柏かしわ肆之戰せん

柏かしわ肆之戰せん
日にち期き	397年ねん
地点ちてん	柏かしわ肆
结果	北きた魏たかし获胜
参まいり战方
北きた魏たかし	後こう燕つばめ
指ゆび挥官与あずか领导者しゃ
拓つぶせ跋ばつ珪	慕容寶たから
兵力へいりょく
不ふ详	約やく十じゅう六ろく萬まん
伤亡与あずか损失
不ふ詳しょう	不ふ详

柏かしわ肆之戰せん，是ぜ北きた魏たかし和わ后きさき燕つばめ于魏皇すめらぎ始はじめ二に年ねん（397年ねん）二に月がつ的てき一いち场决战。此戰中後なかご燕つばめ皇帝こうてい慕容寶たから派出はしゅつ大軍たいぐん於柏肆截擊げき北きた還かえ的てき魏ぎ軍ぐん，並なみ乘じょう夜よる突襲魏ぎ軍營ぐんえい壘るい，幾いく近きん獲え勝かち，可か是ぜ終おわり還かえ是ぜ被ひ魏ぎ軍ぐん擊げき敗はい。接せっ著ちょ慕容寶たから指揮しき失當しっとう，致令燕つばめ軍ぐん撤走時じ傷きず亡ほろび慘むご重おも。北きた魏たかし亦また因よし此戰擊げき敗はい燕つばめ軍ぐん而奠定てい取得しゅとく燕つばめ河北かほく土地とち的てき戰果せんか。

背景はいけい

北きた魏たかし於登國こく十じゅう年ねん（後ご燕つばめ建けん興きょう十じゅう年ねん，395年ねん）於參さん合あい陂之戰せん中ちゅう大敗たいはい時じ為ため太子たいし的てき慕容寶たから率りつ領りょう的てき後ご燕つばめ軍ぐん，盡つき殺ころせ投降とうこう的てき後ご燕つばめ軍ぐん，遂とげ令れい後ご燕つばめ元氣げんき大だい傷きず。翌年よくねん四よん月がつ，後ご燕つばめ成しげる武たけ帝みかど慕容垂たれ在ざい北きた伐き北きた魏ぎ期間きかん發病はつびょう去さ世よ，慕容寶たから遂とげ即位そくい為ため帝みかど，然しか北きた魏ぎ皇帝こうてい拓つぶせ跋ばつ珪卻在ざい當年とうねん八月親率四十多萬魏軍大舉攻燕，守もり并州重鎮じゅうちん晉すすむ陽ひ的てき慕容農のう敗はい於魏軍ぐん，單騎たんき逃回にげまわ國こく都と中山ちゅうざん，燕つばめ并州亦また落入魏ぎ軍手ぐんて中ちゅう。其時慕容寶たから聽信慕容麟「完かん守もり以備，待まち其弊而乘之の」之これ策さく，放棄ほうき據よりどころ險けん拒こばめ敵てき，一心いっしん死守ししゅ中ちゅう山城やましろ^[1]，魏ぎ軍ぐん於是大だい舉入侵おかせ燕つばめ河北かほく地ち，地方ちほう官員かんいん及戍將はた不ふ是ぜ逃跑就歸降くだ北きた魏たかし^[2]，至いたり其年十じゅう一月時河北地區就只有信しん都と、鄴城及國都と中山ちゅうざん為ため後ご燕つばめ所しょ控ひかえ制せい。雖然魏ぎ軍ぐん接せっ著ちょ繼續けいぞく進攻しんこう三城みき，但ただし慕容寶たから也試圖ず作出さくしゅつ反擊はんげき，在ざい魏ぎ軍ぐん於皇始はじめ二に年ねん（燕つばめ永えい康やすし二に年ねん，397年ねん）進攻しんこう信しん都と時じ出で屯たむろ深澤ふかさわ，命いのち慕容麟攻楊城，並なみ將はた宮中きゅうちゅう珍寶ちんぽう及宮人じん拿出來でき招募士し兵へい，很多盜賊とうぞく和わ流りゅう氓都應召おうしょう^[3]。

