千葉ちば県けん出身しゅっしん。1993年ねん入社にゅうしゃ。広島ひろしま、松本まつもと、長野ながの支局しきょくを経へて学芸がくげい部ぶ、くらし編集へんしゅう部ぶ、科学かがく医療いりょう部ぶ、GLOBE編集へんしゅう部ぶ副ふく編集へんしゅう長ちょう、特別とくべつ報道ほうどう部ぶ、オピニオン編集へんしゅう部ぶ次長じちょう、朝日新聞あさひしんぶんアピタル編集へんしゅう長ちょうなどを経験けいけん。2024年ねんから現職げんしょく。
こちらの記事きじだけでなく、連載れんさい「さらば毒どく親おや」(https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=2151&iref=pc_rensai_article_breadcrumb_2151)で伝つたえたかったのが、「あ
「毒どく親おや」という言葉ことばはきついですが、暴言ぼうげんを吐はく、ネグレクトする、過か干渉かんしょうするなど、さまざまなパターンで子こどもを支配しはいしようとする親おやのことです。たとえこうした機能きのう不全ふぜん家族かぞくで育そだっても、とくに小ちいさいころは、自分じぶんの家族かぞくのおかしさに気きづくことは難むずかしいでしょ
「1人ひとりっ子こだとかわいそうじゃない?」 子こどもを出産しゅっさんした年齢ねんれいが高たかかったせいか、あまり言いわれたことはないのですが、一いち度どだけ面めんと向むかって言いわれたことがあります。 私わたし自身じしん、子こどもは1人ひとりでいいと思おもいつつ、そう言いわれると気持きもちが揺ゆらぎました。親おやは1人にんで
アルコール、薬物やくぶつ、ギャンブル、ゲーム……。何なにかに依存いぞんしてしまう人ひとの背景はいけいには、何なんらかの心しんの痛いたみがあります。この女性じょせいも、家族かぞく関係かんけいのつらさを紛まぎらわせるため、買かい物ものや対人たいじん関係かんけいに依存いぞんすることで得えられる「幸しあわせ」に依存いぞんしてきました。一方いっぽうで、だからこそこれ
以前いぜん、取材しゅざいした大学院生だいがくいんせいが「周囲しゅういからはモラトリアムで、お気楽きらくな身分みぶんと見みられる」とこぼしていました。現実げんじつは、研究けんきゅう成果せいかへのプレッシャー、研究けんきゅう室しつ内ないの人間にんげん関係かんけい、将来しょうらいへの不安ふあんなど、さまざまなストレスに囲かこまれていることが、海外かいがいの研究けんきゅう結果けっかでは報告ほうこくされていま
この連載れんさいのデスクを担当たんとうしました。きっかけは、「シングルマザーの4割わりは子こどもが0-2歳さいのときに離婚りこんしており、5歳さいまでを合あわせると6割わりにのぼる」という厚生こうせい労働省ろうどうしょうのデータに衝撃しょうげきを受うけたことです。この割合わりあいはこの四半世紀しはんせいき、変かわっていません。 私わたしが出産しゅっさん
日本にっぽんの大学だいがくで、教員きょういんが学生がくせいへの適切てきせつな指導しどうを怠おこたる「指導しどう放置ほうち」をアカハラとして認定にんていした事例じれいはあまりありません。 この連載れんさいのデスクを務つとめました。取材しゅざい班はんは、指導しどうはどうあるべきか、大学だいがくの調査ちょうさはどうあるべきか、アカハラを防ふせぐにはどうすればいいのかなど、さ
2年ねん前まえに放映ほうえいされたNHKの連続れんぞくテレビ小説しょうせつ「カムカムエヴリバディ」では、オダギリジョーさん演えんじる錠じょう一いち郎ろうが、突然とつぜん、トランペットが吹ふけなくなる症状しょうじょうに襲おそわれました。ドラマでははっきりと病名びょうめいは告つげられず、「原因げんいん不明ふめいの病やまい」とされましたが、山口やまぐち智史さとしさんと
寒さむくなると水分すいぶんの摂取せっしゅ量りょうも減へるせいか、便秘べんぴに悩なやむ人ひとが増ふえます。朝あさデジでも、便秘べんぴ関連かんれんの記事きじがよく読よまれるようになると「あ、冬ふゆが来きたんだな」と実感じっかんします。 かく言いう私わたしも便秘べんぴ体質たいしつで、朝あさ一いち番ばんに白湯さゆを飲のむなど色々いろいろとと試ためしていますが、特効薬とっこうやくはありません
つわりの原因げんいんが最近さいきんまでわからなかったとは……。それだけで驚おどろきです。 つわり以外いがいにも、月経げっけい痛つうや更年期こうねんき障害しょうがいなど、女性じょせい特有とくゆうの医療いりょう・健康けんこうに関かんする分野ぶんやの研究けんきゅうが遅おくれていることが指摘してきされています。男性だんせい医師いしにとっては「取とるにたらないこと」「我慢がまんするしかない
