楓LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | あたし本当に 嬉しかった 話の続き 忘れるくらい だから都合よく 覚えているわ あなたこぼした あの言葉だけ 人は何かを 食べ生きるもの ならばあたしを 食べてもらって あなたの中へと 飛び込めるなら せめて美味しく なれるといいな 喜びも ほころびも 混ぜ合わせて どうして 言えなかった事 わかりきったような声で ぽつぽつとくれるんだろう あなたが いるこの世界 それだけでもうあたしに 意味はあるから それだけでもうあたしは 生きれるから あなたに会うと 嬉しいのに あなたに会うと 悲しくなる 千と四百四十回 回る針に しがみついてみたら 止まらないかな 一つ二つ三つ まだ 四つ五つ六つ ほら やっぱりだめかしら なんて 嘘みたいな事 信じきったような声で ぽつぽつと言えるんだろう あなたが いないその世界 それだけでもうあたしに 意味はないの あたし本当に 嬉しかった だからとっても 怖くて 切なくて 何かが 終わるのが どうして 言いたかった事 魔法のような声で ぽつぽつとくれるんだろう あなたが いるこの世界 それだけ他に何も いらないから それだけでもうあたしは 生きれるから どうか 瞬間(いま)よ 続け 喧騒(けんそう)の中 時間を止めて 星間(せいかん)の下 呼吸を止めて 心音(しんおん)の傍 歩幅合わせて どうかどうか 離さないで |
折紙LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | まずはそちらとこちらで ちょうどあいだを探して ゆっくりとゆっくりと向き合って そこに線を引っ張って 私がその線まで 頼りなげに倒れたら ほっといて ほっといた振りをして そっと覆いかぶさって そしたら まるで全ては ここにあるように その他全て、右手、左手でそっと消し去って 重なり合う二人は どこか少し足りなくて 互いの 悲しい 嘘も 過去さえも ぎゅっと織り込んで そうして出来た形は まだ消えてしまいそうで いつまでも どうかどうか このままでなんて 願っている 次はそちらとこちらで ちょうど探したあいだに ゆっくりとゆっくりともたれて そこの線は無くなって そしたら 二人の全て そこにあるように その他全て、今もこの先もずっと消さないで 響き合う苛立ちも やがて出会う苦しさも 例えば 優しい 嘘も 偽りも そっと折り合って そうして出来た形も ねえ消えてしまうのかな いつまでも どうかどうか このままでなんて 夢みたいで ぼやけぬように そう 一つ 一つ 一つ 一つ 折ってく 形を作って 重なり合う二人は どこか少し足りなくて 例えば 優しい 嘘も 偽りも そっと織り込んで そうして出来た形を ずっと消えないようにと いつまでも どうかどうか このままでなんて 願っている |
時計仕掛LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 絵空事のような 希望をにぎって しわ模様のシャツの 胸に詰め込んだ 三角形貼り付いた 夜空を見つめては 繰り返し繰り返す 明日に息を吐く 真っ暗な頭に 点した明かりは 今にも消えそうに チカチカ点滅 長針と短針が 追い抜き追い抜かれ 毎日が昨日と 同じ姿してる だからって何もできないや だからってじっとはしてられず 世界中に 散りばめられた 不安を全て抱えた気がして 悲しいとか 苦しいだとか 簡単な言葉さえ吐き出せず 同じ感覚(間隔)で止まらずに 痛みと時間を刻む 幸福はいつも見えなくて 朝靄に混ざって消えていく 繰り返し繰り返す日々が 正解か不正解か教えてよ 例えばほら この戯れ言が 意味も何もないただのゴミでも 流れている 頬の涙は 繰り返すことのない現在だろう 世界中に散らばる皆 ここにも同じような奴が居るさ ごめんね今 心をぬぐう 鮮明な答えは出せないけど 同じ感覚(間隔)で刻まれた 心と時間を抱え |
罪之罰LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | また 誰か傷つけて また 傷をつけられて 仕舞いにゃ 繰り返してた 曲がった背骨の中で 金切り声をあげて 仕舞いにゃ 八つ当たりさ こんな罪の どこだ罰は? 誰だ悪者は 誰だ善い者は 僕は逃げていくよ 罪は花吹雪 罰は風の中 ひらり隠してくよ ほら また傷ついた ほら また傷つけた 幸せになりたいだけで 不幸なんて要らないだけで 君を撃ち 僕を守る始末 激情の怪物が 噛み付いた心臓は 懺悔に 目を腫らした こんな罪の どこだ罰は? 幸か不幸だか 罪は生きたまま 僕は逃げていくよ 何度傷ついて 何度傷つけて 何処へ逃げていくの こんな罰は 誰が悪者だ 誰が善い者だ 僕はどちらだろう 罪は花吹雪 罰は風の中 ひらり隠すんだろう 罪の罰を 教えて |
未来前夜LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 目の前に広がった夜 その向こうに明日が覗いて 何かが始まりそうだと 心臓がそっと合図を出した 「何かが変わるかしら」「何かが変わるのかな」 形のない不安に 僕ら手をつないだ 青と黒とが混ざった 星を隠してる夜空に 食べられてしまわないように 明日を眺め続けた 知らないことも 見えないことも 歯がゆいことも 抱きかかえてる まるで夜明けに出発する旅人みたいに 悲しくて ただ切なくて やりきれなくて どうしようもない想い詰め込み 見つめていた未来の前夜 嗚呼 楽しいことは何だろう 胸が震えることは何だろう 簡単な答えのはずが 心臓は首をかしげてしまう 「あれもこれもいいのかな」「あれもこれも嫌だな」 瞬間変わる言葉が 節操ない僕らだ そう 分かってる 分かりきってる こうだったらなあ なんてイメージ まるでアニメに参上する英雄(ヒーロー)みたいに 輝いて もう眩しくて 最高すぎて どうしようもない そんな何かを 探している未来の前夜 明日は きっと きっと もっと 嗚呼 ほら 悲しくて ただ切なくて やりきれなくて どうしようもない想い詰め込み 出発する旅人みたいに 知らなくて まだ見えなくて 歯がゆいことに 溢れるけれど それでいいんだと 手をつないだ未来の前夜 嗚呼 |
蜂蜜LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 心臓に爆弾を仕掛けられた そんな気持ち 均等にカチカチと刻む音が スピードを上げる ひい ふう みい カウントが鳴る よお いつ む 幸も不幸も さぁ始めましょう 甘い 甘い 小さな恋が ひっつきあって 全てを隠す 後の祭り 最早手遅れ 嘘も本当も混ざり合っていくよ ぐるぐる 狂狂と 花の吹雪く 真夏の果実 枯れた落葉 白い吐息で 四六時中いついつさえも 少しづつ想い集めているの 例えばその胸に 他の誰が居ても 構いはしないわ 終わりのない この物語 涙で濡れた ページをめくり 遠い遠い 貴方の為に 可愛げのない自分を殺すから 甘い言葉達 煽る期待 今日も「あの人」にそっと寄り添いながら あなたは笑う 甘い 甘い 小さな恋が ひっつきあって 全てを隠す 終わりのない この物語 どうすればいい どうなればいい 甘ったるい 小さな恋を 集める私 他人事あなた 後の祭り 最早手遅れ 嘘も本当も混ざり合っていくよ ほら見て ぐるぐると ほら見て 狂狂と |
