尔朱荣

爾しか朱しゅ榮さかえ
爾しか朱しゅ榮さかえ
	北きた史し演義えんぎ中なか的てき太ふと原はら王おう爾しか朱しゅ榮さかえ
天てん柱ばしら大將軍だいしょうぐん
國家こっか	北きた魏たかし
時代じだい	南北なんぼく朝あさ
主君しゅくん	魏ぎ孝明たかあき帝みかど元もと詡→元げん氏し→元もと釗→魏ぎ孝こう莊そう帝みかど元子もとこ攸
姓せい	爾しか朱しゅ
名な	榮さかえ
字じ	天宝てんぽう
封ふう爵	太ふと原げん王おう
氏族しぞく	羯人
出生しゅっしょう	公おおやけ元もと493年ねん
逝世	永安えいあん三さん年ねん九きゅう月がつ二に十じゅう五ご日にち; 530年ねん11月1日にち; 洛陽らくよう明光めいこう殿でん
經歷けいれき
	鎮壓ちんあつ六ろく鎮之亂らん、策さく劃河陰かいん之の變へん

爾しか朱しゅ荣（493年ねん—530年ねん11月1日にち），字じ天宝てんぽう，北きた秀しげる容よう（今いま山西さんせい省しょう忻州市し忻府区く）人にん，先さき世よ為ため契ちぎり胡えびす（或ある稱しょう羯胡）部ぶ酋長しゅうちょう，可能かのう為ため鮮卑化か的てき羯人。祖先そせん居きょ於爾しか朱しゅ川かわ（今こん山西さんせい西にし北部ほくぶ流りゅう經けい神池かみいけ、五ご寨、保德やすのり縣けん之これ朱しゅ家か川かわ），故こ以爾朱しゅ為ため姓氏せいし，後ご為ため北きた魏たかし权臣。

生平おいだいら

早年そうねん经历

爾しか朱しゅ榮さかえ有ゆう潔白けっぱく美麗びれい的てき容貌ようぼう，愛好あいこう射い獵りょう，頗曉兵法ひょうほう。娶めと南みなみ安王やすおう拓つぶせ跋ばつ桢女おんな北きた乡公主ぬし。在ざい北きた魏ぎ後期こうき政權せいけん中ちゅう，尔朱荣憑借镇压六ろく镇之乱らん，迅速じんそく壮大そうだい了りょう其军事ごと力量りきりょう，擢為遊ゆう擊げき將軍しょうぐん、冠かんむり軍ぐん將軍しょうぐん、平ひら北きた將軍しょうぐん、北道ほくどう都と督とく。鲜于脩おさむ礼れい谋反后きさき，尔朱荣带兵へい向こう东讨伐，再度さいど进号征せい东将军、右みぎ卫将军、署しょ理り车骑将はた军，都みやこ督ただし并肆汾雲くも廣ひろ恒つね六ろく州しゅう诸军事ごと，升ます任にん大だい都と督とく，加か金きむ紫むらさき光こう禄ろく大夫たいふ^[1]。

起おこり兵へい入洛にゅうらく

皇帝こうてい元もと诩因いん为不满灵太后きさき专权，宠幸男おとこ宠等放肆ほうし之の举，密みつ诏尔朱しゅ荣入洛にゅうらく。灵太后きさき得知とくち后きさき杀了元もと诩，将はた元もと诩刚刚诞生せい的てき女おんな儿立为新帝しんてい，之これ后きさき又また为了长期把握はあく朝政ちょうせい，又また立たて了りょう幼主ようしゅ元もと钊为帝，魏ぎ孝明たかあき帝みかど死し后きさき，建たて義よし元年がんねん（528年ねん），尔朱荣借机つくえ慷慨こうがい宣言せんげん，要よう为元诩之死し讨个公道こうどう，杀奔洛らく阳。尔朱荣并扶植ふしょく魏ぎ孝こう莊そう帝みかど元子もとこ攸即位そくい，元子もとこ攸封尔朱荣太ふと原げん王おう，他た的てき女おんな儿大だい尔朱氏し原本げんぽん是ぜ魏ぎ孝明たかあき帝みかど的てき侧妃，此时又また成なり为孝莊そう帝みかど的てき皇后こうごう。元子もとこ攸称帝みかど的てき消息しょうそく传到洛らく阳，洛らく阳守军纷纷倒戈ほこ。灵太后きさき只ただ好こう绝望地ち出家しゅっけ为尼，尔朱荣派遣はけん骑兵进入洛にゅうらく阳，将はた灵太后きさき和わ元もと钊抓至いたり河かわ阴（今いま河南かなん孟はじめ津つ縣けん），面めん对灵太ふとし后きさき的てき百般ひゃっぱん辩解，尔朱荣不为所动，将はた灵太后きさき和わ元もと钊沉入いれ黄河こうが。

