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東日本大震災　障害者関連報道

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東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　障害しょうがい者しゃ関連かんれん報道ほうどう 2011年ねん５月がつ

３月がつ／４月がつ　１(１～10日にち) ／４月がつ　２(11～20日にち) ／４月がつ　３(21～30日にち) ／５月がつ／６月がつ／７月がつ／８月がつ／９月くがつ／１０月がつ／１１月じゅういちがつ／１２月じゅうにがつ
災害さいがいと障害しょうがい者しゃ・病者びょうしゃ：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい

作成さくせい：有松ありまつ玲れい　last update:20110916

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◆被災ひさい障害しょうがい者しゃと行政ぎょうせい橋渡はしわたし県けんの手話しゅわ通訳つうやく派遣はけん終了しゅうりょう
京都きょうと新聞しんぶん　2011/05/31
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110531000141
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃを支援しえんするため、滋賀しが県けんが宮城みやぎ県けんに送おくり込こんだ手話しゅわ通訳つうやく員いんの派遣はけん事業じぎょうが３１日にち終了しゅうりょうした。筆談ひつだんでは十分じゅうぶんに把握はあくできない聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの要望ようぼうを地元じもとの行政ぎょうせい担当たんとう者しゃに伝つたえるなどきめ細こまかいケアに取とり組くんだ。
　県けんは、手話しゅわ通訳つうやく員いんを置おいていない被災ひさい地ちの自治体じちたいからの要請ようせいに基もとづき、５月がつ１８日にちから宮城みやぎ県けん名取なとり市しに滋賀しが県けん設置せっちの手話しゅわ通訳つうやく員いんと県けん聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ福祉ふくし協会きょうかいの職員しょくいん２人にんの計けい３人にんを交代こうたいで派遣はけんした。
　現地げんちでは、名取なとり市役所しやくしょの正面しょうめん玄関げんかんに相談そうだん窓口まどぐちの開設かいせつを告知こくちする手書てがきのポスターを張はって利用りようを呼よびかけるとともに、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの自宅じたくも訪問ほうもんした。仮設かせつ住宅じゅうたくの申請しんせいや罹災りさい（りさい）証明しょうめい書しょの発行はっこう手続てつづきなどで３０件けんの相談そうだんを受うけ付つけ、救援きゅうえん物資ぶっしの搬送はんそうなども手伝てつだった。
　１８～２１日にちに活動かつどうした県けん設置せっち手話しゅわ通訳つうやく員いんの田渕たぶち千恵子ちえこさん（４９）は「筆談ひつだんでのコミュニケーションには限界げんかいがあり、思おもいをきちんと伝つたえられていない人ひともいた」と話はなす。津波つなみで家いえを失うしない、仮設かせつ住宅じゅうたくの申請しんせいに訪おとずれた高齢こうれい男性だんせいからは、手話しゅわの中なかで「兄あにの隣となりに住すみたい」との希望きぼうをき出きだし、行政ぎょうせいの担当たんとう者しゃに伝つたえた。
　名取なとり市しに手話しゅわが必要ひつような聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃは約やく１００人にんいるが、市しとして手話しゅわ通訳つうやく員いんを設置せっちしていないため、滋賀しが県けんからの派遣はけんは利用りよう者しゃだけでなく、市しからも評価ひょうかを受うけたという。田渕たぶちさんは「手話しゅわの重要じゅうよう性せいをあらためて感かんじた。震災しんさいを機きに通訳つうやく員いんを設置せっちする動うごきが広ひろがってほしい」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】筋すじジス患者かんじゃ「あきらめましょう」　介助かいじょ交代こうたいの合間あいまの死し
msn産経さんけいニュース　2011/05/30
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110530/trd11053014330016-n1.htm
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、障害しょうがい者しゃや難病なんびょう患者かんじゃの救命きゅうめいの難むずかしさが改あらためて浮うき彫ぼりになった。全身ぜんしんの筋肉きんにくが萎縮いしゅくしていく筋きんジストロフィーを患わずらい、人工じんこう呼吸こきゅう器きをつけて車くるまいす生活せいかつを送おくっていた佐藤さとう真しん亮あきら（まさあき）さん（３５）＝福島ふくしま県けんいわき市し＝も、救助きゅうじょのさなかに津波つなみの犠牲ぎせいとなった一人ひとり。「もう、あきらめましょう」。それが、最期さいごの言葉ことばとなった。
　佐藤さとうさんはヘルパーの介助かいじょを受うけ、海沿うみぞいにある自宅じたくで８０代だいの祖母そぼと暮くらしていた。
　あの日ひ、週しゅうに３日にち通かようＮＰＯ法人ほうじん「いわき自立じりつ生活せいかつセンター」から午後ごご２時半じはんごろに帰宅きたくし、４時じに交代こうたいのヘルパーがくるまでの空白くうはくの時間じかん帯たいに地震じしんが起おきた。近所きんじょの親族しんぞくが駆かけつけ、津波つなみが迫せまる中なかで助たすけ出だそうとしているとき、佐藤さとうさんが冒頭ぼうとうの言葉ことばをつぶやいたという。
　今月こんげつ２８日にちに葬儀そうぎが営いとなまれ、同どう法人ほうじんの長谷川はせがわ秀雄ひでお理事りじ長ちょうも参列さんれつした。「もしヘルパーがいたら、助たすけられたかも」と悔くやむ一方いっぽうで、「人工じんこう呼吸こきゅう器きなどをつけた患者かんじゃさんを避難ひなんさせるには人手ひとでも時間じかんも必要ひつよう。緊急きんきゅう時じに助たすけてくれる近所きんじょの人ひとなどを見みつけておく必要ひつようがあると痛感つうかんした」と話はなす。
　一方いっぽう、災害さいがい弱者じゃくしゃの避難ひなんに関かんする実情じつじょうは、ＮＰＯ法人ほうじん「被災ひさい地ち障さわがい者しゃ支援しえんセンターふくしま」（福島ふくしま県けん郡山こおりやま市し）が４月がつに実施じっしした調査ちょうさに見みることができる。
　スタッフらが県内けんないの避難ひなん所しょ１９８カ所かしょを訪問ほうもんし、確認かくにんできた障害しょうがい者しゃは約やく１１０人にん。和田わだ庄司しょうじ事務じむ局長きょくちょうは「思おもいのほか少すくない」と感かんじた。避難ひなん所しょに行いったものの過酷かこくな環境かんきょうに耐たえられなかったり、病状びょうじょうを悪化あっかさせたりして自宅じたくに戻もどった人ひと、周囲しゅういの迷惑めいわくになると最初さいしょから行いくのをあきらめていた人ひとが相当そうとう数すういたという。
　和田わださんは「状況じょうきょうは刻々こくこくと変かわる。それに対応たいおうした支援しえんが求もとめられる」と指摘してきしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】「災害さいがい弱者じゃくしゃ」どう守まもる　寝ねたきり置おき去ざり、若わかい身障者しんしょうしゃ名簿めいぼなく（2/2ページ）
msn産経さんけいニュース　2011/05/30
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110530/trd11053014310015-n2.htm
「「障害しょうがい者しゃや高齢こうれい者しゃの避難ひなんには時間じかんがかかる。皆みなが動うごき出だす一いち歩ほ手前てまえで、行動こうどうを起おこすことが重要じゅうよう」と長谷川はせがわさん。防護ぼうご服ふくやマスクなどを着用ちゃくようした避難ひなん訓練くんれんも実施じっしした上うえで、避難ひなんの目安めやすとなる放射線ほうしゃせん量りょうなどを明記めいきしたハンドブックを約やく２千せん部ぶ作製さくせい。県内けんないの障害しょうがい者しゃ施設しせつなどに配布はいふしている。
　一方いっぽう、原発げんぱつから２０～３０キロ圏けんの大半たいはんが緊急きんきゅう時じ避難ひなん準備じゅんび区域くいきに指定していされた南みなみ相馬そうま市しでは、市しとＮＰＯが共同きょうどうで、障害しょうがい者しゃが置おかれた状況じょうきょうや必要ひつような支援しえんを把握はあくする訪問ほうもん調査ちょうさを進すすめている。
　実じつ動どう部隊ぶたいは、地元じもとのＮＰＯ法人ほうじん「さぽーとセンターぴあ」のスタッフやボランティアら。一軒いっけん一いち軒けん訪たずね歩あるき、発達はったつ障害しょうがいの子供こども２人にんを抱かかえて途方とほうにくれる母親ははおやや、知的ちてき障害しょうがいの子供こどもと２人ふたりで暮くらす父親ちちおやが入院にゅういんしていたケースなどを掘ほり起おこした。不在ふざいの家いえには連絡れんらく先さきを記しるしたチラシを投函とうかん。すると、助たすけを求もとめる電話でんわが頻繁ひんぱんにかかってきた。
　支援しえんが必要ひつような人々ひとびとは、市しの災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃ名簿めいぼから抜ぬけ落おちていた。名簿めいぼは６５歳さい以上いじょうの重度じゅうど身体しんたい障害しょうがい者しゃが中心ちゅうしんだったからだ。調査ちょうさ結果けっかは市しが策定さくていする避難ひなん計画けいかくに反映はんえいされるが、同どう法人ほうじんの青田あおた由幸よしゆき代表だいひょう理事りじは「実際じっさいの支援しえんにつなげる仕組しくみが重要じゅうよう」と強調きょうちょう。障害しょうがい者しゃが安心あんしんして過すごせる福祉ふくし避難ひなん所しょやバリアフリーの仮設かせつ住宅じゅうたくの必要ひつよう性せいを訴うったえている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】「災害さいがい弱者じゃくしゃ」どう守まもる　寝ねたきり置おき去ざり、若わかい身障者しんしょうしゃ名簿めいぼなく（1/2ページ）
msn産経さんけいニュース　2011/05/30
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110530/trd11053014310015-n1.htm
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを通つうじ、災害さいがい時じの障害しょうがい者しゃや難病なんびょう患者かんじゃ、高齢こうれい者しゃらの避難ひなん態勢たいせいの在あり方かたに課題かだいが突つきつけられた中なか、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこがあった福島ふくしま県内けんないでも、関係かんけい者しゃが、極限きょくげん状況じょうきょうの中なかでどうやって「災害さいがい弱者じゃくしゃ」を守まもるのかという命題めいだいに突つき当あたっている。支援しえん団体だんたいなどは今後こんごに備そなえ、独自どくじの避難ひなん計画けいかくの作成さくせいや、訪問ほうもん調査ちょうさによる必要ひつような支援しえんの把握はあくといった取とり組くみを進すすめている。（伐き栗ぐり恵子けいこ）
「放射能ほうしゃのうパニック」線量せんりょうガイド作製さくせい
　原発げんぱつ事故じこを受うけ、市域しいきの一部いちぶが一時いちじ屋内おくない退避たいひ区域くいきとなった福島ふくしま県けんいわき市しでは、食料しょくりょうやガソリンなどあらゆる物資ぶっしが入はいらなくなり、医療いりょうや介護かいごの機能きのうが著いちじるしく低下ていかして市外しがいへ避難ひなんする住民じゅうみんが相次あいついだ。
　「放射能ほうしゃのうパニックだった」と、ＮＰＯ法人ほうじん「いわき自立じりつ生活せいかつセンター」の長谷川はせがわ秀雄ひでお理事りじ長ちょう（５７）。中なかには、在宅ざいたくで暮くらす寝ねたきりの重度じゅうど障害しょうがい者しゃが避難ひなんする家族かぞくに置おき去ざりにされたケースもあったといい、「極限きょくげん状態じょうたいの中なかで判断はんだん能力のうりょくが失うしなわれ、自分じぶんの身みを守まもるのに必死ひっしだったのだろうが、ショックを受うけた」と打うち明あける。
　震災しんさい６日にち目めの３月がつ１６日にち、「このままでは命いのちを守まもれなくなる」と、センター利用りよう者しゃやスタッフら３０人にん規模きぼでの集団しゅうだん県けん外がい避難ひなんを決きめた。意思いし確認かくにんや準備じゅんびに手間取てまどり、出発しゅっぱつできたのは１９日にち。東京とうきょうの施設しせつで約やく１カ月かげつの避難ひなん生活せいかつを送おくり、４月がつ１７日にちにいわき市しに戻もどったが、この体験たいけんを教訓きょうくんに、災害さいがい弱者じゃくしゃのために必要ひつような備そなえを検証けんしょうし、避難ひなん方法ほうほうなどをまとめることにした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆阪神はんしん・淡路あわじの医療いりょう活動かつどう記録きろく集しゅう　県けん保険ほけん医い協会きょうかい支部しぶ
神戸こうべ新聞しんぶん　2011/05/30
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/0004120186.shtml
「阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいの発生はっせい直後ちょくごに各地かくちから支援しえんに駆かけ付つけた看護かんご師しや医師いしらの活動かつどうをまとめた記録きろく集しゅう「被災ひさい地ちでの生活せいかつと医療いりょうと看護かんご‐避さけられる死しをなくすために」（兵庫ひょうご県けん保険ほけん医い協会きょうかい西宮にしのみや・芦屋あしや支部しぶ発行はっこう）が、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを機きに医療いりょう関係かんけい者しゃやボランティアらの関心かんしんを集あつめている。被災ひさい者しゃの健康けんこうを守まもるため、避難ひなん所しょの環境かんきょうをどう改善かいぜんすべきかなどについて、具体ぐたい的てきな実践じっせん方法ほうほうや課題かだいが盛もり込こまれている。
　同どう支部しぶは、同様どうようの記録きろく集しゅうを１９９６年ねん６月がつに会員かいいん向むけに作製さくせい。その内容ないようを柱はしらに昨年さくねん、同どう協会きょうかいが開ひらいた震災しんさい１５年ねんの公開こうかいシンポジウムの講演こうえん録ろくなどを追加ついかし、今年ことし１月がつに出版しゅっぱんされた。
　記録きろく集しゅうでは、治療ちりょうや看護かんごそのものより、どのようにして被災ひさい者しゃの生活せいかつを改善かいぜんさせ、健康けんこうを維持いじしようとしたかなどに重点じゅうてんが置おかれている。西宮にしのみや市しの体育館たいいくかんなどの避難ひなん所しょを巡回じゅんかいした看護かんご師しらは、室内しつないの換気かんきや採光さいこうの大切たいせつさを行政ぎょうせいや住民じゅうみんらに訴うったえた活動かつどうを紹介しょうかい。トイレについては「障害しょうがい者しゃ用よう、車椅子くるまいす用ようの仮設かせつトイレがあれば、なおいっそう人じんに優やさしい」と提言ていげんしている。皮膚ひふや頭皮とうひのケア、栄養えいよう調査ちょうさ、清掃せいそうなどの実践じっせん例れいもつづられている。
　出版しゅっぱん後ご、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい発生はっせいを機きにあらためて関心かんしんが高たかまり、増刷ぞうさつした。岩手いわて、宮城みやぎ、福島ふくしま各かく県けんの保険ほけん医い協会きょうかいにも届とどけたという。同どう支部しぶの担当たんとう者しゃは「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでも、高血圧こうけつあつの人ひとが増ふえるなど被災ひさい者しゃの体調たいちょうが悪化あっかしている。体からだのケアだけでなく生活せいかつを視野しやに入いれた看護かんごの記録きろくは、実践じっせん力りょくがあるはずだ」と話はなす。
　Ａ５判ばん、１３５ページ。１５７５円えん。同どう支部しぶＴＥＬてる０７８・３９３・１８０１（岩崎いわさき昂のぼる志こころざし）」(全文ぜんぶん)

　

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◆社説しゃせつ：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほう／支援しえんの壁かべになっていないか
河北かほく新報しんぽう　2011/05/30
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2011/05/20110530s01.htm
「一人暮ひとりぐらしの高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃなど災害さいがい弱者じゃくしゃはライフラインが途絶とぜつすれば生命せいめいの危機ききにさらされる。窮状きゅうじょうに手てを差さし伸のべようと、多おおくのボランティアが東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちに駆かけつけた。だが、所在しょざいを事前じぜんに把握はあくしているわけではない。役所やくしょや関係かんけい団体だんたいを頼たよりにするしかない。
　ところが、住所じゅうしょや名前なまえは個人こじん情報じょうほうとの理由りゆうで明あかされないケースがあった。個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほうを盾たてにした情報じょうほうの過度かどの囲かこい込こみが依然いぜん続つづいている。
　高齢こうれい者しゃの所在しょざい確認かくにんをめぐる問題もんだいは昨年さくねんも表面ひょうめん化かした。家族かぞくも安否あんぴを知しらない「１００歳さい以上いじょう」が全国ぜんこくで多数たすう判明はんめいした。生存せいぞんを確認かくにんしないまま一部いちぶ自治体じちたいはい金わいきんを支給しきゅうしていた。親族しんぞくと縁えんが切きれ、既すでに死亡しぼうしていた人ひとが多おおかった。ＩＴ（情報じょうほう技術ぎじゅつ）の発展はってんに伴ともなって成熟せいじゅくする情報じょうほう化か社会しゃかいに「死角しかく」があったのだ。
　２００５年ねんの個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほう施行しこうで権利けんり意識いしきが高たかまり、周囲しゅういや本人ほんにんさえも情報じょうほう提供ていきょうを拒こばんだ結果けっか、所在しょざい把握はあくがあいまいになったことが原因げんいんだった。批判ひはんを受うけ昨年さくねん８月がつ、当時とうじの官房かんぼう長官ちょうかんは法ほう改正かいせいの是非ぜひなどを検討けんとうするよう関係かんけい部局ぶきょくに指示しじした。
　同どう法ほうは個人こじん情報じょうほうの保護ほごのみを主眼しゅがんにしたわけではない。円滑えんかつな利用りようを図はかるためのルールづくりも立法りっぽうの趣旨しゅしだった。だが、目めに付つくのは、情報じょうほうの収集しゅうしゅうと提供ていきょうの双方そうほうでの萎縮いしゅくと過剰かじょう反応はんのう、その結果けっか招まねいた社会しゃかいの匿名とくめい化かといったマイナス面めんばかりだ。
　生命せいめいや身体しんたいなどの保護ほごに必要ひつような場合ばあいは、本人ほんにんの同意どういなしに個人こじん情報じょうほうを第三者だいさんしゃに提供ていきょうできるとの例外れいがい規定きていも設もうけている。
　０５年ねん４月がつ、１０７人にんが犠牲ぎせいになったＪＲ福知山ふくちやま線せん脱線だっせん事故じこでは、乗客じょうきゃくを収容しゅうようした一部いちぶ病院びょういんが家族かぞくの安否あんぴ問とい合あわせに応おうじなかった。例外れいがい規定きていは大だい規模きぼな事故じこや災害さいがいの発生はっせい時じを想定そうていしたはずだが、生いかされなかった。情報じょうほうを必要ひつようとする人ひとたちの前まえに無用むような壁かべをつくり、立たち往生おうじょうさせてきたことを反省はんせいしたい。
　過剰かじょう反応はんのうに対たいする認識にんしきでも溝みぞがある。内閣ないかく府ふの国民こくみん生活せいかつ審議しんぎ会かい専門せんもん部会ぶかいは０７年ねん６月がつ、「制度せいどのきめ細こまかな周知しゅうち徹底てっていが必要ひつよう」「必要ひつような情報じょうほう提供ていきょうは例外れいがい規定きていの活用かつようが重要じゅうよう」と報告ほうこく書しょで指摘してきするにとどめ、ガイドラインなどで対処たいしょすれば過剰かじょう反応はんのうは防ふせげると法ほう改正かいせいに踏ふみ込こまなかった。
　これに対たいし、日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかいは「法ほうの目的もくてきを浸透しんとうさせておらず、ガイドラインの周知しゅうちは無理むり」とし、過剰かじょう反応はんのうの防止ぼうし措置そちを求もとめる意見いけん書しょを内閣ないかく府ふに提出ていしゅつしている。
　過剰かじょう反応はんのうは病歴びょうれきや負債ふさい額がく、遺伝いでん情報じょうほうなど他人たにんに知しられたくないプライバシーと区別くべつしていないことにも起因きいん。「個人こじん情報じょうほう」とプライバシーを混同こんどうし、一律いちりつに「外部がいぶに出だすのはよくない」といった考かんがえ方かたが広ひろがっている。保護ほごと利用りようを両立りょうりつさせるため、個人こじん情報じょうほうとプライバシーの違ちがいを明確めいかくにすることを起点きてんに制度せいど見直みなおしを求もとめたい。
　官房かんぼう長官ちょうかんの指示しじ以降いこう、関係かんけい部局ぶきょくはどう動うごいたのだろうか。法ほう施行しこうから６年ねんも経過けいかし、震災しんさいでなお不都合ふつごうが露呈ろていした。もはや看過かんかは許ゆるされない。善意ぜんいが無むになる死角しかくを放置ほうちする事態じたいは、早急そうきゅうに改あらためなければならない。」(全文ぜんぶん)

　

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◆2011/05/29 障害しょうがい者しゃと介助かいじょ者しゃの考かんがえばらばらに　福島ふくしまの被災ひさい者しゃが静岡しずおか市し駿河するが区くで講演こうえん
中日新聞ちゅうにちしんぶん　静岡しずおか　2011/05/29
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110529/CK2011052902000122.html
「福島ふくしま県けんいわき市しで被災ひさいした障害しょうがい者しゃの小野おの和佳わかさん（２８）による講演こうえん会かい「今いま、被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃは？」が２８日にち、静岡しずおか市し駿河するが区くの静岡しずおか医療いりょう福祉ふくしセンターであった。障害しょうがい者しゃや健常けんじょう者しゃ約やく１００人にんが参加さんかし、被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃが向むき合あう現状げんじょうにき入きいった。
　障害しょうがい者しゃ支援しえん団体だんたい「ＮＰＯ法人ほうじんひまわり事業じぎょう団だん」（静岡しずおか市し駿河するが区く）が企画きかく。小野おのさんは先天せんてん性せい脳性のうせいまひで、車くるまいすの生活せいかつを送おくる。障害しょうがい者しゃの生活せいかつを支援しえんする「いわき自立じりつ生活せいかつセンター」の職員しょくいんで、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの水素すいそ爆発ばくはつ後ごは、介助かいじょが必要ひつようなセンター利用りよう者しゃらを引ひき連つれて、一時いちじ的てきに集団しゅうだんで東京とうきょう都とに避難ひなんした。
　講演こうえん会かいでは震災しんさい当日とうじつやその後ごの生活せいかつを紹介しょうかい。小野おのさんは、自宅じたくアパートは被災ひさいを免まぬかれたが、停電ていでんでエレベーターが止とまり、暗証あんしょう番号ばんごう式しきの電子でんしキーも使つかえず部屋へやに入いれなくなったことを明あかし、「障害しょうがい者しゃには便利べんりでも、停電ていでんしたら生活せいかつできなくなる。住すむ場所ばしょをもう一度いちど考かんがえないといけない」と訴うったえた。
　原発げんぱつの水素すいそ爆発ばくはつ後ごは、同どうセンターのヘルパー数すう人にんが県けん外がいに避難ひなんしたため、利用りよう者しゃを介助かいじょするのが困難こんなんになったという。「介助かいじょが必要ひつような障害しょうがい者しゃとヘルパーの間あいだで、行動こうどうや考かんがえがばらばらになっていくのを目まの当あたりにした。地震じしんより恐おそろしかった」と話はなし、現地げんちでの生活せいかつを一時いちじ断念だんねんし、集団しゅうだん避難ひなんを決意けついしたという。
　参加さんかした会社かいしゃ員いん女性じょせい（２９）は「被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃは、通常つうじょうよりも何なん倍ばいも大変たいへんな状況じょうきょうに置おかれている。震災しんさいが起おきたら自分じぶんのことで精せいいっぱいかもしれないが、障害しょうがい者しゃのことを忘わすれてはいけないと思おもった」と話はなした。　（蜘手美鶴みつる）」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】「少すこしでも支援しえんできれば」　パラリンピック選手せんしゅが街頭がいとう募金ぼきん活動かつどう
msn産経さんけいニュース　2011/05/28
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110528/oth11052818050014-n1.htm
「パラリンピック出場しゅつじょう経験けいけん者しゃらでつくる日本にっぽんパラリンピアンズ協会きょうかいが２８日にち、東京とうきょう都と中央ちゅうおう区くの松屋まつや銀座ぎんざ前まえで、被災ひさいした障害しょうがい者しゃスポーツの仲間なかまたちへ支援しえんを呼よびかける街頭がいとう募金ぼきん活動かつどうを行おこなった。
　震災しんさいでは津波つなみで競技きょうぎ用よう車くるまいすや用具ようぐが流ながされた選手せんしゅがおり、練習れんしゅう場じょうの体育館たいいくかんは避難ひなん所しょとして使つかわれるなど練習れんしゅう場所ばしょを確保かくほできない状況じょうきょうが続つづく。
　小雨こさめが降ふる中なかでの募金ぼきん活動かつどうには、競泳きょうえいで５大会たいかい連続れんぞくパラリンピックに出場しゅつじょうし計けい２１個このメダルを獲得かくとくした同どう協会きょうかい会長かいちょうの河合かわい純一じゅんいちさん（３６）や、冬季とうき大会たいかいのアルペンスキーで通算つうさん１０個このメダルを獲得かくとくした同どう副ふく会長かいちょうの大日方おびなた邦子くにこさん（３９）ら１１人にんが参加さんか。河合かわいさんは「少すこしでも仲間なかまたちを支援しえんができれば。継続けいぞくして活動かつどうをしたい」と話はなした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆藤枝ふじえだ市し：万一まんいちへの備そなえ　データ複数ふくすう保管ほかん、住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうなど市内しないに　／静岡しずおか
毎日新聞まいにちしんぶん　静岡しずおか　2011/05/28
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110528ddlk22010244000c.html
「藤枝ふじえだ市しは２７日にち、市役所しやくしょが東海とうかい地震じしんなどで被災ひさいした場合ばあいでも市民しみんの安否あんぴ確認かくにんや避難ひなんに必要ひつようなデータを取とり出だせるように、新あらたに市内しないの別べつの場所ばしょに住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうなどの複製ふくせいデータを保管ほかんすると発表はっぴょうした。市しによると、遠隔えんかく地ちで住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうデータを保管ほかんすることは多おおくの自治体じちたいで行おこなわれているが、複数ふくすうの場所ばしょで複製ふくせいデータを保管ほかんするのは珍めずらしいという。
　これまでは住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうデータの複製ふくせいを名古屋なごや市しで保管ほかんしていたが、保管ほかん場所ばしょを増ふやすと同時どうじに、災害さいがい時じに支援しえんが必要ひつような高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃ、児童じどうの名簿めいぼなどの複製ふくせいデータも保管ほかん対象たいしょうに含ふくめる。
　保管ほかん対象たいしょうのデータは、電子でんし媒体ばいたいに記録きろくして耐火たいか性せいの高たかい金庫きんこなどに保管ほかんし、定期ていき的てきに情報じょうほうを更新こうしんする予定よてい。
　北村きたむら正平しょうへい市長しちょうは２７日にちの定例ていれい会見かいけんで「市役所しやくしょが被災ひさいした自治体じちたいでは、安否あんぴ確認かくにんや避難ひなんに必要ひつような情報じょうほうが消きえたと聞きいた。複製ふくせいデータが名古屋なごや市しにあるだけでは、交通こうつう網もうが寸断すんだんした場合ばあいに取とり出だせない恐おそれがある」と述のべた。
　市しは関連かんれん予算よさん１１０万まん円えんを一般いっぱん会計かいけい補正ほせい予算よさん案あんに計上けいじょうし、６月がつ１日にち開会かいかいの市議会しぎかい６月がつ定例ていれい会かいに提案ていあんする。【小玉こだま沙織さおり】」(全文ぜんぶん)

　

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◆東北とうほくの障害しょうがい者しゃ製作せいさく物品ぶっぴんを関西かんさいで販売はんばい
asahi.com MY TOWN奈良なら　2011/05/28
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001105280001
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちで障害しょうがい者しゃ支援しえんを続つづけてきた関西かんさいの福祉ふくし団体だんたいが、被災ひさい地ちの施設しせつで障害しょうがい者しゃが作つくった物品ぶっぴんの販売はんばいを関西かんさいで始はじめる。消費しょうひが十分じゅうぶんに戻もどらない被災ひさい地ちでは、思おもうように売うれないため、販売はんばい支援しえんで元気げんきづけようと企画きかくされた。
　震災しんさい後ご、奈良なら市しの社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん「わたぼうしの会かい」、京都きょうと府ふ精華せいか町まちの「相楽さがら福祉ふくし会かい」、京都きょうと市しの「西陣にしじん会かい」、大阪おおさか府ふ東大阪ひがしおおさか市しの「創そう思おもえ苑えん」など障害しょうがい者しゃ施設しせつを運営うんえいする計けい１２法人ほうじんが、「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい関西かんさい障害しょうがい者しゃ応援おうえん連絡れんらく会かい」を結成けっせい。被災ひさい地ちの施設しせつに食料しょくりょうを送おくったり、職員しょくいんら５０人にんを交代こうたいで派遣はけんしたりしてきた。
　施設しせつの多おおくは日常にちじょうに戻もどりつつあるが、障害しょうがい者しゃが作つくり、施設しせつの運営うんえい費ひや障害しょうがい者しゃの賃金ちんぎんに充あててきた物品ぶっぴんの売うり上あげは落おち込こんだまま。物品ぶっぴんが売うれるかどうかは、障害しょうがい者しゃの励はげみや生いきがいにも直結ちょっけつするため、販売はんばいに協力きょうりょくすることにした。
　岩手いわて県けんと福島ふくしま県けんの施設しせつからは２５日にち、手作てづくりの織物おりものや、ストラップなどの雑貨ざっか、ジャムやクッキーなど段だんボールで約やく４０箱はこ分ぶんが同どう連絡れんらく会かいに到着とうちゃく。２８日にちには、東大阪ひがしおおさか市しの障害しょうがい者しゃ施設しせつ「クリエイティブハウスパンジー」（０７２・９６３・８８１８）が開ひらく催もよおしで販売はんばいされる。６月ろくがつ５日にちに精華せいか町まちである「町まちふれあいまつり」でも出品しゅっぴんされる。
　被災ひさい地ちの１８施設しせつから物品ぶっぴんを集あつめて関西かんさいに送おくった福島ふくしま県けん授産じゅさん事業じぎょう振興しんこう会かいの経営けいえい相談そうだん員いん、立島たてしま孝たかしさん（６３）は「イベントの中止ちゅうしが相次あいつぎ、風評ふうひょう被害ひがいも深刻しんこくな中なかで販売はんばいしていただくのはありがたい。感激かんげきです」。企画きかくの中心ちゅうしんとなった相楽さがら福祉ふくし会かいの理事りじ長ちょう、廣瀬ひろせ明彦あきひこさん（５８）は「遠隔えんかく地ちでもできることはある」と話はなす。
　問とい合あわせは相楽さがら福祉ふくし会かい（０７７４・９３・３２７７）へ。」(全文ぜんぶん)

　

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◆高齢こうれい・障害しょうがい者しゃ避難ひなん計画けいかく１６市町しちょう未み作成さくせい
読売新聞よみうりしんぶん　静岡しずおか　2011/05/28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20110527-OYT8T01085.htm
「災害さいがい時じの個別こべつ分ぶん個人こじん情報じょうほう提供ていきょうが壁かべ
　地震じしんなどの災害さいがい時じに、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを円滑えんかつに避難ひなんさせるための「災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃ避難ひなん支援しえん計画けいかく」のうち、個人こじん情報じょうほうを多おおく含ふくむ「個別こべつ計画けいかく」が今年ことし３月がつ末まつ時点じてんで、県内けんない３５市町しちょうのうち１６市町しちょうで作成さくせいされていないことが２７日にち、わかった。総務そうむ省しょう消防庁しょうぼうちょうが２００６年ねん頃ごろから繰くり返かえし全国ぜんこくの市町村しちょうそんに作成さくせいを呼よびかけ、大だい地震じしんを経験けいけんした兵庫ひょうご、新潟にいがた県けんなどでは９割わり以上いじょうの自治体じちたいが作つくり終おえている。しかし、県内けんないでは個人こじん情報じょうほうの保護ほご意識いしきの高たかまりが足あしかせになっているようだ。
　同どう支援しえん計画けいかくには、全体ぜんたい計画けいかくと個別こべつ計画けいかくがあり、「要よう援護えんご者しゃ」の定義ていぎや自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきの役割やくわりなどを定さだめた全体ぜんたい計画けいかくは島田しまだ市しを除のぞく県内けんない３４市町しちょうで作成さくせい済ずみ。しかし、要よう援護えんご者しゃ一いち人にんひとりの避難ひなん経路けいろや家族かぞく構成こうせい、病気びょうきや障害しょうがいの程度ていど、かかりつけ医いや服用ふくよう薬やくなどを掲載けいさいする個別こべつ計画けいかくは、１９市町しちょうが作成さくせいしただけだ。
　作成さくせいが進すすまない理由りゆうとして、県けん健康けんこう福祉ふくし部ぶは「個人こじん情報じょうほうを出だすのを嫌いやがる人ひとが増ふえていることが大おおきい」と指摘してきする。個別こべつ計画けいかくは震災しんさい発生はっせい時じはもちろん、その後ごの避難ひなん生活せいかつにも有用ゆうような情報じょうほうになる。そのため、自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきに情報じょうほう提供ていきょうすることになるが、個人こじん情報じょうほうが多おおく含ふくまれるため、「近所きんじょに知しられたくない」と嫌いやがる人ひとが多おおいという。
　また、個別こべつ計画けいかくには「避難ひなん支援しえん者しゃ」として個人こじん名めいを記入きにゅうする欄らんがある。近所きんじょの人ひとが中心ちゅうしんになるが、「助たすけられなかったらどうするのか」などと難色なんしょくを示しめす人ひともいるという。この欄らんに個人こじん名めいではなく、自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきの名前なまえを書かくことを許容きょようしている市町しちょうもあるという。
　磐田いわた市しでは０９年ねん１２月じゅうにがつに全体ぜんたい計画けいかくを作成さくせいし、並行へいこうして個別こべつ計画けいかくの作成さくせいも進すすめてきた。市しでは各かく自治じち会かいに呼よびかけ、民生みんせい委員いいんが訪問ほうもん時じに記入きにゅうを促うながしたり、個別こべつ計画けいかくへの掲載けいさい希望きぼう者しゃを募つのったりしているが、作成さくせいは６、７割わり程度ていどにとどまる。担当たんとう者しゃは「個人こじん情報じょうほうを出だすことを嫌いやがる人ひとが多おおい。期日きじつを決きめて早はやく作つくらなくてはいけない」と焦あせりを隠かくせない。
　一方いっぽう、１２万まん人にん以上いじょうの対象たいしょう者しゃがいる静岡しずおか市しでは、昨年さくねん１１月がつにやっと全体ぜんたい計画けいかくを作つくり終おえた。７８の自主じしゅ防災ぼうさい会かいと民生みんせい委員いいん会かいとの調整ちょうせいや、市内しない部ぶで「要よう援護えんご者しゃ」の範囲はんいを決きめるのに時間じかんがかかったという。今年度こんねんど中ちゅうに個別こべつ計画けいかくの作成さくせいを終おえることを目標もくひょうにするが、市しの担当たんとう者しゃは「希望きぼう者しゃ以外いがいの掲載けいさいは、今年度こんねんど中ちゅうには難むずかしい」と話はなす。個別こべつの説得せっとくは来年度らいねんど以降いこうになるといい、完成かんせいまでにはさらに時間じかんがかかりそうだ。
　県けん健康けんこう福祉ふくし部ぶは「地域ちいきの関係かんけいが薄うすくなっているこの時代じだいだからこそ、目めに見みえる形かたちで作つくらないといけない」としている。
【個別こべつ計画けいかくが未み作成さくせいの市町しちょう】
　伊東いとう、下田しもだ、東伊豆ひがしいず、河津かわづ、南伊豆みなみいず、松崎まつざき、三島みしま、御殿場ごてんば、小山こやま、富士ふじ、静岡しずおか、藤枝ふじえだ、川根かわね本ほん、島田しまだ、吉田よしだ、磐田いわた」(全文ぜんぶん)

　

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◆障害しょうがい者しゃ向むけ仮設かせつ住宅じゅうたく
三陸さんりく河北かほく新報しんぽう　2011/05/28
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2011_05/i/110528i-kasetu.html
「石巻いしのまき祥さち心しん会かいが着工ちゃっこう
単身たんしん、世帯せたい用よう計けい５４室しつ／
　社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん石巻いしのまき祥さち心しん会かい（宍戸ししど義光よしみつ理事りじ長ちょう）は、石巻いしのまき市し須江すえ小国しょうこく地区ちくに障害しょうがい者しゃやその家族かぞくが暮くらせるケア付つき仮設かせつ住宅じゅうたく「小国しょうこくの郷さと（さと）」の建設けんせつに乗のり出だした。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで生活せいかつの場ばを失うしなった障害しょうがい者しゃや家族かぞくに住すまいと各種かくしゅサービスを提供ていきょうする。今後こんごの生活せいかつ基盤きばんの安定あんていなどに役立やくだててもらうのが狙ねらい。現在げんざい、入居にゅうきょ者しゃを募集ぼしゅうしている。
　敷地しきちは約やく６６００平方へいほうメートル。祥さち心しん会かいが所有しょゆうしていた土地とちを活用かつようするほか、震災しんさいで亡なくなった故こ山内やまうち瀧子たきこ理事りじが隣となりに所有しょゆうしていた土地とちを遺族いぞくが提供ていきょうした。
　仮設かせつ住宅じゅうたくは単身たんしん用ようの１４個こ室しつ（約やく４畳じょう半はん）と、バス、トイレ、キッチンが付ついた世帯せたい用ようの４０室しつ（約やく９畳じょう）の２種類しゅるい。単身たんしん用ようには共同きょうどうで使用しようできる食堂しょくどうやバス、トイレなども完備かんびする。
　５人にんのスタッフも常駐じょうちゅうし、各種かくしゅ生活せいかつ相談そうだんや緊急きんきゅう時じの対応たいおう、家事かじ援助えんじょなどに当あたる。通院つういんや買かい物ものなどの送迎そうげいサービスも検討けんとう中ちゅうという。
　事業じぎょう費ひの約やく１億おく７０００万まん円えんは日本にっぽん財団ざいだんＲＯＡＤプロジェクトによる支援しえんを活用かつよう。今月こんげつ１１日にちから着工ちゃっこうしており、完成かんせいは６月がつ２０日にち。翌よく２１日にちから入居にゅうきょができる。入居にゅうきょ期間きかんは最長さいちょう２年間ねんかん。家賃やちんは無料むりょう。ただし電気でんき、上下水道じょうげすいどう、プロパンガスなどの使用しよう料りょうは入居にゅうきょ者しゃ負担ふたんとなる。
　入居にゅうきょ対象たいしょうは被災ひさい時じに石巻いしのまき市し、東松島ひがしまつしま市し、女川おながわ町まちに住居じゅうきょがあり、障害しょうがい者しゃのいる世帯せたいが条件じょうけん。
　宍戸ししど理事りじ長ちょうは「家屋かおくが被災ひさいしただけでなく、介護かいご者しゃとなる両親りょうしんが亡なくなるケースもあり、障害しょうがい者しゃを取とり巻まく環境かんきょうは厳きびしさを増ましている」と説明せつめい。障害しょうがい者しゃを抱かかえる家族かぞくは、避難ひなん所しょ生活せいかつでも一般いっぱんの被災ひさい者しゃに迷惑めいわくをかけまいとして精神せいしん的てき疲労ひろうやストレスが大おおきいという。
　こうした背景はいけいから、障害しょうがい者しゃや家族かぞくが安心あんしんして暮くらせるケア付つき仮設かせつ住宅じゅうたくを建設けんせつすることにした。
　祥さち心しん会かいは「石巻いしのまき地方ちほうの障害しょうがい者しゃ福祉ふくしの復興ふっこうとまちの再生さいせいを目指めざしたい。生活せいかつの拠点きょてんを見みつけることで家族かぞくは就労しゅうろうへの確保かくほにつながる。障害しょうがい者しゃにとっても各種かくしゅサービスを受うけることで、グループホームでの生活せいかつを目指めざすための場ばにもなる」と話はなしている。
《写うつし説せつ》
【障害しょうがい者しゃ向むけ仮設かせつ住宅じゅうたくの完成かんせいを目指めざし工事こうじが進すすめられている敷地しきち内ない∥石巻いしのまき市し須江すえ小国しょうこく地区ちく】」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】「希望きぼう、やっと見みえた」　はまなす学園がくえん、近ちかく仮設かせつ住宅じゅうたく建設けんせつ　岩手いわて・山田やまだ町まち（2/2ページ）
産経さんけいニュース　2011/05/27
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110527/trd11052722290031-n2.htm
「　仮設かせつ住宅じゅうたくは同町どうちょう豊間根とよまね地区ちくに建設けんせつ。１部屋へや２人にんで、２０人にんが共同きょうどう生活せいかつを送おくれる施設しせつ２棟むねに同どう園えんの４０人にんが入所にゅうしょする。４月しがつに県けんが示しめした住宅じゅうたく案あんでは、１部屋へや１人にん、１０人にん用ようの施設しせつを４棟むね建設けんせつする予定よていで候補こうほ地ちを探さがしていたが、十分じゅうぶんな広ひろさの用地ようちが見みつからず。同どう園えんからの「１日にちも早はやく」との要望ようぼうや、少すくない人数にんずうで施設しせつの管理かんりに当あたる同どう園えん職員しょくいんの負担ふたん軽減けいげんも考慮こうりょし、再さい設計せっけいした。
　同どう園えん職員しょくいんの坂本さかもと芳志ほうし枝えださん（４８）は「仮かりとはいえ、入所にゅうしょ者しゃもこれまで通とおりの落おち着ついた生活せいかつを取とり戻もどせるかな」と安堵あんどの表情ひょうじょう。運営うんえいする社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん「親和しんわ会かい」の山崎やまざき幸男ゆきお理事りじ長ちょうは、「まずは復旧ふっきゅうに向むけた一いち歩ほ。今後こんごは福祉ふくしの復興ふっこうが町まちの復興ふっこうにつながると信しんじ、努力どりょくしていきたい」と話はなしていた。
　県内けんないでは、同どう園えんを含ふくむ障害しょうがい者しゃ、高齢こうれい者しゃの入所にゅうしょ施設しせつ１００施設しせつ以上いじょうが全ぜん、半壊はんかいや一部いちぶ損壊そんかいするなどし、入所にゅうしょ者しゃ２４０人にん以上いじょうが避難ひなん生活せいかつを余儀よぎなくされている。宮城みやぎ県けんでは約やく４０施設しせつで約やく９００人にん。福島ふくしま県けんでは主おもに原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうで、福島ふくしま原発げんぱつから半径はんけい２０～３０キロ圏内けんないの避難ひなん区域くいきにある約やく５０施設しせつ以上いじょうの約やく２千せん人にんが県内けんない外がいに避難ひなんしている。慣なれない環境かんきょうで体調たいちょうを崩くずす入所にゅうしょ者しゃも多おおく、各かく県けんで仮設かせつ住宅じゅうたくなどの対応たいおうを急いそいでいる。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】「希望きぼう、やっと見みえた」　はまなす学園がくえん、近ちかく仮設かせつ住宅じゅうたく建設けんせつ　岩手いわて・山田やまだ町まち（1/2ページ）
産経さんけいニュース　2011/05/27
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110527/trd11052722290031-n1.htm
「　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにともなう津波つなみで施設しせつが全壊ぜんかいし、入所にゅうしょ者しゃらが避難ひなん生活せいかつを送おくる岩手いわて県けん山田やまだ町まちの知的ちてき障害しょうがい者しゃ更生こうせい施設しせつ「はまなす学園がくえん」のグループホーム型がた仮設かせつ住宅じゅうたくの建設けんせつが決きまった。近ちかく着工ちゃっこうし、７月がつ中ちゅうに完成かんせいする予定よてい。職員しょくいんらは「復興ふっこうへの一いち歩ほ。やっと希望きぼうが見みえた」と安堵あんど（あんど）の表情ひょうじょうを見みせている。（渡辺わたなべ陽子ようこ、写真しゃしんも）
　はまなす学園がくえんは、山田やまだ湾わんを望のぞむ海辺うみべに立地りっち。専門せんもん家かのケアを受うけながら障害しょうがい者しゃらがともに生活せいかつできる施設しせつ。震災しんさいの津波つなみで施設しせつが流ながされ、入所にゅうしょ者しゃ、職員しょくいんらが、施設しせつごと廃業はいぎょうしたホテルで避難ひなん生活せいかつを送おくっている。精神せいしんに障害しょうがいを持もつ約やく４０人にんが入居にゅうきょ、職員しょくいん２４人にんが働はたらいていた。
　３月さんがつ１１日にちは同どう園えんの入浴にゅうよく日びだった。強つよい揺ゆれに津波つなみを直感ちょっかんした職員しょくいんが、入浴にゅうよく中ちゅうの入所にゅうしょ者しゃらを着きの身着みきのままで車くるまに乗のせ、裏山うらやまの高台たかだいへ。迅速じんそくな避難ひなん誘導ゆうどうで奇跡きせき的てきに全員ぜんいんが無事ぶじだったものの、津波つなみで施設しせつは全壊ぜんかい。震災しんさい以降いこう、大所たいしょ帯たいでの避難ひなん生活せいかつを余儀よぎなくされていた。
　被災ひさいから１カ月かげつ身みを寄よせた県立けんりつ青少年せいしょうねんの家いえでは、ワンフロアに５０人にんがすし詰づめ状態じょうたい。電気でんきも水みずも、足あしを伸のばす余裕よゆうすらない状態じょうたいが続つづいた。その１カ月かげつ後ごの４月がつ１１日にちには、同どう施設しせつを小学校しょうがっこうの授業じゅぎょう場所ばしょに譲ゆずるため、学園がくえんと同おなじ法人ほうじんの所有しょゆうする廃はいホテルに移動いどう。今いまは板いたで仕切しきったスペースにベッドを並なべて寝ね場所ばしょを確保かくほし、集団しゅうだん生活せいかつを送おくっている。電気でんきは４月がつ中旬ちゅうじゅんには復旧ふっきゅうしたものの、仮設かせつ住宅じゅうたく建設けんせつのために業者ぎょうしゃの手てが回まわらず、依然いぜん通どおり水すいのめどは立たたない状況じょうきょうだ。長引ながびく避難ひなん生活せいかつと仕事しごとのストレスからか、職員しょくいん１人にんがくも膜まく下か出血しゅっけつで入院にゅういんし、入居にゅうきょ者しゃ１人にんが急性きゅうせい心不全しんふぜんで亡なくなった。入居にゅうきょ者しゃ同士どうしのけんかや異常いじょう行動こうどうも目立めだつようになるなど、疲労ひろうもピークに達たっしていたという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【北陸ほくりく発はつ】福祉ふくし避難ひなん所しょ　県内けんない１０市町しちょう指定していなし
中日新聞ちゅうにちしんぶん　2011/05/27
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2011052702000188.html
「県議会けんぎかい厚生こうせい文教ぶんきょう委い
　災害さいがい時じに高齢こうれい者しゃや身体しんたい障害しょうがい者しゃらが避難ひなんする「福祉ふくし避難ひなん所しょ」について、石川いしかわ県内けんないの七尾ななお市しや加賀かが市し、内灘うちなだ町まちなど十じゅう市町しちょうで、事前じぜんの指定していがないことが二に十じゅう六ろく日にちの同どう県議会けんぎかい厚生こうせい文教ぶんきょう委員いいん会かいで明あかされた。
　県けんによると、福祉ふくし避難ひなん所しょは介護かいごが必要ひつような人ひとらが震災しんさい時じに身みを寄よせるための場所ばしょで、厚生こうせい労働省ろうどうしょうが市町村しちょうそんに事前じぜんの指定していを促うながしている。デイサービスセンターなどバリアフリー化かされた施設しせつが指定していされることが多おおい。
　二に十じゅう六ろく日にちの委員いいん会かいで、福祉ふくし避難ひなん所しょの指定してい状じょう況きょうについて木下きのした公司こうじ健康けんこう福祉ふくし部長ぶちょうが「九きゅう市町しちょう五ご十じゅう九きゅうカ所かしょの指定していにとどまる」と説明せつめい。「市町しちょうや福祉ふくし関係かんけい者しゃが必要ひつよう性せいを十分じゅうぶん認識にんしきしていなかった」と指摘してきし、「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを契機けいきに市町しちょうに周知しゅうち徹底てっていしたい」と述のべた。
　県けん危機きき対策たいさく課かは「災害さいがいが起おきてからでは、適切てきせつな避難ひなん場所ばしょを探さがすのに時間じかんがかかる。できる限かぎり事前じぜんに指定していを済すませてもらいたい」と呼よび掛かける。　（榊原さかきばら崇たかし仁ひとし）」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：仙台せんだいに「福祉ふくし型がた仮設かせつ」　県けんが建設けんせつへ　／宮城みやぎ
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/27　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20110527ddlk04040101000c.html
「県けんは２６日にち、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした高齢こうれい者しゃや身体しんたい障害しょうがい者しゃが入居にゅうきょするための「グループホーム型がた仮設かせつ住宅じゅうたく」を仙台せんだい市しに建設けんせつすると発表はっぴょうした。
　県内けんないでの建設けんせつは初はつ。１棟むねに個室こしつを９室しつ整備せいびし、介護かいご職員しょくいんが常駐じょうちゅうする。
　個室こしつのほか、共同きょうどうの浴室よくしつや食堂しょくどう、管理人かんりにん室しつなどを配置はいち。車椅子くるまいすに対応たいおうしたトイレなど、高齢こうれい者しゃや身体しんたい障害しょうがい者しゃの生活せいかつに配慮はいりょする。入居にゅうきょは無償むしょうだが、食費しょくひなどは自己じこ負担ふたん。介護かいご報酬ほうしゅうで運営うんえいする。
　県けん長寿ちょうじゅ社会しゃかい政策せいさく課かによると、震災しんさいで県内けんないの２０グループホームが全壊ぜんかいまたは水没すいぼつ。このうち、同市どうしのほか、気仙沼けせんぬま▽石巻いしのまき▽名取なとりの３市しのグループホームから、グループホーム型がた仮設かせつ住宅じゅうたくの建設けんせつを求もとめる声こえが上あがっていた。
　県けんは今後こんご、さらに約やく１０棟むね建設けんせつする方針ほうしん。【宇多川うたがわはるか】」(全文ぜんぶん)