楽団奇譚LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 咲け 飛べ さぁ 騒げ 顔面暗転 幕開けて 残響共鳴 匣に鳴り 「嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼」お待ちかね 「嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼」皆の声 感傷も 心傷も 寄っていらして 乳母のように もたれあそばせ 騒げ これが奇譚の世界 夢か現はどうでもいいさ 乾き 枯れた心持ちより 擦り合わせて 涙を燃やせ さあさあ 眼前おわします 不幸幸福 語り部の 一、二、三、四、五人囃子 五、四、三、二、一で開始 銘銘相互 辛い方 銘銘相互 口開けて 「嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼」ちょうだいな 「嗚呼嗚呼嗚呼」有り難き幸せ まだ まだ 叫べ ほらおいで誰も彼も ほら此処じゃ皆同じ 命短し 奇跡の出会い 願うはこれが別れの終わり 乾き 枯れた心も同じ 傷も 痣も 過去も 共に 笑いあそばせ 騒げ これが奇譚の世界 夢か現はどうでもいいさ 乾き 枯れた心持ちより 擦り合わせて 涙を燃やせ 咲け ほら 騒げ そら そら |
蛍LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 夜に溶けそうな信号で ほんのり光った横顔に 「素敵」だと まして「好き」と 言えはしなかった 夕立が去った夜だから 濡れた道は月のせいで きらきらと 輝くから ほら夢みたいだ 人一人分空いた隙間 つなぐように埋めた言葉 楽しそうに 笑う君を 只見つめていた さようならまでもう少し 君が居なくなる街 涙でにじむ街灯 蛍みたいだった 君が僕を忘れて 僕も君を忘れられたら その顔をまっすぐに 見つめて「またね」と言えるかな 空に咲いた花弁 夜に消えていくその前に この声が枯れるくらい 想いを伝えればよかった 改札前止まる会話 隠れている次の言葉 寂しそうに 笑う君を 只見つめていた さようならまであと少し 神様がいるのなら 魔法みたいに時間を 止めて欲しかった 最終のベルが鳴り 扉が閉じてしまう前に その腕が取れるくらい 引き寄せる事が出来るかな まるで蛍みたいに 列車の灯りが近づけば その顔をまっすぐに 見つめて言えるかな「待って」と あと何分だろう あと何秒だろう どうすればいい どうしたらいいのだろう まるで蛍みたいに 列車の灯りが近づくと その顔からまっすぐに 涙が溢れだしてた 君が僕を忘れて 僕も君を忘れられたら その時はまっすぐに 「好きだった」なんて言えるかな 空に咲いた花弁 夜に消えさったその後で まるで蛍みたいに 列車の灯りも消えていった |
世界分之一人LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | ねぇ世界 僕の目は 何の為にあるの ねぇ世界 この声は 何の為にあるのでしょう ねぇ ねぇ世界 僕の目は 泣いているばかりで ねぇ世界 この声は 弱音吐いているばかりで ねぇ 今 なんとか 息をしてるけど そっと 不安は 襲いかかってくる 何でもない僕らが 求め続ける明日は 砕けた 理想に 邪魔をされるけど 「世界分の一人」と 自分を信じたいから ねぇ世界 この目に 希望を 映しておくれよ 平静な 君の目は 何を見つめてるの 無感情そうな その声は 何の為にあるの 夢見た英雄(ヒーロー)の 翼はもう見えないかな 破いて捨てた物で 溢れてしまう目蓋は 抑えた 感情 時に飛び越えた 何万回頭を 抱え続けりゃいいだろう ねぇ世界 少しだけ 失望 隠しておくれよ ねぇ世界 僕たちが いる意味はあるよな ねぇ世界 僕たちを 必要としてるよな 今 なんとか 息をしているよ 今 なんとか 前を見ているよ 何でもない僕らが 何かになるその為に 破けた 理想も 抱えていくのさ 「世界分の一人」と 自分を信じたいから ねぇ世界 この胸 希望で 満たしておくれよ |
秘密LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 幼気(いたいけ)な姿の 言葉が出る口に もう一人の僕 そっと指置いた 「痛い奴」が本性 それは承知の上 隠した影が こっちを見ている 「そうするの?」「それでいいの?」 五月蠅えな 何ならいいのさ? 闇で笑う 秘密の心に 吹き荒ぶ風と 涙の雨 虚言の絵に 描かれた顔が 隠しているのは 本当の僕だ 「異彩」とか「異端」は 綺麗すぎる呼び名 もう一人の僕 「不適合」なだけ いかがわしい程に 素直すぎる君よ ただ眩しくて 見つめられない 「ああしろよ」「ああなれよ」 五月蠅えな 分かっちゃいるのさ 黒い外套(まんと) 脱ぎ去る怪人 すかすかな身体 魔法のようさ か細い手が 握ったハンマー 壊すべきものは 「嘘」の塗り壁 闇で笑う 秘密の心に 吹き荒ぶ風と 涙の雨 胸の隅で 聖者の行進 「清く正しく」と 笑うのさ 虚言の絵に 描かれた顔が 隠しているのは 本当の僕だ |
珈琲LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 夕焼けの交差点 向かい合う二人 「ここだよ」と振った手は 「さようなら」みたい 音のない喫茶店 隣り合う二人 動かない唇は カップにつけて あら珈琲は冷めたみたい 新しく頼まなきゃ 不思議なものね こうなると 苦い味だけが残る あと数センチ 二人の距離は なぜか 足りないみたいで 隙間を通る苦い香りが ゆらり 漂っているだけ 胸の底 こびりついた 甘い記憶は 溶けないで 残ってる お砂糖みたい もう珈琲は冷めたみたい 嫌だけど 冷めたみたい 悲しいものね こうなると 苦い味だけが残る 恋を混ぜれば 浮かぶ記憶(メモリー) どうか 消えて消えないで 「二人のために 世界はある」と どうか 言って言わないで あと数センチ 二人の距離は なぜか 足りないみたいで 隙間を通る苦い香りが ゆらり 漂っているだけ |
相思相逢LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 僕等は 素晴らしい明日を 歩いていく 涙に揺れる声でそっと 「ありがとう」 「しまった」と泣く 僕の横で あなたは只頷いていた 「良かった」と泣く 僕の横で あなたも只泣いていたんだ 希望が不安に 食べ尽くされても 最終の最後に あなたがいると思えば 僕等は 素晴らしい明日を見つめてる 冷たい笑い声も きっと消えるよ 涙も戸惑いも怖さも超えていく 震える手をつないで言った 「ありがとう」 彼には誰が 君には誰が 彼女には誰がいるのだろう 「誰も居ない」と「誰も知らない」二つは似ているようで違うから 「一人」じゃないみたいに 「孤独」じゃないみたいに 「誰か」がいるみたいに 「誰か」と進むように 僕等は 素晴らしい明日を 歩いていく 嬉しいこの想いを そっと伝えよう 涙も戸惑いも怖さも超えていく 震える手を掴んで言った 「ありがとう」 |
