殿しんがり司し

殿しんがり司し，是ぜ日本にっぽん過去かこ在ざい律令制りつりょうせい轄下的てき後宮こうきゅう十じゅう二に司つかさ之これ一いち，由よし女官にょかん、女房にょうぼう構成こうせい。

職掌しょくしょう

殿しんがり司し，專せん職しょく後宮こうきゅう內的清掃せいそう，以及車くるま轎、輿こし輦等とう交通こうつう工具こうぐ的てき管理かんり，同時どうじ，後宮こうきゅう所用しょよう的てき燈ひ燭しょく、篝火かがりび、炭すみ薪たきぎ等とう照明しょうめい設備せつび亦また由ゆかり殿どの司し負ふ責せめ。

結構けっこう

1. 尚なお殿しんがり：殿どの司し長官ちょうかん，定員ていいん一いち名めい，官位かんい相當そうとう於從したがえ六ろく位い。
2. 典のり殿どの：殿どの司し次官じかん，定員ていいん兩りょう名な，官位かんい相當そうとう於從したがえ八はち位い。
3. 女おんな孺：為ため下級かきゅう女官にょかん，定員ていいん六ろく名めい。

演えんじ變へん

平安へいあん時代じだい中期ちゅうき以後いご，因いん後宮こうきゅう十じゅう二に司つかさ的てき改革かいかく，內侍司し替がえ代だい了りょう其於十じゅう一いち司つかさ，成なり為ため獨立どくりつ的てき機構きこう。殿しんがり司し在ざい改革かいかく後ご，其機能きのう主要しゅよう被ひ朝廷ちょうてい中ちゅう的てき主しゅ殿しんがり寮りょう所ところ吸收きゅうしゅう，並なみ由よし主ぬし殿どの寮りょう派遣はけん女官にょかん至いたり內侍司し，成立せいりつ屬ぞく於內侍さむらい司し轄下的てき新しん機構きこう，稱しょう主しゅ殿しんがり司し，其女官かん稱しょう主しゅ殿しんがり女官にょかん。主しゅ殿しんがり女官にょかん在ざい12世紀せいき前期ぜんき，定員ていいん九きゅう名めい，後期こうき增加ぞうか到いた十じゅう二に名めい。