陳ちん龜ひさし

陳ちん龜ひさし（?—?），字じ叔珍，東ひがし漢かん上うえ党とう郡ぐん泫氏縣けん（今いま山西さんせい省しょう高平たかひら縣けん）人にん。

生平おいだいら

陳ちん龜ひさし家か世よ边将，弓ゆみ马娴熟じゅく。举孝こう廉れん，历任五ご原はら太守たいしゅ。漢かん順じゅん帝みかど永和えいわ五ご年ねん（140年ねん）擔任たんにん使つかい匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將しょう。当とう时南みなみ匈奴きょうど大乱たいらん，陈龟认为单于没ぼつ有ゆう威い严，逼迫ひっぱく去さ特とく若わか尸しかばね逐就单于自じ杀。因よし此获罪ざい下か狱。后きさき来らい免罪めんざい，升しょう为京きょう兆ちょう尹いん。当とう时，长安附近ふきん豪ごう强きょう地主じぬし势力颇盛，侵おかせ凌しのげ百姓ひゃくしょう。陈龟到任にん后きさき，颁布严厉的てき措施，打だ击豪强きょう势力，为受害がい的てき小しょう民みん百姓平理怨屈，使つかい得とく京きょう兆ちょう地区ちく大治おおはる，百姓ひゃくしょう欢悦。

漢かん桓帝永壽えいじゅ元年がんねん(155年ねん)，南みなみ匈奴きょうど左ひだり薁鞬臺だい耆、且渠伯はく德とく等とう七なな千餘人叛漢進攻美稷，殺ころせ長ちょう吏，驅か略ほぼ百姓ひゃくしょう，東ひがし羌也舉眾呼應こおう南みなみ匈奴きょうど起おこり兵へい，當時とうじ安定あんてい屬國ぞっこく都と尉じょう張ちょう奐剛つよし到いた任にん，城しろ內只有ゆう二に百ひゃく許もと人じん，聽到消息しょうそく後ご不ふ理り部下ぶか勸すすむ阻即勒兵而出進しん屯たむろ長ちょう城並じょうなみ收集しゅうしゅう兵士へいし，又また派遣はけん部將ぶしょう王おう衛まもる招誘東ひがし羌，因いん而進據よりどころ龜かめ茲，令れい南みなみ匈奴きょうど不ふ得え與あずか東ひがし羌會合かいごう。東ひがし羌於是ぜ投降とうこう張ちょう奐一起攻擊薁鞬等人，連戰れんせん破やぶ之これ。伯はく德とく惶恐，帶おび兵へい向こう張ちょう奐投降とうこう。因よし羌胡叛亂はんらん，漢かん桓帝知道ともみち陳ちん龜ひさし家か世よ熟じゅく識邊境へんきょう風俗ふうぞく事情じじょう，所以ゆえん背せ著ちょ當時とうじ專權せんけん的てき外戚がいせき大將軍だいしょうぐん梁りょう冀任命にんめい陳ちん龜ひさし為ため度ど遼りょう將軍しょうぐん，陳ちん龜ひさし臨行前ぜん上書うわがき指出さしで邊べ將はた貪むさぼ腐くさ，要求ようきゅう桓帝選拔せんばつ適合てきごう人才じんさい出で任にん幽かそけ并二州刺史郡守與使匈奴中郎將、護まもる烏がらす桓校尉じょう、護まもる羌校尉じょう及免除めんじょ并涼二に州しゅう賦ふ稅ぜい，桓帝聽取ちょうしゅ他た的てき意見いけん，更さら選せん幽かそけ并刺史し郡ぐん守もり校こう尉じょう，其中任命にんめい剛立ごうりゅう下か戰功せんこう的てき張ちょう奐為使し匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた，又また免除めんじょ并涼二に州しゅう租賦。陳ちん龜ひさし到いた任にん後ご，州しゅう郡ぐん邊べ將はた震ふるえ慄，鮮卑也不敢犯邊あたり，因いん此一年內省下很多軍費。^[1]