　

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◆日本海にほんかい中部ちゅうぶ地震じしんから２８年ねん　本県ほんけんの防災ぼうさいは　避難ひなん場所ばしょの選定せんてい難航なんこう
さきがけ on the Web　2011/05/27
http://www.sakigake.jp/p/special/11/bousaiha/article_02.jsp
「「普段ふだんから、どこに逃にげればいいのか考かんがえて行動こうどうを」。大潟おおがた小学校しょうがっこうの丸山まるやま岳人たけひと校長こうちょうが、児童じどうたちに呼よび掛かけた。「県民けんみん防災ぼうさいの日ひ」に合あわせ、２６日にちに同校どうこうで行おこなわれた防災ぼうさい訓練くんれん。「大だい地震じしんが発生はっせい。先生せんせいの指示しじに従したがうように」との校内こうない放送ほうそうに続つづき、園児えんじや児童じどう生徒せいとが足早あしばやにグラウンドへ避難ひなんした。
「県民けんみん防災ぼうさいの日ひ」に合あわせて行おこなわれた防災ぼうさい訓練くんれんで、ノートで頭部とうぶを覆おおいながら避難ひなんする大潟おおがた小しょうの児童じどうたち
　海抜かいばつ０メートル以下いかの干拓かんたく地ちに築きずかれた同村どうそん。２８年ねん前まえの日本海にほんかい中部ちゅうぶ地震じしんでは、村むらを取とり囲かこむ堤防ていぼうの約やく８割わりが沈下ちんかするなどした。八郎潟はちろうがた残存ざんそん湖この水みずが流入りゅうにゅうする事態じたいには至いたらなかったが、大だい地震じしんで堤防ていぼうが決壊けっかいしたり、大だい津波つなみが防潮ぼうちょう水門すいもんを乗のり越こえたりすれば、水没すいぼつの危機ききにさらされる恐おそれもある。このため、大だい津波つなみが襲来しゅうらいした場合ばあい、村むらがどれだけの損害そんがいを受うけるのかを探さぐる必要ひつように迫せまられている。
悩なやましい規模きぼ想定そうてい
　「想定そうていの範囲はんいを広ひろげ過すぎれば、現実げんじつ性せいが乏とぼしくなる。どこで線引せんひきすればいいのか悩なやましい」と高橋たかはし浩人ひろと村長そんちょう。「村むら外がいに避難ひなんせざるを得えない、最悪さいあくの事態じたいがあるかもしれない。承うけたまわ水路すいろに架かかる橋はしは無事ぶじに通行つうこうできるだろうか」
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの津波つなみ被害ひがいを目まの当あたりにした県けん沿岸えんがんの各かく市町しちょうは、避難ひなん場所ばしょの再さい検討けんとうを始はじめた。「県けんによる被害ひがい想定そうてい見直みなおしには時間じかんがかかる。それを待またず、独自どくじにできることから始はじめるしかない」との思おもいからだが、高台たかだいや避難ひなんに適てきしたビルがなく、避難ひなん場所ばしょ設定せっていの難むずかしさに直面ちょくめんする自治体じちたいもある。
　にかほ市しは津波つなみの高たかさを４メートルと想定そうてい、沿岸えんがん部ぶに８０カ所かしょの避難ひなん場所ばしょを指定していしたが、中なかには３・３メートルの場所ばしょもある。市しの担当たんとう者しゃは「より高たかい場所ばしょが望のぞましいが、高台たかだいがない地域ちいきもある。近海きんかい地震じしんの場合ばあいは津波つなみの到達とうたつ時間じかんが短みじかく、避難ひなん先さきが遠とおいと逃にげ切きれない」と頭あたまを抱かかえる。
指定してい見直みなおし再さい確認かくにん
　今月こんげつ１１日にちには横山よこやま忠長ただなが市長しちょうが現場げんばを視察しさつし、指定してい見直みなおしや避難ひなん路ろ整備せいびの必要ひつよう性せいを再さい確認かくにんした。市しは年度内ねんどないに等高線とうこうせんを入いれた新あらたな「津波つなみ避難ひなん地図ちず」を作製さくせい、その上うえで住民じゅうみんの意見いけんを聴きき避難ひなん場所ばしょの見直みなおしを進すすめる予定よていだ。
　避難ひなん場所ばしょの選定せんていに加くわえ、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを効率こうりつ的てきに避難ひなんさせることも災害さいがい時じの重要じゅうようなポイントだ。
　県内けんないの各かく市町村しちょうそんは「災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃ避難ひなん支援しえんプラン」の策定さくていを推進すいしん。プランは避難ひなん場所ばしょや情報じょうほう伝達でんたつなどを定さだめた「全体ぜんたい計画けいかく」と、要よう援護えんご者しゃの名簿めいぼを基もとに個別こべつの避難ひなん方法ほうほうを記しるした「個別こべつ計画けいかく」の２種類しゅるいで、これまでに２２市町村しちょうそんで全体ぜんたい計画けいかくの策定さくていを終おえた。しかし鹿角かつの、横手よこて両市りょうしと藤里ふじさと町まちは未み策定さくていで、個別こべつ計画けいかくの策定さくていに着手ちゃくしゅしているのは９市町しちょうにとどまっている。
　昨年さくねん３月がつに全体ぜんたい計画けいかくを策定さくてい済ずみの秋田あきた市しでは現在げんざい、町内ちょうない会かいが中心ちゅうしんとなって個別こべつ計画けいかくづくりを進すすめている。大震災だいしんさい後ご、モデル地区ちくに設定せっていした５町内ちょうない会かいにき取きとり調査ちょうさを実施じっし。その結果けっか、名簿めいぼを使つかって要よう援護えんご者しゃの安否あんぴ確認かくにんを行おこなっていたり、停電ていでん時じ、高齢こうれい者しゃが町内ちょうない会かい役員やくいん宅たくに身みを寄よせたりしていたことが分わかった。
　市し担当たんとう者しゃは「災害さいがい時じにプランが役立やくだつことが確認かくにんできた」としつつも、「プランを策定さくていすること自体じたいが目標もくひょうではない。いざという時ときに、どう行動こうどうするか。それを町内ちょうない会かい単位たんいで考かんがえ、支援しえんの態勢たいせいづくりをしてもらうことが何なによりも重要じゅうようだ」と強調きょうちょうした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆安否あんぴ確認かくにん後ごに津波つなみ　北茨城きたいばらきの民生みんせい委員いいん、地域ちいき連携れんけいの大切たいせつさ痛感つうかん
茨城新聞いばらきしんぶん　2011/05/26
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13063340720293
「巨大きょだい地震じしんに続つづいて大だい津波つなみが押おし寄よせるまでのわずかな時間じかん。民生みんせい委員いいんたちは必死ひっしに援護えんごを必要ひつようとする住民じゅうみんたちの安否あんぴ確認かくにんを急いそいだ。
民生みんせい委員いいんの一人ひとり、鈴木すずき則子のりこさん(52)は3月がつ11日にち、米べい屋やを営いとなむ北茨城きたいばらき市し大津おおつ町まちの自宅じたくで強つよい地震じしんに襲おそわれた。担当たんとうする地区ちくは古ふるい家いえが多おおく、閉とじ込こめられている人ひとがいるのではないかと心配しんぱいだった。安否あんぴ確認かくにんが必要ひつようだったのは約やく70人にん。一人暮ひとりぐらしのお年寄としよりや高齢こうれい者しゃ世帯せたい、障害しょうがいを持もつ人ひとたちだった。
◇
地震じしん後ご、鈴木すずきさんは徒歩とほで地区ちく内ないを回まわった。家々いえいえで声こえを掛かけると、驚おどろきながらも、住民じゅうみんたちから元気げんきな声こえが返かえってきた。
「津波つなみは来こないから大丈夫だいじょうぶ」「私わたしは家いえにいるから大丈夫だいじょうぶ」
2010年ねん2月がつのチリ地震じしんの時ときも思おもったほど高たかい津波つなみが来こなかった。みんな油断ゆだんしていた。
鈴木すずきさんは担当たんとうする人々ひとびとを車くるまに乗のせて避難ひなんさせるため、もう一度いちど回まわった。その時ときには既すでに津波つなみが押おし寄よせて来きていた。停電ていでん状態じょうたいでテレビも消きえ、情報じょうほうはまったくなかった。車くるまで戻もどる時とき、里根さとね川がわの水みずが逆流ぎゃくりゅうしていた。津波つなみが来くるのを初はじめて実感じっかんした。
事態じたいは急変きゅうへん。夫おっとの吉よし泰やすしさん(55)が協力きょうりょくし、所有しょゆうする長屋ながやの高齢こうれい者しゃを背負せおって車くるまに乗のせ、避難ひなん所しょの市立しりつ大津おおつ小学校しょうがっこうまで送おくり届とどけた。
「地震じしんについては大丈夫だいじょうぶだったと思おもう。しかし、その後ご、津波つなみが」と則子のりこさん。寝ねたきりの80代だい男性だんせいが、津波つなみにのみ込こまれて亡なくなってしまった。
◇
大津おおつ町まちを担当たんとうする民生みんせい委員いいんは13人にん。被災ひさい時じの状況じょうきょうはさまざまで、「電話でんわが通つうじなかった。民生みんせい委員いいんで避難ひなんしている人ひともいた」と、市し連合れんごう民生みんせい児童じどう委員いいん協議きょうぎ会長かいちょうの鈴木すずき正義まさよしさん(63)。同町どうちょうを担当たんとうする桜井さくらい恵子けいこさん(55)も「民生みんせい委員いいん同士どうしもどうなっているのか分わからなかった」。
◇
高齢こうれい者しゃなどの安否あんぴ確認かくにんや避難ひなんのために、新あらたに準備じゅんびできることはないのか。則子のりこさんは協力きょうりょくを求もとめた。「予備よび民生みんせい委員いいんみたいなものを組織そしきできないか」。避難ひなん所しょへの移動いどうの手段しゅだんも確保かくほしなければならず、「車くるまを緊急きんきゅう用よう車両しゃりょうに指定していしてもらえないか」とも。
だが、行政ぎょうせいだけでは限界げんかいがある。「ボランティアの仲間なかまになってくれる人ひとを増ふやす、普段ふだんからの仲間なかまづくりが重要じゅうよう」と正義まさよしさんは語かたる。
市しは現在げんざい、災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃ名簿めいぼを作成さくせいしている。しかし、登録とうろくには本人ほんにんや家族かぞくの同意どういが必要ひつようで対応たいおうが分わかれている。
住民じゅうみんの多おおくが今回こんかいの災害さいがいを通とおして、地域ちいきコミュニティーの重要じゅうよう性せいをあらためて知しった。支援しえんを必要ひつようとする住民じゅうみんの避難ひなんに奮闘ふんとうした則子のりこさんは今いま、こう考かんがえている。
「住民じゅうみんの意識いしきも変かわると思おもう。災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃ名簿めいぼの作成さくせいに努力どりょくしていきたい。今後こんごの災害さいがいに役立やくだつよう、この体験たいけんを記録きろくに残のこしていきたい」」(全文ぜんぶん)

　

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◆障さわがい者しゃ制度せいど改革かいかく会議かいぎで災害さいがい時じの障害しょうがい者しゃ施策しさくを議論ぎろん【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけて】
障害しょうがい者しゃ雇用こようインフォメーション　2011/05/26
http://www.challenged-info.com/news_s1xhrrRya.html
「今回こんかいの会議かいぎでは「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい」を受うけて災害さいがい時じの支援しえん体制たいせいなどのテーマが中心ちゅうしんに
内閣ないかく府ふの「障さわがい者しゃ制度せいど改革かいかく推進すいしん会議かいぎ」は23日にち、32回かい目めの会合かいごうを開ひらき、地震じしんや津波つなみなどの災害さいがい時じにおける障さわがい者しゃへの支援しえんなどについて議論ぎろんが行おこなわれた。
災害さいがい時じにおける支援しえんについては、当初とうしょ推進すいしん会議かいぎ発足ほっそく時じには予定よていされていなかったテーマだが、3月11日にちに発生はっせいした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけて集中しゅうちゅう的てきに議論ぎろんする機会きかいを設もうけるに至いたった。
被災ひさいした障さわがい者しゃのうち、犠牲ぎせいとなった割合わりあいは健常けんじょう者しゃの2倍ばいとの結果けっかも
会議かいぎの冒頭ぼうとうで会議かいぎ担当たんとう室しつの東室ひがしむろ長ちょうは、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした東北とうほく沿岸えんがん部ぶの在宅ざいたく障さわがい者しゃについて、障さわがい者しゃ関連かんれんの27団体だんたいから受うけた報告ほうこくを集計しゅうけいして、その結果けっかを公表こうひょうした。
あくまで目安めやすの数値すうちであるが、岩手いわて、宮城みやぎ、福島ふくしまの3県けんにある37市町村しちょうそんで被災ひさいした在宅ざいたくの障さわがい者しゃ約やく9,000人にんを調査ちょうさした結果けっか、亡なくなった方ほうは107名めい、また、行方ゆくえ不明ふめい者しゃは127名めいと合あわせて全体ぜんたいの約やく2.6%が犠牲ぎせいとなっている。健常けんじょう者しゃにおける犠牲ぎせい者しゃの割合わりあいは1％程度ていどだという。さらに、今後こんごも支援しえんが必要ひつようと思おもわれる障さわがい者しゃは1,800人にん以上いじょういるという結果けっかがでている。
情報じょうほう共有きょうゆうには個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほうが壁かべに
この日ひの議論ぎろんでは、行政ぎょうせいや障さわがい関連かんれん団体だんたいの間あいだで、被災ひさいした障さわがい者しゃの情報じょうほうを共有きょうゆうする上じょうで、個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほうが弊害へいがいになっているとする指摘してきが多おおく出でた。委員いいんのなかからは、ドクターカーで被災ひさい地ちに行いっても、他た団体だんたいから障さわがい者しゃ名簿めいぼをもらえない問題もんだいが起おきたので、個人こじん情報じょうほう保護ほごとの関係かんけいを議論ぎろんしてもらいたいとの声こえも上あがった。
一方いっぽうで、福島ふくしま県けん南みなみ相馬そうま市しが情報じょうほう公開こうかい法ほうに基もとづいて障さわがい者しゃの名簿めいぼを開示かいじし、各かくNPO団体だんたいなどと連携れんけいしている例れいが発表はっぴょうされ、人員じんいん的てきにも余裕よゆうがなく、障さわがい者しゃの安否あんぴを確認かくにんしきれない行政ぎょうせいから、各かく障さわがい者しゃ団体だんたいに協力きょうりょくを呼よび掛かけるという形かたちが必要ひつようであると提言ていげんがあった。
会議かいぎ担当たんとう室しつの東室ひがしむろ長ちょうは、今回こんかい起おきた震災しんさいの影響えいきょうが一定いっていの落おち着つきを見みせたら再度さいど議論ぎろんしたいとしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆仁じん坂ざか知事ちじが避難ひなん場所ばしょ指定していで見解けんかい
日高ひだか新報しんぽう　2011/05/25
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2011/05/post-4089.html
「県けんが市町村しちょうそんとともに見直みなおしを進すすめている地震じしん・防災ぼうさい対策たいさくに関かんし、仁ひとし坂さか吉伸よしのぶ知事ちじは24日にち、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの教訓きょうくんとして、 ▽避難ひなん場所ばしょ指定していの変更へんこう▽津波つなみ到達とうたつ時間じかんを考かんがえた複数ふくすうの避難ひなん場所ばしょの指定してい▽子こどもたちへの防災ぼうさい教育きょういくの３点てんを軸じくに、専門せんもん家かとの議論ぎろんを進すすめていく考かんがえを示しめした。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけ、県けんは市町村しちょうそんや地元じもと自治じち会かいなどと連携れんけいしながら地震じしん・防災ぼうさい対策たいさくの見直みなおしを開始かいし。 22日にちには小池こいけ信昭のぶあき和歌山わかやま高だか専せん准じゅん教授きょうじゅら４人にんの専門せんもん家かによる初はじめての会議かいぎが開ひらかれ、この場ばで海南かいなん市しと那智勝浦なちかつうら町まちがそれぞれの事例じれい研究けんきゅうやハザードマップを基もとに地域ちいきの課題かだい、住民じゅうみんの意見いけんなどを発表はっぴょうした。―仁じん坂ざか知事ちじはこの専門せんもん家か会議かいぎを「海南かいなん市しと那智勝浦なちかつうら町まちのケーススタディを踏ふまえ、非常ひじょうに白熱はくねつした議論ぎろんとなった」と振ふり返かえり、自身じしんの考かんがえとして、「局所きょくしょ的てき豪雨ごううなど従来じゅうらいの防災ぼうさい対策たいさくは、同おなじような枠組わくぐみで施策しさくを定さだめた災害さいがい対策たいさく基本きほん法ほうに引ひきずられている感かんじがする」と指摘してき。その例れいとして、各かく地域ちいきの避難ひなん場所ばしょを１ひとつに決きめる点てんを挙あげ、「これは（職員しょくいんが）あとの世話せわをしやすくするための行政ぎょうせい側がわの善意ぜんいの都合つごう。大おおきな地震じしんがきて、大だい津波つなみ警報けいほうが発令はつれいされたら、（学校がっこうや公民館こうみんかんなどの施設しせつにこだわらず）裏山うらやまなどとにかく高たかいところへ逃にげるというふうに考かんがえ直なおすべき。避難ひなん場所ばしょの指定していは大おおきく見直みなおす方向ほうこうで、予定よていより少すこし時間じかんがかかるが、市町村しちょうそんと協議きょうぎしていきたい」と考かんがえを示しめした。
　ほか、津波つなみ到達とうたつ時間じかんの短みじかい地域ちいきの高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃら避難ひなんが困難こんなんな人ひとについては、「少すこしリスクを伴ともなうセカンドベストの避難ひなん場所ばしょも、住民じゅうみんと十分じゅうぶん協議きょうぎのうえ指定していすることを考かんがえなくてならない」。さらに、子こどもの防災ぼうさい教育きょういくでは、総合そうごう的てきな学習がくしゅうの時間じかんを活用かつようし、年としに数すう回かい、教材きょうざいを使つかって防災ぼうさいの常識じょうしきを教おしえる授業じゅぎょうを進すすめたいとした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆「孤立こりつ集落しゅうらく対策たいさくが必要ひつよう」　宮城みやぎ・気仙沼けせんぬま視察しさつで島田しまだ市長しちょう
中日新聞ちゅうにちしんぶん　静岡しずおか　2011/05/25
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110525/CK2011052502000141.html
「広域こういき消防しょうぼう推進すいしんやラジオの配布はいふを検討けんとう
壊こわれて道路どうろをふさぐ大型おおがたタンクを見上みあげる桜井さくらい市長しちょう（左ひだりから２人ふたり目め）＝２３日にち午後ごご、宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しで
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しを視察しさつした島田しまだ市しの桜井さくらい勝郎かつろう市長しちょうは２４日にち、中日新聞ちゅうにちしんぶんの取材しゅざいに応おうじ「島田しまだ市しは、津波つなみは大丈夫だいじょうぶだろうが、山間さんかん地ちの孤立こりつ集落しゅうらく対策たいさくが必要ひつよう」と述のべ、静岡しずおか市しなどとの広域こういき消防しょうぼうを推おし進すすめ、高齢こうれい世帯せたいを視野しやにさらに防災ぼうさい用ようラジオの配布はいふを検討けんとうする考かんがえを明あきらかにした。　（浅野あさの宮みや宏ひろし）
　桜井さくらい市長しちょうは、隣となり市しの岩手いわて県けん一関いちのせき市しに前ぜん泊はくし２３日にちに気仙沼けせんぬま市し入いり。菅原すがわら茂しげる気仙沼けせんぬま市長しちょうとの会談かいだんを挟はさんで、午前ごぜんと午後ごごの２回かい、壊滅かいめつ的てきな被害ひがいを受うけた気仙沼けせんぬま海岸かいがん一帯いったいを精力せいりょく的てきに見みて回まわり、２カ月かげつ以上いじょうたっても手付てつかずで残のこる震災しんさいの深ふかい傷跡きずあとに息いきをのんだ。
山やますそ近ちかくまで押おし流ながされた漁船ぎょせんも依然いぜん手てつかずのまま＝２３日にち午後ごご、宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しで
　桜井さくらい市長しちょうは甚大じんだいな被害ひがいに「本当ほんとうに言葉ことばもない」と振ふり返かえり、石間いしま鉦かね哉企画きかく部長ぶちょうら４部長ぶちょうを伴ともなったことを「現場げんばを見みるのが一番いちばん。幹部かんぶ自みずからが体験たいけんを生いかしてほしい」と語かたった。
　市しの防災ぼうさい対策たいさくについては「耐震たいしん補強ほきょうやＦＭ島田しまだの開設かいせつ、衛星えいせい電話でんわや高齢こうれい世帯せたいへのラジオの配布はいふなど結構けっこう、対策たいさくを進すすめている」としながら、「大だい規模きぼ災害さいがいには自治体じちたいの連携れんけいも重要じゅうよう。島田しまだは中山なかやま間あいだ地ちも多おおく、広域こういき消防しょうぼうを進すすめ、被災ひさい者しゃに情報じょうほうを伝つたえるラジオをさらに配布はいふしていい」と述のべた。
　市しは、情報じょうほう弱者じゃくしゃといわれる６５歳さい以上いじょうの高齢こうれい単独たんどく世帯せたいと重おもい障害しょうがい者しゃの世帯せたい計けい約やく３７００に防災ぼうさい用ようラジオを配布はいふしており、さらに充実じゅうじつさせる意向いこうを示しめした。
次つぎから次つぎへと訪おとずれる被災ひさい者しゃらに新茶しんちゃをふるまう茶ちゃ娘むすめ姿すがたの島田しまだ市し職員しょくいんら＝２３日にち午後ごご、宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しで
　好評こうひょうだった呈てい茶ちゃサービス支援しえんには「思おもった以上いじょうに喜よろこばれた。お茶ちゃと言いえばペットボトルしか飲のめなかった避難ひなん所しょ生活せいかつがしのばれる」と被災ひさい者しゃを思おもいやり、「被災ひさい者しゃは予想よそう以上いじょうに明あかるく、こちらが元気げんきをもらった。そんな姿すがたに涙なみだがこぼれる」と述のべた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆コラム・社説しゃせつ　大震災だいしんさいへの備そなえ　「待まちの姿勢しせい」から踏ふみ出だせ
紀伊きい民みん報ほう　2011/05/24
http://www.agara.co.jp/modules/colum/article.php?storyid=211037
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被害ひがいの深刻しんこくさが伝つたわるにつれて、紀南きなん地方ちほうの住民じゅうみんにも不安ふあんが広ひろがっている。東ひがし南海なんかい地震じしんと南海なんかい地震じしんが連動れんどうして起おきれば、どれほどの津波つなみが来くるのか。被害ひがいは現在げんざいの想定そうてい範囲はんいで収おさまるのか。道路どうろが寸断すんだんしたときに、食料しょくりょうや物資ぶっし、救助きゅうじょ要員よういんなどの救援きゅうえんは、どこまで期待きたいできるのか。
　何なにより、そういう不安ふあんや疑問ぎもんを、県けんや市町村しちょうそんは正面しょうめんから受うけ止とめ、行動こうどうを開始かいししているのか。
　田辺たなべ市しはこのほど、沿岸えんがん部ぶの町内ちょうない会かいや自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきを対象たいしょうに、２回かいに分わけて意見いけん交換こうかん会かいを開ひらいた。地区ちくごとの避難ひなん路ろや避難ひなん場所ばしょの問題もんだい点てんを洗あらい出だし、より早はやく逃にげる手てだてを講こうじるためという。
　意見いけん交換こうかん会かいにはこれまでの想定そうていでは津波つなみ浸水しんすい域いきとはされていない町内ちょうない会かいも多数たすう出席しゅっせき。出席しゅっせき者しゃからは想定そうてい外がいの津波つなみに対たいする不安ふあんを訴うったえる意見いけんが相次あいついだ。
　ある住民じゅうみんは夜間やかんに指定してい避難ひなん施設しせつを訪たずね、緊急きんきゅう時じに入場にゅうじょうできるかどうか調しらべたという。別べつの住民じゅうみんは高齢こうれい者しゃの立場たちばで高台たかだいに避難ひなんするまでの歩行ほこう時間じかんを調しらべたと報告ほうこくした。高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃら短時間たんじかんでの避難ひなんが難むずかしい近隣きんりん住民じゅうみんへの支援しえんはどうするのかという質問しつもんもあった。
　多おおくの住民じゅうみんが想定そうてい外がいの事態じたいが起おきることに不安ふあんを抱だいていた。
　しかしながら、県けんや市しなど行政ぎょうせい機関きかんの対応たいおうぶりを見みていると、どこかもどかしい。
　県けんは、現在げんざいの被害ひがい想定そうていを基もとに、市町村しちょうそんと連携れんけいして避難ひなん路ろや避難ひなん場所ばしょを緊急きんきゅう点検てんけんし、国くにが抜本ばっぽん的てきに見直みなおす被害ひがい想定そうていに合あわせて、その後ごの対策たいさくを進すすめるという。しかし、現状げんじょうは国くにの想定そうていや指示しじを待まっている段階だんかいで、県けん独自どくじの「想定そうていの見直みなおし」にはつながっていない。
　田辺たなべ市しも、住民じゅうみんからの要望ようぼうや国くにの新あらたな想定そうていを待まっている状態じょうたい。紀南きなん河川かせん国道こくどう事務所じむしょも、従来じゅうらいの道路どうろ橋きょうの基準きじゅんについて「これまでの基準きじゅんや対策たいさくが今回こんかいの震災しんさいでも有効ゆうこうだったのか分析ぶんせきする必要ひつようがある」というだけで、それ以上いじょうに踏ふみ込こんだ言及げんきゅうはしていない。
　けれども、そういう「待まちの姿勢しせい」で、住民じゅうみんの疑問ぎもんや不安ふあんは解消かいしょうできるのか。例たとえば田辺たなべ市役所しやくしょの庁舎ちょうしゃ。津波つなみ被害ひがいの心配しんぱいがあるし、耐震たいしん性せいの問題もんだいもある。築ちく41年ねんになる５階かい建だての庁舎ちょうしゃは、震度しんど６に耐たえられないと診断しんだんされている。
　これで、災害さいがい時じに司令塔しれいとうとしての役割やくわりが果はたせるのか。
　もちろん、庁舎ちょうしゃの耐震たいしん化かや改築かいちくには多額たがくの費用ひようがかかる。急きゅうに思おもい立たってできることではない。しかし、耐震たいしん化かや移転いてんについての議論ぎろんさえ始はじめていないという現状げんじょうはいかがなものか。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい以降いこう、防災ぼうさいに関かんする常識じょうしきも基準きじゅんも根ねこそぎ崩くずされてしまった。だからこそ、住民じゅうみんの間あいだで不安ふあんが高たかまっているのだ。
　その不安ふあんに向むき合あわなければならない。県けんも市町村しちょうそんも、国くにの出先でさき機関きかんも、これまでの「常識じょうしき」を捨すて、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで起おきた事実じじつから学まなばなければならない。白紙はくしに戻もどって問題もんだい点てんを把握はあくし、是非ぜひを再さい点検てんけんする必要ひつようがある。そのための行動こうどうに取とり掛かかってほしい。
　政府せいふによると、今後こんご30年ねん以内いないに東海とうかい地震じしんが発生はっせいする確かく率りつは87％、東ひがし南海なんかい地震じしんは70％、南海なんかい地震じしんは60％。新あらたな「想定そうてい」をぼんやりと待まっている時間じかんはない。（Ｎ）」(全文ぜんぶん)

　

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◆ふれあい促うながすケア型がた仮設かせつ
読売新聞よみうりしんぶん　2011/05/24
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=41176
「岩手いわて・釜石かまいし市し…つながるデッキ／向むき合あう玄関げんかん
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちでは、仮設かせつ住宅じゅうたくで暮くらす高齢こうれい者しゃの生活せいかつ支援しえんが課題かだいになっている。国くには各地かくちの仮設かせつ住宅じゅうたく地ちにデイサービスなどを行おこなう介護かいご拠点きょてんを設もうける方針ほうしんだ。加くわえて、住民じゅうみんの交流こうりゅうをうながす新あたらしい仮設かせつ住宅じゅうたくの建設けんせつに取とり組くむ自治体じちたいもある。（小山こやま孝たかし、中舘なかだて聡子さとこ）
新しん生活せいかつへの不安ふあん
　「私わたしも夫おっとも今いまは元気げんき。でも仮設かせつで暮くらして２、３年ねんもしたらどうなるのか」
　岩手いわて県けん釜石かまいし市しの避難ひなん所しょで、６０代だいの女性じょせいが不安ふあんな表情ひょうじょうを見みせた。息子むすこ夫婦ふうふと暮くらす自宅じたくは津波つなみに流ながされた。仮設かせつ住宅じゅうたくに入はいりたいが、３世代せだいでの入居にゅうきょは難むずかしく、夫おっとと二人ふたりで入居にゅうきょするつもりだ。「避難ひなん所しょで同おなじ集落しゅうらくの知しり合あいは５人にん。仮設かせつに入はいれば、さらにバラバラになる」と女性じょせいは語かたる。被災ひさい地ちの高齢こうれい化か率りつは高たかく、こうした不安ふあんを抱いだく高齢こうれい者しゃは多おおい。
　住民じゅうみんのつながりを保たもちながら、高齢こうれい者しゃが仮設かせつ住宅じゅうたくで安心あんしんして暮くらすには何なにが必要ひつようか――。この課題かだいに釜石かまいし市しが打うち出だしたのは、「コミュニティケア型がた仮設かせつ住宅じゅうたく」の建設けんせつだ。同市どうしの平田ひらた総合そうごう公園こうえん内ないに建たてられる２３６戸このうち６０戸こを、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃなどが暮くらす「ケアゾーン」として整備せいびする。
　特徴とくちょうは、住戸じゅうこをつなぐウッドデッキと、“長屋ながや”のような住戸じゅうこ配置はいちだ。屋根やね付つきのデッキは車くるまいすでも動うごきやすい。また、通常つうじょうは北側きたがわにそろえる玄関げんかんを向むき合あうように配置はいち、井戸端いどばた会議かいぎのような交流こうりゅうが生うまれやすい環境かんきょうも作つくる。近ちかくにデイサービスや生活せいかつ相談そうだんを行おこなう介護かいご拠点きょてんも併設へいせつし、スーパーマーケットも誘致ゆうちする。
　新型しんがた仮設かせつは東京大学とうきょうだいがく高齢こうれい社会しゃかい総合そうごう研究けんきゅう機構きこうと岩手いわて県立けんりつ大だいが提案ていあんした。計画けいかくを作つくった大月おおつき敏雄としお・東大とうだい准じゅん教授きょうじゅは「住民じゅうみんが外そとに出でたくなるような空間くうかんがあることで、住民じゅうみん同士どうしの見守みまもりもしやすくなる。安心あんしんと安全あんぜんを確保かくほする設計せっけいで、多おおくの地域ちいきで取とり入いれてほしい」とする。
生いきる意欲いよく
　仮設かせつ住宅じゅうたくでの生活せいかつ支援しえんの重要じゅうよう性せいは、１９９５年ねんの阪神はんしん大震災だいしんさいで注目ちゅうもくされた。地域ちいきのつながりとは関係かんけいなく仮設かせつ住宅じゅうたくに入居にゅうきょしたため、高齢こうれい者しゃの孤独こどく死しが問題もんだいになった。一方いっぽう、介助かいじょが必要ひつような高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを対象たいしょうとした「ケア付つき仮設かせつ」も一部いちぶに設置せっちされ、成果せいかを上あげた。
　兵庫ひょうご県けん芦屋あしや市しでは、１４室しつの居室きょしつにリビングが付ついた仮設かせつ住宅じゅうたくが設置せっちされた。一人ひとりでできないことを生活せいかつ援助えんじょ員いんらが介助かいじょするだけでなく、入居にゅうきょ者しゃが互たがいに支ささえ合あう関係かんけいができた。当時とうじの入居にゅうきょ者しゃで、現在げんざいはケアハウスで暮くらす１００歳さいの香川かがわはなゑさんは「みんな大事だいじにしてくれた。あんなにいいところはなかった」と振ふり返かえる。自宅じたくが全壊ぜんかいし、入居にゅうきょ当初とうしょは「死しんだ方ほうがまし」と口くちにしていたが、仮設かせつ住宅じゅうたくで意欲いよくを取とり戻もどした。
　２００４年ねんの新潟にいがた県けん中越なかこし地震じしんでは、長岡ながおか市内しないの仮設かせつ住宅じゅうたくにデイサービスや訪問ほうもん介護かいごなどを行おこなう介護かいご拠点きょてんが設もうけられ、孤独こどく死し防止ぼうしや介護かいご予防よぼうに役立やくだった。国くにも今回こんかい、仮設かせつ住宅じゅうたく地ちに１００か所しょ以上いじょうの介護かいご拠点きょてんを設もうける方針ほうしん。見守みまもりやデイサービス、配はい食しょくなど、地域ちいきの必要ひつように応おうじた支援しえんができる。
　芦屋あしや市しでケア付つき仮設かせつの運営うんえいに携たずさわった社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん「きらくえん」の市川いちかわ禮子あやこ理事りじ長ちょう（７３）は「震災しんさいで心身しんしん共どもにダメージを受うけた人ひとたちには、だれかがそばにいて、いざという時ときにも対応たいおうしてもらえる安心あんしん感かんは大おおきい。プライバシーを守まもりながらも、人ひとの気配けはいがする環境かんきょうを作つくってほしい」と話はなす。
復興ふっこうモデルになる
　「コミュニティケア型がた仮設かせつ住宅じゅうたく」の意義いぎを、野田のだ武則たけのり・釜石かまいし市長しちょうに聞きいた。
　仮設かせつ住宅じゅうたくに入居にゅうきょしたことで、地域ちいきの絆きずなが崩くずれることを心配しんぱいしている。従来じゅうらいのコミュニティーを守まもることに加くわえて、仮設かせつに入はいった後のちの新あたらしい絆きずな作づくりが重要じゅうようになる。
　新あたらしい仮設かせつ住宅じゅうたくは、利便りべん性せいだけでなく、心しんのふれあいを大事だいじにした現実げんじつ的てきな設計せっけいだ。従来じゅうらいは偶然ぐうぜん、その地域ちいきに生うまれたことで人間にんげん関係かんけいが作つくられたが、この仮設かせつ住宅じゅうたくでは、住民じゅうみんが意識いしきしながら絆きずなを作つくることができる。震災しんさい後ご、若わかい世代せだいが流出りゅうしゅつし、高齢こうれい化か率りつは４０％を超こえているだろう。互たがいに助たすけ合あうことを目指めざすこの仮設かせつ住宅じゅうたくは、復興ふっこうでの地域ちいき作づくりのモデルになる。」(全文ぜんぶん)

　

