三さん餉

三さん餉，明朝みょうちょう末すえ年ねん的てき遼りょう餉、剿餉、練ねり餉三さん項こう賦ふ稅ぜい的てき合ごう稱しょう。

“遼りょう餉”又また稱たたえ新しん餉，萬まん曆れき四よん十じゅう六ろく年ねん（1618年ねん）為ため應おう付づけ遼東りゃおとん防ぼう卫后きさき金きん的てき軍事ぐんじ需要じゅよう，户部尚なお书李り汝なんじ华议请畝うね加か三さん厘りん五ご毫之赋，明年みょうねん复加三さん厘りん五ご毫，四よん十じゅう八はち年ねん（1620年ねん）又また议请再さい加か二に厘りん，前後ぜんご平均へいきん每ごと畝うね土地とち加か徵ちょう銀ぎん九きゅう厘りん，計けい五ご百ひゃく二に十じゅう萬まん零れい六ろく十じゅう二に兩りょう，崇たかし禎ただし四よん年ねん（1631年ねん），提ひさげ高だか到いた一いち分ふん二に厘りん，共きょう银六ろく百ひゃく六ろく十じゅう万まん两，另加关税、盐课及杂项，共きょう得とく银七なな百ひゃく四よん十じゅう万まん八はち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう八はち两。

崇たかし禎ただし十じゅう年ねん（1637年ねん），兵部ひょうぶ尚書しょうしょ楊嗣昌あきら為ため鎮壓ちんあつ民みん變へん的てき費用ひよう，奏請そうせい增兵ぞうへい十じゅう二に萬まん，加か徵ちょう“剿餉”，總そう數すう兩りょう百ひゃく八はち十じゅう萬まん兩りょう，直ちょく到いた十じゅう三さん年ねん（1640年ねん）被ひ迫せり停止ていし。

崇たかし禎ただし十じゅう一いち年ねん（1638年ねん）九きゅう月がつ至いたり十じゅう二に年ねん三さん月がつ，清しん兵へい數すう次じ繞にょう境さかい蒙こうむ古こ長驅ちょうく直入なおいり內地打だ草くさ穀こく及屠城じょう，楊嗣昌あきら提議ていぎ徵ちょう派は“練ねり餉”七なな百ひゃく三さん十じゅう万まん两。當時とうじ朝廷ちょうてい议论纷纷，杨嗣昌あきら说：“无伤也，加か赋出于土田つちた，土田つちた尽つき归有力りょく之の家いえ，增ぞう银三、四よん钱，稍やや抑そもそも兼けん并耳。”崇たかし禎ただし亦また常つね發はつ內庫之これ帑金以濟餉，如崇祯八年出帑金二十萬助剿餉，崇たかし祯十じゅう二年出帑金三十萬濟餉。

三餉的加派使得激化的社會矛盾更趨尖銳，崇たかし祯三年户部尚书毕自严等とう人ひと在ざい奏そう疏说到财政窘境：“今日きょう而思开节之の法ほう，诚难言ごと之の。议者或ある欲よく开矿，而虑得とく不ふ偿失，仍滋乱らん阶；或ある欲よく加か税ぜい，而关税ぜい已やめ增ぞう，徒と挠商旅たび。至いたり于间架か门摊，均ひとし属ぞく苛细苟且之の政せい。权衡子こ母はは，又また鲜实心こころ任にん事ごと之の人ひと。为今日び之の计，求もとめ其积少しょう成なり多た、众擎易えき举，无逾加か派は一策いっさく。”御ご史し郝晋言げん：“万まん历末年ねん，合ごう九きゅう边饷止とめ二に百ひゃく八はち十じゅう万まん。今こん加か派は辽饷至いたり九きゅう百ひゃく万まん。剿饷三さん百ひゃく三さん十じゅう万まん，业已停とま罢，旋加练饷七なな百ひゃく三さん十じゅう馀万。自じ古こ有ゆう一年而括二千万以输京师，又また括くく京きょう师二に千万以输边者乎？”，其它雜ざつ項こう加か派は又また多た如牛毛げ，故こ官かん兵へい愈いよいよ剿“盗ぬすめ”愈いよいよ多おお，“民みん越えつ穷而寇越起おこり”，成なり為ため明朝みんちょう滅亡めつぼう主因しゅいん之の一いち。顾炎武たけし在ざい《天下あもり郡ぐん国利こくり病びょう书·福建ふっけん三さん》中ちゅう记载：“民田みんだ一亩值银七八两者，纳饷至いたり十じゅう两。”

