-
- 母校の近大を訪れた世界王者の西田は元世界王者の名城監督(中央)と再開。右は長女の莉奈ちゃんを抱いた沙捺夫人(撮影・実藤健一)
ボクシングIBF世界バンタム級王者の西田凌佑(27=六島)が17日、母校・近畿大のボクシング部を凱旋(がいせん)訪問した。
約4年ぶりに訪れた西田は「卒業してからは2回目。懐かしいというか、ここで強くなった。しんどかった練習がよみがえってきます」と久々の空気感を懐かしんだ。同大で全日本女子3連覇の沙捺夫人も長女の莉奈ちゃんを抱っこして同行した。夫人は「懐かしいですね。まさか、こうして帰ってこられるとは」と感慨深げに話した。
ジムの先輩で元WBA世界スーパーフライ級王者の近大ボクシング部・名城信男監督(42)も熱烈歓迎した。「近大の時はあまり強くなってくれなかったけど」と笑わせ、「ここまで強くなるとは思わなかった」と王者をたたえた。
初防衛戦に向けて、枝川孝会長(60)は「年内に、ゆっくりめにやろうと思っています」と話した。その舞台に母校が浮上。近大記念会館ではかつて“浪速のロッキー”赤井英和、2階級王者の井岡弘樹ら世界戦開催の実績がある。
西田も「母校で試合ができたら最高ですね。モチベーション的に絶対上がります」と意欲的。大学側も「スケジュール的に冬なら大丈夫です」と前向きで、母校での凱旋初防衛戦が現実味を帯びてきた。【実藤健一】