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ALS・2003
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ALS・2003

ALS



◆2003/01/11 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』97ごう
 謹賀きんが新年しんねん/2003ねん年賀状ねんがじょう
◆2003/01/26にち
 日本にほんテレビ系列けいれつ NNNドキュメント' 03”「コメと難病なんびょうとパソコンと」
 深夜しんや25ふん〜55ふん(27にち未明みめい) ナレーター:斉藤さいとう慶子けいこ
 http://www.ntv.co.jp/document/
 *鎌田かまたたけ取材しゅざい
◆2003/01/27 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』98ごう
 緊急きんきゅう事態じたい障害しょうがいしゃいのちあぶない
◇2003/01/29 立岩たていわ[maee:0599] 転送てんそう情報じょうほう 040
◇2003/01/30 立岩たていわ[maee:0604] 転送てんそう情報じょうほう 041 ほか
◆2003/01/30
 19:30〜20:00 「どうなる障害しょうがいしゃのホームヘルプ」
 NHK教育きょういく『にんげんゆうゆう』
 *橋本はしもとみさお取材しゅざい
 cf.立岩たていわしん也2003/03/25障害しょうがいがく?のほん・2」医療いりょう社会しゃかいブックガイド・25)
  『看護かんご教育きょういく』44-03(2003-03):(医学書院いがくしょいん
◆2003/02/06 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』99ごう
 新年しんねんおめでとうございます/わのかい新年しんねんかいでの挨拶あいさつ
◆2003/02/03 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい *
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/s0203-2.html
 「だいかい看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんか会議かいぎごとろく
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/txt/s0203-2.txt
 傍聴ぼうちょう日本にっぽんALS協会きょうかい新潟にいがたけん支部しぶのHPない
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/newshouse-9/9-28.03-2-3kouroushoukaigi1.html
◆2003/02/10 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい *
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/s0210-3.html
 「だいかい看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんか会議かいぎごとろく
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/txt/s0210-1.txt
 傍聴ぼうちょう日本にっぽんALS協会きょうかい新潟にいがたけん支部しぶのHPない
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/newshouse-9/9-28-2.03-2-10kouroushoukaigi2.html
◆2003/02/14きん
 ALS診療しんりょうガイドラインにかんする国際こくさいシンポジウムALS
 http://www.jhsf.or.jp/seminar/200302/20030214-1.pdf
◆2003/02/18 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』100ごう
 あたらしい世界せかい新参しんざんしゃのひとりごと
◆2003/02/19 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい *
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/s0219-5.html
 「だいかい看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんか会議かいぎごとろく
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/txt/s0219-2.txt
 傍聴ぼうちょうレポート(日本にっぽんALS協会きょうかい新潟にいがたけん支部しぶのHP)
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/
 「医師いし、マスコミ、法曹界ほうそうかい委員いいんは(専門せんもん委員いいんにんちゅうにん医療いりょう行為こういとかの解釈かいしゃくかかわらず病院びょういんから在宅ざいたく療養りょうようへの時代じだいながれのなかで、現実げんじつこまっている実態じったいかんがえてどうすればヘルパー吸引きゅういん可能かのうかをかんがえていくべきとの認識にんしきをおちのように見受みうけられるが、従前じゅうぜんからヘルパー吸引きゅういん絶対ぜったい反対はんたいしている看護かんごがわ委員いいんが、吸引きゅういん気管きかんからの出血しゅっけつ不衛生ふえいせいによる感染かんせんしょうまね危険きけんがあるので、看護かんごでないと駄目だめだと危険きけんだてにして頑強がんきょう反対はんたいしている構図こうずになっています。これからあと2かい検討けんとう委員いいんかい予定よていされているようです。」(Kさんより)
◆2003/02/26 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』101ごう
 選挙せんきょけんのこととおねが
◆2003/02/28 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』102ごう
 署名しょめい運動うんどうまとめ吸引きゅういん問題もんだいその
◆2003/03/02 越川こしかわ 勝敏かつとし日本にっぽん看護かんご協会きょうかい
 「ヘルパー吸引きゅういんみとめてください。」
◆2003    大西おおにし洋司ようじ日本にっぽん看護かんご協会きょうかい
 看護かんご協会きょうかいあてメール
◇2003/03/05 立岩たていわ[maee:0793] HP更新こうしん
◆2003/03/05 吸引きゅういん必要ひつようとする関係かんけいしゃ交流こうりゅうかい
 金沢かなざわ公明こうめい速報そくほう」+橋本はしもとみさお金沢かなざわ報告ほうこくせて」
◆2003/03/05 埼玉さいたま県議会けんぎかい
 「ヘルパーとう介護かいごしゃによる喀痰かくたん吸引きゅういんかんする意見いけんしょ
◆2003/03/08 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』103ごう
 署名しょめい運動うんどうまとめさん吸引きゅういん問題もんだい重大じゅうだい局面きょくめん
◆2003/03/10 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/txt/s0310-2.txt
 17〜19 厚生こうせい労働省ろうどうしょうかい会議かいぎしつ
◆2003/03/12 「18まんにんのホームヘルパーこんなこともできないの?」
 テレビ朝日てれびあさひ『ニュースステーション』「ホームヘルパーの医療いりょう行為こうい」について10ふん程度ていど放映ほうえい
 記録きろくhttp://www.alpha-planning.com/helper_qin.htm
 藤本ふじもとさかえ『ALSをたのしくきる』
 http://www.alpha-planning.com/als_enjoy.html
◆2003/03/13 埼玉さいたまけんのホームヘルパー団体だんたいが「ホームヘルパーと医療いりょう行為こうい研究けんきゅう報告ほうこくしょ(「平成へいせい14年度ねんど厚生こうせい労働省ろうどうしょう老人ろうじん保健ほけん事業じぎょう推進すいしんとう」の補助ほじょきんによる)と要望ようぼうしょ厚生こうせい労働省ろうどうしょう老健ろうけん局長きょくちょう提出ていしゅつわせて記者きしゃ会見かいけん
 要望ようぼう主旨しゅし:「ホームヘルパーの医療いりょう行為こういについて一部いちぶ是認ぜにんする。ヘルパーの資格しかく制度せいど身分みぶん保障ほしょう確立かくりつし、資質ししつ向上こうじょう急務きゅうむ。その突破口とっぱこうとしてヘルパーが実施じっし可能かのう医療いりょう行為こうい生活せいかつ支援しえん行為こうい)について、くにとしての範囲はんいしめし、早期そうき実現じつげんはかっていただきたい」
◆2003/03/14 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』104ごう
 署名しょめい運動うんどうまとめよんいのちかがや
◆2003/03/26 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい
 →だいかい厚労省こうろうしょう「ヘルパー吸引きゅういん検討けんとうかい速報そくほう
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/txt/s0326-5.txt
 10:00-12:00 厚生こうせい労働省ろうどうしょう18かい22会議かいぎしつ
 だいかい看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい
◆2004/04/04 厚生こうせい労働省ろうどうしょう政局せいきょく設置せっち看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい」ヘルパーとう介護かいごしゃによるたん吸引きゅういん検討けんとうかんする意見いけん要望ようぼうしょ
◆2003/04/11 坂口さかぐち大臣だいじん吸引きゅういん問題もんだいかんする発言はつげん
 閣議かくぎ記者きしゃ会見かいけん概要がいようより(H15.04.11(かね)9:21〜9:30 厚生こうせい労働省ろうどうしょう記者きしゃ会見かいけんじょう
◆2003/04/15 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい
 1730ふん〜20 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 9かい省議しょうぎしつ
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/txt/s0415-2.txt
◆2003/04/16 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』110
 4/22厚労省こうろうしょういましょう
◆2003/04/21 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』111
 婦人ふじん参政さんせいけん
◆2003/04/22 難病なんびょうALS:患者かんじゃのたん吸引きゅういん、ヘルパーも可能かのう 厚労省こうろうしょう分科ぶんかかい
 『毎日新聞まいにちしんぶん
 http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030422k0000e040050002c.html
◆2003/04/22 ヘルパー吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう委員いいんかいだいかい
 10:00−12:00 場所ばしょ厚生こうせい労働省ろうどうしょう 9F省議しょうぎしつ
 →概要がいよう報告ほうこく
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/txt/s0422-3.txt
◆2003/04/23 「「たん吸引きゅういん」、ヘルパーらに解禁かいきん ALS患者かんじゃかぎり」
 『朝日新聞あさひしんぶん』2003/04/23
◆2003/04/27 17:00-17:25TBSニュースのもり
 (2003/04/26 18:30〜19:00の予定よてい変更へんこう
 ヘルパーとう吸引きゅういん問題もんだいげられる
 「ALSをたのしくきる」のビデオライブコーナーに録画ろくが
 http://www.alpha-planning.com/als_enjoy.html
◇2003/04/28 立岩たていわしん[maee:0913] 「ととのうまでの措置そち」?
 ALSメイリングリスト
◆2003/05/02 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』112
 桃源郷とうげんきょういえ仮称かしょう)のこと
◆2003/05/02 「ALS たんぱくしつ異常いじょうすじ萎縮いしゅく──国際こくさいチーム確認かくにん
 『読売新聞よみうりしんぶん』2003/05/02朝刊ちょうかん 
◆2003/05/05 難病なんびょうALSの進行しんこう抑制よくせいか 岡山大おかやまだい栄養えいよう因子いんし投与とうよで」
 共同通信きょうどうつうしんニュース速報そくほう
◆2003/05/10 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』112
 「吸引きゅういんみとめる方向ほうこうだいかい分科ぶんかかいは13にち
◆2003/05/10 「「医療いりょう」と「介護かいご」のさかい ヘルパーによる「たん吸引きゅういん」 一部いちぶ患者かんじゃだけ可能かのうに」
 『読売新聞よみうりしんぶん』2003-05-10
◆2003/05/13 看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかいだいかい最終さいしゅうかい
 報告ほうこく
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/txt/s0513-2.txt
◆2003/05/14 「<ALS治療ちりょう>メチルコバラミンの大量たいりょう投与とうよ鈍化どんか 徳島とくしま大発だいはつ
 毎日新聞まいにちしんぶんニュース速報そくほう
◆2003/05/19 日本にっぽんALS協会きょうかい厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん
 「ヘルパーとう介護かいごしゃによるたんの吸引きゅういん実施じっしかんする要望ようぼうしょ
◆2003/05/19 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』114
 ヘルパーの「吸引きゅういん総括そうかつ
◇2003/05/25 立岩たていわ しん「『こんな夜更よふけにバナナかよ』」医療いりょう社会しゃかいブックガイド・27)
 『看護かんご教育きょういく』44-05(2003-05):(医学書院いがくしょいん
◆2003/05/25 鎌田かまたたけ逝去せいきょ
◆2003/05/30 障害しょうがいれん事務じむきょくFAXふぁっくすレター』40ごう
 DPI東京とうきょう居宅きょたく生活せいかつ支援しえんサービスでふたた要望ようぼうしょ提出ていしゅつ
◇2003/06/01 立岩たていわ しん「ただいきるだけではいけないはよくない(うえ)」
 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2003-06-01:06
◆2003/06/03 「たん吸引きゅういん点眼てんがん…ヘルパーに解禁かいきんへ 厚労相こうろうしょう方針ほうしん
 『読売新聞よみうりしんぶん』2003/06/03夕刊ゆうかん 
◆2003/06/10 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』115
 ごあいさつ/朗報ろうほう相次あいつぎました
◆2003/06/12 難病なんびょう患者かんじゃ支援しえんいそげ 停電ていでん対応たいおうなど、行政ぎょうせい医療いりょう一体いったいで /宮城みやぎ
 『朝日新聞あさひしんぶん』2003/06/12朝刊ちょうかん:27(宮城みやぎ1)
◆2003/06/15 渡辺わたなべ 春樹はるき『蹄跡──ALS患者かんじゃとなった眼科がんか手記しゅき
 西田にしだ書店しょてん,359p. 2300 ※
◆2003/06/21 山辺やまべ出身しゅっしん眼科がんか ALS闘病とうびょう渡辺わたなべさん 渡米とべい診療しんりょう 帰国きこく開業かいぎょう成功せいこう、そして発病はつびょう 疾走しっそう人生じんせい記録きろく 難病なんびょう研究けんきゅうちからに げ、寄付きふへ」
 『山形やまがた新聞しんぶん』2003/06/21
◇2003/06/25 立岩たていわ しん「『こんな夜更よふけにバナナかよ』・2」医療いりょう社会しゃかいブックガイド・28)
 『看護かんご教育きょういく』44-06(2003-06):(医学書院いがくしょいん
◆2003/06/29 「蹄跡 ALS患者かんじゃとなった眼科がんか手記しゅき 渡辺わたなべ春樹はるきちょ 日米にちべい奮闘ふんとうおとこ自叙伝じじょでん
 『山形やまがた新聞しんぶん』2003/06/29
◆2003/06/30 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』116
 いま日本にっぽん税制ぜいせい劇的げきてき変化へんか
◆2003/07/03 「ALS患者かんじゃ医師いし自叙伝じじょでん 難病なんびょうとのたたかい、米国べいこく研修けんしゅう趣味しゅみ乗馬じょうばへのおもい 長女ちょうじょが1ねんかけ口述こうじゅつ筆記ひっき げは研究けんきゅうに」
 『河北かほく新報しんぽう
◆2003/07/08 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』117
 税金ぜいきん歴史れきしから
◇2003/07/15 立岩たていわ しん介護かいご保険ほけんてきなもの・たい障害しょうがいしゃ運動うんどう 2」
 『月刊げっかん総合そうごうケア』13-07(医歯薬出版いしやくしゅっぱん
◆2003/07/17 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』118
 税金ぜいきんかんがえる
◆2003/07/22 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』119
 障害しょうがいしゃ代筆だいひつ投票とうひょう実現じつげん cf.障害しょうがいしゃ選挙せんきょ
◆2003/07/31〜08/01 だいかい日本にっぽん難病なんびょう看護かんご学会がっかい学術がくじゅつ集会しゅうかい
 メインテーマ「難病なんびょう療養りょうようしゃ自己じこ決定けっていささえる」
◆2003/07/30 佐々木ささき公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』120
 あたらしい出発しゅっぱつ協力きょうりょくの「わ」をおおきく、つよ
◆2003/08/11 「人工じんこう呼吸こきゅうはずれ、ALSの男性だんせい死亡しぼう 医療いりょう事故じこか」
 『朝日新聞あさひしんぶん
◆2003/08/13 「人工じんこう呼吸こきゅう停止ていし患者かんじゃ死亡しぼう 仙台せんだい長町ながまち病院びょういん
 『河北かほく新報しんぽう』2003-08-13
◆2003/09/03 「「ALS」かた交流こうりゅう 患者かんじゃら1200にん支援しえん制度せいどなど討議とうぎ
 『毎日新聞まいにちしんぶん』2003/09/03:26新潟にいがた
◆2003/09/03 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』121
 ALS日誌にっし17 看護かんご学生がくせい合宿がっしゅく
◆2003/09/06〜07
 ALSヘルパー研修けんしゅうかい 於:東京とうきょう
◆2003/09/08 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』122
 ごあいさつ/ガイドヘルパー講習こうしゅうかい
◆2003/09/13〜14
 だいかいJALSA講習こうしゅうかい交流こうりゅうかい 於:新潟にいがた
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/8tokigoannai.htm
◆2003/09/18 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』123
 全国ぜんこく交流こうりゅうかい新潟にいがた
◆2003/09/27 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』124
 ヒトゲノム解析かいせき積極せっきょく参加さんかを!
◆2003/10/10 「ALS患者かんじゃ在宅ざいたく支援しえん3かねん計画けいかく 12月に中央ちゅうおう相談そうだん窓口まどぐち設置せっち 日本にっぽん看護かんご協会きょうかい
 http://club.carenet.co.jp/JM/2003/10/1010_05.asp?SID=
◆2003/10/30 「ALS患者かんじゃら「蚊帳かやそと」 改正かいせいほう施行しこうわず」
 共同通信きょうどうつうしん
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00000125-kyodo-soci
◆2003/10/15 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』125
 いまきるALS患者かんじゃ役割やくわり
◆2003/11/07 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』126
 かるすぎないか
◆2003/11/30 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』127
 落成らくせいおめでとうございます/源泉げんせん徴収ちょうしゅう年末ねんまつ調整ちょうせい
◆2003/12/01 「人工じんこう呼吸こきゅう事故じこ対策たいさくすすまず=基準きじゅん不適合ふてきごう依然いぜん使用しようぜんろう緊急きんきゅう調査ちょうさ
山崎やまざき 摩耶まや日本にっぽん看護かんご協会きょうかい常任じょうにん理事りじ) 20031201 「ALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえん3かねん計画けいかく訪問ほうもん看護かんご推進すいしん,『訪問ほうもん看護かんご介護かいご』8-12(2003-12):951-957 [B]
◆2003/12/09 佐々木ささき 公一こういち週刊しゅうかん/ALS患者かんじゃのひとりごと』128
 イラクとアメリカと日本にっぽん
◆2003/12/12 あきらがわさだいてらすのも一生いっしょう わらってらすのも一生いっしょう』,岩波書店いわなみしょてん,168p. 1600
日本にっぽん看護かんご協会きょうかい 20031219 「ALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえん 日本にっぽん看護かんご協会きょうかいの3ねん計画けいかく」  http://www.nurse.or.jp/koho/h15/press1219-2.pdf(36.5KB)


 
 
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◆2003/03/02 越川こしかわ 勝敏かつとし日本にっぽん看護かんご協会きょうかい
 「ヘルパー吸引きゅういんみとめてください。」

題名だいめい:ヘルパー吸引きゅういんみとめてください。
宛先あてさき日本にっぽん看護かんご協会きょうかい
差出人さしだしにん:"越川こしかわ 勝敏かつとし"
送信そうしん日時にちじ:2003/03/02 17:57

ヘルパー吸引きゅういんみとめてください。

 突然とつぜんメールをげる失礼しつれいをおゆるしください。わたしは59さい在宅ざいたく療養りょうようALS患者かんじゃ越川こしかわもうします。
 こん厚生こうせい労働省ろうどうしょうの「看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい」で検討けんとうされている、ヘルパーに吸引きゅういんみとめる必要ひつようせい理解りかいいただくためメールをいたしました。

@訪問ほうもん看護かんご実態じったい
 わたししゅう3にち1にち1.5あいだ訪問ほうもん看護かんごけています。排泄はいせつ処理しょりきよしぬぐえ1人ひとりでは大変たいへんだろうとヘルパーとペアでおねがいしています。(患者かんじゃわたしもそのほう身体しんたいてきにもコミュニケーションもらくなんです。ひとわるのも理由りゆう)。あときりろうの消毒しょうどく&ガーゼ交換こうかんで30〜40ぶん仕事しごとです。ざん時間じかんはリハビリをやってもらってます。吸引きゅういんは1かい程度ていどです。
 れないひと呼吸こきゅうとうれると心配しんぱいなので、つま呼吸こきゅう加湿かしつ排水はいすいみず補給ほきゅう、カニューレのエア確認かくにん吸引きゅういんませて外出がいしゅつするので、つまりつま用足ようたし、ストレスを解消かいしょうするため1.5あいだ訪問ほうもんたのんでいるのが現状げんじょうです。マンパワー不足ふそく看護かんごSTもこれ以上いじょう派遣はけん出来できないとってます。つま希望きぼうは3〜4あいだ訪問ほうもんしてくれないと帰宅きたく時間じかんになってストレス解消かいしょうどころかかえってまるとってます。
 分科ぶんかかい協会きょうかい提出ていしゅつし、紹介しょうかいしているSTの事例じれいなんせん箇所かしょのほんの一部いちぶすう%のはなしではないですか?そんなSTが身近みぢかにあればヘルパー吸引きゅういん要望ようぼうしませんよ。
 しかし現実げんじつ問題もんだいとしてマンパワー不足ふそく難病なんびょう対策たいさく予算よさんかんがえれば、看護かんご協会きょうかい看護かんごがわ委員いいんわれていること現実げんじつてき絵空事えそらごとで、家族かぞく介護かいごしゃを、また家族かぞく介護かいご負担ふたんおもんばかって選択せんたくしていく患者かんじゃこと無視むしした人道的じんどうてきことだと認識にんしきしてください。いま、このとき呼吸こきゅう装着そうちゃくするかどうするかおもなやんでいる患者かんじゃ、24あいだ介護かいごなんねん毎日まいにちいられているひとになって、長時間ちょうじかん介護かいごサービス態勢たいせいづくりには、ヘルパー吸引きゅういん必要ひつよう不可欠ふかけつだという現実げんじつ真剣しんけんかんがえてくださるよう切望せつぼうします!

