《柳やなぎ氏し傳でん》,唐とう代だい傳奇でんき,作者さくしゃ許もと堯佐。是ぜ寒かん士し韓かん翃(一いち名めい韓かん翊)與あずか李り生なま歌うた妓ぎ柳やなぎ氏し的てき故事こじ。
李り生なま與あずか韓かん翃友善ぜん。李り生なま有ゆう姬ひめ曰柳氏し,豔絕一いち時じ。柳やなぎ氏し愛慕あいぼ韓かん翊,李り生せい便びん將はた柳やなぎ氏し嫁よめ韓かん翊。後來こうらい爆發ばくはつ安やす史し之の亂みだれ,柳やなぎ氏し寄よせ身み佛寺ぶつじ,被ひ蕃しげる將はた沙すな吒利恃功強きょう佔。郭かく子こ儀ぎ軍ぐん收おさむ兩りょう京きょう,韓かん翊回到いた長安ながやす尋ひろ柳やなぎ不遇ふぐう,鬱うつ鬱うつ寡歡。淄青節度せつど使し侯ほう希のぞみ逸いっ的てき部將ぶしょう許もと俊しゅん以計奪還だっかん歸き韓かん翃。皇帝こうてい下か詔みことのり:“柳やなぎ氏し宜むべ還かえ韓かん翊,許もと俊しゅん賜たまもの錢ぜに三さん百ひゃく万まん。”