永壽えいじゅ二に年ねん(156年ねん)，梁りょう冀向こう來き與あずか陳ちん龜ひさし不和ふわ，加か上じょう桓帝聽陳龜かめ之の言げん更さら換かわ一いち批邊境へんきょう官員かんいん，影響えいきょう到いた他た的てき利益りえき，於是誣陷陳ちん龜ひさし在ざい邊境へんきょう只ただ選せん有功ゆうこう的てき事ごと上じょう報むくい但ただし實際じっさい不能ふのう使し外がい族ぞく畏服いふく有ゆう失しつ國威こくい，漢かん桓帝只ただ好こう将しょう陳ちん龜ひさし调回，陳ちん龜ひさし於是請求せいきゅう桓帝讓ゆずる他た歸き于鄉里さと。^[2]北方ほっぽう此時亦また陷おちい入にゅう混亂こんらん，鮮卑檀まゆみ石せき槐えんじゅ乘じょう機き領りょう三さん四よん千せん騎き寇雲中ちゅう，朔さく方かた烏がらす桓與南みなみ匈奴きょうど休きゅう著ちょ屠ほふ各かく也一起おこり叛亂はんらん，燒やき度ど遼りょう將軍しょうぐん門もん。漢かん桓帝接せっ到いた軍ぐん報ほう後ご想起そうき劉りゅう陶すえ稱讚しょうさん李り膺的軍事ぐんじ才能さいのう，詔みことのり令れい李り膺接任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん，此時使し匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐已率りつ步ふ騎き二に萬まん，廣宣ひろのぶ方略ほうりゃく，大破たいは鮮卑，又また暗中あんちゅう誘さそえ降ぶ烏がらす桓，遂とげ使し斬き屠ほふ各かく渠みぞ帥そち，襲かさね破やぶ其眾，南みなみ匈奴きょうど諸しょ部ぶ悉降，北方ほっぽう平定へいてい，李り膺到任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん後ご接せっ手しゅ安定あんてい周邊しゅうへん外がい族ぞく。^[3]

延のべ熹元年ねん(158年ねん)，陳ちん龜ひさし被ひ漢かん桓帝徵ちょう為ため尚書しょうしょ，此時的てき梁はり冀已越來ごえく越えつ暴虐ぼうぎゃく，陳ちん龜ひさし因いん而上書うわがき漢かん桓帝，揭露梁はり冀的罪狀ざいじょう，請皇帝こうてい誅殺ちゅうさつ梁はり冀，然しか而漢桓帝此時仍受制せい於梁冀，沒ぼつ理り到いた陳ちん龜ひさし的てき進言しんげん。陳ちん龜ひさし自じ知ち必為梁はり冀所害がい，因いん此絕食ぜっしょく七なな天てん而死。他た死後しご，并、凉等州しゅう及西域せいいき各かく少数しょうすう民族みんぞく追つい念ねん他た的てき恩おん德とく，都と为他举衷，并常到いた他た的てき墓前ぼぜん进行吊つるし祭さい，寄よせ托たく他た们的思念しねん之の情じょう。^[4]

延伸えんしん阅读

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《後こう漢書かんしょ·卷まき51》，出自しゅつじ范晔《後こう漢書かんしょ》