此時，魏ぎ別べつ部ぶ大人おとな沒ぼつ根ね因いん受拓跋ばつ珪猜疑さいぎ而叛魏ぎ歸き燕つばめ，397年ねん二に月がつ，擔任たんにん并州監かん軍ぐん的てき沒ぼつ根ね侄兒醜みにく提ひさげ因いん叔父おじ投降とうこう敵國てきこく而擔心こころ被ひ誅殺ちゅうさつ，於是帶たい著ちょ部ぶ眾北還かえ國くに內打算ださん作さく亂みだれ，拓つぶせ跋ばつ珪聞訊就想そう北きた歸かえり以平いたいら定じょう醜みにく提ひっさげ，於是派は國こく相しょう涉わたる延のべ向後きょうこう燕つばめ請和。不ふ過か，慕容寶たから知道ともみち拓つぶせ跋ばつ珪因有ゆう內亂而求和わ，於是不ふ允許いんきょ，想そう藉此機會きかい擊げき敗はい魏ぎ軍ぐん，扭轉形勢けいせい。

過程かてい

慕容寶たから拒絕きょぜつ北きた魏ぎ請和後ご派は十じゅう二に萬步兵及三萬七千騎兵出屯柏肆，在ざい滹沱河かわ北きた結ゆい營邀擊げき魏ぎ軍ぐん。二に月がつ丁ちょう丑日うしのひ（3月がつ23日にち），魏ぎ軍ぐん到達とうたつ滹沱河南かなん岸がん結ゆい營，慕容寶たから於是在ざい當とう晚ばん率りつ軍ぐん偷偷渡河とか襲擊しゅうげき，招募了りょう萬多人的突擊隊進襲軍營，自己じこ就親率りつ大軍たいぐん在ざい後ご支援しえん。開始かいし進攻しんこう時じ，突擊とつげき隊たい乘じょう風ふう縱たて火ひ，對たい魏ぎ軍ぐん軍營ぐんえい作出さくしゅつ猛烈もうれつ進攻しんこう，魏ぎ軍ぐん大亂たいらん，拓つぶせ跋ばつ珪聞亂らん驚おどろき起おこり，倉皇そうこう離はなれ營逃走とうそう，燕つばめ軍ぐん不ふ久ひさ就到了りょう拓つぶせ跋ばつ珪的營，只ただ得え到いた他た的てき衣服いふく裝備そうび。可か是ぜ，正當せいとう拓ひらけ跋ばつ珪在營外重おも新しん集結しゅうけつ亂軍らんぐん時じ，營中燕つばめ軍ぐん卻無故こ夜よる驚おどろき，互相攻おさむ打だ，拓つぶせ跋ばつ珪於是ぜ派は剛つよし剛つよし恢復かいふく軍ぐん容よう的てき魏ぎ軍ぐん在ざい營外多た舉火炬，並なみ以騎兵へい衝擊しょうげき營中燕つばめ軍ぐん，燕つばめ軍ぐん於是大敗たいはい，退すさ回かい慕容寶たから大軍たいぐん那な裏うら，慕容寶たから亦また回かい到いた北岸ほくがん大だい營中^[4]。

翌日よくじつ，魏ぎ軍ぐん重じゅう整せい軍隊ぐんたい，和かず新しん敗はい的てき燕つばめ軍ぐん相しょう持じ，燕つばめ軍ぐん再さい無む鬥志，慕容寶たから於是率りつ軍ぐん退すさ還かえ中山ちゅうざん。魏ぎ軍ぐん卻派兵はへい跟隨並なみ對たい撤走的てき燕つばめ軍ぐん作出さくしゅつ攻擊こうげき，慕容寶たから見み燕つばめ軍ぐん屢敗而恐懼きょうく，竟然拋棄大軍たいぐん，只ただ帶たい著ちょ二に萬騎兵急急逃回中山。被ひ拋棄的てき大軍たいぐん其時正せい遇ぐう上じょう大だい風雪ふうせつ，很多人じん都と凍死とうし了りょう，其餘同行どうこう朝臣あそん及餘下か的てき士し兵へい亦また多た被ひ魏ぎ軍ぐん所しょ俘。慕容寶たから下か令れい大軍たいぐん撤退てったい時じ怕魏軍ぐん會かい追おい上じょう，又また命いのち士し兵へい將はた大量たいりょう軍ぐん需品じゅひん及武器き都と拋棄掉，所以ゆえん最終さいしゅう所有しょゆう帶たい去さ的てき物資ぶっし都と沒ぼつ回かい來らい，損失そんしつ極ごく重おも^[5]。