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◆震災しんさい犠牲ぎせい者しゃ、障害しょうがい者しゃは２倍ばい　死亡しぼう・不明ふめい２％、内閣ないかく府ふ推計すいけい
朝日新聞あさひしんぶん　2011/05/23
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105230516.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした沿岸えんがん自治体じちたいに住すむ障害しょうがい者しゃのうち、２％超ちょうが亡なくなったり行方ゆくえ不明ふめいになったりした可能かのう性せいがあることが、内閣ないかく府ふのき取きとり調査ちょうさで明あきらかになった。住民じゅうみん全体ぜんたいに占しめる死者ししゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃは１％弱じゃく。障害しょうがい者しゃは２倍ばいに上のぼり、被害ひがいが際きわだっている。
　２３日にちにあった障さわがい者しゃ制度せいど改革かいかく推進すいしん会議かいぎで、内閣ないかく府ふが報告ほうこくした。津波つなみで大おおきな被害ひがいを受うけた岩手いわて・宮城みやぎ・福島ふくしま３県けんの沿岸えんがん３７市町村しちょうそんに住すむ障害しょうがい者しゃは約やく１５万まん人にん。内閣ないかく府ふが障害しょうがい者しゃ関係かんけいの２７団体だんたいに確認かくにんしたところ、約やく９千せん人にんのうち２．５％にあたる約やく２３０人にんが死亡しぼう、または行方ゆくえ不明ふめいになっていた。
　内閣ないかく府ふによると、対象たいしょうの３７市町村しちょうそんの人口じんこう約やく２５０万まん人にんのうち、死者ししゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃは約やく２万まん４千せん人にん。内閣ないかく府ふの担当たんとう者しゃは「障害しょうがい者しゃが一般いっぱんの人ひとに比くらべて高たかい割合わりあいで犠牲ぎせいになったことが推察すいさつされる」と指摘してきしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆震災しんさい受うけ、災害さいがい時じの障害しょうがい者しゃ施策しさくを議論ぎろん－障さわがい者しゃ制度せいど改革かいかく会議かいぎ
医療いりょう介護かいごＣＢニュース　2011/05/23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110523-00000008-cbn-soci
「内閣ないかく府ふの「障さわがい者しゃ制度せいど改革かいかく推進すいしん会議かいぎ」(議長ぎちょう=小川おがわ榮一えいいち・日本にっぽん障害しょうがいフォーラム代表だいひょう)は5月23日にち、32回かい目めの会合かいごうを開ひらき、災害さいがい時じにおける障害しょうがい者しゃへの支援しえんなどについて議論ぎろんした。推進すいしん会議かいぎ発足ほっそく時じには予定よていされていなかったテーマだが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけて集中しゅうちゅう的てきに議論ぎろんする機会きかいを設もうけた。
　会合かいごうの冒頭ぼうとうで同どう会議かいぎ担当たんとう室しつの東あずま俊裕としひろ室長しつちょうが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした沿岸えんがん部ぶの在宅ざいたく障害しょうがい者しゃについて、障害しょうがい関連かんれんの27団体だんたいから受うけた報告ほうこくを集計しゅうけいした結果けっかを公表こうひょう。あくまで目安めやすの数値すうちだと断ことわった上うえで、岩手いわて、宮城みやぎ、福島ふくしまの3県けんにある37市町村しちょうそんで被災ひさいした在宅ざいたくの障害しょうがい者しゃ約やく9000人にんを調査ちょうさした結果けっか、死亡しぼう者しゃ(107人にん)または行方ゆくえ不明ふめい者しゃ(127人にん)が約やく2%いた。健常けんじょう者しゃにおける割合わりあいは1%程度ていどだという。さらに、支援しえんが必要ひつようと思おもわれる障害しょうがい者しゃが1800人にん以上いじょういた。
　また、この日ひの議論ぎろんでは、行政ぎょうせいや障害しょうがい関連かんれん団体だんたいの間あいだで、被災ひさいした障害しょうがい者しゃの情報じょうほうを共有きょうゆうする上じょうで、個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほうが弊害へいがいになっているとする指摘してきが多おおく出でた。大濱おおはま眞しん委員いいん(社団しゃだん法人ほうじん全国ぜんこく脊髄せきずい損傷そんしょう者しゃ連合れんごう会かい副ふく理事りじ長ちょう)が「ドクターカーで被災ひさい地ちに行いっても、他た団体だんたいから(障害しょうがい者しゃの)名簿めいぼをもらえない問題もんだいがあった。この場ばで個人こじん情報じょうほう保護ほごとの関係かんけいを議論ぎろんしてもらいたい」と訴うったえた。また、尾上おがみ浩二こうじ委員いいん(障害しょうがい者しゃインターナショナル日本にっぽん会議かいぎ事務じむ局長きょくちょう)は、福島ふくしま県けん南みなみ相馬そうま市しが情報じょうほう公開こうかい法ほうに基もとづいて障害しょうがい者しゃの名簿めいぼを開示かいじし、各種かくしゅ団体だんたいと連携れんけいしている例れいを挙あげ、「(余力よりょくがなく)障害しょうがい者しゃの安否あんぴを確認かくにんできない行政ぎょうせいが、障害しょうがい者しゃ団体だんたいに協力きょうりょくを呼よび掛かけるという形かたちが必要ひつよう」と述のべた。
　東室ひがしむろ長ちょうは「震災しんさいの影響えいきょうが一定いっていの落おち着つきを見みせたら再度さいど議論ぎろんしたい」との考かんがえを示しめした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなんの現場げんばから：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　「いつか弟おとうとと」一緒いっしょの生活せいかつに望のぞみ　精神せいしん障害しょうがい持もつ女性じょせい
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/23
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110523dde041040008000c.html
「◇母ははと家いえ失うしない、宮古みやふるで避難ひなん生活せいかつ
　岩手いわて県けん宮古みやふる市しの精神せいしん障害しょうがいのある女性じょせい（４９）は、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで最大さいだいの理解りかい者しゃだった母ははと自宅じたくを失うしない、市内しないの施設しせつで２カ月かげつ以上いじょうの避難ひなん生活せいかつをしている。唯一ゆいいつの肉親にくしんである弟おとうとも身体しんたいに障害しょうがいがあり、女性じょせいと２人ふたりで生活せいかつするのはいまは難むずかしい。「弟おとうとといつか一緒いっしょに住すむ」。そのささやかな望のぞみが女性じょせいを支ささえている。【野上のかみ哲あきら】
　統合とうごう失調しっちょう症しょうで１級きゅう障害しょうがいのある女性じょせいは、避難ひなん先さきの自立じりつ生活せいかつ支援しえんセンターで暮くらしている。
　３月さんがつ１１日にち午後ごご、自宅じたくから約やく１０キロの作業さぎょう所しょで仕事しごと中ちゅうだった。激はげしい揺ゆれにしゃがみ込こんだ。外そとに出でるとだれかが叫さけんだ。「沖おきに白波しらなみが立たっている」
　高台たかだいにある作業さぎょう所しょは無事ぶじだった。でも、自宅じたくは明治めいじと昭和しょうわの大だい津波つなみで被害ひがいが出でた田老たろう地区ちくにあり、７６歳さいの母ははが１人ひとりでいた。数日すうじつ後ごに職員しょくいんと向むかった家いえは土台どだいだけだった。「母かあさん逃にげてるよね」。自分じぶんにい聞いきかせた。
　大工だいくだった父ちちは体からだがすぐれず、母ははが雑貨ざっか店てんなどを営いとなんで生計せいけいを立たててきた。９年ねん前まえに父ちちが亡なくなり、関東かんとう地方ちほうに就職しゅうしょくした３歳さい下かの弟おとうとが数すう年ねん前まえに帰郷ききょうした。
　ところが弟おとうとが昨年さくねん暮くれ脳出血のうしゅっけつで倒たおれ、女性じょせいは目めが悪わるい母ははの手てを引ひいて弟おとうとを病院びょういんに見舞みまった。母ははは言いった。
　「おめえがいっから助たすかってんだよ」
　震災しんさい５日にち後ご、母ははの遺体いたいが見みつかった。自宅じたくの金庫きんこの鍵かぎを身みに着つけていた。近所きんじょの人ひとに「逃にげっぺし」と声こえを掛かけられ「取とるものあっから」と答こたえたのが最後さいごだったという。「先さきのことを考かんがえたのかな」と思おもうと切せつない。
　弟おとうとは６月がつ中旬ちゅうじゅんに退院たいいん予定よていだが、半身はんしんにまひが残のこる。女性じょせいの収入しゅうにゅうは障害しょうがい年金ねんきんと作業さぎょう所しょの工賃こうちんで月つき１０万まん円えんほどだ。
　「命いのちがあるだけいい。２人ふたりで頑張がんばっぺし」
　弟おとうとを励はげましても、１人ひとりで今後こんごを考かんがえてしまう。「泣なきたい時ときは泣ないてもいいよ」という主治医しゅじいの言葉ことばにすがることもある。
　そこには、精神せいしん・知的ちてき障害しょうがいのある避難ひなん者しゃは約やく１０人にんいる。女性じょせいは今月こんげつ中旬ちゅうじゅん、市しや施設しせつの担当たんとう者しゃと今後こんごを話はなし合あった。宮古みやこ市内しないは障害しょうがい者しゃ向むけグループホームが全壊ぜんかいするなど施設しせつに余裕よゆうがない。女性じょせいは仮設かせつ住宅じゅうたくを申もうし込こみ、弟おとうとは「介護かいごのない仮設かせつ入居にゅうきょは難むずかしい」として介護かいご施設しせつへの入所にゅうしょを目指めざすことになった。
　仮設かせつ住宅じゅうたくから作業さぎょう所しょまでは約やく１８キロあり、通所つうしょで使つかうバスの本数ほんすうは多おおくない。近所きんじょ付つき合あいの不安ふあんもある。ただ希望きぼうは捨すてていない。
　「生活せいかつ力りょくを付つけ、いつか弟おとうとを迎むかえてやりたい」」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいルポ・被災ひさい地ちを歩あるく：報道ほうどうされなくなったとき、避難ひなん所しょはどうなるのか――陸前高田りくぜんたかた市し（2） (1/3)
Business Media誠まこと　2011/05/23
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1105/23/news025.html
「陸前高田りくぜんたかた市しの第だい一いち中学校ちゅうがっこうは津波つなみの被害ひがいを逃のがれ、現在げんざい避難ひなん所しょとなっている。日々ひび、状況じょうきょうが変かわっていく避難ひなん所しょ生活せいかつ。必要ひつようなものは？被災ひさい者しゃの心しんのケアは？避難ひなん生活せいかつを送おくる人ひとたちに話はなしを聞きいた。[渋井しぶい哲也てつや，Business Media 誠まこと]
4月がつ1日にち、私わたしは陸前高田りくぜんたかた市しの第だい一いち中学校ちゅうがっこうへ向むかった。第だい一いち中学校ちゅうがっこうは高台たかだいにあり、津波つなみの被害ひがいはなかった。現在げんざい、中学校ちゅうがっこうの体育館たいいくかんは避難ひなん生活せいかつの中心ちゅうしんになっている。高台たかだいを降おりて行いくと、近ちかくのコンビニエンスストア「ローソン」の仮かり店舗てんぽがある。ここは市内しないで唯一ゆいいつ、営業えいぎょうを再開さいかいしているコンビニだ。
　ちなみに、近ちかくにある高田たかだ小学校しょうがっこうは冠水かんすい。高田たかだ保育園ほいくえんは津波つなみに飲のまれてしまった。高田たかだ高校こうこうでは生徒せいと18人にんが死亡しぼう、4人にんが行方ゆくえ不明ふめいになっている。
岩手いわて県けん陸前高田りくぜんたかた市し。震災しんさいの日ひ、リアス式海岸りあすしきかいがんを津波つなみが襲おそった（クリックすると広域こういきの地図ちずを表示ひょうじします）
　→東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいルポ・被災ひさい地ちを歩あるく：児童じどう92人にんが全員ぜんいん助たすかった小学校しょうがっこう――陸前高田りくぜんたかた市し（1）
高齢こうれい者しゃが多おおい避難ひなん所しょ、要よう介護かいご者しゃも
　避難ひなん所しょ生活せいかつは刻々こくこくと変化へんかしている。避難ひなん所しょの代表だいひょう、避難ひなん生活せいかつ者しゃなどはその後ご、変かわっているので、以下いかはあくまでも「4月がつ1日にち現在げんざい」ということを前提ぜんていに読よんでほしい。
避難ひなん生活せいかつについて話はなす中井なかい力つとむ（なかいつとむ）さん
　この日ひ、避難ひなん所しょの代表だいひょう（当時とうじ）で、商工会しょうこうかいの事務じむ局長きょくちょうも務つとめている中井なかい力つとむさん（61歳さい）に話はなしを聞きいた。中井なかいさんによると、第だい一いち中学校ちゅうがっこうで避難ひなん生活せいかつをしている人ひとは、震災しんさい11 件けんから5日にち目めが最大さいだいで1400人にんほどが集あつまった。
　年齢ねんれい層そうは高齢こうれいの方ほうが多おおいという。「陸前高田りくぜんたかたの高齢こうれい化か率りつは33％ですが、体育館たいいくかんに避難ひなんしている人ひとたち（の高齢こうれい化か率りつ）は、それをはるかに超こえています」（中井なかいさん）
　乳幼児にゅうようじは約やく10人にん。「保育ほいく士しが必要ひつようではありますが、親子おやこで避難ひなんしているのでそのあたりは、おまかせになってしまっている」
　このほか、視覚しかく障害しょうがい11 件けん者しゃや要よう介護かいご者しゃもいる。有ゆう資格しかく者しゃのボランティア派遣はけんをしているNPOなどもあるが、積極せっきょく的てきに連絡れんらくを取とることはない。ただ、そうしたNPOが出向でむいてきた場合ばあいは、歓迎かんげいする姿勢しせいを見みせていた。
陸前高田りくぜんたかた市しの第だい一いち中学校ちゅうがっこう。体育館たいいくかんが避難ひなん所しょになっている
　こうした状況じょうきょうでの避難ひなん所しょ運営うんえいは楽らくではないが、「誰だれかが避難ひなん所しょ運営うんえいをしないといけない。去年きょねんの3月がつまで、市しの職員しょくいんでした。こういう時ときには率先そっせんしてやっていかないといけない」と中井なかいさんは話はなす。公おおやけのために自みずからが働はたらく精神せいしんは、公務員こうむいんを辞やめた後のちでも続つづいている。同時どうじに、商工会しょうこうかいが仮かり事務所じむしょを作つくり、仕事しごとが始はじまっているという。「商工会しょうこうかいでの仕事しごとをしながら、避難ひなん所しょでのお世話せわをしています」
　避難ひなん所しょの運営うんえいは、各かく行政ぎょうせい区くからの推薦すいせん者しゃ10人にんほど集あつめた。ボランティアは20人にんほどがいる。料理りょうり担当たんとう者しゃも決きめた。
　避難ひなん所しょでは、何なにが足たりないのか。「これ（避難ひなん生活せいかつ）は長期ちょうき戦せんになります。今いま、足たりていても、将来しょうらいどのようになるのか分わからない。いつか足たりなくなるかもしれない」
　長期ちょうきにわたる避難ひなん生活せいかつで何なにが不足ふそくするのかは、その時ときその時ときの状況じょうきょうによって変かわってくるという。どのような支援しえん物資ぶっしが届とどくのかでも変かわってくる。ちなみに、この日ひのインタビューで困こまっていたのは「調味ちょうみ料りょう」だった。」(全文ぜんぶん)

　

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◆課題かだい残のこる災害さいがい医療いりょう
MORNING STAR　2011/05/23
http://www.morningstar.co.jp/stock/analyst/2011/2q/STA120110523.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいのような災害さいがいのたびに、その重要じゅうよう性せいが指摘してきされるのが「災害さいがい医療いりょう」。
　1995年ねんの阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいでは、通常つうじょうの救急きゅうきゅう医療いりょうが受うけられれば救命きゅうめいできたとみられる“避さけられた災害さいがい死し”が約やく500件けん発生はっせいしたと推計すいけいされている。
　この反省はんせいから政府せいふは、災害さいがい拠点きょてん病院びょういんと災害さいがい派遣はけん医療いりょうチーム（DMAT）の整備せいびを進すすめてきた。災害さいがい拠点きょてん病院びょういんは、「基幹きかん災害さいがい医療いりょうセンター」と「地域ちいき災害さいがい医療いりょうセンター」からなり、災害さいがい時じには重症じゅうしょう傷病しょうびょう者しゃへの緊急きんきゅう対応たいおう、応おう急用きゅうよう資し器材きざいの貸出かしだし、DMATの派遣はけん・受うけ入いれ、患者かんじゃの広域こういき搬送はんそうなどを行おこなう。
　DMATは、医師いし、看護かんご師し、業務ぎょうむ調整ちょうせい員いん（救急きゅうきゅう救命きゅうめい士し、薬剤師やくざいし、放射線ほうしゃせん技師ぎしなど）を含ふくむ5人にんで構成こうせいされる自己じこ完結かんけつ型がた医療いりょうチーム。災害さいがい後ご48時間じかん以内いないに被災ひさい地ちに駆かけつけ、消防しょうぼう機関きかんなどと連携れんけいし、傷病しょうびょうの重症じゅうしょう度どにより治療ちりょう優先ゆうせん度どを決きめるトリアージや緊急きんきゅう治療ちりょうなどの現場げんば活動かつどう、被災ひさい地ち病院びょういんの支援しえん、消防しょうぼうヘリや救急きゅうきゅう車しゃによる後方こうほう搬送はんそう時じの医療いりょう支援しえん、広域こういき搬送はんそうなどを行おこなう。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、200チーム以上いじょうのDMATが派遣はけんされたが、津波つなみ被害ひがいが大おおきかったことで被災ひさい者しゃは死亡しぼうか軽症けいしょうという両極端りょうきょくたんで、加くわえて原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうなどで、現場げんば活動かつどうが制限せいげんされたことなどから、外科げか的てき救急きゅうきゅう医療いりょうに対たいするニーズは小ちいさかった。しかし、一方いっぽうでは医療いりょう施設しせつの被災ひさいやライフラインの断絶だんぜつ、物流ぶつりゅうのまひによる医薬品いやくひん不足ふそくなどで、人工じんこう透析とうせきや糖尿とうにょう病びょうなどの慢性まんせい病びょう疾患しっかんの患者かんじゃ対応たいおう、要よう介護かいご者しゃなどへの支援しえんといったニーズが増大ぞうだいした。
　こうした災害さいがい医療いりょうは災害さいがい直後ちょくごだけではなく、その後ごの避難ひなん所しょ生活せいかつでも重要じゅうよう性せいを増ましている。長期間ちょうきかんの避難ひなん生活せいかつが続つづくと、持病じびょうの悪化あっかや過労かろうで死亡しぼうする“震災しんさい関連かんれん死し”の増加ぞうかが懸念けねんされる。阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいでは、約やく900人にんが震災しんさい関連かんれん死ししたとされ、今回こんかいの東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは震災しんさい後ご1カ月かげつで約やく300人にんに震災しんさい関連かんれん死しの疑うたがいがあり、今後こんご、さらに増加ぞうかが予想よそうされている。
　特とくに、阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいでは要よう介護かいご者しゃなどの災害さいがい関連かんれん死しが指摘してきされ、その支援しえん体制たいせいの不足ふそくが明あきらかになったことで、対策たいさくが進すすめられてきた。具体ぐたい的てきには各かく市町村しちょうそんが老人ろうじん福祉ふくし施設しせつなどと協定きょうていを結むすび、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃなど一般いっぱんの避難ひなん所しょで生活せいかつが困難こんなんな被災ひさい者しゃのための福祉ふくし避難ひなん所しょの整備せいびが図はかられてきた。しかし、実際じっさいには福祉ふくし避難ひなん所しょを指定していしている市町村しちょうそんは2010年ねん3月がつ現在げんざい、全国ぜんこくで全体ぜんたいの34％にとどまっている。
（鈴木すずき　透とおる）」(全文ぜんぶん)

　

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◆手話しゅわ通訳つうやく者しゃ、被災ひさい地ちへ初はつ派遣はけん　県けん職員しょくいんの山岸やまぎしさん
朝日新聞あさひしんぶん　MY TOWN富山とやま　2011/05/23
http://mytown.asahi.com/areanews/toyama/OSK201105220061.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちにいる聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃを支援しえんしようと、富山とやま県けんは２２日にち、手話しゅわ通訳つうやく者しゃの資格しかくがある職員しょくいんを宮城みやぎ県けん亘理わたり（わたり）町まちに派遣はけんした。手話しゅわ通訳つうやく者しゃを送おくるのは初はじめてで、期間きかんは２８日にちまで。今後こんごも有ゆう資格しかく者しゃの派遣はけんを続つづけるという。
　今回こんかい派遣はけんされたのは、県けん新川しんかわ土木どぼくセンターに勤つとめている山岸やまぎし勉つとむさん（４２）。２２日にち朝あさにＪＲ富山とやま駅えきであった出発しゅっぱつ式しきには、県けん聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ協会きょうかいの関係かんけい者しゃも激励げきれいに訪おとずれた。
　山岸やまぎしさんは、７年ねんほど前まえに趣味しゅみでダイビングをしていた時とき、たまたま聴覚ちょうかく障害しょうがいのある人ひとと接せっしたことがきっかけで、手話しゅわ通訳つうやくの勉強べんきょうを始はじめた。「手話しゅわだけでなく、相手あいてと目もくと目めを合あわさないと成なりたないコミュニケーション」と感かんじ、手話しゅわの世界せかいに「すっかりはまった」という。
　普段ふだんの仕事しごとは道路どうろの維持いじ管理かんりで、今年ことし３月がつに資格しかくを取得しゅとくしたばかりだが、「少すこしでも役やくに立たてるよう活動かつどうしていきたい」と、手話しゅわを交まじえてあいさつした。
　県けん厚生こうせい部ぶによると、宮城みやぎ県内けんないでは震災しんさい後ご、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃが６千せん人にん余あまり暮くらしており、亘理わたり町まちには１００人にん弱じゃくがいる。うち５世帯せたいから手話しゅわ通訳つうやく者しゃの要望ようぼうがある。山岸やまぎしさんは当面とうめん、町まち役場やくばの相談そうだん窓口まどぐちや聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃが住すむ家庭かていなどへの巡回じゅんかい訪問ほうもんをして、生活せいかつ相談そうだんの手助てだすけをするという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆福祉ふくし施設しせつに災害さいがい対応たいおう車くるまいす　福祉ふくしコンサル会社かいしゃ社長しゃちょう　垣内かきうち俊哉としやさん
読売新聞よみうりしんぶん　2011/05/22
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/kansai1302740697151_02/news/20110522-OYT8T00129.htm?from=yoltop
「生活せいかつ再建さいけんへ　まずは外出がいしゅつを
立命館大りつめいかんだい経営けいえい学部がくぶ４年ねんで、福祉ふくしコンサルティング会社かいしゃ「ミライロ」（大阪おおさか市し中央ちゅうおう区く）社長しゃちょうでもある垣内かきうち俊哉としやさん（２２）が、パンクしにくい災害さいがい対たい応用おうようの車くるまいすを、被災ひさい地ちの病院びょういんや福祉ふくし施設しせつなどに送おくっています。ご自身じしんも車くるまいすを使つかう垣内かきうちさん。「生活せいかつを再建さいけんするには、車くるまいすで、まず外そとに出でてほしい」と考かんがえたそうです。
　垣内かきうちさんは、生うまれつき骨こつが弱よわい骨ほね形成けいせい不全ふぜん症しょうです。地震じしん後ご、障害しょうがいのある人ひとがどうしているか気きになり、被災ひさい地ちの施設しせつや病院びょういん約やく１２０か所しょに電話でんわをかけました。「施設しせつにあった車くるまいすが全すべて津波つなみで流ながされた」「避難ひなん所しょに車くるまいすがないため、トイレに行いけない」。移動いどう手段しゅだんを失うしない、困こまっている人ひとがたくさんいました。
車くるまいすで活動かつどうを続つづける垣内かきうちさん（大阪おおさか市し中央ちゅうおう区くで）
　「送おくるなら、被災ひさい地ちで使つかえるものを」。神戸こうべ市しのメーカーに、がれきの上じょうでも走行そうこうできる硬かたいゴム製せいタイヤの車くるまいすを作つくってもらいました。潮風しおかぜにもさびないアルミ製せいで、長時間ちょうじかん使用しようしても床とこずれしない特製とくせいクッション付つきです。資金しきんは、仲間なかまの大学生だいがくせいらが大阪おおさかや神戸こうべなどの街頭がいとうで集あつめた寄付きふ金きん約やく１４０万まん円えんと、企業きぎょうの協賛きょうさん金きんです。
　先月せんげつ上旬じょうじゅんからこれまでに約やく２７０台だいを、宮城みやぎ県けんの石巻赤十字病院いしのまきせきじゅうじびょういんなど約やく５０か所しょに届とどけました。受うけ取とった人ひとたちから、「やっと外出がいしゅつできるようになりました」「移動いどうが随分ずいぶん楽らくになった」と喜よろこびの声こえが手紙てがみやツイッターで寄よせられました。
　障害しょうがい者しゃが町まちを自由じゆうに移動いどうするには、車くるまいす以外いがいにもさまざまな配慮はいりょが必要ひつようです。垣内かきうちさんは今後こんご、自治体じちたいに対たいし、車くるまいすで利用りようできるトイレやエレベーターを公的こうてき施設しせつに付つけるよう提案ていあんするつもりです。
　「大おおきな苦難くなんをくぐり抜ぬけた被災ひさい地ちが、体からだの不自由ふじゆうな人ひとにも優やさしい町まちとして復興ふっこうしてほしい」と、願ねがっています。」(全文ぜんぶん)

　

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◆希望きぼう新聞しんぶん：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい・サポート情報じょうほう　２２日にち現在げんざい
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/22
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110523ddm035040043000c.html
「◇福祉ふくし
　■障害しょうがい者しゃ関係かんけい
　義肢ぎし装具そうぐや福祉ふくし機器ききメーカーの川村かわむら義肢ぎし（大阪おおさか府ふ大東だいとう市し）が車椅子くるまいすやつえ、入浴にゅうよく・排はいせつ用具ようぐなどの福祉ふくし用具ようぐを無料むりょうで被災ひさい者しゃに送付そうふしている。製品せいひんは新品しんぴん未み使用しよう品ひんや新古しんこ品ひんで、一般いっぱんから募集ぼしゅうしたもの。問とい合あわせは平日へいじつ９時じ～１７時半じはん、電話でんわ０７２・８７５・８０１３。ウェブサイト（http://www.kawamura-gishi.co.jp/)内ないの「被災ひさい地ちへ届とどける福祉ふくし用具ようぐのご案内あんないブログ」で製品せいひんを紹介しょうかいしている。
　＜岩手いわて県けん＞
　県立けんりつ療育りょういくセンター内ないの災害さいがい時じ緊急きんきゅう相談そうだん窓口まどぐち（電話でんわ０８０・１６９８・７８８２）では、被災ひさいした身体しんたい・知的ちてき・精神せいしん・発達はったつ障害しょうがい者しゃとその家族かぞくらからの相談そうだんを受うけ付つける。月つき～土曜日どようび８～２０時じ。３１日にちまで。
　被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンターいわて（電話でんわ０１９・６３５・６２２６）でも、障害しょうがい者しゃや難病なんびょう患者かんじゃからの相談そうだんを受うけ付つける。毎日まいにち８～１８時じ。希望きぼう者しゃに必要ひつような物資ぶっしを届とどけるほか、買かい物もの支援しえんや医療いりょう機関きかんへの通院つういんの付つき添そいにも応おうじる。
　＜宮城みやぎ県けん＞
　県けん知的ちてき障害しょうがい者しゃ福祉ふくし協会きょうかいが震災しんさい後ごに設置せっちした対策たいさく本部ほんぶ（電話でんわ０９０・２９０９・４０６６）では、障害しょうがい者しゃの就労しゅうろうや教育きょういくなどさまざまな相談そうだんを受うけ付つける。毎日まいにち９時半じはん～１７時じ。
　被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンターみやぎ（電話でんわ０２２・７４６・８０１２）でも障害しょうがい者しゃや難病なんびょう患者かんじゃにかかわる相談そうだんを受うけ付つける。介護かいご用ようおむつや流動りゅうどう食しょくなど生活せいかつ物資ぶっしの提供ていきょうのほか、話はなし相手あいての希望きぼうにも応おうじている。月つき～金曜日きんようび１０～１８時じ。ファクス（０２２・２４８・６０１６）は２４時じ間あいだ対応たいおう。
　＜福島ふくしま県けん＞
　被災ひさい地ち障さわがい者しゃ支援しえんセンター（電話でんわ０２４・９２５・２４２８）で、障害しょうがい者しゃと難病なんびょう患者かんじゃ、その関係かんけい者しゃからの相談そうだんを受うけ付つける。毎日まいにち９～１８時じ。ファクス（０２４・９２５・２４２９）は、２４時じ間あいだ対応たいおう。
　◇子こども
　文部もんぶ科学かがく省しょう「子こどもの学まなび支援しえんポータルサイト」（http://manabishien.mext.go.jp/)　文房具ぶんぼうぐや学習がくしゅう机つくえ、スポーツ用品ようひんのほか、家庭かてい教師きょうしのボランティアなど、物品ぶっぴんや人的じんてき支援しえんの情報じょうほうを交換こうかんできるウェブサイト。被災ひさい地ちからの要請ようせいと、提供ていきょうできる支援しえんの内容ないようが閲覧えつらんでき、条件じょうけんが合あえば支援しえんが実現じつげん。被災ひさい地ちからの支援しえん要請ようせいのための相談そうだんダイヤル（０８０・２０７１・１６８８、１６８９、１０～１８時じ）も設置せっち。
　被災ひさい地ちに贈おくる絵本えほん募集ぼしゅう　被災ひさい地ちでの移動いどう図書館としょかん活動かつどうを準備じゅんび中ちゅうの「ミミオ図書館としょかん」（鴻池こうのいけ朋子ともこ館長かんちょう）は、贈おくり主ぬしからのメッセージと、思おもい出でのエピソードを添そえた絵本えほんの寄贈きぞうを受うけ付つけている。ヴォルカノイズ電話でんわ０３・５２９６・８８０７、またはミヅマアートギャラリー電話でんわ０３・３２６８・２５００。詳細しょうさいはウェブサイト（http://mizuma-art.co.jp/new/1301477523.php)。
　◇ボランティア
　個人こじんで参加さんかできる民間みんかんボランティア団体だんたいや、旅行りょこう形式けいしきのボランティアツアーが催行さいこうされている。
　ＮＧＯ「ＪＥＮ」（ジェン）　宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市しの現地げんち事務所じむしょに現地げんち集合しゅうごう、現地げんち解散かいさん。宿泊しゅくはくは寝袋ねぶくろ持参じさんで共同きょうどう宿泊しゅくはく所しょ。食料しょくりょう、飲料いんりょう、作業さぎょう着ぎなどは各自かくじ持参じさん。６月がつ末まつまで毎週まいしゅう水曜すいようからと土曜どようからの週しゅう２回かいペースで募集ぼしゅう中ちゅう。定員ていいん３０人にん。水曜すいよう＝月曜げつよう１２時じ申もうし込こみ締しめ切きり、前日ぜんじつ１８時じ集合しゅうごう▽土曜どよう＝木曜もくよう１７時じ申もうし込こみ締しめ切きり、当日とうじつ９時じ集合しゅうごう。ウェブサイト（http://www.jen-npo.org/)から申込もうしこみ用紙ようしをダウンロードして記入きにゅう、メールで申もうし込こむ。問とい合あわせは電話でんわ０３・５２２５・９３５２。
　ＪＥＮ報告ほうこく会かい「被災ひさい地ち支援しえんディスカッション」　２７日にち１９時半じはん～２１時じ、東京とうきょう都と北きた区く西ケ原にしがはら１の２３の３の滝野川たきのがわ会館かいかん３階かい。先着せんちゃく５０人にん、入場にゅうじょう料りょう２００円えん。参加さんか予約よやくはウェブサイト（http://ws.formzu.net/fgen/S16918617/)から。
　千葉ちば・東京とうきょう発はつボランティアツアーＩＮ七ケ浜しちがはま国際こくさい村むら　佐倉さくら、津田沼つだぬま、千葉ちば、錦糸きんし町まち、池袋いけぶくろ発はつの２泊はく３日にちツアーで、宮城みやぎ県けん七ケ浜しちがはま町まちで活動かつどう。カラオケバスの運営うんえい、支援しえん物資ぶっし配布はいふ、炊たき出だしなど。出発しゅっぱつ日びと料金りょうきんは６月がつ５日にち１万まん６８００円えん▽同どう１７日にち、２４日にち１万まん８９００円えん。宿泊しゅくはくは作並さくなみ温泉おんせんまたは秋保あきう温泉おんせん、食事しょくじ付つき。定員ていいん３０人にん。問とい合あわせはめもり～旅行りょこう（千葉ちば県けん佐倉さくら市し）電話でんわ０４３・４８３・７８７８。
　ＲＱ市民しみん災害さいがい救援きゅうえんセンター　宮城みやぎ県けん登米とよね市し、気仙沼けせんぬま市し、南みなみ三陸さんりく町まちなどを拠点きょてんに支援しえん活動かつどう。東京とうきょう都内とないの後方こうほう支援しえんボランティアも募集ぼしゅう。ウェブサイト（http://www.rq-center.net/volunteer)から登録とうろくのうえ参加さんかする。説明せつめい会かいは毎週まいしゅう水曜すいよう１９時じと土曜どよう１１時じ、東京とうきょう都と荒川あらかわ区く西日暮里にしにっぽり５の３８の５の日本にっぽんエコツーリズムセンター。現地げんちまでの無料むりょうボランティアバスも週しゅう２便びん運行うんこう中ちゅう（先着せんちゃく順じゅん、既すでに満席まんせきの便びんあり）。問とい合あわせは電話でんわ０３・５８３４・７９７７（１０～１８時じ）。
　◇交通こうつう
　■バス
　岩手いわて県けん北きたバス（盛岡もりおか市し）と福島ふくしま交通こうつう（福島ふくしま市し）は２３日にち、「盛岡もりおか－福島ふくしま・郡山こおりやま」間あいだの高速こうそくバスの共同きょうどう運行うんこうを始はじめる。１日にち２往復おうふくで、盛岡もりおか－郡ぐん山間さんかんを約やく４時じ間あいだ５０分ふんで結むすぶ。
　厨川くりやがわ駅えき、盛岡もりおか駅えき西口にしぐち、福島ふくしま駅えき東口ひがしぐち、二本松にほんまつバスストップ、郡山こおりやま駅前えきまえに停車ていしゃする。厨川くりやがわ駅えき発はつが６時じ４０分ふんと１６時じ２５分ふん、郡山こおりやま駅えき発はつは８時じと１５時じ４５分ふん。
　料金りょうきんは盛岡もりおか－福島ふくしま間あいだが大人おとな片道かたみち３５００円えん（小学生しょうがくせい以下いか半額はんがく）▽盛岡もりおか－郡山こおりやま・二本松にほんまつ間あいだが同どう４０００円えん（同どう）。厨川くりやがわ駅えきでは、無料むりょうで自家用車じかようしゃをとめられるパークアンドバスライドのサービスも提供ていきょう。
　問とい合あわせは岩手いわて県けん北きたバス電話でんわ０１９・６５４・５８１４、福島ふくしま交通こうつう電話でんわ０２４・９４３・１６５１。
　◇その他た
　■学習がくしゅう塾じゅく
　全国ぜんこく学習がくしゅう塾じゅく協会きょうかい（０１２０・１０９・３３３）は、被災ひさいして避難ひなんした子こどもたちの学習がくしゅうを支援しえんするため、加盟かめいする全国ぜんこくの学習がくしゅう塾じゅくに呼よびかけ計けい約やく２００カ所かしょで受うけ入いれている。ウェブサイト（http://www.jja.or.jp/main.html)でも受うけ入いれ塾じゅくを公開こうかい。塾じゅくによって対象たいしょう学年がくねんや人数にんずう、期間きかんは異ことなるが、原則げんそく、入塾にゅうじゅく金きんは取とらず、授業じゅぎょう料りょうや教材きょうざい費ひなども無料むりょうとなるケースが多おおい。宮城みやぎ・福島ふくしま県内けんないの受うけ入いれ先さきは次つぎの通とおり。
　＜宮城みやぎ県けん＞
　啓明けいめいゼミナール（七ケ浜しちがはま町まち）０２２・３６７・１４３９▽個別こべつ教室きょうしつ・家庭かてい教師きょうしのアップル（仙台せんだい市し）０２２・２２３・５００１▽小松こまつ塾じゅく仙台せんだい個別こべつスクール（仙台せんだい市し）０２２・２３８・６３３６▽志学しがく塾じゅく（栗原くりはら市し）０２２８・２５・２５２５▽大沼おおぬま学院がくいん（多賀城たがじょう市し）０２２・３６６・３７３５
　＜福島ふくしま県けん＞
　わたなべ英えい数すう塾じゅく（いわき市し）０２４６・２５・２５８７▽明光めいこう義ぎ塾じゅく南みなみ福島ふくしま教室きょうしつ（福島ふくしま市し）０２４・５９７・６３３０▽明光めいこう義ぎ塾じゅく福島ふくしま街まちなか広場ひろば前ぜん教室きょうしつ（福島ふくしま市し）０２４・５２２・２８５１▽明光めいこう義ぎ塾じゅく丸子まりこ教室きょうしつ（福島ふくしま市し）０２４・５５４・６４２１▽明光めいこう義ぎ塾じゅく梁川やながわ教室きょうしつ（伊達だて市し）０２４・５７７・７９３１▽ステップＡ学習がくしゅう塾じゅく（いわき市し）０８０・１６７３・６８５１▽算数さんすう教室きょうしつのびた（郡山こおりやま市し）０２４・９６６・３６３３▽中学ちゅうがく・高校こうこう受験じゅけんのＰＡＳＣＡＬ（福島ふくしま市し、郡山こおりやま市し、二本松にほんまつ市し）０１２０・９１・５９５９
　■予備校よびこう・通信つうしん教育きょういく
　大手おおて予備校よびこう、通信つうしん教育きょういくでは、被災ひさいした生徒せいと向むけに授業じゅぎょう料りょう免除めんじょなどの対応たいおうをしている所ところも多おおい。▽代々木よよぎゼミナール＝５月がつ末まつまで、被災ひさいした受験生じゅけんせい（高３こうさん、高卒こうそつ生せい）を対象たいしょうに、入学にゅうがく金きんや授業じゅぎょう料りょう免除めんじょなどを受うけ付つけ▽河合塾かわいじゅく＝被災ひさい生徒せいとに、入学にゅうがく金きんや授業じゅぎょう料りょう免除めんじょなどを実施じっし▽Ｚ会かい＝受講じゅこう中ちゅうの被災ひさい会員かいいんを対象たいしょうに、１１年度ねんど中ちゅうの受講じゅこう会費かいひを免除めんじょ。問とい合あわせは中なか・高だか・大学だいがく受験生じゅけんせい向むけコース０５５・９７６・８５４３▽進すすむ研けんゼミ＝震災しんさいで継続けいぞく受講じゅこう困難こんなんとなった受講じゅこう生せいに４～９月がつまでの受講じゅこう無料むりょう化かなど。
　■宿泊しゅくはく
　全国ぜんこくの地方ちほう公務員こうむいん共済きょうさい組合くみあいの施設しせつが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいや長野ながの県けん北部ほくぶ地震じしんでの被災ひさい者しゃを宿泊しゅくはく費ひ無料むりょう、食費しょくひ実費じっぴで受うけ入いれている。予約よやくが必要ひつよう。免許めんきょ証しょうなどで住所じゅうしょを確認かくにんする場合ばあいもある。掲載けいさい以外いがいの施設しせつは総務そうむ省しょうや全国ぜんこく市町村しちょうそん職員しょくいん共済きょうさい組合くみあい連合れんごう会かいのホームページで確認かくにんを。
　＜北海道ほっかいどう＞
　ホテルポールスター札幌さっぽろ＝札幌さっぽろ市し中央ちゅうおう区く北４条きたよんじょう西にし６の２（電話でんわ０１１・２４１・９１１１）▽ホテルノースシティ＝札幌さっぽろ市し中央ちゅうおう区く南みなみ９条じょう西にし１（電話でんわ０１１・５１２・９７４８）▽定山渓じょうざんけい保養ほよう所しょ渓流けいりゅう荘そう＝札幌さっぽろ市し南みなみ区く定山渓温泉西じょうざんけいおんせんにし２（電話でんわ０１１・５９８・２７２１）
　＜青森あおもり県けん＞
　アップルパレス青森あおもり＝青森あおもり市し本町ほんちょう５の１の５（電話でんわ０１７・７２３・５６００）▽ラ・プラス青あおい森もり＝青森あおもり市し中央ちゅうおう１の１１の１８（電話でんわ０１７・７３４・４３７１）
　＜秋田あきた県けん＞
　ルポールみずほ＝秋田あきた市し山王さんのう４の２の１２（電話でんわ０１８・８６２・２４３３）▽レークサイド山やまの家いえ＝小坂こさか町まち十和田湖とわだこ銀山ぎんざん１の７（電話でんわ０１７６・７５・２５５２）
　＜山形やまがた県けん＞
　あこや会館かいかん＝山形やまがた市し松波まつなみ２の８の１（電話でんわ０２３・６４２・１３５８）▽うしお荘そう＝鶴岡つるおか市し湯野浜ゆのはま１の１１の２３（電話でんわ０２３５・７５・２７１５）
　＜宮城みやぎ県けん＞
　パレス松まつ洲しゅう＝松島まつしま町まち高城たかぎ浜はま３８（電話でんわ０２２・３５４・２１０６）
　＜栃木とちぎ県けん＞
　ホテルニューもみぢ＝那須塩原なすしおばら市し塩原しおばら１０７４（電話でんわ０２８７・３２・３２１５）▽那須なすの森もりヴィレッジ＝那須なす町まち高久乙たかくおつ遅おそ山やま３３７５の６３７（電話でんわ０２８７・７８・１６３６）▽ブランヴェール那須なす＝那須なす町まち湯本ゆもと２０６の１９４（電話でんわ０２８７・７６・６２００）
　＜群馬ぐんま県けん＞
　アルペンローゼ＝草津くさつ町まち草津くさつ５１２の２（電話でんわ０２７９・８８・１３００）
　＜埼玉さいたま県けん＞
　別所べっしょ沼ぬま会館かいかん＝さいたま市し南みなみ区別くべつ所しょ４の１４の１０（電話でんわ０４８・８６１・５２１９）
　＜千葉ちば県けん＞
　オークラ千葉ちばホテル＝千葉ちば市し中央ちゅうおう区く中央港ちゅうおうこう１の１３の３（電話でんわ０４３・２４８・１１１１）▽黒潮くろしお荘そう＝鴨川かもがわ市し貝渚かいすか２５６５（電話でんわ０４・７０９２・２２０５）
　＜東京とうきょう都と＞
　ルポール麹こうじ町まち＝千代田ちよだ区く平河ひらかわ町まち２の４の３（電話でんわ０３・３２６５・５３６１）▽東京とうきょうグリーンパレス＝千代田ちよだ区く二番にばん町まち２（電話でんわ０３・５２１０・４６００）▽アジュール竹ちく芝しば＝港みなと区く海岸かいがん１の１１の２（電話でんわ０３・３４３７・２０１１）▽ザ・クレストホテル立川たちかわ＝立川たつかわ市し錦にしき町まち１の１２の１（電話でんわ０４２・５２１・１１１１）
　＜新潟にいがた県けん＞
　アクアーレ長岡ながおか＝長岡ながおか市し新陽しんよう２の５の１（電話でんわ０２５８・４７・５６５６）▽瀬波せなみはまなす荘そう＝村上むらかみ市し瀬波温泉せなみおんせん１の２の１７（電話でんわ０２５４・５２・５２９１）
　＜長野ながの県けん＞
　サンパルテ山王さんのう＝長野ながの市し岡田おかだ町まち３０の２０（電話でんわ０２６・２２８・３０１１）▽湖みずうみ山荘さんそう＝諏訪すわ市し湖岸通こがんどおり２の４の２８（電話でんわ０２６６・５２・２１６３）▽湖みずうみ泉いずみ荘そう＝諏訪すわ市し湖岸通こがんどおり１の１３の８（電話でんわ０２６６・５３・６６１１）▽名月めいげつ荘そう＝千せん曲きょく市し磯部いそべ１１４４の４（電話でんわ０２６・２７５・１３０９）
　◇電話でんわ帳ちょう
　●行方ゆくえ不明ふめい者しゃ相談そうだんダイヤル
岩手いわて県警けんけい　０１２０・８０１・４７１
宮城みやぎ県警けんけい　０２２・２２１・２０００
福島ふくしま県警けんけい　０２４・５２２・２１５１（内線ないせん３０２４）
y　●通信つうしん・ライフライン
ＮＴＴ災害さいがい用よう伝言でんごんダイヤル　１７１
日本にっぽん郵便ゆうびん　　　　　　　　　０１２０・２３２８・８６（平日へいじつ８～２２時じ、土日どにち祝しゅく９～２２時じ）
東北電力とうほくでんりょく　　　　　　　　　０１２０・１７５・３６６
　●医療いりょう
文部もんぶ科学かがく省しょう健康けんこう相談そうだんホットライン・放射線ほうしゃせん関連かんれん　０１２０・７５５・１９９（９～２１時じ）
放射線医学総合研究所ほうしゃせんいがくそうごうけんきゅうじょ相談そうだん窓口まどぐち　　　　　　　　０４３・２９０・４００３（９～１７時じ）
日本にっぽん糖尿とうにょう病びょう協会きょうかい　　　　　　　　　　　　　　　０１２０・１５１・７２１（平日へいじつ９～１８時じ）
被災ひさいがん患者かんじゃホットライン（国立こくりつがん研究けんきゅうセンター）
　紹介しょうかい状じょうあり＝０３・３５４７・５１３０（平日へいじつ１０～１６時じ）
　紹介しょうかい状じょうなし＝０３・３５４７・５２９３（平日へいじつ９～１８時じ）
てんかん支援しえんホットライン　　　　　　　　　　０５４・２４５・５４４６
アレルギー支援しえんネットワーク　　　　　　　　　０５２・４８５・５２０８
　●生活せいかつ支援しえん
日弁連にちべんれん電話でんわ相談そうだん　　　　　　　０１２０・３６６・５５６（平日へいじつ１０～１５時じ）
岩手いわて弁護士べんごし会かい　　　　　　　　０１２０・７５５・７４５（月つき～土曜どよう１３～１６時じ）
仙台せんだい弁護士べんごし会かい　　　　　　　　０１２０・２１６・１５１（１０～１６時じ）
福島ふくしま県けん弁護士べんごし会かい　　　　　　　０２４・５３４・１２１１（平日へいじつ１４～１６時じ）
全国ぜんこく社しゃ労ろう士し会かい連合れんごう会かい　　　　　０１２０・０００・５２８（平日へいじつ１０～１７時じ）
日本にっぽん司法しほう書士しょし会かい連合れんごう会かい　　　　０１２０・４４５・５２８（平日へいじつ１０～１６時じ）
あしなが育英会いくえいかい　被災ひさい者しゃ専用せんよう　０１２０・７７・８５６５（遺児いじらに特別とくべつ奨学しょうがく一いち時じ金きんを支給しきゅう）
心しんの相談そうだん緊急きんきゅう電話でんわ　　　　　　０１２０・１１１・９１６（１９～２１時じ。日本にっぽん臨床りんしょう心理しんり士し会かいなど）
チャイルドライン　　　　　　０１２０・９９・７７７７（月つき～土ど１６～２１時じ、１８歳さいまでの子こども向むけ）
震災しんさい関連かんれんの悪質あくしつ商法しょうほう１１０番ひゃくとおばん　０１２０・２１４・８８８（１０～１６時じ）
　●省庁しょうちょう　※平日へいじつのみ
公営こうえい住宅じゅうたく等とう情報じょうほうセンター　　　　　０１２０・２９７・７２２（９～１８時じ。全国ぜんこくの公営こうえい住宅じゅうたくなどを紹介しょうかい）
住宅じゅうたくの補修ほしゅう・再建さいけん（国交こっこう省しょう）　　　０１２０・３３０・７１２（月つき～土ど）
行政ぎょうせい相談そうだん（東北とうほく管区かんく行政ぎょうせい評価ひょうか局きょく）　０１２０・５１１・５５６
金融きんゆう相談そうだん（東北とうほく財務局ざいむきょく）　　　　　０２２・７２１・７０７８
中小ちゅうしょう企業きぎょう相談そうだん（経けい産さん省しょう）　　　　　０５７０・０６４・３５０
農林のうりん水産すいさん業ぎょうの被害ひがい相談そうだん（農水省のうすいしょう）　０１２０・３５５・５６７
年金ねんきんの相談そうだん（日本にっぽん年金ねんきん機構きこう）　　　０１２０・７０７・１１８※
　●金融きんゆう・保険ほけん　※平日へいじつのみ
ゆうちょ銀行ぎんこう　　　　　　　　　　　　　　　０１２０・１０８・４２０
住宅じゅうたく金融きんゆう支援しえん機構きこう　　　　　　　　　　　　　０１２０・０８６・３５３
日本にっぽん政策せいさく金融きんゆう公庫こうこ　　　　　　　　　　　　　０１２０・１５４・５０５（土日どにち０１２０・２２０・３５３）
預金よきん口座こうざ照会しょうかいセンター（全銀協ぜんぎんきょう）　　　　　　０１２０・７５１・５５７※
災害さいがい地域ちいき生保せいほ契約けいやく照会しょうかいセンター（生保せいほ協会きょうかい）　０１２０・００１・７３１※
そんがいほけん相談そうだん室しつ（日本にっぽん損保そんぽ協会きょうかい）　　　０１２０・１０７・８０８または０３・３２５５・１３０６
　●移転いてんした役所やくしょ
　＜岩手いわて県けん＞
　陸前高田りくぜんたかた市し　高田たかだ町まち鳴な石いし　０１９２・５４・２１１１
　釜石かまいし市し　シープラザ釜石かまいし　０１９３・２２・８２５３
　大槌おおつち町まち　大槌おおつち小学校しょうがっこう　０１９３・４２・２１１１
　＜宮城みやぎ県けん＞
　女川おながわ町まち　女川おながわ第だい二に小学校しょうがっこう　０２２５・５４・３１３１
　南みなみ三陸さんりく町まち　町まち総合そうごう体育館たいいくかんベイサイドアリーナ南側みなみがわテニスコート０２２６・４６・２６００
　＜福島ふくしま県けん＞
　広野こうの町まち　ＦＤＫモジュールシステムテクノロジーいわき工場こうじょう　０２４６・４３・１３３１
　楢葉ならは町まち　会津あいづ美里みさと町まち本郷ほんごう庁舎ちょうしゃ　０２４２・５６・２１５５
　富岡とみおか町まち　郡山こおりやま・ビッグパレット　０１２０・３３６・４６６
　川内せんだい村むら　郡山こおりやま・ビッグパレット　０２４・９４６・８８２８
　大熊おおくま町まち　会津若松あいづわかまつ市し追手おうて町まち第だい２庁舎ちょうしゃ　０２４２・２６・３８４４
　双葉ふたば町まち　旧きゅう埼玉さいたま県立けんりつ騎西きさい高校こうこう　０４８０・７３・６８８０
　浪江なみえ町まち　二本松にほんまつ市し東和とうわ支所ししょ　０２４３・４６・４７３１
　葛尾かつらお村むら　会津坂下あいづばんげ町まち・川西かわにし公民館こうみんかん　０２４２・８３・２６５１
　★双葉ふたば郡ぐん支援しえんセンター　０１２０・００６・８６５
　上記じょうき８町村ちょうそんの避難ひなん住民じゅうみん向むけ。８～２２時じ
　★一時いちじ立たち入いり受付うけつけセンター
　８～２２時じ　０１２０・２０８・０６６
　南みなみ相馬そうま、楢葉ならは、富岡とみおか、双葉ふたば、大熊おおくま、浪江なみえの６市町しちょうへの一時いちじ立たち入いりに必要ひつような登録とうろくを受うけ付つける」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで医師いしの声こえ　全国ぜんこくから長期ちょうき処方しょほう自粛じしゅくなど多数たすう　メドピア調しらべ
ミクスオンライン　2011/05/22
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/40806/Default.aspx
「医師いしコミュニティサイト「MedPeer」を運営うんえいするメドピアはこのほど、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで全国ぜんこくの医師いしが取とり組くんだことの調査ちょうさ結果けっかをまとめた。調査ちょうさ期間きかんは５月がつ２日にち～８日にち。有効ゆうこう回答かいとう数すうは1256件けん。「停電ていでんによる連絡れんらく網もうの不通ふつうが診療しんりょうにかなり障害しょうがいになった」（岩手いわて、50代だい、一般いっぱん外科げか）など被災ひさい地ちでの医療いりょうの経験けいけん談だんや教訓きょうくんのほか、後方こうほう支援しえん活動かつどうで思おもったことなどが多数たすう寄よせられた。薬物やくぶつ療法りょうほうの関連かんれんでは、製薬せいやくメーカーの工場こうじょう被災ひさいの中なかでも被災ひさい地ちに優先ゆうせんして医薬品いやくひんを送おくれるように厚生こうせい労働省ろうどうしょうなどが長期ちょうき処方しょほう自粛じしゅくを求もとめたこともあって、今回こんかいの調査ちょうさでも「長期ちょうき処方しょほうをやめた」といった書かき込こみが全国ぜんこくから多おおく寄よせられたが、「単純たんじゅんに患者かんじゃ数すうが倍ばいになり、なおさら被災ひさい地ちになど（応援おうえんに）行いけない」（埼玉さいたま、40代だい、一般いっぱん内科ないか）との意見いけんも見みられた。
同どう調査ちょうさは震災しんさい発生はっせい後ご約やく２か月げつの時点じてんで実施じっししたものだが、医師いしの医療いりょう行為こういなどの時期じきが不ふ明確めいかくなものが多おおい。医療いりょうニーズに関かんするコメントは、現在げんざいのニーズと言いえるかどうか定さだかでないことに留意りゅういが必要ひつようとなる。
◎災害さいがい時じに救急きゅうきゅう医療いりょう提供ていきょうする病院びょういん「カルテの電子でんし化かはダメ」との意見いけんも
その上うえで、調査ちょうさ結果けっかをみると、まず義援金ぎえんきんや節電せつでんとの書かき込こみが相当そうとう数すう見みられた。次つぎに医療いりょう関係かんけいの取組とりくみをみると、被災ひさい地ちの医師いしと思おもわれる書かき込こみでは、「停電ていでんによる連絡れんらく網もうの不通ふつうが診療しんりょうにかなり障害しょうがいになり、いかに情報じょうほうを伝つたえられるかという通信つうしん手段しゅだんを確保かくほすることと患者かんじゃの移動いどう手段しゅだんの確保かくほが最さい重要じゅうようと思おもった」（岩手いわて、50代だい、一般いっぱん外科げか）や「普段ふだん経験けいけんしない病状びょうじょうが多おおく、初はじめ戸惑とまどった。急性きゅうせい上気じょうき道どう炎えんをはじめとする呼吸こきゅう器きの炎症えんしょうが非常ひじょうに多おおい。原因げんいんは感染かんせんではなく、建材けんざいや汚泥おでいが微粒子びりゅうしの粉塵ふんじんとなって舞まっているため、これを吸すい込こむことによる化学かがく的てきまたは物理ぶつり的てき刺激しげきだった」（宮城みやぎ、60代だい、消化しょうか器き内科ないか等とう）――との内容ないようのほか、外勤がいきん先さきが福島ふくしまだった50代だいの産婦人科さんふじんか医いは、「災害さいがい時じにも救急きゅうきゅうを行おこなわなければならない病院びょういんは、カルテの電子でんし化かはしてはダメ」との教訓きょうくんを寄よせた。
また、「病院びょういんが倒壊とうかいした時ときの避難ひなん、患者かんじゃ搬送はんそうマニュアルがないことに初はじめて気きづいた」（福島ふくしま、30代だい、一般いっぱん外科げか）との書込かきこみの一方いっぽうで、免めん震ふるえ構造こうぞうで、かつ井戸水いどみずや食糧しょくりょう、非ひ常用じょうよう発電はつでん機き、１週間しゅうかん分ぶんの消耗しょうもう品ひんなどを用意よういしていた病院びょういんの医師いしは「緊急きんきゅう手術しゅじゅつは当日とうじつから行おこない、透析とうせき患者かんじゃは周辺しゅうへん病院びょういんから受うけ入いれた。免めん震ふるえ病棟びょうとうの威力いりょくをまざまざと実感じっかん」（茨城いばらき、50代だい、麻酔ますい科か）と大だい災害さいがいに準備じゅんび万全ばんぜんだった経験けいけん談だんを寄よせた。
◎「人員じんいん不足ふそくでボランティアに行いけない」も多おおく
被災ひさい地ちに医療いりょう支援しえんに赴おもむいた医師いしや後方こうほう支援しえんした医師いしからは、「震災しんさい後ご１か月げつ後ごに支援しえんにいった。避難ひなん所しょのお年寄としよりは開業医かいぎょういまでいく交通こうつう手段しゅだんがなく、結局けっきょくは避難ひなん所しょで診察しんさつ・処方しょほうを行おこなうことが多おおかった」（岡山おかやま、40代だい、循環じゅんかん器き内科ないか）や「「『やりたい』支援しえん者しゃが現場げんばを引ひっかきまわしていたのが印象いんしょう的てき」（愛媛えひめ、30代だい、小児科しょうにか）――。また、医薬品いやくひんも流ながされて何なにを服用ふくようしていたかわからない高齢こうれい患者かんじゃも少すくなくないとされるが、避難ひなん所しょの巡回じゅんかい診療しんりょうに駆かけ付つけた北海道ほっかいどうの一般いっぱん内科ないか医いは、「非難ひなんされてきた方ほうが自分じぶんのカルテを持もっており、開業医かいぎょういさんの書かかれた診療しんりょう録ろくが全すべて残のこっていた。開業医かいぎょういさんの対応たいおうに本当ほんとうに頭あたまが下さがった。診療しんりょうに役立やくだった」との書込かきこみを寄よせた。
一方いっぽう、被災ひさい地ちから患者かんじゃを受うけ入いれた後のちの対応たいおうに苦慮くりょしているとのコメントも散見さんけんされ、具体ぐたい的てきには「今いまは返かえすことができず困こまっている」（千葉ちば、30代だい、精神せいしん科か）や「福島ふくしまに帰かえれないのでずっと入院にゅういん。ちょっと社会しゃかい的てき入院にゅういんっぽい」（群馬ぐんま、40代だい、呼吸こきゅう器き内科ないか等とう）といった内容ないようだった。
被災ひさい地ちに応援おうえんに駆かけ付つけた医師いしの代かわりに地元じもとの医療いりょうを守まもっていた医師いしからは、「地元じもとを守まもることも被災ひさい地ち支援しえんのひとつ」（三重みえ、30代だい、循環じゅんかん器き外科げか）との書かき込こみが多おおく、「救急きゅうきゅう医いとして現場げんばに行いきたい医師いしはたくさんいることと思おもうが、行いけば自分じぶんの病院びょういんの医療いりょう行為こういが手薄てうすになるということも認識にんしきしておくべき」（神奈川かながわ、30代だい、麻酔ますい科か）との意見いけんも少すくなくなかった。
そのほか、関東かんとう地方ちほうを中心ちゅうしんとした計画けいかく停電ていでん関係かんけいでは、「外来がいらいや透析とうせきなどの予定よてい変更へんこうに苦労くろうした」（千葉ちば、50代だい、一般いっぱん内科ないか）や「防災ぼうさいも大事だいじだが歩あるいて通かよえる職場しょくばが良よいと痛感つうかんした。計画けいかく停電ていでんで１日にち出勤しゅっきんできなかった」（東京とうきょう、40代だい、一般いっぱん内科ないか等とう）、「電源でんげんがなくとも会計かいけいできるようにしたい」（千葉ちば、50代だい、一般いっぱん内科ないか）――などの書かき込こみが見みられた。また、「義援金ぎえんきんを送おくったぐらい。ボランティアに参加さんかするには今いまの職場しょくばが忙いそがしすぎて人員じんいんが割さけない」（東京とうきょう、50代だい、麻酔ますい科か）など、人員じんいん不足ふそくや多忙たぼうな日常にちじょう診療しんりょうのため被災ひさい地ちに行いきたくても行いけないとのコメントも散見さんけんされた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆サポート情報じょうほう：福祉ふくし　２２日にち現在げんざい
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/22
http://mainichi.jp/flash/news/20110523k0000m040017000c.html
「■障害しょうがい者しゃ関係かんけい
　義肢ぎし装具そうぐや福祉ふくし機器ききメーカーの川村かわむら義肢ぎし（大阪おおさか府ふ大東だいとう市し）が車椅子くるまいすやつえ、入浴にゅうよく・排はいせつ用具ようぐなどの福祉ふくし用具ようぐを無料むりょうで被災ひさい者しゃに送付そうふしている。製品せいひんは新品しんぴん未み使用しよう品ひんや新古しんこ品ひんで、一般いっぱんから募集ぼしゅうしたもの。問とい合あわせは平日へいじつ９時じ～１７時半じはん、電話でんわ０７２・８７５・８０１３。ホームページ（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｋａｗａｍｕｒａ－ｇｉｓｈｉ．ｃｏ．ｊｐ／）内ないの「被災ひさい地ちへ届とどける福祉ふくし用具ようぐのご案内あんないブログ」で製品せいひんを紹介しょうかいしている。
　＜岩手いわて県けん＞
　県立けんりつ療育りょういくセンター内ないの災害さいがい時じ緊急きんきゅう相談そうだん窓口まどぐち（電話でんわ０８０・１６９８・７８８２）では、被災ひさいした身体しんたい・知的ちてき・精神せいしん・発達はったつ障害しょうがい者しゃとその家族かぞくらからの相談そうだんを受うけ付つける。月つき～土曜日どようび８～２０時じ。３１日にちまで。
　被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンターいわて（電話でんわ０１９・６３５・６２２６）でも、障害しょうがい者しゃや難病なんびょう患者かんじゃからの相談そうだんを受うけ付つける。毎日まいにち８～１８時じ。希望きぼう者しゃに必要ひつような物資ぶっしを届とどけるほか、買かい物もの支援しえんや医療いりょう機関きかんへの通院つういんの付つき添そいにも応おうじる。
　＜宮城みやぎ県けん＞
　県けん知的ちてき障害しょうがい者しゃ福祉ふくし協会きょうかいが震災しんさい後ごに設置せっちした対策たいさく本部ほんぶ（電話でんわ０９０・２９０９・４０６６）では、障害しょうがい者しゃの就労しゅうろうや教育きょういくなどさまざまな相談そうだんを受うけ付つける。毎日まいにち９時半じはん～１７時じ。
　被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンターみやぎ（電話でんわ０２２・７４６・８０１２）でも障害しょうがい者しゃや難病なんびょう患者かんじゃにかかわる相談そうだんを受うけ付つける。介護かいご用ようおむつや流動りゅうどう食しょくなど生活せいかつ物資ぶっしの提供ていきょうのほか、話はなし相手あいての希望きぼうにも応おうじている。月つき～金曜日きんようび１０～１８時じ。ファクス（０２２・２４８・６０１６）は２４時じ間あいだ対応たいおう。
　＜福島ふくしま県けん＞
　被災ひさい地ち障さわがい者しゃ支援しえんセンター（電話でんわ０２４・９２５・２４２８）で、障害しょうがい者しゃと難病なんびょう患者かんじゃ、その関係かんけい者しゃからの相談そうだんを受うけ付つける。毎日まいにち９～１８時じ。ファクス（０２４・９２５・２４２９）は２４時じ間あいだ対応たいおう。」(全文ぜんぶん)