河かわ阴之变

随ずい后きさき考こう虑到自己じこ在ざい朝廷ちょうてい根基こんき尚ひさし浅あさ，自己じこ的てき军队尚ひさし不ふ到いた一いち万まん，怕今后きさき不ふ好こう控ひかえ制せい朝廷ちょうてい，听从亲信费穆的てき建けん议，想そう诛杀立りつ威い。于是发动了りょう河かわ阴之变，誘さそえ騙かた王公おうこう百官ひゃっかん二に千せん多た人じん至いたり河陰かいん，尔朱荣阴冷ひや着ぎ脸呵斥百官かん：“天下てんか丧乱，先帝せんてい暴崩，皆みな由よし朝臣あそん贪虐，不能ふのう匡ただし弼！”以鐵騎てっき包圍ほうい，盡つき殺ころせ之これ，就连元子もとこ攸身边的兄弟きょうだい元もと邵、元もと子こ正ただし也未能のう幸こう免めん。荣又令れい其军士し言げん:“元もと氏し既すんで灭，尔朱氏し兴！”，皆みな称しょう万まん岁，随ずい后きさき将はた元子もとこ攸软禁きん于营中ちゅう。尔朱荣从而完全ぜん掌てのひら控ひかえ朝政ちょうせい，登とう上じょう权力巅峰的てき尔朱荣此时也动了称しょう帝みかど的てき念ねん头。而且此时元子もとこ攸也不ふ甘心かんしん做个傀儡かいらい皇帝こうてい，表示ひょうじ帝みかど业自有ゆう天命てんめい，劝说他た择贤另立，或ある者もの自立じりつ为帝。高こう欢也劝说尔朱しゅ荣称帝みかど，但ただし被ひ贺拔岳だけ劝阻。尔朱荣迷信しんじ，遇ぐう事ごと不ふ决，便びん铸金人じん，尔朱荣连铸了四个自己的金人都不能成功。甚至打算ださん要よう立だて元もと天てん穆きよし为帝，可か卜者ぼくしゃ说唯有元ありもと子こ攸是天命てんめい所在しょざい。权衡一いち番ばん后きさき，最さい终还是ぜ向むかい元子もとこ攸请罪ざい，将はた他た请入洛にゅうらく阳。

河かわ阴之变导致尔朱しゅ荣和北きた魏ぎ皇室こうしつ彻底决裂，再さい无恢复关系けい的てき可能かのう。当とう尔朱荣打算ださん率りつ领部队进入洛にゅうらく阳之时，斩杀朝臣あそん的てき残ざん暴之举已经引得とく众怒，部ぶ队都不ふ敢贸然しか进城，军中呼よび吁迁都と的てき声音こわね高だか涨。留とめ在ざい洛らく阳的各かく级官员早已やめ成なり为惊弓之ゆみの鸟，不ふ敢露面めん。加か上じょう不断ふだん有ゆう流言りゅうげん尔朱荣要纵兵劫掠ごうりゃく洛らく阳，人心じんしん惶惶，导致此時“京きょう邑士子こ，十じゅう無む一存いちぞん，率りつ皆みな逃竄，無む敢出者しゃ，直衛なおえ空虛くうきょ，官かん守もり廢はい曠。”尔朱荣后来らい也后悔自己じこ杀戮宗室そうしつ太ふと多おお，恢复被ひ杀者的てき身み后きさき待遇たいぐう。

权势滔天とうてん

等とう洛らく阳稍有安ありやす定じょう，尔朱荣对洛らく阳还是ぜ不ふ放心ほうしん，正式せいしき提出ていしゅつ打算ださん迁都晋すすむ阳，元子もとこ攸忌惮尔朱しゅ荣的权势不ふ敢阻拦，尔朱荣却遭到元もと谌的てき极力反はん对，在ざい尔朱世よ隆たかし的てき极力劝阻下か才ざい化か解ほどけ了りょう这场针锋相しょう对的局面きょくめん，尔朱荣放弃迁都と的てき决定。尔朱荣对自己じこ滥杀朝臣あそん的てき事情じじょう惴惴不安ふあん，再さい次つぎ向こう入いれ宫向元子もとこ攸请罪ざい，表示ひょうじ自己じこ绝无二に心しん，元子もとこ攸也加か以宽慰。当とう晚ばん，尔朱荣在宫里喝かつ得とく酩酊めいてい大醉たいすい，元子もとこ攸拿起おこり了りょう刀がたな打算ださん杀害尔朱荣，在ざい左右さゆう近侍きんじ的てき苦く劝下作さく罢。半夜はんや，尔朱荣酒醒，对自己じこ刚才放ひ松まつ警戒けいかい心こころ有余ゆうよ悸，从此尔朱荣再也不敢在宫中过夜。尔朱荣和元子もとこ攸肆意しい宴えん饮狩猎，谈笑高だか歌か，毫不顾忌君臣くんしん礼れい仪。尔朱荣性格せいかく多た疑うたぐ，武器ぶき经常带在身み边，稍やや有ゆう不如意ふにょい就动辄杀伐。

