裨海紀き遊ゆう

《裨（pí）海うみ紀き遊ゆう》，又また名な《採と硫日記にっき》，為ため清朝せいちょう官員かんいん郁いく永なが河かわ所ところ著ちょ，書中しょちゅう描繪17世紀せいき的てき台灣たいわん風土ふうど民情みんじょう，並なみ在ざい當時とうじ採と礦處今北いまきた投とう龍りゅう鳳おおとり谷たに有ゆう碑いしぶみ誌し之の。

主旨しゅし

該書分ぶん為ため上じょう、中なか、下した三さん卷かん。上卷じょうかん說明せつめい來らい臺だい緣由えんゆ，並なみ記錄きろく從したがえ福ふく州しゅう到いた鹿しか耳みみ門もん的てき行程こうてい，以十じゅう二に首しゅ「臺灣たいわん竹ちく枝えだ詞し」作さく結ゆい。中ちゅう卷まき分ぶん為ため「採と硫物資ぶっし」、「西部せいぶ大だい縱走じゅうそう」以及「北きた投なげ採と硫」三さん部分ぶぶん。下卷げかん縱たて論ろん山川やまかわ形勢けいせい與あずか風俗ふうぞく民情みんじょう，以二に十じゅう四よん首しゅ「土ど番ばん竹ちく枝えだ詞し」作さく結ゆい。

內容

清きよし康かん熙三さん十じゅう五ご年ねん（1696年ねん）冬ふゆ福建ふっけん福ふく州しゅう火藥かやく庫こ火災かさい，焚毀火藥かやく50餘あまり萬まん斤きん，依よ規定きてい典てん守もり者しゃ福ふく州しゅう府ふ知ち府ふ需要じゅよう負ふ責せめ補ほ齊ひとし該差額がく，實際じっさい負ふ責せめ管理かんり火藥かやく庫こ任務にんむ為ため正せい五ご品ひん同どう知ち王おう仲なか千せん。因よし火藥かやく所しょ需硫磺甚為珍めずらし貴とうと，福建ふっけん並なみ無む產地さんち，該知府ふ所轄しょかつ同どう知ち王おう仲なか千せん麾下きか幕まく賓まろうど郁いく永なが河かわ自じ告つげ奮勇前ぜん往台灣たいわん北部ほくぶ的てき北きた投とう硫磺產地さんち採と硫。

康かん熙36年ねん（1697年ねん）元もと月つき底そこ（農のう曆れき，以下いか皆同かいどう），自じ福建ふっけん出發しゅっぱつ，經過けいか金きん門もん、廈門、澎湖，在ざい 2月がつ25日にち抵達台だい南みなみ，沿途風光ふうこう，包括ほうかつ對たい黑水くろみず溝みぞ的てき奇き航こう都と有ゆう特殊とくしゅ的てき記述きじゅつ。在府ざいふ城じょう停留ていりゅう了りょう2 個こ多た月がつ，備辦了りょう採と硫、煉ねり硫的工具こうぐ。不ふ顧好友とも勸告かんこく，自じ願ねがい親おや自じ率りつ隊たい由よし陸路りくろ行ぎょう走はし到いた淡水たんすい 的てき目的もくてき地ち。4月7日にち出發しゅっぱつ，渡わたり過か大洲おおず溪けい，經過けいか新港しんこう社しゃ、嘉よしみ溜ため灣わん社しゃ、麻あさ豆まめ社しゃ;又また渡わた過か茅かや港こう 尾お溪和けいわ鐵線てっせん橋はし溪けい，經過けいか倒たおせ咯國社しゃ;又また夜よる渡わたり急きゅう水みず溪けい、八はち掌てのひら溪けい，抵達諸しょ羅山らざん;又また渡わた過か牛うし跳とべ 溪けい，經過けいか打だ貓社、他た里さと霧きり社しゃ、柴しば里さと社しゃ;又また渡わた過か虎とら尾お溪けい、西にし螺にし溪けい、東ひがし螺にし溪けい三溪さんけい，經過けいか大だい 武たけ郡ぐん社しゃ、半はん線せん社しゃ、啞束社しゃ、大だい肚社、沙すな轆社、牛うし罵ののし社しゃ;又また經過けいか大甲おおかぶと、吞霄、新港しんこう仔こ、 後々あとあと、中港なかみなと、竹たけ塹、南みなみ嵌はま、八はち里さと分社ぶんしゃ;再さい乘じょう莽葛(原住民げんじゅうみん用よう的てき船せん; banka)到いた淡水たんすい，這時已やめ經けい是ぜ4月がつ27日にち，雖然一路いちろ行ぎょう色しょく匆匆そうそう，但ただし是ぜ仍然記錄きろく下か了りょう17世紀せいき末期まっき台灣たいわん許多きょた番ばん社しゃ的てき風光ふうこう。