　

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◆唐津からつ工高こうこう機械きかい研究けんきゅう部ぶ、車くるまいすを再生さいせい　被災ひさい地ちにに送おくる
佐賀さが新聞しんぶん　2011/05/21
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1912946.article.html
「唐津からつ工高こうこう機械きかい研究けんきゅう部ぶは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちを支援しえんしようと、古ふるい車くるまいすを解体かいたい・修理しゅうりし、「再生さいせい」している。３年生ねんせい部員ぶいんら６人にんが携たずさわり、現在げんざい３台だいが完成かんせい。久保くぼ信しん護まもる（しんご）部長ぶちょうは「自分じぶんたちの特技とくぎが役立やくだって何なによりです」と爽さわやかに語かたる。
　唐津からつ、伊万里いまり両市りょうし社協しゃきょうから古ふるくなったり壊こわれたりした車くるまいすを譲ゆずり受うけ、解体かいたい。丁寧ていねいにさびを落おとし、使つかえる部品ぶひんを組くみ合あわせて骨組ほねぐみを作つくり、ウレタン製せいのノーパンクタイヤを取とり付つけて包装ほうそうする。１台だい作つくるのに６人にんがかりでも３時じ間あいだはかかるという。
　同校どうこうは、海外かいがいの障害しょうがいのある人ひとや高齢こうれい者しゃに車くるまいすを贈おくる「空そら飛とぶ車くるまいす」事業じぎょうに５年ねん前まえから参加さんか。震災しんさい後ご、事業じぎょうを運営うんえいする日本にっぽん社会しゃかい福祉ふくし弘済会こうさいかい（東京とうきょう）が福島ふくしま県けん災害さいがい対策たいさく本部ほんぶなどから車くるまいすの寄付きふ依頼いらいを受うけており、同校どうこうではこれまで手掛てがけてきたスチール製せいよりも約やく３割わり軽かるく、持もち運はこびしやすいアルミ製せいを作つくることにした。車くるまいすは近ちかく、被災ひさい地ちに送おくる。」(全文ぜんぶん)

　

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◆沿岸えんがん南みなみ行ぎょう記き：津波つなみ被災ひさい地ちより　福島ふくしま県けん相馬そうま・２０日にち　障害しょうがい持もつ子こに受うけ皿ざらを
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/20
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110521ddm041040178000c.html
「　電車でんしゃのおもちゃをしげしげ眺ながめ、急きゅうに床ゆかに寝転ねころがり、私わたしの携帯けいたい電話でんわにも手てを伸のばす。福島ふくしま県立けんりつ相馬そうま養護ようご学校がっこう小学しょうがく部ぶ５年ねんで自閉症じへいしょうの竹澤たけざわ涼すずか君くん（１０）の今いまの遊あそび場ばは、同どう県けん相馬そうま市しの「障さわがい児じ放課後ほうかごボランティア　ゆうゆうクラブ」。菅野かんの友美子ゆみこさん（５１）が避難ひなん所しょで決意けついし、保育ほいく士しを辞やめて４月がつ１１日にちに開設かいせつした。
　市内しないの自宅じたくは１階かいが浸水しんすいしたが、片付かたづければ住すめる。避難ひなん所しょにボランティアで通かよい、兄弟きょうだいを亡なくした子こどもらを世話せわしていて考かんがえた。「こんな大変たいへんな時ときだから、障害しょうがいを持もつ子こたちにできることはないか」。自閉症じへいしょうの長男ちょうなん（２８）は原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうで群馬ぐんま県けんの施設しせつに避難ひなん中ちゅう。世話せわと暮くらしの両立りょうりつの難むずかしさはよく分わかる。加くわえて震災しんさい。苦境くきょうに立たつ家族かぞくを支ささえる「受うけ皿ざら」が必要ひつようだ－－。
菅野かんの友美子ゆみこさん（左ひだり）が見守みまもる中なか、大好だいすきな紙かみ粘土ねんどで遊あそぶ涼すずか君くん。震災しんさい直後ちょくごより明あかるくなった＝福島ふくしま県けん相馬そうま市しの「ゆうゆうクラブ」で２０１１年ねん５月がつ２０日にち、神保じんぼ圭けい作さく撮影さつえい
　市し中心ちゅうしん部ぶの雑居ざっきょビル１階かいを所有しょゆう者しゃから無償むしょうで借かり、寄付きふでおもちゃをそろえた。今いまは小学しょうがく部ぶ３年ねんと５年ねん、中学ちゅうがく部ぶ１年ねんの３人にんが通かよう。自宅じたくの片付かたづけに追おわれている涼すずか君くんの母ははみゆきさん（４３）は「自由じゆうに遊あそび回まわれて、うれしそう」とほほえんだ。
　多おおくの弱者じゃくしゃも襲おそった大震災だいしんさい。放はなってはおけない、と立たち上あがった人ひとたちも多おおい。無給むきゅうで運営うんえいする菅野かんのさんもそうだろう。クラブは沿岸えんがん部ぶから約やく２キロ、津波つなみの跡あとはないが、地震じしんによる液状えきじょう化かはまだ激はげしい。その道みちを約やく３０分ふん南みなみへ車くるまで行いけば南みなみ相馬そうま市役所しやくしょだ。【神保じんぼ圭けい作さく】」(全文ぜんぶん)

　

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◆希望きぼう新聞しんぶん：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい・サポート情報じょうほう　１９日にち現在げんざい
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/20
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110520ddm035040033000c.html
「◇交通こうつう
　■鉄道てつどう
　ＪＲ石巻いしのまき線せんは１９日にち、前谷地まえやち－石巻いしのまき間あいだの運転うんてんを再開さいかいさせた。在来ざいらい線せんの再開さいかい見込みこみは次つぎの通とおり。
　＜仙石線せんせきせん＞
　東ひがし塩釜しおがま－高城たかぎ町まちは今月こんげつ下旬げじゅん。高城たかぎ町まち－石巻いしのまきは未定みてい
　再開さいかい見込みこみの立たっていない路線ろせんと区間くかんは次つぎの通とおり。
　＜八戸はちのへ線せん＞
　階上かいじょう－久慈くじ
　＜岩泉線いわいずみせん＞
　茂市もいち－岩泉いわいずみ
　＜山田線やまだせん＞
　宮古みやこ－釜石かまいし
　＜大船渡線おおふなとせん＞
　気仙沼けせんぬま－盛もり
　＜気仙沼線けせんぬません＞
　柳津やないづ－気仙沼けせんぬま
　＜石巻線いしのまきせん＞
　石巻いしのまき－女川おながわ
　＜常磐線じょうばんせん＞
　久ひさノ浜はま－亘理わたり
　ＪＲ以外いがいの路線ろせんの運行うんこう状じょう況きょうは次つぎの通とおり。
　＜三陸さんりく鉄道てつどう北リアス線きたりあすせん＞
　宮古みやこ－小本こもと、陸中野田りくちゅうのだ－久慈くじは運行うんこう。小本こもと－陸中野田りくちゅうのだは再開さいかい未定みてい
　＜三陸さんりく鉄道てつどう南リアス線みなみりあすせん＞
　全線ぜんせん（盛もり－釜石かまいし）不通ふつう、再開さいかい未定みてい
　＜仙台せんだい空港くうこうアクセス鉄道てつどう＞
　全線ぜんせん（名取なとり－仙台せんだい空港くうこう）不通ふつう。名取なとり－美田びでん園えんは７月がつ末まつ、美田びでん園えん－仙台せんだい空港くうこうは９月がつ末まつ再開さいかい予定よてい
　◇労働ろうどう・雇用こよう
　■面接めんせつ会かい・募集ぼしゅう
　福島ふくしま県けんと北海道ほっかいどうの企業きぎょうによる合同ごうどう面接めんせつ・相談そうだん会かい　２６日にちに同どう県けん郡山こおりやま市し、２７日にちに福島ふくしま市しで開催かいさい。両日りょうじつとも１３～１６時じ（受うけ付つけは１５時半じはんまで）で、参加さんか企業きぎょうは北海道ほっかいどう１６社しゃ、福島ふくしま県けん１０社しゃ。企業きぎょうとの面接めんせつ、ハローワークによる職業しょくぎょう相談そうだんのほか、住居じゅうきょなどの生活せいかつ相談そうだんにも応おうじる。無料むりょう。履歴りれき書しょを持参じさん。福島ふくしま労働ろうどう局きょく、北海道ほっかいどう労働ろうどう局きょく、北海道ほっかいどう主催しゅさい。福島ふくしま労働ろうどう局きょく職業しょくぎょう安定あんてい課か電話でんわ０２４・５２９・５３３８
　２６日にち＝郡山こおりやまビューホテル（郡山こおりやま市し中町なかまち３の１）。ビッグパレットからシャトルバス（１２時半じはん、１３時半じはん発はつ）を運行うんこう
　２７日にち＝ウエディング　エルティ（福島ふくしま市し野田のだ町まち１の１０の４１）。あづま総合そうごう運動公園うんどうこうえんからシャトルバス（１２時半じはん、１４時じ発はつ）を運行うんこう
　新潟にいがた県内けんないの企業きぎょうが正社員せいしゃいんを募集ぼしゅう　県けん東部とうぶ産業さんぎょう団地だんち（阿賀あが野市のいちかがやき）の３社しゃが正社員せいしゃいん計けい１２人にんを募集ぼしゅうしている。特殊とくしゅ印刷いんさつ業ぎょうの真丸まんまる特殊とくしゅ紙し業ぎょう（本社ほんしゃ・愛知あいち県けん江南えな市し、５人にん）、いずれも工作こうさく機械きかい製造せいぞう業ぎょうのブライト（阿賀あが野市のいち、５人にん）、クボ製作所せいさくしょ（同どう、２人ふたり）。対象たいしょうは災害さいがい救助きゅうじょ法ほう適用てきよう地域ちいきの企業きぎょうに勤つとめていて失業しつぎょうした人ひとや、内定ないていが取とり消けしになった人ひと、住すんでいた人ひと。面接めんせつの上うえ、採用さいようを判断はんだん。機械きかいの操作そうさ方法ほうほうなどは、専門せんもん機関きかんで研修けんしゅうを受うけられる。市しが来年らいねん３月がつ末まつまでの人件じんけん費ひ、研修けんしゅう費ひなど計けい６５００万まん円えんを助成じょせい。用地ようちを１０年間ねんかん無償むしょう貸与たいよする企業きぎょう誘致ゆうちも行おこなっている。阿賀あが野市のいち商工しょうこう観光かんこう課か電話でんわ０２５０・６２・２５１０（内線ないせん３４４）
　◇イベント
　被災ひさい者しゃ支援しえんみやこ復興ふっこうまつり　２２日にち１０～１２時じ、ＪＲ宮古みやふる駅前えきまえフリーマーケット会場かいじょう。紫波しわ、矢巾やはば、八幡平やわただいらからの産直さんちょく野菜やさいや女性じょせい向むけ春物はるもの衣料いりょうなどを無料むりょう配布はいふ（１人ひとり１袋ふくろから）。弁護士べんごしらの「震災しんさいなんでも相談そうだん」コーナーも設置せっち。宮古みやこ民主みんしゅ商工会しょうこうかい電話でんわ０１９３・６２・５８０８。
　映画えいが「奇跡きせき」チャリティー上映じょうえい会かい　２１日にちに仙台せんだい市し、２２日にちに福島ふくしま市しで開催かいさい。九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん開通かいつうをモチーフに、子こどもたちと家族かぞくのきずなを描えがいた内容ないよう。上映じょうえい後ごには、被災ひさい地ちを回まわった是枝これえだ裕和ひろかず監督かんとくが話はなす。料金りょうきん１３００円えん。売うり上あげはあしなが育英会いくえいかいに寄付きふ。両市りょうしの会場かいじょうなどは、仙台せんだい市し＝２１日にち１７時じ、チネ・ラヴィータ（宮城野みやぎの区く榴岡つつじがおか２、電話でんわ０２２・２９９・５５５５）▽福島ふくしま市し＝２２日にち１５時じ、フォーラム福島ふくしま（曽根田そねだ町まち、電話でんわ０２４・５３３・１７１７）。
　「外国がいこく人じん被災ひさい者しゃへの支援しえん」情報じょうほう交換こうかん会かい　２６日にち１９時半じはん～２１時じ、東京とうきょう都と千代田ちよだ区く猿楽さるがく町まち２の５の５の在ざい日本にっぽん韓国かんこくＹＭＣＡ９階かい。弁護士べんごし、外国がいこく人じん学校がっこう関係かんけい者しゃらとともに、被災ひさい地ちの外国がいこく人じん研修生けんしゅうせい、派遣はけん労働ろうどう者しゃら外国がいこく籍せき住民じゅうみんへの支援しえんのあり方かたを考かんがえる。外国がいこく人じん人権じんけん法ほう連絡れんらく会かい（http://www.g-jinkenho.net/)主催しゅさい。
　◇福祉ふくし
　知的ちてき障害しょうがいや発達はったつ障害しょうがい、障害しょうがいのある子供こどもを持もつ親おやからの相談そうだんに応おうじる。
　障害しょうがい児じ・知的ちてき障害しょうがい・発達はったつ障害しょうがい者しゃ関係かんけい団体だんたい災害さいがい対策たいさく連絡れんらく協議きょうぎ会かい現地げんち対策たいさく本部ほんぶ（８～２０時じ）▽岩手いわて県けん電話でんわ０９０・５３５１・３７８０▽宮城みやぎ県けん電話でんわ０９０・２９０９・４０６６か０９０・２９０９・３９６５▽福島ふくしま県けん電話でんわ０８０・１８５９・３８４４
　障害しょうがい福祉ふくしサービスについては次つぎの通とおり。
　▽岩手いわて県けん保健ほけん福祉ふくし部ぶ障さわがい保健ほけん福祉ふくし課か電話でんわ０１９・６２９・５４４７▽宮城みやぎ県けん保健ほけん福祉ふくし部ぶ障害しょうがい福祉ふくし課か電話でんわ０２２・２１１・２５３９▽福島ふくしま県けん保健ほけん福祉ふくし部ぶ障さわがい福祉ふくし課か電話でんわ０２４・５２１・７１７０▽仙台せんだい市し健康けんこう福祉ふくし局きょく障害しょうがい企画きかく課か電話でんわ０２２・２１４・８１６３、同どう健康けんこう福祉ふくし局きょく障害しょうがい者しゃ支援しえん課か（自立じりつ支援しえん医療いりょう）電話でんわ０２２・２１４・６１３５
　車椅子くるまいすが体からだに合あわない、使つかっている義足ぎそくの調子ちょうしが悪わるい、つえが曲まがってしまったなど、ご使用しようの補ほ装具そうぐや日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐの相談そうだんに応おうじる。
　▽障害しょうがい者しゃ等とう福祉ふくし用具ようぐ支援しえん本部ほんぶ電話でんわ０３・３８１１・０６９７（社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん義肢ぎし協会きょうかい内ない）
　◇ボランティア
　社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいや旅行りょこう会社かいしゃなどがボランティアツアーを企画きかくしている。
　岩手いわて県けん北きた観光かんこう　岩手いわて県けん大槌おおつち町まちでボランティアをする東京とうきょう発はつの「ボランティアライナー」。２８～３１日にち（料金りょうきんは１万まん９８００円えん）、６月がつ４～８日にち（３万まん２８００円えん）、８～１２日にち（同どう）の参加さんか者しゃを募集ぼしゅう中ちゅう。また、野田のだ村むらでボランティアをする「岩手いわて県けん応援おうえんツアー」の２～４日にち（同どう）、１２～１４日にち（同どう）についても、参加さんか者しゃを募集ぼしゅうしている。日にち中ちゅうは災害さいがい現場げんばで活動かつどう、その後ご、県内けんないで飲食いんしょくすることで「経済けいざい的てきな復興ふっこう」に寄与きよする。問とい合あわせや申もうし込こみは０１２０・１８３・７０５まで。
　日立ひたち市し社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かい　宮城みやぎ県けん女川おながわ町まちへのバスツアー。２７日にち夜よるに出発しゅっぱつして２９日にち夜よるに戻もどる。茨城いばらき県けん日立ひたち市し在住ざいじゅうの１８歳さい以上いじょうが対象たいしょう。料金りょうきんは１万まん６０００円えん（市し社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいからの補助ほじょ金きんが出でるため、自己じこ負担ふたんは６０００円えん）。活動かつどうは汚泥おでいや家財かざいの撤去てっきょなど。申もうし込こみや問とい合あわせは茨城いばらき交通こうつう（０１２０・９７２・３５１）まで。
　国際こくさいボランティア学生がくせい協会きょうかい　２７～３０日にちに宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しで活動かつどうする東京とうきょう発はつの９次じ隊たい（２００人にん）の参加さんか者しゃを募集ぼしゅう中ちゅう。家族かぞくの承諾しょうだくを得えており、テントでの生活せいかつが可能かのうな学生がくせいが対象たいしょう。費用ひようはボランティア保険ほけんの加入かにゅう料りょうも含ふくめて５０００円えん。参加さんか希望きぼう者しゃは２５日にち正午しょうごまでに振ふり込こみが必要ひつよう。申もうし込こみは事務じむ局きょく（０３・６７５１・２６８３）へ。
　◇その他た
　■住宅じゅうたく相談そうだん
　第だい二に東京とうきょう弁護士べんごし会かい消費しょうひ者しゃ問題もんだい対策たいさく委員いいん会かいは２４日にち１０～１６時じ、震災しんさいで住宅じゅうたくや建築けんちく被害ひがいを受うけた人ひとを対象たいしょうに「住宅じゅうたく・建築けんちく法律ほうりつ相談そうだん１１０番ひゃくとおばん」（電話でんわ０３・３５０４・０８３５）を開設かいせつする。電話でんわ相談そうだんの上うえ、面接めんせつの希望きぼうにも応おうじる。
　■法務ほうむ相談そうだん
　法務局ほうむきょくは、家屋かおくが倒壊とうかい・流失りゅうしつした場合ばあいの登記とうき申請しんせい手続てつづきや、土地とち・建物たてものの権利けんり証しょうを紛失ふんしつした場合ばあいの対応たいおうなどの相談そうだんに応おうじる。
　＜岩手いわて県けん＞
　盛岡もりおか地方ちほう法務局ほうむきょく　平日へいじつ（８時半じはん～１７時じ１５分ふん）の相談そうだん窓口まどぐちは次つぎの通とおり。
　登記とうき電話でんわ０１９・６２４・９８５１▽戸籍こせき電話でんわ０１９・６２４・９８５６▽供託きょうたく電話でんわ０１９・６２４・９８５７▽宮古みやこ支局しきょく電話でんわ０１９３・６２・２３３７
　土日どにち祝日しゅくじつ（９～１６時じ）は総務そうむ課か電話でんわ０１９・６２４・１１４１へ。
　＜宮城みやぎ県けん＞
　仙台せんだい法務局ほうむきょく　巡回じゅんかい相談そうだんを行おこなっている。民事みんじ行政ぎょうせい調査官ちょうさかん室しつ電話でんわ０２２・２２５・５７２０
　２０日にち＝栗原くりはら市し「金成かねなり延のべ年ねん閣かく」（１１～１５時じ）▽２３日にち＝登米とよね市し「旧きゅう鱒ます淵ふち小しょう」（１１～１５時じ）▽２４日にち＝女川おながわ町まち「旧きゅう女川おながわ第だい三さん小しょう」（１３～１６時じ）▽２５日にち＝女川おながわ町まち「原子力げんしりょく発電はつでん所しょ体育館たいいくかん」（１０～１５時じ）▽２６日にち＝女川おながわ町まち「海うみ泉いずみ閣かく」（１０～１３時じ）
　◇福島ふくしまの子こ「おもいっきり！そとあそび」　県けんユニセフ協きょうが募集ぼしゅう
　福島ふくしま県けんユニセフ協会きょうかいが「おもいっきり！そとあそび」プロジェクトを始はじめた。子こどもが外そとで遊あそぶ環境かんきょうの整ととのっていない福島ふくしま県けんで、安心あんしんして遊あそぶことのできる場ばを提供ていきょうして心しんのケアにつなげる。
　福島ふくしま市内しない、県内けんないと県けん外がいのコースがあり、運動うんどうや学習がくしゅうなどの目的もくてき別べつ。運動うんどうコースは、県内けんないが背せあぶり山さんや福島ふくしま空港くうこう公園こうえんで、県けん外がいは山形やまがた市しの野草やそう園えんや宮城みやぎ県けん川崎かわさき町まちのみちのく杜もりの湖畔こはん公園こうえんなどで体からだを動うごかす。ユニセフが現地げんちまでバスを出だし、到着とうちゃく後ごは自由じゆう行動こうどうとなる。
　市内しないコースは１０時じ～１１時半じはん、１３時半じはん～１５時じ、１０時半じはん～１５時じ。県内けんないと県けん外がいのコースは１０時半じはん～１５時じのみ。８月がつ末まつまでの企画きかくで、申もうし込こみは幼稚園ようちえん、保育園ほいくえんごとに受うけ付つける。１０人にん以上いじょうの園児えんじで申もうし込こめる▽職員しょくいんの付つき添そいが可能かのう－－などの条件じょうけんがある。
　園児えんじと職員しょくいんは無料むりょう、保護ほご者しゃが付つき添そう場合ばあいは１人ひとり５００円えん。問とい合あわせと申もうし込こみは福島ふくしま交通こうつう観光かんこう（０２４・５３１・８９５３）。
　◇電話でんわ帳ちょう
　●行方ゆくえ不明ふめい者しゃ相談そうだんダイヤル
岩手いわて県警けんけい　０１２０・８０１・４７１
宮城みやぎ県警けんけい　０２２・２２１・２０００
福島ふくしま県警けんけい　０２４・５２２・２１５１（内線ないせん３０２４）
　●通信つうしん・ライフライン
ＮＴＴ災害さいがい用よう伝言でんごんダイヤル　１７１
日本にっぽん郵便ゆうびん　　　　　　　　　０１２０・２３２８・８６（平日へいじつ８～２２時じ、土日どにち祝しゅく９～２２時じ）
東北電力とうほくでんりょく　　　　　　　　　０１２０・１７５・３６６
　●医療いりょう
文部もんぶ科学かがく省しょう健康けんこう相談そうだんホットライン・放射線ほうしゃせん関連かんれん　０１２０・７５５・１９９（９～２１時じ）
放射線医学総合研究所ほうしゃせんいがくそうごうけんきゅうじょ相談そうだん窓口まどぐち　　　　　　　　０４３・２９０・４００３（９～１７時じ）
日本にっぽん糖尿とうにょう病びょう協会きょうかい　　　　　　　　　　　　　　　０１２０・１５１・７２１（平日へいじつ９～１８時じ）
被災ひさいがん患者かんじゃホットライン（国立こくりつがん研究けんきゅうセンター）
　紹介しょうかい状じょうあり＝０３・３５４７・５１３０（平日へいじつ１０～１６時じ）
　紹介しょうかい状じょうなし＝０３・３５４７・５２９３（平日へいじつ９～１８時じ）
てんかん支援しえんホットライン　　　　　　　　　　０５４・２４５・５４４６
アレルギー支援しえんネットワーク　　　　　　　　　０５２・４８５・５２０８
　●生活せいかつ支援しえん
日弁連にちべんれん電話でんわ相談そうだん　　　　　　　０１２０・３６６・５５６（平日へいじつ１０～１５時じ）
岩手いわて弁護士べんごし会かい　　　　　　　　０１２０・７５５・７４５（月つき～土曜どよう１３～１６時じ）
仙台せんだい弁護士べんごし会かい　　　　　　　　０１２０・２１６・１５１（１０～１６時じ）
福島ふくしま県けん弁護士べんごし会かい　　　　　　　０２４・５３４・１２１１（平日へいじつ１４～１６時じ）
全国ぜんこく社しゃ労ろう士し会かい連合れんごう会かい　　　　　０１２０・０００・５２８（平日へいじつ１０～１７時じ）
日本にっぽん司法しほう書士しょし会かい連合れんごう会かい　　　　０１２０・４４５・５２８（平日へいじつ１０～１６時じ）
あしなが育英会いくえいかい　被災ひさい者しゃ専用せんよう　０１２０・７７・８５６５（遺児いじらに特別とくべつ奨学しょうがく一いち時じ金きんを支給しきゅう）
心しんの相談そうだん緊急きんきゅう電話でんわ　　　　　　０１２０・１１１・９１６（１９～２１時じ。日本にっぽん臨床りんしょう心理しんり士し会かいなど）
チャイルドライン　　　　　　０１２０・９９・７７７７（月つき～土ど１６～２１時じ、１８歳さいまでの子こども向むけ）
震災しんさい関連かんれんの悪質あくしつ商法しょうほう１１０番ひゃくとおばん　０１２０・２１４・８８８（１０～１６時じ）
　●省庁しょうちょう　※平日へいじつのみ
公営こうえい住宅じゅうたく等とう情報じょうほうセンター　　　　０１２０・２９７・７２２（９～１８時じ。全国ぜんこくの公営こうえい住宅じゅうたくなどを紹介しょうかい）
住宅じゅうたくの補修ほしゅう・再建さいけん（国交こっこう省しょう）　　０１２０・３３０・７１２（月つき～土ど）
行政ぎょうせい相談そうだん（東北とうほく管区かんく行政ぎょうせい評価ひょうか局きょく）０１２０・５１１・５５６
金融きんゆう相談そうだん（東北とうほく財務局ざいむきょく）　　　　０２２・７２１・７０７８
中小ちゅうしょう企業きぎょう相談そうだん（経けい産さん省しょう）　　　　０５７０・０６４・３５０
農林のうりん水産すいさん業ぎょうの被害ひがい相談そうだん（農水省のうすいしょう）０１２０・３５５・５６７
年金ねんきんの相談そうだん（日本にっぽん年金ねんきん機構きこう）　　０１２０・７０７・１１８※
　●金融きんゆう・保険ほけん　※平日へいじつのみ
ゆうちょ銀行ぎんこう　　　　　　　　　　　　　　０１２０・１０８・４２０
住宅じゅうたく金融きんゆう支援しえん機構きこう　　　　　　　　　　　　０１２０・０８６・３５３
日本にっぽん政策せいさく金融きんゆう公庫こうこ　　　　　　　　　　　　０１２０・１５４・５０５（土日どにち０１２０・２２０・３５３）
預金よきん口座こうざ照会しょうかいセンター（全銀協ぜんぎんきょう）　　　　　０１２０・７５１・５５７※
災害さいがい地域ちいき生保せいほ契約けいやく照会しょうかいセンター（生保せいほ協会きょうかい）０１２０・００１・７３１※
そんがいほけん相談そうだん室しつ（日本にっぽん損保そんぽ協会きょうかい）　　０１２０・１０７・８０８または０３・３２５５・１３０６
　●移転いてんした役所やくしょ
　＜岩手いわて県けん＞
　陸前高田りくぜんたかた市し　高田たかだ町まち鳴な石いし　０１９２・５４・２１１１
　釜石かまいし市し　シープラザ釜石かまいし　０１９３・２２・８２５３
　大槌おおつち町まち　大槌おおつち小学校しょうがっこう　０１９３・４２・２１１１
　＜宮城みやぎ県けん＞
　女川おながわ町まち　女川おながわ第だい二に小学校しょうがっこう　０２２５・５４・３１３１
　南みなみ三陸さんりく町まち　町まち総合そうごう体育館たいいくかんベイサイドアリーナ南側みなみがわテニスコート　０２２６・４６・２６００
　＜福島ふくしま県けん＞
　広野こうの町まち　ＦＤＫモジュールシステムテク　ノロジーいわき工場こうじょう　０２４６・４３・１３３１
　楢葉ならは町まち　会津あいづ美里みさと町まち本郷ほんごう庁舎ちょうしゃ　０２４２・５６・２１５５
　富岡とみおか町まち　郡山こおりやま・ビッグパレット　０１２０・３３６・４６６
　川内せんだい村むら　郡山こおりやま・ビッグパレット　０２４・９４６・８８２８
　大熊おおくま町まち　会津若松あいづわかまつ市し追手おうて町まち第だい２庁舎ちょうしゃ　０２４２・２６・３８４４
　双葉ふたば町まち　旧きゅう埼玉さいたま県立けんりつ騎西きさい高校こうこう　０４８０・７３・６８８０
　浪江なみえ町まち　二本松にほんまつ市し東和とうわ支所ししょ　０２４３・４６・４７３１
　葛尾かつらお村むら　会津坂下あいづばんげ町まち・川西かわにし公民館こうみんかん　０２４２・８３・２６５１
　★双葉ふたば郡ぐん支援しえんセンター　０１２０・００６・８６５
　上記じょうき８町村ちょうそんの避難ひなん住民じゅうみん向むけ。８～２２時じ
　★一時いちじ立たち入いり受付うけつけセンター
　８～２２時じ　０１２０・２０８・０６６
　南みなみ相馬そうま、楢葉ならは、富岡とみおか、双葉ふたば、大熊おおくま、浪江なみえの６市町しちょうへの一時いちじ立たち入いりに必要ひつような登録とうろくを受うけ付つける」(全文ぜんぶん)

　

