八はち雷神らいじん

八はち雷神らいじん（日にち语：ヤクサイカヅチノカミ）乃《古事記こじき》之の記述きじゅつ，《日本書紀にほんしょき》寫うつし成なり八はち色しょく雷公らいこう，祂們是ぜ日本にっぽん神話しんわ裡うら的てき雷神らいじん，別名べつめい有ゆう火ひ雷神らいじん（（日にち語ご）ホノイカヅチノカミ）、火ひ雷かみなり大神だいじん（（日にち語ご）ホノイカヅチノオオカミ）、雷神らいじん（（日にち語ご）イカヅチノカミ）等とう。

概要がいよう

古事記こじき之の記載きさい

根據こんきょ《古事記こじき》上卷じょうかん之の記錄きろく，伊い邪よこしま那な岐命砍殺燒死しょうし伊い邪よこしま那な美び命いのち的てき迦具土ど後ご，因いん為ため非常ひじょう思念しねん祂，遂とげ追つい往黃泉よみ國こく。在ざい黃泉よみ國こく大殿おおいどの門前もんぜん，伊い邪よこしま那な美び命いのち由ゆかり殿どの內開門かいもん迎接げいせつ，伊い邪よこしま那な岐命對たい祂說：「我が的てき愛妻あいさい呀，我わが和わ妳創造そうぞう的てき國土こくど尚ひさし未み完成かんせい，請跟我わが回かい去さ吧！」伊い邪よこしま那な美び命いのち答こたえ：「真ま是ぜ可か惜呀！你不早はや點てん來らい，我わが已やめ經けい吃ども了りょう黃泉よみ國こく的てき飯めし食しょく。既すんで然しか你特意い前ぜん來らい找我，我わが也願意がんい回かい去さ呀。且讓我わが跟黃泉いずみ神しん商量しょうりょう，在ざい這期間あいだ不要ふよう偷看我が。」伊い邪よこしま那な美び命いのち邊べ說せつ邊あたり走入はしり殿でん內。

伊い邪よこしま那な美び命いのち久ひさ而未返かえし，伊い邪よこしま那な岐命等とう得え不ふ耐たい煩はん，於是取と下しも左ひだり髮かみ髻たぶさ插著的てき髮かみ梳くしけず，折おり下か一いち齒は作さく燭しょく火ひ，走入はしり殿中でんちゅう。但ただし祂所看み見み的てき卻是伊い邪よこしま那な美び命いのち腐爛ふらん的てき身み軀上佈滿了まんりょう蛆うじ，且發現はつげん頭部とうぶ被ひ大だい雷かみなり盤ばん據よりどころ、胸部きょうぶ被ひ火ひ雷かみなり盤ばん據よりどころ、腹部ふくぶ被ひ黑くろ雷かみなり盤ばん據よりどころ、下陰したかげ被ひ拆雷盤ばん據よりどころ、左手ひだりて被ひ若わか雷かみなり盤ばん據よりどころ、右手みぎて被ひ土ど雷かみなり盤ばん據よりどころ、左足ひだりあし被ひ鳴な雷かみなり盤ばん據よりどころ、右足みぎあし被ひ伏ふく雷かみなり盤ばん據よりどころ，共有きょうゆう八はち雷神らいじん繞にょう纏まとい其屍身み。

伊い邪よこしま那な岐命嚇得拔腿就跑，伊い邪よこしま那な美び命いのち怒いか斥：「你這樣さま簡直是ぜ汙辱我が！」立たて馬うま派遣はけん豫よ母はは都志つし許もと賣うり追つい捕と。伊い邪よこしま那な岐命丟出黑くろ御ご鬘かずら變成へんせい山さん葡萄ぶどう，趁豫母はは都志つし許もと賣うり撿食之の際さい逃跑，卻仍被ひ追おい上じょう。再さい丟出右みぎ髮かみ髻たぶさ插著的てき髮かみ梳くしけず，折おり下か一いち齒は變成へんせい竹たけ笋たかんな，又また趁豫母はは都志つし許もと賣うり撿食之の際さい逃逸。後來こうらい伊い邪よこしま那な美び命いのち遣や八はち雷神らいじん率りつ領りょう一千五百黃泉大軍追趕，嚇得伊い邪よこしま那な岐命抽出ちゅうしゅつ十じゅう拳こぶし劍けん一いち邊へん揮舞一いち邊へん逃走とうそう。