《東ひがし觀かん漢かん記き》

参考さんこう文献ぶんけん

《後こう漢書かんしょ》卷まき五ご十じゅう一いち·李り陈庞陈桥列传第四よん十じゅう一いち

^ 《後こう漢書かんしょ.張ちょう奐傳》永壽えいじゅ元年がんねん，遷安定あんてい屬國ぞっこく都と尉じょう。初はつ到いた職しょく，而南匈奴きょうど左ひだり薁鞬臺だい耆、且渠伯はく德とく等とう七なな千せん餘人よにん寇美稷きび，東ひがし羌復舉種應おう之の，而奐壁かべ唯ただ有ゆう二に百ひゃく許もと人じん，聞即勒兵而出。軍ぐん吏以為ため力りょく不敵ふてき，叩頭こうとう爭そう止どめ之の。奐不聽，遂とげ進すすむ屯たむろ長城ちょうじょう，收集しゅうしゅう兵士へいし，遣や將はた王おう衛まもる招誘東ひがし羌，因いん據よりどころ龜かめ茲，使つかい南みなみ匈奴きょうど不ふ得とく交通こうつう東ひがし羌。諸しょ豪ごう遂とげ相しょう率りつ與あずか奐和親おや，共きょう擊げき薁鞬等とう，連戰れんせん破やぶ之これ。伯はく德とく惶恐，將はた其衆降くだ，郡ぐん界かい以寧。羌豪帥そち感かん奐恩德とく，上馬かみうま二に十じゅう匹ひき，先さき零れい酋長しゅうちょう又また遺のこ金きむ鐻八はち枚まい。奐並受之，而召主ぬし簿ぼ於諸羌前，以酒酹地曰：「使つかい馬ば如羊，不ふ以入廄；使し金きん如粟，不ふ以入懷ふところ。」悉以金きん馬ば還かえ之これ。羌性貪むさぼ而貴吏清，前ぜん有ゆう八はち都と尉じょう率りつ好こう財貨ざいか，為所しどころ患苦，及奐正せい身み絜己，威い化か大だい行くだり。遷使匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將しょう。《後こう漢書かんしょ‧南みなみ匈奴きょうど傳でん》至いたり永壽えいじゅ元年がんねん，匈奴きょうど左ひだり薁鞮臺だい耆、且渠伯はく德とく等とう復ふく畔ほとり，寇鈔美び稷きび、安定あんてい，屬國ぞっこく都と尉じょう張ちょう奐擊破げきは降くだ之これ。事こと已やめ具ぐ奐傳。《後こう漢書かんしょ.陳ちん龜ひさし傳でん》會かい羌胡寇邊，殺ころせ長ちょう吏，驅か略ほぼ百姓ひゃくしょう。桓帝以龜世よ諳邊俗ぞく，拜はい為ため度ど遼りょう將軍しょうぐん。龜かめ臨行，上うえ疏曰：「臣しん龜かめ蒙こうむ恩おん累るい世よ，馳はせ騁邊垂たれ，雖展鷹たか犬けん之の用もちい，頓ひたすら斃胡虜とりこ之の庭にわ，魂たましい骸むくろ不ふ返かえし，薦こも享とおる狐狸こり，猶なお無む以塞厚あつ責せめ，答とう萬まん分ふん也。臣しん至いたり頑駑，器うつわ無鉛むえん刀がたな一いち割わり之の用もちい，過か受國恩おん，榮さかえ秩兼優ゆう，生年せいねん死し日び，永えい懼不報ほう。臣しん聞三さん辰たつ不軌ふき，擢士為相ためすけ；蠻夷ばんい不ふ恭きょう，拔卒為ため將しょう。臣しん無む文武ぶんぶ之の才ざい，而忝鷹揚おうよう之の任にん，上うえ慙聖朝あさ，下しも懼素餐，雖歿軀體，無む所しょ云うん補ほ。今西いまにし州しゅう邊鄙へんぴ，土地とち塉埆，鞍馬あんば為ため居きょ，射しゃ獵りょう為ため業ぎょう，男おとこ寡耕稼之利り，女おんな乏とぼし機き杼ひ之の饒にょう，守もり塞ふさが候こう望もち，懸命けんめい鋒ほこさき鏑かぶら，聞急長驅ちょうく，去さ不ふ圖ず反はん。自じ頃ころ年ねん以來いらい，匈奴きょうど數すう攻おさむ營郡，殘ざん殺ころせ長ちょう吏，侮あなど略ほぼ良よ細ほそ。戰せん夫おっと身み膏あぶら沙漠さばく，居きょ人じん首くび係がかり馬鞍まぐら。或ある舉國掩戶，盡つき種しゅ灰はい滅ほろび，孤兒こじ寡婦かふ，號ごう哭空城じょう，野の無む青草あおくさ，室しつ如懸磬かおる。雖含生氣せいき，實じつ同どう枯朽。往歲おうさい并州水すい雨う，災わざわい螟互生ごせい，稼穡荒あら耗，租更空そら闕。老ろう者しゃ慮おもんばか不ふ終年しゅうねん，少壯しょうそう懼於困戹。陛下へいか以百姓ひゃくしょう為ため子こ，品ひん庶以陛下へいか為ため父ちち，焉可不日ふじつ昃勞神しん，垂たれ撫なで循之恩おん哉！唐から堯親捨其子こ以禪虞おそれ舜しゅん者しゃ，是ぜ欲ほっ民みん遭聖君くん，不ふ令れい遇ぐう惡あく主ぬし也。故こ古こ公おおやけ杖つえ策さく，其民五ご倍ばい；文ぶん王おう西伯さいはく，天下てんか歸き之の。豈あに復ふく輿こし金きん輦寶，以為民惠たみえ乎！近きん孝文たかふみ皇帝こうてい感かん一いち女子じょし之の言げん，除じょ肉にく刑けい之の法ほう，體たい德行とっこう仁ひとし，為ため漢かん賢主けんしゅ。