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◆県けんと沿岸えんがん１９市町しちょう　２１日にちに緊急きんきゅう津波つなみ避難ひなん訓練くんれん
静岡しずおか新聞しんぶん　2011/05/20
http://www.at-s.com/news/detail/100029659.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけた県けんの緊急きんきゅう津波つなみ避難ひなん訓練くんれんが２１日にち、沿岸えんがん１９市町しちょうで展開てんかいされる。地域ちいきごとに避難ひなん経路けいろの確認かくにんや避難ひなん場所ばしょまでに要ようする時間じかんの計測けいそくなどを行おこない、迅速じんそくで安全あんぜんな避難ひなんができるかどうかを検証けんしょうする。
　例年れいねん７月がつの津波つなみ避難ひなん訓練くんれんを前倒まえだおしで実施じっしする。「地震じしんだ、津波つなみだ、すぐ避難ひなん！」をスローガンに、沿岸えんがん２１市町しちょうのうち、浜松はままつ市しと下田しもだ市しを除のぞく１９市町しちょうの住民じゅうみんが訓練くんれんに取とり組くむ（浜松はままつ市しは２２日にち、下田しもだ市しは２８日にちに実施じっし）。沿岸えんがん部ぶ住民じゅうみんを中心ちゅうしんに前年ぜんねん（約やく７３００人にん）を大幅おおはばに上回うわまわる約やく１８万まん人にんが参加さんかする見込みこみ（県けんまとめ）。焼津やいづ市しは内陸ないりく部ぶも含ふくめ全ぜん市域しいきで訓練くんれんに臨のぞむ。
　駿河湾するがわんから遠州灘えんしゅうなだを震源しんげんとする大だい規模きぼな地震じしんが突然とつぜん発生はっせいし、県内けんないは震度しんど６弱じゃく?７の揺ゆれに襲おそわれ、直後ちょくごに津波つなみが襲来しゅうらいする―との想定そうてい。地域ちいきごとに住民じゅうみんが避難ひなんしながら、ブロック塀へいなど避難ひなん経路けいろ上じょうの障害しょうがい物ぶつの有無うむ、指定してい避難ひなん場所ばしょの位置いちや高たかさ、高齢こうれい者しゃなど要よう援護えんご者しゃの支援しえん態勢たいせいなどを細こまかく確認かくにんする計画けいかく。各かく市町しちょうで各かく世帯せたいごとに避難ひなんルートや要よう援護えんご者しゃの有無うむなどを記入きにゅうしてもらう津波つなみ避難ひなん台帳だいちょうの整備せいびも進すすめる。
　岩田いわた孝仁たかひと県けん危機きき報道ほうどう監かんは「地域ちいきの訓練くんれんに参加さんかするというよりも、万まんが一いちの時ときに自分じぶんや家族かぞくの命いのちをどう守まもるかということを確認かくにんする機会きかいと捉とらえ、家族かぞくや地域ちいきぐるみで主体しゅたい的てきに取とり組くんでほしい」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃの心しんケア　復興ふっこう支援しえんおおむた
西日本にしにほん新聞しんぶん　2011/05/20
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/242982
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい被災ひさい地ちの認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを支援しえんする大牟田おおむた市しの「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい復興ふっこう支援しえんプロジェクトおおむた」は１９日にち、仙台せんだい市しに派遣はけんする介護かいごの専門せんもん家か２人にんの壮行そうこう会かいを開ひらいた。
　「復興ふっこう支援しえんおおむた」は、市し社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かい、市し介護かいごサービス事業じぎょう者しゃ協議きょうぎ会かい、ＮＰＯ法人ほうじん市し障害しょうがい者しゃ協議きょうぎ会かいで組織そしき。３カ月かげつ間あいだに１０人にん以上いじょうの介護かいご専門せんもん家かを交代こうたいで派遣はけんし、現地げんちの支援しえん団体だんたいと連携れんけいしながら、仮設かせつ住宅じゅうたくや避難ひなん所しょで暮くらす認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃなどの心しんのケアなどに当あたる。
　今回こんかい派遣はけんされた介護かいご福祉ふくし士しの松本まつもと忍しのぶさん（４２）と、ケアマネジャーの村岡むらおか聡さとしさん（３９）は「何なにができるか分わからないが、できることをして復興ふっこうに尽力じんりょくしたい」と話はなし、市民しみんから寄よせられたマスクやコメなどの支援しえん物資ぶっしを積つんだワゴン車しゃで現地げんちに出発しゅっぱつした。ワゴン車しゃは支援しえん活動かつどうに利用りようするという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆名古屋なごやから出発しゅっぱつ　災害さいがい弱者じゃくしゃにボランティアカット
JCASTニュース　2011/05/19
http://www.j-cast.com/2011/05/19096030.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちには多おおくの理り美容びよう師しが入はいり、ボランティアカットを行おこなっているが、NPO全国ぜんこく福祉ふくし理り美容びよう師し養成ようせい協会きょうかいが立たち上あげた「りびボラプロジェクト」は、「災害さいがい弱者じゃくしゃ」といわれる高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを受うけ入いれている福祉ふくし避難ひなん所しょや介護かいご施設しせつを訪問ほうもんし、カットやエステを実施じっしする。
プロジェクトでは、2011年ねん6月がつ上旬じょうじゅんから、名古屋なごや発はつ東京とうきょう経由けいゆのボランティアバスを出だす。第だい1回かいは6月がつ12日にち夜よる出発しゅっぱつ、14日帰ひがえり。8月がつ下旬げじゅんまでに合計ごうけい5回かい被災ひさい地ちを訪おとずれる。行いき先さきは宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市し、亘理わたり町まちが決きまっているが他たは調整ちょうせい中ちゅうという。
現在げんざい参加さんか者しゃを募集ぼしゅうしている。応募おうぼ資格しかくは、美容びよう師し・理容りよう師し免許めんきょ保有ほゆう者しゃ（20歳さい以上いじょう）、エステティシャンやリラクゼーション関連かんれんの専門せんもん職しょく従事じゅうじ者しゃで、サロン単位たんいでのエントリーも可能かのう。参加さんか費ひは無料むりょう。募集ぼしゅう要項ようこう、応募おうぼ方法ほうほうは同どうプロジェクトのウェブサイトを確認かくにんのこと。
全国ぜんこく福祉ふくし理り美容びよう師し養成ようせい協会きょうかいはもともと訪問ほうもん理り美容びよう師しの養成ようせい事業じぎょうを行おこなっており、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを対象たいしょうにした理り美容びようサービスは得意とくい分野ぶんや。同どう協会きょうかいの岩岡いわおかひとみさんは「わたしたちは寝ねたきりの人ひとや認知にんち症しょうの人ひとなどにも対応たいおうできるので、福祉ふくし避難ひなん所しょや介護かいご施設しせつを優先ゆうせんして回めぐろうと思おもっています」と話はなした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：絵手紙えてがみで笑顔えがおに　リウマチ患者かんじゃ、被災ひさい地ちを激励げきれい－－大田おおた　／島根しまね
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/19　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20110519ddlk32040731000c.html
「「花はなの便たより」で東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃを励はげまそうと、大田おおた市内しないのリウマチ患者かんじゃでつくる「こだまの会かい」は１７日にち、市民しみんセンター（同市どうし大田おおた町まち）ではがきに被災ひさい地ちあて激励げきれいメッセージと花はなを描えがいた「絵手紙えてがみ」３０通つうを作成さくせいした。来月らいげつ、被災ひさい地ちへ向むかうボランティアに託たくす。
　同どう会かいでは、患者かんじゃ同士どうしの交流こうりゅうとリハビリを兼かね、野のの花はなを題材だいざいにした絵手紙えてがみづくりを定期ていき的てきな活動かつどうに取とり入いれている。大震災だいしんさいを受うけ「困難こんなんな生活せいかつを送おくっている現地げんちの人ひとたちに、遠とおい島根しまねに咲さく花はなとメッセージを贈おくり励はげまそう」と、被災ひさい地ちあての絵手紙えてがみをつくることにした。この日ひは会員かいいん５人にんが庭にわや三瓶山さんべさんにあったツツジやバラの花はな、コバンソウ、コゴミといった山野やまの草くさを持もち寄より、ボランティアのサポートを受うけながら、顔かお彩いろどりを使つかって赤あかや緑みどりの草花くさばなをはがきに描えがき「元気げんき・笑顔えがおでみんながんばれ」「笑顔えがおで」「きれいな花はなが咲さきました」などと書かき添そえた。
　同どう会かい会長かいちょうの中田なかた文子ふみこさん（６９）＝同市どうし大田おおた町まち＝は「私わたしたちも障害しょうがいを持もって頑張がんばっています。被災ひさい者しゃの皆みなさんの苦労くろうはその何なん倍ばいも大おおきいものでしょうが、島根しまねの花はなを描えがいた絵手紙えてがみで笑顔えがおが少すこしでも戻もどれば」と話はなしていた。【鈴木すずき健太郎けんたろう】」(全文ぜんぶん)

　

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◆がんばろう！～首都しゅと圏けんから　障害しょうがい児じの絵えで被災ひさい地ち支援しえん
朝日新聞あさひしんぶん　2011/05/19　MY TOWN埼玉さいたま
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000591105190001
「◇カードやエコバッグ…オリジナル商品しょうひんに／21・22日にち即売そくばい会かい　収益しゅうえきを宮城みやぎの施設しせつへ
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい児じを支援しえんするため、三芳みよし町まちのボランティアグループが、障害しょうがいを持もつ子こどもたちが描えがいた絵えをデザインに使つかったバッグやポストカードなどのオリジナル商品しょうひんを作つくった。同町どうちょう藤久保ふじくぼの藤久保ふじくぼ公民館こうみんかんで２１～２２日にち、チャリティー即売そくばい会かいを開ひらき、収益しゅうえきは宮城みやぎ県けんにある療育りょういく施設しせつに贈おくるという。
◇三芳みよしのボランティア団体だんたい、販売はんばい
　企画きかくしたのはボランティアグループ「ギフト」。メンバーは県けん西部せいぶに住すむ２０代だいまでの男女だんじょ約やく３０人にんで、中学生ちゅうがくせいや大学生だいがくせい、銀行ぎんこうマンやシステムエンジニア、歯科しか衛生えいせい士しなど。
　グループは２００１年ねんに発足ほっそくした。三芳みよし町まちの特別とくべつ支援しえん学級がっきゅうや、所沢ところざわ市しの特別とくべつ支援しえん学校がっこうに通かよう自閉症じへいしょうや知的ちてき障害しょうがい、ダウン症だうんしょうなどの子こどもたちと定期ていき的てきに遊あそんだり、バスで出でかけたりする活動かつどうを続つづけている。
　震災しんさい後ご、ギフトの代表だいひょうで法大ほうだい現代げんだい福祉ふくし学部がくぶ３年ねんの小林こばやし友とも（ゆう）さん（２０）が中心ちゅうしんとなり、「子こどもたちの思おもいを形かたちにして、障害しょうがい者しゃに特とく化かした支援しえんをしよう」と、障害しょうがい児じとその家族かぞくに協力きょうりょくを要請ようせい。子こどもたちの絵えを集あつめ、オリジナル商品しょうひんを作つくることを決きめたという。
　デザインに使つかった絵えは約やく２０点てん。中学ちゅうがく３年ねんの男子だんしは「だいすき」と題だいして笑顔えがおの祖父母そふぼを描えがいた。たくさんの人々ひとびとやサンタクロース、動物どうぶつたちが手てをつないで輪わを作つくった「地球ちきゅうのみんな」（高校こうこう１年ねん男子だんし）、太陽たいようをイメージし、貼はり絵えと針金はりがねの入はいったカラーモールで作つくった「Ｓｍｉｌｅ」（中学ちゅうがく２年ねん男子だんし）など、明あかるい作品さくひんが多おおい。
　メンバーの町立ちょうりつ三芳みよし中ちゅう２年ねんの菰田こもた悠子ゆうこ（こもだゆこ）さん（１３）と高橋たかはし伶奈れな（れいな）さん（１３）は「障害しょうがい児じも被災ひさい者しゃを思おもい、一生懸命いっしょうけんめいなことを伝つたえたい」と話はなし、活動かつどうを支ささえる町まち社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいは「地域ちいきの若者わかものが当あたり前まえの意識いしきでやっている。障害しょうがい者しゃが人ひとの力ちからにも十分じゅうぶんなれることが伝つたわれば」と期待きたいを寄よせる。
　ポストカードは１枚まい１００円えんで、エコバッグは２種類しゅるい（千せん円えん、１５００円えん）。菓子かし缶かん（３００円えん）やろうそく（２００円えん）などもある。ポストカードなどは義援金ぎえんきんとともに被災ひさい地ちに贈おくるという。
　即売そくばい会かいは午前ごぜん９時じ～午後ごご５時じ。２０日にちから２５日にちまでは原画げんがも展示てんじする。問とい合あわせは小林こばやしさん（０８０・４４６３・７５５５）。」(全文ぜんぶん)

　

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◆原発げんぱつの防災ぼうさい計画けいかく　近接きんせつ各かく地域ちいきで見直みなおし　伊万里いまり市しも着手ちゃくしゅ
佐賀さが新聞しんぶん　2011/05/19
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1909107.article.html
「福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこを受うけ、玄海げんかい原発げんぱつ（東松浦ひがしまつうら郡ぐん玄海げんかい町まち）周辺しゅうへんの唐津からつ、伊万里いまり、武雄たけおの３市しはそれぞれ防災ぼうさい計画けいかくの見直みなおしを始はじめた。県けんの地域ちいき防災ぼうさい計画けいかくでは原発げんぱつ災害さいがいを明記めいきすべきとなっている市町しちょうは玄海げんかい町まちと唐津からつ市しだけだが、ＥＰＺ（防災ぼうさい対策たいさくの重点じゅうてん実施じっし地域ちいき）圏外けんがいの武雄たけお、伊万里いまり市しも連絡れんらく体制たいせいの整備せいびなどを検討けんとうする。
　唐津からつ市しは１８日にち、全ぜん庁ちょう的てきな「原子力げんしりょく災害さいがい等とう検討けんとう委員いいん会かい」を立たち上あげ、防災ぼうさい計画けいかく見直みなおしに着手ちゃくしゅした。ＥＰＺ拡大かくだいも視野しやに、年内ねんないをめどに防災ぼうさい道路どうろや避難ひなん所しょの修正しゅうせい案あんなどを策定さくていする。
　委員いいん会かいは各かく課長かちょうら２１人にんで構成こうせい。今回こんかいの災害さいがいと同どう規模きぼの被害ひがいを想定そうていし、６月がつ下旬げじゅんまでに現行げんこう計画けいかくの課題かだいを洗あらい出だす。すでに防災ぼうさい計画けいかく修正しゅうせいに着手ちゃくしゅした県けんとの協議きょうぎも必要ひつようなため、年内ねんないにも新あらたな避難ひなん所しょや防災ぼうさい道路どうろを選定せんてい。障害しょうがい者しゃや高齢こうれい者しゃ、乳幼児にゅうようじら災害さいがい時じの要よう援護えんご者しゃ数すうなども把握はあくする。
　武雄たけお市しは風水害ふうすいがいや震災しんさいに備そなえた防災ぼうさい計画けいかくに、新あらたに原子力げんしりょく災害さいがいを追記ついきする。被災ひさい者しゃや救援きゅうえん物資ぶっしを相互そうごに受うけ入いれる「災害さいがい姉妹しまい都市とし」提携ていけいも盛もり込こむ方針ほうしん。同市どうし若木わかぎ町まちの一部いちぶが３０キロ圏内けんないに入はいり、気象きしょう条件じょうけんによっては放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの影響えいきょうを受うける可能かのう性せいがあり、備そなえが必要ひつようと判断はんだんした。
　玄海げんかい原発げんぱつで事故じこが発生はっせいした場合ばあいの対応たいおうとして、玄海げんかい町まちや唐津からつ市し、伊万里いまり市しからの避難ひなん者しゃ受うけ入いれについても連携れんけいしていく。８月がつ末まつまでに計画けいかくを改定かいていする。取材しゅざいに対たいし、樋渡ひわたし啓あきら祐ゆう市長しちょうは「災害さいがい姉妹しまい都市としは陸路りくろで行いけてインフラが整ととのっている関西かんさいの自治体じちたいと結むすびたい」と構想こうそうを語かたった。
　玄海げんかい原発げんぱつから最短さいたん１２キロに位置いちする伊万里いまり市しの塚部つかのべ芳和よしかず市長しちょうも１８日にち、原子力げんしりょく災害さいがい対策たいさくを市しの防災ぼうさい計画けいかくに盛もり込こむ方針ほうしんを明あきらかにした。具体ぐたい的てきな避難ひなん計画けいかくなどは、県けんの計画けいかく見直みなおしと並行へいこうして進すすめる考かんがえ。塚部つかのべ市長しちょうは「市民しみんの不安ふあんを解消かいしょうするためにも、情報じょうほう連絡れんらく体制たいせいの整備せいびなど、市しとしてできる部分ぶぶんから始はじめたい」と述のべ、６月がつ３日にちに市役所しやくしょで開ひらく防災ぼうさい会議かいぎに津波つなみ対策たいさくとともに提案ていあんするとした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆福祉ふくし・医療いりょう施設しせつの２割わり６２６施設しせつで被害ひがい
福島放送ふくしまほうそう　2011/05/19
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201105198
「県内けんないの社会しゃかい福祉ふくし施設しせつ・医療いりょう関係かんけい施設しせつ約やく３０００施設しせつのうち、２割わりに当あたる６２６施設しせつが東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被害ひがいを受うけたことが県けんの調査ちょうさで分わかった。
福祉ふくし公安こうあん委いで示しめした。
被害ひがい総額そうがくは数すう十じゅう億おく円えんを超こえる可能かのう性せいがあるという。
病院びょういんは１３９施設しせつのうち、８割わりの１１０施設しせつが被害ひがいに遭あい、診療しんりょう機能きのうが制約せいやくされている病院びょういんもあった。
介護かいご老人ろうじん保健ほけん施設しせつや認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃグループホームなどの高齢こうれい者しゃ施設しせつは１５７１施設しせつのうち１７７施設しせつで壁かべに亀裂きれつが入はいったり、スプリンクラーなどが壊こわれたりする被害ひがいを確認かくにんした。
児童じどう福祉ふくし関係かんけいでは、児童じどう養護ようご施設しせつは８施設しせつ全すべて、保育ほいく所しょなどの保育ほいく施設しせつは５７０施設しせつのうち２２７施設しせつ、児童じどう館かんなどの児童じどう厚生こうせい施設しせつは７２施設しせつのうち７施設しせつ、放課後ほうかご児童じどうクラブは３４９施設しせつのうち１７施設しせつの建物たてものが損壊そんかいした。
障害しょうがい者しゃ福祉ふくし施設しせつは３３２施設しせつのうち７２施設しせつ、看護かんご師し養成ようせい施設しせつは２０施設しせつのうち８施設しせつが被災ひさいした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆県けん、仮設かせつ住宅じゅうたく群ぐんに介護かいご拠点きょてんを設置せっちへ
福島放送ふくしまほうそう　2011/05/19
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201105195
「県けんは、仮設かせつ住宅じゅうたくに入居にゅうきょした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃの健康けんこう維持いじに向むけ、７月がつ中ちゅうにも２００戸こ程度ていどの仮設かせつ住宅じゅうたく群ぐんに介護かいごサービスなどを提供ていきょうする拠点きょてん施設しせつを設もうける。
周辺しゅうへんに既存きそんの施設しせつが整ととのっていない区域くいきを対象たいしょうに関係かんけい市町村しちょうそんと協議きょうぎして開設かいせつ場所ばしょを決きめ、社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんやＮＰＯ法人ほうじんなどから運営うんえい主体しゅたいを選えらんだ上じょうで６月がつ中ちゅうの着工ちゃっこうを目指めざす。
仮設かせつ診療しんりょう所しょの建設けんせつも検討けんとうする。
１８日にちの５月がつ臨時りんじ県議会けんぎかい福祉ふくし公安こうあん委員いいん会かいで示しめした。
拠点きょてん施設しせつには訪問ほうもん介護かいご、訪問ほうもん看護かんご、デイサービス、配はい食しょくサービスをはじめ、入居にゅうきょ者しゃの心しんのケアに当あたる総合そうごう相談そうだん機能きのうなどを持もたせる計画けいかく。
規模きぼは約やく３００平方へいほうメートルの平屋ひらやで台所だいどころや浴室よくしつ、トイレなどを備そなえる。
高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃが利用りようしやすいよう段差だんさを解消かいしょうし、スロープも設もうける。」(全文ぜんぶん)

　

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◆会あいたい・聞きかせて：福島ふくしま県けん南みなみ相馬そうま市しから避難ひなん、元もと足尾あしお高校こうこう教諭きょうゆ・松永まつなが宣せん弘ひろしさん　／栃木とちぎ
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/19　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20110519ddlk09040076000c.html
「◇住民じゅうみんの声こえ基本きほんに復興ふっこうを－－松永まつなが宣せん弘ひろしさん（６４）
　県立けんりつ足尾あしお高校こうこうが０７年ねんに閉校へいこうすると同時どうじに教師きょうし生活せいかつも定年ていねんを迎むかえ、３８年ねんぶりに古里ふるさとの福島ふくしま県けん南みなみ相馬そうま市しに帰かえった松永まつなが宣せん弘ひろしさん（６４）が、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいに続つづく東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつの事故じこで、足尾あしおに避難ひなんしている。今月こんげつ末まつに南みなみ相馬そうまに戻もどるのを前まえに、地元じもとで１６０戸こある行政ぎょうせい区く（自治じち会かい）の副ふく区長くちょうを務つとめる松永まつながさんに、被災ひさい地ちの様子ようすや避難ひなん者しゃの受うけ入いれのあり方かたなどを聞きいた。【き手きて・浅見あさみ茂晴しげはる】
　－－３月がつ１１日にちの地震じしんで被害ひがいは？
　◆自宅じたくは海岸かいがん部ぶから約やく１０キロ内陸ないりくにあるので津波つなみの被害ひがいはありませんでしたが、揺ゆれで壁かべにひびが入はいり、瓦かわらが落おち、水道すいどうが丸まる１日にち止とまりました。停電ていでんもありませんでした。翌日よくじつか翌々日よくよくじつ、足尾あしおの知人ちじんから「とにかく逃にげてこい」と避難ひなんを勧すすめられ、最終さいしゅう的てきに１９日にちに足尾あしおに来きました。
　－－原発げんぱつ事故じこは？
　◆隣となりの浪江なみえ町まちに行いくと友人ゆうじんは不在ふざい。途中とちゅうで防護ぼうご服ふくを着きた人ひとがいて、帰かえりは警官けいかんから迂回うかいルートを知しらされ、何なにか変へんだと思おもっていたら、テレビで事故じこを知しりました。それでも自宅じたくは２５キロほど離はなれているので大丈夫だいじょうぶかと。しかし、１３日にちに市しの広報こうほう車しゃが突然とつぜん巡回じゅんかいに来きて「夜よるに小学校しょうがっこうで避難ひなんの説明せつめい会かいを開ひらくので集あつまってほしい」と。
　説明せつめい会かいで市しは切羽詰せっぱつまった様子ようすで「とにかく避難ひなんしてくれ。翌朝よくあさ８時じにバスが来くるので乗のってくれ」と言いうばかり。避難ひなんマニュアルがないんでしょう。質問しつもんに何なにも答こたえられないんです。
　情報じょうほうは口くちコミで広ひろがったのか、ほとんどの住民じゅうみんが、その説明せつめい会かい前後ぜんこうに車くるまで自主じしゅ避難ひなんしました。翌朝よくあさ、残のこっていた約やく２０戸こはいずれも障害しょうがい者しゃや要よう介護かいご者しゃがいる家庭かていばかり。説明せつめい会かいにも行いけなかったから、役員やくいんが知しらせました。近所きんじょ付つき合あいが希薄きはくで、コミュニティーの課題かだいとして残のこりました。個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほうで難むずかしい面めんもありますが、行政ぎょうせいができなければ自分じぶんたちでやらなければならないでしょう。
　－－戻もどる不安ふあんは
　◆ありますが、自宅じたくは緊急きんきゅう時じ避難ひなん準備じゅんび区域くいき内ないで、１６０戸このうち約やく８割わりが戻もどって来きたので、役員やくいんをやっていることもあり、戻もどることにしました。ショッピングセンターや病院びょういん、薬局やっきょくも再開さいかいしたので。ただ、子供こどもは半数はんすうが戻もどっていないようです。
　－－原発げんぱつを抱かかえながらの復興ふっこうは？
　◆口くちに出ださないけど、根底こんていには原発げんぱつへの不信ふしん感かんがあります。事故じこ後ご、周辺しゅうへんの知人ちじんらは「こうなるなら反対はんたいしておけばよかった」「原発げんぱつから何なんの恩恵おんけいも受うけていないのに」などと漏もらしています。だから政府せいふの原発げんぱつ事故じこに関かんする発表はっぴょうを信用しんようしていません。風評ふうひょう被害ひがいも重かさなり、首都しゅと圏けんに対たいして「合点がてんがいかない」とわだかまりがあります。住民じゅうみんの頭あたま越ごしに復興ふっこうはできません。都市とし計画けいかくなどは住民じゅうみんの考かんがえを基本きほんに進すすめていくべきでしょう。
　◇聞きいて一言ひとこと
　福島ふくしま県けんでは１６日にち現在げんざい、２万まん３８９４人にんが避難ひなん所しょにいるのに対たいし、県けん外がいに３万まん４７４３人にんが避難ひなん、原発げんぱつ事故じこが足あしかせとなり、復興ふっこうの難むずかしさが浮うき彫ぼりになっている。原発げんぱつ事故じこに対たいする避難ひなんマニュアルなどは作成さくせいされていなかったのだろう。突然とつぜんの説明せつめい会かいの開催かいさいは、その混乱こんらんぶりを示しめしている。ここでも高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃら弱者じゃくしゃが取とり残のこされる。松永まつながさんは、合併がっぺいで「情報じょうほう伝達でんたつや救援きゅうえんが遅おそくなっている」とも指摘してきする。行政ぎょうせいがどこまで手てを差さし伸のべられるか。同時どうじに自治じち会かいやコミュニティーの力ちからも試ためされている。
　■人物じんぶつ略歴りゃくれき
　◇まつなが・のぶひろ
　１９４７年ねん、福島ふくしま県けん原町はらまち（現げん南みなみ相馬そうま市し）生うまれ。大学だいがく卒業そつぎょう後ごの１９６９年ねんに足尾あしお高校こうこうに体育たいいく教諭きょうゆとして赴任ふにん。日光にっこう（現げん日光にっこう明峰めいほう）高校こうこうへの６年間ねんかんの異動いどうを経へて再ふたたび足尾あしお高だかへ。同高どうこう最後さいごの４年間ねんかんを見届みとどけた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆一斉いっせい津波つなみ訓練くんれん：県けん史上しじょう最大さいだい、２１日にち実施じっし　７月しちがつ予定よてい前倒まえだおし、浜岡はまおか地区ちくも参加さんか　／静岡しずおか
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/19　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110519ddlk22040248000c.html
「◇市町しちょうが検証けんしょう、県けんに報告ほうこく
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで大おおきな津波つなみ被害ひがいが出でたことを受うけ静岡しずおか市しなど県内けんないの沿岸えんがん自治体じちたいは２１日にち、参加さんか者しゃ約やく１８万まん人にんを見込みこんだ県けん史上しじょう最大さいだいの一斉いっせい津波つなみ訓練くんれんを実施じっしする。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被害ひがいの大おおきさや、想定そうていされる東海とうかい地震じしんへの危機きき感かんから、毎年まいとし７月がつに１万まん５０００人にん前後ぜんこうで行おこなう訓練くんれんの前倒まえだおし実施じっしを決きめた。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで津波つなみの威力いりょくが明あきらかになる中なか、市しや町まちは住民じゅうみん意識いしきの高たかまりに注目ちゅうもくしている。【平林ひらばやし由梨ゆり】
　近ちかい将来しょうらい発生はっせいすると考かんがえられている東海とうかい地震じしんでは、５分ふん程度ていどで津波つなみが県けんに到達とうたつすると想定そうていされている。訓練くんれんでは、▽避難ひなん経路けいろ▽避難ひなん場所ばしょに到達とうたつするまでの時間じかん▽避難ひなん場所ばしょの安全あんぜん性せい－－の確認かくにんが重点じゅうてんとなる見通みとおし。
　訓練くんれんを行おこなうのは、県内けんないの沿岸えんがん２１市町しちょうのうち、別べつの日ひに実施じっしする下田しもだ市しと浜松はままつ市しを除のぞく１９市町しちょう。午前ごぜん１０時じにマグニチュード８、最大さいだい震度しんど７の地震じしんが起おきたと想定そうていする。
　焼津やいづ市しはこれまで、津波つなみ被害ひがいが及およぶと県けんが想定そうていする自治じち会かいのみを対象たいしょうに訓練くんれんを実施じっししてきた。しかし「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで想定そうてい外がいが起おこりうることがわかった」（危機きき管理かんり課か）として、県けんの想定そうていにとらわれず、内陸ないりく部ぶの自治じち会かいにも対象たいしょうを拡大かくだいし、約やく１４万まん人にんの全ぜん市民しみんに参加さんかを呼よびかける。
　同市どうしは避難ひなん場所ばしょの選定せんていを各かく自治じち会かいに任まかせており、初はじめて参加さんかする自治じち会かいからは「適当てきとうな場所ばしょがない」などの声こえがあがる。寝ねたきりの高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃの参加さんかについて、明確めいかくな決きまりがなく、担当たんとう者しゃは「強制きょうせい力りょくがあるわけではないので、どれだけの人ひとが参加さんかするのか未知数みちすう」と話はなしている。
　また、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいが発生はっせいした３月がつ１１日にち、大だい津波つなみ警報けいほうの発令はつれいに伴ともない、５９０世帯せたいに避難ひなん指示しじが出でたにもかかわらず、実際じっさいには８７世帯せたいしか避難ひなんしなかった富士ふじ市しの担当たんとう者しゃは「いざというときに、正ただしい情報じょうほうに基もとづいて避難ひなんできるよう備そなえが重要じゅうようだ」と話はなし、訓練くんれんへの参加さんか人数にんずうに注目ちゅうもくする。
　中部電力ちゅうぶでんりょく浜岡原発はまおかげんぱつがある御前崎おまえざき市し浜岡はまおか地区ちくは、これまで原発げんぱつ前まえにある砂丘さきゅうで津波つなみは食くい止とめられるとして訓練くんれんに参加さんかしなかったが、今回こんかい初はつ参加さんか。同市どうし防災ぼうさい課かは「初はじめてなので問題もんだい点てんも多おおく出でると思おもうが、改善かいぜんにつなげていく材料ざいりょうにしたい」と理解りかいを求もとめる。福島ふくしま第だい１原発げんぱつのような原発げんぱつ事故じこは想定そうていしていない。
　県けんは１カ月かげつ以内いないに訓練くんれんの課題かだいや問題もんだい点てんについて各かく市町しちょうから検証けんしょう結果けっかの報告ほうこくを受うける予定よていで、中長期ちゅうちょうき的てきな避難ひなん計画けいかくの策定さくていに反映はんえいする。」(全文ぜんぶん)

　

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◆「団体だんたい」条件じょうけんで孤立こりつ世帯せたいも　仙台せんだい市し仮設かせつ住宅じゅうたく入居にゅうきょ申請しんせい
河北かほく新報しんぽう　2011/05/19
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110519t13012.htm
「仙台せんだい市しが仮設かせつ住宅じゅうたくの入居にゅうきょについて団体だんたいでの申請しんせいを原則げんそくにしていることで、逆ぎゃくに孤立こりつする世帯せたいが一部いちぶで生うまれている。団体だんたいでの受うけ付つけは「孤独こどく死し」などを防ふせぐための地域ちいきコミュニティーの維持いじが狙ねらいだが、そこから漏もれてしまうケースも生しょうじているようだ。
　「誰だれにも声こえを掛かけられなかった」。若林わかばやし区くの避難ひなん所しょで暮くらす看護かんご師しの女性じょせい（２３）は、申請しんせいのグループ作づくりに誘さそわれなかった。同おなじ避難ひなん所しょでは、申請しんせいのグループが幾いくつもできた。「近所きんじょの人ひととは顔かおを合あわせればあいさつをする程度ていど。なぜ誘さそわれなかったのか分わからない」と気きになった。
　障害しょうがい者しゃや要よう介護かいご者しゃがいる家庭かていは、例外れいがい的てきに単独たんどく申請しんせいが認みとめられる。女性じょせいは母親ははおやの体からだが悪わるく、単独たんどく申請しんせいに切きり替かえた。「無理むりにグループを作つくっても、いずれうまくいかなくなったかもしれない」。今いまはそう感かんじている。
　団体だんたい申請しんせいの採用さいようは、阪神はんしん大震災だいしんさいで問題もんだいになった仮設かせつ住宅じゅうたく内ないでの孤独こどく死しを防ふせぐ狙ねらいがある。コミュニティーを維持いじし、見知みしらぬ同士どうしが隣となり近所きんじょにならないための配慮はいりょだ。
　当初とうしょ、市しは受うけ付つけを１０世帯せたい以上いじょうの団体だんたいに限かぎった。ただ、１次じ募集ぼしゅうでは３７１戸こに対たいし、入居にゅうきょ者しゃは７２戸こにとどまった。「１０世帯せたい集あつめるのは難むずかしい」といった指摘してきを受うけ、９～１８日にちの２次じ募集ぼしゅうでは５世帯せたい以上いじょうに緩和かんわした。
　緩和かんわ措置そちで、親類しんるいや仲間なかま同士どうしでの申請しんせいがしやすくなる一方いっぽうで、焦あせりを感かんじる人ひともいた。
　宮城野みやぎの区くの避難ひなん所しょで生活せいかつする会社かいしゃ員いんの女性じょせい（４２）は「取とり残のこされるのでは」という思おもいから、慌あわててグループ作づくりに加くわわった。しかし、仮設かせつ入居にゅうきょ後ごの生活せいかつのルールを決きめる過程かていで意見いけんが衝突しょうとつしたためグループを抜ぬけた。女性じょせいは「人間にんげん関係かんけいがこじれ、嫌いやな思おもいをした。震災しんさい前まえは仲なかのいい近所きんじょ同士どうしだったのに」と漏もらす。
　女性じょせいは単独たんどく世帯せたいでも申請しんせい可能かのうな、仮設かせつ住宅じゅうたく扱あつかいの民間みんかんアパートの借かり上あげを受うけることにした。「互たがいに神経質しんけいしつになっていたかもしれない。でも、もう元もとの地域ちいきの人ひとたちと一緒いっしょにいたいとは思おもわない」と話はなす。
　若林わかばやし区内くないの町内ちょうない会かいの男性だんせい役員やくいん（７０）は、避難ひなん所しょの運営うんえいを手伝てつだう中なかで孤立こりつしそうな世帯せたいがあることに気付きづいた。「『息子むすこが昼ひるから酒さけを飲のんでいる』といった悪わるい評判ひょうばんが立たつとグループへの声こえ掛かけはない」のが現実げんじつだという。
　役員やくいんは仲介ちゅうかい役やくになり、孤立こりつしそうだった家族かぞくをグループに入いれたこともある。「町内ちょうない会かいとしてやれることはやっているが、今後こんごも同様どうように孤立こりつする家庭かていが増ふえるかもしれない」と語かたる。
　市しが２次じ募集ぼしゅうしたのは表ひょうの通とおり。宮城野みやぎの区く、若林わかばやし区くの市し東部とうぶに建たつ新規しんきのプレハブ住宅じゅうたくには、例外れいがいを除のぞき単独たんどく世帯せたいの申請しんせいはできない。あすと長町ながまちの仮設かせつ住宅じゅうたくや公務員こうむいん住宅じゅうたくは単独たんどくでも申もうし込こめるが、市し東部とうぶの被災ひさい者しゃの中なかには「地元じもとから遠とおい」といった理由りゆうで敬遠けいえんする向むきもあり、受うけ皿ざらになりきれない部分ぶぶんもあるようだ。
　担当たんとうする市し保険ほけん年金ねんきん課かは「地域ちいきの人ひと同士どうしでまとまるものと考かんがえていた。グループ作づくりが難航なんこうする事態じたいは想定そうていできなかった」と説明せつめい。応募おうぼ状じょう況きょう次第しだいで３次じ募集ぼしゅうをするかどうかを決きめるが、「さらに募集ぼしゅうする場合ばあいには、単独たんどく世帯せたいの申請しんせいについても検討けんとうしたい」としている。
（佐藤さとう夏樹なつき）」(全文ぜんぶん)

　

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◆希望きぼう新聞しんぶん：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　メゾソプラノ歌手かしゅの小嶋こじま康子やすこさん、ＣＤ発売はつばい　被災ひさい者しゃに贈おくる歌うた
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/19　東京とうきょう朝刊ちょうかん
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110519ddm012040042000c.html
「メゾソプラノ歌手かしゅの小嶋こじま康子やすこさん（５３）＝が、被災ひさい者しゃに贈おくる歌うた「遥はるか（はる）かな時間じかん（とき）を越こえて」を収録しゅうろくした同名どうめいのＣＤ（１０００円えん）を発売はつばいした。作詞さくしは視覚しかく障害しょうがいを持もつ作詞さくし家かのエリさん（４７）＝神奈川かながわ県けん茅ケ崎ちがさき市し、同どう＜左ひだり＞。エリさんは「つらいことがあっても、季き節ぶしが繰くり返かえされ、癒いやされていくという思おもいを込こめた」と話はなす。
　小嶋こじまさんは、国内外こくないがいの舞台ぶたいでオペラや宗教しゅうきょう曲きょくを歌うたう活動かつどうをしている。０９年ねんに離婚りこんして以降いこう、ジャズなど新あらたなジャンルに挑戦ちょうせんし始はじめた。昨年さくねん秋あき、楽曲がっきょくの可能かのう性せいをさらに広ひろげようと歌詞かしを募つのり、応募おうぼしたエリさんの歌詞かしで歌うたを作つくった。
　エリさんは、生後せいご７カ月かげつで左目ひだりめの視神経ししんけいを患わずらい、視力しりょくを失うしなった。右目みぎめも、物ものの動うごきがかすかに分わかる程度ていどの障害しょうがいを持もつ。小学しょうがく５年ねんで詩しを書かき始はじめ、結婚けっこんして２３歳さいで出産しゅっさん。プロを目指めざす音楽家おんがくか団体だんたいに在籍ざいせきして詩しを作つくり続つづけている。
　今回こんかいは小嶋こじまさんの初はじめてのＣＤで、３月がつ末まつに発売はつばい予定よていだったが、震災しんさい後ごに録音ろくおんし直なおした。「困難こんなんの中なかで生うまれたエリさんの言葉ことばを、被災ひさい者しゃのみなさんに届とどけたい」と考かんがえたという。エリさんも「頑張がんばるのではなく、自然しぜんに身みを任まかせる気持きもちになってもらえたらいいと思おもった」という。３月さんがつ２７日にちには福島ふくしま県けんいわき市しの避難ひなん所しょで歌うたを披露ひろうし、被災ひさい者しゃを癒いやした。
　http://www.music-earth.com/kojimayasuko/index.phpで全曲ぜんきょくを聴きくことができる。ＣＤの問とい合あわせは発売はつばい元もとの「ＴＯＧＥＴＨＥＲ　ＭＵＳＩＣ」（電話でんわ０３・６２７３・７０２４）。売うり上あげの一部いちぶを義援金ぎえんきんとして被災ひさい地ちに送おくる。【榊さかき真理子まりこ】」(全文ぜんぶん)

　

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◆県けん、手話しゅわ通訳つうやく者しゃを派遣はけん　宮城みやぎ・名取なとり市役所しやくしょや避難ひなん所しょに　滋賀しが
産経さんけいニュース　2011/05/19
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110519/shg11051902010004-n1.htm
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃを支援しえんするため、県けんは１８日にち、宮城みやぎ県けん名取なとり市しに、手話しゅわ通訳つうやく者しゃ２人にんを派遣はけんした。２１日にちまで名取なとり市役所しやくしょや同どう市内しないの避難ひなん所しょで活動かつどうする。県けんが手話しゅわ通訳つうやく者しゃを被災ひさい地ちに派遣はけんするのは初はじめて。
　今回こんかい派遣はけんされたのは第だい１班はんで、県けんの嘱託しょくたく女性じょせい職員しょくいんと、県けん障害しょうがい者しゃ自立じりつ支援しえん課かの男性だんせい職員しょくいん。第だい１班はん以降いこうは、１週間しゅうかん交代こうたいで１人ひとりを派遣はけんする予定よてい。宮城みやぎ県けんからの要請ようせいを受うけ、県けんが県けん聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ福祉ふくし協会きょうかいと協力きょうりょくし５月がつ末まつまで派遣はけんする。
　名取なとり市役所しやくしょの窓口まどぐちで、仮設かせつ住宅じゅうたく入居にゅうきょ申もうし込こみを手伝てつだうほか、避難ひなん所しょを巡回じゅんかいして障害しょうがい者しゃの要望ようぼうを聞きいていく。」(全文ぜんぶん)

　

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◆新聞しんぶんで「善意ぜんい」広ひろがれ創刊そうかん号ごうは被災ひさい地ち支援しえん活動かつどうにスポット
タウンニュース　2011/05/19
http://www.townnews.co.jp/0605/2011/05/19/104570.html
「市内しないの陰日向かげひなたで活躍かつやくしている市民しみんボランティア。これに光ひかりを当あてる地域ちいき新聞しんぶん、『ＬＩＡＩＳＯＮ（リアゾン）』（Ａ２版はん）が８日にち、創刊そうかんした。地域ちいきの市民しみん活動かつどう団体だんたいに対たいし、個人こじんボランティアや行政ぎょうせいをマッチングさせるなどして、支援しえん活動かつどうをしている市民しみん団体だんたい、「ＮＰＯサポート平塚ひらつか」（横田よこた裕ひろし代表だいひょう）が発行はっこうした。
「市内しないには幾いくつもの市民しみん団体だんたいがあって、それぞれの立場たちばからユニークな活動かつどうをしています。多おおくの市民しみんにそれを知しってもらい、協きょう働はたらけの機運きうんを高たかめられれば」。
　新聞しんぶんを発行はっこうした意義いぎについて、「ＮＰＯサポート平塚ひらつか」の坂田さかた美保子みほこさんは話はなす。市民しみん活動かつどうの輪わを広ひろげる媒体ばいたいをつくろうと、今年ことし３月がつから発行はっこうを模索もさくしていたという。
　今回こんかいの創刊そうかん号ごうでは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけ、市内しないでの被災ひさい地ち支援しえんの広ひろがりや、地域ちいき防災ぼうさいに関かんする情報じょうほうで紙面しめんの大半たいはんが割さかれた。被災ひさい地ちの知的ちてき障害しょうがい者しゃを受うけ入いれたＮＰＯ法人ほうじんをはじめ、街頭がいとうで募金ぼきんを寄よせる市民しみんのメッセージ付づけ顔写真かおじゃしん、地域ちいき防災ぼうさい力りょくに関かんする市民しみんからの寄稿きこう、チャリティーイベントの告知こくちなど、多おおくの情報じょうほうが読よみ応ごたえ満点まんてんに紹介しょうかいされている。
　編集へんしゅうに関かかわった坂田さかたさんや鈴木すずき惠子けいこさんらは、親交しんこうのあった市民しみん団体だんたいから情報じょうほうを収集しゅうしゅうし、今年ことし４月がつごろから取材しゅざいや寄稿きこうの依頼いらいをスタート。紙面しめんデザインも坂田さかたさんのオリジナルで、全すべて手てづくりで仕上しあげられた。
　鈴木すずきさんは「どんな情報じょうほうを載のせるのか、それを読者どくしゃにどう伝つたえれば良よいのか。記事きじの書かき方かたや編集へんしゅう作業さぎょうには苦心くしんしました」と話はなす。
　経費けいひは団体だんたいの会費かいひから捻出ひねりだし、部数ぶすうは２００枚まい。少すくないながらも、人ひとの目めに触ふれやすい場所ばしょを選えらんで置おいていくという。今後こんごは、地元じもと企業きぎょうへの広告こうこく提案ていあんなども視野しやに入いれ、年とし４回かいを目処めどに発行はっこうしていく。
　坂田さかたさんは「市内しないの市民しみん活動かつどうの情報じょうほうを一元化いちげんかすることで、市民しみんが社会しゃかいに貢献こうけんしたいと思おもった時ときに、その受うけ皿ざらになれるような紙面しめんづくりをしていきたい」と話はなしていた。
　紙面しめんに関かんする問合といあわせは、坂田さかたさん【携帯けいたい電話でんわ】０８０（５６７９）４９２１」(全文ぜんぶん)

　

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◆ケア重視じゅうしの新しんタイプ仮設かせつ住宅じゅうたく、釜石かまいし市しが設置せっちへ
読売新聞よみうりしんぶん　2011/05/18
「岩手いわて県けん釜石かまいし市しは１６日にち、東京大学とうきょうだいがくと連携れんけいし、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした高齢こうれい者しゃらが入居にゅうきょする新しんタイプの仮設かせつ住宅じゅうたくを建設けんせつすることを決きめた。
　“長屋ながや”のように近所きんじょづきあいが可能かのうな住宅じゅうたくを約やく１００戸こ作づくり、孤独こどく死しの防止ぼうしを目指めざすほか、介護かいご拠点きょてんや託児たくじ所しょを併設へいせつする。住戸じゅうこ配置はいち、人的じんてき支援しえんなどの総合そうごう的てきな対策たいさくで、ケアの必要ひつような人ひとを支ささえる初はつの仮設かせつ住宅じゅうたくとなる。
　「コミュニティケア型がた仮設かせつ住宅じゅうたく」と名付なづけた仮設かせつ住宅じゅうたくの建設けんせつが予定よていされているのは、市内しないの平田ひらた総合そうごう公園こうえん。同市どうしが近ちかく県けんに申請しんせい、２３日にちにも着工ちゃっこうする。高齢こうれい者しゃのほか、障害しょうがい者しゃやひとり親おや世帯せたいなどが対象たいしょうで、車くるまいすでも移動いどうしやすいように、住戸じゅうこをウッドデッキでつなぐ。さらに住戸じゅうこの配置はいちを変更へんこう、通常つうじょうはすべて北側きたがわに面めんしている玄関げんかんを互たがいに向むき合あうようにし、住民じゅうみんが交流こうりゅうしやすい環境かんきょうを作つくる。併設へいせつされた介護かいご拠点きょてんではデイサービスなどを行おこなう。」(全文ぜんぶん)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110516-OYT1T01204.htm

　

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◆つなごう希望きぼう：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　周しゅう南みなみの身障者しんしょうしゃ団体だんたいが１３万まん円えん寄付きふ　／山口やまぐち
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/18　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20110518ddlk35040463000c.html
「周しゅう南市みなみいち身体しんたい障害しょうがい者しゃ団体だんたい連合れんごう会かいが１７日にち、日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃと県けん共同きょうどう募金ぼきん会かいを通つうじて東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちに計けい１３万まん６１４６円えんを寄付きふした。
　会かいに加盟かめいする障害しょうがい者しゃ関連かんれんの５団体だんたいが、４月がつ下旬げじゅんから募金ぼきん活動かつどうを行おこなって集あつめた。
　この日ひ、同市どうし役所やくしょを訪おとずれた連合れんごう会かいの高畠たかはた正義まさよし会長かいちょう（７２）が、同市どうし福祉ふくし事務所じむしょの豊岡とよおか正行まさゆき所長しょちょうに義援金ぎえんきんを手渡てわたした。高畠たかはた会長かいちょうは「被災ひさい地ちのために役立やくだててもらいたい」と話はなしていた。
〔山口やまぐち東ひがし版ばん〕」(全文ぜんぶん)

　