影響えいきょう

柏かしわ肆之戰中せんちゅう慕容寶たから無法むほう擊げき敗はい魏ぎ軍ぐん，反はん損失そんしつ慘むご重おも，只ただ得え退ずさ回かい中山なかやま防ぼう守もり，讓ゆずる魏ぎ軍ぐん前まえ來らい攻おさむ伐き。但ただし慕容寶たから一直聽信慕容麟所言不肯出戰，再さい挫くじけ城中じょうちゅう士氣しき，加か上じょう慕容麟謀作さく亂らん^[6]，終おわり讓ゆずる慕容寶たから於同年どうねん逃離中山なかやま，返かえし回かい遼東りゃおとん故こ地ち^[7]。不ふ久ひさ河北かほく全ぜん境さかい盡つき為ため北きた魏ぎ所有しょゆう。
戰時せんじ，北きた魏たかし賀が蘭らん部ぶ中ちゅう有人ゆうじん聽信流言りゅうげん，乘じょう機き反はん叛，拓つぶせ跋ばつ珪遂特とく意い派は庾岳領りょう兵へい討伐とうばつ，順じゅん利り討平。^[8]

注ちゅう释

^ 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》：「魏たかし伐き并州，驃騎農のう逆ぎゃく戰せん，敗はい績，還かえ于晉陽ひ，司馬しば慕輿嵩かさ閉門へいもん距之。農のう率りつ騎き數すう千せん奔歸中山ちゅうざん，行ぎょう及潞川がわ，為ため魏ぎ追おい軍ぐん所しょ及，餘よ騎き盡つき沒ぼつ，單たん馬うま遁還。寶たから引群臣ぐんしん於東おひがし堂どう議ぎ之の。中山なかやま尹いん苻謨曰：『魏ぎ軍ぐん強きょう盛もり，千里せんり轉うたて鬥，乘じょう勝かち而來，勇氣ゆうき兼けん倍ばい，若わか逸いっ騎き平原へいげん，形勢けいせい彌わたる盛もり，殆難為ため敵てき，宜よろし度たび險けん距之。』中書ちゅうしょ令れい晆邃曰：『魏ぎ軍ぐん多た騎き，師し行ぎょう剽ひょうげ銳するど，馬上もうえ齎糧，不ふ過か旬日じゅんじつ。宜むべ令れい郡ぐん縣けん聚千家か為ため一いち堡，深溝ふかみぞ高だか壘るい，清野きよの待まち之の。至いたり無む所しょ掠かすめ，資し食しょく無む出で，不ふ過か六ろく旬しゅん，自然しぜん窮きゅう退すさ。』尚書しょうしょ封ふう懿曰：『今こん魏ぎ師し十じゅう萬まん，天下てんか之の勍敵也。百姓ひゃくしょう雖欲營聚，不足ふそく自じ固かた，是則これのり聚糧集しゅう兵へい以資強きょう寇，且動眾心，示しめせ之の以弱，阻關距戰，計けい之これ上じょう也。』慕容麟曰：「『魏ぎ今いま乘じょう勝かち氣銳きえい，其鋒不可ふか當とう，宜むべ自じ完かん守もり設備せつび，待まち其弊而乘之の。』於是修おさむ城じょう積つもる粟あわ，為ため持久じきゅう之の備。」
^ 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》 : 「魏ぎ攻おさむ中山なかやま不ふ克かつ，進しん據よりどころ博はく陵りょう魯口，諸しょ將しょう望もち風ふう奔退，郡こおり縣けん悉降于魏。」
^ 《魏ぎ書しょ·太ふと祖そ記き》：「寶たから聞帝幸信ゆきのぶ都と，乃趣博はく陵りょう之の深澤ふかさわ，屯たむろ呼よび沱水，遣や弟おとうと賀が麟寇楊城，殺ころせ常山つねやま守兵しゅへい三さん百ひゃく餘人よにん。寶たから悉出珍寶ちんぽう及宮人じん招募郡こおり縣けん，羣盜無賴ぶらい者しゃ多た應おう之の。」
^ 《魏ぎ書しょ·太ふと祖そ記き》：「二に月がつ己おのれ巳み，帝みかど進しん幸こう楊城。丁ちょう丑うし，軍ぐん于鉅鹿しか之の栢かしわ肆塢，臨呼沱水。其夜，寶たから悉眾犯はん營，燎及行宮あんぐう，兵へい人じん駭散。帝みかど驚おどろき起おこり，不ふ及衣冠いかん，跣はだし出擊しゅつげき鼓こ。俄にわか而左右さゆう及中軍ぐん將士しょうし，稍やや稍やや來集らいしゅう。帝みかど設しつらえ奇き陳ひね，列れつ烽營外がい，縱たて騎き衝之，寶たから眾大敗たいはい，斬首ざんしゅ萬まん餘よ級きゅう，擒とりこ其將軍ぐん高だか長等ながら四よん千せん餘人よにん。」
^ 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》：「魏ぎ軍ぐん方かた軌而至いたり，對たい營相持じ，上下じょうげ凶きょう懼，三軍さんぐん奪だつ氣き。農のう、麟勸寶たから還かえ中山なかやま，乃引歸き。魏ぎ軍ぐん追擊ついげき之の，寶たから、農のう等とう棄大軍ぐん，率りつ騎き二に萬まん奔還。時とき大だい風雪ふうせつ，凍死とうし者しゃ相しょう枕まくら於道。寶たから恐こわ為ため魏ぎ軍ぐん所しょ及，命めいじ去ざ袍ほう杖つえ戎えびす器き，寸すん刃は無む返かえし。」
^ 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》 : 「麟懼不ふ自じ安やす，以兵劫こう左ひだり衛まもる將軍しょうぐん、北地きたじ王おう精しらげ，謀はかりごと率りつ禁きん旅たび弒寶。精せい以義距之，麟怒，殺ころせ精しらげ，出奔しゅっぽん丁ひのと零れい。」
^ >《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》 : 「麟既叛，寶たから恐おそれ其逆奪だつ會かい軍ぐん，將はた遣や兵へい迎むかえ之これ。麟侍郎ろう段平だんびら子こ自じ丁ひのと零れい奔還，說せつ麟招集しょうしゅう丁ひのと零れい，軍ぐん眾甚盛もり，謀はかりごと襲かさね會かい軍ぐん，東ひがし據よりどころ龍りゅう城じょう。寶たから與あずか其太子たいし策さく及農、隆たかし等とう萬餘騎迎會於薊，以開封かいふう公こう慕容詳しょう守もり中山ちゅうざん。」
^ 《魏ぎ書しょ·太ふと祖そ記き》：「是ぜ時じ，栢かしわ肆之役やく，遠近えんきん流言りゅうげん，賀が蘭らん部ぶ帥そち附ふ力りょく眷、紇突隣となり部ぶ帥そち匿物尼あま、紇奚部ぶ帥そち叱しか奴やつ根ね聚黨反はん於陰館かん，南みなみ安やす公おおやけ元もと順じゅん率りつ軍ぐん討之，不ふ克かつ，死者ししゃ數すう千せん。詔みことのり安やす遠どお將軍しょうぐん庾岳總そう萬まん騎き，還かえ討叱奴やつ根ね等とう，滅めつ之の。」

