降板騒動が起きた映画「女子大小路の名探偵」の主演の代役を女優の剛力彩芽(30)が務めることが10日、製作サイドから発表された。当初の主演は女優の本仮屋ユイカ(35)だったが、降板。製作上のトラブルが原因とされる。今春にようやくクランクインするが、火種は今もくすぶっている。
製作サイドのツイッターは10日、主演の代役が剛力に決まったと発表した。その役柄について「美人ながらも喧嘩っ早いホステス」と説明。「個性溢れるキャラクターにご注目ください」と告知した。
同映画は、作家の秦建日子氏の同名小説を映画化。事件に巻き込まれた姉(剛力)とその弟が仲間たちの助けを借りて真犯人に迫る痛快ミステリーだ。
同作をめぐっては製作サイドが昨年10月、当初主演する予定だった本仮屋が体調不良を理由に降板すると発表。その直後に文春オンラインが脚本トラブルがあったと伝えた。
同サイトによると、本仮屋が同作の脚本に「主人公の行動の理由についての描写が少なく、気持ちの入れ方が分からない」などと不満を吐露。監督が脚本を手直ししたという。ところが、クランクインの直前になるまで製作サイドからそれを知らされなかった秦氏が激怒。脚本は元に戻り、今度は本仮屋が不信感を募らせたという。結局、本仮屋はクランクインすることなくそのまま降板。自身にとって映画初主演の作品を降りただけに、よほどの理由があったとみられた。
映画は同名小説を原作としており、「本仮屋さんは原作を読んで、その楽しさを知っていた。ただ、提示された脚本は原作から変わっていた部分もあり、そこにも首をひねっていたといわれました」(映画関係者)。
剛力は本仮屋とともに当初、主演候補に挙がっていたようで、本仮屋が降板したためお鉢が回ってきた。改めて仕切り直ししてクランクインすることになるが、一筋縄ではいかない。
「製作サイドは『女子大――』スタッフに、脚本トラブルの裏側を外部に漏らさないよう通達したそうです。ただ、スタッフの一部はこれに反発。脚本トラブルの真実を伝えるべきではと考えている人もいます。そういった〝有志〟が何らかの動きを起こす可能性もあります」(同)
ネット上では、本仮屋の降板を製作サイドの落ち度だとして疑問視する意見も散見される。これが同作のスタッフの一部の反感を買っているという。
ただ、スタッフの間では、火中の栗を拾うような形で剛力が主演を引き受けたことについては感謝し、暴露すべきではないとの意見もある。
当初は昨年夏にクランクイン、同年末に公開予定だったが、主演の降板で延期に。クランクインは今春にずれ込み、年内の公開を目指す。平穏無事にいけばいいのだが…。