薄紅 LACCO TOWER![GOLD LYLIC](https://ures.jp/uta-net.com/img/ranking/crown_gold.png) | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | さようならあなた 薄紅の空の下 私は右 あなたは左に 「大好きよ あなたを忘れない」 言葉は 出る前に 心で 死んじゃうけど 二人を塞ぐ 花びらの雨 ひらり 鳴り響く音(メロディー) せめてあなたが 隠れるくらい 薄紅染まれ染まれ さようなら私 旅立つあなただけを 想っていた せつない私よ 「大丈夫 なんとかなるはずさ」 言葉を 信じれず 「二人」を 消してしまう 稲妻のように 流れた涙 じわり 滲んでく頬に 指輪の消えた 右手で触れた 「じゃあまたいつか」なんて 眩しい朝に 笑う君を 暗い夜に 泣いてた君を 「嬉しい」なんて 笑う君を 隠れながら 泣いてる君を 言えないだろう 当たり前だろう 若い僕には 何もできない 許されるなら いっそこのまま 何も言わずにさらってしまおう ほらひらりひらりと染まる空よ 強く引き寄せたいこの手を隠して 二人を塞ぐ 花びらの雨 ひらり 切なげな物語(ストーリー) 「私は右に」「僕は左に」 時間よ止まれ止まれ わかっているわ わかっているよ せめて二人が消えちゃうくらい 薄紅染まれ染まれ さようなら染まれ染まれ |
奇々怪々LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 真っ黒の果て やってきた影 意地の悪い「それ」は神か悪魔か 閃光 速攻 執行 全部「破壊する」 馬鹿か冗談じゃないやいや 迎え撃つのは 狂騒の胸 恐ろし嬉し 笑ってら 惚れた腫れたか 消えちゃうくらい 嗚呼 大概さ 奇々怪々世界 終わるとまた やって来る影 此間(こないだ)のよりも 悪い奴ら 「けけけ」とこちらを嘲笑い 粧(めか)した希望に泥投げやがる 小さい「目標」「将来」だって「守り抜く」 そうよ冗談じゃないや 嫌々? いやいやいや 鳴り響くのは 臆病の鐘 「どうすりゃいい」と叫んでら 化かされたような 現実ばかり 嗚呼 繰り返す 奇々怪々世界 やりあって ややあって やりあって 真相は とおりゃんせ 見えなくて それでも 今より少し 前を見るために 僕らは また繰り返し 未来守るために 迎え撃つのは 狂騒の胸 恐ろし嬉し 笑ってら 鳴り響くのは 希望への鐘 「さあ始まり」と叫んでら 惚れた腫れたも 二の次正義 嗚呼 負けられぬ 守り抜くさ この奇々怪々世界 |
灯源LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 「ずっとこのまま変わらなくいられるのかしら」 幸福の定義を 毎日探してる 巡る日々を 振り返り また肩を落とし 「もういや」と吐き捨てて 僕らは迷ってる ほら見てこの夜の あとちょっと先 メロディ澄む 世界が広がる 小さな夜の果てに 見えない星を探す もがいてる 現実に 儚い行路を見つめてる さよならさ 迷いと混乱の日々に そのランプは 暗闇を 淡く照らす 「ずっとこのまま変わらなくてもいいのかい」 幸福への葛藤は いつもと同じ場面 ほら見てその足で 踏んだあぜ道 見落とした モノが咲いてる 僕らはか弱いから 僕らは儚いから 夢の淵 ぽつんと光る 希望へ時に失望する 変わりたい と願い 変わりたくない とも願う 夜はただ 暗く光る ほら見て気がつけば 星空は夜明け前 幸福への答えは そうきっとこんなもんだ ぽろぽろと落ちていく 涙はぬぐい去って 見えないもの 見ようとして か細い光を伸ばしていく さよならさ 足跡を 一歩にかえて そのランプは 暗闇を 淡く照らす |
非幸福論LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 篦棒な日々の 幸せは真っ青な小鳥 ここに掴むのは 夢のまた夢か 僕ら暗闇に いるからこそ知る光 悲しみの君よ 賽は投げられた 黒い襯衣(シャツ) 笑ってる 幸福の番人 足掻こうが 「現実」で 撃ち抜かれお仕舞 そうね 諦める理由は 豊富に多々用意されているのだけど 僕ら不幸せ だからこそ知る想い 悲しみの今に 膝を抱えてた 篦棒な日々の 幸せは 真っ青な小鳥 瞳を閉じれば そこで羽ばたいた 幸せになるために 僕たちは泣いている 黒い紙 落とされた 一筋の白濁 鮮やかな 輪郭に 奪われた感傷 黒い襯衣(シャツ) 泣いている 幸福の番人 下された 「現実」は 神からの挑戦 いいさ 幸せになんて徐々になればいい 僕ら暗闇に いるからこそ知る光 悲しみの君よ 賽は投げられた 篦棒な日々の 幸せは 真っ青な小鳥 瞳ひらいたら そこで羽ばたいた 悲しい僕らの 幸せのために |
葡萄LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 瓦落多が手招いた 未来図は夢か幻か さあさあ手の鳴る方へ 丸いマゼンタ 僕を笑う こんがらがった胸は 錆びた銅貨 トタン式のポッケに 投げ込んで 紫の空へ 希望を灯火 仄暗い明日を 僕らは睨む 頭痛たた 心臓ばらら そこに待つは 悔やみか闇か 叫べ 叫べ 胸が沈むその前に 瓦落多が手招いた 未来図は夢か幻か 狂わずいられない 僕らはもがいてるんだ 探している正解は まるで目蓋の裏側 闇に実る果実 丸いマゼンタ 僕を笑う やっとこさ見慣れた 不安の種は ねじ式の背中に 背負い込んで 諦めるように 仕向けられた 決め打ちの世界へ 唾を吐くんだ 「まぁまぁ、痛たた」「いやだ、阿呆か」 妬む輩 馬鹿が馬鹿を言う 笑え 笑え 遠慮せずに 好きにしてあそばせ 泡沫の未来図に 切っても切れない罪と罰 分かっちゃいるけど 叫ばずにはいられない 探している正解は ずっと目蓋の裏側 闇で笑う果実 丸いマゼンタ 僕に笑う 瓦落多が手招いた 未来図は夢か幻か さあさあ手の鳴る方へ 丸いマゼンタ 僕に笑う |
朝顔LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 「あなたは私をどれほど好きかしら? 私はあなたをこれほど好きだから」 「僕ならとっくにあなたを真ん中に 小さな世界を頭に描いてる」 「それなら何にも怖くなんかないわね」 「そうだね大丈夫 遠くで暮らしても」 繋ぐ言葉は雨に変わって 泣いた笑顔を濡らしてた さようならの言葉は ちぎって空に投げた 「嬉しい」と言う頬に ひらひら ひらひら いつもよりも傍に 寄り添って歩き出して つなぐ手と手の中 全てがあると思ってた 何回も何十回も 二人は夜を数えて 回る秒針両手で 必死にしがみついた 何十も何百回も 二人はすれ違って 追いかけあった背中に 必死にしがみついた 「仕方ないわね」 「仕方ないよね」 笑う泣き顔 うつむきあって 琥珀の月の先 ぽたりと落ちた涙 「悲しい」と言う頬に きらきら きらきら 四角い枠の中 言葉だけが寄り添って 抱き締めたらそれで なんとかなると思ってた 「私はあなたを どれほど好きなのかしら? あなたを想う程に こんなに苦しい」 「僕はあなたの事 どれほど傷つけたの? あなたを想う程に こんなに切ない」 さようならの言葉は 抱き合って隠し合った 夜明けの来ない胸に 涙が降り注いでた |