參考さんこう資料しりょう

《資し治ち通どおり鑑かん·卷まき一いち百ひゃく零れい九きゅう》

[1] 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》：「魏たかし伐き并州，驃騎農のう逆ぎゃく戰せん，敗はい績，還かえ于晉陽ひ，司馬しば慕輿嵩かさ閉門へいもん距之。農のう率りつ騎き數すう千せん奔歸中山ちゅうざん，行ぎょう及潞川がわ，為ため魏ぎ追おい軍ぐん所しょ及，餘よ騎き盡つき沒ぼつ，單たん馬うま遁還。寶たから引群臣ぐんしん於東おひがし堂どう議ぎ之の。中山なかやま尹いん苻謨曰：『魏ぎ軍ぐん強きょう盛もり，千里せんり轉うたて鬥，乘じょう勝かち而來，勇氣ゆうき兼けん倍ばい，若わか逸いっ騎き平原へいげん，形勢けいせい彌わたる盛もり，殆難為ため敵てき，宜よろし度たび險けん距之。』中書ちゅうしょ令れい晆邃曰：『魏ぎ軍ぐん多た騎き，師し行ぎょう剽ひょうげ銳するど，馬上もうえ齎糧，不ふ過か旬日じゅんじつ。宜むべ令れい郡ぐん縣けん聚千家か為ため一いち堡，深溝ふかみぞ高だか壘るい，清野きよの待まち之の。至いたり無む所しょ掠かすめ，資し食しょく無む出で，不ふ過か六ろく旬しゅん，自然しぜん窮きゅう退すさ。』尚書しょうしょ封ふう懿曰：『今こん魏ぎ師し十じゅう萬まん，天下てんか之の勍敵也。百姓ひゃくしょう雖欲營聚，不足ふそく自じ固かた，是則これのり聚糧集しゅう兵へい以資強きょう寇，且動眾心，示しめせ之の以弱，阻關距戰，計けい之これ上じょう也。』慕容麟曰：「『魏ぎ今いま乘じょう勝かち氣銳きえい，其鋒不可ふか當とう，宜むべ自じ完かん守もり設備せつび，待まち其弊而乘之の。』於是修おさむ城じょう積つもる粟あわ，為ため持久じきゅう之の備。」