陛下へいか繼つぎ中興ちゅうこう之の統すべ，承うけたまわ光武みつたけ之これ業ぎょう，臨朝聽政，而未留とめ聖せい意い。且牧守もり不良ふりょう，或ある出で中ちゅう官かん，懼逆上ぎゃくじょう旨むね，取と過か目前もくぜん。呼よび嗟之聲ごえ，招致しょうち災害さいがい，胡えびす虜とりこ凶きょう悍，因いん衰おとろえ緣えん隙すき。而令倉庫そうこ單たん於豺狼おおかみ之の口くち，功業こうぎょう無む銖兩之の効こう，皆みな由よし將帥しょうすい不忠ふちゅう，聚姦所しょ致。前ぜん涼りょう州しゅう刺史しし祝ほうり良りょう，初はつ除じょ到いた州しゅう，多た所しょ糾罰，太守たいしゅ令れい長ちょう貶黜將はた半はん，政せい未み踰時，功こう効こう卓然たくぜん。實じつ應おう賞しょう異こと，以勸功こう能のう，改あらため任にん牧まき守まもる，去さ斥姦殘ざん。又また宜むべ更さら選せん匈奴きょうど烏がらす桓護羌中郎ろう將校しょうこう尉じょう，簡練文武ぶんぶ，授之法令ほうれい，除じょ并涼二に州しゅう今年ことし租更，寬ひろし赦罪隷，埽除更始こうし。則のり善ぜん吏知奉公ほうこう之の祐ゆう，惡者わるもの覺さとし營私之の禍わざわい，胡えびす馬ば可か不ふ窺長城じょう，塞ふさが下しも無む候こう望もち之の患矣。」帝みかど覺悟かくご，乃更選せん幽かそけ、并刺史し，自營じえい郡ぐん太守たいしゅ都と尉じょう以下いか，多た所しょ革かわ易えき，下しも詔みことのり「為ため陳ひね將軍しょうぐん除じょ并、涼りょう一いち年ねん租賦，以賜吏民」。龜かめ旣すんで到いた職しょく，州しゅう郡ぐん重じゅう足あし震ふるえ慄，鮮卑不ふ敢近塞ふさが，省しょう息いき經けい用よう，歲さい以億おく計けい。按︰《資し治ち通どおり鑒考異こと》承認しょうにん考こう較不出陳しゅっちん龜かめ等とう人じん任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん時間じかん，權けん宜むべ之これ計けい才ざい把わ陳ちん龜ひさし任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん時間じかん放ひ在ざい延のべ熹元年ねん(158年ねん)，因いん此不可ふか以參考さんこう《資し治ち通どおり鑒》關せき於此事ごと之の記載きさい，否いや則のり將しょう出現しゅつげん158年ねん李り膺、陳ちん龜ひさし、种暠同時どうじ出で任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん之の謬誤。今こん據よりどころ史料しりょう、史ふみ事ごと考證こうしょう，陳ちん龜ひさし任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん為永ためなが壽ひさし元年がんねん(155年ねん)，李り膺任度ど遼りょう將軍しょうぐん於永壽ことぶき二に年ねん(156年ねん)，种暠任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん於延熹二に年ねん(159年ねん)。
^ 《後こう漢書かんしょ.陳ちん龜ひさし傳でん》大將軍だいしょうぐん梁はり冀與龜かめ素もと有ゆう隙すき，譖其沮毀國威こくい，挑取功こう譽ほまれ，挑取猶なお獨どく取と也。獨どく取と其名，如挑戰ちょうせん之の義ぎ。不為ふため胡えびす虜とりこ所しょ畏かしこ。坐すわ徵ちょう還かえ，遂とげ乞骸骨こつ歸き田でん里さと。
^ 《後こう漢書かんしょ.張ちょう奐傳》時じ休きゅう屠ほふ各かく及朔方かた烏がらす桓並同どう反はん叛，燒やき度ど遼りょう將軍しょうぐん門もん，時じ度ど遼りょう將軍しょうぐん屯たむろ五ご原ばら。引屯赤あか阬，煙火えんか相しょう望もち。兵へい衆しゅ大だい恐おそれ，各かく欲よく亡ほろび去ざ。奐安坐あんざ帷とばり中ちゅう，與あずか弟子でし講こう誦自若じじゃく，軍ぐん士し稍やや安やす。乃潛誘さそえ烏がらす桓陰與あずか和わ通どおり，遂とげ使し斬き屠ほふ各かく渠みぞ帥そち，襲かさね破やぶ其衆。諸しょ胡えびす悉降。《謝しゃ承うけたまわ後のち漢書かんしょ》張ちょう奐字然しか明あきら，為ため使し匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた，率りつ步ふ騎き二に萬まん，廣宣ひろのぶ方略ほうりゃく，大破たいは鮮卑，匈奴きょうど惶懼，詣まい奐乞降，聲こえ勢ぜい猛烈もうれつ，狄戰慄せんりつ不ふ敢犯邊べ。