「臨界事故で健康被害」訴え 逮捕の男、東海村とJCOに―茨城車突入
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茨城県内の日立市役所広場と東海村役場に車が突っ込み、3人が重軽傷を負った事件で、村役場への建造物損壊容疑で逮捕された自称運転手、益子泰容疑者(53)=日立市久慈町=が、約24年前に東海村で起きた核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)の臨界事故で「健康被害を受けた」と村役場や同社に訴えていたことが7日、関係者への取材で分かった。
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関係者によると、益子容疑者は事故が起きた1999年当時、東海村舟石川に住んでいたとみられ、自宅はJCO東海事業所の試験棟から約350メートル離れた地点にあった。
益子容疑者は事故後、JCOに経済補償を求めた。2016年12月~17年5月ごろには電話で健康被害を複数回訴えたが、補償は認められなかった。同様の訴えは村にもしていたという。