東京都知事選は七夕の7月7日の投開票まで1週間。各候補は選挙戦最後の日曜となった30日、都内各地の街頭に立ち、マイクを握った。
無所属新人で、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は30日、千代田区や中央区、渋谷区など若者が多く集まるエリアを中心にまわった。
集まった人たちとハイタッチする石丸伸二氏=6月30日午前11時30分、東京・中野駅前で(佐藤裕介撮影)
午前10時ごろは中野区の中野駅前で「みなさんのスマホに入っているラインのお友達、手当たり次第に石丸伸二の動画を送り付けてください」と呼びかけ。「そうしたら今までにない変化が生まれる」と訴えると、若い世代が目立つ聴衆からは「石丸頑張れ」などと歓声が上がっていた。
◆ネットは「強力な武器」 ボランティア4000人
安芸高田市の市長時代から全国的な注目を集めていたインターネットは今回の選挙戦でも「強力な武器になっている」(陣営幹部)という。街宣で集まった聴衆や、約4000人のボランティアらに交流サイト(SNS)上などで動画を拡散してもらい、さらなる支持拡大を狙う。
選挙カーの上から聴衆に支持を呼びかける石丸伸二氏(右)=6月30日午前10時56分、東京・中野駅前で(佐藤裕介撮影)
陣営幹部は「現在は比較的若い世代からの支持が強い」とした上で「高齢層も含めた幅広い世代に支持を呼びかけるため、今後も街宣とネットを車の両輪とした選挙戦を展開していきたい」と力を込める。(佐藤裕介)