A吸引きゅういん危険きけんせい
 看護かんごしょく関係かんけい委員いいん川村かわむら先生せんせいが、吸引きゅういん気管きかん出血しゅっけつ不衛生ふえいせいによる感染かんせんしょう危険きけんがあるから、医療いりょう知識ちしきのある看護かんごでないと駄目だめだと発言はつげんが、実情じつじょう御存知ごぞんじないほか委員いいんやヘルパー協会きょうかい参考さんこうじんまどわせています。そんなに危険きけん行為こうい何故なぜ慢性まんせい睡眠すいみん不足ふそく家族かぞくがやっていて問題もんだいいのでしょうか?
 全身ぜんしんせい介護かいごじん派遣はけん自薦じせんヘルパー制度せいど問題もんだいいのですか?
 わたしつまむすめ在宅ざいたくけて、看護かんごからすうぶん説明せつめいと1だけ手技しゅぎおしえてもらっただけです。
 勿論もちろん一見いっけんのヘルパーではたと研修けんしゅうけたひとでも患者かんじゃとしては不安ふあんです。看護かんごでもれてないひとはもたもたして時間じかんがかかり、いきつづかずこまります。わたしたち患者かんじゃはそれぞれ個人こじんがあります。したがってれたひと吸引きゅういんふく介護かいごサービスをおねがいしたいとおもいます。マイナース、マイヘルパーの制度せいどねがっています。このことにより安全あんぜん確保かくほされます。

ALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんのポイント わたし提案ていあん要望ようぼう

 @は、長時間ちょうじかん介護かいごサービス態勢たいせいづくりにより家族かぞく介護かいご負担ふたん軽減けいげんするため介護かいごヘルパーに吸引きゅういんとうのいわゆる医療いりょう類似るいじ行為こういみとめる。
 Aは、患者かんじゃとのコミュニケーション、吸引きゅういん安全あんぜん確保かくほするためれが必要ひつようであり、所謂いわゆるマイナース、マイヘルパー制度せいど訪問ほうもん看護かんごST、ヘルパーSTに義務ぎむずける。
 Bは、吸引きゅういん手技しゅぎ指導しどう養成ようせい一番いちばん熟練じゅくれんしている家族かぞく介護かいごしゃまた訪問ほうもん看護かんごおこなう。資格しかく研修けんしゅう制度せいどもうけない。
 高齢こうれい進展しんてん病院びょういんから在宅ざいたく療養りょうようへのながれのなか訪問ほうもん看護かんご仕事しごとはより高度こうどし、増大ぞうだいしてきます。介護かいごヘルパーの役割やくわり分担ぶんたん時代じだいながれ、要請ようせいではないでしょうか?
 以上いじょう協会きょうかい英断えいだんせつにおねがいします。

越川こしかわ 勝敏かつとし
TEL&Fax 047−491−5724
E−mail caw05541@pop21.odn.ne.jp

 

大西おおにし洋司ようじ日本にっぽん看護かんご協会きょうかい

 厚労省こうろうしょうでヘルパー吸引きゅういん是非ぜひ討議とうぎする会議かいぎひらかれており、かい訪問ほうもん看護かんご充実じゅうじつ対処たいしょすべきむね主張しゅちょうされているよしうかがいました。訪問ほうもん看護かんご充実じゅうじつには異論いろんありませんが、在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう患者かんじゃさんを往診おうしんしているものとして、それだけでは家族かぞく苦労くろう患者かんじゃさんの苦労くろう軽減けいげんには、相当そうとう時間じかんがかかると予想よそうされます。おまけに、病院びょういん在院ざいいん期間きかんがどんどんみじかくなっており、いきお在宅ざいたく患者かんじゃ増加ぞうかしています。在宅ざいたく患者かんじゃ家族かぞくのQOL向上こうじょうのために、ヘルパー吸引きゅういんみとめる方向ほうこう方針ほうしん転換てんかんしていただけませんか。現実げんじつには、わたし何人なんにんかの資格しかくしゃ指導しどうして、在宅ざいたくを15ねんしている患者かんじゃさんをています。とく問題もんだいはありません。家族かぞく以外いがい資格しかくしゃ吸引きゅういんがなければ、呼吸こきゅう患者かんじゃ在宅ざいたく不可能ふかのうちかいのです。そして、十分じゅうぶん教育きょういく指導しどうすれば、とく問題もんだいはありません。家族かぞくによる吸引きゅういんおなごとであります。
 難病なんびょう在宅ざいたく患者かんじゃさんとご家族かぞくたいして、英断えいだんをなされるよう期待きたいいたします。

                         新潟にいがたけん西蒲原にしかんばらぐんまきまち  
                         大西おおにし医院いいん神経しんけい内科ないか/内科ないか
                         大西おおにし洋司ようじ
                         onishi@medical.email.ne.jp

 
 

「3・5吸引きゅういん必要ひつようとする関係かんけいしゃ交流こうりゅうかい速報そくほう


関係かんけいしゃ 各位かくい

日本にっぽんALS協会きょうかい金沢かなざわです。
 今夜こんや交流こうりゅうかい(3がつにち大手町おおてまちサンケイプラザ)はきゅうびかけにもかかわらず、やく80めい方々かたがた参加さんかし、6時半じはんから会場かいじょうりの9まで本音ほんねかたい、終了しゅうりょうもロビーでになって交流こうりゅうつづいていました。
 患者かんじゃさん・ご家族かぞくからはそれぞれ、ヘルパーに吸引きゅういんをやってもらい、きてこられたことや看護かんご協会きょうかい委員いいん現実げんじつ理解りかいしてくれないことにたいするいらだちがつよされました。
 橋本はしもと委員いいんちょうからは「いのちをかけてむ」との決意けつい表明ひょうめいもありました。関係かんけい団体だんたいからはすじジス協会きょうかい、バクバクのかい、SMA(すじ萎縮いしゅくしょう家族かぞくかい、SSPE青空あおぞらかい急性きゅうせい・・・、子供こども呼吸こきゅう学校がっこう教師きょうし吸引きゅういん運動うんどうしている)、ヤコブびょうサポ−トネットワーク、脊損の方々かたがた参加さんかはじめての交流こうりゅうかいにもかかわらず、おなおもいで、分科ぶんかかいうごきを注視ちゅうししており、ALS協会きょうかいたいして、感謝かんしゃ期待きたいべられました。また、訪問ほうもん介護かいご事業じぎょうしょからや、協会きょうかい顧問こもん弁護士べんごし事務所じむしょからもかけつけてくれ「危険きけんがあるなら、何故なぜ家族かぞくにさせているのか、法律ほうりつ云々うんぬんいうまえかんがえてもらいたい」。遺族いぞくからは「じゅうすうねん患者かんじゃ家族かぞく相談そうだんおこなっているが、吸引きゅういん事故じこいていない、なが期間きかん家族かぞくがヘルパーにおしえ、やってこれているのに、難易なんいたかい、危険きけんだと強調きょうちょうするのは納得なっとくできない」のこえもありました。
 マスコミからは読売新聞よみうりしんぶん毎日まいにち日経にっけいなどテレビ局てれびきょく朝日あさひ日本にほんテレビがました。そういったなかで、すべてのほうが、本名ほんみょう実際じっさい意見いけんべ、司会しかいをしていたわたしも、すうかい目頭めがしらあつくなりました。3月さんがつにちには埼玉さいたま県議会けんぎかいで「ヘルパー吸引きゅういんくに要請ようせいする議案ぎあん」が予定よていされています。
 今後こんご行動こうどう提起ていきとして、分科ぶんかかいメンバーへ理解りかいもとめるはたらきかけや3・10分科ぶんかかい傍聴ぼうちょう本日ほんじつ参加さんかしゃによる連絡れんらく協議きょうぎかい設置せっちし、今後こんご連絡れんらく協議きょうぎつよくすることが提案ていあんされ、参加さんかしゃ同意どういられました。
 当日とうじつ配布はいふ資料しりょう必要ひつようほう事務じむきょく海野うみの(090−8588−1556)にもうみください。
 とりあえず、概要がいよう速報そくほうとしてご報告ほうこくします。


金沢かなざわ報告ほうこくせて」


 おつかさまでした。
 きゅう企画きかくだったのに、予想よそう以上いじょう方々かたがたにご参集さんしゅういただきしんおどおもいがいたしました。
 この問題もんだい解決かいけつしなければ、支援しえん支給しきゅう方式ほうしき介護かいご保険ほけん無意味むいみことは、だれもが承知しょうちしているところです。
 いちにちはや解決かいけつして、家族かぞくが6あいだ熟睡じゅくすいできるるようちからわせて頑張がんばりましょう。
 バクバクのお父様とうさまの「わたしたち子供こどもまれたときから呼吸こきゅうをつけている」 この言葉ことばおもみをいとしくきしめて、この問題もんだいかならおもどおりの結果けっかすまでオッシャー!!(なん?)の気合きあいきます。
 今後こんごとも、よろしくご指導しどうくださいますよう、おねがもうげます。

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橋本はしもと みさお
URL http://plaza9.mbn.or.jp/~sakurakai/
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 cf.日本にっぽんALS協会きょうかい 橋本はしもとみさお/橋本はしもとみさお

 
 

  神経しんけい難病なんびょう患者かんじゃとうたいするヘルパーとう介護かいごしゃによる喀痰かくたん吸引きゅういんかんする意見いけんしょ

 神経しんけい難病なんびょう患者かんじゃとくすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)の患者かんじゃ病状びょうじょう進行しんこうとともに呼吸こきゅう
すじ麻痺まひ出現しゅつげんし、人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃく余儀よぎなくされる。ALS患者かんじゃ臓器ぞうきにはこと
つねしょうじないことから自宅じたくにおける介護かいご可能かのうであるが、人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくにおいて
さんじゅうふんいち程度ていど喀痰かくたん(かくたん)の吸引きゅういん不可欠ふかけつである。
 しかしながら、現在げんざい吸引きゅういん行為こういみとめられているのは医師いしおよ看護かんごかぎられてお
り、介護かいご保険ほけんなどで利用りよう可能かのうなヘルパーとう介護かいごしゃ吸引きゅういんおこなうことはみとめられてい
ない。そのため、看護かんごから簡単かんたん吸引きゅういん指導しどうけただけの家族かぞくが、じゅうよんあいだ
患者かんじゃわざるをず、加重かじゅう負担ふたんいられた家族かぞく介護かいご疲弊ひへいし、ひいては
患者かんじゃ療養りょうよう継続けいぞく困難こんなんとなり、その生存せいぞんけんのまっとうすらあやういものとなっているの
である。
 よって、くににおいては、家族かぞく負担ふたん軽減けいげんし、ALS患者かんじゃ自宅じたくでの療養りょうよう継続けいぞく
質的しつてき向上こうじょうはかるため、神経しんけい難病なんびょう患者かんじゃとうたいするヘルパーとう介護かいごしゃによる喀痰かくたん吸引きゅういん
のうとするほう制度せいど整備せいびおこなうようつよもとめる。
 みぎ地方ちほう自治じちほうだいきゅうじゅうきゅうじょう規定きていにより意見いけんしょ提出ていしゅつする。

                             平成へいせいじゅうねんさんがつななにち


                                 埼 たま けん
  かい  なが


衆議院しゅうぎいん議長ぎちょう ┐
参議院さんぎいん議長ぎちょう │
内閣ないかく総理そうり大臣だいじんさま
厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん

 
 

だいかい厚労省こうろうしょう「ヘルパー吸引きゅういん検討けんとうかい速報そくほう

 各位かくい

 日本にっぽんALS協会きょうかい理事りじ金沢かなざわです。
 本日ほんじつ開催かいさいされただいかい看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんせき
 する分科ぶんかかい」の概要がいよう速報そくほうとして報告ほうこくします。正式せいしきには後日ごじつ発表はっぴょう
 される厚労省こうろうしょう議事ぎじろく参照さんしょうください。
  今回こんかい訪問ほうもん看護かんご支援しえんモデルや自動じどう吸引きゅういん装置そうち研究けんきゅう臨床りんしょうテストによる吸引きゅういん
 の改善かいぜん事例じれいとう報告ほうこくがされたことや日本にっぽん神経しんけい学会がっかいより「条件じょうけんきヘルパー
 の吸引きゅういん」の意見いけんしょがだされたこと、またかく分科ぶんかかい委員いいんのヘルパー吸
 引にたいする見解けんかい鮮明せんめいになってきたひとし前進ぜんしんめんがありますが、依然いぜんとして
 看護かんごしょく委員いいんの「訪問ほうもん看護かんご充実じゅうじつによる吸引きゅういん検討けんとう必要ひつよう」「ヘルパー吸引きゅういん
 は危険きけん」と委員いいんの「現実げんじつてき対応たいおうとして条件じょうけんきヘルパー吸引きゅういんみとめる」
 とのみぞうずまらないため、ヘルパー吸引きゅういんについてのかみった議論ぎろんすす
 ない結果けっかとなっています。
  次回じかい検討けんとうかいは4がつ早々そうそう開催かいさいされるものとはおもいますが(日時にちじ未定みてい
 昨年さくねん11がつ坂口さかぐち大臣だいじんわたしたち要望ようぼうたいして「まだまだ様々さまざま問題もんだいがより
 おおくあるんでしょうが、今日きょうはそのなかで、介護かいごしゃたいします吸引きゅういん問題もんだい
 にしぼっておいでいただいたとおもっております。できるだけはや検討けんとうかいをつ
 くって、すくなくとも来春らいしゅんさくらはなくころまでには決着けっちゃくをつけたい」
 という大変たいへんおもいやりのある約束やくそく残念ざんねんながらまもれそうにありません。
  そのため分科ぶんかかい、ALS協会きょうかい関係かんけい団体だんたい意見いけん交換こうかんし、近日きんじつちゅう共同きょうどう
 アピールをすことにしました。
 みなさんの意見いけんをもみ、また今後こんご取組とりくみにかしていきたいたいと
 かんがえていますので、メーリングリストじょう金沢かなざわ末尾まつび記載きさい連絡れんらくさき)、
 ALS協会きょうかい吸引きゅういん問題もんだい解決かいけつ促進そくしん委員いいんかい海野うみの事務じむ局長きょくちょう橋本はしもとみさお委員いいんちょう
 または日本にっぽんALS協会きょうかい事務じむきょくてに意見いけんをおせください。
 

1.だいかい分科ぶんかかい議事ぎじ概要がいよう
   日時にちじ場所ばしょ: 3月さんがつ26にち 10〜12 厚生こうせい労働省ろうどうしょう会議かいぎしつ
   議事ぎじ:@在宅ざいたくALS患者かんじゃ対策たいさく現状げんじょう課題かだいについて
      Aたんの吸引きゅういん医学いがくてき整理せいり
      Bその 

  やくあいだ15ふんよっつの資料しりょう説明せつめい関係かんけいしゃよりおこなわれた。
 (1)「在宅ざいたくオリエンテーションマニュアル」・「在宅ざいたく療養りょうよう技術ぎじゅつ
    指導しどうマニュアル」(国立こくりつ療養りょうようしょ高松たかまつ病院びょういん
    *医事いじよりALS呼吸こきゅう装着そうちゃく患者かんじゃ在宅ざいたく移行いこうたっての
     病院びょういんのマニュアルを紹介しょうかい委員いいんより「なんから運用うんようしてい
     るのか」「衛生えいせい材料ざいりょう病院びょういんからの供給きょうきゅうはどうなっているか」
     「マニュアルを患者かんじゃ家族かぞくはどう評価ひょうかしているか」とう質問しつもん
     があったが、「次回じかい報告ほうこく」となった。

 (2-1)「人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくしゃとう医療いりょう依存いぞんたか長期ちょうき療養りょうようしゃへの24あいだ
    在宅ざいたく支援しえんシステムにかんする研究けんきゅう」(看護かんご協会きょうかい調査ちょうさ追加ついか集計しゅうけい結果けっか
    *山崎やまざき委員いいん日本にっぽん看護かんご協会きょうかい常任じょうにん理事りじ)より、回答かいとう訪問ほうもん看護かんごステ
     ーションでの呼吸こきゅう利用りようしゃ468めい有効ゆうこう回収かいしゅうりつ30.7%推定すいてい訪問ほうもん
     看護かんご利用りよう呼吸こきゅう患者かんじゃすう2,524めい
     24あいだ対応たいおう可能かのうにするための条件じょうけん:@訪問ほうもん看護かんごSの課題かだい
    (職員しょくいん増員ぞういん看護かんご資質ししつ向上こうじょう)A医療いりょう環境かんきょうB機器きき業者ぎょうしゃ
     提供ていきょうサービス:@吸引きゅういんA本人ほんにん家族かぞくへの指導しどうBはいたんケア。
     利用りようしゃ本人ほんにん家族かぞくのサービス:@ちゅう長時間ちょうじかん訪問ほうもん看護かんごサービス
     Aレスパイトのための入院にゅういん