[2] 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》 : 「魏ぎ攻おさむ中山なかやま不ふ克かつ，進しん據よりどころ博はく陵りょう魯口，諸しょ將しょう望もち風ふう奔退，郡こおり縣けん悉降于魏。」

[3] 《魏ぎ書しょ·太ふと祖そ記き》：「寶たから聞帝幸信ゆきのぶ都と，乃趣博はく陵りょう之の深澤ふかさわ，屯たむろ呼よび沱水，遣や弟おとうと賀が麟寇楊城，殺ころせ常山つねやま守兵しゅへい三さん百ひゃく餘人よにん。寶たから悉出珍寶ちんぽう及宮人じん招募郡こおり縣けん，羣盜無賴ぶらい者しゃ多た應おう之の。」

[4] 《魏ぎ書しょ·太ふと祖そ記き》：「二に月がつ己おのれ巳み，帝みかど進しん幸こう楊城。丁ちょう丑うし，軍ぐん于鉅鹿しか之の栢かしわ肆塢，臨呼沱水。其夜，寶たから悉眾犯はん營，燎及行宮あんぐう，兵へい人じん駭散。帝みかど驚おどろき起おこり，不ふ及衣冠いかん，跣はだし出擊しゅつげき鼓こ。俄にわか而左右さゆう及中軍ぐん將士しょうし，稍やや稍やや來集らいしゅう。帝みかど設しつらえ奇き陳ひね，列れつ烽營外がい，縱たて騎き衝之，寶たから眾大敗たいはい，斬首ざんしゅ萬まん餘よ級きゅう，擒とりこ其將軍ぐん高だか長等ながら四よん千せん餘人よにん。」

[5] 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》：「魏ぎ軍ぐん方かた軌而至いたり，對たい營相持じ，上下じょうげ凶きょう懼，三軍さんぐん奪だつ氣き。農のう、麟勸寶たから還かえ中山なかやま，乃引歸き。魏ぎ軍ぐん追擊ついげき之の，寶たから、農のう等とう棄大軍ぐん，率りつ騎き二に萬まん奔還。時とき大だい風雪ふうせつ，凍死とうし者しゃ相しょう枕まくら於道。寶たから恐こわ為ため魏ぎ軍ぐん所しょ及，命めいじ去ざ袍ほう杖つえ戎えびす器き，寸すん刃は無む返かえし。」

[6] 《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》 : 「麟懼不ふ自じ安やす，以兵劫こう左ひだり衛まもる將軍しょうぐん、北地きたじ王おう精しらげ，謀はかりごと率りつ禁きん旅たび弒寶。精せい以義距之，麟怒，殺ころせ精しらげ，出奔しゅっぽん丁ひのと零れい。」

[7] >《晉すすむ書しょ·慕容寶傳ほうでん》 : 「麟既叛，寶たから恐おそれ其逆奪だつ會かい軍ぐん，將はた遣や兵へい迎むかえ之これ。麟侍郎ろう段平だんびら子こ自じ丁ひのと零れい奔還，說せつ麟招集しょうしゅう丁ひのと零れい，軍ぐん眾甚盛もり，謀はかりごと襲かさね會かい軍ぐん，東ひがし據よりどころ龍りゅう城じょう。寶たから與あずか其太子たいし策さく及農、隆たかし等とう萬餘騎迎會於薊，以開封かいふう公こう慕容詳しょう守もり中山ちゅうざん。」

[8] 《魏ぎ書しょ·太ふと祖そ記き》：「是ぜ時じ，栢かしわ肆之役やく，遠近えんきん流言りゅうげん，賀が蘭らん部ぶ帥そち附ふ力りょく眷、紇突隣となり部ぶ帥そち匿物尼あま、紇奚部ぶ帥そち叱しか奴やつ根ね聚黨反はん於陰館かん，南みなみ安やす公おおやけ元もと順じゅん率りつ軍ぐん討之，不ふ克かつ，死者ししゃ數すう千せん。詔みことのり安やす遠どお將軍しょうぐん庾岳總そう萬まん騎き，還かえ討叱奴やつ根ね等とう，滅めつ之の。」

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