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◆民主みんしゅが津波つなみ対策たいさく推進すいしん法案ほうあん　原発げんぱつ事故じこ念頭ねんとう、自公じこうと協議きょうぎへ
朝日新聞あさひしんぶん　2011/05/18
http://www.asahi.com/politics/update/0517/TKY201105170717.html
「民主党みんしゅとうは１７日にち、津波つなみに対たいする原子力げんしりょく発電はつでん所しょの安全あんぜん対策たいさく推進すいしんなどを盛もり込こんだ「津波つなみ対策たいさく推進すいしん法案ほうあん」をまとめた。同どう党とうは、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい前まえに同様どうようの法案ほうあんを提出ていしゅつ済ずみの自民じみん、公明こうめい両りょう党とうと協議きょうぎして３党とう案あんをまとめ、今こん国会こっかいでの成立せいりつを目指めざす。
　法案ほうあんは東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこを念頭ねんとうに「石油せきゆ類るい、火薬かやく類るい、高こう圧あつガス、核かく燃料ねんりょう物質ぶっしつその他たの危険きけん物ぶつを扱あつかう施設しせつ」を対象たいしょうに、津波つなみ対策たいさくを前提ぜんていにしたまちづくりを進すすめるよう自治体じちたいに求もとめる。津波つなみからの避難ひなん場所ばしょ・経路けいろに関かんする計画けいかく公表こうひょうも求もとめ、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃ、乳幼児にゅうようじを迅速じんそくな避難ひなんのため「特とくに配慮はいりょを要ようする者もの」と位置いちづけた。
　津波つなみによる浸水しんすいが懸念けねんされる地域ちいきでは、国くにや自治体じちたいが公共こうきょう施設しせつに「一時いちじ的てきな避難ひなん場所ばしょとしての機能きのうなどを備そなえるよう配慮はいりょしなければならない」と規定きてい。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいが起おきた３月がつ１１日にちを防災ぼうさい訓練くんれんなどを実施じっしする「津波つなみ防災ぼうさいの日ひ」とした。政府せいふは震災しんさいの検証けんしょうを踏ふまえ、法ほう施行しこうから１年ねん後ごをめどに津波つなみ対策たいさくに必要ひつような措置そちを講こうずるよう求もとめている。
　同どう法案ほうあんは民主党みんしゅとうの津波つなみ対策たいさくワーキングチームが自公じこう案あんを基もとに今回こんかいの震災しんさいの教訓きょうくんを加くわえ、１７日にちの党とう拡大かくだい政調せいちょう役員やくいん会かいで了承りょうしょうされた。自公じこう両りょう党とうは、対策たいさくにかかる経費けいひの自治体じちたいへの補助ほじょや避難ひなん施設しせつへの固定こてい資産しさん税ぜい減免げんめんを盛もり込こむよう求もとめており、今後こんごの協議きょうぎの焦点しょうてんになる。（野上のかみ祐ゆう）」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃ救援きゅうえん　近畿きんき労金ろうきんがゆめ風ふう基金ききんと連携れんけい
大阪おおさか日にち日にち新聞しんぶん　2011/05/18
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/110518/20110518018.html
「近畿きんき労働ろうどう金庫きんこ（大阪おおさか市し西にし区く）は、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい者しゃの救援きゅうえん活動かつどうなどを行おこなうＮＰＯ法人ほうじんゆめ風ふう基金ききん（同市どうし東淀川ひがしよどがわ区く）と連携れんけいし、「募金ぼきんプロジェクト」を始はじめた。来店らいてん者しゃらに広ひろく募金ぼきんを呼よび掛かけ、同どう法人ほうじんの救援きゅうえん資金しきんに充あてる。
プロジェクト内容ないようを説明せつめいする牧口まきぐち代表だいひょう理事りじ（左ひだり）や労金ろうきん職員しょくいんら
　近畿きんき２府ふ４県けんにある65の営業えいぎょう店てん窓口まどぐちに同どう法人ほうじんの募金ぼきん箱ばこを９月くがつ30日にちまで設置せっち。取引とりひきのある約やく８千せんの労働ろうどう組合くみあいにも協力きょうりょくを呼よび掛かける。営業えいぎょう店てん窓口まどぐちからの振ふり込こみによる募金ぼきんについては来年らいねん３月がつ30日にちまで、手数料てすうりょう無料むりょうで受うけ付つけている。
　ゆめ風ふう基金ききんは、４月がつに仙台せんだい市し、盛岡もりおか市し、福島ふくしま県けん郡山こおりやま市しの３カ所かしょで障害しょうがい者しゃ支援しえんの活動かつどう拠点きょてんを立たち上あげ、物資ぶっしや支援しえん金きん、人員じんいんを提供ていきょうしている。現在げんざい、一般いっぱんの避難ひなん所しょでは生活せいかつ困難こんなんな障害しょうがい者しゃらの緊急きんきゅう避難ひなん所しょの設置せっちを進すすめており、将来しょうらい的てきには介護かいご事業じぎょう所しょへの転換てんかんを目指めざしている。
　牧口まきぐち一二かずじ代表だいひょう理事りじ（73）は「障害しょうがい者しゃがどうなっているのかいまだに分わかっていないところがいっぱいある。被災ひさい地ちの『助たすけて』という声こえに全力ぜんりょくを尽つくしたい」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい者しゃの健康けんこう　引ひき続つづき支援しえんを手厚てあつく
信濃毎日新聞しなのまいにちしんぶん　2011/05/18
http://www.shinmai.co.jp/news/20110518/KT110517ETI090004000022.htm
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃの健康けんこうが心配しんぱいだ。
　岩手いわて、宮城みやぎ、福島ふくしま各かく県けんの沿岸えんがん部ぶで、避難ひなん所しょから病院びょういんに救急きゅうきゅう搬送はんそうされた人ひとが、少すくなくとも２８００人にん余あまりに上のぼることが分わかった。避難ひなん所しょ以外いがいで体調たいちょうを崩くずす人ひとも多おおい。心労しんろう、衛生えいせい状態じょうたいの悪化あっかなどが要因よういんという。
　政府せいふは、８月がつ中ちゅうに必要ひつような仮設かせつ住宅じゅうたくを完成かんせいさせ、避難ひなん所しょを解消かいしょうする見通みとおしを示しめしている。清潔せいけつで落おち着ついた生活せいかつ環境かんきょうを整ととのえるのが最さい優先ゆうせんだ。用地ようち確保かくほを急いそぎ、予定よてい通どおり建設けんせつを進すすめてほしい。
　仮設かせつ住宅じゅうたくや賃貸ちんたい住宅じゅうたくに入居にゅうきょした後のちも、被災ひさい者しゃの心身しんしんのケアを続つづける必要ひつようがある。全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんや自治体じちたいの協力きょうりょくが欠かかせない。
　震災しんさいから２カ月かげつ余あまりが過すぎたいまも、１１万まん人にんが避難ひなん所しょで生活せいかつしている。うち９万まん人にんが、被災ひさい地ちの体育館たいいくかんなどに身みを寄よせている。
　避難ひなん所しょでは体調たいちょうを崩くずす高齢こうれい者しゃが増ふえ、肺炎はいえんなどで救急きゅうきゅう搬送はんそうされている。「生活せいかつ不ふ活発かっぱつ病びょう」も懸念けねんされる。心しんと体からだの機能きのうが低下ていかする病気びょうきで、環境かんきょうの変化へんかや周囲しゅういへの遠慮えんりょ、やることがないといった要因よういんで引ひき起おこされる。
　疾患しっかんのある子こどもや高齢こうれい者しゃにとっては感染かんせん症しょうが大敵たいてきだ。災害さいがいと避難ひなん生活せいかつで心しんが傷きずついた子こどもたちの心しん的てき外傷がいしょう後ごストレス障害しょうがい（ＰＴＳＤ）も心配しんぱいされている。障害しょうがいのある子この親おやが、周囲しゅういへの気遣きづかいで疲つかれ、目めまいや吐はき気けを訴うったえる例れいも出でてきている。
　一刻いっこくも早はやく被災ひさい者しゃのプライバシーを確保かくほしたい。同時どうじに、仮設かせつ住宅じゅうたくなどに移うつった後のち、孤立こりつしてしまう事態じたいは防ふせがなくてはならない。
　厚生こうせい労働省ろうどうしょうは、すべての仮設かせつ住宅じゅうたく群ぐんに仮設かせつの診療しんりょう所しょを整備せいびする方針ほうしんを固かためた。被災ひさい地ちにはもともと、医療いりょう機関きかんが少すくない。民間みんかんの賃貸ちんたい住宅じゅうたくなどに移うつる人ひとたちにも丁寧ていねいに目めを配くばってもらいたい。
　被災ひさい者しゃを支ささえる医療いりょう関係かんけい者しゃや自治体じちたい職員しょくいんの疲労ひろうも気きがかりだ。
　現在げんざい、日本にっぽん医師いし会かいと日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃから医師いし、看護かんご師し、保健ほけん師しら１１００人にんが派遣はけんされている。一人ひとりに負担ふたんがかかり過すぎないよう人員じんいんの入いれ替かえに配慮はいりょが要いる。
　職員しょくいんの中なかには、家族かぞくや自宅じたくを失うしなった人ひとも少すくなくない。心身しんしんの疲つかれから自殺じさつを図はかる人ひとも出でているという。首長しゅちょうや議会ぎかいは、職員しょくいんの健康けんこう管理かんりに十分じゅうぶん留意りゅういしてほしい。
　全国ぜんこくの自治体じちたいは、応援おうえん職員しょくいんの派遣はけんをさらに充実じゅうじつさせる方法ほうほうを検討けんとうするべきだ。
　家族かぞくや友人ゆうじん、自宅じたく、職場しょくばを奪うばわれ気力きりょくを失うしなっている被災ひさい者しゃが目立めだつという。生活せいかつ再建さいけんのめどが立たつ充実じゅうじつした復興ふっこう策さくは、心理しんり的てきな立たち直なおりの決きめ手てにもなる。」(全文ぜんぶん)

　

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◆上田うえだで「卯うの花はな忌き」　永えい六輔ろくすけさんが講演こうえん
信濃毎日新聞しなのまいにちしんぶん　2011/05/17
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_185622
「２００６年ねんに亡なくなった児童じどう文学ぶんがく作家さっか、灰はい谷たに健次郎けんじろうさんの作品さくひんを出版しゅっぱんした上田うえだ市しの編集へんしゅう者しゃ、小宮山こみやま量平りょうへいさん（９５）らは１５日にち、灰はい谷だにさんを思おもい出だす「卯う（う）（兎うさぎ）の花はな忌き」を上田うえだ駅前えきまえのエディターズミュージアムで開ひらいた。灰はい谷だにさんと親交しんこうがあった作家さっかの永えい六輔ろくすけさん（７８）が講演こうえん。子こどもの視点してんを大事だいじにした灰はい谷だにさんの姿勢しせいを振ふり返かえり「大人おとなは分わかったつもりでいることが多おおい。変へんだなと思おもった時ときに『変へんだ』と言いうことは、とても大切たいせつ」と訴うったえた。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ち支援しえんをめぐり、永ひさしさんは自みずからが呼よび掛かけ人じん代表だいひょうを務つとめる「ゆめ風ふう基金ききん」（大阪おおさか市し）で障害しょうがい者しゃ施設しせつを支援しえんしていることを紹介しょうかいし「困こまっている施設しせつ側がわに手てを挙あげてもらい、既すでに２億おく円えんを届とどけた」と説明せつめい。「日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃとＮＨＫの義援金ぎえんきんは公平こうへいに分わけようとするから、被災ひさい者しゃに届とどくまでに時間じかんがかかる。そういう面めんも広ひろく伝つたえるべきだ」と指摘してきした。
　卯うの花はな忌きは灰はい谷だにさんの代表だいひょう作さく「兎うさぎ（うさぎ）の眼め（め）」にちなんで命名めいめい。生前せいぜん、灰はい谷だにさんが小宮山こみやまさんの誕生たんじょう日び（５月がつ１２日にち）を祝いわうことを楽たのしみにしていたため、０８年ねんから毎年まいとしこの時期じきに開ひらいている。ことしは市内しない外がいから１００人にん余あまりが来場らいじょうした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆介護かいご利用りよう料りょう免除めんじょ、来年らいねん2月がつ末まつまで予定よてい－厚労省こうろうしょう介護かいご保険ほけん計画けいかく課かが通知つうち
excite.ニュース　2011/05/17
http://www.excite.co.jp/News/health/20110517/Cabrain_34170.html
「厚生こうせい労働省ろうどうしょう老健ろうけん局きょく介護かいご保険ほけん計画けいかく課かは5月16日にち付づけで、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした被ひ保険ほけん者しゃの介護かいごサービス利用りよう料りょうの自己じこ負担ふたん免除めんじょについて、具体ぐたい的てきな運用うんようの方法ほうほうを示しめした課長かちょう通知つうちを都道府県とどうふけんにあてて出だした。免除めんじょの期限きげんは、現時点げんじてんで来年らいねん2月がつ29日にちの予定よてい。
　通知つうちによると、利用りよう料りょうが免除めんじょされる被ひ保険ほけん者しゃは、▽本人ほんにんや生計せいけい維持いじ者しゃが住宅じゅうたくや財産ざいさんなどに著いちじるしい損害そんがいを受うけた▽生計せいけい維持いじ者しゃが死亡しぼうしたり、心身しんしんに障害しょうがいを受うけて長期間ちょうきかん入院にゅういんしたりして著いちじるしく収入しゅうにゅうが減少げんしょうした▽福島ふくしま第だい1、第だい2原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこに伴ともなう避難ひなん指示しじや屋内おくない退避たいひ指示しじを受うけた地域ちいきに住すみ、避難ひなんや退避たいひをしている―など。
　この要件ようけんを満みたす人ひとは、保険ほけん者しゃに申請しんせいし、免除めんじょ証明しょうめい書しょの交付こうふを受うければ、介護かいごサービスの利用りよう料りょうが免除めんじょされる。ただ、保険ほけん者しゃによっては免除めんじょ証明しょうめい書しょの発行はっこうに時間じかんがかかる可能かのう性せいがあるため、免除めんじょ証明しょうめい書しょがない場合ばあいでも6月がつ末まつまでは、「支払しはらい猶予ゆうよ」の制度せいどによって利用りよう料りょう負担ふたんを求もとめないことにした。7月1日にち以降いこうに介護かいごサービスを利用りようする際さいは、原則げんそくとして免除めんじょ証明しょうめい書しょを介護かいご事業じぎょう者しゃに提示ていじしなければならず、免除めんじょ証明しょうめい書しょがない場合ばあいは、利用りよう料りょうを支払しはらうことになる。一方いっぽう、6月がつ末まつまでに免除めんじょ証明しょうめい書しょを発行はっこうできない保険ほけん者しゃについては、申もうし出でがあれば7月がつ1日にち以降いこうも支払しはらい猶予ゆうよの制度せいどを継続けいぞくできる。
　また、原発げんぱつ事故じこに伴ともなって避難ひなん指示しじを受うけた地域ちいきの住民じゅうみんらについては、被ひ保険ほけん者しゃ証しょうの住所じゅうしょを確認かくにんすれば対象たいしょう者しゃかどうか分わかるため、免除めんじょ証明しょうめい書しょを必要ひつようとしない。さらに、免除めんじょの対象たいしょう者しゃが6月がつ末まつまでの期間きかんに支払しはらった利用りよう料りょうなどについては、保険ほけん者しゃから還付かんぷを受うけられるという。
　このほか通知つうちでは、被災ひさいした介護かいご保険ほけん施設しせつ入所にゅうしょ者しゃの食費しょくひ・居住きょじゅう費ひに対たいする補助ほじょの期限きげんについて、現時点げんじてんでは今年ことし8月がつ31日にちを予定よていしているとした。ただ、延長えんちょうの可能かのう性せいもある。補助ほじょの対象たいしょう者しゃは、利用りよう料りょうの免除めんじょ証明しょうめい書しょとは別べつの認定にんてい証しょうを介護かいご事業じぎょう者しゃに提示ていじする必要ひつようがある。
■7月がつ以降いこうは被ひ保険ほけん者しゃ証しょうの提示ていじが原則げんそく
　また厚労省こうろうしょうは16日にち付づけで、被災ひさい者しゃが7月がつ1日にち以降いこうに介護かいごサービスを利用りようする場合ばあい、原則げんそくとして介護かいご保険ほけんの被ひ保険ほけん者しゃ証しょうの提示ていじを求もとめるとする事務じむ連絡れんらくを出だした。被災ひさい者しゃについては、氏名しめいや住所じゅうしょなどの申告しんこくによって介護かいごサービスを受うけられるとする取とり扱あつかいを3月がつ12日にち付づけの事務じむ連絡れんらくで示しめしていたが、被ひ保険ほけん者しゃ証しょうの再さい交付こうふが行おこなわれている現状げんじょうを踏ふまえ、通常つうじょうの取とり扱あつかいに戻もどす。ただ、保険ほけん者しゃの行政ぎょうせい事務じむが混乱こんらんしているなどの場合ばあいには、7月がつ1日にち以降いこうも氏名しめいや住所じゅうしょなどを申告しんこくすればサービスを利用りようできる。」(全文ぜんぶん)

　

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◆がんばれ被災ひさい地ち：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　福井ふくいからのメッセージ　／福井ふくい
毎日新聞まいにちしんぶん　地方ちほう　2011/05/17
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110517ddlk18040689000c.html
「◇福井ふくい市しの元もと盲学校もうがっこう教諭きょうゆ、窪田くぼた清和きよかずさん（６３）
　東北とうほく魂たましい、人情にんじょうの心しんの温あたたかさ、ねばり強づよさを発揮はっきしてください。
　ケニアのナイロビで開ひらいた日本にっぽん式しきあんまの講習こうしゅう会かいに参加さんかした現地げんちの視覚しかく障害しょうがい者しゃたちは、報道ほうどうで日本にっぽんの大だい地震じしんと津波つなみ、原発げんぱつ事故じこを知しり、とても心配しんぱいして早はやい復興ふっこうを神様かみさまに祈いのっています。
　私わたしたち視覚しかく障害しょうがい者しゃが復旧ふっきゅう、復興ふっこうに努力どりょくされておられるみなさまにできることは、あんまの技術ぎじゅつで社会しゃかいに貢献こうけんすることです。復旧ふっきゅう活動かつどうに疲つかれた人ひとの疲労ひろう回復かいふく、余震よしんに対たいするストレスからのリラックス、腰痛ようつうなどの痛いたみの除去じょきょなどあんまの治療ちりょう効果こうかを十分じゅうぶんに発揮はっきできるはずです。
　東北とうほくの人ひとたちの知恵ちえにより、住すみ良よい社会しゃかいづくりで日本にっぽんをリードしてください。ノーマライゼーションの都市としづくりで全国ぜんこくから学まなびに来きてくれる場ばになってください。自分じぶんを信しんじれば夢ゆめはかなう。（原文げんぶんは点字てんじ）
　　　◇　　◇
　皆みなさんの被災ひさい地ちを励はげますメッセージを福井ふくい面めんと毎日新聞まいにちしんぶんホームページ「毎日まいにちｊｐ」に掲載けいさいします。ファクス（０７７６・２１・３１６０）か手紙てがみ・はがき（〒９１０－０８５７　福井ふくい市し豊島としま１の５の２６）、メールfukui@mainichi.co.jpで福井ふくい支局しきょくへお寄よせ下ください。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：宮城みやぎの聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいに支援しえんの輪わ　授業じゅぎょうの内容ないようを字幕じまくデータに　／茨城いばらき
毎日新聞まいにちしんぶん　地方ちほう　2011/05/17
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20110517ddlk08040094000c.html
「◇筑波つくば技術ぎじゅつ大だい、教育きょういくネットの事務じむ局きょくが拠点きょてん　ｉＰｈｏｎｅやパソコン、１１大学だいがくの学生がくせいら駆使くし
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの影響えいきょうで授業じゅぎょうが受うけられなくなった宮城教育大みやぎきょういくだい（仙台せんだい市し）などの聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいを、全国ぜんこくの大学生だいがくせいが遠隔えんかく地ちから支援しえんする活動かつどうが今月こんげつ始はじまった。日本にっぽん聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせい高等こうとう教育きょういく支援しえんネットワーク（１８大学だいがく・機関きかん）事務じむ局きょくの筑波つくば技術ぎじゅつ大だい（つくば市し）がコーディネーターを担当たんとう。多た機能きのう携帯けいたい端はし末まつ「ｉＰｈｏｎｅ」（アイフォーン）やパソコンを駆使くしして、授業じゅぎょうの内容ないようを字幕じまくデータにして即座そくざに打うち返かえし、連係れんけいプレーで輪わをつなぐ。【安やす味あじ伸一しんいち】
　「文字もじ表示ひょうじのスピードも速はやく、リアルタイムで講義こうぎの情報じょうほうを得えた。全国ぜんこくの皆みなさまの素早すばやい行動こうどうに感謝かんしゃの気持きもちでいっぱいです」。支援しえんを受うけた宮城教育大みやぎきょういくだいの菅原すがわらめぐみさん（４年ねん）は、メールで感想かんそうを寄よせた。
　９～１３日にちの５日間にちかんに、２大学だいがくに対たいして同志社大どうししゃだい、日本福祉大にほんふくしだい、関西学院大かんせいがくいんだい、フェリス女学院大ふぇりすじょがくいんだい、札幌学院大さっぽろがくいんだい、早稲田大わせだだいの計けい６大学だいがくの学生がくせいと、筑波つくば技術ぎじゅつ大だいの教職員きょうしょくいんチームが支援しえん。９人にんの聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいが計けい１５コマを受講じゅこうした。
　聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいは通常つうじょう、他たの学生がくせいから手書てがきやパソコンで支援しえんを受うけている。しかし宮城教育大みやぎきょういくだいでは震災しんさい後ご、支援しえんするボランティア学生がくせいを割わり振ふるコーディネーターが地域ちいきでの障害しょうがい者しゃ支援しえんにも当あたるようになり、手てが回まわらなくなった。
　このため同どうネットワークが実証じっしょう実験じっけん済ずみの「モバイル型がた遠隔えんかく情報じょうほう保障ほしょうシステム」を応用おうようし支援しえんに踏ふみ切きった。仕組しくみは、教員きょういんが話はなす内容ないようを無線むせん機能きのう付つきマイクが拾ひろい、学生がくせいの手元てもとのアイフォーン経由けいゆで支援しえんチームの携帯けいたい電話でんわへ送信そうしん。チームは音声おんせいを聞ききながらパソコン入力にゅうりょくし、インターネット回線かいせんでアイフォーンに送おくり返かえす。
　１３日にちに宮城教育大みやぎきょういくだいなどで実地じっち指導しどうを行おこなった筑波つくば技術ぎじゅつ大だいの白沢しらさわ麻弓まゆみ准じゅん教授きょうじゅは「各かく大学だいがくの支援しえんの思おもいが原動力げんどうりょくになった」と話はなす。４大学だいがく１７人にんを対象たいしょうに１１大学だいがくのチームが８月がつまで活動かつどうを続つづける予定よていだ。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】避難ひなんの福島ふくしま県民けんみん、「今後こんごの居住きょじゅう地ち」で希望きぼうは二に分ふん　県けん調査ちょうさ
産経さんけいニュース　地方ちほう　2011/05/16
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110516/stm11051623140009-n1.htm
「福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこなどを受うけ、県内けんないに避難ひなんしている福島ふくしま県けんの被災ひさい者しゃに今後こんごの居住きょじゅう地ちについて希望きぼうを聞きいたところ、「埼玉さいたま県内けんない」と「避難ひなん前まえの家いえ」にほぼ二分にぶんされることが１６日にち、県けんの調査ちょうさでわかった。今後こんごの身みの振ふり方かたに迷まよう避難ひなん者しゃの実態じったいが裏付うらづけられた格好かっこうだ。
　県けんの調査ちょうさはアンケート形式けいしきで、加須かぞ市しの旧きゅう騎西きさい高校こうこうに避難ひなんしている双葉ふたば町民ちょうみんを除のぞく福島ふくしま県民けんみん４０７世帯せたい１３６０人にんに実施じっし。約やく７割わりに当あたる３１３世帯せたい９５７人にんが回答かいとうした。
　今後こんごの住すまいについての質問しつもんで、「当分とうぶんの間あいだは埼玉さいたま県内けんない」を希望きぼうしたのは１１５世帯せたい（３７％）。「避難ひなん前まえの住宅じゅうたく地ち」を希望きぼうしたのは９２世帯せたい（３０％）で、ほぼ二分にぶんされた。「現時点げんじてんで未定みてい」とした世帯せたいも８７世帯せたい（２８％）に上のぼった。「県けん外がい」は１７世帯せたいで５・５％だった。
　また、４２％に当あたる１３１世帯せたいが「高齢こうれい者しゃがいる」と回答かいとう。「幼児ようじ」は４２世帯せたい（１３％）、「障害しょうがい者しゃ」は２４世帯せたい（８％）だった。
　結果けっかを受うけて県けんは、県内けんない居住きょじゅうを希望きぼうする全員ぜんいんが公営こうえい住宅じゅうたくなどへ移動いどうできるよう準備じゅんびを進すすめる。特とくに、今後こんごは高齢こうれい者しゃがいる世帯せたいは住宅じゅうたくの低層ていそう階かいを中心ちゅうしんに割わり当あてるなど配慮はいりょするという。
　また、県けんは旧きゅう騎西きさい高校こうこうの環境かんきょう改善かいぜんも含ふくめ、すべての避難ひなん者しゃに福祉ふくしや医療いりょう、就業しゅうぎょうなどきめ細こまかい支援しえんを行おこなう方針ほうしん。県けんの担当たんとう者しゃは「より良よい環境かんきょうでの生活せいかつが必要ひつようだが、まずは個々ここの希望きぼうに添そった対応たいおうをしていく」としている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆つなごう希望きぼう：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　被災ひさい者しゃ支援しえん情報じょうほう　レスラーも復興ふっこう支援しえん　／福岡ふくおか
毎日新聞まいにちしんぶん　地方ちほう版ばん2011/05/16
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20110516ddlk40040352000c.html
「◇博多はかたでチャリティーマッチ、一部いちぶを義援金ぎえんきん
　プロレス団体だんたいによる東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの復興ふっこう支援しえんを目的もくてきにしたチャリティーマッチが１５日にち、博多はかた区くのさざんぴあ博多はかたであった。収益しゅうえき金きんの一部いちぶが義援金ぎえんきんとして被災ひさい地ちに送おくられる。
　身体しんたいに障害しょうがいのあるレスラーらで作つくる「障害しょうがい者しゃプロレスＦＯＲＣＥ（フォース）」（東ひがし区く）が、「プロレスリング華はな☆激げき（かげき）」（南みなみ区く）に呼よびかけて実現じつげんした。４月がつ末まつに宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市しを訪おとずれたＦＯＲＣＥの永野ながの明あきら代表だいひょう（３５）が被災ひさいした現地げんちを見みて、「自分じぶんたちに何なにができるだろうかと考かんがえて開催かいさいを決きめた」と話はなした。
　チャリティーマッチではまず、ＦＯＲＣＥのレスラー同士どうしで試合しあいをし、殴なぐり合あいや押おさえ込こみを披露ひろう。華はな☆激げきの試合しあいでは２選手せんしゅずつが登場とうじょうするタッグマッチ。リング上じょうで大技おおわざが決きまると、会場かいじょうからは大おおきな拍手はくしゅがわいた。
〔福岡ふくおか都市とし圏けん版ばん〕」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい者しゃらの絵えはためく
読売新聞よみうりしんぶん　愛知あいち　2011/05/16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20110515-OYT8T00650.htm
「「笑顔えがおでファイト」をテーマに、Ｔてぃーシャツ形がたの画用紙がようしに絵えと応援おうえんメッセージ――。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃらの絵えに加くわえて、展覧てんらん会かいに訪おとずれた人ひとにも描えがいてもらった絵えを並ならべ、心しんを通つうじさせようという「笑顔えがおの展覧てんらん会かい」が１５日にち、豊田とよだ市し足助あすけ町まちの田町たまち交流こうりゅう館かんで開ひらかれた。
　会場かいじょうには洗濯せんたくして干ほしたＴてぃーシャツのように約やく９０点てんがはためく。大型おおがた連休れんきゅう中ちゅうに宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しや岩手いわて県けん花巻はなまき市しの東和とうわ温泉おんせんなどの子こどもたちや障害しょうがい者しゃ施設しせつの人ひとたちが描えがいた絵え２０点てんに、大阪おおさか・天王寺てんのうじ駅前えきまえで開ひらかれた展示てんじ会かいで集あつまった約やく４０点てんや、足助あすけ会場かいじょうで３０点てんが加くわわった。
　交流こうりゅう館かん周辺しゅうへんでは毎月まいつき第だい３日曜にちように「中馬ちゅうまなごやか市し」を開催かいさい。次回じかい６月がつ１８日にちにも同展どうてんが開ひらかれる予定よてい。」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい者しゃ対象たいしょう住宅じゅうたく借かり上あげ制度せいど　家賃やちん限度げんど９万まん円えんに緩和かんわ
読売新聞よみうりしんぶん　福島ふくしま　2011/05/15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20110515-OYT8T00481.htm
「５人にん以上いじょう世帯せたい
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいや原発げんぱつ事故じこの被災ひさい者しゃを対象たいしょうにした県けんの民間みんかん住宅じゅうたく借かり上あげ制度せいどについて、県けんは１４日にち、適用てきよう要件ようけんを緩和かんわするとともに、５人にん以上いじょうの世帯せたいは、これまでの月額げつがく６万まん円えんの住宅じゅうたくでなく月額げつがく９万まん円えんの住宅じゅうたくへの入居にゅうきょを認みとめると発表はっぴょうした。既すでに入居にゅうきょしている世帯せたいは、入居にゅうきょ日びにさかのぼって家賃やちんを負担ふたんする。
　県けんは、災害さいがい救助きゅうじょ法ほうに基もとづき、民間みんかん住宅じゅうたくを借かり上あげ、被災ひさい者しゃに無料むりょうで提供ていきょうしている。５月ごがつ１日にちからは、被災ひさい者しゃ自みずからが借かりた住宅じゅうたくも借かり上あげ住宅じゅうたくとする特例とくれい措置そちを設もうけた。ただ、いずれも家賃やちんの限度げんど額がくは６万まん円えんで、対象たいしょうを「高齢こうれい者しゃの介護かいごや障害しょうがい者しゃ・乳幼児にゅうようじへの対応たいおう、子供こどもの通学つうがくなどの理由りゆうで、避難ひなん所しょ生活せいかつが困難こんなんな世帯せたい」に限かぎっていた。
　今回こんかいは、適用てきよう要件ようけんを大幅おおはばに緩和かんわ。住宅じゅうたくの全壊ぜんかいや原発げんぱつ事故じこによる避難ひなん指示しじに遭あった被災ひさい者しゃであれば、原則げんそく的てきに借かり上あげを認みとめる。家賃やちんには、共益きょうえき費ひや管理かんり費ひも含ふくめる。人数にんずうが５人にん以上いじょう（乳幼児にゅうようじは除のぞく）の場合ばあいは月額げつがく９万まん円えんまでの住宅じゅうたくへの入居にゅうきょを認みとめる。県けん外がいの民間みんかん住宅じゅうたくに滞在たいざいする避難ひなん者しゃについても、同おなじ措置そちが講こうじられるようにするという。
　県けんの新あらたな方針ほうしんについて、避難ひなん所しょ暮くらしを続つづける住民じゅうみんからは歓迎かんげいの声こえが上あがった。
　福島ふくしま市内しないの避難ひなん所しょに家族かぞく７人にんで身みを寄よせる、南みなみ相馬そうま市し小高おたか区くの農家のうか泉いずみ八重子やえこさん（６８）は「抽選ちゅうせんに外はずれても家族かぞく全員ぜんいんで暮くらせる住宅じゅうたくを探さがすことができるようになる」とほっとした表情ひょうじょう。家賃やちん６万まん円えんでは、大だい家族かぞくが暮くらせる間取まどりの部屋へやを借かりることは難むずかしく、「９万まん円えんになれば選択肢せんたくしが増ふえて助たすかる」と喜よろこんでいた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆明日あしたへ　５　まちづくり
朝日新聞あさひしんぶん　MY TOWN 岩手いわて　2011/05/15
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001105150003
「真新まあたらしいプレハブ住宅じゅうたくが１２棟むね、整然せいぜんと並ならんだ。「だんだん楽たのしみになってきたねえ」「早はやく入はいりたいよ」
　大船渡湾おおふなとわんから１キロほど離はなれた大船渡おおふなと市し・大立おおたち地区ちくの高台たかだい。１２日にちに仮設かせつ住宅じゅうたくが完成かんせいし、立たち寄よった５人にんの会話かいわは弾はずんだ。６５戸こが建たつ、この約やく７５００平方へいほうメートルの土地とちは、地元じもと住民じゅうみんが望のぞんでいた民有みんゆう地ちだった。
　大立おおたち地区ちくは民家みんかの８割わりが全壊ぜんかい。多おおくの住民じゅうみんが被災ひさいを免まぬかれた高台たかだいの家々いえいえに数すう日間にちかん身みを寄よせた後のち、庭にわに張はったテントで過すごしてきた。そんなとき、「この集落しゅうらくに仮設かせつ住宅じゅうたくがつくれないかなあ」という声こえが上あがった。
　その声こえは、地元じもと出身しゅっしんで、東京とうきょうで技術ぎじゅつ士し事務所じむしょを経営けいえいする金野こんの正晴まさはる・工学こうがく博士はかせ（６２）に届とどいた。金野こんのさんは３月がつ１８日にちに帰省きせいすると、翌日よくじつには「この地区ちく内ないに仮設かせつ住宅じゅうたくが必要ひつようだ」と市役所しやくしょで訴うったえ、実家じっかが持もっていた土地とちの提供ていきょうを申もうし出でた。
　隣接りんせつする土地とちの地権ちけん者しゃたちも快諾かいだくし、すぐに許可きょかされた。当初とうしょ、仮設かせつ住宅じゅうたくへ入居にゅうきょを希望きぼうしていたのは２５世帯せたいだったが、「みんなと一緒いっしょに近ちかくで暮くらせるのなら」と６１世帯せたいに増ふえた。
　１００年ねん以上いじょうの歴史れきしをもつ家いえが多おおく、冠婚葬祭かんこんそうさいは地区ちく内ないに住すむ同士どうしで助たすけ合あってきた。高齢こうれい者しゃも多おおい。「地区ちくを解体かいたいして新あらたな共同きょうどう体たいで生活せいかつをするのは難むずかしい」と金野こんのさん。すでに仮設かせつ住宅じゅうたくを退すさ居きょした後のちを見据みすえ、高台たかだい移転いてんや高層こうそうビル建設けんせつなど「次つぎのまちづくり」に向むけた話はなし合あいを住民じゅうみんたちと始はじめている。
　仮設かせつ住宅じゅうたく地ちのまちづくりを具体ぐたい的てきに描えがき、行政ぎょうせいに持もちかける動うごきもある。
　「ちょっとの工夫くふうでできるんです」
　今月こんげつ２日にち、東京大学とうきょうだいがく高齢こうれい社会しゃかい総合そうごう研究けんきゅう機構きこうの辻つじ哲夫てつお教授きょうじゅら５人にんの研究けんきゅう者しゃが、釜石かまいし市しの野田のだ武則たけのり市長しちょうを訪たずねた。高齢こうれい者しゃの生活せいかつ支援しえんなどを柱はしらにした「コミュニティーケア型がた仮設かせつ住宅じゅうたく地ち」の計画けいかくを描えがいたＡ３の用紙ようし３枚まいを広ひろげて力説りきせつした。「自殺じさつや孤独こどく死しが相次あいついだ阪神はんしんの悲劇ひげきを繰くり返かえしてはいけないんです」
　機構きこうの計画けいかくは、仮設かせつ住宅じゅうたくで顔見知かおみしり同士どうしが助たすけ合あうことによって、高齢こうれい者しゃや身体しんたい障害しょうがい者しゃらの支援しえんを充実じゅうじつさせる狙ねらいがある。入居にゅうきょから施設しせつの整備せいびまでを４段階だんかいにわけ、１段階だんかい目めに大立おおたち地区ちくのような集落しゅうらくごとの移転いてんをかかげる。
　機構きこうは「入居にゅうきょ期限きげんは２年ねんとされているが、実際じっさいには４～５年ねんかかると想定そうていされる。まちづくりにはそれなりの施設しせつも必要ひつようになる」と説明せつめいする。市しも市街地しがいちから離はなれた３カ所かしょの仮設かせつ住宅じゅうたくで導入どうにゅうしたい考かんがえという。
　金野こんのさんは言いう。「みんながひとりぼっちにならないように、住民じゅうみんみんなでまとまらないと。だから、人ひとと人ひととのつながりを消けしちゃいけないんですよ」（高橋たかはし諒子りょうこ、小松こまつ隆次りゅうじ郎ろう）＝終おわり
　仮設かせつ住宅じゅうたく地ちのまちづくり　仮設かせつ住宅じゅうたくでの生活せいかつが長期ちょうきになることを見越みこし、プレハブの住宅じゅうたくを並ならべるだけではなく、生活せいかつを支ささえる施設しせつの建設けんせつを求もとめる声こえが都市とし工学こうがくや建築けんちく学がくの研究けんきゅう者しゃから出でている。医療いりょうや介護かいごを受うけられる場所ばしょ、小ちいさな学校がっこう、訪問ほうもん者しゃが寝泊ねとまりできる場所ばしょなどだ。阪神はんしん大震災だいしんさいの教訓きょうくんから、２００４年ねんの中越なかごえ地震じしんでは、一部いちぶの仮設かせつ住宅じゅうたくに理髪りはつ室しつを設もうけ、集会しゅうかい所しょに介護かいご拠点きょてんを置おくなどの工夫くふうがされた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆福島ふくしまの障害しょうがい児じら新あらたな一いち歩ほ旧きゅう江見えみ中ちゅうで入学にゅうがく・始業しぎょう式しき　鴨川かもがわ
千葉ちば日報にっぽう　2011/05/14
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1305351235
「福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこに伴ともない鴨川かもがわ市しに避難ひなんしている児童じどう生徒せいとらの入学にゅうがく式しき・始業しぎょう式しきが、旧きゅう市立しりつ江見えみ中学校ちゅうがっこうで行おこなわれた。
　鴨川かもがわ市しは現在げんざい、市内しないの県立けんりつ鴨川かもがわ青年せいねんの家いえに、福島ふくしま県けん福祉ふくし事業じぎょう協会きょうかいの７施設しせつから知的ちてき障害しょうがい者しゃを中心ちゅうしんに２７２人にんの避難ひなん者しゃを受うけ入いれている。
　このうち同どう県けんの東洋とうよう学園がくえん児童じどう部ぶの児童じどう生徒せいと２６人にんは、県立けんりつ安房あわ特別とくべつ支援しえん学校がっこう（森田もりた良二りょうじ校長こうちょう）に転入てんにゅう学がくし青年せいねんの家いえで授業じゅぎょうを受うけていた。今年ことし３月がつ末まつに閉校へいこうした旧きゅう江見えみ中学校ちゅうがっこうで授業じゅぎょうを行おこなう準備じゅんびが整ととのったため、新あらたなスタートを切きることとなった。」(全文ぜんぶん)

　

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◆「阪神はんしん」被災ひさいの視覚しかく障害しょうがい者しゃら　避難ひなん所しょで奉仕ほうし　大阪おおさか
産経さんけいニュース　2011/05/14
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110514/osk11051402170000-n1.htm
「■マッサージ　心しんもほぐす　あすラジオ大阪おおさかで体験たいけん談だん放送ほうそう
　マッサージのボランティアを行おこなうため、小学生しょうがくせいのときに地震じしんで被災ひさいし、視力しりょくを失うしなった神戸こうべ市しのマッサージ師し、吉田よしだ淳あつし治ちさん（７０）らが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被害ひがいを受うけた岩手いわて県けん宮古みやふる市しを訪おとずれた。ラジオ大阪おおさか（大阪おおさか市し港みなと区く）の番組ばんぐみ「話はなしの目薬めぐすりミュージックソン」にゲスト出演しゅつえんした吉田よしださんは、被災ひさい地ちの現状げんじょうや震災しんさいで大切たいせつなものを失うしなった人ひとの悲かなしみなど自身じしんの体験たいけんを交まじえて語かたった。１５日にち午前ごぜん９時じから放送ほうそうされる。
　宮古みやふる市しを訪おとずれたのは、吉田よしださんはじめ「兵庫ひょうご視覚しかく障害しょうがい者しゃの生活せいかつと権利けんりを守まもる会かい」の男性だんせい会員かいいんら６人にん。震災しんさいの惨状さんじょうを知しった吉田よしださんが「避難ひなん所しょ生活せいかつをしている人ひとは足腰あしこしが痛いたいやろう。マッサージをしてあげたい」と、メンバーに呼よびかけたのがきっかけだった。
　吉田よしださんは大阪おおさか市し出身しゅっしん。昭和しょうわ２３年ねんの福井ふくい地震じしんが原因げんいんで視力しりょくを失うしなう。隣家りんかの倒壊とうかいで一昼夜いっちゅうや生いき埋うめになり、目めに泥どろが入はいって視神経ししんけいを損傷そんしょう。その４年ねん後ご、小学しょうがく５年ねんのときに失明しつめいした。また、メンバー５人にんは阪神はんしん大震災だいしんさいで被災ひさいしている。
　吉田よしださんらは今月こんげつ２日にちに神戸こうべを出発しゅっぱつ。３、４の両日りょうじつ、避難ひなん所しょ４カ所かしょをまわり、約やく８０人にんにマッサージを行おこなった。当初とうしょは口数くちかずの少すくなかった被災ひさい住民じゅうみんも、吉田よしださんが「どのくらい避難ひなんしているの。私わたしも避難ひなん所しょ生活せいかつしたことがあるんですよ」と話はなしながら肩かたや腰こしをもみほぐすと、施術しじゅつが終おわるころには明あかるい声こえで応おうじてくれるようになったという。
　出発しゅっぱつ前まえ、吉田よしださんが同どう番組ばんぐみでメーンパーソナリティーを務つとめる「東住吉ひがしすみよし障害しょうがい者しゃふれあいフェスティバル実行じっこう委員いいん会かい」事務じむ局長きょくちょうの西村にしむら登代子とよこさんにメールを送おくったことからラジオ番組ばんぐみに出演しゅつえんすることに。
　吉田よしださんは「５０年ねん以上いじょう、マッサージのボランティアを続つづけていますが、僕ぼくらの手てを握にぎりしめ、涙なみだを流ながして『ありがとう』と言いわれたのは初はじめてです。つくづくマッサージ師しになってよかったと思おもう。また被災ひさい地ちへ行いきたい」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：関学かんがく大だい生せいが障害しょうがい者しゃ支援しえんマニュアル　ボランティアに携行けいこう呼よび掛かけ　／兵庫ひょうご
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/13　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110513ddlk28040424000c.html
「◇母ははの姿すがた重かさね岸田きしださん、介助かいじょイラスト付つきで
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい者しゃへの支援しえん方法ほうほうを記載きさいしたマニュアルを、関西学院大かんせいがくいんだい人間にんげん福祉ふくし学部がくぶ２年ねんの岸田きしだ奈美なみさん（１９）＝神戸こうべ市し北きた区く＝が作成さくせいし、東北とうほく地方ちほうのボランティアセンターなどへ送おくった。下半身かはんしんが不自由ふじゆうな母親ははおや（４２）ら周囲しゅういの障害しょうがい者しゃを思おもい浮うかべ、イラストを多用たようしてわかりやすさを心掛こころがけた。岸田きしださんは「被災ひさい地ちに入はいるボランティアに携行けいこうしてもらい、支援しえんの手助てだすけになれば」と話はなしている。【原田はらだ啓之ひろゆき】
　マニュアルはＡ５判ばんの折おり畳たたみ式しき。車椅子くるまいす利用りよう者しゃ、視覚しかく・聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃから自閉症じへいしょうなどが対象たいしょう。車椅子くるまいす利用りよう者しゃ向むけには、段差だんさを上あがる場合ばあいや、洋式ようしきトイレに移うつる場合ばあいの介助かいじょ方法ほうほうをイラスト付つきで説明せつめいした。
　岸田きしださんは学業がくぎょうの傍かたわら、建物たてもののバリアフリー化かのコンサルティング事業じぎょうなどを手掛てがけるベンチャー企業きぎょう「ミライロ」（大阪おおさか市し）に勤つとめている。３月さんがつ１１日にちの震災しんさい直後ちょくご「母親ははおやや、ミライロの社長しゃちょうら車椅子くるまいす利用りよう者しゃが被災ひさいしたらどうなるのかと想像そうぞうした」という。
　大学だいがくの友人ゆうじんにイラストを描えがいてもらい、震災しんさい２日にち目めからブログでマニュアルを掲載けいさい。ツイッターなどで評判ひょうばんになり、障害しょうがい者しゃの親おやや医者いしゃなどからブログの書かき込こみなどを通つうじてアドバイスを受うけ、マニュアルを加筆かひつした。
　「被災ひさい地ちではまだ満足まんぞくにインターネットを使つかえない。ボランティアが利用りようするには印刷いんさつして紙かみで配くばる必要ひつようがある」。印刷いんさつ費用ひようを寄付きふでまかない、４月がつ上旬じょうじゅんに仕上しあがった。東北とうほく各かく県けんや兵庫ひょうご県内けんないのボランティアセンターや社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいなどへ送おくった。マニュアルはミライロのウェブサイトからでもダウンロードできる。
〔阪神はんしん版ばん〕」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：福島ふくしまから避難ひなん者しゃ、知事ちじ訪問ほうもんし激励げきれい－－高崎たかさき　／群馬ぐんま
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/13　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110513ddlk10040228000c.html
「大澤おおさわ正明まさあき知事ちじは１２日にち、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつの周辺しゅうへん地域ちいきからの避難ひなん者しゃが暮くらす高崎たかさき市し寺尾てらお町まちの国立こくりつ重度じゅうど知的ちてき障害しょうがい者しゃ総合そうごう施設しせつ「のぞみの園えん」と、同市どうし城山じょうざん町まちの城山しろやま県営けんえい住宅じゅうたくを訪おとずれた。
　のぞみの園えんの寮りょうには４月がつ１５日にちから、福島ふくしま県けん富岡とみおか町まちで知的ちてき障害しょうがい者しゃの入所にゅうしょ・通所つうしょ施設しせつを運営うんえいする社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん友愛ゆうあい会かいの利用りよう者しゃ６８人にんが入はいっており、職員しょくいんと家族かぞく３８人にんも近ちかくの雇用こよう促進そくしん住宅じゅうたくに入居にゅうきょ。城山しろやま県営けんえい住宅じゅうたくで福島ふくしま県内けんないから避難ひなんしてきた１１家族かぞく５６人にんが暮くらし、大澤おおさわ知事ちじは避難ひなん者しゃたちを激励げきれいした。避難ひなん者しゃからは「高崎たかさき市役所しやくしょのロビーなどに各かく市町村しちょうそんの連絡れんらく掲示板けいじばんがあると助たすかる」などの要望ようぼうが出だされた。【増田ますだ勝彦かつひこ】」(全文ぜんぶん)

　