 (2-2)「人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくとう医療いりょう依存いぞんたか長期ちょうき療養りょうようしゃへの24あいだ
    在宅ざいたく支援しえんシステムにかんする研究けんきゅう
    −「たん自動じどう吸引きゅういん装置そうち」の臨床りんしょうてき評価ひょうか研究けんきゅう中間なかま報告ほうこく
     *訪問ほうもん看護かんご振興しんこう財団ざいだん佐藤さとうより、平成へいせい13ねん日本にっぽんALS協会きょうかい
      の「ALS基金ききん」で山本やまもと大分おおいた協和きょうわ病院びょういん徳永とくなが徳永とくながそう
      研究所けんきゅうじょ)により開発かいはつ研究けんきゅう開始かいしされた「たん自動じどう吸引きゅういん装置そうち
      の追加ついか研究けんきゅう@性能せいのう改善かいぜんA吸引きゅういんカテーテルの留意りゅうい位置いち安定あんてい   
      BALS患者かんじゃへの臨床りんしょうテストのなかあいだ報告ほうこくがされた。
      当初とうしょより、@あたらしい圧力あつりょくセンサーを採用さいようし、(センサーを吸
      引器チューブのみから呼吸こきゅう気道きどうにも追加ついか)Aカテーテルの
      位置いちをカニューレ先端せんたん位置いちわせるB24あいだ病院びょういんないで2めい
      の患者かんじゃたいしテスト結果けっか患者かんじゃ本人ほんにん呼吸こきゅう困難こんなんはなく、たん
      有効ゆうこう除去じょきょされ、実用じつよう見通みとおしをえることができた。
       質問しつもんとして実用じつよう見通みとおしについては「すうねん」、適用てきよう範囲はんい
      は「今後こんご臨床りんしょうテストのなかで」との報告ほうこくがあった。

 (3)「ALS療養りょうようしゃ看護かんご支援しえんモデルにかんする検討けんとう中間なかま報告ほうこく
      ALS患者かんじゃ看護かんご支援しえんモデルにかんする検討けんとうかい新道しんどう幸恵ゆきえ
     看護かんご協会きょうかい山崎やまざき委員いいんより、青森あおもりけん保健ほけん大学だいがくでの研究けんきゅう事例じれい報告ほうこく
     呼吸こきゅう管理かんり看護かんご支援しえんモデル(トータルアセスメント、スクイー
     ジング、胸骨きょうこつぬる罨法あんぽう体位たいい交換こうかんによるたんのドレナージ、
     口腔こうくう気道きどう吸引きゅういん、ケア成果せいか確認かくにん)を実施じっしできる看護かんごそだて
     なりするために教育きょういく訓練くんれんプログラムを開発かいはつ実施じっし
     合計ごうけい15めい(ナースセンター看護かんごめい特別とくべつ介護かいごじんめい訪問ほうもん
     まもるめい、そのめい)が参加さんかし、在宅ざいたくALS呼吸こきゅう患者かんじゃ(3めい
     にしゅうかいやくあいだ介入かいにゅう看護かんごおこなった。
     介入かいにゅう看護かんごにより「たんの喀出がうながされ、患者かんじゃ良好りょうこう呼吸こきゅう状態じょうたいつづけ
     き、表情ひょうじょうがいきいきとなり、夜間やかん吸引きゅういん回数かいすう減少げんしょう」との結果けっか
     られた。呼吸こきゅう管理かんりについては訪問ほうもん看護かんごがキーパーソンとなり
     医療いりょう福祉ふくし関係かんけいしゃ機器きき会社かいしゃをマネジメントすることがのぞましい。 
     
 (4)「ホームヘルパーの吸引きゅういん可否かひかんする日本にっぽん神経しんけい学会がっかい意見いけん
               日本にっぽん神経しんけい学会がっかい 理事りじちょう 金澤かなざわ一郎いちろう
    福永ふくなが委員いいん国立こくりつ療養りょうようしょみなみ九州きゅうしゅう病院びょういんちょう)より意見いけんしょ説明せつめい
    [意見いけんしょ要旨ようし]
    「新潟にいがた地区ちく会員かいいんおよびほん学会がっかい理事りじ東大とうだい医学部いがくぶ神経しんけい内科ないかつじしょう教授きょうじゅ
     らの発案はつあんによりホームヘルパーの吸引きゅういん行為こういについて学会がっかいない議論ぎろん
     た。これらの行為こうい医師いし看護かんごおこなうとされているが、現状げんじょう
     療機関きかん指導しどうけた家族かぞく・ボランテアが訪問ほうもん看護かんごともって
     いる。
     むしろ、訪問ほうもん看護かんご比較的ひかくてきみじか時間じかんしか現場げんばにいることができな
     い状況じょうきょうから、よるあいだふくめておおくの時間じかんたい家族かぞくやボランテアの人達ひとたち
     が介護かいごになっている。この状況じょうきょうかり看護かんご増員ぞういんしたとしても、
     家族かぞくやボランテアにかかる負担ふたん大幅おおはば軽減けいげん困難こんなん推量すいりょうする。
      吸引きゅういん行為こういこりうる危険きけんについては、適切てきせつ指導しどうけておれば
     特例とくれい療養りょうようしゃ出血しゅっけつ傾向けいこう狭窄きょうさくのあるほう)をのぞき、特別とくべつ医学いがく知識ちしき
     技術ぎじゅつがない医療いりょう関係かんけいしゃでも安全あんぜんにできるとかんがえる。」
     「ほん学会がっかいとしてつぎ建議けんぎをしたい。@在宅ざいたく療養りょうようしゃ看護かんごさいし、適切てきせつ
     な指導しどうけたホームヘルパーは、担当たんとうする療養りょうようしゃかぎり、吸引きゅういんくだり
     うことができる。A吸引きゅういんおこなうヘルパーは変化へんか異常いじょう不審ふしんてんなどに
     つき、適時てきじ看護かんご主治医しゅじい報告ほうこく、その指導しどうける。」
    
    *川村かわむら委員いいん都立とりつ保健ほけん科学かがく大学だいがく保健ほけん科学かがく看護かんご学科がっか教授きょうじゅ)より「ヘルパー
      が吸引きゅういんして安全あんぜんという根拠こんきょしめされていない」
     「学会がっかいない議論ぎろんしたというが職種しょくしゅほう看護かんご介入かいにゅうすることに懸念けねん
      がある」という意見いけんされ
     福永ふくなが委員いいんより「どこをもって安全あんぜんとするか、ヘルパーしかいないとき
     たんがつまり、吸引きゅういんができない危険きけんほうたかい。学会がっかいとして全体ぜんたいとして
     安全あんぜんかんがえている」とうのやりとりがされた。

2.資料しりょうたいする質疑しつぎやく40ふん以下いか意見いけんがだされた。
   @全体ぜんたいすすかたについて確認かくにんしたい。この学会がっかいでもないので、いつまで
    も議論ぎろんしてもしょうがない。(福永ふくなが委員いいん
   *前田まえだ座長ざちょう都立とりつ大学だいがく法学部ほうがくぶ教授きょうじゅ)より「在宅ざいたく医療いりょう充実じゅうじつ自動じどう吸引きゅういん装置そうち
    開発かいはつ青森あおもりのモデル研究けんきゅうもすばらしい。全国ぜんこくひろげられるとよい。ただ、
    技術ぎじゅつろんまで論議ろんぎはしない。
    それらをまえて、現実げんじつこまっている患者かんじゃ家族かぞくたいしてどうするかを
    検討けんとうすることが必要ひつよう日本にっぽん神経しんけい学会がっかい建議けんぎおもいものがある。ヘルパーの
    吸引きゅういんみとめるのかどうか、どういう条件じょうけんならばゆるせるのか検討けんとうしたい。
   *医事いじより「大臣だいじんわれた”さくらくころ”になったが大事だいじなことは
    論議ろんぎふかめること」

   A青森あおもり事例じれい看護かんごのエキスパートがやると効果こうかがでるなど、訪問ほうもん
    看護かんご充実じゅうじつ必要ひつようかんがえるが、全部ぜんぶ看護かんごでカバーできないことも事実じじつ
    であろう。家族かぞくでもよいことがあるのでは。訪問ほうもん看護かんご充実じゅうじつ条件じょうけんきで
    ヘルパーの吸引きゅういんみとめていくべきだ。(阿弥あみ委員いいん読売新聞よみうりしんぶん論説ろんせつ委員いいん

   B青森あおもりのモデルのようにやればヘルパーによる吸引きゅういんがいらないエリア、患者かんじゃ
    がででくるのではないかとおもう。
    くに高松たかまつ病院びょういんマニュアルには不備ふびがある。厚生こうせい労働省ろうどうしょうはチャンと指導しどうでき
    いないのではないか。難病なんびょう拠点きょてん病院びょういんでの退院たいいん調整ちょうせい会議かいぎ不十分ふじゅうぶんになって
    いる。療養りょうようネットワークをどのようにめていくのか。
    800〜2500めいのALS在宅ざいたく呼吸こきゅう患者かんじゃめることができないのか
    検討けんとうしないと、ヘルパーの吸引きゅういんえない。専門せんもん看護かんごけてよい。
    家族かぞく支援しえんをどうするか。自動じどう吸引きゅういん装置そうち開発かいはつ評価ひょうかできる。いまあるもの
    でどこまでやれるのかだすべき。(山崎やまざき委員いいん

   Cだい掃除そうじたいするアクセスを阻害そがいしてはならない。青森あおもり事例じれい(A)ではちか
    ことはやっていたが、はい機能きのうちていた。簡単かんたんになることでだい掃除そうじ
    できなくなることが心配しんぱい家族かぞく日常にちじょうてき行為こういなかでそのようなアセスメン
    トが必要ひつようで、その延長線えんちょうせんじょうにヘルパーができることがある。
    (ほし委員いいん医師いしかい常任じょうにん理事りじ

   Dぼし委員いいん意見いけん基本きほんてき賛成さんせい患者かんじゃ状態じょうたいによって
    ことなる。責任せきにん基本きほんてき医師いしにあるとおもうが、どうかんがえるのかが必要ひつよう
    くに高松たかまつ病院びょういんマニュアルでは医師いし指導しどうてき役割やくわりえない。
    医師いし看護かんご役割やくわり分担ぶんたん、その延長線えんちょうせんじょうにヘルパーがある。
    緊急きんきゅう避難ひなん検討けんとうでなく、制度せいど議論ぎろんをする必要ひつようがあり、そうでなければ
    議論ぎろん混乱こんらんする。(ほし委員いいん国学院大学こくがくいんだいがく法学部ほうがくぶ教授きょうじゅ

E青森あおもりモデルの訪問ほうもん看護かんごのスペシャリストを現在げんざい制度せいどじょうにどのように
    せようとかんがえているのか。また、特定とくてい条件じょうけんでの吸引きゅういん事例じれいせられ
    ている。次回じかい事務じむきょく相談そうだんして提出ていしゅつしたい。
    (伊藤いとう委員いいん東北大学とうほくだいがく大学院だいがくいん医学いがくけい研究けんきゅう講師こうし
    *都道府県とどうふけんでの研修けんしゅう診療しんりょう報酬ほうしゅうとういまかんがえているところ(山崎やまざき委員いいん
    *次回じかい提出ていしゅつねがう(前田まえだ座長ざちょう

   Fご家族かぞく行為こういをしていて何故なぜ法律ほうりつにふれないのか、ヘルパーのぎょう
    ためとの関係かんけい検討けんとう必要ひつよう。(ほし委員いいん
   G医療いりょうだけ、看護かんごだけの議論ぎろんはどうかとおもう。連携れんけいができていない。
    前回ぜんかいべたが尾道おのみち事例じれいとう、トータルでささえられることが必要ひつよう
    (阿弥あみ委員いいん

3.前田まえだ座長ざちょうのまとめ
   ポイントはいまある社会しゃかい資源しげん使つかえば、ヘルパーの吸引きゅういん必要ひつようないのかを
   あきらかにし、患者かんじゃ団体だんたい納得なっとくできるものが必要ひつよう
   事務じむきょく現状げんじょう資源しげんでどこまでできるのか資料しりょうしてしい。
   医師いし看護かんごのどちらがキーパーソンか、安全あんぜんとう議論ぎろんもあるが、日々ひびこま
   ている患者かんじゃ家族かぞくかんがえれば、自動じどう吸引きゅういん装置そうち完成かんせいって結論けつろんせない。

4.次回じかい分科ぶんかかい
   設定せっていできておらず、後日ごじつ調整ちょうせいして連絡れんらくする。(医事いじ事務じむきょく

                              以上いじょう

金沢かなざわ 公明こうめい

 
 

4、厚生こうせい労働省ろうどうしょう政局せいきょく設置せっち看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい」ヘルパーとう介護かいごしゃによるたん吸引きゅういん検討けんとうかんする意見いけん要望ようぼうしょ

平成へいせい15ねんがつにち
厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん 坂口さかぐち ちから 殿しんがり
政局せいきょくちょう   篠崎しのざき英夫ひでお 殿しんがり
分科ぶんかかい委員いいん  かく  くらい  

  日本にっぽんALS協会きょうかい会長かいちょう 松本まつもと しげる
  ヘルパーとうによるたん吸引きゅういん実現じつげんもとめる連絡れんらくかい
  日本にっぽんALS協会きょうかい吸引きゅういん問題もんだい解決かいけつ促進そくしん委員いいんかい委員いいんちょう 橋本はしもとみさお
  日本にっぽんきんジストロフィー協会きょうかい理事りじちょう 河端かわばた 静子しずこ
  人工じんこう呼吸こきゅうをつけたおやかい会長かいちょう 大塚おおつか 孝司たかし
  SMA(脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう)家族かぞくかい事務じむ局長きょくちょう 比企ひき 弘治こうじ
  SSPE青空あおぞらかい事務じむ局長きょくちょう 中村なかむら いち 

  厚生こうせい労働省ろうどうしょう政局せいきょく設置せっち看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい
    ヘルパーとう介護かいごしゃによるたん吸引きゅういん検討けんとうかんする意見いけん要望ようぼうしょ

 このたびわたしたち要望ようぼうたいし、2がつにちより3がつ26にちまで5かいわたるり、鋭意えいい検討けんとういただいてきたことにしんより感謝かんしゃもうげます。
 さて、わたしたちは「さくらはなくころまでに決着けっちゃくを」という昨年さくねん11がつ坂口さかぐち大臣だいじん答弁とうべんおおきな期待きたいいだき、分科ぶんかかいりゆきを注視ちゅうししてきました。しかし、このあいだ経過けいかをみますと訪問ほうもん看護かんご拡充かくじゅう議論ぎろん中心ちゅうしんがおかれ、いまだにわたしたち大臣だいじん要望ようぼうした「ヘルパーとう介護かいごしゃによるたん吸引きゅういん実施じっし」についてんだ検討けんとうがなされていないことに、憂慮ゆうりょきんじえません。
 検討けんとう分科ぶんかかいのタイトルにしめされているような限定げんていされた枠組わくぐないでとどまることは、はなはだ遺憾いかんです。分科ぶんかかいでは「在宅ざいたくALS患者かんじゃまとしぼって検討けんとうし、への応用おうよううしろで」としてあつかわれていますが、わたしたち要望ようぼうは「ALSとう吸引きゅういん必要ひつようとする患者かんじゃ医師いし指導しどうけたヘルパーとう介護かいごしゃ日常にちじょう生活せいかつ吸引きゅういんおこなうことをみとめてください」(11月12にち大臣だいじん提出ていしゅつ要望ようぼうしょ)にしめしたとおりであり、「吸引きゅういん必要ひつようとする患者かんじゃに、ヘルパーとう介護かいごしゃが、日常にちじょう生活せいかつで、吸引きゅういんおこなう」ことが最終さいしゅうてきなまとめにまれるよう、あらためて要望ようぼういたします。
 検討けんとうなか看護かんごしょく委員いいんより「吸引きゅういん難易なんいたか危険きけん訪問ほうもん看護かんご拡充かくじゅうによる解決かいけつ検討けんとうをしないで、ヘルパーによる吸引きゅういん検討けんとう拙速せっそくである」との見解けんかいがありますが、関係かんけいする主治医しゅじいぞくする日本にっぽん神経しんけい学会がっかいからは「適切てきせつ指導しどうけておれば特例とくれい療養りょうようしゃのぞき、特別とくべつ医学いがく知識ちしき技術ぎじゅつがない医療いりょう関係かんけいしゃでも安全あんぜんにできる」「在宅ざいたく療養りょうようしゃ看護かんごさいし、適切てきせつ指導しどうをうけたホームヘルパーは、担当たんとうする療養りょうようしゃかぎ吸引きゅういんできる」との見解けんかいしめされております。また、わたしたち要望ようぼうしょ医師いし看護かんご指導しどうけた家族かぞくおよび家族かぞく同等どうとうとみなされるヘルパーとう介護かいごしゃながあいだ安全あんぜん吸引きゅういん実施じっししてきたおおくの経験けいけんれい裏付うらづけられたものであります。
 すでに東京とうきょうではさくら満開まんかいです。いよいよ介護かいご保険ほけん見直みなおされ、支援しえん制度せいどもスタートしましたが、「ヘルパーの吸引きゅういん不可ふか」との説明せつめいがなされているところもあり、患者かんじゃ家族かぞく吸引きゅういんをしてくれる介護かいご事業じぎょうしょ介護かいごじん確保かくほにますます必死ひっし努力どりょくいられております。
 分科ぶんかかいにおいて、すみやかに「ヘルパーとう介護かいごしゃによるたん吸引きゅういん」が重点的じゅうてんてき検討けんとうされて、全国ぜんこく患者かんじゃ家族かぞく期待きたいかな有効ゆうこう施策しさくいちにちはや提言ていげんされることをせつ要望ようぼういたします。

以上いじょう

 *『JALSA』059ごう(2003/05/17):26に掲載けいさいされているおな文書ぶんしょ日付ひづけは4がつにちになっている。

 
 

◆2003/04/11 坂口さかぐち大臣だいじん吸引きゅういん問題もんだいかんする発言はつげん
 閣議かくぎ記者きしゃ会見かいけん概要がいようより(H15.04.11(かね)9:21〜9:30 厚生こうせい労働省ろうどうしょう記者きしゃ会見かいけんじょう
 http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2003/04/k0411.html

