活せいかつに必要ひつようなサービスを駅前えきまえに集中しゅうちゅうさせて集あつまり住じゅうの誘因ゆういんを作つくり、徒歩とほで生活せいかつが完結かんけつする街まちを目指めざす。

　市営しえいバスの不ふ採算さいさん路線ろせんを廃止はいしする一方いっぽうで、民間みんかんのライドシェアサービスや電動でんどうキックボードといった代替だいたいサービスの誘致ゆうちを目指めざす。民間みんかんの誘致ゆうち策さくに課題かだいは残のこるが、高知こうち県けん佐川さがわ町まち出身しゅっしんの川村かわむら拓たく夢ゆめさん（3年ねん）は、「使つかいたい人ひとが使つかいたい時ときに使つかうことができるモデルの導入どうにゅうが解決かいけつ策さくになる」と語かたった。

　駅えき周辺しゅうへんを「てこ入いれ」する一方いっぽうで、既存きそんの交通こうつう網もうを縮小しゅくしょうする議論ぎろんに、ためらいや葛藤かっとうの声こえも出でた。それでも、滋賀しが県けん草津くさつ市し出身しゅっしんの寺地てらち楓かえで佳けいさん（4年ねん）は「横暴おうぼうかもしれないが、中途半端ちゅうとはんぱな転換てんかんでは、将来しょうらい的てきに誰だれも住すまない地域ちいきになってしまう」と話はなした。

大阪おおさかから遠とおくても住すむ？　二ふたつの「スパイス」を提案ていあん

　若わかい世代せだいにとって魅力みりょく的てきな地ち…