王おう恕じょ (正せい统进士し)

王おう恕じょ
王おう恕じょ
	大明だいめい吏部尚書しょうしょ
籍せき貫ぬき	陝西せんせい西安しーあん府ふ三原みはら縣けん
字じ號ごう	字じ宗むね貫ぬき，號ごう介かい庵あん，又また號ごう石せき渠みぞ
諡號しごう	端はし毅あつし
出生しゅっしょう	永樂えいらく十じゅう四よん年ねん（1416年ねん）;
逝世	正德しょうとく三さん年ねん（1508年ねん）;
親おや屬ぞく	子こ王おう承うけたまわ裕ひろし
出身しゅっしん
	正統せいとう十じゅう三年戊辰科同進士出身;

王おう恕じょ（1416年ねん—1508年ねん），字じ宗そう贯，号ごう介かい庵あん，又また号ごう石いし渠みぞ。陝西せんせい西安しーあん府ふ三原みはら縣けん（今こん属ぞく陕西）人にん。明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ，正統せいとう戊つちのえ辰たつ進士しんし，官かん至いたり吏部尚書しょうしょ。

生平おいだいら

明あきら英えい宗むね正せい统十じゅう三さん年ねん（1448年ねん）进士，选庶吉士し。后きさき为大だい理り寺てら左ひだり评事，迁左寺てら副ふく，又また历任扬州知ち府ふ、江西えにし布ぬの政せい使し、河南かなん巡じゅん抚、南京なんきん刑部おさかべ左ひだり侍さむらい郎ろう、左ひだり副ふく都と御ご史し、南京なんきん兵部ひょうぶ尚なお书兼けん左ひだり副ふく都と御ご史し、吏部尚なお书加か太子たいし太ふとし保ほ，官かん至いたり少しょう傅でん兼けん太子たいし太ふとし傅でん等ひとし^[1]。

巡めぐ抚云南みなみ时，弹劾“生なま事こと边陲，扰害夷えびす方かた”的てき镇守太ふとし监钱能のう^[2]；任にん职南京なんきん，反はん对给皇帝こうてい贡献珍奇ちんき，维护地方ちほう利益りえき；执掌吏部，力ちから主ぬし限げん制せい皇すめらぎ权，健全けんぜん监察制度せいど和わ政治せいじ制度せいど。晚年ばんねん回かい归故里さと，致力于理学りがく研究けんきゅう，成なり为“三原みはら学派がくは”的てき创始人じん；支持しじ幼子おさなご王おう承うけたまわ裕ひろし首くび创宏道ひろみち书院，为西北きた诸省培つちかえ养了众多人才じんさい^[3]。

思想しそう

王おう恕じょ认为，古いにしえ之の学者がくしゃ皆みな以言行げんこう为学，故こ无求饱求安やす者しゃ，志こころざし在ざい敏さとし事ごと慎まき言げん；就有道どう而正之の，正せい其所言ごと、所行しょぎょう之の是非ぜひ，是ぜ者しゃ行ぎょう之の，非ひ者しゃ改あらため之の。将はた学まなべ与あずか行あるき紧密结合为一体いったい。

在ざい自然しぜん观方面ほうめん，王おう恕じょ倾向于有神しん论、泛神论，谓“鬼神きじん之の谓德”能生のう长万物ぶつ，福ぶく善ぜん祸淫，其感无以复加。鬼神きじん视而弗どる见，听而弗どる闻，无形无声，但ただし其以物ぶつ为体，无物不ふ有ゆう，如门有ゆう门神，灶有灶神，木き主ぬし为鬼神しん之これ所しょ栖。鬼神きじん有ゆう感かん必应，故こ使つかい人じん敬けい畏かしこ而致祭祀さいし。但ただし他た又また指出さしで，所しょ谓对鬼神きじん祭さい之の“如在”，“言げん非ひ实有也”。