 ALS患者かんじゃさんとう吸引きゅういん問題もんだいなのですけれども、せんだっての国会こっかい委員いいんかい答弁とうべんでもありましたけれども、今月こんげつちゅう結論けつろんしたいというおかんがえのようでしたけれども、検討けんとうかいほうはどうも反対はんたいとうこえもあって平行へいこうせんをたどっていて、実際じっさいがつ検討けんとうかい日程にっていまでまれているようなのですけれども、今月こんげつちゅうにまとめられるのかどうかということがいちてんと、あわせてある程度ていど政治せいじてき患者かんじゃさんなり家族かぞく負担ふたん軽減けいげんするというような観点かんてんから政治せいじてきなご決断けつだんをすることも可能かのうなのではないかというもするのですが。
坂口さかぐち大臣だいじん
 患者かんじゃさんの団体だんたいには、サクラのはなころにはというお約束やくそくをしたわけでありますので、まあ5がつの1にちには北海道ほっかいどうくというはなしでございますので、もうそろそろやはり結論けつろんをだしていただかなければならないというふうにおもいます。意見いけん平行へいこうをしているようでございましたら、平行へいこうのままでも結構けっこうだというふうにおもいます。最後さいごわたしところ決断けつだんをさせていただきたいとおもっております。

 
 

◆4/15だいかい厚労省こうろうしょう吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう分科ぶんかかい開催かいさい

関係かんけいしゃ各位かくい
 日本にっぽんALS協会きょうかい理事りじ金沢かなざわです。
 厚生こうせい労働省ろうどうしょう次回じかい吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう分科ぶんかかい」の日時にちじ
 場所ばしょ確定かくていしましたのでおらせします。
  4がつにち患者かんじゃ関係かんけい団体だんたい提出ていしゅつした「意見いけん要望ようぼうしょ
 にもべていますが、これからの分科ぶんかかい動向どうこうは、
 患者かんじゃ療養りょうよう家族かぞく支援しえん態勢たいせいおおきな影響えいきょうあたえます。
  おおくの患者かんじゃ家族かぞく関係かんけいしゃ傍聴ぼうちょう参加さんかびかけます。

だいかい分科ぶんかかい開催かいさい
 4がつ15にち)1730ふん〜20 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 9かい省議しょうぎしつ


だいかい分科ぶんかかい予定よてい・・・詳細しょうさいこうほう
 4がつ22にち
                              以上いじょう
             
金沢かなざわ 公明こうめい
 E−Mail zad97059@pine.zero.ad.jp

 
 

◆Wed, 23 Apr 2003 01:39:23 +0900
 海野うみの 幸太郎こうたろう

厚生こうせい労働省ろうどうしょうによるだいかい吸引きゅういん検討けんとうかい結果けっか概要がいよう報告ほうこく

各位かくい

看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかいだいかい
日時にちじ平成へいせい15ねん4がつ22にち)10:00-12:00
場所ばしょ厚生こうせい労働省ろうどうしょう省議しょうぎしつ(9かい

患者かんじゃさん7めいふくすうおおくのほう傍聴ぼうちょう。これまでで一番いちばんがでる状況じょうきょう
あった。すでTVてれび新聞しんぶんとうで「厚労省こうろうしょう、ヘルパー吸引きゅういんみとめる」と報道ほうどうされている
のをごらんになったほうもいるとおもいますが、個人こじんてきには報道ほうどう先行せんこうしているかんもあ
り、傍聴ぼうちょうした視点してんから本日ほんじつ内容ないよう下記かきします。

今日きょう分科ぶんかかいで、以下いかあんしめされた。
家族かぞく以外いがいものによるたんの吸引きゅういん実施じっしについても、一定いってい条件じょうけんしたでは当面とうめん
措置そちとしておこなうこともやむをないものとかんがえられる。なお、このあつかいにつ
いては、今後こんごのおける在宅ざいたく療養りょうよう環境かんきょう変化へんかおうじて、適宜てきぎ適切てきせつ見直みなおすことが必
ようである」と。家族かぞく以外いがいものおこなうことについて、みとめることのあんしめされたこ
とは大変たいへんおおきな前進ぜんしんである。会議かいぎなかでは、このあんした様々さまざま議論ぎろんおこなわれ
た。しかし、本日ほんじつ会議かいぎでこれが結論けつろんであるとは明言めいげんしていないととらえています
傍聴ぼうちょうされたほう是非ぜひ補足ほそくください)。次回じかい5がつ13にち18:00から厚生こうせい労働省ろうどうしょう9Fしょう
しつでまとめがおこなわれる予定よてい
ただし、上記じょうきあんしめされたものの@「家族かぞく以外いがいもののたんの吸引きゅういんごうとしておこな
ものではない」A「ALS以外いがい在宅ざいたく以外いがいについてはれられていない」B「吸
引は医療いりょう行為こういである」C「家族かぞく以外いがいもののたんの吸引きゅういん医師いし看護かんご職員しょくいん指導しどう
したとなっているが、くに都道府県とどうふけん明確めいかく役割やくわり不明ふめい」など問題もんだいてんのこる。

以下いか長文ちょうぶんになるので、お時間じかんのあるときに、どうぞ)

議事ぎじ
1、 家族かぞく以外いがいものがたんの吸引きゅういんおこな場合ばあい条件じょうけんについて
2、 これまでの議論ぎろんりまとめ


Q 医療いりょうサービスとは
A 医師いし看護かんごによる医療いりょうサービスのこと

Q 家族かぞく介護かいご前提ぜんていとなっているかんがかたあらためていくべきでは。
A これまでの議論ぎろんりまとめにあるように「患者かんじゃ家族かぞく介護かいごのみに依存いぞん
なくても円滑えんかつ在宅ざいたく療養りょうよう生活せいかつおくることができる」かんがえている。

Q 資料しりょう1の2の療養りょうよう環境かんきょう管理かんりについて「退院たいいん」に「医学いがくてき判断はんだんもとづく」をおい

A 次回じかいまでに整理せいりする。

Q 資料しりょう1の2の療養りょうよう環境かんきょう管理かんりについて「患者かんじゃ病状びょうじょう」に「療養りょうよう環境かんきょう」をおい

A 次回じかいまでに整理せいりする。

Q 資料しりょう1の1の趣旨しゅしで「家族かぞく以外いがいもの」の表現ひょうげんについて。
A 家族かぞく以外いがいものだけであると、すべてがはいるため、医師いしおよ看護かんご職員しょくいん以外いがいもの
くわえた。

Q 医療いりょうしょくといういいかたもあるが。
A 医療いりょうしょくといういいかた使用しようしていないし、使用しようする予定よていはない。

Q 資料しりょう1の1趣旨しゅしに「たんの吸引きゅういんについて危険きけんせいをかんがみれば」を追加ついかすべ
きでは。
A そのようにしたいとおもう。

意見いけん 在宅ざいたく移行いこうへの準備じゅんびとう家族かぞくがやることに疑問ぎもん医療いりょう責任せきにんをもってやるべ
き。

Q 資料しりょう1の趣旨しゅし1の○2「在宅ざいたく療養りょうよう現状げんじょう」に適切てきせつ説明せつめいぶん必要ひつよう
A これまでの議論ぎろんまえて説明せつめいぶんします。

Q 連携れんけいにおける、介護かいご保険ほけんとの関連かんれんは?
A このは、あくまでも訪問ほうもん看護かんご家族かぞく以外いがいものとの連携れんけいについて、しめしたも
のであり、それについてはれていない。

Q 家族かぞく以外いがいもののたんの吸引きゅういんごうとしておこなうものではないのですか。
A ぎょうとしておこなうものではない。今回こんかいはヘルパーだけでなく、すべてがはいるので、
ごうとしないかんがえをふくんだ。

Q であれば、その財政ざいせいてきうらづけはどうするのか。
A さい検討けんとうする。

Q ヘルパーはごうとしてかかわるはずなので、きちんと財政ざいせいてき裏付うらづけもふくめてせい
してほしい。
A 整理せいりします。

Q たんの吸引きゅういん指導しどうとうは、都道府県とどうふけん主体しゅたいになるのか。
A 連携れんけい難病なんびょう対策たいさく関連かんれん視点してんからしるした。(都道府県とどうふけん主体しゅたいになるとのあきら
かく回答かいとうはない)指導しどうとうについては、訪問ほうもん看護かんごとうゆだねられるとかんがえる。

Q 24あいだ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんするくに自治体じちたい位置いちづけが明確めいかく体系たいけい必要ひつよう
A 検討けんとうし、作成さくせいします。

意見いけん 医療いりょう行為こういであることを明確めいかく定義ていぎし、危険きけんせいをかんがみる視点してん必要ひつよう

Q 当面とうめん措置そち明確めいかくしる必要ひつようがあるのではないか。
A 訪問ほうもん看護かんご充実じゅうじつとうにより適時てきじ適切てきせつ見直みなおす。いま状況じょうきょうでは、いつごろまでに
定義ていぎむずかしい。

意見いけん 当面とうめん措置そちという表現ひょうげんではなく、ある段階だんかい区切くぎって、これまでってき
たことにたいする評価ひょうか改善かいぜんなどについてすべきである。

意見いけん 医療いりょうしょくによる吸引きゅういんをみとめたわけではない。したがって、見直みなおしの時期じき
明示めいじすべき。

Q 家族かぞく以外いがいものがたんの吸引きゅういんするさいしつ担保たんぽはどのようにするのか。このあん
以外いがい内容ないようをしたときの違法いほうせいは。

Q このあん私的してき関係かんけいにもとづくものではなく、制度せいどじょうはなしではないのか。

Q 厚生こうせい労働省ろうどうしょう家族かぞく以外いがいものがたんの吸引きゅういんをすることにたいするこれまでの否定ひてい
態度たいどから、容認ようにんうごいた、理由りゆう明示めいじすべきでは。
A 分科ぶんかかいでの議論ぎろんもとづいてしめしたい。

意見いけん くに自治体じちたい役割やくわり責務せきむ明確めいかくにするべきである。あんにはくにがでてきてい
ない。

意見いけん 在宅ざいたく医療いりょうふかめる議論ぎろんべつでもつべきである。

Q 行為こういについての判断はんだん看護かんごがすべきなのか。
A たんの吸引きゅういんかぎったはなしではないので、そのテーマについては、べつ議論ぎろん
すべき。


次回じかい 5月13にち 18:00−20:00 場所ばしょ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう9F省議しょうぎしつ



資料しりょう
1、 趣旨しゅし
○ ALS患者かんじゃたいする家族かぞく以外いがいもの医師いしおよ看護かんご以外いがいものをいう。以
した家族かぞく以外いがいもの」という)によるたんの吸引きゅういんについては、医師いしおよ看護かんご職員しょくいん
より十分じゅうぶんにサービスが提供ていきょうされるならば、実施じっしする必要ひつようはないとかんがえられる。
○ しかしながら、在宅ざいたく療養りょうよう現状げんじょうにかんがみれば、家族かぞく以外いがいものによるた
んの吸引きゅういん実施じっしについても、一定いってい条件じょうけんしたでは当面とうめん措置そちとしておこなうこともや
むをないものとかんがえられる。この場合ばあいにおいても、医療いりょうサービスをける機会きかい
ざされることのないようにすべきである。
○ なお、このあつかいについては、訪問ほうもん看護かんごサービスのさらなる充実じゅうじつやたん
自動じどう吸引きゅういん装置そうち開発かいはつ普及ふきゅう進展しんてんとう今後こんごのおける在宅ざいたく療養りょうよう環境かんきょう変化へんかおう
て、適宜てきぎ適切てきせつ見直みなおすことが必要ひつようである。
以下いかは、家族かぞく以外いがいもの患者かんじゃたいしてたんの吸引きゅういんおこな場合ばあい条件じょうけんしめせ
したものである。

2、 療養りょうよう環境かんきょう管理かんり
主治医しゅじいは、患者かんじゃ病状びょうじょう把握はあくし、退院たいいん可能かのうかどうかについても判断はんだん
おこなう。
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、患者かんじゃ入院にゅういんから在宅ざいたく移行いこうするまえに、当該とうがい患者かんじゃ
ついて、家族かぞく専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけん家族かぞく以外いがいものとう
もの在宅ざいたく療養りょうようかかわるもの役割やくわり連携れんけい体制たいせいなどの状況じょうきょう把握はあく確認かくにんする。
主治医しゅじいは、患者かんじゃ家族かぞくたいして、在宅ざいたく移行いこうすることについて、事前じぜん
説明せつめい」を適切てきせつおこない、「同意どうい」を適正てきせいる。
家族かぞくは、患者かんじゃ在宅ざいたくへの移行いこうそなえ、物品ぶっぴんとう必要ひつよう準備じゅんび関係かんけいしゃ連携れんけい
したおこなう。
家族かぞく地域ちいき主治医しゅじい専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけんいえ
ぞく以外いがいものとう患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうようかかわるものは、患者かんじゃ在宅ざいたく移行いこうしたのちも、相互そうご
密接みっせつ連携れんけい確保かくほする。

3、 在宅ざいたく患者かんじゃ適切てきせつ医学いがくてき管理かんり
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、当該とうがい患者かんじゃについて、定期ていきてき診療しんりょう訪問ほうもん看護かんごくだり
い、適切てきせつ医学いがくてき管理かんりおこなう。

4、 家族かぞく以外いがいものたいする教育きょういく
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、家族かぞく以外いがいものたいして、ALSやたんの吸引きゅういんせき
する必要ひつよう知識ちしき習得しゅうとくさせるとともに、当該とうがい患者かんじゃについてのたんの吸引きゅういん方法ほうほうにつ
いての指導しどうおこなう。

5、 患者かんじゃとの関係かんけい
患者かんじゃは、必要ひつよう知識ちしきおよびたんの吸引きゅういん方法ほうほう習得しゅうとくした家族かぞく以外いがいものたい
してたんの吸引きゅういんについて依頼いらいするとともに、当該とうがい家族かぞく以外いがいもの自己じこのたんの吸
実施じっしすることについて文書ぶんしょにより同意どういする。

6、 医師いし看護かんご職員しょくいんとの連携れんけいによる適正てきせいなたんの吸引きゅういん実施じっしちゅう別紙べっしさん
あきら
適切てきせつ医学いがくてき管理かんりした当該とうがい患者かんじゃたいして適切てきせつ訪問ほうもん看護かんご体制たいせいがとられ
ていることを原則げんそくとし、当該とうがい家族かぞく以外いがいものは、主治医しゅじい看護かんご職員しょくいん指導しどうもとで、
家族かぞくおよ主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんとの連携れんけいみつにして、適正てきせいなたんの吸引きゅういん実施じっしする。
○ この場合ばあいにおいて、気管きかんカニューレ下端かたんよりはいがわ気管きかんない吸引きゅういんについて
は、迷走めいそう神経しんけいそう刺激しげきすることにより、呼吸こきゅう停止ていししん停止ていしこす可能かのうせい
あるなど、危険きけんせいたかいことから、家族かぞく以外いがいものおこなうたんの吸引きゅういん範囲はんいは、くち
鼻腔びこうない吸引きゅういんおよ気管きかんカニューレ内部ないぶまでの気管きかんない吸引きゅういん限度げんどとする。
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、定期ていきてき当該とうがい家族かぞく以外いがいものがたんの吸引きゅういん適正てきせい
おこなうことができていることを確認かくにんする。

7、 緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほ
家族かぞく地域ちいき主治医しゅじい専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけんいえ
ぞく以外いがいものとうあいだで、緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほする。

