人材育成プログラムの展開
変化の激しい時代にも通用する、高度専門スキル人材の育成
日々競争が激化し、市場構造が大きく変化する情報通信市場においては、人々の生活をより豊かにするような新たな価値を創造することが求められています。
このような中、NTT東日本では、社員の高い職務遂行能力と専門性の習得、自律的なキャリア形成を支援し、事業変革や事業領域の拡大を進めています。
具体的には、新たに創設した18の専門分野ごとに求められる専門性や行動レベルを明確化し、高度な専門スキルの習得を推進しています。
さらに、NTT東日本独自のデジタル人材認定制度を発足し、DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する研修を拡充することで、全社員・全専門分野のベースとなるDXスキルの高度化も図っています。
今後はより育成施策の推進を強化するとともに、デジタルスキルを有しながら高い専門性を発揮することが出来る人材の輩出を目指します。
ソーシャルイノベーション企業の実現に向けた多様な人材の育成
NTT東日本では地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業の実現に向けて、「個」の成長と「組織」の成長を連動させ、新たな価値創造を目指しています。個の成長においては社員の主体性・挑戦性を最大限に引き出すために、役職に応じた階層別研修や、社内外研修・資格取得へのチャレンジを推奨・支援しました。
具体的には社内研修では約90のコースを揃えており、ビジネス営業力を強化するための提案営業研修、設備をつなぐ知識を習得するための開通業務知識研修など、延べ約9,400名の社員が自ら受講しました。
さらに通信教育講座約300講座、社外研修約180のコースをラインナップし、約12,800名が受講しました。
そして、社員に対して専門性を高めるために社内外資格の取得を推進し、NTT東日本の独自資格である社内資格には延べ約14,500名がチャレンジしました。
また階層に応じた社員向けの指名制研修では、新入社員研修・リーダー層研修・マネジメント層研修など計15コースを開催し、役割認識や能力開発の習得を図りました。加えて、経験者採用社員オンボーディング研修(管理者向け)を新しく設け、経験者採用社員の早期立ち上がり支援方法、より良いチームへの再構築方法なども行いました。個々人の強みを伸ばし、組織力・チーム力の最大化へつなげるため、リーダー層・マネジメント層へのさまざまな研修を実施しました。
今後は、更なる多様な人材創出に向けたプログラムや経営・次世代リーダーを育成するプログラムなど、人材育成戦略を加速させます。
NTTグループの学び舎である「NTT中央研修センタ」
NTT中央研修センタ
育成施策の基盤となる「NTT中央研修センタ」では、ICTを支える企業の研修環境の提供に加え、NTTe-City Laboをオープンし、スマート農業、ドローン、eスポーツ等、様々な分野の最新技術やソリューションを実証・体験できる施設としても展開。
NTT中央研修センタでは、現役の社員だけでなくOBの方々に施設を見学いただく他、お花見の時季には地域の方々に桜並木を開放する等、多くの皆さまに愛される施設としてご活用いただいています。
NTT中央研修センタに引き継がれてきた「学是」
〈学是の由来〉
昭和41年に社員の精神的支柱となるべきサービス精神の自主的高揚・浸透を図るための2本柱として「反省・協調」を学是として制定しました。その後、昭和47年に情報革新と時代の進展に呼応し、社員に最も要請されるのは創造性の開発であるとの理念から「創造」を加え、新たな学是としました。