嚴いむ本ほん

嚴いむ本ほん（?—?），字じ誌し道どう，江南こうなん行こう中書ちゅうしょ省しょう江こう陰かげ直ちょく隸州（今いま江蘇ちぁんすー省しょう江こう陰かげ市し）人にん，明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ。

其年少しょう精通せいつう法律ほうりつ，并著《輯義》四よん卷かん。永えい乐十じゅう一いち年ねん，经推荐后授刑部ぶ主事しゅじ。之これ后きさき奉たてまつ命いのち出で使し徽州^[1]。明仁あきひと宗むね时期，以刑部おさかべ尚しょう书金きむ純じゅん举荐，改あらため为大だい理り寺てら正ただし^[2]。

参考さんこう文献ぶんけん

^ 《明あかり史し》（卷まき150）：“嚴いむ本ほん，字じ誌し道どう，江こう陰かげ人じん。少しょう通つう群ぐん籍せき，習法律ほうりつ，以傅霖《刑けい統すべ賦ふ》辭じ約やく義博よしひろ，註者非ひ一いち，乃著《輯義》四よん卷かん。永樂えいらく十じゅう一いち年ねん以薦征せい，試ためし以疑律りつ，敷じき析明暢とおる。授刑部ぶ主事しゅじ。侍さむらい郎ろう張本ちょうほん掌てのひら部ぶ事ごと，官吏かんり少しょう當とう意い者しゃ，獨どく重本しげもと，疑獄ぎごく輒俾訊之。奉たてまつ命いのち使し徽州，時じ督とく辦後期き，例れい罰ばつ工こう，本ほん不ふ忍にん迫はさま民みん。或ある以為言げん，本ほん曰：「吾われ辦矣。」蓋ぶた已やめ寓ぐう書しょ其子，鬻田為ため工作こうさく償つぐなえ也。”
^ 《明あかり史し》（卷まき150）：“仁ひとし宗むね立りつ，以刑部ぶ尚書しょうしょ金きん純じゅん及虞謙けん薦こも，改あらため大だい理り寺てら正ただし。斷獄だんごく者しゃ多た以「知ち情じょう故こ縱たて」及「大だい不敬ふけい」論ろん罪ざい。本ほん爭そう之の曰：「律りつ自じ叛逆はんぎゃく數すう條じょう外がい，無む『故こ縱たて』之の文ぶん。即そく『不敬ふけい』，情じょう有ゆう重じゅう輕けい，豈あに可か概がい入にゅう重じゅう比ひ？」謙けん韙之，悉為駁正。良鄉よしさと民みん失しつ馬ば，疑うたぐ其鄰，告つげ於丞，拷死。丞すすむ坐すわ決けつ罰ばつ不ふ如法にょほう，當とう徒と，而告者しゃ坐すわ絞しぼ。本ほん曰：「丞すすむ罪ざい當とう。告つげ者しゃ因いん疑うたぐ而訴，律りつ以誣告ぶこく致死ちし，是ぜ丞すすむ與あずか告つげ者しゃ各かく殺ころせ一いち人にん，可か乎？」駁正之の。莒縣屯たむろ卒そつ奪だつ民田みんだ，民みん訟於官かん，卒そつ被ひ笞むち。夜盜やとう民みん驢うさぎうま，民みん搜さがせ得え之これ。卒そつ反はん以為誣，擒とりこ送おく千せん戶こ，民みん被ひ禁きん死し。法ほう司し坐すわ千せん戶こ徒と。本ほん曰：「千戶せんど生せい，則のり死者ししゃ冤矣。」遂とげ正せい其故勘かん罪ざい。蘇州そしゅう衛まもる卒そつ十余人夜劫客舟於河西務，一いち卒そつ死し。懼事覺さとし，誣鄰舟ぶね解かい囚しゅう人為じんい盜ぬすめ，其侶往救見み殺ころせ。皆みな誣服。本ほん疑うたぐ之これ曰：「解かい人じん與あずか囚しゅう同舟どうしゅう。為ため盜ぬすめ，囚しゅう必知之の。」按驗，果はて得とく實み，遂とげ抵卒罪ざい。”

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[1] 《明あかり史し》（卷まき150）：“嚴いむ本ほん，字じ誌し道どう，江こう陰かげ人じん。少しょう通つう群ぐん籍せき，習法律ほうりつ，以傅霖《刑けい統すべ賦ふ》辭じ約やく義博よしひろ，註者非ひ一いち，乃著《輯義》四よん卷かん。永樂えいらく十じゅう一いち年ねん以薦征せい，試ためし以疑律りつ，敷じき析明暢とおる。授刑部ぶ主事しゅじ。侍さむらい郎ろう張本ちょうほん掌てのひら部ぶ事ごと，官吏かんり少しょう當とう意い者しゃ，獨どく重本しげもと，疑獄ぎごく輒俾訊之。奉たてまつ命いのち使し徽州，時じ督とく辦後期き，例れい罰ばつ工こう，本ほん不ふ忍にん迫はさま民みん。或ある以為言げん，本ほん曰：「吾われ辦矣。」蓋ぶた已やめ寓ぐう書しょ其子，鬻田為ため工作こうさく償つぐなえ也。”

[2] 《明あかり史し》（卷まき150）：“仁ひとし宗むね立りつ，以刑部ぶ尚書しょうしょ金きん純じゅん及虞謙けん薦こも，改あらため大だい理り寺てら正ただし。斷獄だんごく者しゃ多た以「知ち情じょう故こ縱たて」及「大だい不敬ふけい」論ろん罪ざい。本ほん爭そう之の曰：「律りつ自じ叛逆はんぎゃく數すう條じょう外がい，無む『故こ縱たて』之の文ぶん。即そく『不敬ふけい』，情じょう有ゆう重じゅう輕けい，豈あに可か概がい入にゅう重じゅう比ひ？」謙けん韙之，悉為駁正。良鄉よしさと民みん失しつ馬ば，疑うたぐ其鄰，告つげ於丞，拷死。丞すすむ坐すわ決けつ罰ばつ不ふ如法にょほう，當とう徒と，而告者しゃ坐すわ絞しぼ。本ほん曰：「丞すすむ罪ざい當とう。告つげ者しゃ因いん疑うたぐ而訴，律りつ以誣告ぶこく致死ちし，是ぜ丞すすむ與あずか告つげ者しゃ各かく殺ころせ一いち人にん，可か乎？」駁正之の。莒縣屯たむろ卒そつ奪だつ民田みんだ，民みん訟於官かん，卒そつ被ひ笞むち。夜盜やとう民みん驢うさぎうま，民みん搜さがせ得え之これ。卒そつ反はん以為誣，擒とりこ送おく千せん戶こ，民みん被ひ禁きん死し。法ほう司し坐すわ千せん戶こ徒と。本ほん曰：「千戶せんど生せい，則のり死者ししゃ冤矣。」遂とげ正せい其故勘かん罪ざい。蘇州そしゅう衛まもる卒そつ十余人夜劫客舟於河西務，一いち卒そつ死し。懼事覺さとし，誣鄰舟ぶね解かい囚しゅう人為じんい盜ぬすめ，其侶往救見み殺ころせ。皆みな誣服。本ほん疑うたぐ之これ曰：「解かい人じん與あずか囚しゅう同舟どうしゅう。為ため盜ぬすめ，囚しゅう必知之の。」按驗，果はて得とく實み，遂とげ抵卒罪ざい。”

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