資料しりょう
1、 在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょう向上こうじょうはかるための措置そちについて
(1) 在宅ざいたく療養りょうようサービスの充実じゅうじつ
@ 施策しさく総合そうごうてき推進すいしん
○ ALSは、すじ萎縮いしゅく筋力きんりょく低下ていか特徴とくちょうてき疾患しっかんであり、徐々じょじょ全身ぜんしんひろ
り、歩行ほこう困難こんなんになるほか、言語げんご障害しょうがい嚥下えんか障害しょうがい呼吸こきゅう障害しょうがいおよぶものであり、やまい
進行しんこうにより、コミュニケーションも阻害そがいされ、ベッドじょう生活せいかついられる
患者かんじゃ苦悩くのうはかれない。
患者かんじゃ長期ちょうきにわたる療養りょうよう余儀よぎなくされている状況じょうきょうにあり、人工じんこう呼吸こきゅう
装着そうちゃくしながら在宅ざいたく療養りょうようしている患者かんじゃにとっては、頻繁ひんぱんにたんの吸引きゅういん必要ひつよう
こともあり、患者かんじゃおよ患者かんじゃ介護かいごする家族かぞくにとっての負担ふたんおおきい。
○ こうした現状げんじょうまえ、患者かんじゃのQOLの向上こうじょう患者かんじゃおよ家族かぞく負担ふたんかる
げんはかるため、在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょうさらなる向上こうじょうもとめられており、患者かんじゃ
家族かぞく介護かいごのみに依存いぞんしなくても、円滑えんかつ在宅ざいたく療養りょうよう生活せいかつおくることができるよ
う、以下いかのような施策しさく総合そうごうてき推進すいしんしていく必要ひつようがある。
A 訪問ほうもん看護かんごサービスの充実じゅうじつしつ向上こうじょう
在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう生活せいかつ支援しえんするためには、訪問ほうもん看護かんごサービスがじゅう
ぶん提供ていきょうされることが重要じゅうようであり、つづ訪問ほうもん看護かんごサービスの充実じゅうじつはかってい
くことがもとめられる。
○ また、在宅ざいたくALS患者かんじゃ必要ひつようなときに適切てきせつ訪問ほうもん看護かんごサービスがを
ることができるようにするためには、診療しんりょう報酬ほうしゅうさだめられた回数かいすうえる訪問ほうもん
まもる提供ていきょう可能かのうとしている「在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう特定とくてい疾患しっかん患者かんじゃ訪問ほうもん看護かんご治療ちりょう研究けんきゅう
事業じぎょう」を活用かつようすることが重要じゅうようであることから、実施じっし主体しゅたいである都道府県とどうふけんたいして
事業じぎょう周知しゅうち徹底てっていはかるとともに、そのみを促進そくしんしていくことが必要ひつようであ
る。
○ さらに、24あいだ巡回じゅんかいがた訪問ほうもん看護かんご実施じっしけては、どういちにち一人ひとり
ようしゃたいし、複数ふくすう訪問ほうもん看護かんご事業じぎょうしょ訪問ほうもん看護かんご実施じっしする医療いりょう機関きかんおよ訪問ほうもん看護かんご
ステーションをいう、以下いかおなじ)からふくすうかい訪問ほうもん看護かんごおこなえるようにする必要ひつよう
があることから診療しんりょう報酬ほうしゅうじょう要件ようけんについて検討けんとうするこがのぞまれる。
訪問ほうもん看護かんごしつ確保かくほについては、訪問ほうもん看護かんごたいする研修けんしゅう潜在せんざい看護かんご
たいする研修けんしゅうとう訪問ほうもん看護かんごサービスをになうべき看護かんご職員しょくいんしつたかめるための施策しさく
こうずるべきである。
B 医療いりょうサービスと福祉ふくしサービスの適切てきせつ連携れんけい確保かくほ
○ ALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんしては、医療いりょう機関きかん訪問ほうもん看護かんご事業じぎょうしょ
訪問ほうもん介護かいご事業じぎょうしょなどのサービス提供ていきょう機関きかん、あるいは、都道府県とどうふけん保健所ほけんじょ市区しくまち
むら担当たんとう部局ぶきょくなど、医療いりょう福祉ふくしなどの関係かんけい機関きかん多岐たきにわたっているが、各種かくしゅ
サービスの患者かんじゃへの提供ていきょうについての総合そうごうてき連携れんけい調整ちょうせい十分じゅうぶんとはえない状況じょうきょう
にあることから、かく機関きかん相互そうご連携れんけい適切てきせつはかり、地域ちいきでのチームケア体制たいせい
確立かくりつしていくことがもとめられている。
医学いがくてき管理かんり必要ひつようである在宅ざいたくALS患者かんじゃについては、チームケア体制たいせい
において、主治医しゅじい中心ちゅうしんとなるべきであるが、そのさい患者かんじゃ退院たいいん指導しどう医療いりょう
福祉ふくし関係かんけいしゃ参加さんかさせるなどにより、入院にゅういん期間きかんちゅうから地域ちいきでのチームケアたい
せい確立かくりつはかるべきである。なお、在宅ざいたくALS患者かんじゃ主治医しゅじいたいしては、ALS
かんする専門せんもん知識ちしきなどについて情報じょうほう提供ていきょうおこなわれることが必要ひつようである。
○ また、介護かいご保険ほけん制度せいど導入どうにゅうともない、保健所ほけんじょ保健ほけん難病なんびょう患者かんじゃへのかかわり
よわまったという指摘してきがあるが、在宅ざいたくALS患者かんじゃ支援しえんするチームケア体制たいせいかく
だてうえで、医療いりょうのニーズがたか患者かんじゃにとって、各種かくしゅサービスが最適さいてきわせ
となるようにするためには、保健所ほけんじょ保健ほけんとうになうべき総合そうごうてき調整ちょうせい機能きのうはこれ
までと同様どうよう重要じゅうようであり、今後こんごとも当該とうがい機能きのう充実じゅうじつ強化きょうかはかるべきである。
C 在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんする機器きき開発かいはつ
○ たんの自動じどう吸引きゅういん装置そうちとう在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんする機器きき開発かいはつ普及ふきゅう促進そくしんは、
患者かんじゃおよ家族かぞく負担ふたん軽減けいげんするものであることから、つづ機器きき研究けんきゅうひらく
はつ促進そくしんはかるための措置そちこうじるべきである。
D 家族かぞく休息きゅうそく(レスパイト)の確保かくほ
家族かぞく必要ひつよう休息きゅうそく(レスパイト)を確保かくほし、在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょう
向上こうじょうはかるため、今後こんごとも、難病なんびょう患者かんじゃとうのホームヘルプサービス事業じぎょう、ショー
トスティやディサービス事業じぎょうなどの各種かくしゅ施策しさく充実じゅうじつはかっていく必要ひつようがある。
○ なお、都道府県とどうふけん市町村しちょうそんにおいて、独自どくじ先進せんしんてき事業じぎょうんでい
るところもあり、これらの施策しさく有効ゆうこう活用かつようされ、また、各地かくちにおける
参考さんこうとなるように、各種かくしゅ施策しさく情報じょうほう提供ていきょう周知しゅうちつとめるべきである。
(2) 入院にゅういん在宅ざいたく療養りょうよう的確てきかくわせ
@ 入院にゅういんから在宅ざいたくへの円滑えんかつ移行いこう
在宅ざいたくへの移行いこう判断はんだんは、医師いし判断はんだんもとづくものであるが、患者かんじゃ病状びょうじょう
患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょうまえた、適切てきせつ退院たいいん指導しどう実施じっし促進そくしんするため、退院たいいん
指導しどう基本きほんてきなルールづくりが必要ひつようである。
A 緊急きんきゅうとう入院にゅういん施設しせつ確保かくほ
患者かんじゃ病態びょうたい急変きゅうへんなどに対応たいおうするため、入院にゅういん施設しせつ確保かくほするための施策しさく
充実じゅうじつ必要ひつようである。

2、 たんの吸引きゅういんについて
(1) たんの吸引きゅういん安全あんぜん実施じっし
@ 専門せんもんてきはいたんほう普及ふきゅう
専門せんもんてきはいたんほう体位たいいはいたんほう呼吸こきゅう介助かいじょほう(スクィージング)、けい
ほう振動しんどうほうなど)が適切てきせつ実施じっしされれば、たんの吸引きゅういん回数かいすう減少げんしょうさせることがで
きることから、たんの吸引きゅういんともな患者かんじゃおよ家族かぞく負担ふたん軽減けいげんはかるためにも、せん
もんてきはいたんほう普及ふきゅう促進そくしんつとめる必要ひつようがある。
A 日常にちじょうてきなたんの吸引きゅういんかんする適切てきせつ対応たいおう
日常にちじょうてきなたんの吸引きゅういんについては、行為こうい危険きけんせいおうじた適切てきせつ対応たいおう(プ
ロトコル)をしめすことが必要ひつようである。
(2) 家族かぞく以外いがいものによるたんの吸引きゅういんについて
家族かぞく以外いがいもの医師いしおよ看護かんご職員しょくいん以外いがいものをいう。以下いか家族かぞく以外いがい
もの」という)によるたんの吸引きゅういん是非ぜひろんじるのであれば、医療いりょう福祉ふくし関係かんけい
それぞれの役割やくわり分担ぶんたんふくめて、在宅ざいたく医療いりょうたずさわるものおこな業務ぎょうむ在宅ざいたく医療いりょうそのも
ののありかたについての議論ぎろん必要ひつようであるという意見いけんがあった。
○ これにたいし、当面とうめんする問題もんだいについて、つぎのような対応たいおういそぐべきである
との意見いけんおおかった。
○ ALS患者かんじゃたいする家族かぞく以外いがいものによるたんの吸引きゅういんについては、医師いし
看護かんご職員しょくいんにより十分じゅうぶんにサービスが提供ていきょうされるならば、実施じっしする必要ひつようはないとこう
えられる。
○ しかしながら、在宅ざいたく療養りょうよう現状げんじょうにかんがみれば、家族かぞく以外いがいものによるた
んの吸引きゅういん実施じっしについても、一定いってい条件じょうけんしたでは当面とうめん措置そちとしておこなうこともや
むをないものとかんがえられる。この場合ばあいにおいても、医療いりょうサービスをける機会きかい
ざされることのないようにすべきである。
○ なお、このあつかいについては、訪問ほうもん看護かんごサービスのさらなる充実じゅうじつやたん
自動じどう吸引きゅういん装置そうち開発かいはつ普及ふきゅう進展しんてんとう今後こんごのおける在宅ざいたく療養りょうよう環境かんきょう変化へんかおう
て、適宜てきぎ適切てきせつ見直みなおすことが必要ひつようである。
以下いかは、家族かぞく以外いがいもの患者かんじゃたいしてたんの吸引きゅういんおこな場合ばあい条件じょうけんしめせ
したものである。
@ 療養りょうよう環境かんきょう管理かんり
主治医しゅじいは、患者かんじゃ病状びょうじょう把握はあくし、退院たいいん可能かのうかどうかについても判断はんだん
おこなう。
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、患者かんじゃ入院にゅういんから在宅ざいたく移行いこうするまえに、当該とうがい患者かんじゃ
ついて、家族かぞく専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけん家族かぞく以外いがいものとう
もの在宅ざいたく療養りょうようかかわるもの役割やくわり連携れんけい体制たいせいなどの状況じょうきょう把握はあく確認かくにんする。
主治医しゅじいは、患者かんじゃ家族かぞくたいして、在宅ざいたく移行いこうすることについて、事前じぜん
説明せつめい」を適切てきせつおこない、「同意どうい」を適正てきせいる。
家族かぞくは、患者かんじゃ在宅ざいたくへの移行いこうそなえ、物品ぶっぴんとう必要ひつよう準備じゅんび関係かんけいしゃ連携れんけい
したおこなう。
家族かぞく地域ちいき主治医しゅじい専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけんいえ
ぞく以外いがいものとう患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうようかかわるものは、患者かんじゃ在宅ざいたく移行いこうしたのちも、相互そうご
密接みっせつ連携れんけい確保かくほする。
A 在宅ざいたく患者かんじゃ適切てきせつ医学いがくてき管理かんり
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、当該とうがい患者かんじゃについて、定期ていきてき診療しんりょう訪問ほうもん看護かんごくだり
い、適切てきせつ医学いがくてき管理かんりおこなう。
B 家族かぞく以外いがいものたいする教育きょういく
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、家族かぞく以外いがいものたいして、ALSやたんの吸引きゅういんせき
する必要ひつよう知識ちしき習得しゅうとくさせるとともに、当該とうがい患者かんじゃについてのたんの吸引きゅういん方法ほうほうにつ
いての指導しどうおこなう。
C 患者かんじゃとの関係かんけい
患者かんじゃは、必要ひつよう知識ちしきおよびたんの吸引きゅういん方法ほうほう習得しゅうとくした家族かぞく以外いがいものたい
してたんの吸引きゅういんについて依頼いらいするとともに、当該とうがい家族かぞく以外いがいもの自己じこのたんの吸
実施じっしすることについて文書ぶんしょにより同意どういする。
D 医師いし看護かんご職員しょくいんとの連携れんけいによる適正てきせいなたんの吸引きゅういん実施じっしちゅう別紙べっしさん
あきら
適切てきせつ医学いがくてき管理かんりした当該とうがい患者かんじゃたいして適切てきせつ訪問ほうもん看護かんご体制たいせいがとられ
ていることを原則げんそくとし、当該とうがい家族かぞく以外いがいものは、主治医しゅじい看護かんご職員しょくいん指導しどうもとで、
家族かぞくおよ主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんとの連携れんけいみつにして、適正てきせいなたんの吸引きゅういん実施じっしする。
○ この場合ばあいにおいて、気管きかんカニューレ下端かたんよりはいがわ気管きかんない吸引きゅういんについて
は、迷走めいそう神経しんけいそう刺激しげきすることにより、呼吸こきゅう停止ていししん停止ていしこす可能かのうせい
あるなど、危険きけんせいたかいことから、家族かぞく以外いがいものおこなうたんの吸引きゅういん範囲はんいは、くち
鼻腔びこうない吸引きゅういんおよ気管きかんカニューレ内部ないぶまでの気管きかんない吸引きゅういん限度げんどとする。
主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんは、定期ていきてき当該とうがい家族かぞく以外いがいものがたんの吸引きゅういん適正てきせい
おこなうことができていることを確認かくにんする。
E 緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほ
家族かぞく地域ちいき主治医しゅじい専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけんいえ
ぞく以外いがいものとうあいだで、緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほする。

在宅ざいたくALS患者かんじゃのたんの吸引きゅういんにおける訪問ほうもん看護かんご家族かぞく以外いがいものとの連携れんけい

都道府県とどうふけん
                  ↓
 「専門せんもん病院びょういん専門医せんもんい」→    「保健所ほけんじょ」(ALS患者かんじゃ家族かぞくへの相談そうだんささえ
援、地域ちいきれん
↑↓      ↓     ↓ 携、ネットワークづくり、情報じょうほう提供ていきょうとう責務せきむ
 「地域ちいき主治医しゅじい」 → → → 「患者かんじゃ家族かぞく」 ← ヘルパー、ボランティ
とう
 (訪問ほうもん看護かんご指示しじしょ)        ↑             ↑
          ⇔    「訪問ほうもん看護かんごステーション」  (訪問ほうもん看護かんご計画けいかくもと
指導しどう
                           (同行どうこう訪問ほうもん連絡れんらく
相談そうだん報告ほうこく) 
定期ていき訪問ほうもん、24あいだ対応たいおうとう緊急きんきゅう訪問ほうもん

 
 

◆2003/04/22 「難病なんびょうALS:患者かんじゃのたん吸引きゅういん、ヘルパーも可能かのう 厚労省こうろうしょう分科ぶんかかい
 『毎日新聞まいにちしんぶん
 http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030422k0000e040050002c.html

 「厚生こうせい労働省ろうどうしょうの「あらたな看護かんごのありかたかんする検討けんとうかい」の分科ぶんかかいは22にち全身ぜんしん筋肉きんにくうごかなくなる難病なんびょうのALS(すじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう患者かんじゃたいする、たんの吸引きゅういん一定いってい条件下じょうけんかでヘルパーやボランティアにも容認ようにんすべきだとの意見いけんをまとめた。坂口さかぐちつとむ厚労相こうろうしょうちか最終さいしゅう決定けっていする。吸引きゅういん医師いし看護かんごとその指導しどうけた家族かぞくしかみとめられておらず、家族かぞくおも負担ふたんがかかっていた。
 分科ぶんかかい家族かぞく負担ふたん軽減けいげんから、ヘルパーなど家族かぞく以外いがいものによる吸引きゅういんおこなうこともやむをないと結論けつろんけ、その条件じょうけんとして(1)患者かんじゃ文書ぶんしょ同意どういをする(2)主治医しゅじい看護かんご職員しょくいんによる吸引きゅういん指導しどう(3)緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほ――などをげた。
 ALSは原因げんいん不明ふめいすじ委縮いしゅく筋力きんりょく低下ていか進行しんこうする病気びょうきで、根本こんぽんてき治療ちりょうほう確立かくりつされていない。症状しょうじょうすすんで人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくすると、第三者だいさんしゃ一定いってい時間じかんごとにのどにかん挿入そうにゅうし、たんを吸引きゅういんする必要ひつようがある。吸引きゅういん法的ほうてきには医療いりょう行為こういだが、主治医しゅじいなどが十分じゅうぶん対応たいおうすることができないため、家族かぞくによる実施じっし例外れいがいてきみとめられている。
 しかし、ヘルパーなどによる実施じっし緊急きんきゅうしかみとめられておらず、家族かぞくが24あいだっているれいおおい。やく30ふんごとに吸引きゅういん必要ひつよう場合ばあいもあり、患者かんじゃ団体だんたい昨年さくねん11がつ、「患者かんじゃ家族かぞく共倒ともだおれになる」としてへルパーなどの吸引きゅういんみとめるよう、坂口さかぐち厚労相こうろうしょう要望ようぼうしていた。
 難病なんびょう患者かんじゃ医療いりょう助成じょせいする特定とくてい疾患しっかん治療ちりょう研究けんきゅう事業じぎょう適用てきようけているALS患者かんじゃは6180にん(01年度ねんどまつ現在げんざい)。」【須山すやまつとむ
毎日新聞まいにちしんぶんがつ22にち] ( 2003-04-22-15:24 )

 
 

◆2003/04/23 「「たん吸引きゅういん」、ヘルパーらに解禁かいきん ALS患者かんじゃかぎり」
 『朝日新聞あさひしんぶん』2003/04/23

 「医療いりょう行為こういとされるたんの吸引きゅういんについて、厚生こうせい労働省ろうどうしょう分科ぶんかかいは22にち自宅じたく療養りょうようするすじ萎縮いしゅく(いしゅく)せいがわさく硬化こうかしょう(ALS)の患者かんじゃかぎり、一定いってい条件じょうけんでホームヘルパーらにもみとめる方向ほうこうでまとまった。人工じんこう呼吸こきゅうをつけたALS患者かんじゃのたん吸引きゅういんは24あいだやすみなく必要ひつようで、医師いし看護かんごでは十分じゅうぶん対応たいおうができないために家族かぞく負担ふたんおおきく、患者かんじゃ団体だんたい要望ようぼうしていた。
 医師いしほうは、医師いし以外いがい業務ぎょうむとして医療いりょう行為こういをすることをきんじている。看護かんご医師いし指示しじ可能かのうで、在宅ざいたく療養りょうようでは患者かんじゃ家族かぞく事実じじつじょうみとめられてきた。医療いりょう行為こうい定義ていぎした明文あきふみ規定きていはないが、のどや気道きどうにたまったたんの吸引きゅういん医療いりょう行為こういとされてきた。現実げんじつには家族かぞくからのもとめにおうじて実施じっししているヘルパーもいる。
 分科ぶんかかいでは、たん吸引きゅういん医療いりょう行為こういとの解釈かいしゃくえないまま、十分じゅうぶん訪問ほうもん看護かんご体制たいせいととのうまでの措置そちとして、一定いってい条件じょうけん家族かぞく以外いがいのヘルパーやボランティアらにもみとめることでほぼ合意ごういした。
 条件じょうけんとして▽主治医しゅじい看護かんごから吸引きゅういん方法ほうほう指導しどうける▽患者かんじゃ自身じしん文書ぶんしょ同意どういする▽主治医しゅじいらとの緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほ――などをげている。
 人工じんこう呼吸こきゅうけて自宅じたく療養りょうようしている患者かんじゃやくまんにん、うちALS患者かんじゃやく1100にん推計すいけいされる。きんジストロフィーなどべつ病気びょうき患者かんじゃにもみとめるかは、ここでは議論ぎろんされていない。」

 
 

◆Date: Mon, 21 Apr 2003 05:03:19 +0900
 ヘルパーとう吸引きゅういん問題もんだいTV放映ほうえいのおらせ

各位かくい
 日本にっぽんALS協会きょうかい理事りじ金沢かなざわです。
 4がつ26にち)18:30〜19:00 TBSニュースのもり
 ヘルパーとう吸引きゅういん問題もんだいげられる予定よていになって
 いますのでおらせします。
  今回こんかい東京とうきょう世田谷せたがやのALS患者かんじゃさんたくでヘルパー
 さんが吸引きゅういんをしている場面ばめん放映ほうえいし、げたものになると
 いています。
  ご家族かぞく介護かいご事業じぎょうしょもオープンになり、いろいろな外圧がいあつ
 かかるかもれないことを承知しょうちうえでのことです。
 現在げんざい厚生こうせい労働省ろうどうしょう政局せいきょく設置せっち分科ぶんかかい吸引きゅういん問題もんだい検討けんとう
 され、世間せけんでクローズアップされていることもあり、4がつからはじめ
 まった支援しえんによるヘルパー派遣はけんにおいて、一部いちぶ
 「ヘルパーが吸引きゅういんをしてはいけない」ことがいちめんてき強調きょうちょうされ
 こまった患者かんじゃ家族かぞくがでてきています。
  今回こんかい放映ほうえいで、もし事業じぎょうしょ家族かぞく圧力あつりょくがかかるようなことが
 あれば、断固だんこたる抗議こうぎ支援しえん必要ひつようおもっています。
  責任せきにんは「ヘルパーとう介護かいごじん吸引きゅういんができなければ患者かんじゃ家族かぞく
 が共倒ともだおれになるので改善かいぜんしてしい」との要望ようぼうをしているのにも
 かかわらず、対応たいおうできていない、厚生こうせい労働省ろうどうしょうにあるとおもっております。