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◆「福祉ふくし避難ひなん場所ばしょ」提供ていきょうへ協定きょうてい結むすぶ／臼杵きゅうしょ市し
東京とうきょう新聞しんぶん　2011/05/13
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001105130004
「臼杵きゅうしょ市しはこのほど、災害さいがい時じに高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを受うけ入いれる「福祉ふくし避難ひなん場所ばしょ」の提供ていきょうに関かんする協定きょうていを、同市どうしの社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんみずほ厚生こうせいセンター（大塚おおつか恭弘やすひろ理事りじ長ちょう）と結むすんだ。これにより同どう法人ほうじんの知的ちてき障害しょうがい者しゃ施設しせつ「聖心せいしん園えん」（臼杵きゅうしょ市し江無田えむた）など４施設しせつが同市どうしで初はじめて指定していを受うけた。
　聖心せいしん園えんは耐震たいしん化かの建たて替かえ工事こうじが済すんだばかり。山やまあいにあり、津波つなみ時じも安全あんぜんという。同市どうしの田村たむら和弘かずひろ・福祉ふくし保健ほけん部長ぶちょうは「体育館たいいくかんのような避難ひなん所しょでは介助かいじょや介護かいごが必要ひつような人ひとの生活せいかつは困難こんなんで、専門せんもん施設しせつの協力きょうりょくはとても心強こころづよい」と話はなした。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけて臼杵きゅうしょ市しは市し防災ぼうさい計画けいかくで想定そうていしている津波つなみの高たかさを３メートルから１０メートルとし、避難ひなん所しょを見直みなおす作業さぎょうを進すすめている。（原はら篤司あつし）」(全文ぜんぶん)

　

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◆【社会しゃかい】仮設かせつ入居にゅうきょでミスマッチ　取とり残のこされる高齢こうれい者しゃ　元もとの学校がっこう通かよえぬ小中学生しょうちゅうがくせい
東京とうきょう新聞しんぶん　2011/05/13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011051302000032.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃの仮設かせつ住宅じゅうたくをめぐり、高齢こうれい者しゃや身体しんたい障害しょうがい者しゃの入居にゅうきょを優先ゆうせんするよう指導しどうする岩手いわて県けんで、入居にゅうきょの「ミスマッチ」が起おきている。指導しどうと逆ぎゃくに高齢こうれい者しゃが避難ひなん所しょに取とり残のこされるケースがあるほか、指導しどうに従したがった結果けっか、子こどもを持もつ家庭かていが希望きぼうする仮設かせつ住宅じゅうたくに入いれず、小中学生しょうちゅうがくせいが元通もとどおりの学校がっこうに通かよえない恐おそれも。自治体じちたいは「細こまかいニーズの見極みきわめに時間じかんがかかり、入居にゅうきょが遅おくれてしまう」と指摘してきしており、課題かだいが浮うかび上あがった。　（池田いけだ悌一ていいち、日下部くさかべ弘ひろし太ふとし）
　津波つなみで壊滅かいめつ状態じょうたいとなった宮古みやふる市し鍬ケ崎くわがさき（くわがさき）地区ちくの避難ひなん所しょ。隣接りんせつする愛宕あたご地区ちくに完成かんせいした仮設かせつ住宅じゅうたくへの入居にゅうきょが、五月ごがつ三さん日にちから始はじまった。入居にゅうきょから漏もれた吉田よしだ忠治ただはるさん（７０）は「うちの二に軒けん隣となりまで入いれたのに」とため息いきをついた。
　仮設かせつ住宅じゅうたくは八はち十じゅう一いち戸こ。愛宕あたご地区ちく内ないにあるため、同おなじ地区ちくの世帯せたいの入居にゅうきょが優先ゆうせんされ、三さん十じゅう六ろく戸こが埋うまった。残のこる四よん十じゅう五ご戸こは隣となりの鍬ケ崎くわがさき地区ちく内ないから集落しゅうらくごとに割わり振ふっていった。
　避難ひなん所しょには、吉田よしださんより年上としうえの七なな十じゅう七なな歳さいの女性じょせいも残のこっている。吉田よしださんは「精神せいしん的てきにも肉体にくたい的てきにも限界げんかい。集落しゅうらく優先ゆうせんと言いうが、入はいったら人間にんげん関係かんけいはつくれるし、年寄としよりを優先ゆうせんして」と嘆なげいた。
　仮設かせつ住宅じゅうたく入居にゅうきょについて、岩手いわて県けんは（１）高齢こうれい者しゃ（２）身体しんたい障害しょうがい者しゃ（３）元もとの集落しゅうらくのまとまり－を優先ゆうせんするよう指導しどう。しかし、運用うんようは市町村しちょうそんに任まかされている。
　宮古みやふる市しは「阪神はんしん大震災だいしんさいで仮設かせつ住宅じゅうたくでのコミュニケーションが不足ふそくし、高齢こうれい者しゃの孤独こどく死しが相次あいついだ反省はんせいから、集落しゅうらくごとを基本きほんにした。いずれ全員ぜんいんが入いれる」と話はなすが、市内しないの入居にゅうきょ希望きぼう者しゃ約やく千せん九きゅう百ひゃく人にんに対たいし、建設けんせつのめどは約やく千せん五ご百ひゃく戸こにとどまる。
　要よう介護かいご者しゃや障害しょうがい者しゃを優先ゆうせんした大船渡おおふなと市しでも、不満ふまんが出でる。持病じびょうがあって病院びょういんに通かよう市民しみんの希望きぼうも優先ゆうせんした結果けっか、小中学生しょうちゅうがくせいがいる家庭かていが後回あとまわしにされ、校区こうく内ないの仮設かせつ住宅じゅうたくに収容しゅうようしきれない可能かのう性せいが出でているためだ。
　市内しない中心ちゅうしん部ぶの場合ばあい、既すでに三さんカ所かしょ計けい約やく三さん百ひゃく戸こへの入居にゅうきょ者しゃが決きまった。今後こんごの予定よていは約やく九きゅう十じゅう戸こで、入いれなかった世帯せたいは周辺しゅうへんの仮設かせつ住宅じゅうたくに振ふり分わけられる。小学生しょうがくせいの子こども二に人にんを抱かかえる女性じょせい（３０）は「車くるまを流ながされたので、遠とおい仮設かせつでは（学校がっこうに）送おくれない」と心配しんぱいする。」(全文ぜんぶん)

　

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◆福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたく整備せいびへ　宮城みやぎ県けん、仙台せんだいに第だい１号ごう　介護かいご職員しょくいん常駐じょうちゅう
河北かほく新報しんぽう　2011/05/13
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110513t11022.htm
「　宮城みやぎ県けんは、震災しんさいで被災ひさいした高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃが共同きょうどうで住すむ「グループホーム型がた仮設かせつ住宅じゅうたく」（福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたく）を整備せいびする。第だい１号ごうとなる住宅じゅうたくを、今月こんげつ下旬げじゅんにも仙台せんだい市し太白たいはく区くの「あすと長町ながまち」で着工ちゃっこうする。
　県けんと仙台せんだい市しによると、整備せいびする福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたくは、定員ていいん９人にんの１ユニットを２棟むね建設けんせつする。共同きょうどう生活せいかつスペース（居間いま、食堂しょくどう）と個室こしつ、浴室よくしつ、台所だいどころなどを配置はいち。介護かいご職員しょくいんが常駐じょうちゅうし、食事しょくじや入浴にゅうよくの介助かいじょを担になう。
　完成かんせい後ごは、津波つなみ被害ひがいを受うけた若林わかばやし区くのグループホームで暮くらしていた認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃ十じゅう数すう人にんが入居にゅうきょする予定よてい。ホームの職員しょくいんは「震災しんさい後ごは別べつのグループホームに移うつったが、定員ていいん超過ちょうかで手狭てぜまになっている」と話はなし、早期そうき入居にゅうきょに期待きたいを寄よせる。
　県けん長寿ちょうじゅ社会しゃかい政策せいさく課かによると、福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたくには、被災ひさいして身寄みよりを失うしなった高齢こうれい者しゃも入居にゅうきょできる。一般いっぱんの仮設かせつ住宅じゅうたくでの独居どっきょ生活せいかつで、閉とじこもりがちになるのを防ふせぐ狙ねらいがあるという。
　福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたくは、被災ひさい市町しちょうや事業じぎょう者しゃの要望ようぼうを受うけて県けんが整備せいびする。今回こんかいは、用地ようちを確保かくほできた仙台せんだい市しでいち早はやく建設けんせつのめどが立たった。気仙沼けせんぬま、石巻いしのまき、名取なとり各市かくしでも要望ようぼうが出でているという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆高齢こうれい者しゃむけ福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたく　台所だいどころや浴室よくしつは共用きょうよう
読売新聞よみうりしんぶん　2011/05/13
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20110513-OYT8T00112.htm
「県けんは、一人暮ひとりぐらしの高齢こうれい者しゃを対象たいしょうにした福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたくを仙台せんだい市内しないに建設けんせつする方針ほうしんを固かためた。高齢こうれい者しゃなどは一般いっぱんの仮設かせつ住宅じゅうたくでの生活せいかつが難むずかしいことや、民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくでは貸主かしぬしなどから断ことわられるケースが相次あいついだため。数すう人にんが集あつまって暮くらすことで、孤独こどく死しの防止ぼうしや介護かいご予防よぼうにも役立やくだてたい考かんがえだ。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで大おおきな被害ひがいが出でた宮城みやぎ、岩手いわて、福島ふくしまの３県けんでの設置せっちは初はじめてになる。
　県けんが検討けんとうしているのは、一人暮ひとりぐらしの高齢こうれい者しゃらが暮くらしやすいように、広ひろい台所だいどころや浴室よくしつを共用きょうようにして、１棟むねに９人にんが入はいる福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたく。個室こしつは４畳じょう半はん～６畳じょう程度ていど。共同きょうどうの空間くうかんも設もうけ、管理人かんりにんや生活せいかつ支援しえんをする人ひとを置おく。
　設置せっち場所ばしょは、仙台せんだい市内しないの仮設かせつ住宅じゅうたく団地だんち内ないで、６棟むねを建設けんせつする予定よてい。市内しないで被災ひさいした２か所しょのグループホーム入居にゅうきょ者しゃや、身寄みよりのない高齢こうれい者しゃ、１人ひとりでは身みの回まわりの世話せわが心こころもとない高齢こうれい者しゃの入居にゅうきょを想定そうていしている。
　仙台せんだい市しでは、仮設かせつ住宅じゅうたくへの第だい１次じ入居にゅうきょ申もうし込こみの際さいに、障害しょうがい者しゃや独居どっきょ、または高齢こうれい者しゃのみの世帯せたいなどが優先ゆうせん的てきに民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくに入居にゅうきょできるようにあっせん。１０００件けん以上いじょうの問とい合あわせがあったが、決きまったのはわずか５０件けん程度ていどで、主おもな理由りゆうは、「認知にんち症しょうになった場合ばあいの責任せきにんは誰だれが取とるのか」などで、貸主かしぬしから断ことわられるケースが相次あいついでいた。
　同市どうしは今週こんしゅうから、市営しえい住宅じゅうたくへの入居にゅうきょを優先ゆうせん的てきに行いっているが、被災ひさいした高齢こうれい者しゃからは「病院びょういんに遠とおい」などの理由りゆうから敬遠けいえんされがちだ。
　石巻いしのまき市しからも、障害しょうがい者しゃの入居にゅうきょを認みとめる同様どうようの福祉ふくし仮設かせつ住宅じゅうたくの設置せっち要望ようぼうが県けんに来きているという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃへＣＳで災害さいがい情報じょうほう
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　地方ちほう版ばん
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201105130003.html
「東広島ひがしひろしま市しは、耳みみの不自由ふじゆうな人ひとのために災害さいがい情報じょうほうを手話しゅわや字幕じまく付つきで流ながすＣＳ放送ほうそう番組ばんぐみの受信じゅしん機きを、市内しない18カ所かしょに設置せっちした。災害さいがい時じに被害ひがい状況じょうきょうや救援きゅうえん物資ぶっしの配布はいふ場所ばしょなどの情報じょうほうを伝つたえる。番組ばんぐみを流ながすＮＰＯ法人ほうじんＣＳ障害しょうがい者しゃ放送ほうそう統一とういつ機構きこう（大阪おおさか市し）によると、設置せっちした施設しせつ数すうは全国ぜんこくの自治体じちたいで最多さいたという。
　受信じゅしん機きをテレビにつなぐと、災害さいがい時じに被害ひがい状況じょうきょうや相談そうだん窓口まどぐちなどの情報じょうほうを伝つたえる番組ばんぐみを視聴しちょうできる。ＣＳ障害しょうがい者しゃ放送ほうそう統一とういつ機構きこうが自主じしゅ制作せいさくした番組ばんぐみのほか、ＮＨＫや民放みんぽうの災害さいがい関連かんれん番組ばんぐみに字幕じまくや手話しゅわ通訳つうやくを加くわえて放送ほうそうする。大だい地震じしんなどの災害さいがい発生はっせい時じには付属ふぞくの警報けいほう装置そうちが点滅てんめつし、番組ばんぐみの開始かいしを知しらせる。
　受信じゅしん機きは市し中央ちゅうおう生涯しょうがい学習がくしゅうセンターや東広島ひがしひろしま運動公園うんどうこうえん体育館たいいくかんなど主要しゅよう15カ所かしょの避難ひなん所しょのほか、市役所しやくしょのロビーと志和しわ、高屋たかやの両りょう出張所しゅっちょうしょに配備はいびした。市し福祉ふくし部ぶは「避難ひなん所しょに行いけば確実かくじつに生活せいかつ情報じょうほうが入手にゅうしゅできるという安心あんしん感かんを提供ていきょうしたい」としている。
【写真しゃしん説明せつめい】東広島ひがしひろしま市しが耳みみの不自由ふじゆうな人ひとのために市役所しやくしょロビーに設置せっちしたＣＳ放送ほうそうの受信じゅしん機き」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃに不安ふあん広ひろがる　進すすまぬ「避難ひなん対策たいさく」　／高知こうち
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20110512ddlk39040714000c.html
「◇協会きょうかい「県けんは早急そうきゅうに整備せいびを」
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの発生はっせいから２カ月かげつが過すぎたが、県内けんないの聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃには不安ふあんが広ひろがっている。緊急きんきゅう時じの情報じょうほう伝達でんたつの仕組しくみが整ととのっていないなど、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃへの避難ひなん対策たいさくが遅おくれているためだ。県けん聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ協会きょうかいの山中やまなか睦子むつこ会長かいちょうは「避難ひなん勧告かんこくが聞きこえないと逃にげることもできない。少すこしでも早はやい情報じょうほう伝達でんたつ手段しゅだんを作つくるべきだ」と訴うったえる。
　聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃは、避難ひなん放送ほうそうが鳴なっても聞きこえず、被災ひさい地ちで有効ゆうこう活用かつようされたラジオなどの音声おんせい情報じょうほうも伝つたわらない。協会きょうかいなどによると、３月さんがつ１１日にちの大震災だいしんさい発生はっせい時じ、県内けんないの聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの中なかには、津波つなみ注意報ちゅういほうから警報けいほうに変かわった情報じょうほうがすぐに伝つたわらず、近所きんじょの人ひとに連つれられて避難ひなんした人ひともいたという。
　県けん障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし課かによると、０８年度ねんどから南海なんかい地震じしん発生はっせい時じの聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃら要よう援護えんご者しゃの避難ひなん方法ほうほうに取とりかかっているが、何なにも作つくられていないという。同どう課かは「今後こんご協会きょうかいとの連携れんけいを強つよめ、手話しゅわや要約ようやく筆記ひっきの資格しかく者しゃの状況じょうきょうを把握はあくするなど早急そうきゅうに支援しえんの仕組しくみを作つくっていく」と話はなす。
　同どう協会きょうかいによると、手話しゅわ以外いがいにも筆談ひつだんや口くちの動うごきで言葉ことばを読よみ取とる口くち話ばなしで避難ひなんなどを伝つたえることはできるが、まだ社会しゃかいの認知にんち度ども低ひくく、震災しんさいの混乱こんらん時じでは、さらに困難こんなんになるという。山中さんちゅう会長かいちょうは「避難ひなん時じは仕方しかたないにしても、避難ひなん所しょには目めに見みえる形かたちでの情報じょうほう提供ていきょうが必要ひつようだ」と指摘してきする。
　一方いっぽう、県立けんりつ高知こうちろう学校がっこう（吉村よしむら洋二ようじ校長こうちょう）では、今回こんかいの震災しんさいを受うけ、耳みみが聞きこえないことや自分じぶんのコミュニケーション手段しゅだんなどが書かかれた「ヘルプカード」を全校ぜんこう生徒せいと３１人にんに配布はいふする予定よてい。同校どうこうの利岡としおか徳重とくしげ教頭きょうとうは「震災しんさいの混乱こんらん時じでは、コミュニケーションはさらに困難こんなんになる。まずはカードで相手あいてに自分じぶんを知しってもらうことが必要ひつようだ」と話はなした。【黄き在ざい龍りゅう】」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなん全ぜん世帯せたいに家賃やちん補助ほじょ　県けんが対象たいしょう要件ようけんの緩和かんわを検討けんとう
福島ふくしま民みん報ほう　2011/05/12
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4147&blockId=9842244&newsMode=article
「民間みんかんの賃貸ちんたい住宅じゅうたくに入居にゅうきょしている避難ひなん者しゃへの家賃やちん補助ほじょで、県けんは住宅じゅうたくの全壊ぜんかいなどによる避難ひなん世帯せたい全すべてを対象たいしょうにする検討けんとうに入はいった。１１日にちに県庁けんちょうで開ひらかれた自民党じみんとう県議会けんぎかい議員ぎいん会かい政調せいちょう会かいで示しめした。
　家賃やちん補助ほじょの対象たいしょうは、住宅じゅうたくの全壊ぜんかいや原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうなどで避難ひなんし、民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくに入居にゅうきょしている世帯せたい。現在げんざいは高齢こうれい者しゃの介護かいご、障害しょうがい者しゃや乳幼児にゅうようじへの対応たいおう、子こどもの通学つうがくなどの理由りゆうで避難ひなん所しょでの生活せいかつが困難こんなんと市町村しちょうそんが認みとめることが要件ようけんとなっており、県けんは要件ようけんの緩和かんわを検討けんとうしている。
　一方いっぽう、すでに県内けんないの民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくに入居にゅうきょしている避難ひなん者しゃへの家賃やちん補助ほじょの引ひき上あげについては、今週こんしゅう中ちゅうにも引ひき上あげ額がくなどの内容ないようを示しめす。
　現在げんざいは６万まん円えん以内いないの物件ぶっけんを対象たいしょうに家賃やちんを全額ぜんがく補助ほじょしている。県けんによると、県内けんないの民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくの家賃やちん平均へいきんは約やく４万まん円えん。補助ほじょ対象たいしょうの家賃やちん６万まん円えん以下いかの物件ぶっけんは８割わりに上のぼるとみている。大半たいはんの民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくが対象たいしょうとなっている状況じょうきょうを考慮こうりょし、引ひき上あげた補助ほじょ額がくを超こえる物件ぶっけんは対象たいしょうとしない方針ほうしんという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆福祉ふくし避難ひなん場所ばしょ：臼杵きゅうしょ市し、施設しせつと初はつの協定きょうてい　／大分おおいた
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　地方ちほう版ばん
http://mainichi.jp/area/oita/news/20110512ddlk44040609000c.html
「臼杵きゅうしょ市内しないで知的ちてき障害しょうがい者しゃらの４施設しせつを運営うんえいする社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん「みずほ厚生こうせいセンター」は９日にち、市しと災害さいがい時じの福祉ふくし避難ひなん場所ばしょの提供ていきょうに関かんする協定きょうていを結むすんだ。県内けんないでは７市町しちょうが東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい前まえに福祉ふくし避難ひなん場所ばしょを指定していしているが、臼杵きゅうしょ市しでは初はじめて。
　センターの知的ちてき障害しょうがい者しゃ更生こうせい施設しせつ「聖心せいしん園えん」は４月がつに耐震たいしん建たて替かえが完了かんりょう。「地域ちいきに恩返おんがえしを」と協定きょうてい締結ていけつを提案ていあんしたという。一時いちじ避難ひなん所しょの役割やくわりに加くわえ、長期ちょうき化かした場合ばあいの高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃらの福祉ふくし避難ひなん所しょとして提供ていきょうする。
　４施設しせつで１４０人にん以上いじょうの受うけ入いれが可能かのう。大塚おおつか恭弘やすひろ理事りじ長ちょうは「施設しせつだけでは対応たいおうが難むずかしいので、ボランティアの登録とうろくをしてもらうなど地域ちいきとのつながりを強つよめたい」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆自治体じちたいで異ことなる優先ゆうせん基準きじゅん＝「地域ちいきの絆きずな」「高齢こうれい者しゃ、子供こども…」－仮設かせつ住宅じゅうたくの被災ひさい者しゃ入居にゅうきょ
時事じじドットコム　2011/05/12　東京とうきょう朝刊ちょうかん
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011051200596
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいから２カ月かげつが過すぎ、被災ひさい者しゃの仮設かせつ住宅じゅうたくへの入居にゅうきょが始はじまっている。しかし、建設けんせつ戸数こすうは希望きぼう者しゃ数すうに追おい付ついていない。「まず誰だれが」。入居にゅうきょ基準きじゅんは、避難ひなん所しょ生活せいかつの厳きびしさから高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃを優先ゆうせんしたり、震災しんさい前まえの地域ちいきコミュニティーを重視じゅうししたり、各かく自治体じちたいで異ことなっている。
　宮城みやぎ県けん名取なとり市しは地域ちいきの絆きずなに重おもきを置おく。結束けっそくの強つよかった地域ちいき性せいに配慮はいりょし、住民じゅうみんを同おなじ町内ちょうない会かい単位たんいで入居にゅうきょさせることを決きめた。最初さいしょの入居にゅうきょは完成かんせい戸数こすうと同どう規模きぼの閖上ゆりあげ１丁目ちょうめの住民じゅうみん。避難ひなん所しょは別々べつべつだったが、仮設かせつ住宅じゅうたくは全員ぜんいんが入居にゅうきょする６月がつに以前いぜんの町内ちょうないが再現さいげんできる見通みとおしだ。
　コミュニティーへの配慮はいりょが空回からまわりする例れいも。仙台せんだい市しは入居にゅうきょ要件ようけんを同おなじ町内ちょうないの１０世帯せたい単位たんいにして地域ちいきの維持いじを図はかったが、応募おうぼ者しゃが集あつまらず、条件じょうけんを緩和かんわした。
　岩手いわて県けん釜石かまいし市しは子供こどもや高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃといった災害さいがい弱者じゃくしゃをいち早はやく入居にゅうきょさせることに力点りきてんを置おく。仮設かせつ住宅じゅうたくの入居にゅうきょ希望きぼう者しゃに子供こどもや高齢こうれい者しゃの人数にんずうや深刻しんこく度合どあいといったデータを提出ていしゅつしてもらい点数てんすう化か。市しが緊急きんきゅう度どを判断はんだんし、入居にゅうきょ者しゃを選えらんでいる。ただ、入居にゅうきょ後ごに知人ちじんがいない場所ばしょでの暮くらしに不安ふあんを口くちにする人ひともいるという。
　宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市しは避難ひなん所しょに身みを寄よせる人ひとが８０００人にんを超こえ、県内けんないの自治体じちたいでは最もっとも多おおい。仮設かせつ住宅じゅうたくの希望きぼう者しゃも多おおく、緊急きんきゅう性せいや地域ちいき性せいを考慮こうりょすると入居にゅうきょが遅おくれるため、事実じじつ上じょう抽選ちゅうせんで決きめている。重度じゅうどの障害しょうがい者しゃを抱かかえる世帯せたいから反発はんぱつも出でるが、市し担当たんとう者しゃは「公平こうへい性せいと迅速じんそく性せいを考かんがえた苦渋くじゅうの選択せんたくだ」と話はなす。
　入居にゅうきょの緊急きんきゅう度どを重視じゅうしする宮城みやぎ県けん山元やまもと町まちの担当たんとう者しゃは「被災ひさい者しゃの不満ふまんは募つのり、どの方式ほうしきでも苦情くじょうが出でる。正解せいかいはないが、交流こうりゅう拠点きょてんをつくるなど入居にゅうきょ後ごもケアを続つづけたい」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：ハンセン病はんせんびょう入所にゅうしょ者しゃ協きょう「被災ひさい者しゃを療養りょうよう所しょに」　厚労省こうろうしょうに要請ようせいへ
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　東京とうきょう朝刊ちょうかん
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110512dde041040030000c.html
「◇設備せつびも敷地しきちも充実じゅうじつ
　全国ぜんこく１３カ所かしょの国立こくりつハンセン病はんせんびょう療養りょうよう所しょの入所にゅうしょ者しゃでつくる「全国ぜんこくハンセン病はんせんびょう療養りょうよう所しょ入所にゅうしょ者しゃ協議きょうぎ会かい」（全ぜん療協）は１２日にち、青森あおもり市しで開ひらいた代表だいひょう者しゃ会議かいぎで、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃを療養りょうよう所しょで受うけ入いれるよう厚生こうせい労働省ろうどうしょうに申もうし入いれることを決きめた。療養りょうよう所しょは医療いりょうや介護かいごが完備かんびし、仮設かせつ住宅じゅうたくを建たてられる広ひろいスペースもある。さらに病気びょうきによる差別さべつや偏見へんけんに苦くるしんできた立場たちばから、原発げんぱつ事故じこに伴ともなう福島ふくしま県民けんみんへの差別さべつ問題もんだいも看過かんかできないとして被災ひさい者しゃ支援しえんの方針ほうしんを決きめた。
　全ぜん療協は、被災ひさい者しゃ受うけ入いれが、目標もくひょうに掲かかげる施設しせつの地域ちいき開放かいほうにもつながるとしており、厚労省こうろうしょうに全ぜん施設しせつでの受うけ入いれを要請ようせいする。
　入所にゅうしょ者しゃたちは、透析とうせきが必要ひつような慢性まんせい疾患しっかんや、認知にんち症しょうなど介護かいごを要ようする高齢こうれい者しゃ、障害しょうがいを持もつ被災ひさい者しゃに対応たいおうできる避難ひなん所しょが少すくないことを報道ほうどうなどで知しった。
　療養りょうよう所しょでは全ぜん入所にゅうしょ者しゃの平均へいきん年齢ねんれいが８０歳さいを超こえているため、慢性まんせい疾患しっかんや高齢こうれいの入所にゅうしょ者しゃに対応たいおうできる医療いりょうスタッフや設備せつびがある。人工じんこう透析とうせきの設備せつびを持もつ施設しせつも多おおい。さらに各かく施設しせつとも敷地しきちが広ひろく、仮設かせつ住宅じゅうたくを建設けんせつできるスペースがあり、入所にゅうしょ者しゃ減げんに伴ともなう職員しょくいんの定数ていすう削減さくげんで職員しょくいん官舎かんしゃに空あきもあるという。
　全国ぜんこくの入所にゅうしょ者しゃたちが特とくに心しんを痛いためたのは、原発げんぱつ事故じこで避難ひなんを強しいられた福島ふくしま県民けんみんへの差別さべつ問題もんだいが相次あいついだことだ。０３年ねん、熊本くまもと・黒川くろかわ温泉おんせんのホテルが「他たの客きゃくに迷惑めいわくがかかる」と療養りょうよう所しょ入所にゅうしょ者しゃの宿泊しゅくはくを拒否きょひする事件じけんが起おきたが、今回こんかい、入所にゅうしょ者しゃたちは「ハンセン病はんせんびょう問題もんだいで教訓きょうくんとされたことが何なにも解決かいけつされていない」と痛感つうかんしたという。
　一方いっぽう、ハンセン病はんせんびょう問題もんだい基本きほん法ほう（０９年ねん４月がつ施行しこう）で可能かのうになった、療養りょうよう所しょの開放かいほうや敷地しきち内ないへの福祉ふくし施設しせつなどの併設へいせつが進すすんでいないことも背景はいけいにある。全ぜん療協の神かみ（こう）美よし知宏ともひろ会長かいちょうは「地域ちいき開放かいほうを進すすめ、差別さべつを受うけた被災ひさい者しゃと連携れんけいするため、入所にゅうしょ者しゃ側がわから積極せっきょく的てきに受うけ入いれを呼よびかけるべきだ」と判断はんだん。この日ひの会議かいぎで、職員しょくいん官舎かんしゃの空あき部屋へやの活用かつようや仮設かせつ住宅じゅうたくの建設けんせつ用地ようち提供ていきょうを提案ていあんし、了承りょうしょうされた。
　厚労省こうろうしょう国立こくりつ病院びょういん課かは「被災ひさい者しゃ側がわのニーズも踏ふまえ検討けんとうしたい」と話はなしている。【江刺えさし正ただし嘉よしみ】」(全文ぜんぶん)

　

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◆ハンセン病はんせんびょう療養りょうよう所しょで被災ひさい者しゃ受うけ入いれへ　入所にゅうしょ者しゃ会議かいぎ決定けってい
asahi.com　2011/05/12
http://www.asahi.com/national/update/0512/TKY201105120298.html
「全国ぜんこく１３カ所かしょある国立こくりつハンセン病はんせんびょう療養りょうよう所しょの入所にゅうしょ者しゃでつくる全国ぜんこくハンセン病はんせんびょう療養りょうよう所しょ入所にゅうしょ者しゃ協議きょうぎ会かい（全ぜん療協）は１２日にち、療養りょうよう所しょの職員しょくいん施設しせつの空あき部屋へやや空あき地ちなどに東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃを受うけ入いれると決きめた。入所にゅうしょ者しゃ向むけに医療いりょうの態勢たいせいが整ととのっている療養りょうよう所しょを、慢性まんせい疾患しっかんの患者かんじゃや高齢こうれい者しゃ、障害しょうがいのある人ひとや余震よしんからの避難ひなん者しゃなどに幅広はばひろく利用りようしてもらう。敷地しきち内ないの空あき地ちでの仮設かせつ住宅じゅうたく建設けんせつなども提案ていあんする。厚生こうせい労働省ろうどうしょうも対応たいおうを検討けんとうする。
　青森あおもり市しの国立こくりつハンセン病はんせんびょう療養りょうよう所しょ「松丘まつおか保養ほよう園えん」で１２日にちに開ひらかれた全ぜん療協支部しぶ長ちょう会議かいぎで決きまった。２００９年ねん施行しこうの「ハンセン病はんせんびょう問題もんだい基本きほん法ほう」がうたう、療養りょうよう所しょを社会しゃかい化かし、地元じもとに開放かいほうしていくとした理念りねんにも沿そったものとしている。神かみ美よし知宏ともひろ（こう・みちひろ）会長かいちょうは「被災ひさい者しゃのために役立やくだてることで、長年ながねん隔離かくりされてきた療養りょうよう所しょを開放かいほうする大おおきな起点きてんとしたい」と話はなした。
　療養りょうよう所しょは青森あおもり、宮城みやぎ両りょう県けんから沖縄おきなわ県けんまでの全国ぜんこくにあり入所にゅうしょ者しゃは２２７５人にん、平均へいきん年齢ねんれい８１．６歳さい。１９５５年ねんには１万まん１千せん人にん以上いじょうの患者かんじゃや元もと患者かんじゃが隔離かくりされていたが、高齢こうれい化かが進すすみ、入所にゅうしょ者しゃは減へり続つづけている。今回こんかいは空あいている職員しょくいん宿舎しゅくしゃなどの活用かつようを提案ていあんする。厚労省こうろうしょうも全ぜん療協の提案ていあんを受うけて被災ひさい者しゃへの情報じょうほう提供ていきょうなどの対応たいおうを検討けんとうする。（青木あおき美希みき）」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：宮城みやぎと福島ふくしまの仲間なかまへ　聾ろう学校がっこう生せいが被災ひさい地ちに便たより　／福岡ふくおか
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　東京とうきょう朝刊ちょうかん
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20110512ddlk40040423000c.html
「◇「ずっと応援おうえんしています」　直方のうがた聾ろう（ろう）学校がっこうの児童じどう・生徒せいとが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした福島ふくしま県立けんりつ聾ろう学校がっこう（同どう県けん郡山こおりやま市し）と宮城みやぎ県立けんりつ聴覚ちょうかく支援しえん学校がっこう（仙台せんだい市し）の仲間なかまたちを励はげまそうとメッセージを模造もぞう紙しにまとめ９日にち、両校りょうこうに発送はっそうした。　「同おなじ聾ろう学校がっこうの仲間なかまとしてとても心配しんぱいです。ずっと応援おうえんしています」「お元気げんきですか？　お父とうさんやお母かあさんも元気げんきですか？　しんぱいしています。ぶじでいますようにとねがっています」－－。被災ひさい地ちに送おくられた模造もぞう紙しには、同おなじ障害しょうがいを持もつ被災ひさい者しゃを思おもいやるメッセージが並ならぶ。　直方のうがた聾ろう学校がっこうによると、聾ろう学校がっこうの校長こうちょう会かいを通とおして、校舎こうしゃが破損はそんしたり、自宅じたくが津波つなみで流ながされたり、原発げんぱつの影響えいきょうで避難ひなんを余儀よぎなくされたりなど、両校りょうこうの被害ひがいを知しったという。　授業じゅぎょうでも震災しんさいを取とり上あげ「聴覚ちょうかく障害しょうがいを持もつ仲間なかまにできることはないか」と職員しょくいん・生徒せいとで考かんがえ、両校りょうこうにメッセージを送おくることにした。幼稚ようち部ぶの子供こどもたちは絵えを、小学しょうがく・中学ちゅうがく部ぶの児童じどう・生徒せいとはメッセージを紙かみに書かき、写真しゃしんや折おり紙がみと一緒いっしょに模造もぞう紙しに張はり付つけた。　同校どうこうは「少すこしでも、被災ひさい者しゃの元気げんきにつながれば」と話はなしている。【伊藤いとう奈々恵ななえ】〔筑豊ちくほう版ばん〕」(全文ぜんぶん)

　

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◆東北とうほくの障害しょうがい者しゃの製品せいひん販売はんばい　１４日にち、たるみっこまつり
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　東京とうきょう朝刊ちょうかん
http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/0004055362.shtml
「神戸こうべから愛あいと元気げんきを‐と東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ち支援しえんを掲かかげる「第だい４１回かい神戸こうべまつり」。１４日にちに開ひらかれる神戸こうべ市内しない各区かっくのまつりでもそれぞれ独自どくじの支援しえんイベントを企画きかくしている。（直江すぐえ　純じゅん）
　垂水たるみ区くのマリンピア神戸こうべである「たるみっこまつり」。津波つなみで施設しせつが全壊ぜんかいした障害しょうがい者しゃ団体だんたいなどの製品せいひんを販売はんばいし、再建さいけんに向むけてエールを送おくる。
　垂水たるみ区く社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいは４月がつ中旬ちゅうじゅんまでに計けい２週間しゅうかん、仙台せんだい市しの若林わかばやし区く社協しゃきょうに職員しょくいん２人にんを派遣はけんし、災害さいがいボランティアセンターの運営うんえいを支援しえんした。その際さい、障害しょうがい者しゃが働はたらく場ばを失うしなうなどの苦境くきょうを聞きき、「神戸こうべに戻もどってからでもできる支援しえん策さくを」と製品せいひん販売はんばいを考かんがえた。
　津波つなみで多おおくの死者ししゃが出でた若林わかばやし区く荒浜あらはま地区ちくの授産じゅさん施設しせつ「まどか荒浜あらはま」では、喫茶きっさや紙かみすきなどで働はたらく知的ちてき障害しょうがい者しゃや職員しょくいんは無事ぶじだったが、平屋ひらやの建物たてものは骨組ほねぐみだけ残のこす無残むざんな姿すがたになった。
　現在げんざいは市内しないの別べつ施設しせつに間借まがりして復興ふっこうを願ねがう新しん商品しょうひん「福ぶく幸こうだるま」を手作てづくりしているが、中村なかむら正利まさとし施設しせつ長ちょう（７６）は「仙台せんだいの人ひとは気持きもちに余裕よゆうがないのかほとんど売うれない。神戸こうべから支援しえんの輪わを広ひろげてほしい」と話はなす。
　「たるみっこまつり」（午前ごぜん１０時半じはん～午後ごご６時半じはん）では、垂水たるみ区く社協しゃきょうが福ぶく幸こうだるまのほか、仙台せんだい市内しない１１団体だんたいから陶器とうきや菓子かし、紙かみすきはがきなどを取とり寄よせて販売はんばい。売うり上あげ全額ぜんがくを各かく団体だんたいに送おくるほか、倒壊とうかいした施設しせつへの義援金ぎえんきんも募つのる。
　ほかの区くまつりでも、中央ちゅうおう区くの「ふれあい中央ちゅうおうカーニバル」で福島ふくしま県けんいわき市しの手作てづくりみそなど障害しょうがい者しゃの製品せいひんを販売はんばい。兵庫ひょうご、長田ながた区くでも東北とうほくの特産とくさん品ひん販売はんばいなどがある。」(全文ぜんぶん)

　

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◆希望きぼう新聞しんぶん：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　Ｑ＆Ａきゅーあんどえー　聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃに配慮はいりょした避難ひなん所しょ運営うんえいは？
毎日新聞まいにちしんぶん　2011/05/12　東京とうきょう朝刊ちょうかん
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110512ddm012040056000c.html
「Ｑ　聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃに配慮はいりょした避難ひなん所しょ運営うんえいは？
　Ａ　放送ほうそう以外いがいに文字もじでも情報じょうほう発信はっしんを
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ救援きゅうえん中央ちゅうおう本部ほんぶで情報じょうほう・広報こうほう担当たんとうを務つとめる全日本ぜんにほんろうあ連盟れんめい（本部ほんぶ・東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く）の河原かわはら雅浩まさひろ理事りじ（５０）に話はなしを聞ききました。
　聴覚ちょうかく障害しょうがいは見みた目めでは分わかりにくい障害しょうがいです。被災ひさい地ちの多おおくの聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃは、必要ひつような情報じょうほうが得えられないうえ、自分じぶんが困こまっていることをなかなか伝つたえられず、支援しえんの手てが届とどきにくくなっています。
　避難ひなん所しょに手話しゅわができる人ひとがほとんどいないため、悩なやみを打うち明あける相手あいてがおらず、孤独こどくにも陥おちいりがちです。この４月しがつ、中央ちゅうおう本部ほんぶから宮城みやぎ県けんに医療いりょうメンタルケアチームを派遣はけんし、き取きとり調査ちょうさをしたところ、やはり心しんのケアを必要ひつようとしている方ほうがたくさんいることが分わかりました。
　食料しょくりょうや水みずの配給はいきゅうなどについて放送ほうそうで伝つたえるときは、個別こべつに紙かみに書かいたり、掲示けいじを見みせるなどして、必かならず聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃにも伝つたわるようにしてください。障害しょうがいの程度ていどはいろいろです。大おおきな声こえでゆっくり話はなせば分わかる場合ばあいもあるし、筆談ひつだんでもある程度ていどのやりとりができます。
　一番いちばん大切たいせつなのは、聞きこえない人ひととコミュニケーションしたいという気持きもちです。手話しゅわが使つかえなくても、ぜひ身みぶりや手てぶり、文字もじなどを使つかって伝つたえてください。自分じぶんから話はなしかけるのをあきらめてしまった被災ひさい者しゃの方ほうにも、気持きもちはきっと伝つたわり、会話かいわが始はじまるでしょう。【須田すだ桃子ももこ】」(全文ぜんぶん)

　

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◆検討けんとう部会ぶかい特区とっく制度せいどなど議論ぎろんへ
NHKニュース　2011/05/11
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/t10015826671000.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの復興ふっこうビジョンを策定さくていする復興ふっこう構想こうそう会議かいぎの下もとで、専門せんもん的てきな立場たちばから議論ぎろんを行おこなう検討けんとう部会ぶかいが開ひらかれ、被災ひさい地ちの子こどもや障害しょうがい者しゃを巡めぐる問題もんだいや、被災ひさいした自治体じちたいに強つよい権限けんげんを与あたえる特区とっく制度せいどの在あり方かたなどを中心ちゅうしんに、検討けんとうを進すすめていく方針ほうしんを確認かくにんしました。
１１日にち午後ごご、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで開ひらかれた検討けんとう部会ぶかいには、有識者ゆうしきしゃからなる１８人にんの委員いいんが出席しゅっせきしました。会合かいごうでは、復興ふっこう構想こうそう会議かいぎの御厨みくりや議長ぎちょう代理だいりが、▽被災ひさい地ちの子こどもや障害しょうがい者しゃを巡めぐる問題もんだいや、▽被災ひさいした自治体じちたいに強つよい権限けんげんを与あたえる「特区とっく制度せいど」の在あり方かた、さらに、▽津波つなみで被災ひさいした土地とちの買かい上あげなど、土地とちの権利けんり関係かんけいを巡めぐる課題かだいについて、検討けんとう部会ぶかいで、専門せんもん的てきな立場たちばからの議論ぎろんを進すすめるよう要請ようせいしました。これを受うけて、検討けんとう部会ぶかいとしても、今後こんご、この３点てんを中心ちゅうしんに検討けんとうを進すすめていく方針ほうしんを確認かくにんしたほか、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこや、中部電力ちゅうぶでんりょく浜岡はまおか原子力げんしりょく発電はつでん所しょの運転うんてん停止ていしを受うけた、電力でんりょく不足ふそくの問題もんだいや自然しぜんエネルギーの導入どうにゅうなどについても、議論ぎろんを進すすめることになりました。検討けんとう部会ぶかいでは、来月らいげつ末まつの復興ふっこう構想こうそう会議かいぎの第だい１次じ提言ていげんに向むけて、具体ぐたい的てきな検討けんとうを進すすめ、結果けっかがまとまりしだい、復興ふっこう構想こうそう会議かいぎに提言ていげんすることにしています。」(全文ぜんぶん)

　

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◆過去かこの南海なんかい地震じしん、再さい検証けんしょうを
読売新聞よみうりしんぶん　2011/05/11
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20110511-OYT8T00785.htm
「宮城みやぎ県議けんぎ２人にん「災害さいがい弱者じゃくしゃの避難ひなんポイント」
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい体験たいけんを伝つたえ、南海なんかい地震じしんへの備そなえに役立やくだててもらおうと、９日にち夜よる、宮城みやぎ県議けんぎの畠山はたけやま和かず純じゅんさん（６４）（宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市し）と安部あべ孝たかしさん（５５）（同どう県けん松島まつしま町まち）が高知こうち市内しないでのフォーラムに参加さんかした。（沢本さわもと梓あずさ、田た水すい綾あや）
　発生はっせいから２か月げつになる今いまも、栄養えいよう不足ふそく、衛生えいせい問題もんだいなどの課題かだいが山積さんせきしている現状げんじょうを訴うったえた２人ふたりは、「生いき残のこった者ものの使命しめいは体験たいけんを語かたり継つぐこと」と力ちからを込こめ、約やく５５０人にんが真剣しんけんに耳みみを傾かたむけた。
　２人ふたりと交流こうりゅうがあり、宮城みやぎ県内けんないの被災ひさい地ちを視察しさつした元もと高知こうち県議けんぎの高野たかの光二郎こうじろうさん（３６）が、県内けんないの企業きぎょう家からと企画きかく。宮城みやぎ県議会けんぎかい議長ぎちょうを務つとめる畠山はたけやまさんは「義援金ぎえんきんや人ひとの派遣はけんなど、高知こうちの方々かたがたには大おおきな善意ぜんいをもらった」などとし、感謝かんしゃの意味いみも込こめて参加さんかしたという。
　３月さんがつ１１日にち、県議会けんぎかいに出席しゅっせきした２人ふたりは仙台せんだい市しの県庁けんちょうで被災ひさい。震災しんさい後ご３日間にちかんは、自身じしんの車くるまのテレビだけが情報じょうほう源げんだったという。津波つなみに襲おそわれた自宅じたく周辺しゅうへんは治安ちあんが悪化あっかし、安部あべさんは「ストーブや灯油とうゆ、バーベキューセットが盗ぬすまれた」と打うち明あけた。
　避難ひなん生活せいかつ者しゃが１０万まん人にん以上いじょうという現状げんじょうは「パニック状態じょうたい」といい、安部あべさんは「物資ぶっしが行いき届とどかず、避難ひなん所しょ生活せいかつを送おくる人ひとの８割わりは栄養えいよう不足ふそく」と報告ほうこく。畠山はたけやまさんは「タオルや毛布もうふは洗あらえないまま敷じきっぱなし。風呂ふろには毎日まいにち入いれず、暑あつくなると衛生えいせい環境かんきょうはさらに悪化あっかする」と危惧きぐし、仮設かせつ住宅じゅうたくの必要ひつよう性せいを訴うったえた。
　南海なんかい地震じしんが発生はっせいすれば、県けんにも大だい津波つなみが襲来しゅうらいする可能かのう性せいが高たかいとされている。安部あべさんは、一家いっか全員ぜんいんが亡なくなった家庭かていの多おおくが、高齢こうれい者しゃや子こども、障害しょうがい者しゃ、妊にん婦ふら「災害さいがい弱者じゃくしゃ」を抱かかえていた点てんを指摘してき。「これらの人ひとをどう助たすけるかが備そなえのポイント。過去かこの南海なんかい地震じしんを再検さいけん証あかし、議論ぎろんしてほしい」と呼よびかけた。
　宮城みやぎ県けんはカツオ漁りょうの拠点きょてんでもあり、高知こうちとゆかりが深ふかい。畠山はたけやまさんは災害さいがいの中なかでも地域ちいきコミュニティーが機能きのうしたことに希望きぼうを見みいだし、「助たすけ合あうのは隣となりの人ひと、地域ちいきの人ひと。地域ちいきを原点げんてんにおいた復興ふっこう計画けいかくを提案ていあんしたい。漁業ぎょぎょうの再開さいかいに向むけて復興ふっこうを進すすめている気仙沼けせんぬまを見みていてほしい」と話はなしていた。
◇
　第だい２部ぶでは、尾崎おざき知事ちじや、自民党じみんとうの中谷なかたに元はじめ・衆院しゅういん議員ぎいん、民主党みんしゅとうの武内たけうち則男のりお・参院さんいん議員ぎいんも加くわわった。尾崎おざき知事ちじは南海なんかい地震じしん対策たいさくについて、「抜本ばっぽん的てきに強化きょうかしないといけない」として、市町村しちょうそんや地域ちいきの自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきなどの支援しえんに意欲いよくを見みせた。
　中谷なかたに議員ぎいんは被災ひさい地ちの高こう規格きかく道路どうろは津波つなみにも耐たえたとし、「少すくなくとも高こう規格きかく道路どうろは整備せいびし、災害さいがい拠点きょてんとして使つかえるようにしたい」と話はなし、武内たけうち議員ぎいんは与党よとうの立場たちばから「本格ほんかく復興ふっこうに向むけ、第だい２次じ補正ほせいできめ細こまかく対応たいおうできるよう議論ぎろんが必要ひつよう」と述のべた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい】「手てを取とり合あい復興ふっこうを」　障害しょうがい者しゃ団体だんたいが物資ぶっし配布はいふ
msn.産経さんけいニュース　2011/05/11　地方ちほう版ばん
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110511/myg11051111030000-n1.htm
「宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しで障害しょうがい者しゃの社会しゃかい参加さんかを支援しえんするＮＰＯ法人ほうじん「ネットワークオレンジ」が１１日にち、被災ひさい者しゃ向むけに衣服いふくや下着したぎなどの無料むりょう配布はいふを行おこなう。
　全国ぜんこくの支援しえん者しゃらから送おくられた物資ぶっしで、スタッフや知的ちてき障害しょうがい者しゃたちが準備じゅんびを重かさねてきた。
　ネットワークオレンジは障害しょうがい者しゃ向むけの就労しゅうろう体験たいけんやデイサービスに取とり組くむ。津波つなみで市内しないの活動かつどう拠点きょてん２カ所かしょが損壊そんかいしたほか、家族かぞくが流ながされたり、家いえを失うしなったりしたスタッフもいたが、小野寺おのでら美よし厚あつ代表だいひょう理事りじ（４１）の自宅じたくを拠点きょてんに、震災しんさい後ごまもなくサービスを再開さいかい。６月ろくがつには障害しょうがい者しゃによるコミュニティーカフェも開ひらく。
　小野寺おのでらさんは「こんな時じだからこそ、手てを取とり合あって復興ふっこうに参加さんかしたい」と話はなした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：ゆめ風ふう基金ききん支援しえん、全ぜん支店してんに募金ぼきん箱ばこ－－近畿きんきろうきん　／大阪おおさか
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ10日とおか　地方ちほう版ばん)
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110510ddlk27040435000c.html
「近畿きんきろうきん（本店ほんてん・大阪おおさか市し西にし区く）は、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい者しゃの支援しえん活動かつどうを行おこなうＮＰＯ法人ほうじん「ゆめ風ふう基金ききん」（大阪おおさか市し東淀川ひがしよどがわ区く）を支援しえんするため、全ぜん支店してんの店頭てんとうに専用せんよう募金ぼきん箱ばこを設置せっちした。９月くがつ３０日にちまで受うけ付つける。
　また、ゆめ風ふう基金ききんへの募金ぼきん振ふり込こみ専用せんよう口座こうざも開設かいせつした。近畿きんきろうきんの窓口まどぐちから振ふり込こめば、振ふり込こみ手数料てすうりょうが無料むりょうとなる（ＡＴＭからの振ふり込こみは対象たいしょう外がい）。口座こうざは「近畿きんき労働ろうどう金庫きんこ十じゅう三さん支店してん、普通ふつう預金よきん、８２８７９５３、ゆめ風ふう基金ききん　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい募金ぼきん」。期間きかんは来年らいねん３月がつ末まつまで。」(全文ぜんぶん)