時とき休きゅう屠ほふ等とう反はん，眾大懼，奐安坐あんざ幃中，與あずか弟子でし講こう論ろん自若じじゃく，徐じょ乃設奇き破やぶ之これ。《後こう漢書かんしょ.鮮卑傳でん》永壽えいじゅ二に年ねん秋あき，檀まゆみ石せき槐えんじゅ遂とげ將しょう三さん四よん千せん騎き寇雲中ちゅう。《後こう漢書かんしょ.桓帝紀き》秋あき七なな月がつ，鮮卑寇雲中ちゅう。《後こう漢書かんしょ.烏がらす桓傳》桓帝永壽えいじゅ中ちゅう，朔さく方かた烏がらす桓與休きゅう著ちょ屠ほふ各かく並なみ畔ほとり，中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐搫平之ひらの。按︰《資し治ち通どおり鑒》將はた此役歸き功こう於李膺而忽ゆるがせ略りゃく《謝しゃ承うけたまわ後のち漢書かんしょ》記載きさい實じつ錯誤さくご之の舉，鮮卑寇雲中在なかざい前まえ，漢かん桓帝欲ほっ用よう李り膺在後ご，此時李り膺尚在ざい潁川郡ぐん綸氏縣けん，又また怎能瞬まどか移うつり雲くも中ちゅう破やぶ敵てき？且《通つう鑒》又また誤あやま將はた《後こう漢かん紀き》記き延のべ熹二年六月李膺破鮮卑於遼東與此役混淆，以為李り膺破鮮卑於此役やく，並なみ因いん此否定ひてい《後こう漢かん紀き》之の記載きさい，皆みな因いん其考較不出陳しゅっちん龜かめ、李り膺、种暠為ため渡わたり遼りょう將軍しょうぐん之の時間じかん，又また不ふ察《後こう漢書かんしょ.南みなみ匈奴きょうど傳でん》「延のべ熹元年ねん，南みなみ單たん于諸部ぶ並なみ畔ほとり」之の「延のべ熹元年ねん」乃「延のべ熹九きゅう年ねん」之の誤あやま，一舉而使諸戰經過、人物じんぶつ事績じせき俱誤，一舉而使一時有兩官，不足ふそく信しん。計けい此役軍ぐん報むくい、詔みことのり令れい需時及路程ほど，實じつ張ちょう奐先破やぶ鮮卑，後ご李り膺到任にん渡わたり遼りょう將軍しょうぐん。到いた延のべ熹二に年ねん六ろく月がつ，鮮卑復ふく寇，李り膺方破やぶ鮮卑於遼東ひがし。《謝しゃ承うけたまわ後のち漢書かんしょ》、《後こう漢かん紀き》皆無かいむ誤あやま，《通つう鑒》誤解ごかい而已。諸事しょじ簡略かんりゃく如下: 永壽えいじゅ元年がんねん(155年ねん)，南みなみ匈奴きょうど、東ひがし羌之叛，漢かん桓帝欲よく任つとむ陳ちん龜ひさし渡わたり遼りょう將軍しょうぐん，是これ時じ張ちょう奐以安定あんてい屬國ぞっこく都と尉じょう平ひら羌胡，桓帝因いん聽陳龜かめ之の言げん選拔せんばつ適合てきごう人才じんさい出で任にん幽かそけ并二州刺史郡守與匈奴中郎將、烏がらす桓校尉じょう、護まもる羌校尉じょう及免除めんじょ并涼二に州しゅう賦ふ稅ぜい，張ちょう奐乃因いん功こう遷使匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將しょう。永壽えいじゅ二に年ねん(156年ねん)，陳ちん龜ひさし因いん受梁冀所忌き徵ちょう還かえ，鮮卑寇邊，南みなみ匈奴きょうど、烏がらす桓叛燒しょう渡わたり遼りょう將軍しょうぐん門もん，桓帝因いん而詔用よう李り膺為渡わたり遼りょう將軍しょうぐん，時じ匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐敗鮮卑、降くだ烏がらす桓、破やぶ南みなみ匈奴きょうど。延のべ熹元年ねん(158年ねん)，鮮卑寇北邊あたり，遼東りゃおとん太守たいしゅ馮緄退之の。十二月じゅうにがつ，使つかい匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐率南みなみ匈奴きょうど與あずか遼東りゃおとん太守たいしゅ馮緄出で塞ふさが擊げき鮮卑，斬首ざんしゅ二に百ひゃく級きゅう。延のべ熹二に年ねん(159年ねん)，二に月がつ，鮮卑寇鴈門もん，殺ころせ數すう百ひゃく人にん，大だい抄しょう掠かすめ而去。六月ろくがつ，鮮卑寇遼東ひがし。度ど遼りょう將軍しょうぐん李り膺擊破げきは鮮卑，未み幾いく因いん功こう遷河南みなみ尹いん。漢かん桓帝提ひさげ拔种暠為度ど遼りょう將軍しょうぐん。
^ 《後こう漢書かんしょ.陳ちん龜ひさし傳でん》復ふく徵ちょう為ため尚書しょうしょ。冀暴虐ぼうぎゃく日び甚，龜かめ上じょう疏言其罪狀じょう，請誅之の。帝みかど不ふ省しょう。自じ知ち必為冀所害がい，不ふ食しょく七なな日にち而死。西域せいいき胡夷こい，并、涼りょう民みん庶，咸為舉哀，弔ちょう祭さい其墓。