  4がつ22にち)10:00〜12:00 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 9かい会議かいぎしつ
 だいかい分科ぶんかかい開催かいさいされます。都合つごうのつくかたはできるだけ参加さんか
 傍聴ぼうちょうしてください。15にち分科ぶんかかいではおもにこれまでの議論ぎろん整理せいり
 と家族かぞく吸引きゅういん実施じっし法的ほうてき是非ぜひ検討けんとうされました。傍聴ぼうちょうしたかぎり
 では坂口さかぐち大臣だいじん先日せんじつ記者きしゃ質問しつもんたいし「意見いけんがまとまらなければ
 両論りょうろん併記へいきでもやむをえない。その場合ばあいわたし結論けつろんす」との答弁とうべん
 あってか、看護かんごしょく関係かんけい委員いいんは「ヘルパーとう介護かいごじん吸引きゅういん実施じっし」につ
 いて是非ぜひ見解けんかいについてはっきり表明ひょうめいせず、議論ぎろんわず、まがえ
 糾のかんすらけました。
 分科ぶんかかい結論けつろん両論りょうろん併記へいき大臣だいじん決断けつだんあおぐなどの結果けっかになるよう
 なことは、むずかしい問題もんだいとはいえ、かく分野ぶんや有識者ゆうしきしゃが3ヶ月かげつ検討けんとうされ
 ており、非常ひじょう残念ざんねんなことであり、いったいだれのために検討けんとうかいをして
 いるのかとの感想かんそういだかざるをえません。
 分科ぶんかかい委員いいん鋭意えいい検討けんとうをおねがいするとともに、関係かんけいしゃみなさんの注視ちゅうし
 びかけます。

 金沢かなざわ 公明こうめい
 E−Mail zad97059@pine.zero.ad.jp

◆「ALSをたのしくきる」のビデオライブコーナーに録画ろくが
 http://www.alpha-planning.com/als_enjoy.html

 
 

◆2003/05/02 「ALS たんぱくしつ異常いじょうすじ萎縮いしゅく──国際こくさいチーム確認かくにん
 『読売新聞よみうりしんぶん』2003/05/02朝刊ちょうかん

 「宇宙うちゅうろん有名ゆうめい英国えいこくのホーキング博士はかせがかかっていることられる「すじ萎縮いしゅくがわさく硬化こうかしょう(ALS)」などの難病なんびょうは、神経しんけい細胞さいぼうない老廃ろうはいぶつはこぶたんぱくしつ「ダイニン」の異常いじょうきることを,通信つうしん総合そうごう研究所けんきゅうじょ平岡ひらおかやすしグループリーダーらが参加さんかするにちえいどく国際こくさい研究けんきゅうチームがマウスの実験じっけん確認かくにんした。成果せいかは2にちづけべい科学かがくサイエンスに掲載けいさいされる。
 ダイニンはヒトから酵母こうぼきんまでひろ存在そんざいし、細胞さいぼうない物質ぶっしつはこ役割やくわりっている。動物どうぶつ神経しんけい細胞さいぼうでは、細胞さいぼうからながびて情報じょうほうつたえる「じくさく」の末端まったんから、老廃ろうはいぶつ回収かいしゅうしていることがられていた。
 研究けんきゅうチームは、ダイニンに異常いじょうこしたマウスが、神経しんけい細胞さいぼう異常いじょう進行しんこうさせて筋肉きんにく萎縮いしゅくするALSなどの難病なんびょう同様どうよう症状しょうじょうこすことを発見はっけん。その神経しんけい細胞さいぼうには老廃ろうはいぶつ大量たいりょう蓄積ちくせき神経しんけい細胞さいぼう死滅しめつしていたため、ダイニンのうごきを観察かんさつ正常せいじょう場合ばあい時速じそく3ミリ前後ぜんこううごくのに、異常いじょうなものはおそくなり、半分はんぶん停止ていししていた。」

◆2003/05/02 「<ALS>原因げんいんたんぱくしつめる にちどくえい研究けんきゅうグループ」
 毎日新聞まいにちしんぶんニュース速報そくほう

 「筋肉きんにく次第しだいうごかなくなる神経しんけい難病なんびょうすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)をこすとられるたんぱくしつを、通信つうしん総合そうごう研究所けんきゅうじょなど日本にっぽん、ドイツ、英国えいこく共同きょうどう研究けんきゅうグループがマウスを使つかった実験じっけんめた。同様どうようのたんぱくしつ人間にんげんにも存在そんざいしており、人間にんげん患者かんじゃおな仕組しくみで発症はっしょうしている可能かのうせいたかいという。早期そうき診断しんだん治療ちりょうにつながる成果せいかで、2にち発行はっこうべい科学かがく「サイエンス」に発表はっぴょうした。
 研究けんきゅうグループは、遺伝子いでんし無作為むさくい破壊はかいしたマウスの受精卵じゅせいらんそだて、成長せいちょうしたマウスのうち、ALSの症状しょうじょうしめしたマウスを解析かいせきした。
 その結果けっか、ALSマウスは、「ダイニン」とばれるたんぱくしつ構成こうせいするアミノ酸あみのさん配列はいれつが、通常つうじょうとはちがっていることがかった。
 ダイニンは神経しんけい細胞さいぼう神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつなどをはこはたらきがあり、この異常いじょう原因げんいんでマウスの成長せいちょうとともに神経しんけい細胞さいぼうかず減少げんしょうし、筋肉きんにくはたらきも低下ていかしたとかんがえられるという。
 ALSは、やくわり患者かんじゃ原因げんいん特定とくていされていなかった。」[2003-05-02-03:10]

◆2003/05/02 「運動うんどう神経しんけい異常いじょう仕組しく解明かいめい 難病なんびょうのALSなど」
 共同通信きょうどうつうしん

 「難病なんびょうすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)など運動うんどう神経しんけい異常いじょうによる疾患しっかんは、神経しんけい細胞さいぼうなか物質ぶっしつ輸送ゆそうする分子ぶんし異常いじょう原因げんいんひとつであることを、通信つうしん総合そうごう研究所けんきゅうじょ関西かんさい先端せんたん研究けんきゅうセンター(神戸こうべ)の平岡ひらおかやすしグループリーダーらがマウスで解明かいめい、2にちづけべい科学かがくサイエンスに発表はっぴょうした。
 平岡ひらおかさんらは、ALSに進行しんこうせい運動うんどう神経しんけい疾患しっかん症状しょうじょうしめすマウスをつくり、遺伝子いでんし調しらべた。その結果けっか神経しんけい細胞さいぼうなか微小びしょうかん沿って、貨車かしゃのように分子ぶんしモーター「ダイニン」の遺伝子いでんしが、正常せいじょうなマウスとことなっていた。
 ダイニンは、神経しんけいまつはし使つかわれた不要ふようタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい処理しょりするため、細胞さいぼうたい運搬うんぱんする役割やくわりになっている。平岡ひらおかさんらは、ダイニンが正常せいじょうはたらかない結果けっか運動うんどう神経しんけい不要ふようタンパク質たんぱくしつがたまるなどして細胞さいぼうぬとみている。
 平岡ひらおかさんは「ひと病気びょうきおなじメカニズムと確認かくにんできれば、診断しんだん治療ちりょう役立やくだつ」とはなしている。」(共同通信きょうどうつうしん)[5がつ2にち551ふん更新こうしん]

◆2003/05/02 老廃ろうはいぶつはこぶたんぱくしつ変異へんい筋肉きんにく委縮いしゅくする難病なんびょうにちえいどくチーム
 時事通信じじつうしんニュース速報そくほう

 運動うんどう神経しんけい障害しょうがいがあり、筋力きんりょく低下ていかするすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)などの難病なんびょうは、「ダイニン」とばれる老廃ろうはいぶつはこぶたんぱくしつ変異へんい原因げんいんひとつとみられることがかった。通信つうしん総合そうごう研究所けんきゅうじょなど日本にっぽん英国えいこく、ドイツの共同きょうどう研究けんきゅうチームがマウスなどの実験じっけん解明かいめいし、2にちづけべい科学かがくサイエンスに発表はっぴょうした。
時事通信社じじつうしんしゃ
[2003-05-02-06:05]

 
 

◆2003/05/05 難病なんびょうALSの進行しんこう抑制よくせいか 岡山大おかやまだい栄養えいよう因子いんし投与とうよ
 共同通信きょうどうつうしんニュース速報そくほう

 「岡山大おかやまだい病院びょういん神経しんけい内科ないか阿部あべ康二こうじ教授きょうじゅ)などがすすめているすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)患者かんじゃ脊髄せきずい(せきずい)に特殊とくしゅタンパク質たんぱくしつ神経しんけい栄養えいよう因子いんし」を直接ちょくせつ投与とうよする臨床りんしょう試験しけんで、患者かんじゃ症状しょうじょう進行しんこうおそくなる効果こうかがうかがえることがよんにちかった。
 最終さいしゅうてき有効ゆうこうせい判定はんていには、さらに多数たすうの、多様たよう症状しょうじょう患者かんじゃたしかめる必要ひつようがあるが、どう教授きょうじゅは、神経しんけい栄養えいよう因子いんし効果こうかみとめられるのは世界せかいでもはじめてとしている。ちか論文ろんぶんにまとめ、学会がっかいなどで発表はっぴょうする。
 ALSは全身ぜんしん筋肉きんにく徐々じょじょ委縮いしゅくする難病なんびょうで、決定的けっていてき薬剤やくざい治療ちりょうほうつかっていない。
 臨床りんしょう試験しけんどう病院びょういん麻酔ますい蘇生そせい(そせい)合同ごうどう○○○ねん十二月じゅうにがつから実施じっし神経しんけい細胞さいぼうぬのをふせ栄養えいよう因子いんし「IGF1」を、患者かんじゃからだんだ微小びしょう容器ようきつうじて脊髄せきずい直接ちょくせつ注入ちゅうにゅうした。
 発病はつびょうさんねん以内いないさんじゅうろくじゅうだい患者かんじゃきゅうにんてい用量ようりょうにん)とろくばいこう用量ようりょうよんにん)のぐんけ、きゅうカ月かげつあいだ継続けいぞくして投与とうよし、手足てあしのまひなどを比較ひかくした結果けっかこう用量ようりょう患者かんじゃてい用量ようりょうぐんくらべ、症状しょうじょうすす速度そくどがほぼ半分はんぶんおさえられたという。
 神経しんけい栄養えいよう因子いんしタンパク質たんぱくしつのため、静脈じょうみゃく注射ちゅうしゃ経口けいこう投与とうよではのう脊髄せきずい直接ちょくせつとどかない。(りょう)」[2003-05-05-07:57]

 
 

厚生こうせい労働省ろうどうしょうによるだいかいヘルパーの吸引きゅういん検討けんとうかい結果けっか報告ほうこく

海野うみのさんより
 [maee:0938] 厚生こうせい労働省ろうどうしょうによるだいかいヘルパーの吸引きゅういん検討けんとうかい結果けっか報告ほうこく
 Date: Wed, 14 May 2003 07:44:58 +0900

各位かくい

看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかいだい8かい=最終さいしゅうかい
日時にちじ平成へいせい15ねん5がつ13にち)18:00-20:00
場所ばしょ厚生こうせい労働省ろうどうしょう省議しょうぎしつ(9かい

昨日きのう厚生こうせい労働省ろうどうしょうにて分科ぶんかかい最終さいしゅうかいおこなわれました。報道ほうどうとうにもあるとおり、いえ
ぞく以外いがいものによるたんの吸引きゅういん一定いってい条件じょうけんした暫定ざんていてきみとめることとなるが、
疾患しっかん場所ばしょ限定げんていされていたり、ヘルパーがたんの吸引きゅういんごうとしておこなうものでは
ないので、かならずしもける義務ぎむ発生はっせいしないひとし問題もんだいてんがあります。分科ぶんかかい
報告ほうこくしょあん長文ちょうぶんなのでお時間じかんのあるときに)。

看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい報告ほうこくしょあん

1.はじめに
○ ALS患者かんじゃのたんの吸引きゅういんについては、当該とうがい行為こうい患者かんじゃ身体しんたいおよぼす危険きけんせい
にかんがみ、原則げんそくとして、医師いしまた看護かんご職員しょくいんおこなうべきものとされてきた。
○ 在宅ざいたくALS患者かんじゃにとっては、頻繁ひんぱんにたんの吸引きゅういん必要ひつようであることから、家族かぞく
が24あいだ体制たいせい介護かいごおこなっているなど、患者かんじゃ家族かぞく負担ふたん非常ひじょうおおきくなっ
ており、その負担ふたん軽減けいげんはかることがもとめられている。
○ このような現状げんじょうにかんがみ、在宅ざいたくALS患者かんじゃたいするたんの吸引きゅういん行為こういについ
ての患者かんじゃ家族かぞく負担ふたん軽減けいげんはかるための方策ほうさくについて検討けんとうするため、平成へいせい15
としがつにちとう分科ぶんかかい設置せっちされた。
○ とう分科ぶんかかいにおいては、患者かんじゃ家族かぞく看護かんご職員しょくいん、ヘルパーとう関係かんけいしゃからヒアリ
ングをおこなうなど、在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう生活せいかつしつ向上こうじょうはかるための看護かんごとう
役割やくわりおよびALS患者かんじゃたいするたんの吸引きゅういん行為こうい医学いがくてき法律ほうりつがくてき整理せいりについて、
 かいにわたって検討けんとうしてきたところである。
○ 今般こんぱんとう分科ぶんかかいとして、これまでの議論ぎろん整理せいりし、ほん報告ほうこくしょりまとめた
ので、これを公表こうひょうするものである。

2.在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょう向上こうじょうはかるための措置そちについて
(1) 在宅ざいたく療養りょうようサービスの充実じゅうじつ
@ 施策しさく総合そうごうてき推進すいしん
○ ALS(すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう)は、すじ萎縮いしゅく筋力きんりょく低下ていか特徴とくちょうてき疾患しっかんであ
り、徐々じょじょ全身ぜんしんひろがり、歩行ほこう困難こんなんになるほか、言語げんご障害しょうがい嚥下えんか障害しょうがい呼吸こきゅう障害しょうがい
およぶものであり、病気びょうき進行しんこうにより、コミュニケーションも阻害そがいされ、ベッド
うえ生活せいかついられる患者かんじゃ苦悩くのうはかれない。
○ 患者かんじゃ長期ちょうきにわたる療養りょうよう余儀よぎなくされている状況じょうきょうにあり、人工じんこう呼吸こきゅうそう
ちゃくしながら在宅ざいたく療養りょうようしている患者かんじゃにとっては、頻繁ひんぱんにたんの吸引きゅういん必要ひつようなこと
もあり、患者かんじゃおよ患者かんじゃ介護かいごする家族かぞくにとっての負担ふたんおおきい。
○ こうした現状げんじょうまえ、患者かんじゃのQOLの向上こうじょう患者かんじゃおよ家族かぞく負担ふたん軽減けいげん
はかるため、在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょうさらなる向上こうじょうもとめられており、患者かんじゃいえ
ぞく介護かいごのみに依存いぞんしなくても、円滑えんかつ在宅ざいたく療養りょうよう生活せいかつおくることができるよう、
以下いかのような施策しさく総合そうごうてき推進すいしんしていく必要ひつようがある。
A 訪問ほうもん看護かんごサービスの充実じゅうじつしつ向上こうじょう
 ○ 在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう生活せいかつ支援しえんするためには、訪問ほうもん看護かんごサービスが十分じゅうぶん
提供ていきょうされることが重要じゅうようであり、つづ訪問ほうもん看護かんごサービスの充実じゅうじつはかっていく
ことがもとめられる。
 ○ また、在宅ざいたくALS患者かんじゃ必要ひつようなときに適切てきせつ訪問ほうもん看護かんごサービスをけるこ
とができるようにするためには、診療しんりょう報酬ほうしゅうさだめられた回数かいすうえる訪問ほうもん看護かんご
費用ひよう補助ほじょしている「在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう特定とくてい疾患しっかん患者かんじゃ訪問ほうもん看護かんご治療ちりょう研究けんきゅう事業じぎょう
積極せっきょくてき活用かつようするよう、実施じっし主体しゅたいである都道府県とどうふけんたいして事業じぎょう周知しゅうち徹底てってい
り、その取組とりくみ促進そくしんしていく必要ひつようがある。
○ さらに、24あいだ巡回じゅんかいがた訪問ほうもん看護かんご実施じっしけては、どういちにちに、一人ひとり
ようしゃたいし、複数ふくすう訪問ほうもん看護かんご事業じぎょうしょ訪問ほうもん看護かんご実施じっしする医療いりょう機関きかんおよ訪問ほうもん看護かんご
ステーションをいう。以下いかおなじ。)からふくすうかい訪問ほうもん看護かんごおこなえるようにする必
ようがあることから診療しんりょう報酬ほうしゅうじょう要件ようけんについて検討けんとうすることがのぞまれる。
○ 訪問ほうもん看護かんごしつ確保かくほについては、訪問ほうもん看護かんごたいする研修けんしゅう潜在せんざい看護かんごたい
する研修けんしゅうとう訪問ほうもん看護かんごサービスをになうべき看護かんご職員しょくいんしつたかめるための施策しさくこう
るべきである。
B 医療いりょうサービスと福祉ふくしサービスの適切てきせつ連携れんけい確保かくほ
○ ALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんしては、医療いりょう機関きかん訪問ほうもん看護かんご事業じぎょうしょ訪問ほうもん
介護かいご事業じぎょうしょなどのサービス提供ていきょう機関きかん、あるいは、都道府県とどうふけんとう保健所ほけんじょ市区しく町村ちょうそん
担当たんとう部局ぶきょくなど、医療いりょう福祉ふくしなどの関係かんけい機関きかん多岐たきにわたっているが、各種かくしゅサー
ビスの患者かんじゃへの提供ていきょうについての総合そうごうてき連携れんけい調整ちょうせい十分じゅうぶんとはえない状況じょうきょうにあ
ることから、かく機関きかん相互そうご連携れんけい適切てきせつはかり、地域ちいきでのチームケア体制たいせい確立かくりつ
していくことがもとめられている。このため、くにおよ地方ちほう公共こうきょう団体だんたいにおいて、
つづき、かく機関きかん連携れんけい体制たいせい地域ちいきのチームケア体制たいせい確立かくりつ支援しえんするための施策しさく
こうずるべきである。
○  医学いがくてき管理かんり必要ひつようである在宅ざいたくALS患者かんじゃについては、チームケアたい
せいにおいて、主治医しゅじい入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけ)が中心ちゅうしんとなるべきで
ある。また、患者かんじゃ退院たいいん指導しどうさいしては、医療いりょう福祉ふくし関係かんけいしゃ参加さんかさせるな
ど、入院にゅういん期間きかんちゅうから地域ちいきでのチームケア体制たいせい確立かくりつはかるべきである。なお、ざい
たくALS患者かんじゃ主治医しゅじいたいしては、ALSにかんする情報じょうほう提供ていきょうおこなわれることが必
ようである。また、くにおよ地方ちほう公共こうきょう団体だんたいにおいて、「特定とくてい疾患しっかん医療いりょう従事じゅうじしゃ研修けんしゅう」や
難病なんびょう患者かんじゃとうホームヘルパー養成ようせい研修けんしゅう事業じぎょう」など、医療いりょう福祉ふくし関係かんけいしゃ研修けんしゅう
つづ適切てきせつ実施じっしする必要ひつようがある。
○ また、介護かいご保険ほけん制度せいど導入どうにゅうともない、保健所ほけんじょ保健ほけんとう難病なんびょう患者かんじゃへのかかわりが
よわまったという指摘してきもあるが、在宅ざいたくALS患者かんじゃ支援しえんするチームケア体制たいせい確立かくりつ
うえで、医療いりょうのニーズがたか患者かんじゃにとって、各種かくしゅサービスが最適さいてきわせと
なるようにするためには、保健所ほけんじょ保健ほけんとうになうべき総合そうごうてき調整ちょうせい機能きのうきわめて
重要じゅうようであり、今後こんごとも当該とうがい機能きのう充実じゅうじつ強化きょうかはかるべきである。
 ○ なお、平成へいせい15年度ねんどから開始かいしされる難病なんびょう相談そうだん支援しえんセンター事業じぎょう推進すいしん
るなど、ALS患者かんじゃ家族かぞくたいする相談そうだん支援しえんなどを充実じゅうじつさせる必要ひつようがある。
C 在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんする機器きき開発かいはつ
○ たんの自動じどう吸引きゅういん装置そうちとう在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんする機器きき開発かいはつ普及ふきゅう促進そくしんは、患者かんじゃ
およ家族かぞく負担ふたん軽減けいげんするものであることから、つづ機器きき研究けんきゅう開発かいはつ
普及ふきゅう促進そくしんはかるための措置そちこうじるべきである。
D 家族かぞく休息きゅうそく(レスパイト)の確保かくほ
○ 家族かぞく必要ひつよう休息きゅうそく(レスパイト)を確保かくほし、在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょうむかい
うえはかるため、今後こんごとも、ホームヘルプサービス事業じぎょう、ショートステイやデイ
サービス事業じぎょうなどの各種かくしゅ施策しさく充実じゅうじつはかっていく必要ひつようがある。
○ なお、都道府県とどうふけん市町村しちょうそんにおいて、独自どくじ先進せんしんてき事業じぎょうんでいると
ころもあり、これらの施策しさく有効ゆうこう活用かつようされ、また、各地かくちにおける取組とりくみ参考さんこう
なるように、各種かくしゅ施策しさく情報じょうほう提供ていきょう周知しゅうちつとめるべきである。

