(CNN) 米民主党のマイケル・ベネット上院議員は9日、CNNとのインタビューで、バイデン大統領が再選を果たすことはできないとの見方を示した。
バイデン氏は先月末のテレビ討論会で「惨敗」したと評され、大統領選からの撤退を求める声も挙がっているが、民主党の上院議員が公の場で「勝てない」と発言したのは初めて。
ベネット氏はCNNの番組で、「大統領選ではドナルド・トランプ氏が勝つ見通しだ。大勝するかもしれない」と主張。先日の「悲惨な」討論会の後、ホワイトハウスは選挙に勝つ策があると実証できることを何ひとつしていないと断じた。
バイデン氏に撤退を求めるとは明言しなかったものの、選挙で上下両院が共和党に奪われる事態となれば、それは米国にとって「悲劇」だと述べ、「賭けの代償はこの上なく大きい」と強調した。
さらに、有権者はバイデン氏の勝算に「深い懸念」を抱いていると指摘し、ホワイトハウスは懸念を無視してはならないと訴えた。
CNNはこれに先立ち、ベネット氏が同日、民主党上院議員らとの私的な会合で、バイデン氏に勝ち目はないとの見方を示したと報じていた。
民主党内では討論会の後、複数の下院議員がバイデン氏に選挙戦からの撤退を求めたが、同氏は続行を表明している。
バイデン陣営の報道担当者はベネット氏の発言を受けた声明で、接戦は予想されていた通りだと主張し、票の獲得に向けた努力はまだまだ続くと述べた。
CNNはこれまでに、民主党のブラウン、テスター両上院議員も議事堂内での会合で、バイデン氏は選挙に勝てないと発言したことを伝えていた。