夷えびす都と長官ちょうかん司し

夷えびす都と長官ちょうかん司し，在ざい四川しせん省しょう屏山へいざん縣けん西南せいなん一いち百ひゃく三さん十じゅう里さと。元もと至いたり元もと中ちゅう與あずか馬うま湖みずうみ路ろ同どう置おけ，長官ちょうかん文ぶん氏し世襲せしゅう。

夷えびす都と長官ちょうかん司し夷えびす氏し。夷えびす都と，即そく中ちゅう都と，為ため屏山へいざん，沐川，馬うま邊べ交界之の一いち重鎮じゅうちん。明あかり萬曆十七年討平邛部，黃き螂、雷かみなり波は諸しょ夷之えびすの後ご，改あらため夷えびす都と為ため中なか都と。據よりどころ《屏山へいざん縣けん冶》卷まき五ご《人物じんぶつ誌し》和わ陝西せんせい按察司し僉事富とみ順じゅん何なに鍾《夷えびす氏し家か祠ほこら記き》所載しょさい：至いたり元もと十じゅう三さん年ねん置おけ夷えびす都と長官ちょうかん司し，封ふう夷えびす悰為進しん義ぎ校こう尉じょう，夷えびす都と七なな村むら都と大使たいし。順じゅん帝みかど至いたり元もと二年並馬湖府六長官司為三，夷えびす都と並なみ於冰川がわ，命いのち夷えびす氏し為ため世襲せしゅう副ふく長官ちょうかん。洪ひろし武ぶ四年夷氏隨馬湖路總管安濟投誠，仍以其襲冰川司し副ふく長官ちょうかん，封ふうじ承うけたまわ直ちょく郎ろう，康かん熙後絕ぜっ嗣。