(2) 入院にゅういん在宅ざいたく療養りょうよう的確てきかく組合くみあわ
@ 入院にゅういんから在宅ざいたくへの円滑えんかつ移行いこう
○ 在宅ざいたくへの移行いこう判断はんだんは、医師いし判断はんだんもとづくものであるが、患者かんじゃ病状びょうじょうや患
もの療養りょうよう環境かんきょうまえた、適切てきせつ退院たいいん指導しどう実施じっし促進そくしんするため、退院たいいん指導しどう
基本きほんてきなルールづくりが必要ひつようである。
A 緊急きんきゅうとう入院にゅういん施設しせつ確保かくほ
○ 患者かんじゃ病態びょうたい急変きゅうへんなどに対応たいおうするため、つづ入院にゅういん施設しせつ確保かくほするためのほどこせ
さく推進すいしん必要ひつようである。

3.たんの吸引きゅういん行為こういについて
(1) たんの吸引きゅういん安全あんぜん実施じっし
@ 専門せんもんてきはいたんほう普及ふきゅう
○ 専門せんもんてきはいたんほう体位たいいはいたんほう呼吸こきゅう介助かいじょほう(スクィージング)、けいほう
振動しんどうほうなど)が適切てきせつ実施じっしされれば、たんの吸引きゅういん回数かいすう減少げんしょうさせることができ
ることから、たんの吸引きゅういんともな患者かんじゃおよ家族かぞく負担ふたん軽減けいげんはかるためにも、専門せんもん
てきはいたんほう普及ふきゅう促進そくしんつとめる必要ひつようがある。
A 日常にちじょうてきなたんの吸引きゅういんかんする適切てきせつ対応たいおう
○ 日常にちじょうてきなたんの吸引きゅういんについては、行為こうい危険きけんせいおうじた適切てきせつ対応たいおう(プロト
コル)をしめすことが必要ひつようである。

(2) 家族かぞく以外いがいものによるたんの吸引きゅういんについて

○ たんの吸引きゅういんは、その危険きけんせい考慮こうりょすれば、医師いしまた看護かんご職員しょくいんおこなうことがはら
のりであり、ALS患者かんじゃたいする家族かぞく以外いがいもの医師いしおよ看護かんご職員しょくいんのぞく。以下いか
家族かぞく以外いがいもの」という。)によるたんの吸引きゅういんについては、医師いしおよ看護かんご職員しょくいん
より十分じゅうぶんにサービスが提供ていきょうされるならば、実施じっしする必要ひつようはないとかんがえられる。
○ しかしながら、たんの吸引きゅういん頻繁ひんぱんおこな必要ひつようがあることから、だい部分ぶぶん在宅ざいたく
ALS患者かんじゃにおいて、医師いし看護かんご職員しょくいんによるたんの吸引きゅういんくわえて、家族かぞくおこなって
いるのが現状げんじょうであり、家族かぞく負担ふたん軽減けいげんもとめられている。このような在宅ざいたく療養りょうよう
現状げんじょうにかんがみれば、家族かぞく以外いがいものによるたんの吸引きゅういん実施じっしについても、一定いってい
条件じょうけんしたでは、当面とうめん措置そちとしておこなうこともやむをないものとかんがえられる。こ
場合ばあいにおいても、医療いりょうサービスをける機会きかいざされることのないよう、
およ看護かんご職員しょくいん積極せっきょくてきかかわっていくべきである。
○ なお、この取扱とりあつかいについては、訪問ほうもん看護かんごサービスのさらなる充実じゅうじつやたんの自動じどう
吸引きゅういん装置そうち開発かいはつ普及ふきゅう進展しんてんとう今後こんごにおける在宅ざいたく療養りょうよう環境かんきょう変化へんかおうじて、てき
むべ適切てきせつ見直みなおすことが必要ひつようであり、まずは3ねん今回こんかい措置そち実施じっしじょうきょうざい
たくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょう整備せいびじょうきょうとうについて確認かくにんすべきである。
○ また、今回こんかい措置そち在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう環境かんきょう現状げんじょうにかんがみ、当面とうめんやむ
ない措置そちとして実施じっしするものであって、ホームヘルパー業務ぎょうむとして位置付いちづ
られるものではないが、医療いりょう福祉ふくし関係かんけい、それぞれの役割やくわり分担ぶんたんふくめて、在宅ざいたく
医療いりょうたずさわるものおこな業務ぎょうむ在宅ざいたく医療いりょうそのもののかたについての議論ぎろん必要ひつよう
あるという意見いけんもあり、これについては、今後こんご検討けんとうすべき課題かだいであるとかんがえる。
○ 以下いかは、家族かぞく以外いがいもの患者かんじゃたいしてたんの吸引きゅういんおこな場合ばあい条件じょうけんしめした
ものである。
療養りょうよう環境かんきょう管理かんり
○ 入院にゅういんさき医師いしは、患者かんじゃ病状びょうじょうとう把握はあくし、退院たいいん可能かのうかどうかについて総合そうごう
てき判断はんだんおこなう。
○ 入院にゅういんさき医師いしおよ看護かんご職員しょくいんは、患者かんじゃ入院にゅういんから在宅ざいたく移行いこうするまえに、とう該患
ものについて、家族かぞく在宅ざいたくのかかりつけ看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけん家族かぞく以外いがい
ものとう患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうようかかわるもの役割やくわり連携れんけい体制たいせいなどの状況じょうきょう把握はあく確認かくにんする。
○ 入院にゅういんさき医師いしは、患者かんじゃ家族かぞくたいして、在宅ざいたく移行いこうすることについて、事前じぜん
説明せつめい適切てきせつおこない、患者かんじゃ理解りかいる。
○ 入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけおよ看護かんご職員しょくいんは、患者かんじゃ在宅ざいたくへの移行いこう
そなえ、医療いりょう機器きき衛生えいせい材料ざいりょうとう必要ひつよう準備じゅんび関係かんけいしゃ連携れんけいしたおこなう。医療いりょう機器きき
衛生えいせい材料ざいりょうとうについては、患者かんじゃ状態じょうたいわせ、入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけ
必要ひつようかつ十分じゅうぶん患者かんじゃ提供ていきょうすることが必要ひつようである。
○ 家族かぞく入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけ看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけん家族かぞく
以外いがいものとう患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうようかかわるものは、患者かんじゃ在宅ざいたく移行いこうしたのちも、相互そうごみつ
せっ連携れんけい確保かくほする。

在宅ざいたく患者かんじゃ適切てきせつ医学いがくてき管理かんり
○ 入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけおよ看護かんご職員しょくいんは、当該とうがい患者かんじゃについて、じょう
てき診療しんりょう訪問ほうもん看護かんごおこない、適切てきせつ医学いがくてき管理かんりおこなう。

家族かぞく以外いがいものたいする教育きょういく
○ 入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけおよ看護かんご職員しょくいんは、家族かぞく以外いがいものたい
て、ALSやたんの吸引きゅういんかんする必要ひつよう知識ちしき習得しゅうとくさせるとともに、当該とうがい患者かんじゃ
ついてのたんの吸引きゅういん方法ほうほうについての指導しどうおこなう。

患者かんじゃとの関係かんけい
○ 患者かんじゃは、必要ひつよう知識ちしきおよびたんの吸引きゅういん方法ほうほう習得しゅうとくした家族かぞく以外いがいものたいして
たんの吸引きゅういんについて依頼いらいするとともに、当該とうがい家族かぞく以外いがいもの自己じこのたんの吸引きゅういん
実施じっしすることについて、文書ぶんしょにより同意どういする。

医師いしおよ看護かんご職員しょくいんとの連携れんけいによる適正てきせいなたんの吸引きゅういん実施じっし
ちゅう別紙べっし参照さんしょう
○ 適切てきせつ医学いがくてき管理かんりもとで、当該とうがい患者かんじゃたいして適切てきせつ訪問ほうもん看護かんご体制たいせいがとられて
いることを原則げんそくとし、当該とうがい家族かぞく以外いがいものは、入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけ
およ看護かんご職員しょくいん指導しどうもとで、家族かぞく入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけおよ看護かんご
職員しょくいんとの連携れんけいみつにして、適正てきせいなたんの吸引きゅういん実施じっしする。
○ この場合ばあいにおいて、気管きかんカニューレ下端かたんよりはいがわ気管きかんない吸引きゅういんについては、
迷走めいそう神経しんけいそうを刺激しげきすることにより、呼吸こきゅう停止ていししん停止ていしこす可能かのうせいがあ
るなど、危険きけんせいたかいことから、家族かぞく以外いがいものおこなうたんの吸引きゅういん範囲はんいは、くちはな
腔内吸引きゅういんおよ気管きかんカニューレ内部ないぶまでの気管きかんない吸引きゅういん限度げんどとする。
○ 入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけおよ看護かんご職員しょくいんは、定期ていきてきに、当該とうがい家族かぞく
そとものがたんの吸引きゅういん適正てきせいおこなうことができていることを確認かくにんする。

緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほ
○ 家族かぞく入院にゅういんさき医師いし在宅ざいたくのかかりつけ看護かんご職員しょくいん保健所ほけんじょ保健ほけんおよいえ
ぞく以外いがいものとうあいだで、緊急きんきゅう連絡れんらく支援しえん体制たいせい確保かくほする。

4 おわりに
○ ほん検討けんとうかいでは、在宅ざいたくALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう環境かんきょう向上こうじょうはかるとともに、患者かんじゃ
およ家族かぞく負担ふたん軽減けいげんする観点かんてんから、必要ひつよう措置そちについて検討けんとうかさねてきた。
○ これらの措置そち有効ゆうこう機能きのうするためには、在宅ざいたくALS患者かんじゃ療養りょうよう生活せいかつ支援しえん
する関係かんけいしゃ一体いったいとなってむことが不可欠ふかけつであり、くにおよ地方ちほう公共こうきょう団体だんたい
はじめ、関係かんけいしゃさらなる努力どりょく期待きたいするとともに、これらの措置そちつうじて、患者かんじゃ
家族かぞく療養りょうよう環境かんきょう向上こうじょうしていくことがのぞまれる。


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日本にっぽんALS協会きょうかい茨城いばらきけん支部しぶ 海野うみの 幸太郎こうたろう
mail:kotaro_unno@mui.biglobe.ne.jp
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◆2003/05/14 「<ALS治療ちりょう>メチルコバラミンの大量たいりょう投与とうよ鈍化どんか 徳島とくしま大発だいはつ
 毎日新聞まいにちしんぶんニュース速報そくほう

 「全身ぜんしん筋肉きんにく次第しだいうごかなくなる難病なんびょうすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)の進行しんこうを、ビタミンB12に物質ぶっしつ・メチルコバラミンの大量たいりょう投与とうよおくらせられる可能かのうせいがあることがかり、徳島大とくしまだい医学部いがくぶかじりゅう教授きょうじゅらのグループが13にち発表はっぴょうした。副作用ふくさようちいさいといい、どうグループは、今後こんご研究けんきゅうかさね、くすりとしての実用じつよう目指めざす。
 ALSは発症はっしょう2、3ねん呼吸こきゅうすじがまひし死亡しぼうするか、人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう余儀よぎなくされる。おおくが40さい以上いじょう発症はっしょう全国ぜんこく患者かんじゃやく5000にんがいる。運動うんどう神経しんけい細胞さいぼうあいだ情報じょうほう伝達でんたつ物質ぶっしつグルタミン酸ぐるたみんさん過剰かじょう分泌ぶんぴつ原因げんいんひとつと指摘してきされている。
 どうグループは95ねんがつ〜02ねん10がつグルタミン酸ぐるたみんさん毒性どくせい軽減けいげんするメチルコバラミンを、患者かんじゃ18にんしゅうかい(1かいたり50ミリグラム)、筋肉きんにく注射ちゅうしゃ投与とうよ投与とうよ患者かんじゃ16にん比較ひかくした。
 この結果けっか投与とうよ患者かんじゃ全員ぜんいん観察かんさつ開始かいしから32カ月かげつ以内いない死亡しぼうまたは、人工じんこう呼吸こきゅう使つかわなければならなかったが、投与とうよした患者かんじゃ観察かんさつ期限きげんの02ねん10がつぎても11にん人工じんこう呼吸こきゅうなしで生存せいぞんできた。
 どうグループによると、ALSの唯一ゆいいつくすり、リルゾールはやむかつきなど副作用ふくさようおおきい。これにたいし、メチルコバラミンは元々もともとビタミンB12とちか物質ぶっしつのため、副作用ふくさよう軽度けいどかん機能きのう障害しょうがい皮膚ひふはっしんにかぎられている。」【中村なかむらあつししげる
[2003-05-14-02:05]

◆2003/05/13 難病なんびょうALSの生存せいぞんりつ向上こうじょう 徳島大とくしまだいがビタミンさま物質ぶっしつ
 共同通信きょうどうつうしんニュース速報そくほう

 ビタミンに物質ぶっしつ大量たいりょう投与とうよが、難病なんびょうすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)の進行しんこうおくらせ、生存せいぞんりつたかめる効果こうかがあるとの研究けんきゅう成果せいか徳島大とくしまだいかじりゅう教授きょうじゅ神経しんけい内科ないか)がじゅうにちまでにまとめた。
 横浜よこはまひらかれる日本にっぽん神経しんけい学会がっかいじゅうにち発表はっぴょうする。
 実用じつようにはさらにおおくの患者かんじゃ厳密げんみつ臨床りんしょう試験しけんおこな必要ひつようがあるが、あたらしい治療ちりょうほう開発かいはつむすくことが期待きたいされる。
 ALSは、運動うんどう神経しんけいおかされ筋肉きんにく委縮いしゅくする原因げんいん不明ふめい病気びょうきで、のうない神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつであるグルタミン酸ぐるたみんさん過剰かじょうになり、神経しんけい細胞さいぼう影響えいきょうあたえるのが一因いちいんだとのせつがある。和泉いずみゆいしん助手じょしゅ研究けんきゅうグループは、ビタミンB12に物質ぶっしつ「メチルコバラミン」がグルタミ
さん影響えいきょう軽減けいげんするとかんがえ、患者かんじゃ投与とうよ投与とうよグループにけて調しらべた。
 その結果けっか投与とうよしなかったじゅうろくにんはその半年はんとしねんはちカ月かげつ全員ぜんいん死亡しぼう。これにたいし、しゅうかい注射ちゅうしゃした患者かんじゃじゅうはちにんのうちじゅういちにん投与とうよからいちねんさんねんななカ月かげつたった○○ねんじゅうがつまつ時点じてんで、人工じんこう呼吸こきゅうけずに生存せいぞんしていた。
 かじ教授きょうじゅは「協力きょうりょく企業きぎょうつけ、医療いりょう機関きかん共同きょうどうで、だい規模きぼ臨床りんしょう試験しけん実施じっし効果こうかたしかめたい」とはなしている。(りょう)」[2003-05-13-08:46]

 
 

◆2003/06/12 「難病なんびょう患者かんじゃ支援しえんいそげ 停電ていでん対応たいおうなど、行政ぎょうせい医療いりょう一体いったいで /宮城みやぎ
 『朝日新聞あさひしんぶん』2003/06/12朝刊ちょうかん:27(宮城みやぎ1)