关于心性しんせい问题，王おう恕じょ认为，性せい乃天之これ所しょ命いのち，人にん之これ所しょ受，性せい即そく天理てんり之の流行りゅうこう，因いん而性是ぜ善ぜん的てき，顺理而善者しゃ为性之の本ほん，不ふ顺理而恶者しゃ非ひ性せい之の本ほん。他た不ふ同意どうい“已然いぜん之の迹便是ぜ性せい”的てき说法，认为已然いぜん之の迹已经有善ぜん有ゆう恶，故こ不能ふのう称しょう为性。王おう氏し言げん性せい，似に乎排除はいじょ了りょう“气质之これ性せい”，而将其归结为纯善的てき天理てんり之これ性せい。他た认为性せい之の理り“甚微”，故こ当とう“尽つき心こころ而穷究きわむ之これ”。“尽つき心しん”在ざい“知性ちせい”之の前まえ，为“知性ちせい”的てき途と径みち，所以ゆえん他た提出ていしゅつ朱しゅ熹《四よん书集注ちゅう》言げん“知性ちせい乃能尽つき心しん”为“不ふ无颠倒たおせ”。

关于“天理てんり”、“人ひと欲ほし”关系，王おう恕じょ持じ对立论，认为天理てんり人じん欲よく相しょう为消长，有ゆう天理てんり即そく无人欲よく，有人ゆうじん欲ほし即そく无天理てんり。

在ざい经济思想しそう方面ほうめん，王おう恕じょ批驳了りょう企くわだて图恢复井田制たせい的てき主しゅ张，认为井田いだ之の法令ほうれい不可ふか行ぎょう。王おう恕じょ于儒家か经典及传注ちゅう，每まい有ゆう新しん解かい。认为《论语》、《子こ罕》篇へん颜渊唱然叹曰“仰おおせ之の弥高やたか，钻之弥わたる坚，瞻之在ざい前まえ，忽焉こつえん在ざい后きさき”，系けい颜渊“言げん己おのれ不定ふてい见，非ひ圣道之の有高ありだか坚前后きさき也”。谓朱熹《四よん书集注ちゅう》以为系けい颜渊深ふか知ち孔子こうし之の道みち无穷尽つき、无方体ほうたい而叹之の为“非ひ是ぜ”。认为《春秋しゅんじゅう》系けい孔子こうし根ね据すえ左ひだり丘おか明あきら所作しょさ鲁史而撰写うつし，非ひ左ひだり丘おか明あきら据すえ孔子こうし所ところ修おさむ《春秋しゅんじゅう》而作传。

著作ちょさく

王おう恕じょ著ちょ有ゆう《石いし渠みぞ意い见》，系けい其年八はち十じゅう四よん而著，其后，年ねん八はち十じゅう六ろく为《拾じつ遗》，年ねん八はち十じゅう八はち为《补缺》。《王おう端はし毅あつし公おおやけ奏そう议》15卷かん、《历代名めい臣しん谏议录》124卷かん。