[1] 《後こう漢書かんしょ.張ちょう奐傳》永壽えいじゅ元年がんねん，遷安定あんてい屬國ぞっこく都と尉じょう。初はつ到いた職しょく，而南匈奴きょうど左ひだり薁鞬臺だい耆、且渠伯はく德とく等とう七なな千せん餘人よにん寇美稷きび，東ひがし羌復舉種應おう之の，而奐壁かべ唯ただ有ゆう二に百ひゃく許もと人じん，聞即勒兵而出。軍ぐん吏以為ため力りょく不敵ふてき，叩頭こうとう爭そう止どめ之の。奐不聽，遂とげ進すすむ屯たむろ長城ちょうじょう，收集しゅうしゅう兵士へいし，遣や將はた王おう衛まもる招誘東ひがし羌，因いん據よりどころ龜かめ茲，使つかい南みなみ匈奴きょうど不ふ得とく交通こうつう東ひがし羌。諸しょ豪ごう遂とげ相しょう率りつ與あずか奐和親おや，共きょう擊げき薁鞬等とう，連戰れんせん破やぶ之これ。伯はく德とく惶恐，將はた其衆降くだ，郡ぐん界かい以寧。羌豪帥そち感かん奐恩德とく，上馬かみうま二に十じゅう匹ひき，先さき零れい酋長しゅうちょう又また遺のこ金きむ鐻八はち枚まい。奐並受之，而召主ぬし簿ぼ於諸羌前，以酒酹地曰：「使つかい馬ば如羊，不ふ以入廄；使し金きん如粟，不ふ以入懷ふところ。」悉以金きん馬ば還かえ之これ。羌性貪むさぼ而貴吏清，前ぜん有ゆう八はち都と尉じょう率りつ好こう財貨ざいか，為所しどころ患苦，及奐正せい身み絜己，威い化か大だい行くだり。遷使匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將しょう。《後こう漢書かんしょ‧南みなみ匈奴きょうど傳でん》至いたり永壽えいじゅ元年がんねん，匈奴きょうど左ひだり薁鞮臺だい耆、且渠伯はく德とく等とう復ふく畔ほとり，寇鈔美び稷きび、安定あんてい，屬國ぞっこく都と尉じょう張ちょう奐擊破げきは降くだ之これ。事こと已やめ具ぐ奐傳。《後こう漢書かんしょ.陳ちん龜ひさし傳でん》會かい羌胡寇邊，殺ころせ長ちょう吏，驅か略ほぼ百姓ひゃくしょう。桓帝以龜世よ諳邊俗ぞく，拜はい為ため度ど遼りょう將軍しょうぐん。龜かめ臨行，上うえ疏曰：「臣しん龜かめ蒙こうむ恩おん累るい世よ，馳はせ騁邊垂たれ，雖展鷹たか犬けん之の用もちい，頓ひたすら斃胡虜とりこ之の庭にわ，魂たましい骸むくろ不ふ返かえし，薦こも享とおる狐狸こり，猶なお無む以塞厚あつ責せめ，答とう萬まん分ふん也。臣しん至いたり頑駑，器うつわ無鉛むえん刀がたな一いち割わり之の用もちい，過か受國恩おん，榮さかえ秩兼優ゆう，生年せいねん死し日び，永えい懼不報ほう。臣しん聞三さん辰たつ不軌ふき，擢士為相ためすけ；蠻夷ばんい不ふ恭きょう，拔卒為ため將しょう。臣しん無む文武ぶんぶ之の才ざい，而忝鷹揚おうよう之の任にん，上うえ慙聖朝あさ，下しも懼素餐，雖歿軀體，無む所しょ云うん補ほ。今西いまにし州しゅう邊鄙へんぴ，土地とち塉埆，鞍馬あんば為ため居きょ，射しゃ獵りょう為ため業ぎょう，男おとこ寡耕稼之利り，女おんな乏とぼし機き杼ひ之の饒にょう，守もり塞ふさが候こう望もち，懸命けんめい鋒ほこさき鏑かぶら，聞急長驅ちょうく，去さ不ふ圖ず反はん。自じ頃ころ年ねん以來いらい，匈奴きょうど數すう攻おさむ營郡，殘ざん殺ころせ長ちょう吏，侮あなど略ほぼ良よ細ほそ。戰せん夫おっと身み膏あぶら沙漠さばく，居きょ人じん首くび係がかり馬鞍まぐら。或ある舉國掩戶，盡つき種しゅ灰はい滅ほろび，孤兒こじ寡婦かふ，號ごう哭空城じょう，野の無む青草あおくさ，室しつ如懸磬かおる。雖含生氣せいき，實じつ同どう枯朽。往歲おうさい并州水すい雨う，災わざわい螟互生ごせい，稼穡荒あら耗，租更空そら闕。老ろう者しゃ慮おもんばか不ふ終年しゅうねん，少壯しょうそう懼於困戹。