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「一般常識と比較して見直し」 経産省で事業委託ルールの検討に着手:東京新聞 TOKYO Web

一般いっぱん常識じょうしき比較ひかくして見直みなおし」 けいさんしょう事業じぎょう委託いたくルールの検討けんとう着手ちゃくしゅ

2020ねん6がつ26にち 0550ふん
 経済けいざい産業さんぎょうしょうは25にち持続じぞく給付きゅうふきん事業じぎょう問題もんだいとなった民間みんかんへの事業じぎょう委託いたく手法しゅほう入札にゅうさつプロセスなどを検証けんしょうする「調達ちょうたつとうのありかたかんする検討けんとうかい」のはつ会合かいごうひらいた。給付きゅうふきん事業じぎょうでは、外注がいちゅうの10%を上限じょうげんとして利益りえきられるけいさんしょう独自どくじルールによって、業務ぎょうむ大半たいはん外注がいちゅうする電通でんつう利益りえきふくらむ見通みとおしで、このルールの見直みなおしも議論ぎろんされる。(石川いしかわさとしぶんまわし皆川みなかわつよし

給付きゅうふきん問題もんだいで「不透明ふとうめい」と批判ひはん


 検討けんとうかい委員いいんちょうには、太陽たいよう有限ゆうげん責任せきにん監査かんさ法人ほうじん会長かいちょう梶川かじかわとおる就任しゅうにん。ほかの委員いいんは、弁護士べんごし大学だいがく教授きょうじゅら5にん検討けんとうかい年内ねんないをめどに報告ほうこくしょをまとめる。
 この会合かいごうは、けいさんしょう飯田いいだ健太けんた会計かいけい課長かちょう冒頭ぼうとうあいさつのみ公開こうかい飯田いいだによると、会合かいごうでは委託いたくさき事業じぎょうしゃさい委託いたくおこなったさい情報じょうほう開示かいじのありかたなどが議論ぎろんされた。
 また、持続じぞく給付きゅうふきん事業じぎょうの2補正ほせい予算よさん事務じむ委託いたく850おくえんについて、事業じぎょう給付きゅうふきん業務ぎょうむ審査しんさ業務ぎょうむけて契約けいやくおこなうことや、さい委託いたく外注がいちゅうかさなる「多重たじゅう下請したうけ」への対応たいおう議論ぎろんされた。
 さらに、委託いたく事業じぎょうかんするけいさんしょうルールによって、外注がいちゅうかさねる電通でんつう利益りえきふくらむ構図こうずとなっていたことをけ、同省どうしょう独自どくじルールの妥当だとうせい今後こんご議論ぎろんするという。25にち参院さんいん経済けいざい産業さんぎょう委員いいんかいで、梶山かじやま弘志ひろし経済けいざい産業さんぎょうしょうはこのルールについて「省庁しょうちょうとの比較ひかく世間せけん一般いっぱん常識じょうしきとの比較ひかくふくめ、見直みなおしてまいりたい。見直みなおしの結果けっかをしっかり反映はんえいさせていきたい」と答弁とうべんした。
 給付きゅうふきん事業じぎょう一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんサービスデザイン推進すいしん協議きょうぎかい(サきょう)が受注じゅちゅう。サきょうから事業じぎょうさい委託いたくけた電通でんつう子会社こがいしゃ業務ぎょうむだい部分ぶぶん発注はっちゅうするなど、外注がいちゅうかえされている。業務ぎょうむながれが不透明ふとうめいで、予算よさん無駄むだにつながるとの批判ひはん相次あいつぎ、検討けんとうかい開催かいさいにつながった。

経済けいざい産業さんぎょうしょうひらかれた検討けんとうかいはつ会合かいごうのぞ外部がいぶ有識者ゆうしきしゃら=25にち東京とうきょうかすみせき


◆でも、会議かいぎ非公開ひこうかい 「当事とうじしゃ一貫いっかんしてひょうさず


 持続じぞく給付きゅうふきん事業じぎょう委託いたく不透明ふとうめいだとの批判ひはんけてもうけられた経済けいざい産業さんぎょうしょう有識者ゆうしきしゃ検討けんとうかいは、非公開ひこうかいとなった。梶山かじやま弘志ひろし経済けいざい産業さんぎょうしょうの「透明とうめいせいたかめるため」との言葉ことばとは裏腹うらはらに、情報じょうほう公開こうかいうしきな姿勢しせいりにした。
 けいさんしょう当初とうしょ報道陣ほうどうじんしめした運営うんえい方針ほうしんでは、会議かいぎ終了しゅうりょう同省どうしょう担当たんとう課長かちょう内容ないよう説明せつめいすることになっていた。だが、有識者ゆうしきしゃのチェックをけるがわけいさんしょうが、チェックするがわ議論ぎろん代弁だいべんするのはむずかしい。みずからに都合つごうわる意見いけん開示かいじしない懸念けねんがあるからだ。結局けっきょく本紙ほんしなどの要請ようせいけ、けいさんしょうは2かいからは終了しゅうりょう説明せつめい委員いいんちょう同席どうせきするようあらためた。
 しかし、会議かいぎ非公開ひこうかいのまま。当事とうじしゃひょうさず、けいさんしょう代弁だいべんするやりかた給付きゅうふきん問題もんだいでは一貫いっかんしている。
 野党やとうは5がつ下旬げじゅんから、けいさんしょうたいし、事業じぎょう受託じゅたくしたサービスデザイン推進すいしん協議きょうぎかい(サきょう)やさい委託いたくさき電通でんつう担当たんとうしゃへのヒアリングをもとめてきた。これにたいし、けいさんしょうは「事業じぎょう発注はっちゅうしゃ説明せつめい責任せきにんがある」と拒否きょひ。そのけいさんしょう給付きゅうふきん事業じぎょう複雑ふくざつ外注がいちゅう関係かんけい末端まったんまで把握はあくれておらず、野党やとうとの議論ぎろんはたびたびまった。

◆「伝言でんごんゲーム」やめないけいさんしょう


 それでもけいさんしょうは「伝言でんごんゲーム」をやめない。6がつ上旬じょうじゅんけいさんしょう担当たんとう幹部かんぶ取材しゅざいたいし、サきょうがわにヒアリング要請ようせいがあったことさえつたえていなかったことをあきらかにした。
 こうしたけいさんしょう姿勢しせいは、サきょう電通でんつうをかばっているようにえる。本紙ほんし取材しゅざいはじめた直後ちょくごの5がつ下旬げじゅんけいさんしょうはサきょうからのくわしい業務ぎょうむながれをかそうとしなかった。なんいただすと、べつ幹部かんぶは「そんなことを追及ついきゅうしてもなかくならない」とった。(森本もりもと智之としゆき皆川みなかわつよし桐山きりやまじゅんたいら

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