清しん兵へい入いれ關せき後ご，多た爾なんじ袞令れい蠲免三さん餉，顺治元年がんねん七なな月がつ十じゅう七なな日にち发布“大だい清国きよくに摄政王おう令旨れいし”：“前ぜん朝あさ弊政へいせい，厉民最さい甚者，莫如加か派は辽饷，以致民みん穷盗起おこり，而复加か剿饷，再さい为各边抽练，而复加か练饷。惟おもんみ此三さん饷，数すう倍ばい正せい供きょう，苦く累るい小しょう民みん，剔脂刮髓，远者二に十じゅう余よ年ねん，近こん者しゃ十じゅう余よ年ねん，天下てんか嗷嗷，朝あさ不ふ及夕。更さら有ゆう召买粮料，名めい为当官かん平たいら市し，实则计亩加か征せい，初はつ议准作さく正せい粮，继而不ふ肯销算さん。……予よ哀あい尔百姓困穷，……为尔下か民みん请命，自じ顺治元年がんねん为始，凡正额之外がい，一切いっさい加か派は，如辽饷、剿饷、练饷，及召买米豆まめ，尽つき行くだり蠲免。”福ぶく临登极诏书又重じゅう申さる：“地ち亩钱粮俱照あきら前ぜん朝あさ《会かい计录》原はら额，自じ顺治元年がんねん五ご月がつ初はつ一いち日にち起おこり，按亩征せい解かい。凡加派は辽饷、新しん饷、练饷、百ひゃく买等项，悉行蠲免。”但ただし清きよし初はつ由よし於軍費ひ繁しげる浩ひろし，財政ざいせい困難こんなん，並なみ沒ぼつ有ゆう認みとめ真ま實行じっこう，特別とくべつ是ぜ順治じゅんじ四よん年ねん（1647年ねん）復ふく徵しるし遼りょう餉，七なな年ねん（1650年ねん），多た尔衮边外筑避暑ひしょ城じょう加か派は9省しょう额外钱粮250余あまり万まん两，順治じゅんじ十じゅう四よん年ねん（1657年ねん）遼りょう餉編入へんにゅう《賦役ふえき全書ぜんしょ》，即そく為ため“九きゅう厘りん额银”，“顺治十じゅう八はち年ねん（1661年ねん）还食言しょくげん自じ肥こえ，恢复了りょう明朝みんちょう剿饷，加か赋五百ひゃく多た万まん两”，州しゅう县也常つね私わたし自じ另有科か派は，終おわり清せい一代かずよ，從したがえ未み蠲除。例れい如清光こう緒いとぐち十じゅう三さん年ねん台灣たいわん民田みんだ中田なかた每まい甲かぶと徵しるし租稅そぜい2两8分ふん5毫4丝，不ふ含地方ちほう官員かんいん加か派は，相當そうとう於每畝うね徵ちょう2分ふん4釐8毫，是ぜ明あきら初はつ稅制ぜいせい「卅取一いち」的てき八はち倍ばい，若わか加か上じょう地方ちほう官かん加か派は則のり達たち十じゅう倍ばい之の譜ふ，惟おもんみ清末きよすえ此稅率りつ仍僅日本にっぽん戰國せんごく時代じだい及江戶えど時代じだい的てき一半いっぱん左右さゆう。