2さいとき火事かじにより身体しんたいやく80%に火傷かしょうい、医師いしから「たすかる見込みこみはない」とわれたザイード・ガルシアさん(Zaid Garcia)。かれがYouTubeチャンネル『Special Books by Special Kids』や『The Sun』などのインタビューにおうじ、「自分じぶんこそ奇跡きせき
外見がいけんじゃない、ぼく中身なかみしい」と力強ちからづよいメッセージを発信はっしんした。

べいテキサスしゅうガルベストン在住ざいじゅうのザイード・ガルシアさん(16)は2さいとき、ロウソクのていたベビーベッドのブランケットにうつり、身体しんたいの80%に火傷かしょうった。当時とうじメキシコにんでいたザイードさんは、どうしゅうサン・アントニオの火傷かしょう専門せんもん病棟びょうとう搬送はんそうされて治療ちりょうけたが、医師いしからは「回復かいふくのぞみはない。覚悟かくごしたほうがいい。まんいちたすかったとしてもはなすこともあるくこともできないだろう」とげられた。

しかしザイードさんは、これまでに皮膚ひふ移植いしょくりょう手首てくびからさき右足みぎあしゆび4ほん切断せつだんなどすうじゅうかいおよ手術しゅじゅつけ、奇跡きせきてき回復かいふくげた。


そして火事かじから14ねん。16さいになったザイードさんはメディアのインタビューにおうじ、自分じぶんのこれまでの人生じんせいゆめなどについてつぎのようにかたった。

火事かじのち、アメリカに移住いじゅうして学校がっこうかよはじめましたが、いいおもはありません。ぼく右足みぎあしゆびは1ほんしかないので、あし地面じめんたいらにつけることができず、普通ふつうひとあるかたちがいます。また火傷かしょうきずついた両目りょうめ医師いし皮膚ひふおおってしまい、2さい視力しりょくうしないました。そんなぼくてみんながこわがり、学校がっこうでは自分じぶん居場所いばしょがありませんでした。
ぼくはただ、みんなにれてもらいたかったのに友達ともだちもできず、からくていち自殺じさつこころみました。」

ぼくはこんな容姿ようしだから、いつか家族かぞくてられるんじゃないかとおもっていたこともありました。でもははは『どんなことがあっても、あなたはわたし息子むすこよ』とってぼくをサポートしてくれました。家族かぞくこそ、わたしよろこびのみなもとです。」

ははわたしひと紹介しょうかいするときにはあらかじめ『うちの息子むすこさわがいしゃだから』とつたえるのですが、最初さいしょはみんなぼくおどろきます。でもすぐに、重要じゅうようなのは外見がいけんじゃなくて中身なかみなんだと理解りかいしてくれるのです。はじめてったひとには『お、こいつ面白おもしろい』とか、『はなしやすいな』とか、『いいやつだな』とおもってしいから。ぼく友達ともだちかけるのがきだし、なやみがあったらよろこんではなしきます。
ひとおもいやることができれば、やさしさはかえってくるとおもうのです。」

ぼくがこのインタビューをけたのは、『奇跡きせき存在そんざいする』ということをおおくのひとってしいとおもったからです。医師いしに『たすからない』とわれたぼくこそ‟奇跡きせき”です。だからひとにできないとかダメだとわれても、けっしてあきらめないでしいのです。ぼくて『ゾンビだ』とか、『ひときずつけるおそろしいものだ』とか、『かわいそうだ』とはおもってしくはありません。それよりも『かれができるなら、わたしもできる』とおもってしいのです。世界中せかいじゅうだれ一人ひとりとして価値かちがないものなどはいないのです。
ぼくにはこれまで困難こんなんかってきた‟つよさ”や‟勇気ゆうき”があります。ぼくひとをインスパイアする存在そんざいになりたいのです。」

ぼくにはこれからさき皮膚ひふ移植いしょく手術しゅじゅつ必要ひつようです。でもいまいちばんのぞんでいることは、ぼくおおっている皮膚ひふのぞいてまぶた再建さいけんし、視力しりょくもどすことです。そしてぼく家族かぞく友達ともだち自分じぶんてみたいのです。一番いちばん最初さいしょたいのは、おな学校がっこうかよぼくのベストフレンド、ジュリアのうつくしい姿すがたです。またできることならしいです。」

ぼくたのしみはうたうたったり、うたくこと、鉛筆えんぴつえがくことです。
そうすることで自分じぶんなかにあるいたみやかなしみをわすれることができるし、自分じぶんゆめみる想像そうぞう世界せかいくことができるからです。そしてぼくにとってとても大切たいせつなことは、言語げんごまなぶことです。ぼくだいいち言語げんごはスペインで、英語えいごは9さいとき学校がっこうならいました。いま盲学校もうがっこうかよっていますが、ぼくまなんでいるのはフィンランド、スウェーデン、デンマーク中国ちゅうごくです。これから大学だいがくって、将来しょうらい翻訳ほんやくしゃになり、モチベーションスピーカーとしても活躍かつやくしたいとおもっています。ぼく自分じぶん未来みらいには希望きぼうがあるとしんじています。」

なお営利えいり団体だんたい「Special Books by Special Kids」がザイードさんの手術しゅじゅつだいあつめるために設置せっちした寄付きふきんサイト『GoFundMe』は、目標もくひょうがくの5まんドルを90ふん達成たっせいしており、ザイードさんにはこれまでの13日間にちかんで32まん3せんドル(やく3500まんえん)をえる寄付きふきんあつまっている。


このニュースには、「あなたのしんだれよりもうつくしいとおもう」「あなたのつよさにしんたれたわ」「えるようになるといいね」「ゆめかなうことをいのっているよ」「しん身体しんたいもどれだけからかったことか。自分じぶんなやみなんて本当ほんとうにちっぽけなんだとおもったよ」「けないで。応援おうえんしてるよ」といったコメントがせられている。



画像がぞう2まいは『GoFundMe 2019ねん10がつ15にちづけ「Zaid’s Medical Expenses」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集へんしゅう A.C.)