西鄉さいごう賴よりゆき母はは

西鄉さいごう賴よりゆき母はは
時代じだい	江戶えど時代じだい末期まっき、明治めいじ時代じだい
出生しゅっしょう日び期き	1830年ねん5月がつ16日にち; （天保てんぽう元年がんねん閏うるう三さん月がつ廿にじゅう四よん日にち）
逝世日び期き	1903年ねん4月がつ28日にち; （明治めいじ三さん十じゅう六ろく年ねん）
改名かいめい	保科ほしな賴よりゆき母はは
戒名かいみょう	栖雲院いん殿どの從したがえ七位八握髯翁大居士
墓所はかしょ	会津若松あいづわかまつ市し善龍寺ぜんりゅうじ
幕府ばくふ職位しょくい	江戶えど幕府ばくふ
主君しゅくん	松平まつだいら容保かたもり
氏族しぞく	西鄉さいごう氏し
父母ちちはは	父ちち：西鄉さいごう近きん思おもえ; 母はは：律子りつこ（小森こもり家か）
兄弟きょうだい	姐あね1人にん、妹いもうと7人にん、弟おとうと3人にん
妻つま	千重子ちえこ（飯沼いいぬま家か）
子こ	長女ちょうじょ：細ほそ布子ぬのこ; 次女じじょ：瀑布ばくふ子こ; 長男ちょうなん：吉よし十郎じゅうろう; 三さん女じょ：田鶴子たづこ; 次男じなん：五郎ごろう; 四よん女じょ：常盤ときわ子こ; 五ご女じょ：季子としこ; 養子ようし：西鄉さいごう四郎しろう

西鄉さいごう賴よりゆき母はは（日にち语：西郷さいごう頼よりゆき母はは／さいごうたのも^{Saigō Tanomo}，1830年ねん5月がつ16日にち—1903年ねん4月がつ28日にち）日本にっぽん江戶えど時代じだい後期こうき至いたり明治めいじ時代じだい初期しょき的てき一いち位い武士ぶし、武術ぶじゅつ家か。諱いみな近きん悳とく，號ごう栖雲，又また號ごう醉よい月がつ，賴よりゆき母はは是ぜ其通稱つうしょう。明治維新めいじいしん之これ後ご改名かいめい保科ほしな賴よりゆき母はは（日にち语：保科ほしな頼よりゆき母はは／ほしなたのも^{Hoshina Tanomo}）。晩年ばんねん自じ號ごう八はち握にぎ髯ひげ翁おきな。

西鄉さいごう賴よりゆき母はは的てき祖先そせん是ぜ室町むろまち時代ときよ的てき三河みかわ國こく的てき仁木にき氏し，松平まつだいら家か（德川とくがわ家か）勢力せいりょく擴大かくだい後ご臣服しんぷく於松平家へいけ。江戶えど幕府ばくふ建立こんりゅう之これ後ご，西鄉さいごう家か歷代れきだい當主とうしゅ擔任たんにん會津あいづ藩はん家老がろう達たち200年ねん之の久ひさ，傳でん至いたる西鄉さいごう賴よりゆき母はは已やめ是ぜ第だい九きゅう代だい。

西鄉さいごう賴よりゆき母はは於1860年ねん（萬延まんえん元年がんねん）繼つぎ任にん西鄉さいごう家か家督かとく並なみ擔任たんにん會津あいづ藩はん的てき家老がろう，俸祿1700石せき。1862年ねん（文久ぶんきゅう2年ねん），江戶えど幕府ばくふ邀請藩主はんしゅ松平まつだいら容保かたもり擔任たんにん京都きょうと守護しゅご職しょく，西鄉さいごう賴よりゆき母はは認みとめ為政いせい局きょく動どう盪，勸すすむ松平まつだいら容保かたもり不要ふよう答こたえ應おう，遭到松平まつだいら容保かたもり的てき憤怒ふんぬ拒絕きょぜつ。禁門きんもん之の變へん發生はっせい之これ後ご，西鄉さいごう賴よりゆき母はは前ぜん往京都きょうと，勸すすむ說せつ松平まつだいら容保かたもり回かい藩はん，結果けっか被ひ罷免ひめん了りょう家老がろう一いち職しょく蟄居ちっきょ。

1868年ねん（明治めいじ元年がんねん），戊辰戰爭ぼしんせんそう爆發ばくはつ，松平まつだいら容保かたもり恢復かいふく了りょう他た家老がろう一いち職しょく。在ざい會津あいづ戰爭せんそう中なか，最初さいしょ他た主張しゅちょう對たい新しん政府せいふ持じ恭順きょうじゅん態度たいど，但ただし得知とくち長州ちょうしゅう藩はん、薩摩さつま藩はん提出ていしゅつ斬き容保かたもり親子おやこ前ぜん來らい投降とうこう的てき要求ようきゅう後ご轉うたて為ため強硬きょうこう態度たいど。西鄉さいごう賴よりゆき母はは據よりどころ守もり白河しらかわ城じょう抗こう擊げき新しん政府せいふ軍ぐん，但ただし被ひ由ゆかり伊地知いじち正治しょうじ所ところ率りつ的てき薩摩さつま兵へい擊げき敗はい，城しろ池ち失陷しっかん（白河しらかわ口之くちの戰せん）。此後他た一度試圖奪還白河城，皆みな失敗しっぱい，轉うたて為ため藉助峽谷きょうこく地形ちけい進行しんこう防禦ぼうぎょ。