尔朱荣先后きさき平定へいてい了りょう葛かずら荣、邢杲、万まん俟丑奴やつ等ひとし六ろく镇之乱らん的てき队伍，更さら击败了りょう攻おさむ陷おちい洛らく阳的南みなみ梁はり名将めいしょう陈庆之の，杀掉了りょう南みなみ梁はり拥立的てき傀儡かいらい皇帝こうてい元もと颢，将はた出で逃长子こ的てき元子もとこ攸重新しん迎むかえ回かい了りょう洛らく阳。此时，天下てんか基本きほん平定へいてい，尔朱荣基本きほん统一了北魏在北方全境，被ひ元子もとこ攸加封ふう为天てん柱ばしら大将たいしょう军，采さい邑达二に十じゅう万まん户。但ただし身み处洛阳的皇帝こうてい元子もとこ攸更加か忧虑，担心他た更さら加か肆无忌き惮地干ひ预朝廷ちょうてい，因いん为此时元子こ攸的内外ないがい大臣だいじん基本きほん都と是ぜ尔朱荣安插的眼め线，他た的てき一举一动都会汇报给远在晋阳遥控中央的尔朱荣。更さら加か过分的てき是ぜ，元子もとこ攸的皇后こうごう大だい尔朱氏し，仰おおせ仗父亲的威い严，呵しか斥丈夫じょうぶ：“天子てんし由よし我家わがや置おけ立りつ，今いま便びん如此，我わが父ちち本日ほんじつ即そく自作じさく，今いま亦また复决？”。忍にん无可忍にん的てき元子もとこ攸不甘心かんしん坐すわ以待毙，开始策さく划铲除じょ尔朱荣的势力。

权臣遇ぐう害がい

宫内的てき小道こみち消息しょうそく传到尔朱世よ隆たかし的てき耳みみ里さと，尔朱世よ隆たかし为了阻止そし尔朱荣来洛らく阳，写うつし了りょう封ふう匿名とくめい信しん贴在家か前まえ的てき门口上じょう，言げん：“天子てんし与あずか杨侃，高道たかみち穆きよし为计，欲よく杀天柱ばしら。”随ずい后きさき揭下，令れい人じん传报给尔朱しゅ荣，但ただし是ぜ尔朱荣对此毫不在ふざい意い，反はん而嘲笑ちょうしょう尔朱世よ隆たかし：“尔朱世よ隆たかし无胆，朝ちょう中ちゅう谁敢生せい此心！”。永安えいあん三さん年ねん九きゅう月がつ，尔朱荣刚到洛らく阳，元子もとこ攸本来ほんらい想そう直接ちょくせつ动手，但ただし考こう虑到尔朱荣心腹はら元もと天てん穆きよし在ざい并州，恐おそれ为后患，所以ゆえん只ただ好こう先さき隐忍。洛らく阳城中ちゅう有人ゆうじん警告けいこく尔朱荣，皇帝こうてい元子もとこ攸正准じゅん备杀他た，尔朱荣竟将はた此事当面とうめん询问元子もとこ攸，元子もとこ攸急中ちゅう生なま智さとし，说道：“外人がいじん亦また言げん王おう欲よく害がい我わが，岂可信之のぶゆき？”尔朱荣对自己じこ入洛にゅうらく的てき各かく种传闻早有ゆう耳みみ闻，见元子こ攸如此直言ちょくげん不ふ讳，反はん而对他た放下ほうか心しん来らい。此後，只ただ带十余名赤手空拳的卫士入宫觐。

永安えいあん三さん年ねん九きゅう月がつ二に十じゅう五ご日にち（530年ねん11月1日にち），孝こう莊そう帝みかど伏兵ふくへい明光めいこう殿でん，聲こえ稱しょう皇后こうごう大だい尔朱氏し生なま下した了りょう太子たいし，派は元もと徽向こう尔朱榮さかえ報ほう喜き。元子もとこ攸听说尔朱しゅ荣进宫臉色しょく緊張きんちょう，連れん忙せわし喝かつ酒しゅ以遮掩。尔朱荣见到光こう祿ろく少しょう卿きょう魯安、典てん御お李り侃ただし晞從したがえ東ひがし廂ひさし門もん执刀闖入ちんにゅう，便びん撲なぐ向むかい元子もとこ攸。元子もとこ攸用藏ぞう在ざい膝下ひざもと的てき刀かたな砍到尔朱荣，魯安等とう揮刀亂らん砍，殺ころせ爾しか朱しゅ榮さかえ與あずか元もと天てん穆きよし等とう人ひと，又また杀同时进宫的尔朱荣子尔朱菩提ぼだい等ひとし。