朱しゅ弁べん

朱しゅ弁べん（1085年ねん—1144年ねん），字じ少しょう章あきら，號ごう觀かん如居士し，婺源（今こん屬ぞく江西えにし）人にん。

生平おいだいら

婺源（今こん屬ぞく江西えにし）人にん，後ご移うつり居きょ新しん鄭てい（今こん屬ぞく河南かなん），“少しょう穎悟えいご，讀書どくしょ日數にっすう千言せんげん。既すんで冠かんむり，入にゅう太ふとし學がく，晁あきら說せつ之の見み其詩，奇き之の，妻つま以兄女おんな”。靖やすし康之やすゆき變へん時どき避亂江南えな。高こう宗そう建けん炎えん元年がんねん（1127年ねん），以諸生せい補修ほしゅう武郎たけお，充當じゅうとう河東かわとう大金たいきん軍ぐん前まえ通どおり問とい副使ふくし，隨ずい正使せいし王おう倫りん赴金探さがせ問とい二に帝みかど，留金とめがね十じゅう七なな年ねん，持じ節ぶし不屈ふくつ，遭遣冷ひや山やま牧まき馬ば。

紹興しょうこう十じゅう三さん年ねん（1143年ねん），宋そう金きん紹興しょうこう和議わぎ成なり，與あずか洪ひろし皓あきら、張ちょう劭返かえし，高こう宗はじめ詔みことのり為ため“忠義ちゅうぎ守もり節ぶし”，三さん人にん辭じ旨むね憤激ふんげき，語ご多た忤秦はた檜ひのき。遷宣教せんきょう郎ろう、直ちょく秘ひ閣かく，主管しゅかん佑たすく神かみ觀かん。紹興しょうこう十じゅう四よん年ねん（1144年ねん）卒そつ，年ねん六ろく十じゅう。著ちょ有ゆう《聘遊集しゅう》、《輶軒唱和しょうわ集しゅう》，已やめ佚；今こん存そん有ゆう《曲きょく洧舊聞きゅうぶん》、《風月ふうげつ堂どう詩話しわ》等とう。事蹟じせき見み《晦みそ庵あん先生せんせい朱しゅ文ぶん公おおやけ集しゅう》卷まき九きゅう八はち《奉たてまつ使つかい直ちょく秘ひ閣かく朱しゅ公こう行狀ぎょうじょう》，《宋そう史ふみ》卷まき三さん七なな三さん有ゆう傳でん，「朱しゅ弁べん回かい朝あさ」是ぜ寫うつし朱しゅ弁べん的てき故事こじ。