gravel

古こ英語えいごのgreotは「砂すな、塵ちり、土ど、砂利じゃり」を意味いみし、それはプロト・ゲルマン語ごで*greutan「砕くだかれた岩いわの微粒子びりゅうし」として知しられていました（同おなじく、古こザクセン語ごのgriot、古こフリジア語ごのgret、古こノルス語ごのgrjotは「岩いわ、石いし」を意味いみし、ドイツ語ごのGrießは「砂利じゃり、砂すな」を意味いみします）。これらは、PIE（印しるし欧おう祖語そご）の*ghreu-から来きており、「擦こする、砕くだく」という意味いみです（例れいとしてリトアニア語ごのgrūdasは「穀物こくもつ、核かく」、古代こだい教会きょうかいスラブ語ごのgrudaは「塊かたまり」を意味いみします）。「勇気ゆうき、精神せいしん、心しんの堅固けんごさ」という意味いみで、初はじめてアメリカ英語えいごで1808年ねんに記録きろくされました。

If he hadn't a had the clear grit in him, and showed teeth and claws, they'd a nullified him so, you wouldn't have see'd a grease spot of him no more. [Thomas Chandler Haliburton, "Sam Slick in England," 1843]

彼かれがしっかりとした勇気ゆうきを持もっておらず、歯はを見みせて戦たたかわなければ、彼かれらは彼かれを無むにする所ところでした。そして、彼かれについてはもう何なにも見みる事ことはできなかっただろうです。[Thomas Chandler Haliburton, "Sam Slick in England," 1843]

14世紀せいき後半こうはん、「砂利じゃりや砂すなで覆おおわれた」という意味いみで、gravel + -y (2)から派生はせいした語かたり。声こえについては1943年ねんに使用しようされ始はじめた。

細こまかくて、砂利じゃりよりも小ちいさい水みずで削けずられた岩石がんせきの破片はへんのこと。特とくに水晶すいしょう岩がん、クオーツが多おおい。ビーチ、砂漠さばく、海底かいていなどにある物質ぶっしつです。古こ英語えいごのsandからきていて、プロトゲルマン語ごの*sandam（古こノルド語ごのsandr、古こフリジア語ごのsond、中世ちゅうせいオランダ語ごのsant、現代げんだいオランダ語ごのzand、ドイツ語ごのSandなどの語源ごげんでもある）と関連かんれんしています。ギリシャ語ごのpsammos「砂すな」、ラテン語らてんごのsabulum「粗あらい砂すな」（イタリア語ごのsabbia、フランス語ふらんすごのsableにつながる）も同おなじ語源ごげんです。これはPIEの語根ごこん*bhes-「こする」に関係かんけいする言葉ことばから来きたと言いわれていますが、ラテン語らてんごは地層ちそう語ごからきたと言いわれていて、ギリシャ語ごのpsammosの起源きげんについては、「砂すな、泥どろ」という意味いみのプレギリシャ語ご*sam-があるとBeekesは示唆しさしています。

歴史れきし的てきには、sandとgravel（砂利じゃり）の区別くべつは明確めいかくではありませんでした。ゴート語ごではこの意味いみでmalmaを使つかい、関連かんれんする古高ふるたかドイツ語ごのmelm「ほこり」と、スウェーデンの都市とし名めいMalmöの最初さいしょの要素ようそ（二に番目ばんめの要素ようそは「島しま」を意味いみする）、そしてラテン語らてんごのmolere「磨みがく」という言葉ことばと関係かんけいしています。

Sandは古こ英語えいごから数かぞえきれない多おおさや不安定ふあんていさの象徴しょうちょうです。複合語ふくごうごでは、しばしば「海岸かいがんの、砂すなの浜はまに見みられる」という意味いみを示しめします。「気骨きこつ」「根性こんじょう」の古ふるいアメリカの口語こうご表現ひょうげんは、1867年ねん頃ごろによく使つかわれ、特とくにhave sand in (one's) craw（気骨きこつがある）で知しられています。Sands「砂すなの広ひろがる地域ちいき」は、15世紀せいき半なかばから使つかわれています。