新しん政府せいふ軍兵ぐんびょう臨藩主はんしゅ的てき居城きょじょう若松わかまつ城しろ下した，西鄉さいごう賴よりゆき母はは再さい主しゅ和議わぎ，但ただし藩士はんし皆みな主張しゅちょう頑抗到底とうてい。若松わかまつ城じょう降服こうふく後ご，其母親ははおや、妻子さいし以及大だい部分ぶぶん子女しじょ自殺じさつ了りょう，西鄉さいごう賴よりゆき母はは逃往箱はこ館かん，投とう奔榎本えのもと武揚ぶよう、土方ひじかた歲三としぞう等ひとし所ところ建立こんりゅう的てき蝦夷えぞ共和きょうわ國こく。蝦夷えぞ共和きょうわ國こく在ざい箱はこ館かん戰爭せんそう中ちゅう戰敗せんぱい滅亡めつぼう，西鄉さいごう賴よりゆき母はは被ひ逮捕たいほ，關せき押於館林たてばやし藩はん。

1870年ねん改名かいめい保科ほしな賴よりゆき母はは。1872年ねん獲得かくとく赦免しゃめん，在ざい伊豆いず開設かいせつ私塾しじゅく。此後擔任たんにん九州きゅうしゅう島とう都みやこ都と古ふる別べつ神社じんじゃ宮司ぐうじ的てき職務しょくむ，但ただし在ざい西南せいなん戰爭せんそう期間きかん由よし於曾經けい與あずか西鄉さいごう隆盛たかもり關係かんけい密みつ切きり而被免職めんしょく。1887年ねん參加さんか了りょう大同團結だいどうだんけつ運動うんどう。1889年ねん擔任たんにん靈山りょうぜん神社じんじゃ的てき宮司ぐうじ，在ざい此期間あいだ將はた祖そ傳でん的てき大東だいとう流りゅう合ごう氣き柔術じゅうじゅつ傳つて給きゅう了りょう武田たけだ惣そう角かく。1899年ねん辭職じしょく返かえし回かい鄉里きょうり，1903年ねん死去しきょ。葬そう於會津つ的てき善龍寺ぜんりゅうじ。著ちょ有ゆう《栖雲記き》。

西鄉さいごう賴よりゆき母はは以其大だい多數たすう家族かぞく成員せいいん為ため江戶えど幕府ばくふ殉難じゅんなん而被當とう作さく悲劇ひげき人物じんぶつ介かい紹。此外，講道館こうどうかん四天王してんのう之これ一いち的てき西鄉さいごう四郎しろう是ぜ他た的てき養子ようし。

参考さんこう文献ぶんけん

「幕末ばくまつの会津あいづ藩はん家老がろう　西郷さいごう頼よりゆき母はは」堀田ほった節夫せつお
「『帰かえる雁かりが祢』私わたし注ちゅう」堀田ほった節夫せつお
「自叙伝じじょでん『栖雲記き』私わたし注ちゅう」堀田ほった節夫せつお
「会津あいづ史談しだん」「御ご守護しゅご職しょく以降いこう憶測おくそく誌し」倉澤くらさわ平治へいじ右みぎ衛門えもん著ちょ　伊藤いとう哲也てつや現代げんだい日び語ご翻譯ほんやく・解説かいせつ
「幕末ばくまつ・会津あいづ藩士はんし銘々めいめい伝でん」「倉澤くらさわ平治へいじ右みぎ衛門えもん」伊藤いとう哲也てつや著ちょ
「幕末ばくまつ・会津あいづ藩士はんし銘々めいめい伝でん」「西郷さいごう頼よりゆき母はは」堀田ほった節夫せつお著ちょ
「栖雲記き」西郷さいごう頼よりゆき母はは著ちょ宮崎みやざき十じゅう三さん八はち、堀田ほった氏し現代げんだい日び語ご翻譯ほんやく
「会津若松あいづわかまつ市し史し研究けんきゅう五ご号ごう」「守護しゅご職しょく以降いこうノ概がい略記りゃっき」倉澤くらさわ平治へいじ右みぎ衛門えもん著ちょ　伊藤いとう哲也てつや現代げんだい日び語ご翻譯ほんやく・解説かいせつ
「歷史れきし讀本とくほん・幕末ばくまつ京都きょうと志士しし日誌にっし」「会津あいづ藩はん」伊藤いとう哲也てつや著ちょ
「戊つちのえ辰たつ落日らくじつ」綱つな淵ふち謙けん錠じょう文春ぶんしゅん文庫ぶんこ