 「先月せんげつ26にち地震じしんをきっかけに各地かくち防災ぼうさい体制たいせい見直みなおしがすすなか、ライフラインの断絶だんぜつ生命せいめいにかかわる難病なんびょう患者かんじゃらへのみのおくれが指摘してきされている。人工じんこう呼吸こきゅうのトラブルや安全あんぜん場所ばしょへの避難ひなんなど、家族かぞくだけではささえきれないためだ。東海とうかい地震じしん予想よそうされる静岡しずおかけんでは支援しえんマニュアルを作成さくせいしており、県内けんないでもサポート体制たいせい整備せいびもとめられている。(まき陽子ようこ
 仙台せんだいいずみかずがわ次男つぐおさん(53)は、けん指定していする特定とくてい疾患しっかんひとつ、すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)のため、10ねん以上いじょうたきりでらす。ALSはせきずい神経しんけいがおかされ、次第しだい全身ぜんしん筋肉きんにくうごかなくなる難病なんびょうだ。かずがわさんは病気びょうきすすんで自分じぶん呼吸こきゅうできないため、電動でんどう人工じんこう呼吸こきゅうと、たんをとるための吸引きゅういん装着そうちゃく機械きかい故障こしょう停止ていしいのちにかかわる。
 自宅じたく介護かいごにあたるつま、はつみさん(50)は「先月せんげつ26にち地震じしんではさいわ機械きかい故障こしょうはなかったけれど、おおきな地震じしん不安ふあんです」とはなす。
 「おっといのち家族かぞくまもる」と、停電ていでんにもおうじられるよう、予備よびのバッテリーや常用じょうよう手動しゅどう器具きぐ用意よういしているが、家屋かおくくずれ、次男つぐおさんの避難ひなん必要ひつようときには家族かぞくちからだけではりない。
 地震じしん機械きかい故障こしょうしても携帯けいたい電話でんわなど通信つうしん手段しゅだんがマヒし、たすけがべないおそれもある。はつみさんは「看護かんごさんや医療いりょう機器ききメーカー、地域ちいきひとなど、出来できるだけおおくのひとにかけつけてもらえるよう、日頃ひごろからおねがいしています」とはなす。
 ALSのほか、パーキンソンびょうやスモンなど、けん特定とくてい疾患しっかん指定していする45難病なんびょう患者かんじゃは1まんにん以上いじょう難病なんびょうだけでなく、交通こうつう事故じこ脳卒中のうそっちゅうなど、だれもがきる可能かのうせいのある事故じこ病気びょうき後遺症こういしょう原因げんいんで、電動でんどう吸引きゅういん使つかって生活せいかつするひとおおくいる。こうしたひとたちにとって、ライフラインの断絶だんぜつはすぐに、生命せいめい影響えいきょうする。
 けん難病なんびょうなかでも症状しょうじょうおもいALS患者かんじゃについて、電力でんりょく会社かいしゃ消防しょうぼう患者かんじゃ存在そんざいらせ、配慮はいりょしてくれるよう4ねんまえ依頼いらいした。患者かんじゃがどこに搬送はんそうされてもすぐに対処たいしょできるよう、病状びょうじょうやかかりつけしるした手帳てちょう配布はいふした。だが、それ以外いがい患者かんじゃへの支援しえんはまだつかずの状態じょうたいだ。
 東海とうかい地震じしん懸念けねんされる静岡しずおかけんでは、こうしたひとたちのために医療いりょう福祉ふくし防災ぼうさい関係かんけいしゃ共同きょうどう難病なんびょう患者かんじゃ支援しえんマニュアルを1がつ作成さくせいした。
 在宅ざいたく患者かんじゃ診察しんさつする仙台せんだい往診おうしんクリニックの川島かわしま孝一こういちろう医師いしは、支援しえん体制たいせい必要ひつようせい強調きょうちょうする。「吸引きゅういん使つか患者かんじゃなかには非常時ひじょうじ代替だいたいできる器具きぐっていないひとおおい。患者かんじゃ自身じしん危機きき管理かんりと、患者かんじゃ家族かぞく支援しえんするための行政ぎょうせい医療いりょう関係かんけいしゃ対応たいおう必要ひつようです」
 【写真しゃしん説明せつめい自宅じたく療養りょうようするかずがわ次男つぐおさんと、介護かいごにあたるつまはつみさん=仙台せんだい市内しないで」

 

◆2003/08/11 「人工じんこう呼吸こきゅうはずれ、ALSの男性だんせい死亡しぼう 医療いりょう事故じこか」
 『朝日新聞あさひしんぶん
 「青森あおもりけん三沢みさわ市立しりつ三沢みさわ病院びょういん坂田さかたゆう院長いんちょう)にすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)で入院にゅういんしている男性だんせい患者かんじゃ(74)の人工じんこう呼吸こきゅうはずれ、患者かんじゃ死亡しぼうしていたことが11にちかった。三沢みさわしょ死因しいんなどを調しらべている。どう病院びょういん医療いりょう事故じこ可能かのうせいがあるとして、記者きしゃ会見かいけんし、公表こうひょうした。
 病院びょういん説明せつめいでは、7にち午前ごぜん時半じはんごろ、男性だんせい人工じんこう呼吸こきゅう異常いじょうしめ警報けいほうったため、看護かんごけつけると、気管きかんない挿入そうにゅうされているチューブと人工じんこう呼吸こきゅう接合せつごうはずれていた。男性だんせい血圧けつあつ低下ていか医師いし蘇生そせい措置そちほどこしていったんは回復かいふくしたが、8にち午前ごぜん10ごろふたた容体ようだい悪化あっかやくあいだくなった。
 男性だんせい重度じゅうどのALS患者かんじゃで、自分じぶんからだうごかすことは出来できない状態じょうたいだったという。」
(08/11 19:39)

◆2003/08/13 「人工じんこう呼吸こきゅう停止ていし患者かんじゃ死亡しぼう 仙台せんだい長町ながまち病院びょういん
 『河北かほく新報しんぽう』2003-08-13

 「仙台せんだい太白たいはく長町ながまち病院びょういん水戸部みとべ秀利ひでとし院長いんちょう)で2にち宮城みやぎ県内けんないの80だい男性だんせい入院にゅういん患者かんじゃ装着そうちゃくしていた人工じんこう呼吸こきゅう停止ていし男性だんせい心肺しんぱい停止ていし状態じょうたいおちいり、2にち死亡しぼうしていたことが13にちかった。人工じんこう呼吸こきゅう電源でんげんプラグがコンセントからはずれたのが原因げんいんとみられ、病院びょういん院内いんない事故じこ調査ちょうさ委員いいんかい設置せっちした。仙台せんだいみなみしょ業務ぎょうむじょう過失かしつ致死ちしうたがいもあるとみて捜査そうさしている。
 病院びょういん説明せつめいによると、2にち午後ごご時半じはんごろ、看護かんご病室びょうしつおとずれたさい男性だんせい顔面がんめんをそうはくにしていた。心肺しんぱい停止ていし状態じょうたいだったため医師いしらが蘇生そせいこころみ、やく25ふん心臓しんぞうがいったんうごしたという。しかし、てい酸素さんそによるのう障害しょうがいのため意識いしき回復かいふくせず、4にち午前ごぜん1136ふん急性きゅうせい循環じゅんかん不全ふぜん死亡しぼうした。
 男性だんせいていはい機能きのうなどのため昨年さくねん11がつ入院にゅういん気管きかん切開せっかいして人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくしていた。
 事故じこ当時とうじ人工じんこう呼吸こきゅう電源でんげんプラグが、ベッドわきかべにあるコンセントからはずれていた。異常いじょうつかる30ふんほどまえのおむつ交換こうかん看護かんご病室びょうしつおとずれたさいは、人工じんこう呼吸こきゅう不具合ふぐあいられなかったという。
 電源でんげんプラグはまわしてロックするタイプ。電源でんげんちるとアラームが仕組しくみになっていたが、音量おんりょう最小さいしょうしぼられていた。4にん部屋へや入院にゅういん患者かんじゃ付添つきそいじんもいたが、アラームが作動さどうしたのかどうかは確認かくにんできていないという。
 会見かいけん水戸部みとべ院長いんちょうは「患者かんじゃ寝返ねがえりもうてない状態じょうたいで、みずか電源でんげんプラグをはず可能かのうせいきわめてひくい。人工じんこう呼吸こきゅう安全あんぜん管理かんり重大じゅうだいがあったとみられる」と陳謝ちんしゃした。
 病院びょういんがわは2にち男性だんせい家族かぞく状況じょうきょう説明せつめい、4にち仙台せんだいみなみしょとどけた。同署どうしょは5にち病院びょういん実況じっきょう見分けんぶんした。仙台せんだい宮城みやぎけん来週らいしゅう検査けんさおこなう。」
2003ねん08がつ13にち水曜日すいようび

◆2003/08/13 「人工じんこう呼吸こきゅうのプラグけ、80だい男性だんせい死亡しぼう 仙台せんだい病院びょういん
 『朝日新聞あさひしんぶん

 「仙台せんだい太白たいはく区長くちょうまち宮城みやぎ厚生こうせい協会きょうかい長町ながまち病院びょういん(158しょう水戸部みとべ秀利ひでとし院長いんちょう)に入院にゅういんしていた宮城みやぎ県内けんないの80だい男性だんせいが、つけていた人工じんこう呼吸こきゅうのプラグがコンセントからけ、死亡しぼうしていたことが13にちあきらかになった。どう病院びょういんは、呼吸こきゅうがとまったことが死亡しぼうにつながったとして遺族いぞく謝罪しゃざいした。宮城みやぎ県警けんけい業務ぎょうむじょう過失かしつ致死ちしうたがいで調しらべている。
 病院びょういん説明せつめいでは、プラグはっただけではけにくいロックしきけるとアラームがるがいたひとはおらず、けた理由りゆう不明ふめいという。
 男性だんせいはい機能きのう低下ていかなどで昨年さくねん11がつ入院にゅういん8月はちがつにち午後ごご時半じはん看護かんご異常いじょうづき、医師いし手当てあてをしたさいにプラグがけていることがかった。男性だんせいは2にち死亡しぼうした。」
(08/13 20:47)

 
 

◆2003/09/03 「「ALS」かた交流こうりゅう 患者かんじゃら1200にん支援しえん制度せいどなど討議とうぎ
 『毎日新聞まいにちしんぶん』2003/09/03:26新潟にいがた

 「全身ぜんしん筋肉きんにく徐々じょじょおとろえていく難病なんびょうすじ委縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(ALS)の患者かんじゃらでつくる団体だんたい「ALSとともたたかあゆかい」はこのほど、新潟にいがた朱鷺とき(とき)メッセで「しんつばさひろげよう」をテーマに全国ぜんこく大会たいかいひらいた。県内けんないがいから患者かんじゃやく50にん家族かぞく、ボランティアらのべやく1200にんあつまり、たがいの闘病とうびょう実際じっさいかたうなど交流こうりゅうひろげていた。
 ALSは運動うんどう神経しんけい次第しだいおかされ、筋肉きんにくうごきが低下ていかしていく。原因げんいん不明ふめいで、くすり治療ちりょうほう確立かくりつされていない。患者かんじゃすう全国ぜんこくやくせんにん県内けんないやく150にんいるという。
 症状しょうじょうすすむとくるまいすや人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう余儀よぎなくされ、外出がいしゅつむずかしくなる。どうかい全国ぜんこく大会たいかい患者かんじゃ家族かぞくがともに遠出とおでをする数少かずすくない機会きかいという。
 専門せんもんまねいたシンポジウムでは、都道府県とどうふけん支援しえん制度せいどにばらつきがある現状げんじょうやヘルパーのありかたなどを討議とうぎした。
 見附みつけ清水しみず国蔵くにぞうさん(50)は、長距離ちょうきょりトラック運転うんてんしゅだった5ねんまえ発病はつびょう徐々じょじょにハンドルがおもかんじるようになっていた。告知こくちされたときはショックで絶望ぜつぼうした。「全国ぜんこく大会たいかいは、ほかの患者かんじゃなに甲斐がいにしているかをつかむ大切たいせつ機会きかいなんです」とはなしていた。」

 

◆2003/10/10 「ALS患者かんじゃ在宅ざいたく支援しえん3かねん計画けいかく 12月に中央ちゅうおう相談そうだん窓口まどぐち設置せっち
 http://club.carenet.co.jp/JM/2003/10/1010_05.asp?SID=

きょう けん看護かんご協会きょうかい中心ちゅうしん体制たいせい整備せいび
 日本にっぽん看護かんご協会きょうかい山崎やまざき摩耶まや常任じょうにん理事りじは8にちどう協会きょうかいのALS(すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう)患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえん3かねん計画けいかくについて、本紙ほんし取材しゅざいおうじた。人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくのALS患者かんじゃは、夜間やかんふく頻繁ひんぱんにたんの吸引きゅういん必要ひつようなことから、患者かんじゃ家族かぞく負担ふたん軽減けいげん目的もくてきに、今年ことし7がつ時限じげん措置そちとして「家族かぞく以外いがいもの」にたんの吸引きゅういんみとめられた。これをけ、きょうは、やく700にんといわれるALS患者かんじゃたいして、看護かんごしょく患者かんじゃニーズに対応たいおうできる体制たいせい整備せいびする計画けいかくてた。
患者かんじゃニーズ把握はあく個別こべつ支援しえん
 計画けいかくの3ほんばしらは、
(1)患者かんじゃニーズの把握はあくなどALS患者かんじゃへの個別こべつてき支援しえん
(2)呼吸こきゅう管理かんり精通せいつうした人材じんざい育成いくせい教育きょういく研修けんしゅうなどのサービス提供ていきょう体制たいせい強化きょうか
(3)政策せいさくてき支援しえん要望ようぼう
となっている。

 ALS患者かんじゃ個別こべつてき支援しえんは、
(1)中央ちゅうおうでのコールセンターの設置せっち
(2)都道府県とどうふけんでの患者かんじゃニーズ把握はあくとサービス提供ていきょう
(3)職能しょくのうあいだ連携れんけい強化きょうか目的もくてきとしたけん看護かんご協会きょうかい主催しゅさいによる関連かんれん職種しょくしゅ懇談こんだんかい
つうじておこなう。

 具体ぐたいてきには、やく700にん在宅ざいたくALS患者かんじゃについて、かく都道府県とどうふけん看護かんご協会きょうかいによる患者かんじゃニーズの把握はあく並行へいこうし、患者かんじゃ家族かぞく看護かんごたいする中央ちゅうおう相談そうだん窓口まどぐち(コールセンター)を12月に設置せっち患者かんじゃやサービスの地域ちいき偏在へんざいまえ、「個別こべつニーズとその対応たいおう、サービス提供ていきょうについて、本人ほんにん了解りょうかいながら把握はあくしていく」(山崎やまざき常任じょうにん理事りじ)かんがえ。都道府県とどうふけん看護かんご協会きょうかい保健所ほけんじょ難病なんびょう担当たんとう保健ほけん訪問ほうもん看護かんごステーションなどに情報じょうほうをフィードバックし、支援しえん体制たいせい構築こうちくする。

推進すいしんリーダーの中央ちゅうおう研修けんしゅう実施じっし
 一方いっぽう、サービス提供ていきょう体制たいせい強化きょうかは、
(1)「看護かんごとうによるALS患者かんじゃ在宅ざいたく療養りょうよう支援しえんかんする分科ぶんかかい報告ほうこくしょ周知しゅうち啓発けいはつ
(2)しつたか看護かんごケアを提供ていきょうするための専門せんもんてき呼吸こきゅう管理かんりケアの研修けんしゅう
(3)人材じんざい育成いくせい確保かくほ
つうじておこなう。

 12月には、かく都道府県とどうふけん教育きょういく研修けんしゅうめんのけんいんやくとなる推進すいしんリーダーの中央ちゅうおう研修けんしゅう実施じっしするほか、訪問ほうもん看護かんごらのこしもおこない、マンパワーの質量しつりょうめん充実じゅうじつむ。

 さらに、現行げんこう制度せいどでは、24あいだ365にち支援しえん体制たいせい構築こうちく経済けいざいてき困難こんなんとのこえ現場げんば訪問ほうもん看護かんごステーションからあがっていることをまえ、診療しんりょう報酬ほうしゅう要望ようぼうで、

(1)長期ちょうき滞在たいざいがたサービスの評価ひょうか
(2)連続れんぞく滞在たいざい評価ひょうか
(3)複数ふくすう訪問ほうもん看護かんごステーションのどういちにち訪問ほうもん評価ひょうか
などを要求ようきゅうしていく。

 また、厚労省こうろうしょう来年度らいねんど予算よさん概算がいさん要求ようきゅうに、訪問ほうもん看護かんご推進すいしん事業じぎょうとして13おくえんまれており、予算よさんとおれば、小規模しょうきぼ機能きのうがた訪問ほうもん看護かんごステーションによるALS患者かんじゃ家族かぞくのためのレスパイトケア(休息きゅうそく)提供ていきょうふくめた24あいだケアモデルや、保健所ほけんじょ難病なんびょう拠点きょてん病院びょういん診療しんりょうしょ訪問ほうもん看護かんごステーションなどの地域ちいき連携れんけいモデル事業じぎょう実施じっしするかまえだ。

 山崎やまざき常任じょうにん理事りじは、24あいだ365にち療養りょうよう支援しえん体制たいせい整備せいびは、「本来ほんらいならくにがやるべきことだが、職能しょくのう団体だんたいとして、患者かんじゃ家族かぞくのために組織そしきをあげてむ」とかたった。

              情報じょうほう提供ていきょう:Japan Medicine(株式会社かぶしきがいしゃじほう)

 

◆2003/12/01 「人工じんこう呼吸こきゅう事故じこ対策たいさくすすまず=基準きじゅん不適合ふてきごう依然いぜん使用しようぜんろう緊急きんきゅう調査ちょうさ
 「国立こくりつ病院びょういん診療しんりょうしょやくわりで、看護かんご人工じんこう呼吸こきゅう警報けいほうってもこえない経験けいけんをしていることが1にち全日本ぜんにほん国立こくりつ医療いりょう労働ろうどう組合くみあいぜんろう)の緊急きんきゅう調査ちょうさかった。厚生こうせい労働省ろうどうしょう基準きじゅんたさないふる機器きき依然いぜん使つかわれており、どう労連ろうれんは「国立こくりつ施設しせつ人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう患者かんじゃおおく、その事故じこ直結ちょっけつするのに、看護かんご配置はいち機器きき改善かいぜんなどの対策たいさく全然ぜんぜんすすんでいない」と指摘してきしている。(時事通信じじつうしん)[12月1にち81ふん更新こうしん]」


*このファイルは文部もんぶ科学かがくしょう科学かがく研究けんきゅう補助ほじょきんけてなされている研究けんきゅう基盤きばん(C)・課題かだい番号ばんごう12610172)のための資料しりょう一部いちぶでもあります(〜2004.03)。
UP: 20030124 REV:0130,0206,28,0304,05,06,07,10,13,16,25,27,30, 0415,23,24,28,30,0505,07,08,10,11,14,15,19,21,27
0605,25,0701,14,18,28,29,0801,05,14 0908,09,0923,28 1008,15,18 1116,30 1217 20040117 0708
ALS  ◇介助かいじょ介護かいご医療いりょう行為こうい?(「吸引きゅういん問題もんだい」…)