石いし琚

石いし琚（1111年ねん—1182年ねん7月がつ20日はつか），金かね朝あさ大臣だいじん。字じ子こ美び，定てい州しゅう人ひと。石いし皋子。

石いし琚出生しゅっしょう於北きた宋そう定じょう州しゅう，幼年ようねん聰さと敏さと，年ねん七なな歲さい，過か目め成なり誦。長大ちょうだい後ご博はく通どおり經けい史し，工こう詞章ししょう。金きむ熙宗天てん眷二に年ねん（1139年ねん）己おのれ未み科か詞し賦ふ狀じょう元もと。調しらべ弘ひろ政せい（今いま遼寧りょうねい義ぎ縣けん）、邢臺縣令けんれい。以為官かん清廉せいれん，升しょう行くだり台だい禮れい部ぶ主事しゅじ，召為左ひだり司つかさ都と事ごと，累るい遷吏部郎ろう中ちゅう。完かん顏がお亮あきら貞元さだもと三さん年ねん（1155年ねん），任にん吏部侍さむらい郎ろう。在ざい吏部十じゅう年ねん，主管しゅかん選せん舉及銓選法ほう。

金きむ世よ宗むね大だい定じょう二に年ねん（1162年ねん）擢遷諫議大夫たいふ兼けん吏部侍さむらい郎ろう，奉たてまつ詔みことのり詳しょう定じょう製せい度ど，於朝政ちょうせい多た有ゆう匡正きょうせい上じょう疏六事ごと：「正せい紀綱きこう，明あきら賞罰しょうばつ，近きん忠直ただなお，遠とお邪よこしま佞，省しょう不急ふきゅう之の務つとむ，罷やめ無名むめい之の役やく」。遷吏部尚書しょうしょ，大だい定じょう三さん年ねん（1163年ねん），拜はい參まいり知ち政事せいじ，大だい定じょう七なな年ねん（1167年ねん），進しん尚書しょうしょ右みぎ丞すすむ，大だい定じょう九きゅう年ねん（1169年ねん），進しん尚書しょうしょ左ひだり丞すすむ，兼けん太子たいし少しょう師し。反對はんたい私人しじん鑄い錢ぜに，舉薦唐から括くく安やす禮れい等ひとし名めい臣しん。大だい定じょう十じゅう七なな年ねん（1177年ねん），拜はい平たいら章あきら政事せいじ，封ふう萃國公こう。次つぎ年ねん（1178年ねん），拜はい為ため右みぎ丞相じょうしょう。參與さんよ修おさむ《起居ききょ注ちゅう》。金きむ世よ宗むね說せつ，朕ちん觀かん《貞さだ觀かん政せい要よう》，唐から太ふとし宗むね與あずか臣下しんか議論ぎろん，始はじめ議ぎ如何いか，後ご竟如何なに，此政史し臣しん在ざい側がわ，記き而書之の耳みみ，若わか恐おそれ漏も泄幾事ごと，則のり擇よ慎まき密ひそか者しゃ任にん之の。金かね國こく制度せいど，凡皇宮こうぐう內宴,只ただ諸王しょおう、公主こうしゅ、駙馬有ゆう資格しかく參さん預あずか。有ゆう一次世宗把石琚也召來與宴。石いし琚曾以太子たいし少しょう師し的てき身み份上奏じょうそう世よ宗むね，應おう讓ゆずる太子たいし完かん顏がお允まこと恭きょう學習がくしゅう政事せいじ。有人ゆうじん詆毀說せつ：「石いし琚是希望きぼう得とく寵ちょう於東宮とうぐう。」世よ宗むね經過けいか觀察かんさつ，覺さとし得とく石せき琚忠心こころ耿耿，深ふか得え完かん顏がお雍的信任しんにん。石いし琚也竭盡忠誠ちゅうせい輔佐ほさ皇帝こうてい。大だい定てい後期こうき，世せい宗そう完かん顏がお雍打算ださん立りつ元もと妃ひ張ちょう氏し為ため皇后こうごう，同どう石いし琚商量しょうりょう。在ざい石いし琚的建議けんぎ下作げさく罷やめ。石いし琚多次じ上表じょうひょう要求ようきゅう辭じ官かん，大だい定じょう十じゅう九きゅう年ねん（1178年ねん），世せい宗そう完かん顏がお雍終於准許もと了りょう他た的てき請求せいきゅう，下しも詔みことのり封ふう石せき琚的一個孫子為門祗修，並なみ命令めいれい石せき琚回鄉きょう安あん享とおる天てん年ねん。世よ宗むね贊さん他た：「知人ちじん最さい為ため難事なんじ，近來きんらい左ひだり選せん多た不ふ得とく人じん，惟おもんみ石せき琚為相しょう時じ，往往おうおう能のう舉其官かん。」大だい定じょう二に十じゅう二に年ねん六ろく月がつ丁ちょう巳み日び（1182年ねん7月がつ20日はつか），石いし琚病逝於家か，諡おくりな文ぶん憲けん。

延伸えんしん閱讀

[編へん]

《金きむ史ふみ·卷まき88》，出自しゅつじ脫だつ脫だっ《遼りょう史し》

參考さんこう文獻ぶんけん

• 《金きむ史ふみ》卷まき88