日本書紀にほんしょき之の記載きさい

據よりどころ《日本書紀にほんしょき》卷まき第だい一神代上第九種說法之記載，伊い奘諾尊みこと欲よく見み其妹伊い奘冉尊みこと，乃到殯殮之の處しょ。本來ほんらい伊い奘冉尊みこと出來でき迎接げいせつ祂，都と如同在世ざいせい般無異狀いじょう。接せっ著ちょ後者こうしゃ說せつ：「我が的てき夫君ふくん，請勿看み我わが。」語ご畢突然しか消失しょうしつ且四周陷入一片黑暗，伊い弉諾尊みこと舉起火ひ把わ視し之の，伊い奘冉尊みこと的てき屍かばね身み腫脹しゅちょう，上うえ有ゆう八はち色しょく雷公らいこう。受到驚おどろき嚇的伊い弉諾尊とうと急きゅう忙せわし走はし避，八はち色しょく雷公らいこう追つい趕之。伊い弉諾尊みこと躲進路邊ろへん的てき桃もも樹下じゅか，並なみ以果實かじつ擊退げきたい眾雷，這就是ぜ桃子ももこ能のう驅か鬼おに的てき源みなもと由ゆかり。伊い奘諾尊みこと乃投其杖曰：「自じ此之後ご，雷かみなり不ふ敢來。」便びん是ぜ所謂いわゆる的てき岐神，也是來き名めい戶と之の祖神そしん。而所謂いい的てき「八はち雷かみなり」，在ざい首くび曰大だい雷かみなり、在ざい胸むね曰火ひ雷かみなり、在ざい腹はら曰土ど雷かみなり、在ざい背せ曰稚やや雷かみなり、在ざい尻しり曰黑くろ雷かみなり、在ざい手て曰山やま雷かみなり、在ざい足あし上じょう曰野の雷かみなり、在ざい陰かげ上じょう曰裂きれ雷かみなり。

解說かいせつ

此八位神祇之神名解釋如下：

1. 大だい雷かみなり（オオイカヅチ）：「大だい」表示ひょうじ其威力りょく，「雷かみなり（（日にち語ご）ヅチ）」即そく為ため神靈しんれい之の意い。
2. 火ひ雷かみなり（ホノイカヅチ）：意表いひょう伴とも隨ずい著ちょ雷かみなり的てき火ひ光こう。
3. 黑くろ雷かみなり（クロイカヅチ）：雷鳴らいめい時じ天てん色しょく昏暗之の意い。
4. 拆雷（サクイカヅチ）：落雷らくらい劈開へきかい物體ぶったい之の樣よう貌，其中「拆（（日にち語ご）サク）」本義ほんぎ為ため裂きれ開ひらけ，代表だいひょう女おんな陰かげ裂きれ縫ぬい。
5. 若わか雷かみなり（ワカイカヅチ）：「若わか」在ざい日にち語ご裡うら表示ひょうじ年ねん輕けい，故こ代表だいひょう年ねん輕けい旺盛おうせい之の力ちから。
6. 土ど雷かみなり（ツチイカヅチ）：落雷らくらい落至大地だいち之の樣よう貌。
7. 鳴な雷かみなり（ナルイカヅチ）：表示ひょうじ雷鳴らいめい聲ごえ。
8. 伏ふく雷かみなり（フスイカヅチ）：表示ひょうじ雷かみなり潛伏せんぷく在ざい雲くも層間そうかん之の樣よう貌。

信仰しんこう

在ざい日本にっぽん主祭しゅさい八はち雷神らいじん的てき神社じんじゃ除じょ了りょう各地かくち的てき雷電らいでん神社じんじゃ外がい，另計有ゆう下か述じゅつ：

• 葛木かつらぎ坐すわ火ひ雷神らいじん社しゃ（奈良なら縣けん北葛城きたかつらぎ郡ぐん新庄しんじょう町まち）

內部連結れんけつ

• 伊い奘諾尊みこと
• 伊い奘冉尊みこと
• 豫よ母はは都志つし許もと賣うり
• 天てん之の尾羽おば張ちょう
• 雷神らいじん (日本にっぽん)

參考さんこう資料しりょう

• 《八はち百ひゃく万まんの神かみ々 日本にっぽんの神霊しんれいたちのプロフィール》，戶部とべ民夫たみお著ちょ，新しん紀元きげん社しゃ，1997年ねん12月，ISBN 978-4883172993。
• 《日本にっぽん神樣かみさま事典じてん》，CR&LF研究所けんきゅうじょ著ちょ，賴よりゆき又また萁譯，商しょう周しゅう出版しゅっぱん社しゃ，2012年ねん3月がつ11日にち，ISBN 9789862721315。