陛下へいか以百姓ひゃくしょう為ため子こ，品ひん庶以陛下へいか為ため父ちち，焉可不日ふじつ昃勞神しん，垂たれ撫なで循之恩おん哉！唐から堯親捨其子こ以禪虞おそれ舜しゅん者しゃ，是ぜ欲ほっ民みん遭聖君くん，不ふ令れい遇ぐう惡あく主ぬし也。故こ古こ公おおやけ杖つえ策さく，其民五ご倍ばい；文ぶん王おう西伯さいはく，天下てんか歸き之の。豈あに復ふく輿こし金きん輦寶，以為民惠たみえ乎！近きん孝文たかふみ皇帝こうてい感かん一いち女子じょし之の言げん，除じょ肉にく刑けい之の法ほう，體たい德行とっこう仁ひとし，為ため漢かん賢主けんしゅ。陛下へいか繼つぎ中興ちゅうこう之の統すべ，承うけたまわ光武みつたけ之これ業ぎょう，臨朝聽政，而未留とめ聖せい意い。且牧守もり不良ふりょう，或ある出で中ちゅう官かん，懼逆上ぎゃくじょう旨むね，取と過か目前もくぜん。呼よび嗟之聲ごえ，招致しょうち災害さいがい，胡えびす虜とりこ凶きょう悍，因いん衰おとろえ緣えん隙すき。而令倉庫そうこ單たん於豺狼おおかみ之の口くち，功業こうぎょう無む銖兩之の効こう，皆みな由よし將帥しょうすい不忠ふちゅう，聚姦所しょ致。前ぜん涼りょう州しゅう刺史しし祝ほうり良りょう，初はつ除じょ到いた州しゅう，多た所しょ糾罰，太守たいしゅ令れい長ちょう貶黜將はた半はん，政せい未み踰時，功こう効こう卓然たくぜん。實じつ應おう賞しょう異こと，以勸功こう能のう，改あらため任にん牧まき守まもる，去さ斥姦殘ざん。又また宜むべ更さら選せん匈奴きょうど烏がらす桓護羌中郎ろう將校しょうこう尉じょう，簡練文武ぶんぶ，授之法令ほうれい，除じょ并涼二に州しゅう今年ことし租更，寬ひろし赦罪隷，埽除更始こうし。則のり善ぜん吏知奉公ほうこう之の祐ゆう，惡者わるもの覺さとし營私之の禍わざわい，胡えびす馬ば可か不ふ窺長城じょう，塞ふさが下しも無む候こう望もち之の患矣。」帝みかど覺悟かくご，乃更選せん幽かそけ、并刺史し，自營じえい郡ぐん太守たいしゅ都と尉じょう以下いか，多た所しょ革かわ易えき，下しも詔みことのり「為ため陳ひね將軍しょうぐん除じょ并、涼りょう一いち年ねん租賦，以賜吏民」。龜かめ旣すんで到いた職しょく，州しゅう郡ぐん重じゅう足あし震ふるえ慄，鮮卑不ふ敢近塞ふさが，省しょう息いき經けい用よう，歲さい以億おく計けい。按︰《資し治ち通どおり鑒考異こと》承認しょうにん考こう較不出陳しゅっちん龜かめ等とう人じん任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん時間じかん，權けん宜むべ之これ計けい才ざい把わ陳ちん龜ひさし任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん時間じかん放ひ在ざい延のべ熹元年ねん(158年ねん)，因いん此不可ふか以參考さんこう《資し治ち通どおり鑒》關せき於此事ごと之の記載きさい，否いや則のり將しょう出現しゅつげん158年ねん李り膺、陳ちん龜ひさし、种暠同時どうじ出で任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん之の謬誤。今こん據よりどころ史料しりょう、史ふみ事ごと考證こうしょう，陳ちん龜ひさし任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん為永ためなが壽ひさし元年がんねん(155年ねん)，李り膺任度ど遼りょう將軍しょうぐん於永壽ことぶき二に年ねん(156年ねん)，种暠任にん度ど遼りょう將軍しょうぐん於延熹二に年ねん(159年ねん)。

