盧の多た遜へりくだ

盧の多た遜へりくだ（934年ねん—985年ねん），懷ふところ州しゅう河内かわうち县（今いま河南かなん省しょう沁阳市し）人にん，祖そ籍せき范阳郡ぐん涿县（今いま河北かほく省しょう涿州市し），出自しゅつじ范阳卢氏北きた祖そ第だい四よん房ぼう，北きた魏たかし济州刺史しし卢尚之の十じゅう四よん代だい孙。

博ひろし涉わたる经史，聪明强きょう记。五ご代だい後こう周しゅう顯德けんとく初年しょねん進士しんし。北きた宋そう開ひらく寶たから元年がんねん冬ふゆ，充たかし翰林かんりん學士がくし，奉たてまつ敕与尚なお药奉御お刘翰等とう纂修《开宝本草ほんぞう》。太平たいへい興國こうこく初はつ，拜はい中書ちゅうしょ侍さむらい郎ろう、平たいら章あきら事ごと，後任こうにん兵部ひょうぶ尚書しょうしょ。

太平たいへい興國こうこく六ろく年ねん（981年ねん），盧の多た遜へりくだ告發こくはつ趙ちょう普ひろし當初とうしょ不ふ想そう立りつ宋そう太ふとし宗むね，宋そう太ふとし宗因そういん此疏遠とお了りょう趙ちょう普ひろし。太平たいへい興國こうこく七なな年ねん（982年ねん）宰相さいしょう趙ちょう普ひろし告發こくはつ盧の多た遜へりくだ與あずか秦しん王おう赵廷美び暗くら通どおり，图谋不ふ轨。初はつ判はん死刑しけい。後こう念ねん其久事ごと朝廷ちょうてい，下しも诏夺官かん，全ぜん家いえ发配崖がけ州しゅう（今いま海南かいなん島とう三さん亞あ崖がけ城じょう鎮）。詔書しょうしょ規定きてい：“縱たて更さら大赦たいしゃ，不在ふざい量りょう移うつり之の限かぎり。”即そく遇ぐう赦不赦。多た逊至崖がけ州しゅう，谢恩表ひょう曰：“流星りゅうせい已やめ远，拱北极巳不ふ由よし；海うみ日び悬空，望もち长安而不见。”常つね年とし住じゅう水南すいなん村むら（崖がけ城じょう鎮水南すいなん村むら），多た賦ふ詩し譽ほまれ水南すいなん村むら。雍熙二に年ねん（985年ねん）卒そつ于崖州しゅう水南すいなん村むら寓ぐう所しょ。天てん圣十じゅう年ねん（1032年ねん）十じゅう月がつ，特とく赠秘书省少しょう监。景けい佑たすく三さん年ねん（1036年ねん）三さん月がつ，诏還懷ふところ州しゅう所しょ沒ぼつ田た宅たく。四よん年ねん（1037年ねん）四よん月がつ，贈おく工こう部ぶ尚書しょうしょ。

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《宋そう史ふみ/卷まき264》，出自しゅつじ脱だつ脱だっ《宋そう史ふみ》