傷年傷女LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 節操低下 感情は硬化 本能的 皆パッパラッパ 幸不幸は どっからの因果 幻想的 皆連鎖の関係性さ 擦れ擦れ 危なげ ふらふら 誰彼 やれやれ 煽られ 見て見て のせられる 本状態は どいつのせいか 末期的 誰彼放火 寂しいと 死んじゃうとか 猛禽類なら一発だ 感傷的な 将来を悲観 だったらなんだっていうんだ 幸不幸は どうだっていいんだ 将来は 皆誰しもぶらんぶらんさ 傷年傷女 手を挙げろ さあ さあ 頭ぶちまけて 傷さえも装飾なんだわ わあ わあ お隣り同士で 叫び合えば安心かい? 現実の硬さに 夢は3・2・1で死んでも 御仏も神の声も知らねえ「先の未来」 非健康な 感情は鋭化 画期的 解決ないが 「悲しいと死んじゃう」とか 「大好きで死んじゃう」とか 感情的な 自身の悲観 そんなんがなんだっていうんだ 幸不幸は どっちでもいいんだ 将来は 今楽しいかどうかだから 傷年傷女 顔上げろ さあ さあ 心ぶちまけて 傷なんて当たり前でしょう? 傷? 創? なんでもかんでも痛がっちゃしんどいだろう ほら 全てぶちまける それが出来りゃ簡単なんだわ わあ わあ 言えない言葉を 心臓が叩き出す 現実の硬さに 僕ら3・2・1で死んでも 誰一人奪われずに消えねえ「先の未来」 |
星空LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 曇り空 星のない 夜の端貼りついた 未来得た僕たちは ゆっくりと輝きだす 悲しくて悲しくて 屑のような日々の中 僕たちは目を閉じて ただ星空を待っていた 曇り空 星のない 夜の端見惚れてた 未来までどのくらい あるのかもわからなくて 悔しくて悔しくて ここじゃないその先へ 僕たち声の限り ずっと叫び続けてたんだ 小さな箱の中で 溢れたこの想いに 五つの角が生えて 空へ飛びついた 曇り空 星のない 夜の端腰かけて 未来へと僕たちは ぼんやりと輝きだす 誰かが僕等を笑ってる 指を刺しながら馬鹿な笑顔で 恐ろしい障害が 次々重なって きりきり舞う胸に ざぁざぁ降り注ぐ 簡単に進めずに 簡単に生きれずに それでも僕たちは 少しずつほら輝いてく 流星の 星空の 夜の端貼りついた 未来得た僕たちは こんなにも輝いてる ほら |
十六夜LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 曇天直下の雨が ど頭つらぬいた夜に 眠たそうな両目を 無理やり開けられるよ 頷くだけの顔は 運命に並ぶ黒蟻 彼方に舞う希望を お空に拝んでいる 描いた未来が 紙屑になる前に 寝ぼけた現実 叩き潰せ 十六夜の僕ら 集まった光のように いざ宵の果てに 灯した淡い灯り 貧相な手首掻っ切って いたずらに並べた傷を 悲しそうな両目で ぼんやり見つめていた 繕うだけの顔は 白に憧れる黒サギ 何かを変えたくって 涙はこぼれている 弱った心を 何かで支えたくて 預ける身体を 探している ほら横を向けば 傷持った心ばかり ふらふらの足は 誰だってみんな同じだから さあ行こうか 僕らが今始める世界へと 存在論 幸福論 どっちが邪論?正論? 信憑性 欠如個性 はいはい五月蝿え常識 招く 明日は 敵か 味方か あちら? どちら? 誰も知らない ほらほら夜明けはすぐそばに 僕等十六夜に 集まった光を持ち いざ宵の果てに ほらもっと灯りをともすのさ さあ行こうか 僕らが今輝く世界 「未来」へ |
茜LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | このナイフを握ったら 赤い糸をちぎれるかしら そしたらあなたの方を 私とだけ結べるかしら 振り向いたのは 他の子の為 砕ける笑顔は悪人のよう 泡(シャボン)のように 弾けて消えた ほんの一度 交わす視線 それだけで死んでしまいそう あなたが好きなのは誰でしょう あなたが憎むのはどんな人でしょう 茜の胸と緋色の頬 触るのはいつでしょう ありふれた男ならば 雨が降れば忘れてしまう 脳内を舐めるほどの あなたとなら到底無理だわ 目を閉じたのは 他の子の為 愛する素振りは悪人のよう 同じ世界で 同じ時間を 生きることが あなたの罪 受けるべき罰はないけど その記憶の縁 こびりついて 擦っても消えない 痣になれたら どんなに幸せなことでしょう 夢のまた夢だけど あなたを好きなのは誰でしょう あなたが好きなのはどんな奴でしょう 茜の色に染まるナイフ 握るその前に… 心の隅っこ 座り込んで 寝ても醒めても 傍に居れたのなら 茜の胸と緋色の頬 柔くほどけていくの あなたに溶ける為に |
斑LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 欲張りなんて人聞き悪い 何にもしないで何かをしたいだけ 「どうやって?」って知らねえって天井向いて息吐いて 善も悪もかき混ぜぐっと飲み込む 欲しがりなんて人聞き悪い 何もしないでただ好かれたいだけ 「どうして?」って分かんねぇって毎回毎回不安定で 最高イメージポシャっちゃってまた落ち込む ほら この胸はまだら いろいろな声 矛盾で溢れた 僕らは嘆いている 正論ばかりに 目眩でくらくら とうに出来るならやってんだ この胸はまだら 助けてなんて言いたくはない 助けないのなら傷つけるくせに どうやったって我々毎回毎回心配で そういつだって涙目さっと隠してる 壮大未来まだら いろいろな色 広すぎる明日に 何かを見つけれない 悲しい思いを ぐるぐる巻きに いつも何気なくやってんだ 聞こえるかい? 届いてるかい? 教えてよ(正論を)ちょうだいよ(正解を) 助けてよ(この胸を)助けてよ(この僕を) 聞いてるかい?(おい誰か)届いてるかい?(おい誰か) 助けてよ(助けてよ) 助けてよ ほら まだらな未来に 始まりの鐘 がんがん響いて 頭が割れそうだろ? 暗黒の明日に 横たわる太陽 どんな夜にでも朝があるのなら 果てない未来まだら いろいろな声 矛盾で溢れた 自分もいいもんだろ まだらの模様に 染まる今さえ いつか愛せるのだから この胸はまだら |
