1.著者ちょしゃ(訳者やくしゃ、画家がか、編者へんしゃ、監修かんしゅう者しゃを含ふくむ)

（１）著者ちょしゃの経歴けいれきについては、信頼しんらいに足たりるか。すでに著作ちょさくがある著者ちょしゃについては、それまでの著作ちょさくと比較ひかくして評価ひょうかできるか。

（２）知識ちしきの本ほんについては、信頼しんらいのおける研究けんきゅう成果せいかや執筆しっぴつの動機どうきがあるか。

2.出版しゅっぱん社しゃ

本ほん作づくりに対たいする姿勢しせいはたしかか。その目的もくてき、意図いと、方針ほうしんなどはどうか。

3.内容ないよう

（１）著者ちょしゃの意図いとする読者どくしゃに適てきした内容ないようになっているか。

（２）子こどもの知的ちてき、または、情緒じょうちょ的てきな経験けいけんを広ひろげることのできるものであるか。また、子こどもの多様たような興味きょうみやニーズに応こたえることのできるものであるか。

（３）著者ちょしゃの考かんがえが、読者どくしゃにきちんと伝つたわるか。

（４）作品さくひんのテーマや構成こうせいが、読者どくしゃを引ひきつけ、文学ぶんがく性せい豊ゆたかなものであるか。

（５）絵本えほんの場合ばあいは、文章ぶんしょうと絵えの関係かんけいがうまく調和ちょうわしているか。

（６）知識ちしきの本ほんの場合ばあいは正確せいかくでわかりやすく、新あたらしい知見ちけんが紹介しょうかいされているか。また、索引さくいんや目次もくじが必要ひつようかつ十分じゅうぶんにつけられているか。増補ぞうほ、改訂かいていが適切てきせつにされているか。

4.表現ひょうげん

（１）読者どくしゃの発達はったつ段階だんかいに適てきした表現ひょうげんを用もちいているか。

（２）子こどもの心情しんじょうを豊ゆたかにするよう叙述じょじゅつされているか。

（３）文章ぶんしょうは明確めいかくで、しかも簡潔かんけつに書かかれているか。

（４）漢字かんじ、かな使つかい、ふりがなが適切てきせつか。

（５）写真しゃしん、絵画かいがは、美術びじゅつ性せいをそなえているか。

（６）知識ちしきの本ほんの場合ばあいは、明めいりょうで正確せいかくな写真しゃしん、絵え、グラフ、図表ずひょうなどにより視覚しかく化かし、子こどもの理解りかいを助たすけているか。

5.形態けいたい

（１）紙質かみしつ、印刷いんさつ、判はん型がた、活字かつじ、組版くみはんは適切てきせつであるか。

（２）装丁そうていは適切てきせつで、美うつくしく、好このましい印象いんしょうを与あたえるか。

（３）造本ぞうほんは内容ないように適てきしたもので、取とり扱あつかいやすいか。

（４）印刷いんさつは鮮明せんめいで見みやすいか。

6.価格かかく

内容ないようにふさわしく適切てきせつか。

7.その他た

（１）古典こてん、翻訳ほんやく作品さくひんについては、原文げんぶんの意味いみを正確せいかくに伝つたえ、理解りかいしやすいか。また、原著げんちょの持もち味あじそのままをあらわし、原著げんちょについて解説かいせつがつけてあるか。

（２）民話みんわ、神話しんわ、伝説でんせつについては、ストーリーがしっかりしたもので、再話さいわに際さいし、適切てきせつな表現ひょうげんを用もちいているか。