魚さかな朝恩ちょうおん

魚さかな朝恩ちょうおん
左ひだり監かん門衛もんえい將軍しょうぐん知ち內侍省しょう事こと 天下てんか觀かん軍ぐん容よう宣せん慰處置しょち使し 領りょう國子くにこ監かん事こと、鴻おおとり臚卿
國家こっか	唐とう
主君しゅくん	唐から玄げん宗むね→唐から肅宗→唐とう代だい宗むね
出生しゅっしょう	722年ねん 瀘州瀘川 （今こん屬ぞく四川しせん）
逝世	770年ねん 長安ながやす
親おや屬ぞく 養子ようし 魚さかな令れい徽

魚さかな朝恩ちょうおん（722年ねん—770年ねん），唐とう代だい宦官かんがん，泸州泸川（今こん屬ぞく四川しせん）人にん。精通せいつう儒學じゅがく，能のう講こう授《五經ごきょう》，亦また能のう佛法ぶっぽう、禪學ぜんがく。曾為观军容よう宣せん慰处置おけ使し，监军九きゅう节度，權けん傾かたぶけ朝野ちょうや，後ご被かむ唐とう代だい宗むね賜たまもの死し。

生平おいだいら

唐から玄げん宗むね天寶てんぽう末すえ年ねん進入しんにゅう門下もんか省しょう，以品しな官かん給きゅう事ごと黃門こうもん，為ため唐から肅宗所ところ寵ちょう信しんじ，派は為ため李り光進こうじん的てき監かん軍ぐん。后きさき被ひ任命にんめい为三さん宫检责使，左ひだり监门卫将军、知内しりうち侍さむらい省しょう事ごと。乾いぬい元はじめ元年がんねん（758年ねん），魚さかな朝恩ちょうおん進しん讒郭かく子こ儀ぎ，朝廷ちょうてい削そぎ其軍權けん，不ふ再さい立たて统帅，以李り光ひかり弼代だい朔ついたち方かた節度せつど使し，為ため天下でんか兵馬へいば副ふく元帥げんすい，并以魚ぎょ朝恩ちょうおん为观军容よう宣せん慰处置おけ等とう使し，监李り光ひかり弼等とう九きゅう节度使し军征讨安やす庆绪。

上うえ元もと元年がんねん（760年ねん）三さん月がつ，李り光ひかり弼於邙山（今いま河南かなん洛陽らくよう北きた）大敗たいはい，魚さかな朝恩ちょうおん急きゅう退すさ陝州（今いま河南かなん三門さんもん峽かい西にし）。

廣德ひろのり元年がんねん（763年ねん），吐蕃進すすむ犯はん長安ながやす，唐とう代だい宗むね出で逃陝州しゅう，身邊しんぺん的てき侍さむらい衛まもる離散りさん，相當そうとう狼狽ろうばい，史し載の「朝恩ちょうおん悉軍奉迎ほうげい華はな陰かげ，乘じょう輿こし六ろく師し乃振」，由ゆかり是ぜ深ふか得え代だい宗むね宠异，後ご被ひ封ふう為ため天下てんか觀かん軍ぐん容よう宣せん慰處置しょち使し，並なみ統率とうそつ京師けいし神かみ策さく軍ぐん。永えい泰やすし二に年ねん（765年ねん）二に月がつ二に十じゅう一いち日にち，代だい宗むね下か诏加封ふう为内侍ないし省しょう监，判ばん國子くにこ監かん事こと（國立こくりつ大學だいがく校長こうちょう），兼けん鴻おおとり臚相そう（司つかさ禮あや機關きかん，負ふ責せめ朝會ちょうかい和わ宴えん饗きょう）等とう職しょく，封ふう郑国公こう，掌握しょうあく大權たいけん，權けん傾かたぶけ朝野ちょうや。大だい曆こよみ三さん年ねん（768年ねん），改あらため封ふう韩国公こう，加か实封一いち百ひゃく户。

