症例しょうれいは76歳さい男性だんせい.昭和しょうわ57年ねんより骨髄こつづい線維せんい症しょうの診断しんだんにて当とう科か外来がいらいにて経過けいか観察かんさつされていた.平成へいせい10年ねん,上部じょうぶ消化しょうか管かん内視鏡ないしきょう検査けんさにて胃い・食道しょくどう静脈じょうみゃく瘤こぶを指摘してきされ,治療ちりょう目的もくてきに当とう科人とがにん院いんとなった.人ひと院いん後ご,計けい4回かいにわたり内視鏡ないしきょう的てき硬化こうか療法りょうほうを施行しこうし,静脈じょうみゃく瘤こぶの著しる明あきらな改善かいぜんを得えた.報告ほうこく例れいは少すくないが,内視鏡ないしきょう的てき硬化こうか療法りょうほうは本ほん症例しょうれいのような特異とくいな病態びょうたいによって生しょうじた静脈じょうみゃく瘤こぶに対たいしても非常ひじょうに有効ゆうこうな治療ちりょう法ほうであると考かんがえられた.