霙LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | あなたのその声が私を刺せば まるで鉄の雨がこの胸に降るよう 「助けて」の四文字すら出ないのさ 誰かの「頑張れ」が私を刺せば 歪んだ笑い顔 すぐに組み立てるよ 本当の声は出るわけもない 嘘や吐き気ばかり浮かぶ 幸福までの答えは ほらね誰も知らない 聖者でも屑でもない みぞれみたいな私 ねえ誰か教えてよ ねえ誰か聞かせておくれ ねえ 誰かの喜びが私を刺せば 誰かの悲しみをまた探してしまう 本当の正義は知っているけど 卑怯な事ばかり浮かぶ 誰もが愛する人に 特になりたくはない でも愛が欲しいと嘆く みぞれみたいな私 ねえ誰か教えてよ ねえ誰か愛しておくれ ねえ 愛される方法など さあね 知りたくもない とはいえ孤独でもない まるで みぞれみたいで 幸せになりたいのに ほらね声に出せない 幸も不幸もごちゃ混ぜ みぞれみたいな私 ねえ誰か教えてよ ねえ誰か聞かせておくれ ねえ ねえ どうか助けておくれ ねえ |
共鳴LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | LACCO TOWER | 今日今この瞬間 足りてないものばかり 青白い頬から滑り落ちそうな 形状の無い想い こぼれてしまうよ 「悲しい」その言葉は 言えないのに ねえどうして 分かってしまうの ありふれてくだらない 悩みに病み 絶望した この胸と鳴り合うように 明日、未来その瞬間 足りないとまた感じ 宵闇をくぐるように 心臓の奥 記憶に残る不安 猛威を振るうよ 矛盾だらけで理論もないこの背中を そっと摩るその両手はとても暖かい 寂しいこの気持ちは 言えないのに ねえどうして 無くしてくれるの 傷ついて繰り返し 悩む後に 絶望した この胸と鳴り合うように こっちで鳴って 揺れる想い そっちで鳴って 響き合えば そっちで鳴って 揺れる想い こっちで鳴って 響くだろう こっちで鳴った こんな想い そっちで鳴って 響き合えば そっちで鳴った そんな想い こっちで鳴って 響くように そうさ 僕たちはずっと 悲しみの傍 暮らしてく だから 「嬉しい」その言葉は 言えないのに ねぇどうして 分かってしまうの ありふれてくだらない 悩みに病み 絶望した この胸と隣あって 鳴り響いてるよ こっちで鳴った こんな想い そっちで鳴って 響くように そっちで鳴った そんな想い こっちで鳴って 響くように |
蕾LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | ゼンマイ式の心臓が 華奢な僕に話す 「一体何になりたくて 一体何をしたいんだ」 人並みの幸福と 人並みの不幸せ 人並みの痛み悩み 叫んだ声も人並み 残響に呑まれる声 けらけらと僕らは もがくアイツを笑ってら 卑怯な面して ○か×かを楽しそうに口ずさんだ 瞬間的なさざめきや 一瞬の胸の震え ふっと僕に訪れる 正体不明の何か 充実を欲しがる声 ざわざわと心が 悶えて揺れて吐き出しそうだ 現実の僕は 罪か罰か教えてくれ 狂いそうだ 言葉にも何にもなれない思いは 痛みを込めて 救い求めて 幾千の夜明けには答えがあるのか 教えてよ じわじわと心が 熱を帯びたらその時だ 言いたい奴らは 勝手気儘に阿呆面下げ 言わせておけ けらけらと誰かが もがく僕らを笑ったら 答えは目の前 ○か×かはどうでもいい さあ笑い飛ばせ |
恋人LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | さようなら恋人 午後六時 駅の前 泣き顔隠す為に 抱き合うことはもう無い 別れの訳なんて 挙げればきりがないから 別れない訳だけを 僕は探してた あなたが消えるその前に 世界が止まってくれたら 震える肩に近づいて 痣になるほど 抱きしめてるのに さようなら恋人 午後七時 駅の中 寂しさ塞ぐ為に 重ねる唇は無い あの夜のあの躰 僕じゃない誰かに 触れられるくらいなら いっそ消えちまえ 二人を守るその為に 出来る事があるのなら 例えばそれが悪魔でも 罪であっても すがりつくのに ああ 素晴らしい出会いには 別れなんて無いと 誰がほざいてたっけな 本当なのかな あなたが消えるその前に 世界が止まってくれたら うつむく顔を抱き寄せて 何があっても 離さないさ あなたの事が好きなのに あなたをただ好きなのに あの日の恋は戻らずに 二人は消えた さようなら恋人 |
奇妙奇天烈摩訶不思議LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 錠剤必須の理 手首の切傷にキッス 今日も元気に 病み病み 大バーゲンの阿婆擦れ 買い手が殺到して嵐 快楽主義で 入れ喰い 七色ネオン街 股を閉じれば さようなら世界 廻れ 廻れ 廻れ さあ狂狂(くるくる) 騒げ 騒げ 騒げ 置いてかれるぜ 純情も 愛情も 金銭で 買える時代だ 笑え 笑え 笑え 笑うしかねえや 産声切り裂く醜女(しこめ) 飢餓既知 知らんぷり醜男(しこお) 思考はすでにズタズタ 結局ぽっくり行った後で 閻魔様に舌でも抜かれりゃそれで済むんだろうがよって感覚なもんだから 地獄の沙汰も ぎりぎり 鏡よ鏡 この世界で一番 正しいのは誰? 廻れ 廻れ 廻れ ほら狂狂(くるくる) 騒げ 騒げ 騒げ 阿保も笑うぞ 救済なき 理由の 犯行に 口をあんぐり 笑え 笑え 笑え 笑うしかねえや 廻れ 廻れ 廻れ さあ狂狂(くるくる) 廻れ 廻れ 廻れ こんな世界は 走れ 走れ 走れ とんずらこいて 笑え 笑え 笑え 混ざったら御仕舞い |
橙LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 時計の針の長い方に 縄をかけて首を吊れば あなたといたあの時間に 戻れたりするのかしら? それとも想いと逆回り くるくる先に進むかしら? そしてあなたは気付かずに あの娘と生きるんでしょう 悲しくて悲しくて 切なくてちぎれそうで 幾度となく思い返し 涙は枯れ果てて さようならと言えたなら 少しは楽になってたの きっとあなたは知らないでしょう どれほど心が砕けたかを オレンジに焦げた空 涙も頬で焼け落ちて 潤む瞳が睨んだのは 写真で笑うその顔 「許してくれ」と言われたから 許さないことに決めました あなたが好きなあの娘の事 恨みぬくことにしました いつもはしない化粧をして 今あなたと会っていれば きっとあなたは馬鹿だった 悔しがるはずなのよ 「愛しくて可愛くて 離したくはないんだ」と 勘違いね馬鹿な私 真に受けてたなんて 望んでた偶像は 私なんかじゃないんでしょう? 図太い肩にたわわな頬 可愛いあの娘とは程遠く くゆらせた煙さえ うつむく顔を笑ってる 冷めた珈琲に浮かぶのは 面倒そうなその顔 窓の外の翳りゆき 色づいた床の上 橙色 心はただ 赤く濁っていく さようならと言おうとも 何にも楽にならないわ きっとあなたは知らないでしょう どれほど私が愛したかを オレンジに焦げた空 涙も頬で焼け落ちて 潤む瞳が睨んだのは せいせいしてるその顔 |
