趙ちょう汸

趙ちょう汸（1319年ねん—1369年ねん），字じ子こ常つね。安徽あんき休きゅう寧やすし人じん。

祖父そふ趙ちょう彌わたる孝こう是ぜ南みなみ宋そう浦江うらえ稅みつぐ官かん。元もと仁じん宗むね延のべ佑たすく六ろく年ねん（1319年ねん）生せい，早年そうねん師し從したがえ吳ご暾、洪ひろし震ふるえ老おい、夏なつ溥等。弱冠じゃっかん後ご離はなれ開ひらき徽州，四方よも求もとむ學がく。至いたり正せい九きゅう年ねん，趙ちょう汸的交遊こうゆう對象たいしょう蘇そ天爵てんしゃく敦あつし促他應おう考かんがえ，被ひ他た婉拒。求もとめ學がく結束けっそく後ご，嗜讀朱子しゅし《四書ししょ》，多た所しょ疑うたぐ難がた，乃盡取と朱子しゅし書しょ讀之。師事しじ黃き澤さわ，專攻せんこう《春秋しゅんじゅう》《易えき》象ぞう之これ學がく。後こう復ふく從したがえ臨川りんせん虞おそれ集しゅう遊ゆう，獲え聞吳ご澄きよし之これ學がく，思想しそう可か見み於《对江右みぎ六ろく君子くんし策略さくりゃく》，主張しゅちょう“澄きよし心こころ默坐もくざ，涵養かんよう本源ほんげん，以為致思之の地ち”，而後“凡所得しょとく於師之の指ゆび及文字もじ奧義おうぎ有未ゆみ通どおり者しゃ，必用ひつよう向上こうじょう功夫いさお以求之の”。

趙ちょう汸生於亂世らんせい，淡泊たんぱく名利みょうり，隱居いんきょ著述ちょじゅつ，作さく“東山ひがしやま精舍しょうじゃ”以奉母はは，學者がくしゃ稱たたえ東山ひがしやま先生せんせい。邑人建けん商しょう山やま書院しょいん，聘趙汸、朱しゅ升ます為ため書院しょいん山やま長ちょう。至いたり正せい十じゅう二に年ねん，新しん安やす有ゆう戰せん事ごと，至いたり正せい十じゅう七なな年ねん，徽州歸き附ふ朱しゅ元もと璋あきら，趙ちょう汸選擇せんたく避居深山みやま。晚年ばんねん多病たびょう，醫い士し要求ようきゅう他た多た休養きゅうよう。洪ひろし武ぶ二に年ねん（1369年ねん）召修《元もと史し》，完成かんせい初稿しょこう159卷かん。半年はんとし後ご乞還東山ひがしやま。未み幾いく，以病卒そつ。著ちょ有ゆう《葬そう書しょ問とい對たい》、《東山ひがしやま存そん槁けやき》、《周しゅう易えき文ぶん詮かい》、《春秋しゅんじゅう集しゅう傳でん》等とう。《明あかり史し·儒林傳でん》有ゆう傳でん。