[2] 《後こう漢書かんしょ.陳ちん龜ひさし傳でん》大將軍だいしょうぐん梁はり冀與龜かめ素もと有ゆう隙すき，譖其沮毀國威こくい，挑取功こう譽ほまれ，挑取猶なお獨どく取と也。獨どく取と其名，如挑戰ちょうせん之の義ぎ。不為ふため胡えびす虜とりこ所しょ畏かしこ。坐すわ徵ちょう還かえ，遂とげ乞骸骨こつ歸き田でん里さと。

[3] 《後こう漢書かんしょ.張ちょう奐傳》時じ休きゅう屠ほふ各かく及朔方かた烏がらす桓並同どう反はん叛，燒やき度ど遼りょう將軍しょうぐん門もん，時じ度ど遼りょう將軍しょうぐん屯たむろ五ご原ばら。引屯赤あか阬，煙火えんか相しょう望もち。兵へい衆しゅ大だい恐おそれ，各かく欲よく亡ほろび去ざ。奐安坐あんざ帷とばり中ちゅう，與あずか弟子でし講こう誦自若じじゃく，軍ぐん士し稍やや安やす。乃潛誘さそえ烏がらす桓陰與あずか和わ通どおり，遂とげ使し斬き屠ほふ各かく渠みぞ帥そち，襲かさね破やぶ其衆。諸しょ胡えびす悉降。《謝しゃ承うけたまわ後のち漢書かんしょ》張ちょう奐字然しか明あきら，為ため使し匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた，率りつ步ふ騎き二に萬まん，廣宣ひろのぶ方略ほうりゃく，大破たいは鮮卑，匈奴きょうど惶懼，詣まい奐乞降，聲こえ勢ぜい猛烈もうれつ，狄戰慄せんりつ不ふ敢犯邊べ。時とき休きゅう屠ほふ等とう反はん，眾大懼，奐安坐あんざ幃中，與あずか弟子でし講こう論ろん自若じじゃく，徐じょ乃設奇き破やぶ之これ。《後こう漢書かんしょ.鮮卑傳でん》永壽えいじゅ二に年ねん秋あき，檀まゆみ石せき槐えんじゅ遂とげ將しょう三さん四よん千せん騎き寇雲中ちゅう。《後こう漢書かんしょ.桓帝紀き》秋あき七なな月がつ，鮮卑寇雲中ちゅう。《後こう漢書かんしょ.烏がらす桓傳》桓帝永壽えいじゅ中ちゅう，朔さく方かた烏がらす桓與休きゅう著ちょ屠ほふ各かく並なみ畔ほとり，中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐搫平之ひらの。按︰《資し治ち通どおり鑒》將はた此役歸き功こう於李膺而忽ゆるがせ略りゃく《謝しゃ承うけたまわ後のち漢書かんしょ》記載きさい實じつ錯誤さくご之の舉，鮮卑寇雲中在なかざい前まえ，漢かん桓帝欲ほっ用よう李り膺在後ご，此時李り膺尚在ざい潁川郡ぐん綸氏縣けん，又また怎能瞬まどか移うつり雲くも中ちゅう破やぶ敵てき？且《通つう鑒》又また誤あやま將はた《後こう漢かん紀き》記き延のべ熹二年六月李膺破鮮卑於遼東與此役混淆，以為李り膺破鮮卑於此役やく，並なみ因いん此否定ひてい《後こう漢かん紀き》之の記載きさい，皆みな因いん其考較不出陳しゅっちん龜かめ、李り膺、种暠為ため渡わたり遼りょう將軍しょうぐん之の時間じかん，又また不ふ察《後こう漢書かんしょ.南みなみ匈奴きょうど傳でん》「延のべ熹元年ねん，南みなみ單たん于諸部ぶ並なみ畔ほとり」之の「延のべ熹元年ねん」乃「延のべ熹九きゅう年ねん」之の誤あやま，一舉而使諸戰經過、人物じんぶつ事績じせき俱誤，一舉而使一時有兩官，不足ふそく信しん。計けい此役軍ぐん報むくい、詔みことのり令れい需時及路程ほど，實じつ張ちょう奐先破やぶ鮮卑，後ご李り膺到任にん渡わたり遼りょう將軍しょうぐん。到いた延のべ熹二に年ねん六ろく月がつ，鮮卑復ふく寇，李り膺方破やぶ鮮卑於遼東ひがし。《謝しゃ承うけたまわ後のち漢書かんしょ》、《後こう漢かん紀き》皆無かいむ誤あやま，《通つう鑒》誤解ごかい而已。諸事しょじ簡略かんりゃく如下: 永壽えいじゅ元年がんねん(155年ねん)，南みなみ匈奴きょうど、東ひがし羌之叛，漢かん桓帝欲よく任つとむ陳ちん龜ひさし渡わたり遼りょう將軍しょうぐん，是これ時じ張ちょう奐以安定あんてい屬國ぞっこく都と尉じょう平ひら羌胡，桓帝因いん聽陳龜かめ之の言げん選拔せんばつ適合てきごう人才じんさい出で任にん幽かそけ并二州刺史郡守與匈奴中郎將、烏がらす桓校尉じょう、護まもる羌校尉じょう及免除めんじょ并涼二に州しゅう賦ふ稅ぜい，張ちょう奐乃因いん功こう遷使匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將しょう。永壽えいじゅ二に年ねん(156年ねん)，陳ちん龜ひさし因いん受梁冀所忌き徵ちょう還かえ，鮮卑寇邊，南みなみ匈奴きょうど、烏がらす桓叛燒しょう渡わたり遼りょう將軍しょうぐん門もん，桓帝因いん而詔用よう李り膺為渡わたり遼りょう將軍しょうぐん，時じ匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐敗鮮卑、降くだ烏がらす桓、破やぶ南みなみ匈奴きょうど。延のべ熹元年ねん(158年ねん)，鮮卑寇北邊あたり，遼東りゃおとん太守たいしゅ馮緄退之の。十二月じゅうにがつ，使つかい匈奴きょうど中ちゅう郎ろう將はた張ちょう奐率南みなみ匈奴きょうど與あずか遼東りゃおとん太守たいしゅ馮緄出で塞ふさが擊げき鮮卑，斬首ざんしゅ二に百ひゃく級きゅう。延のべ熹二に年ねん(159年ねん)，二に月がつ，鮮卑寇鴈門もん，殺ころせ數すう百ひゃく人にん，大だい抄しょう掠かすめ而去。六月ろくがつ，鮮卑寇遼東ひがし。度ど遼りょう將軍しょうぐん李り膺擊破げきは鮮卑，未み幾いく因いん功こう遷河南みなみ尹いん。漢かん桓帝提ひさげ拔种暠為度ど遼りょう將軍しょうぐん。

[4] 《後こう漢書かんしょ.陳ちん龜ひさし傳でん》復ふく徵ちょう為ため尚書しょうしょ。冀暴虐ぼうぎゃく日び甚，龜かめ上じょう疏言其罪狀じょう，請誅之の。帝みかど不ふ省しょう。自じ知ち必為冀所害がい，不ふ食しょく七なな日にち而死。西域せいいき胡夷こい，并、涼りょう民みん庶，咸為舉哀，弔ちょう祭さい其墓。

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