新世界LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 始まりの銃が放たれた 横一線に並ぶ現実 僕は死んだ魚よろしく 銀色沈む顔 眠たげに起きた太陽の 眩しさにかざす掌に 流れていく感情線は 心臓にまで届いた 「夢」や「希望」「期待」「好奇心」「伝えたい事」が無かろうと 構わないさ 誰も彼もが そこから始めたんだから 溢れ出す幸福の始まりは きっときっと今ここからだから 百八つを超える煩悩は 気づけばするりと目の前に 「鬼さんこちら」色とりどりの 誘惑が手招き 余所行きの「僕」に着替えたら 病んだ心をカモフラージュ 誰も彼も神様させも きっとそうしてるはず ほら空は 広いまま この胸は 狭いまま あるがまま ありのまま 僕たちは 進むよ 時に頼りなく 折れそうな心を がなり声あげて それでも進んでく 始まりの賽が投げられて 横一線に並ぶ僕たち 夢などまだ オーロラのよう 形を作れない 不安で抱えた膝の裏 それでも期待に汗ばんで こんな歌を胸に焼き付け 今ゆっくりとほほ笑む 「夢」や「希望」「期待」「好奇心」「伝えたい事」が無かろうと 関係ないさ 僕らはまさに ここから始めるんだから さあ走りだせ 未来は夜明け前 高く 高く 羽ばたいていくのさ 溢れ出した幸福の始まりは きっときっと今ここからだから |
青年LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 排気ガス空の下 兎の飛ばない月 赤錆びた鉄塔に 青春はぶら下がり つまらない僕を 見ているんだ 洛陽の彼方には 親指しゃぶりながら 輝く瞳をした 青臭い僕がいる 煌めいた夢は やぶれかぶれ 陽炎の現在(いま)は ゆらゆら 青年、僕らが夢見たものは 幾千の夜を越えて 地平線の淵消えていった 胸に 溢れんばかりの感情 期待を抱えて笑う あの日の僕を乗せ 赤茶けた心臓の 隅っこ体育座り 「今」発「希望」行の 列車を待ち続けて 机の中から メカの猫は また来ないようで いらいら 青年、僕らが描いたものは 画用紙の中で きっと 描いたものは変わってった 戦う君を誰かが笑うと 誰かが歌った 僕は戦ってたっけな 甘い絵空事も しょっぱい昨日も 溜息ふくらませ ふわふわ 飛ばそう 青年、夢に破れた青年 知ってるか?夢は夢で所詮いつかは目覚めるもんさ 胸に 溢れんばかりの感情 不安を抱えて嘆く 君は間違いじゃない 青年、夢なき夢追い人よ 辛く幸せな明日を いつか笑えるように |
少女LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | あたいは少女A 夢見る乙女 不幸せの似合う 普通の女 あたいは少女A 恋する乙女 彼の為働く 健気な女 やいやい暴言 その顔も 綺麗 素敵 心奪う 悪い奴は誰だ 廻る廻る地獄で 恋慕に恋をすりゃ にっちもさっちもいかない あなたが望むなら 何でもやってあげられるのに なんて素敵「二人」 あたいは少女A 悲しい乙女 腫れた頬に雨が しとぴっちゃん 三日月の隅に腰掛けて 白馬の王子を夢に見る 鏡に映る涙の顔 きっと綺麗 きっと綺麗 悪い奴は誰だ 寛一お宮の幻想か 恋慕に恋すりゃ 真っ赤な嘘も変身 さあさあ見てらして 不幸せの幸せを ほら綺麗でしょう ほら素敵でしょう ほらそうでしょう ほらそうのはず そう決まってる |
組絵LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 「例えば僕には 君のような声は無く 胸にあふれてる 思いを歌に出来ない」 「例えば僕には 君のような指は無く 悲しい思いを 奏でることは出来ない だから だから 代わりに弾いて?」 「じゃあ 代わりに歌ってよ?」 何処か足りない心の型に 重ねてやっと出来上がる形 星無き夜に 淡く輝く 強くて怖がりな僕ら 不意にこぼれた涙の中に やっぱり入りきらない想いを 例えば僕が歌えるように 例えば僕が奏でられるように 「例え僕らは 君のように誰かを やさしく見守り 愛する人になりたい」 「僕」と「君」つなげて 生まれたものなら その最小の世界を 支えていけるだろう 「例えば心が ぎざぎざになる時は 同じ型をして 僕らがそばにいるさ 夢も幻も 悲しみも切なさも 同じ型をした 歌を歌うさ」 時には心の無い言葉に ひどく傷つけられることがあり 聖者のように 清く正しく 生きていくことは出来ない 何処か足りない心の型に 重ねてやっと出来上がる形 そんな僕らが 奏でる物が いつか誰かを救いますように |
杏子LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 杏子色の空から 襲い掛かる宵の闇 狂おしく想う君へ 届け黒い影 薄い胸 軽く破って 心の奥へ 刺さるその声 鼓動は骨を 鉄琴にして きんきんと乱れ打つ 口を閉じて 息を止めて 瞳開けて 映るその背 夢の中で 見た笑顔で そっとこっちを向いて すっからかんに 空けた両胸 まだ見ぬ想い 受け止めるため ねじれた首に 両手巻き付け 深く深く抱き合うの 出鱈目な 台詞並べて あなたの横で 笑う小娘 この風景を はさみで切って あなた側を残しましょう 真実は 小説より 奇なりなんて 事はないわ 笑う私 笑うあなた 夢と現(うつつ)が混ざる 願う景色が 夢の中なら いっそこのまま 眠り続けて その口づけで 目覚めるのなら 私死んでしまうでしょう 杏子色の空から 襲い掛かる宵の闇 狂った思いが黒に 変わる前に 届けこの影 あなたの元へ せめてその背に 重なるように はにかんだ顔 塗りつぶすように 世界は赤く燃えるの すっからかんに 空けた両胸 あなたの型に 形を変えて 二人の為に 杏子の空よ もっともっと燃え上がれ |
凡人論LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 誰かの理論を それっぽく飾り付け 弱さを助ける 嘘くさいプロパガンダ 歌えば芸術 筆取ればアートと 片手間作った 似たり寄ったりを褒めあう あわれや 表現者と需要者 本当に 欲しいのは何だろうな ぺらぺらの歌声が 今日も君を助ける くたくたの心臓に 甘い汁をささげる 悲しみはどうするの? 寂しさはどうすれば? 正解のない問いに 悲しみの雨が降る 鳥獣戯画から はみ出した筆の跡 陽気に踊れや 生活には目を背け 安い言葉でも つかの間の笑顔でも 他に頼れない すがりつくようなもんがない あわれや 信仰者と指導者 本来 あるべきはなんだろうな 当たり前をいう歌詞に 君はもう叫びそう 愛を薄くなぞって 神様は笑ってる 救いを乞う凡人 助けを出す凡人 こんなことをいう僕も 当たり前の凡人 吐いて捨てるくらいの 自己満の台風が 傘を持たぬ僕らの 心を濡らしていく ぺらぺらの歌声が 今日も誰かを助ける くたくたの心臓に 甘い汁をささげる 悲しみはどうするの? 寂しさはどうすれば? 正解のない問いに 戦い続けてる |
弥生LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | びゅうと音を立てて 耳元通った風 突風に飛ばされぬよう いつしか手を取り合っていた きっとこんな風に 僕らは始まりだし 未来が曇らないよう 必死に見つめ合ってた 4つの靴を並べて 下り最終列車 見過ごして 佇んだ弥生の隅 見慣れない明日を 見つめていた 夜にぶらりと下がる信号と 薄紅の空の下で 頼りないその手を 掴んで すっと香りが立ち 首元通った風 時間はあっという間に 季節を入れ替えてた 5つ数えて そっと目を閉じ 6つ目で手を 重ねた ちりちりと頬を焦げつかすような 照れくさい時を過ぎて 素晴らしい明日を 信じていた 愛が何かを知らぬ若人が 愛情を試しあって 流すべき涙を 流した 上り最終列車 飛び乗って 動き出す弥生の隅 見慣れない明日を 見つめながら 夢も現実さえも混ぜ込んで 渦巻く綺麗な空へ 暖かい手と手を 掴んで |
