孫まご鄰

孫まご鄰（202年ねん—249年ねん），字じ公達きんだち，吳くれ郡ぐん富とみ春はる（今いま浙江せっこう富とみ陽ひ）人にん。東ひがし吳くれ宗室そうしつ，孫まご權けん堂どう兄けい孫まご贲子こ。

生平おいだいら

孫まご鄰個性せい精細せいさい敏捷びんしょう，年ねん小しょう時じ就有好こう名聲めいせい。九歲時父親去世，代だい領りょう父ちち職しょく豫よ章あきら太守たいしゅ，並なみ承うけたまわ襲かさね其爵位い，進しん封ふう都と鄉きょう侯こう，因いん为年幼よう的てき缘故不ふ久ひさ官かん职为顧邵代行だいこう。孫まご鄰自此在豫よ章あきら近きん二に十じゅう年ねん，期間きかん曾經討平叛賊，治ち郡ぐん亦また有ゆう功績こうせき，於是獲え召到武たけ昌あきら（今いま湖北こほく鄂州市し）任にん繞にょう帳ちょう督とく。

其時太ふとし常つね潘はん濬亦また在ざい武たけ昌あきら管理かんり荊州事務じむ，而重安やす縣けん縣けん長ちょう舒燮因いん犯罪はんざい下獄げごく，潘はん濬因與あずか其有曾過節ぶし，於是打算ださん按法處しょ死し他た，當時とうじ已やめ經けい有人ゆうじん為ため他た說せつ情じょう，但ただし潘はん濬並未み有意ゆうい赦免しゃめん舒燮，孫まご鄰勸道どう：「昔日せきじつ舒仲膺與あずか舒伯膺因いん報ほう親友しんゆう被ひ殺ころせ之の仇かたき而爭著ちょ認罪にんざい，天下てんか人じん都と稱しょう許もと他た們的義行よしゆき，成なり了りょう一いち時じ美談びだん；而且舒仲膺那時じ還かえ有ゆう歸き效こう我國わがくに的てき意い願ねがい。今こん天てん你殺了りょう他た的てき子弟してい，假かり若わか天下てんか統一とういつ了りょう，皇帝こうてい北きた巡じゅん時じ就必有ゆう中原なかはら人士じんし問とい舒仲膺後代だい的てき下落げらく，得とく來らい的てき回答かいとう時じ卻是潘はん承うけたまわ明あきら殺ころせ了りょう舒燮，你說該如何なん是ぜ好こう？」潘はん濬聽後ご立たて即そく打だ消しょう懲處舒燮的てき念頭ねんとう，舒燮也逃過か一いち劫こう。

孫まご鄰後遷夏口こう沔中督とく，威い遠どお將軍しょうぐん。赤あか烏がらす十じゅう二に年ねん（249年ねん），孫まご鄰去世よ。

評價ひょうか

韋曜《吳くれ書しょ》：雅みやび性せい精せい敏さとし，幼よう有ゆう令れい譽ほまれ。

陳ちん壽ひさし《三國志さんごくし》：夫おっと親おや親おや恩義おんぎ，古今ここん之の常つね。宗子むねこ維城，詩人しじん所しょ稱しょう。況きょう此諸孫まご，或ある贊さん興きょう初はつ基もと，或ある鎮據邊べ陲，克かつ堪こらえ厥任，不ふ忝かたじけな其榮者しゃ乎！故こ詳しょう著ちょ雲くも。

子女しじょ

• 孫まご震ふるえ，孫まご鄰子，無難ぶなん督とく。晉すすむ滅めつ吳くれ之これ戰せん時任ときとう護まもる軍ぐん，為ため周しゅう浚等ひとし諸しょ晉すすむ將はた擊げき敗はい，與あずか張ちょう悌一同いちどう戰死せんし。
• 孫まご苗なえ，孫まご鄰子，父親ちちおや逝後襲かさね其爵位い。
• 孫まご旅たび，孫まご鄰子。
• 孫まご述じゅつ，孫まご鄰子，曾為武たけ昌あきら督とく，平ひら荊州事ごと。
• 孫まご諧，孫まご鄰子，城門じょうもん校こう尉じょう。
• 孫まご歆，孫まご鄰子，樂らく鄉きょう督とく。晉すすむ滅めつ吳くれ之の戰時せんじ於樂鄉きょう為ため晉すすむ將しょう周しゅう旨むね所ところ俘。

參考さんこう資料しりょう

• 《三國志さんごくし·宗室そうしつ傳でん》