冰

冰

冰者もの，水みず之これ固かた態たい也，其色透とおる澈。河中かわなか者しゃ曰凌りょう。

「戰戰兢兢せんせんきょうきょう、如臨深淵しんえん、如履薄うす冰。」

「君子くんし曰：學がく不可ふか以已。青あお、取と之これ於藍，而青於藍；冰、水みず為之ためゆき，而寒於水。」

「君きみ設しつらえ大盤おおばん造づくり冰焉，大夫たいふ設しつらえ夷えびす盤ばん造づくり冰焉，士し并瓦盤ばん無む冰，設しつらえ床ゆか襢笫，有ゆう枕まくら。含一いち床しょう，襲かさね一床遷尸於堂又一床，皆みな有ゆう枕席ちんせき——君くん大夫たいふ士し一也かずや。」

「東風こち解凍かいとう，蟄蟲始はじめ振ふ，魚さかな上じょう冰，獺うそ祭さい魚ぎょ，鴻おおとり雁來かりき。」