変身LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | ぬらっとした厭らしい本心 本能では発情期 むかっときて吐きそうな気持ち 発射前押し殺し ラッパっパ呑み流し込んだ カプセル状抗鬱剤 ぎらっとした刀を潜めて 顔面に笑みを残し 馬鹿には薬 釈迦には説法「頑張れ」なんて 耳がもげるぜ がらっとした心の切れ端 散ったまんまほったらかし しれっとしたまま動く手足 感情なんて関係なし ラッタッタ周りにあわせて 従順なステップを踏み 金属バット隠しにっこり さあ雨よふれふれもっとふれふれ くだらないこの皮を 溶かしてくれ そして現れた毒のある心 洗い流しておくれ ぬらっとした厭らしい本心 末期症状神頼み こすった手に望む答えは なかったっけ 神も仏も十字架の人さえ 正解なんてわからないのなら 目の前にぶらぶら下がる現実 変えていくしかねえや さあ雨よふれふれもっとふれふれ こぼれ出す涙を隠しておくれ そして腫れた目で射抜いた明日を そっと晴らして僕らに見せておくれ |
告白LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 僕が人を愛するのは 「僕」をもっと愛するため 僕が人を憎んだのは 「僕」をもっと愛するため カーテンから はみ出す月 闇にまぎれ 淡く光り 辺りに溶け 滲むそれは 鏡の中 映っている 僕だ 僕だ 零した言葉の どのくらいが 嘘偽りなく 言えたのかな ふさいだ胸には 頬から雨が 溜まってぽつりと 音を立てた 儚い自分に 目を伏せれば 腐りそうな現実(いま)を 見ずに済んだ 笑顔の裏から 染み出す影は 隠したつもりの 本音だった 飾りは もう 無くして ほら 本音を さあ 話そう 誰かを愛して 誰かを憎んで それを振りまいて 愛してと叫び 周りと同じで 周りと違いたい わがままな僕らは 不安で仕方ないから 誰かを愛して 誰かを憎んで 本当は弱くて 立派じゃいれない 本当は弱くて ひとりじゃいれない |
柘榴LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 心臓に鍵をかけ ハートごと 閉じ込めて 肋骨をかきわけて もいだ小さな果実 建前の墓石に 花を添え 本音抱き モノクロの顔の奥 隠した想いは真っ赤 どこかの誰かみたいに 強くはなれなくて 笑い顔を組み立てるのが 上手くなったみたい 舞い落ちる 花吹雪よ ひそかに漏れそうな 本音と踊れ ぱっくり開いた胸の中 見えるかい?本音がゴロゴロ 蓋をとじたらリボンかけ 僕はうなずいた 能面に描く笑顔は 味もしゃしゃりもありゃしないさ 泣きながら笑う僕等の 本当はどっちだ どこかの誰かみたいに 弱音は吐けなくて 強がって見せてみるのが 普通になったみたい 風立ちぬ 通り雨よ 静かにこぼれだす 涙とまざれ 姿も形も違うから 形ない心を僕等は こねくりまわし象って ほめ合おうとする 合わせて作った形に 味もへったくれもないけれど 泣きながら笑う僕等は それでも必死さ 心臓の鍵穴に かろうじて 見えるのは 膝抱えうつむいて 揺れる小さな果実 僕達は誰しもが 弱虫で強がりで 胸のゆりかごの中 本音を守ってる ぱっくり開いた胸の中 見えるかい本音がゴロゴロ 蓋を閉じたらリボンかけ 僕は立ち上がる 能面に描く笑顔は 味もしゃしゃりもありゃしないさ 泣きながら笑う僕等は 笑いながら泣いたりもするさ やさしく儚く 憐れな僕等さ |
模細工LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 格好ばかり気になって 見栄を磨いて過ごす日々 不細工、不器用、不恰好を ごまかして掻いた青いケツ 明星、空の光 ぼうっと眺めてた 明瞭明白な声が 腹の底からこっち見てる とはいえ気持ちは幾何学に 解読不能な模様をする 逃げるだけの脳しかない どんより情けない目は それでも暗闇の中 光を探して 完全欠陥 NO才能 発見し易い幸福もなさそう そんなんでも誤魔化さぬよう 生きて行きたいんだ 悪口雑言も浴び 匍匐前進でも何でも 模倣した細工の一切ない自分になれるように 単純明快 脳細胞 不恰好な自分は嫌と 何十何百何千回と 逃げ出してきただろう 絶体絶命を逃亡 説教喰らうのも面倒 癖になっちゃ抜けられない まるで蟻地獄 弱い自分を認めた 強さがそこにあるのなら まだまだ間に合うはずさ はあ はあ はあ はあ はあ まだ はあ はあ はあ はあ はあ まだ さあ さあ さあ さあ さあ いこうか さあ さあ さあ さあ さあ さあ 単純明快の解答 不恰好な自分でいいと 等身大の自分にやっと 半歩近づいた 錯覚幻想も無し 幸福似の虚勢など 模倣した細工の一切ない自分に必要ない 完全欠陥 NO才能 発見し易い幸福も無さそう そんなんでも誤魔化さぬよう 生きて行きたいんだ 悪口雑言も浴び 匍匐前進でも何でも 模倣した細工の一切ない自分になれるように |
幸福LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 誰もが心のどこかに 誰かを思っているのなら 誰かの胸の隅っこに 僕も存在するのかな? 訳も無く孤独が被さり 胸をそっとくるむ 強いあなたでも時に とても弱い顔をするから 弱く頼りない僕は 強くありたいと願うよ 悲しい出来事ばかりの日々 砕けそうになっても探している ありふれた小さな 幸せを僕は 拾い集めてく 何でも 何度も 知らない未来が明るくあるように いつでも 何かを求め 声を枯らしている 自分閉じ 手を伸ばし 必死にもがいて それでも掴みたいものって何だろう? 合わない互いを擦り合わせてまで それでも欲しいものは何だろう? あきるほど多くの 悲しみを超えて 喜びを探す 何度も 何度も 絶望の中で 霞んで消えそうな光を 信じ止まないから 「誰のせい」じゃなく「僕のせい」にして 不幸は幸福に変わるさ もしも悲しみに砕かれても 風が吹いたらどこかの隅に 日々だらけのままでまた集まって 笑顔をかたどっていく ほら ありふれた小さな 幸せを僕は 拾い集めてく 何でも 何度も 知らない未来が明るくあるように いつでも 何かを求めている それが正しいかどうかは わからない僕は 何度も 何度も 傷ついてはまた 絶望の中の光へ 両手を伸ばし 声を枯らしている いつか届くまで いつか届くまで |
