平成へいせいのテロリスト”村上むらかみ和成かずなり(50)が人生じんせいはつベルトを獲得かくとくした。ストロングスタイルプロレス(SSPW)後楽園こうらくえん大会たいかいのメインで、レジェンド王者おうじゃ間下ました隼人はやと(37)に挑戦ちょうせん顔面がんめんキックから3カウントをうばってはつ戴冠たいかんたした。あいだは4度目どめ防衛ぼうえい失敗しっぱいした。

スーツにオープンフィンガーグローブをつけた独特どくとくのスタイルの村上むらかみは、序盤じょばんからグーパンチであいだいためつけ、場外じょうがいでもきずりまわして顔面がんめんから流血りゅうけつもさせた。

途中とちゅうあいだのスープレックスやフェイスロックで劣勢れっせいまわ場面ばめんもあったが、村上むらかみはMMA(総合そうごう格闘技かくとうぎ出身しゅっしんらしく、パンチやりで試合しあいながれをわたさなかった。最後さいごあいだ顔面がんめんりをれてさえみ、3カウントをうばって勝利しょうりした。95ねん総合そうごう格闘かくとうとしてデビューした村上むらかみは、98ねんにアントニオ猪木いのきひきいるUFOの所属しょぞくでプロレスラーとなったが、ベルトをくのははじめてだという。

村上むらかみべつ取材しゅざいでも「ぼく格闘技かくとうぎをやります、自分じぶん道場どうじょうつくりますとったときに、いの一番いちばん佐山さやまさんがぼく連絡れんらくをしてくださって。猪木いのきさんにぼくのことを紹介しょうかいしてくれたんです。1週間しゅうかん10日とおかぐらいたって(猪木いのきさんから)突然とつぜん『ロスにおーちゃん(小川おがわ直也なおや)がいるから一緒いっしょ練習れんしゅうしてもらいたい』と。小川おがわさんっていうのは柔道じゅうどうをやっていたぼくなかでスーパースターですから、そのほう一緒いっしょ練習れんしゅうができるって、本当ほんとう柔道じゅうどうかいにいたらありないはなしですよ。それをすべてお膳立ぜんだてしてみちびいてくださったのは佐山さやまさんなんです」とはなしており、闘病とうびょうちゅうながらこの会場かいじょう姿すがたせた佐山さやまサトルへの恩義おんぎくちにし、それにむくいようとたたかっている。

この試合しあいのリングでは「おれ佐山さやまサトルの一番いちばん弟子でしだ!」とさけび、バックステージでも「ぼくなかでははじめていたベルトです。おもいなとはかんじますが、ただただ佐山さやまさんと猪木いのきさんの言葉ことばしんじ、それをつらぬいてきた結果けっかがここにこうしたかたちで」と佐山さやま猪木いのき名前なまえ言及げんきゅうした。

つづけて「まあベルトをってないと、なんかプロレスラーはよわいとかね。まだまだペーペーだみたいなやつらもいるんでね。まあ、これでぼくもベルトをいたので、ペーペーからちょっとけたかなとおもいます」とニヤリとわらった。

村上むらかみ最後さいごに「これからもただただまえるやつをぶちのめしていきます。それが佐山さやまさん、そして猪木いのきさんからならったことです。ぼくにはそれしかないです。それがおれざまです。これがなくなったらいつでもリングをります。ここの看板かんばん背負せおうヤツらも、今日きょう敗北はいぼくをしっかりとんでやってくれればとおもいます」と、これからも村上むらかみらしく相手あいていためつけつづけていくことをちかっていた。