参考さんこう文献ぶんけん

^ （清きよし）張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し（中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん）》（卷まき181）：王おう恕じょ，字じ宗むね貫つらぬけ，三原みはら人じん。正統せいとう十じゅう三さん年ねん進士しんし。由よし庶吉士し授大理り左ひだり評ひょう事ごと，進しん左ひだり寺てら副ふく。嘗條刑罰けいばつ不ふ中ちゅう者しゃ六ろく事こと，皆みな議ぎ行ぎょう之の。遷揚州しゅう知ち府ふ，發はつ粟あわ振ふ饑ひだる不ふ待まち報ほう，作さく資し政せい書院しょいん以課士し。天てん順じゅん四年以治行最，超ちょう遷江西にし右みぎ布ぬの政せい使し，平ひら贛州寇。憲けん宗そう嗣位，詔みことのり大臣だいじん嚴げん核かく天下でんか方面ほうめん官かん，乃黜河南かなん左ひだり布ぬの政せい使し侯こう臣しん等とう十じゅう三さん人にん，而以恕じょ代だい臣しん。成なり化か元年がんねん，南陽なんよう、荊、襄じょう流民りゅうみん嘯聚為ため亂みだれ，擢恕右みぎ副ふく都と御ご史し撫なで治之はるゆき。會かい丁ひのと母はは憂ゆう，詔みことのり奔喪兩月わち即そく起おこり視し事ごと。恕じょ辭やめ，不ふ許もと。與あずか尚書しょうしょ白はく圭けい共きょう平ひら大盜たいとう劉りゅう通とおる，復ふく討破其黨石せき龍りゅう。嚴いむ束たば所部ところぶ毋濫殺ころせ，流民りゅうみん復業ふくぎょう。移うつり撫なで河南かなん。論功ろんこう，進しん左ひだり副ふく都と御ご史し，稍やや遷南京なんきん刑部おさかべ右みぎ侍さむらい郎ろう。父ちち憂ゆう，服ふく除じょ，以原官かん總督そうとく河かわ道どう。浚高郵、邵伯諸しょ湖みずうみ，修おさむ雷公らいこう、上下じょうげ句く城じょう、陳ちん公こう四よん塘水閘。因よし災わざわい變へん，請講求もとめ弭災策さく。帝みかど為ため賜たまもの山東さんとう租一いち年ねん，畿輔亦また多た減免げんめん。旋改南京なんきん戶部とべ左ひだり侍さむらい郎ろう。
^ 吳ご兆ちょう豐ゆたか. 以「攻おさむ宦」為ため名めい：明成めいせい化か間あいだ名めい臣しん王おう恕じょ的てき政治せいじ形がた塑 (PDF). 《中國ちゅうごく文化ぶんか研究所けんきゅうじょ學がく報ほう》. 2016年ねん7月がつ. （原始げんし内容ないよう存そん档 (PDF)于2021年ねん）.
^ （清きよし）張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し（中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん）》（卷まき181）：十じゅう二に年ねん，大だい學士がくし商しょう輅等以雲南みなみ遠とお在ざい萬まん裏うら，西にし控ひかえ諸しょ夷えびす，南みなみ接せっ交阯，而鎮守もり中ちゅう官かん錢ぜに能のう貪むさぼ恣ほしいまま甚，議ぎ遣や大臣だいじん有ゆう威い望もち者しゃ為ため巡じゅん撫なで鎮壓ちんあつ之の，乃改恕じょ左ひだり副ふく都と御ご史し以行，就進右みぎ都と御ご史し。初はつ，能のう遣や指揮しき郭かく景けい奏そう事ごと京師けいし，言げん安やす南みなみ捕と盜ぬすめ兵へい闌たけなわ入にゅう雲くも南境みなみざかい，帝みかど即そく命いのち景けい賫敕戒約之の。舊制きゅうせい，使つかい安やす南みなみ必由廣西ひろせ，而景直ちょく自じ雲南うんなん往。能因のういん景けい遺のこ安やす南みなみ王おう黎はじむ灝玉帶たい、寶たから絳、蟒衣、珍奇ちんき諸物しょぶつ。