仮面LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 錆びた顔にはもうさようなら つむじ風なら 今さっき頬を殴った 世知辛い現状に よく合った演出 研いだ刃は いつの日か戦うためとか 御託を並べては 仕舞う現実 抱きしめたあの夢が 泡のように消える前に 明日でもない 未来でもない 立ち上がるは今 どこまでも手を伸ばせ 輝く未来へ向け ぶれたままでいいさ 動き出せ今 答えなき戦いが 消えては現れてく 振り向いても何もない 前を向け 錆びた顔にはもうさようなら 闇夜の隙間 覗いてる熱い太陽 いつの日か 僕らをそっと照らし出す どこまでも手を伸ばせ 輝く未来へ向け 次や今度じゃない 立ち上がれ今 答えなき戦いに 華奢な両手を出して ふらつく足でもいい 踏み出そう ほら見上げた 紺碧の空は 頼りない僕等を迎えているよう さあ行こうか こんなにも僕らは 幾億の可能性に溢れている きっと僕等はまだ 航海の途中さ いっせーので顔をあげて さあ 走り出そうか 錆びた顔にはもうさようなら |
二日月LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 星も夜風も満月も 当たり前にそこにあって もしも時間が止まっても あまり気にも留めないんだろう ほら もしかしたら明日世界が 終わってしまうと知ってたら 少し諦めかけた願いが 終わってしまいそうな時間を まだ なんとか 繋いで いてくれたかな この胸はあてもなく ただ叶わない願いを込めて もう振り向かない その笑顔に 聞こえるように 音をたてた かなわぬ願いならばいっそ 祈らないことに決めたんだ 癒せない心ならばいっそ 傷つけることに決めたんだ そしたら いつかは 涙も降り止むだろう まばゆい明日が永遠のように ずっとずっと待ってるはずだったのに 巡り巡りゆく 回り回りゆく 答えない答えが出てしまったのかな 僕達はあてもなく ただ不確かな未来求めて 呆れるほどに 飽きるほどに 現実が続くように祈っていた この胸はあてもなく ただ叶わない願いを込めて ゆっくりと今歩きだした もう戻らぬよう歩き出した |
涙LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | あなたの顔が見えたから あなたの顔が泣いたから どうしてだろう 気がつけばほら こらえることが 出来なくて 涙がこぼれるのは あなたが泣いてるから 胸に あふれる想い どうか 届きますように あなたの顔が見えたから あなたの顔が笑うから どうしてだろう 気がつけばほら 抑える事が 出来なくて 月面の上を歩く 真綿のような私に 不器用に寄り添ってくれた 沢山言葉を知らなくて うまく表現できそうにないけど 今 涙が こぼれるのは あなたが ほほ笑むから 胸に 溢れる思い 同じでありますように あぜ道に 花束の 香りがすれば 一歩づつ 歩んできた 今までを思うよ 雑音も戯言も甘い未来地図も 溢れだす 涙でほら 見えなくなあれ あなたの涙がまた 溢れるから 涙がこぼれるのは あなたがほほ笑むから 胸に溢れる思い どうか届きますように ららら 声にもならず ららら 溢れる思い どうか届きますように |
銀河LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 散らかった頬笑みを 集めて笑顔を作る 誰しもがその奥で 助けを求めながら 確かめあう幸せ 比べあう不幸せ 過ちに蓋をして 栄光かざしている 誰しもがその奥に さみしさ感じながら 自分じゃない誰かに また指をくわえている 誰か誰か ねえ誰か 教えてはくれないかな 頭を垂れるばかりさ こんな自分は素晴らしいのか 全て受け止めたくて だけどとても怖くて 胸を震わせていた 素顔をさらけ出して 素直に生きていたい 僕をかたどっている 「本当」に向かい合う為 頭を垂れるばかりじゃ 何一つ変わらないさ 見上げた 空には 満天の星が 大きな 世界に 夜を作っている 見つめた 僕には 罪や恥や嘘が 大きな 世界に 僕を作るんだ 誰でもない 自分だけが 自分をわかってるから 僕等を作る要素は 僕等に溢れているさ 罪も恥さえも 嘘も虚勢だって 「本当」だから 見上げた空の星が 夜空を象ってる 自分の全てがほら 僕等を象ってる |
模範解答LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | こんがらがった感情が 煙を巻き雲になる そこから降った感傷が 頬から雨に変わる 僕らは皆いつだって 最大級の難問に 違う違うと首振って 書いて消すを繰り返す すり減ったこころは 残り数センチ、なくなりそう 誰かが言った解答が どこかにないか探した 正解か嘘も確かめないままに 僕らはきっと弱くて 一人じゃ壊れそうだから 希望にあふれる答えを待ってるのさ 絆と呼んだ関係は トタンみたいに脆く 油断してたら希望は とたんに絶望になる 誰かが言った解答じゃ 解けない問いの正解は 驚くほどに単純に 自分の中あるもんさ 本当の答えまで 残り何センチ?届きそうだ 夜を喰らった化け物が 涙で朝迎えたら 胸の霧がちょっと晴れ始めていた 結局はそんなもんで 探し求めた解答は ほら傍にあった ついに見つけた解答は どこにもないものだった 正解かどうか そんなのどうだっていい 僕らはずっと弱くて 間違い続けていくけど 希望にあふれて 失敗も混ぜこんだ 答えを持ってるのさ |
蛹LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | かみついた親指に 歯形が残りそうだ 憧れるもんばかり 羨ましいものばかり 明日になったら急に蛹から這い出して 全く別の何かに なってやしないかと願う かみついた親指に 歯形がめり込んでる あいつもこいつも奴も 羨ましてしょうがない 五臓六腑突き抜けて 侵食していく想いは 浅い考えと知りながら それでもやめられず しゃしゃり出た 愚かな願望 違う自分欲しがり 現実は幻にして 甘い未来描いている これは夢で本当じゃない 自分はもっと素敵なはずと 鏡に向け 嘘をついては 受け入れがたい現実を隠して 逃げ回ってる 僕はまだ 性懲りもなく 違う自分を探して 目の前の自分に向けて 嘘を丸め投げつける しゃしゃり出た 愚かな願望 違う自分欲しがり 現実は幻にして 甘い未来描いている |
一夜LACCO TOWER | LACCO TOWER | 松川ケイスケ | LACCO TOWER | | 愛おしい人が泣いた 目の前が暗くなった そんな風な瞬間を 僕らは幾度過ごしただろう 都合良く曲がる顔に 何度も巡りあって 鮮やかに裏切られた それすらもきらめいたメモリー 僕等はバラバラに 作り上げた瞬間を 積み本のように 重ねあって 小さな塔に積み上げる 輝いた理想は 眩しく目を細めるけど 手探りで 進んでくよ 少しだけ幸せな明日へ 本音を交わせずに 別れは不意に訪れて 悲しくてただ悲しくて やりきれない時もあったけど 輝く想い出と くすんだ過去が混ざりあい 他の何にも 例えれない 物になった 桃色の道をぬけて 藍染の浴衣を着て 思い出に栞はさみ 寒空に懐炉握り 愛おしい人が泣いて 愛おしい人が笑う そんな風な瞬間を 僕等はまた過ごしていくよ 僕等はバラバラに 作り上げた瞬間を 積み木のように 重ねあって 小さな塔に積み上げる 輝いた理想は 時に眩しすぎるけど 積みあがったこの塔の上 少しでも近づけますように 手探りで 連れていくよ 少しだけ幸せな明日へ |