鱼朝恩ちょうおん一いち贯骄横よこ，大だい曆こよみ元年がんねん（766年ねん）秋あき，宰相さいしょう們在國子くにこ監かん會食かいしょく，魚さかな朝恩ちょうおん故意こい講こう《易えき經けい》中ちゅう「鼎かなえ折おり足あし，覆くつがえ公おおやけ餗」一いち節せつ譏そし諷，王おう缙大だい怒いか，而元もと載の笑わらい而不語ご。魚さかな朝恩ちょうおん對たい手下てした說せつ：“會かい發はつ怒いか是ぜ人じん之の常つね情じょう，但ただし面めん露ろ笑わらい容よう的てき人じん，無法むほう猜測他た內心想そう法ほう。”之これ後ご愈いよいよ加か專橫せんおう，在ざい眾臣面前めんぜん時じ大だい肆議論ろん政事せいじ，並なみ借か機き侮辱ぶじょく宰相さいしょう，又また任用にんよう親おや信しん掠奪りゃくだつ民みん財ざい；向こう代だい宗むね稟奏政事せいじ，每まい必強要きょうよう代だい宗むね答こたえ應おう，朝廷ちょうてい政事せいじ稍やや不ふ稱しょう心しん，就发怒道どう：“天下てんか事ごと還かえ有ゆう不ふ如我意がい的てき嗎！”代だい宗むね聞言不ふ悦えつ。

鱼朝恩ちょうおん养子名めい叫さけべ令れい徽，十じゅう四よん、五歲已在内侍省当内给使，代だい宗因そういん為ため魚ぎょ朝恩ちょうおん的てき關係かんけい，特別とくべつ賜たまもの令れい徽穿著ちょ綠色みどりいろ官服かんぷく。不ふ久ひさ，令れい徽與其他內使到いた殿しんがり前ぜん序列じょれつ，有ゆう比ひ他た高級こうきゅう的てき同僚どうりょう因いん為ため怕遲到いた受罰，在ざい擠進隊列たいれつ時じ不ふ慎まき觸さわ碰到令れい徽手臂ひじ；令れい徽不忿，回かい家か后きさき便びん将はた此事告つげ诉鱼朝恩ちょうおん。第だい二に天てん，鱼朝恩ちょうおん就带养子面めん见代宗むね，说：“臣しん的てき犬いぬ子こ官かん品ひん卑下ひげ，被ひ同僚どうりょう凌辱りょうじょく，请陛下か赐以紫衣しえ。”當時とうじ綠みどり衣ころも之の上うえ為ため紅べに衣ころも，官かん三品者才可服紫，代だい宗そう还没来らい得とく及說話ばなし，朝恩ちょうおん已やめ命いのち人じん将はた紫衣しえ抱かかえ到いた了りょう面前めんぜん，令れい徽赶紧穿上じょう跪拜きはい谢恩。代だい宗むね心中しんちゅうの不滿ふまん但ただし不便ふべん發作ほっさ，只ただ得とく勉强べんきょう笑わらい道どう：“你兒子こ穿ほじ了りょう紫衣しえ，真ま是ぜ十分稱身好看啊。”

大だい曆こよみ五ご年ねん（770年ねん），元もと載の密奏みっそう代だい宗むね請殺魚ぎょ朝恩ちょうおん，並なみ以重金きん賄賂わいろ魚ぎょ朝恩ちょうおん親おや信しん周しゅう皓あきら和わ皇すめらぎ甫はじめ溫あつし二人ふたり，暗中あんちゅう觀察かんさつ此人。三月さんがつ寒かん食しょく節ぶし，皇宮こうぐう舉行宴會えんかい，宴會えんかい結束けっそく後ご，魚さかな朝恩ちょうおん回かい家か之の際さい，代だい宗むね叫さけべ他た留とめ下か來らい討論とうろん事項じこう。等とう魚さかな朝恩ちょうおん一いち到いた，代だい宗むね便びん責せめ難なん他た圖ず謀はかりごと不軌ふき，魚さかな朝恩ちょうおん為ため自己じこ辯護べんご，此時周しゅう皓あきら與あずか左右さゆう將之まさゆき擒とりこ獲え，將はた他ほか絞しぼ死し，年ねん四よん十じゅう九きゅう歲さい。

鱼朝恩ちょうおん在ざい禁中きんちゅう被ひ秘密ひみつ賜たまもの死し一事いちじ，除じょ少数しょうすう参与さんよ密みつ谋的人じん，外面がいめん一いち无所知ち。为防不ふ测，代だい宗そう暂时隐瞒真相しんそう，下しも诏罢免めん他た的てき观军容よう使し等とう职，增ぞう实封六ろく百ひゃく户，通つう前まえ共ども一いち千せん户，保留ほりゅう内侍ないし监如故。接着せっちゃく宣せん稱しょう鱼朝恩ちょうおん受诏而自じ缢，传出风声后きさき，才さい将はた他た的てき尸しかばね体たい送おく回かい家か，赐钱六ろく百ひゃく万まん作さく安やす葬そう费。

影かげ视作品さくひん

• 1994年ねん電でん視し劇げき《人面じんめん桃もも花はな》 謝しゃ屏へい楠くすのき
• 1993年ねん電でん視し劇げき《再さい世情せじょう緣えん》 勾峰