灝遣將しょう率りつ兵へい送おく景けい還かえ，欲よく遂とげ通どおり雲南うんなん道どう。景けい懼後禍か，紿先行せんこう白しろ守もり關せき者しゃ。因いん脫だつ歸き，揚言ようげん安やす南みなみ寇至，關せき吏戒嚴かいげん。黔國公こう沐琮遣人じん諭さとし其帥，始はじめ返かえし。而諸臣しん畏かしこ能のう，匿不奏そう。能のう又また頻しき遣や景けい及指揮盧安やす、蘇そ本ほん等とう交通こうつう幹みき崖がけ、孟はじめ密ひそか諸しょ土ど官かん，納おさめ其金寶たから無む算さん。恕じょ皆みな廉れん得とく之の。遣や騎き執と景けい，景けい懼自殺じさつ，因いん劾能私通しつう外國がいこく，罪つみ當とう死し。詔みことのり遣や刑部おさかべ郎ろう中ちゅう潘はん蕃しげる往按之の。能のう又また以其間あいだ，驛えき進しん黃き鸚鵡おうむ。恕じょ請禁絕きんぜつ，且盡發はつ能のう貪むさぼ暴狀ぼうじょう，言げん：「昔むかし交阯以鎮守ちんじゅ非人ひにん，致一方いっぽう陷沒かんぼつ。今日きょう之の事こと殆又甚焉。陛下へいか何なん惜一能いちのう，不ふ以安邊べ僥。」能のう大だい懼，急きゅう屬ぞく貴とうと近きん請召恕じょ還かえ。而是時じ商しょう輅、項こう忠ただし諸しょ正人まさと方かた以忤汪ひろし直ちょく罷やめ，遂とげ改あらため恕じょ掌てのひら南みなみ京都きょうと察院，參まいり贊さん守備しゅび機き務つとむ。能事のうじ立りつ解かい，藩はん勘かん上じょう得とく實み，置おけ不問ふもん。恕じょ居きょ雲南うんなん九きゅう月がつ，威い行ぎょう僥外，黔國以下いか鹹惕息いき奉たてまつ令れい。疏凡二に十じゅう上じょう，直ちょく聲こえ動どう天下でんか。當とう是ぜ時じ，安やす南みなみ納おさめ江西えにし叛人王おう姓せい者しゃ為ため謀はかりごと主ぬし，潛せん遣や諜入臨安，又また於蒙自じ市し銅どう鑄い兵器へいき，將はた伺間襲かさね雲南うんなん。恕じょ請增設ぞうせつ副使ふくし二に員いん，以飭邊べ備，謀はかりごと遂とげ沮。還かえ南京なんきん數すう月がつ，遷兵部ぶ尚書しょうしょ，參まいり贊さん如故。考こう選せん官かん屬ぞく，嚴いむ拒こばめ請托せいたく，同どう事こと者しゃ鹹不悅えつ。而錢能のう歸き，屢譖恕じょ於帝。帝みかど亦また銜恕數すう直言ちょくげん，遂とげ命いのち兼けん右みぎ副ふく都と御ご史し巡じゅん撫なで南みなみ畿。舊制きゅうせい，應おう天てん、鎮江、太平たいへい、寧やすし國こく、廣德ひろのり官かん田た征せい半はん租，民田みんだ全ぜん免めん。其後，民田みんだ率りつ歸き豪ごう右みぎ，而官田た累るい貧民ひんみん。恕じょ乃量減げん官かん田た耗，稍やや增ぞう之の民田みんだ。常つね州しゅう時じ有ゆう羨とも米まい，乃奏以六ろく萬まん石せき補おぎなえ夏なつ稅みつぐ，又また補おぎなえ他た府ふ戶口とぐち鹽しお鈔六ろく百ひゃく萬まん貫かん，公私こうし便びん焉。所部ところぶ水すい災わざわい，奏そう免めん秋あき糧かて六ろく十じゅう余あまり萬まん石せき。周しゅう行こう振ふ貸かし，全ぜん活かつ二に百ひゃく余あまり萬まん口くち。江南こうなん歲とし輸白糧かて，民みん多た至いたり破產はさん，而光祿ろく概がい以給庖人、賤工。又また中ちゅう官かん暴橫，四方しほう輸上供物くもつ，監かん收おさむ者しゃ率りつ要よう羨とも入いれ。織お造みやつこ繒采及采花卉かき禽鳥者しゃ，絡からま繹道路ろ。恕じょ先後せんご論ろん列れつ，皆みな不納ふのう。

生平おいだいら

思想しそう

著作ちょさく

参考さんこう文献ぶんけん

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