金きむ堡 (崇たかし禎ただし進士しんし)

金きむ堡（1614年ねん—1680年ねん9月がつ11日にち） ，字じ道みち隱かくれ，號ごう衛まもる公おおやけ，浙江せっこう仁和にわ縣けん（今こん屬ぞく杭州こうしゅう市し）人にん，明あかり末まつ、南明なんめい政治せいじ人物じんぶつ，崇たかし禎ただし庚かのえ辰たつ進士しんし。永なが曆れき時じ官かん兵科へいか給きゅう事ごと中ちゅう，為ため陳ちん邦くに傅でん等とう排はい擠，下獄げごく遣や戍。清しん軍ぐん陷おちい桂かつら林りん後ご，削そぎ發はつ為ため僧そう，法名ほうみょう今こん釋しゃく，字じ澹歸，號ごう性せい因いん。

金きむ堡
清人きよひと繪え《澹歸和尚おしょう像ぞう》 現げん藏ぞう於廣東かんとん海うみ幢寺
大明だいめい兵科へいか給きゅう事ごと中ちゅう
籍せき貫ぬき	浙江せっこう杭州こうしゅう府ふ仁和にわ縣けん（今いま杭州こうしゅう市し）
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ道どう隱かくれ，號ごう衛まもる公おおやけ
出生しゅっしょう	明あきら萬まん曆れき四よん十じゅう二に年ねん （1614年ねん） 浙江せっこう仁和にわ（今いま杭州こうしゅう市し）
逝世	清きよし康かん熙十じゅう九きゅう年ねん八はち月がつ十じゅう九きゅう日にち （1680年ねん9月がつ11日にち） 浙江せっこう平たいら湖こ縣けん
出身しゅっしん
崇たかし祯九年丙子科舉人 崇たかし禎ただし十じゅう三年庚辰科進士出身
著作ちょさく
《遍あまね行ぎょう堂どう集しゅう》 《嶺みね海かい焚余》 《千山剩人禪師語錄》 《丹たん霞かすみ澹歸禪師ぜんじ語錄ごろく》

生平おいだいら

明あきら崇たかし禎ただし九きゅう年ねん（1636年ねん）丙へい子こ科か第だい五ご十じゅう二に名めい舉人，崇たかし禎ただし十じゅう三さん年ねん（1640年ねん）登のぼり庚かのえ辰たつ科か進士しんし，都と察院观政，官かん山東さんとう臨清州しゅう知ち州しゅう。

明あきら永えい曆れき二に年ねん（1648年ねん）授官兵科へいか給きゅう事ごと中ちゅう。号ごう称しょう「五ご虎とら」之の一いち，以直言ちょくげん敢諫，被ひ稱しょう為ため虎とら牙きば。在ざい《驳何吾われ驺疏》中ちゅう痛つう斥何なに吾われ驺、黄き士し俊しゅん：「黄き士し俊しゅん在ざい佟虏坐すわ中ちゅう见先臣子しんし壮たけし极刑，四よん十じゅう三さん年ねん状じょう元もと及第きゅうだい，而不早死はやじに真ま不幸ふこう耳みみ。后きさき与あずか吾われ驺携手しゅ同どう来き，为国贼乎？……若わか叩头养甲，满口老ろう爷，则吾驺之礼れい义逊让也。臣しん为太祖そ高だか皇帝こうてい而骂之の，何なに体面たいめん之の有ゆう？」

永えい曆れき四よん年ねん（1650年ねん）陳ちん邦くに傅でん、馬うま吉よし翔しょう一同指控金堡為「北きた人じん間諜かんちょう」，遭到錦にしき衣ころも衛まもる的てき嚴刑げんけい拷打，腿もも部ぶ殘ざん廢はい，被ひ黜戍清きよし浪なみ卫（今いま贵州省しょう岑巩县境内けいだい），因いん瞿式耜連れん上じょう七なな疏營救すくえ，留とめ居きょ桂かつら林りん。

清しん兵へい攻おさむ陷おちい桂かつら林りん，金きむ堡即削そぎ髮かみ為ため僧そう，法名ほうみょう今こん釋しゃく，字じ澹歸，號ごう性せい因いん。清せい順治じゅんじ九きゅう年ねん（明あきら永えい曆れき六ろく年ねん，1652年ねん）至いたり廣州こうしゅう，投とう奔海うみ幢寺的てき高僧こうそう天然てんねん禪師ぜんじ。後こう曾为尚なお可か喜き树碑立りつ传《平ひら南みなみ王おう元もと功こう垂たれ范》。墓はか塔とう在ざい廣東かんとん仁じん化か丹たん霞かすみ半はん山中さんちゅう，雲霧くもぎり可か嘉よしみ。

著作ちょさく

工こう詩し，著ちょ有ゆう《遍あまね行ぎょう堂どう集しゅう》、《岭海焚余》、《千山剩人禅师语录》、《丹たん霞かすみ澹归禅ぜん师语录》等とう。《晚ばん晴はれ簃诗汇》收おさむ其诗作さく。

參考さんこう書目しょもく

• 吳ご天たかし任にん：《澹歸禪師ぜんじ年譜ねんぷ》，香港ほんこん佛教ぶっきょう志こころざし蓮はちす圖書館としょかん，1991。由ゆかり著ちょ名めい詩人しじん、歷史れきし學がく家か、酈學家いえ吳ご天たかし任にん編へん撰せん。

注釋ちゅうしゃく

• 廖肇亨とおる：〈金きむ堡之節義せつぎ觀かん與あずか歷史れきし評價ひょうか探さがせ析 （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）〉。
• 廖肇亨とおる：〈今こん釋しゃく澹歸之の文藝ぶんげい觀かん與あずか詩し詞し創作そうさく析論 （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）〉。