書しょ內提到いた的てき康かん熙台北湖きたこ、1694年ねん康かん熙大地震じしん常つね為ため後人こうじん所しょ爭論そうろん。

史料しりょう價か值

史料しりょう價か值

• 《裨海紀き遊ゆう》原文げんぶん數すう提供ていきょう現代げんだい人じん想像そうぞう1697年ねん的てき世界せかい，這塊土地とち上除かみのぞき了りょう台たい南みなみ附近ふきん開發かいはつ成なり農業のうぎょう社會しゃかい，其他大部たいぶ份土地ち是ぜ未み進入しんにゅう農業のうぎょう社會しゃかい的てき世界せかい。如《裨海紀き遊ゆう卷まき中ちゅう》紀き載の:「平原ひらはら一望いちぼう，罔非茂草もぐさ，勁者覆くつがえ頂いただき，弱者じゃくしゃ蔽肩，車くるま馳はせ其中，如在地底ちてい，草くさ梢こずえ割わり面めん破やぶ項こう，蚊か蚋ぶゆ蒼あお蠅はえ吮咂肌はだ體たい，如飢鷹たか餓かつえ虎とら，撲なぐ逐不去さ。炎ほのお日び又また曝之。」；「草くさ廬いおり中ちゅう，四壁しへき陶すえ瓦かわら，悉茅為之ためゆき，四面しめん風ふう入にゅう如射，臥が恆見つねみ天てん。青草あおくさ上じょう榻，旋拔旋生。雨あめ至いたり，室しつ中ちゅう如洪流りゅう。蟬琴蚓笛，時じ沸にえ榻下。」「出戶でと，草くさ沒ぼつ肩かた，古木ふるき樛結，不可ふか名狀めいじょう；惡あく竹ちく叢生そうせい其間，咫尺しせき不能ふのう見物けんぶつ。」
• 黃き文德ふみのり認みとめ為ため：郁いく永なが河かわ對たい臺灣たいわん的てき自然しぜん、文化ぶんか、歷史れきし，甚至知識ちしき份子的てき倫理りんり思おもえ維觀察かんさつ，則のり有ゆう其特殊とくしゅ地位ちい。因よし為ため此書不同ふどう於傳統でんとう中國ちゅうごく文人ぶんじん盲目もうもく鄙ひな視し原住民げんじゅうみん，或ある者もの在ざい論述ろんじゅつ中將ちゅうじょう部落ぶらく民族みんぞく的てき不同ふどう於漢文化ぶんか的てき奇き風ふう異い俗ぞく作為さくい獵奇りょうき （Curious hunting）的てき對象たいしょう，而是誠まこと懇こん地表ちひょう達たち漢かん民族みんぞく誤あやま對たい於解原住民げんじゅうみん的てき告解こっかい。列れつ舉重要よう相關そうかん研究けんきゅう如下:
  • 陸りく傳でん傑すぐる所しょ著ちょ《裨海紀き遊ゆう新しん注ちゅう》為ため對たい該書的てき重要じゅうよう註解ちゅうかい。
  • 郁いく永なが河かわ, 楊龢之の，2004，遇ぐう見み三さん百ひゃく年ねん前まえ的てき臺灣たいわん：裨海紀き遊ゆう。台北たいぺい：圓えん神しん出版しゅっぱん社しゃ。藉以描述當時とうじ的てき台灣たいわん地ち貌、風土ふうど、民情みんじょう。
  • 郁いく永なが河かわ《裨海紀き遊ゆう》 - 全國ぜんこく新書しんしょ資し訊網 （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）
  • 評ひょう郁いく永なが河かわ的てき《裨海紀き遊ゆう》並なみ論ろん台灣たいわん文學ぶんがく史上しじょう的てき傳奇でんき時代じだい為重ためしげ要よう評論ひょうろん文章ぶんしょう。

相關そうかん條目じょうもく

• 台灣たいわん歷史れきし年表ねんぴょう
• 台たい北道ほくどう里さと記き（1821年ねん）
• 臺たい海うみ使し槎錄（1722年ねん）
• 康かん熙台北湖きたこ
• 平ひら埔族
• 澎湖水すい仙宮せんきゅう

延伸えんしん閱讀

• 裨海紀き遊ゆう - Google Search （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）
• 陸りく傳でん傑すぐる，2001，裨海紀き遊ゆう新しん注ちゅう。臺灣たいわん：大地だいち地理ちり出版しゅっぱん事業じぎょう股また份有限げん公司こうし。
• 郁いく永なが河かわ, 楊龢之の，2004，遇ぐう見み三さん百ひゃく年ねん前まえ的てき臺灣たいわん：裨海紀き遊ゆう。台北たいぺい：圓えん神しん出版しゅっぱん社しゃ。
• 郁いく永なが河かわ《裨海紀き遊ゆう》 - 全國ぜんこく新書しんしょ資し訊網 （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）
• 評ひょう郁いく永なが河かわ的てき《裨海紀き遊ゆう》並なみ論ろん台灣たいわん文學ぶんがく史上しじょう的てき傳奇でんき時代じだい

外部がいぶ連結れんけつ

• 郁いく永なが河かわ《裨海紀き遊ゆう》路線ろせん圖ず
• 裨海紀き遊ゆう HD 720p - YouTube（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）
• 裨海紀き遊ゆう（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆） - 數すう位い典てん藏ぞう與あずか學習がくしゅう國家こっか型がた計畫けいかく
• 【台灣たいわん文獻ぶんけん叢くさむら刊かん·第だい 044 種しゅ】裨海紀き遊ゆう（清きよし）郁いく永なが河かわ著ちょ（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）
• 三さん百ひゃく年ねん前まえ臺灣たいわん西部せいぶ大だい旅行りょこう－讀《裨海紀き遊ゆう》（上卷じょうかん）（Tony的てき自然しぜん人文じんぶん旅たび記き第だい0400篇へん）（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）