この記事きじのデスクを担当たんとうしましたが、仲川なかがわ真紀まきさんとほぼ同どう世代せだいで同窓どうそうです。キャンパスですれ違ちがっていたのかも……と思おもうと、引ひき込こまれるように読よんでしまいました。 抜毛ぬけげ症しょうは、自分じぶんの髪かみの毛けや眉毛まゆげなどを引ひき抜ぬくことをやめられない病気びょうきで、小中学生しょうちゅうがくせい時代じだいに発はつ
大学だいがく病院びょういんにおいて、働はたらいているのに給料きゅうりょうが払はらわれていない実態じったいを「無給むきゅう医い問題もんだい」と言いいます。2020年ねんに文部もんぶ科学かがく省しょうが報告ほうこくした調査ちょうさ結果けっかによると、全国ぜんこく99大学だいがく108大学だいがく病院びょういんの31,801人にんの医師いしのうち、約やく1割わりに当あたる2819人にんが無給むきゅう医いだったことが明あきらか
この連載れんさいのデスクを担当たんとうしました。 大学だいがく病院びょういんの働はたらき方かたを考かんがえる上うえで、5年ねん前まえに発覚はっかくした東京医科大とうきょういかだいの不正ふせい入試にゅうし問題もんだいは非常ひじょうにショッキングな出来事できごとでした。女性じょせい受験じゅけん者しゃの点数てんすうを一律いちりつに減点げんてんしていたという事実じじつのみならず、現場げんばの多おおくの医師いしから「大学だいがくの対応たいおうは理解りかいでき
「き取きとり困難こんなん症しょう」という言葉ことばを初はじめて聞きいた方ほうも多おおいと思おもいます。 この記事きじにもあるように、聴覚ちょうかく検査けんさでは異常いじょうがなく、音おとは聞きこえているのに「き取きとれない」「聞きき間違まちがいが多おおい」といった症状しょうじょうを指さします。ちなみにLiDは「Listening Diffi
帯状疱疹たいじょうほうしんは、体内たいないに潜伏せんぷくしている水みずぼうそうウイルスが原因げんいんで起おこり、ストレスや過労かろうなど免疫めんえきが低下ていかしたときに発症はっしょうする病気びょうきです。80歳さいまでに3人にんに1人ひとりが発症はっしょうすると言いわれますが、近年きんねん、若わかい世代せだいの発症はっしょうが増ふえているそうです。 経験けいけん者しゃによるとすさまじい痛いたみ
育休いくきゅう7年ねんと言いわれても、会社かいしゃ員いんにはとても無理むり……と思おもってしまいますが、成果せいか主義しゅぎ、男おとこ社会しゃかいの研究けんきゅう者しゃの世界せかいでも異例いれいでしょう。それでも国立こくりつ大学だいがくの准じゅん教授きょうじゅとして研究けんきゅうを続つづけているところが、藤田ふじたさんの実力じつりょくがなせる技わざだと思おもいます。 「研究けんきゅうから離はなれ、子こどもの相手あいて
世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)によると、世界せかいの子こどもや青少年せいしょうねんの約やく20%が、精神せいしん障害しょうがいや問題もんだいを抱かかえているそうです。一方いっぽうで日本にっぽんでは、子こどものこころを専門せんもん的てきに診みる児童じどう精神せいしん科か医いの不足ふそくが課題かだいとして指摘してきされています。 たとえば、発達はったつ障害しょうがいの疑うたがいで専門せんもん的てきな医療いりょう機き
大学だいがくや研究けんきゅう室しつ内ないを現場げんばに起おこるアカデミックハラスメントは、なかなか表ひょうに出でません。 教授きょうじゅが相手あいてを追おいつめるような言動げんどうをしても「指導しどう」ととらえられ、言いわれた本人ほんにんも「自分じぶんが至いたらないからだ」と思おもいがちです。 周囲しゅういのスタッフも、研究けんきゅう費ひの采配さいはいや論文ろんぶん
9月くがつは小児しょうにがん啓発けいはつ月間げっかんです。「ゴールドリボン」をシンボルマークに、病気びょうきへの理解りかいや支援しえんを訴うったえる啓発けいはつ活動かつどうが、あちこちで行おこなわれています。 日本人にっぽんじんの2人ふたりに1人にんはがんになりますが、小児しょうにがんの患者かんじゃ数すうは年とし2000人にん程度ていどと「希少きしょうがん」の一ひとつです。そのため専せん
発達はったつ障害しょうがいの子こどもに睡眠すいみんの問題もんだいが出でやすいことは、論文ろんぶんでも示しめされています(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29751511/)。 ただ、まだそれほど知しられている症状しょうじょうではなく、こちらの記事きじに出でてくるかずきさんの