　

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◆希望きぼう新聞しんぶん：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい・サポート情報じょうほう　９日にち現在げんざい
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ10日とおか)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110510ddm035040008000c.html
「◇医療いりょう
　＜岩手いわて県けん＞
　主おもな医療いりょう機関きかんは次つぎの通とおり（余震よしん、停電ていでんなどで変更へんこうの可能かのう性せいあり）。県立けんりつ一いち戸こ、県立けんりつ二に戸こ、県立けんりつ大船渡おおふなと、県立けんりつ軽米かるまい、県立けんりつ久慈くじ、県立けんりつ釜石かまいし、県立けんりつ宮古みやふる、国立こくりつ釜石かまいし、釜石かまいしのぞみ、久慈くじ恵めぐみ愛あい、岩泉いわいずみ、せいてつ記念きねん、宮古みやこ第だい一いち、一関いちのせき、盛岡もりおか赤十字せきじゅうじ
　＜宮城みやぎ県けん＞
　外来がいらいの対応たいおうはほぼ通常つうじょうどおり。診療しんりょうを制限せいげんする病院びょういんは次つぎの通とおり。重症じゅうしょうのみ対応たいおう＝石巻いしのまき赤十字せきじゅうじ▽診療しんりょう時間じかん短縮たんしゅく＝石巻いしのまき港湾こうわん（９～１２時じ）、猪苗代いなわしろ（８時半じはん～１２時じ、１３時半じはん～１６時じ）、大友おおとも（７～１２時じ、１３時半じはん～１５時半じはん）、公立こうりつ志津川しづがわ（仮かり診療しんりょう所しょで８時半じはん～１１時じ、１４～１６時じ）▽かかりつけの患者かんじゃのみ＝仙南せんなん中央ちゅうおう、仙せん塩しお総合そうごう、南浜みなみはま中央ちゅうおう（仮かり診療しんりょう所しょで精神せいしん科かのみ平日へいじつ９時半じはん～１２時じ、要事ようじ前ぜん連絡れんらく）、石巻いしのまき市立しりつ（仮かり診療しんりょう所しょで９～１１時じ、１３時じ～１５時半じはん）、気仙沼けせんぬま市立しりつ（内科ないか、消化しょうか器き科か。急患きゅうかんは対応たいおう）、東北とうほく公おおやけ済ずみ宮城野みやぎの（処方しょほうのみで８時じ～１１時半じはん）▽診療しんりょう不可ふか＝石巻いしのまき市立しりつ雄勝おがつ、恵めぐみ愛あい
　＜福島ふくしま県けん＞
　外来がいらいの対応たいおうはほぼ通常つうじょうどおり。診療しんりょうを制限せいげんする病院びょういんは次つぎの通とおり。救急きゅうきゅう受うけ入いれ困難こんなんまたは制限せいげん＝福島ふくしま南みなみ循環じゅんかん器き科か、池田いけだ記念きねん、公立こうりつ相馬そうま総合そうごう、いわき地域ちいきのすべて（総合そうごう磐城いわき共立きょうりつ、福島ふくしま労災ろうさいを除のぞく）▽診療しんりょう科か制限せいげん＝鹿島かしま厚生あつお（内科ないか、外科げか、整形せいけい外科げかのみ）、渡辺わたなべ（内科ないか、外科げか、整形せいけい外科げかのみ。外科げかは月つき火水ひみず金きん、整形せいけい外科げかは月つき水金みずかね）、小野田おのだ（外科げか、内科ないか、消化しょうか器き外科げか、泌尿器ひにょうき科かのみ。泌尿器ひにょうき科かは火水ひみず、透析とうせき不可ふか）、大町おおまち（内科ないか、消化しょうか器き科か、循環じゅんかん器き科か、整形せいけい外科げか、小児科しょうにか、口腔こうくう外科げか。外科げかは金かねと土ど午前ごぜんのみ。いずれもかかりつけ優先ゆうせん）、南みなみ相馬そうま市立しりつ総合そうごう（内科ないか、外科げか）▽かかりつけの患者かんじゃのみ＝星ほし総合そうごう（小児科しょうにかのみ外来がいらい診療しんりょう実施じっし）
　県けん地域ちいき医療いりょう課か　電話でんわ０２４・５２１・７２２１
　＜茨城いばらき県けん＞救急きゅうきゅう医療いりょう情報じょうほうシステム　電話でんわ０２９・２４１・４１９９
　◇福祉ふくし
　◇ＪＤＦ被災ひさい障害しょうがい者しゃ総合そうごう支援しえん本部ほんぶ　宮城みやぎ県けんと福島ふくしま県けんを中心ちゅうしんに、障害しょうがいのある人ひとや家族かぞく、支援しえん者しゃに物資ぶっしや介助かいじょを提供ていきょうするなど、困こまりごと全般ぜんぱんに対応たいおうしている。
　みやぎ支援しえんセンター（電話でんわ・ファクス０２２・２４４・６９６５、メールjdf.miyagi@gmail.com）
　ふくしま支援しえんセンター（電話でんわ０２４・９２５・２４２８、ファクス０２４・９２５・２４２９）
　◇被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンター東北とうほく本部ほんぶ（電話でんわ０２２・７４６・８０１２、ファクス０２２・２４８・６０１６）被災ひさいした障害しょうがい者しゃの困こまりごと相談そうだんのほか、病院びょういんの送迎そうげいや介助かいじょ者しゃの派遣はけん、物資ぶっし提供ていきょうなどにも対応たいおうしている。
　◇日本にっぽん盲人もうじん福祉ふくし委員いいん会かい・視覚しかく障害しょうがい者しゃ支援しえん現地げんち対策たいさく本部ほんぶ（電話でんわ０９０・１７０４・０４３７）土日どにち夜間やかん対応たいおう可能かのう。視覚しかく障害しょうがい者しゃだけでなく、目めの見みえにくい人ひとも対象たいしょうに、物資ぶっし支援しえんや生活せいかつ相談そうだん対応たいおうをしている。
　◇全日本ぜんにほんろうあ連盟れんめい・東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ救援きゅうえん中央ちゅうおう本部ほんぶ（電話でんわ０３・３２６８・８８４７、ファクス０３・３２６７・３４４５）９～１７時じ、平日へいじつのみ。東北とうほく３県けんに本部ほんぶを置おき、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃや支援しえん者しゃからの相談そうだんに応おうじている。
　◇認知にんち症しょうの人ひとと家族かぞくの会かい・電話でんわ相談そうだん（電話でんわ０１２０・２９４・４５６。携帯けいたい電話でんわの場合ばあいは電話でんわ０７５・８１１・８４１８）１０～１５時じ、平日へいじつのみ。認知にんち症しょうに関かんする悩なやみや介護かいご制度せいどなど、全般ぜんぱんの相談そうだんにのっている。
　◇交通こうつう
　□鉄道てつどう
　ＪＲ在来ざいらい線せんの再開さいかい見込みこみは次つぎの通とおり。
　＜石巻線いしのまきせん＞
　前谷地まえやち－石巻いしのまきは今月こんげつ中旬ちゅうじゅん。石巻いしのまき－女川おながわは未定みてい
　＜仙石線せんせきせん＞
　東ひがし塩釜しおがま－高城たかぎ町まちは今月こんげつ下旬げじゅん。高城たかぎ町まち－石巻いしのまきは未定みてい
　＜常磐線じょうばんせん＞
　久ひさノ浜はま－四よんツ倉くらは今月こんげつ中旬ちゅうじゅん。亘理わたり－久ひさノ浜はまは未定みてい
　再開さいかいの見通みとおしが立たっていないのは次つぎの区間くかん。
　＜八戸はちのへ線せん＞
　階上かいじょう－久慈くじ
　＜岩泉線いわいずみせん＞
　茂市もいち－岩泉いわいずみ
　＜山田線やまだせん＞
　宮古みやこ－釜石かまいし
　＜大船渡線おおふなとせん＞
　気仙沼けせんぬま－盛もり
　＜気仙沼線けせんぬません＞
　柳津やないづ－気仙沼けせんぬま
　ＪＲ以外いがいの路線ろせん状況じょうきょうは次つぎの通とおり。　＜三陸さんりく鉄道てつどう北リアス線きたりあすせん＞
　久慈くじ－陸中野田りくちゅうのだ、小本こもと－宮古みやふるで運行うんこう。陸中野田りくちゅうのだ－小本おもとは再開さいかい未定みてい
　＜三陸さんりく鉄道てつどう南リアス線みなみりあすせん＞
　釜石かまいし－盛もりの全線ぜんせんで不通ふつう。再開さいかい未定みてい
　＜仙台せんだい空港くうこうアクセス鉄道てつどう＞
　名取なとり－仙台せんだい空港くうこうの全線ぜんせんで不通ふつう。名取なとり－美田びでん園えんは７月がつ末まつ、美田びでん園えん－仙台せんだい空港くうこうは９月がつ末まつ再開さいかい予定よてい
　＜阿武隈あぶくま急行きゅうこう＞
　１６日にちに全線ぜんせん復旧ふっきゅう予定よてい。角田つのだ－槻木つきのきが復旧ふっきゅう工事こうじで１３日にち１１時じ５０分ふん～１６時じ５０分ふん、臨時りんじ運休うんきゅう
　□バス
　＜岩手いわて県けん北きたバス＞
　電話でんわ０１９・６５４・５８１４　盛岡もりおかと仙台せんだい、郡山こおりやま、福島ふくしまなどの路線ろせんを運行うんこう
　＜岩手いわて県けん交通こうつう＞
　電話でんわ０１９・６５４・７７５５　１０日にちから一関いちのせき駅前えきまえ－須川すがわ温泉おんせんが再開さいかい
　＜ミヤコーバス＞
　電話でんわ０２２・７７１・５３１０　仙台せんだい－気仙沼けせんぬま、仙台せんだい－石巻いしのまきなどで運行うんこう
　＜ＪＲバス東北とうほく＞
　電話でんわ０２２・２５６・４５１２（仙台せんだい支店してん）　仙台せんだい－いわき、仙台せんだい－古川ふるかわなどで運行うんこう
　＜東日本ひがしにっぽん急行きゅうこう＞
　電話でんわ０２２・２１８・３１３１　仙台せんだい－登米とよね、仙台せんだい－一ノ関いちのせきなどで運行うんこう
　＜仙南せんなん交通こうつう＞
　電話でんわ０２２・２４２・１２３４　仙台せんだい空港くうこう－ＪＲ仙台せんだい駅えきで運行うんこう
　＜仙台せんだい空港くうこう鉄道てつどう＞
　電話でんわ０２２・７０７・２２３５　仙台せんだい空港くうこう－ＪＲ名取なとり駅えきで運行うんこう
　＜福島ふくしま交通こうつう＞
　電話でんわ０２４・５３１・２７０６（福島ふくしま支社ししゃ）、電話でんわ０２４・９４３・１６５１（郡山こおりやま支社ししゃ）　福島ふくしまと会津若松あいづわかまつ、いわき、郡山こおりやま、伊達だて－仙台せんだいなどで運行うんこう
　◇子こども
　被災ひさい地ちへ本ほんを贈おくる活動かつどうは、すでに一定いっていの数かずが集あつまり、受うけ入いれを終おえた団体だんたいも多おおい。ホームページなどで受うけ入いれ状況じょうきょうを確認かくにんのうえ送付そうふする。
　◇あそび支援しえん隊たい　被災ひさい地ちキャラバン　ＮＰＯ法人ほうじん日本にっぽんグッド・トイ委員いいん会かい（東京とうきょう都と）は、被災ひさい地ちの子こどもたちを元気げんきづける「遊あそび支援しえん隊たい」を発足ほっそく。移動いどう型がたおもちゃ美術館びじゅつかんを被災ひさい地ち１０カ所かしょで開催かいさいする。子こどもたちに贈おくるための、新品しんぴんまたは家庭かていで丁寧ていねいに扱あつかわれた木製もくせい積つみ木きの寄付きふを募つのっている。現地げんちへの輸送ゆそう費ひなど活動かつどう費ひ支援しえんも歓迎かんげい。３１日にちまで。東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く四谷よつや４の２０の東京とうきょうおもちゃ美術館びじゅつかん「あそび支援しえん隊たい」電話でんわ０３・５３６７・９６０１。
　◇ミミオ図書館としょかん　被災ひさい地ちに贈おくる絵本えほん募集ぼしゅう　被災ひさい地ちへの移動いどう図書館としょかんを準備じゅんび中ちゅうの「ミミオ図書館としょかん」（鴻池こうのいけ朋子ともこ館長かんちょう）は、贈おくり主ぬしからのメッセージと、思おもい出でのエピソードを添そえた絵本えほんの寄贈きぞうを受うけ付つけている。ヴォルカノイズ　電話でんわ０３・５２９６・８８０７、またはミヅマアートギャラリー　電話でんわ０３・３２６８・２５００。詳細しょうさいはホームページｈｔｔｐ：／／ｍｉｚｕｍａ－ａｒｔ．ｃｏ．ｊｐ／ｎｅｗ／１３０１４７７５２３．ｐｈｐでも。
　◇ブックスフォージャパン　古書こしょ買かい取とり業ぎょうバリューブックス（長野ながの県けん上田うえだ市し）の運営うんえい。本ほん、ＤＶＤ、ゲームソフトを着払ちゃくばらい（５冊さつ以上いじょう）の宅配たくはい便びんで募つのり、内容ないようと程度ていどによって被災ひさい地ちに直接ちょくせつ贈おくるものと買かい取とるものに選別せんべつ。贈おくる本ほんは複数ふくすうの民間みんかん支援しえん団体だんたいを通つうじて送付そうふ、買かい取とり金額きんがくは被災ひさい地ち支援しえん団体だんたいに寄付きふする。電話でんわ連絡れんらくのうえ集荷しゅうか。ブックスフォージャパン　電話でんわ０１２０・８２６・２９５。
　◇労働ろうどう・雇用こよう
　◇東京とうきょう都との被災ひさい者しゃ対象たいしょう合同ごうどう就職しゅうしょく面接めんせつ会かい　多摩たま会場かいじょう＝５月がつ２４日にち１３時半じはん～１６時じ、国分寺こくぶんじ市し南町みなみまち３の２２の１０の国分寺こくぶんじ労政ろうせい会館かいかん４階かい。区く部会ぶかい場じょう＝２６日にち１３時半じはん～１６時じ、港みなと区く海岸かいがん１の７の８の都立とりつ産業さんぎょう貿易ぼうえきセンター３階かい。都内とないでの就職しゅうしょくを希望きぼうする被災ひさい者しゃを対象たいしょうに、各日かくじつ２０～３０社しゃが面接めんせつに応おうじる。寮りょうや社宅しゃたく付つき求人きゅうじん、短期たんき求人きゅうじんもある見込みこみ。問とい合あわせは各かくハローワークへ。
　◇出張しゅっちょう労働ろうどう相談そうだん
　雇用こよう保険ほけんの支給しきゅうや労災ろうさい保険ほけんの給付きゅうふなどの相談そうだんに応おうじる。
　＜岩手いわて県けん＞
　１０日にち＝大槌おおつち町まち中央ちゅうおう公民館こうみんかん（１０～１５時じ）▽１１日にち＝山田やまだ町まち商工会しょうこうかい（同どう）、野田のだ村役場むらやくば村民そんみんホール（同どう）▽１２日にち＝陸前高田りくぜんたかた商工会しょうこうかい仮かり事務所じむしょ（１１～１４時じ）▽１７日にち＝大槌おおつち町まち中央ちゅうおう公民館こうみんかん（１０～１５時じ）▽１８日にち＝山田やまだ町まち商工会しょうこうかい（同どう）
　＜福島ふくしま県けん＞
　１０日にち＝丸まる峰ほう観光かんこうホテル（１０～１２時じ）、大川おおかわ荘そう（１３～１５時じ）、須賀川すかがわアリーナ（１０時じ～１１時半じはん）、白鳥しらとり温泉おんせん春木はるき屋や（１３時半じはん～１５時じ）、白鳥しらとり温泉おんせん喜楽きらく苑えん（１５時じ～１６時半じはん）、道みちの駅南えきなん相馬そうま（１０～１５時じ）▽１１日にち＝湯本ゆもと温泉おんせん松まつ伯はく館かん（１３時半じはん～１６時半じはん）▽１２日にち＝かんぽの宿やどいわき（１３時半じはん～１６時半じはん）、裏うら磐梯ばんだい猫魔ねこまホテル（１０～１２時じ）、グランデコスノーパル寮りょう（１３時半じはん～１５時半じはん）▽１３日にち＝野地のち温泉おんせんホテル（１３時半じはん～１５時半じはん）▽１７日にち＝石川いしかわ町まち母畑ぼばた温泉おんせん・八幡屋やはたや（１０時じ～１１時半じはん）▽１８日にち＝休暇きゅうか村むら裏うら磐梯ばんだい（１０～１２時じ）、ナチュラルリゾートＡｋａｂｅｋｏ（１３時半じはん～１５時半じはん）、相馬そうま市し総合そうごう福祉ふくしセンターはまなす館かん（１３時半じはん～１５時半じはん）、白河しらかわ市役所しやくしょ５階かい（１０～１５時じ）
　◇宮城みやぎ労働ろうどう局きょく「ハローワークプラザ泉いずみ」開ひらき庁ちょう　被災ひさいで閉庁へいちょうしていた仙台せんだい市しの「ハローワークプラザ泉いずみ」が９日にち、同市どうし泉いずみ区く泉いずみ中央ちゅうおう１の１６の６の泉いずみ中央ちゅうおうビル２階かいの仮かり庁舎ちょうしゃに移転いてんして再開さいかい。平日へいじつ８時半じはん～１７時じ、土日どにちは開ひらけ庁ちょうしない。
　◇新卒しんそつ被災ひさい者しゃの雇用こように積極せっきょく的てきな企業きぎょう公開こうかい　中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょうは、被災ひさい地域ちいきの新卒しんそつ者しゃらを優先ゆうせん的てきに雇用こようするなど支援しえんに積極せっきょく的てきな中小ちゅうしょう企業きぎょう１２５社しゃの一覧いちらんをウェブ上じょうで公表こうひょうしている（http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/jinzai.htm)。青森あおもりから沖縄おきなわまで全国ぜんこくの中小ちゅうしょう企業きぎょうをピックアップしており、今後こんごも拡大かくだいしていく。
　◇その他た
　◇テレビやＤＶＤを寄贈きぞう　ＴＳＵＴＡＹＡを運営うんえいするカルチュア・コンビニエンス・クラブ（ＣＣＣ、東京とうきょう都と）などが、被災ひさい者しゃに文化ぶんか的てきな楽たのしみを届とどけたいと、「こころ＋プロジェクト」として、宮城みやぎ・岩手いわての避難ひなん所しょ９０カ所かしょにテレビやＤＶＤ、本ほんなどを贈おくった。
　ＣＣＣによると、届とどけたのは液晶えきしょうテレビ８００台だい▽映画えいがやアニメ、お笑わらい番組ばんぐみなどのＤＶＤ８７００枚まい▽書籍しょせき約やく８万まん冊さつ▽雑誌ざっし約やく１万まん５０００冊さつなど、娯楽ごらくに関かんする支援しえん品ひん。また、コーヒーやアイマスク、耳みみ栓せん、ハンドクリームなども併あわせて贈おくった。今後こんごも支援しえんを続つづける。
　◇心しんの相談そうだん窓口まどぐち　医療いりょうコンサルティングのｅヘルスケア（東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く）などは、被災ひさい者しゃの心しんのケアのための無料むりょう掲示板けいじばん「心しんの傷きず～相談そうだん窓口まどぐち」（http://eq-care.byoinnavi.jp/)を開設かいせつしている。
　精神せいしん科かと心療内科しんりょうないかの医師いしや臨床りんしょう心理しんり士し計けい約やく５０人にんが、ウェブ上じょうの掲示板けいじばんに寄よせられた被災ひさい者しゃからの相談そうだんに、回答かいとうする。相談そうだん者しゃとはじかに接せっしないが、他たの人ひとの相談そうだんと回答かいとうが読よめるため、同様どうようの悩なやみを抱かかえた人ひとたちの参考さんこうになる。パソコンでも携帯けいたい電話でんわでも利用りようできる。
　◇避難ひなん者しゃに指圧しあつサービス　日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃ東京とうきょう都と支部しぶは１１、１２日にちの両日りょうじつ、福島ふくしま市しのあづま総合そうごう運動公園うんどうこうえんで、被災ひさい者しゃに指圧しあつのサービスを実施じっしする。同どう公園こうえん内ない体育館たいいくかんは避難ひなん所しょになっており、避難ひなん生活せいかつが長引ながびく中なか、少すこしでも疲つかれをとってリラックスしてもらえるようにと、東京とうきょう指圧しあつ救護きゅうご赤十字せきじゅうじ奉仕ほうし団だんの指圧しあつ師し２０人にんが行おこなう。１１日にちは１４～１８時じ、１２日にちは１０時じ～１２時半じはんの予定よていで、場所ばしょはあづま球場きゅうじょう内ない一塁いちるい側がわ会議かいぎ室しつ。同どう支部しぶボランティア課かは「被災ひさい者しゃの方ほうならどなたでも来きてほしい」と話はなしている。
　◇電話でんわ帳ちょう
　○行方ゆくえ不明ふめい者しゃ相談そうだんダイヤル
岩手いわて県警けんけい　０１２０・８０１・４７１
宮城みやぎ県警けんけい　０２２・２２１・２０００（９～１９時じ）
福島ふくしま県警けんけい　０１２０・５１０・１８６（９～１９時じ）
　○通信つうしん・ライフライン
ＮＴＴ災害さいがい用よう伝言でんごんダイヤル　１７１
日本にっぽん郵便ゆうびん　　　　　　　　　０１２０・２３２８・８６（平日へいじつ８～２２時じ、土日どにち祝しゅく９～２２時じ）
東北電力とうほくでんりょく　　　　　　　　　０１２０・１７５・３６６
　○医療いりょう
　＜放射線ほうしゃせん被ひばく相談そうだん＞
文部もんぶ科学かがく省しょう健康けんこう相談そうだんホットライン　０１２０・７５５・１９９（９～２１時じ）
放射線医学総合研究所ほうしゃせんいがくそうごうけんきゅうじょ相談そうだん窓口まどぐち　　０４３・２９０・４００３（９～１７時じ）
　＜その他た＞
日本にっぽん医師いし会かい　　　　　　　　　０３・３９４６・２１２１
日本にっぽん糖尿とうにょう病びょう協会きょうかい　　　　　　　０１２０・１５１・７２１（平日へいじつ９～１８時じ）
被災ひさいがん患者かんじゃホットライン（国立こくりつがん研究けんきゅうセンター）
　紹介しょうかい状じょうあり＝０３・３５４７・５１３０（平日へいじつ１０～１６時じ）
　紹介しょうかい状じょうなし＝０３・３５４７・５２９３（平日へいじつ９～１８時じ）
てんかん支援しえんホットライン　　０５４・２４５・５４４６
アレルギー支援しえんネットワーク　０５２・４８５・５２０８
　○生活せいかつ支援しえん
日弁連にちべんれん電話でんわ相談そうだん　　　　　　　０１２０・３６６・５５６（平日へいじつ１０～１５時じ）
岩手いわて弁護士べんごし会かい　　　　　　　　０１２０・７５５・７４５（１３～１６時じ）
仙台せんだい弁護士べんごし会かい　　　　　　　　０１２０・２１６・１５１（１０～１６時じ）
福島ふくしま県けん弁護士べんごし会かい　　　　　　　０２４・５３４・１２１１（平日へいじつ１４～１６時じ）
全国ぜんこく社しゃ労ろう士し会かい連合れんごう会かい　　　　　０１２０・０００・５２８（平日へいじつ１０～１７時じ）
日本にっぽん司法しほう書士しょし会かい連合れんごう会かい　　　　０１２０・４４５・５２８（平日へいじつ１０～１６時じ）
あしなが育英会いくえいかい　被災ひさい者しゃ専用せんよう　０１２０・７７・８５６５（遺児いじらに特別とくべつ奨学しょうがく一いち時じ金きんを支給しきゅう）
心しんの相談そうだん緊急きんきゅう電話でんわ　　　　　　０１２０・１１１・９１６（１３～２２時じ。日本にっぽん臨床りんしょう心理しんり士し会かいなど）
チャイルドライン　　　　　　０１２０・９９・７７７７（月つき～土ど１６～２１時じ、１８歳さいまでの子こども向むけ）
震災しんさい関連かんれんの悪質あくしつ商法しょうほう１１０番ひゃくとおばん　０１２０・２１４・８８８（１０～１６時じ。国民こくみん生活せいかつセンター。岩手いわて、宮城みやぎ、福島ふくしま、茨城いばらき４県けん対象たいしょう）
　○省庁しょうちょう　※平日へいじつのみ
公営こうえい住宅じゅうたく等とう情報じょうほうセンター　　　　０１２０・２９７・７２２（９～１８時じ。全国ぜんこくの公営こうえい住宅じゅうたくなどを紹介しょうかい）
住宅じゅうたくの補修ほしゅう・再建さいけん（国交こっこう省しょう）　　０１２０・３３０・７１２（月つき～土ど）
行政ぎょうせい相談そうだん（東北とうほく管区かんく行政ぎょうせい評価ひょうか局きょく）０１２０・５１１・５５６
金融きんゆう相談そうだん（東北とうほく財務局ざいむきょく）　　　　０２２・７２１・７０７８
中小ちゅうしょう企業きぎょう相談そうだん（経けい産さん省しょう）　　　　０５７０・０６４・３５０
農林のうりん水産すいさん業ぎょうの被害ひがい相談そうだん（農水省のうすいしょう）０１２０・３５５・５６７
年金ねんきんの相談そうだん（日本にっぽん年金ねんきん機構きこう）　　０１２０・７０７・１１８※
　○金融きんゆう・保険ほけん　※平日へいじつのみ
ゆうちょ銀行ぎんこう　　　　　　　　　　　　　　０１２０・１０８・４２０
住宅じゅうたく金融きんゆう支援しえん機構きこう　　　　　　　　　　　　０１２０・０８６・３５３
日本にっぽん政策せいさく金融きんゆう公庫こうこ　　　　　　　　　　　　０１２０・１５４・５０５（土日どにち０１２０・２２０・３５３）
預金よきん口座こうざ照会しょうかいセンター（全銀協ぜんぎんきょう）　　　　　０１２０・７５１・５５７※
災害さいがい地域ちいき生保せいほ契約けいやく照会しょうかいセンター（生保せいほ協会きょうかい）０１２０・００１・７３１※
そんがいほけん相談そうだん室しつ（日本にっぽん損保そんぽ協会きょうかい）　　０１２０・１０７・８０８または０３・３２５５・１３０６
　○移転いてんした役所やくしょ
　＜岩手いわて県けん＞
　陸前高田りくぜんたかた市し　エコタウン鳴な石いし　０１９２・５９・２１１１
　釜石かまいし市し　シープラザ釜石かまいし　０１９３・２２・８２５３
　大槌おおつち町まち　大槌おおつち小学校しょうがっこう　０１９３・４２・２１１１
　＜宮城みやぎ県けん＞
　女川おながわ町まち　女川おながわ第だい二に小学校しょうがっこう　０２２５・５４・３１３１
　南みなみ三陸さんりく町まち　町まち総合そうごう体育館たいいくかんベイサイドアリーナ　０２２６・４６・２６００
　＜福島ふくしま県けん＞
　広野こうの町まち　ＦＤＫモジュールシステムテクノロジーいわき工場こうじょう　０２４６・４３・１３３１
　楢葉ならは町まち　会津あいづ美里みさと町まち本郷ほんごう庁舎ちょうしゃ　０２４２・５６・２１５５
　富岡とみおか町まち　郡山こおりやま・ビッグパレット　０１２０・３３６・４６６
　川内せんだい村むら　郡山こおりやま・ビッグパレット　０２４・９４６・８８２８
　大熊おおくま町まち　会津若松あいづわかまつ市し追手おうて町まち第だい２庁舎ちょうしゃ　０２４２・２６・３８４４
　双葉ふたば町まち　旧きゅう埼玉さいたま県立けんりつ騎西きさい高校こうこう　０４８０・７３・６８８０
　浪江なみえ町まち　二本松にほんまつ市し東和とうわ支所ししょ　０２４３・４６・４７３１
　葛尾かつらお村むら　会津坂下あいづばんげ町まち・川西かわにし公民館こうみんかん　０２４２・８３・２６５１
　☆双葉ふたば郡ぐん支援しえんセンター　０１２０・００６・８６５
　上記じょうき８町村ちょうそんの避難ひなん住民じゅうみん向むけ。８～２２時じ」(全文ぜんぶん)

　

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◆光ひかりなき不安ふあん　音おとなき恐怖きょうふ　障害しょうがい者しゃたちの３．１１
(河北かほく新報しんぽう　2011年ねん05月がつ10日とおか)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110510t13026.htm
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、多おおくの障害しょうがい者しゃも被災ひさいした。障害しょうがい者しゃは障害しょうがいの種類しゅるいや重おもさによって、避難ひなんする際さいや避難ひなん所しょでさまざまな困難こんなんに直面ちょくめんする。宮城みやぎ県内けんないの視覚しかく障害しょうがい者しゃ、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの体験たいけんから、震災しんさい時じの障害しょうがい者しゃ支援しえんを考かんがえる。
◎視覚しかく障害しょうがい者しゃ／津波つなみは音おともなく来きた
　視覚しかく障害しょうがい者しゃの越中えっちゅう美智枝みちえさん（５９）は３月がつ１１日にち、宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市し中里なかさとの自宅じたくで地震じしんに遭あった。
　激はげしい横よこ揺ゆれに、座すわっていても体からだがずるずると動うごいた。物ものが落下らっかし、背後はいごの食器しょっき棚だなの中なかで皿さらや茶ちゃわんが次々つぎつぎと割われる音おとがする。「危あぶないと思おもっても動うごけなかった」。座布団ざぶとんで頭あたまを守まもった。
　揺ゆれが収おさまると、１００メートルほど離はなれた中里なかさと小しょうに小学しょうがく２年ねんの孫娘まごむすめ（８）を迎むかえに行いこうと白しろ杖つえを手てに外そとに出でた。
　網膜もうまく色素しきそ変性へんせい症しょうのため、４０歳さい前後ぜんこうで視力しりょくを失うしなった。健常けんじょう者しゃの夫おっと（６５）と２人ふたり暮くらし。求職きゅうしょく中ちゅうの長女ちょうじょ（３２）に代かわり、放課後ほうかごの孫まごの世話せわをしていた。
　玄関げんかんを出でると、大だい津波つなみ警報けいほうの発令はつれいを知しらせる放送ほうそうが聞きこえた。ほどなく戻もどった長女ちょうじょの車くるまで夫おっとと学校がっこうへ。孫まごを乗のせて日和山ひよりやまに向むかったが、渋滞じゅうたいで断念だんねんし、学校がっこうに引ひき返かえした。
　学校がっこうには既すでに大勢おおぜいの住民じゅうみんが避難ひなんしていた。「寒さむいから」と近ちかくに止とめた車中しゃちゅうにいた。
　しばらくして長女ちょうじょが異変いへんに気付きづいた。「皆みなが体育館たいいくかんに逃にげてる。水みずがすごい」。膝ひざまで水みずに浸つかって校舎こうしゃに移動いどうしながら「津波つなみなんて半信半疑はんしんはんぎだった。水みずは音おともなく来きたんだ」と思おもった。
　水みずかさは増まし、学校がっこうは孤立こりつ状態じょうたいに。１３００人にんが避難ひなんし、廊下ろうかにも人ひとがあふれた。「人ひとが多おおくて杖つえもつけず歩あるくことができない。トイレに行いくのもままならずつらかった」。携帯けいたい電話でんわは通つうじず、同室どうしつの人ひとのラジオが唯一ゆいいつの情報じょうほう源げんだった。
　学校がっこうを出でたのは地震じしんから３日にち後ごの１４日にち。水みずが引ひかず、土手どてに渡わたした幅はば３０センチの板いたを歩あるいて脱出だっしゅつした。
　土手どてに上あがると、非常ひじょう事態じたいを告つげる無数むすうの音おとが、一斉いっせいに耳みみに飛とび込こんできた。救急きゅうきゅう車しゃのサイレン、ヘリコプターのプロペラ音おん、飛とび交かう無線むせんの声こえ…。「とんでもないことが起おきた」と実感じっかんした。
　知人ちじん宅たくなどを経へて４月がつ下旬げじゅんに自宅じたくに戻もどった。ふすまは床上ゆかうえ７０センチまで水みずの跡あとが残のこる。足元あしもとはぬかるみ、衣類いるいや音声おんせいパソコン、点字てんじ板ばん一式いっしきは泥水どろみずに漬つかっていた。日本にっぽん盲人もうじん福祉ふくし委員いいん会かい（東京とうきょう）などが設置せっちした視覚しかく障害しょうがい者しゃ支援しえん対策たいさく本部ほんぶ宮城みやぎ県けん本部ほんぶから、点字てんじ版ばんや日にち用品ようひんの支援しえんを受うけて生活せいかつ再建さいけんを図はかる。
　越こし中あたるさんは「市しから安否あんぴ確認かくにんや福祉ふくし避難ひなん所しょへの誘導ゆうどうはなかった。避難ひなん先さきで同おなじ障害しょうがいの人ひと同士どうしでいられれば心強こころづよかったし、助たすけ合あえたと思おもう」と振ふり返かえった。
（渡辺わたなべゆき）
◎聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ／避難ひなん呼よび掛かけ、気きが付つかず
　名取なとり市し閖上ゆりあげの無職むしょく渡辺わたなべ征せい二にさん（７０）は、海岸かいがんから１キロ離はなれた自宅じたくで、妻つま勝子かつこさん（６６）と息子むすこ（４１）家族かぞくの５人にんで暮くらしていた。渡辺わたなべさんと勝子かつこさんは、ともに耳みみが聞きこえない。
　地震じしん発生はっせい時じ、渡辺わたなべさんは自宅じたくで昼寝ひるねをしていた。大おおきな揺ゆれで目めを覚さまし、部屋へやの中なかを見みると、テレビやテーブルが倒たおれてきた。
　普段ふだんからインターネットは使つかわず、テレビを見みる習慣しゅうかんもない。地震じしんに関かんする情報じょうほうはこれまで、手話しゅわで家族かぞくから得えていた。当時とうじ、勝子かつこさん以外いがいの家族かぞくは出掛でかけていた。テレビのスイッチを入いれても、停電ていでんで映うつらない。地震じしんや津波つなみの情報じょうほうを得えられないまま、家いえの中なかの片付かたづけに取とりかかった。
　地震じしんの後のち、閖上ゆりあげ地区ちくでは消防しょうぼう団だんが広報こうほう車しゃを走はしらせ、住民じゅうみんに津波つなみからの避難ひなんを呼よび掛かけていた。渡辺わたなべさん夫婦ふうふは屋内おくないにいたため、気きが付つかなかったようだ。
　午後ごご３時半じはんごろだった。近ちかくに住すむ兄あにの敏正としまささん（７３）夫婦ふうふが血相けっそうを変かえて駆かけ込こんできた。慌あわただしく手てを動うごかし、メッセージを送おくってきた。「何なにやっているんだ。津波つなみが来くるぞ」
　屋外おくがいに出でて海うみを見みた。初はじめて事態じたいの深刻しんこくさを知しった。黒くろい波なみが迫せまっていた。兄あには車くるまに渡辺わたなべさん夫婦ふうふと近所きんじょのお年寄としよりを乗のせ、避難ひなん所しょの閖上ゆりあげ中ちゅうを目指めざした。
　道路どうろは狭せまく、渋滞じゅうたいしていた。津波つなみはどんどん迫せまってくる。走はしって逃にげる人ひともいた。兄あには波なみに追おいかけられながら、車くるまを走はしらせ、仙台せんだい東部とうぶ道路どうろの名取川なとりがわ橋きょうにたどり着ついた。橋はしの上うえから見みえたのは、渦うずを巻まいた真まっ黒くろな波なみが、車くるま、船ふね、電柱でんちゅう、松まつの木きを押おし流ながす恐おそろしい光景こうけいだった。
　家族かぞくは無事ぶじだった。家いえは津波つなみで流ながされ、６日にち後ごに約やく２００メートル離はなれた場所ばしょで見みつかった。
　渡辺わたなべさんは閖上ゆりあげで生うまれ育そだったが「津波つなみが来くるとは思おもわなかった」と言いう。震災しんさい当日とうじつは、普段ふだんは何なにかと気遣きづかってくれる近所きんじょの人ひとが、訪たずねて来こなかったし、出入でいりする気配けはいもなかった。後日ごじつ、近所きんじょの人ひとたちが大勢おおぜい亡なくなったことを知しった。
　渡辺わたなべさんは「耳みみの聞きこえる人ひとたちがたくさん亡なくなった中なかで、聞きこえない自分じぶんたちが助たすかったのは、兄あにのおかげ」と語かたった。（佐藤さとう素子もとこ）
◎適切てきせつな情報じょうほう支援しえん、不可欠ふかけつ／被災ひさい障害しょうがい者しゃを支援しえんするみやぎの会かい／阿部あべ一彦かずひこ代表だいひょう
　被災ひさいした聴覚ちょうかく、視覚しかく障害しょうがい者しゃらの状況じょうきょうや支援しえんの課題かだいについて、仙台せんだい市し障害しょうがい者しゃ福祉ふくし協会きょうかい長ちょうで、宮城みやぎ県内けんないの障害しょうがい者しゃ関連かんれん団体だんたいでつくる「被災ひさい障害しょうがい者しゃを支援しえんするみやぎの会かい」の阿部あべ一彦かずひこ代表だいひょうに聞きいた。
（き手きては丸山まるやま磨美まみ）
　震災しんさい直後ちょくごに避難ひなん所しょに身みを寄よせた聴覚ちょうかく、視覚しかく障害しょうがい者しゃの多おおくは、ほどなく自宅じたくに戻もどった。「暮くらしづらい」「迷惑めいわくを掛かけたくない」というのが、主おもな理由りゆうだ。
　聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの場合ばあい、手話しゅわ通訳つうやくや要約ようやく筆記ひっきができる人ひとがいないと、音声おんせいによる情報じょうほう伝達でんたつを把握はあくできない。「頭あたまの中なかの地図ちず」を頼たよりに移動いどうする視覚しかく障害しょうがい者しゃは、不慣ふなれな建物たてものではトイレに行いくことが難むずかしい。
　自宅じたくに戻もどったとしても、生活せいかつ支援しえん情報じょうほうが届とどきにくく、給水きゅうすいや買かい物ものに困こまったという話はなしも多おおい。
　震災しんさい時じには、聴覚ちょうかく、視覚しかく障害しょうがい者しゃへの情報じょうほう支援しえんが特とくに重要じゅうようになる。罹災りさい（りさい）証明しょうめい書しょの申請しんせいなど、支援しえん制度せいどの情報じょうほうが届とどいているのか心配しんぱいされる。障害しょうがいに応おうじた適切てきせつな情報じょうほう提供ていきょうの方法ほうほうを考かんがえるべきだ。
　福祉ふくし施設しせつとつながりのない在宅ざいたく障害しょうがい者しゃは、安否あんぴ確認かくにん自体じたいが難むずかしい。
　壁かべとなっているのは、個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほうだ。今回こんかいの震災しんさいでは、日本にっぽん障害しょうがいフォーラム（ＪＤＦ、東京とうきょう）の「被災ひさい障害しょうがい者しゃ総合そうごう支援しえん本部ほんぶ・みやぎ支援しえんセンター」（仙台せんだい）が県内けんないの状況じょうきょうを調査ちょうさする際さいも、自治体じちたいが持もつ障害しょうがい者しゃ手帳てちょうの交付こうふ台帳だいちょうの活用かつようは認みとめられなかった。法ほう施行しこう以前いぜんは台帳だいちょうを安否あんぴ確認かくにんなどに活用かつようできたと聞きく。
　仙台せんだい市し障害しょうがい者しゃ福祉ふくし協会きょうかいでは、震災しんさい翌日よくじつから加入かにゅう団体だんたい会員かいいんの安否あんぴ確認かくにんを進すすめたが、障害しょうがい者しゃ全体ぜんたいから見みると一部いちぶにすぎない。沿岸えんがん部ぶでは協会きょうかい自体じたいが被災ひさいして名簿めいぼすらないケースがある。誰だれがどこにいるか分わからなければ、支援しえんは困難こんなんだ。
　今回こんかいの震災しんさいで、障害しょうがい者しゃ支援しえんの想定そうていと対策たいさくが十分じゅうぶんでないことが分わかった。対策たいさくの見直みなおしを進すすめ、行政ぎょうせいや地域ちいき、福祉ふくし団体だんたいなどが情報じょうほうを共有きょうゆうできるよう訴うったえていきたい。」(全文ぜんぶん)

　

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◆えっ　手動しゅどうの扉とびらなのに　　停電ていでんの掲示けいじ　そのまま　　さいたま市し
(読売新聞よみうりしんぶん　2011年ねん05月がつ10日とおか)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110510-OYT8T00019.htm
「さいたま市し大宮おおみや区くにある市しの障害しょうがい者しゃ用ようトイレで、扉とびらが手動しゅどう式しきなのに「計画けいかく停電ていでんにより、閉とじこめられる恐おそれがあり、使用しようを停止ていしします」との注意ちゅうい文書ぶんしょ＝写真しゃしん＝が２か月げつ近ちかく貼はられたままになっていることが分わかった。
　ＪＲ大宮おおみや駅えき東口ひがしぐちから５００メートルほど離はなれた県道けんどう沿ぞいにある「大門だいもんトイレ」。計画けいかく停電ていでんが始はじまった３月がつ１４日にち、管理かんりする市し生活せいかつ衛生えいせい課かが、清掃せいそうなどを委託いたくする警備けいび会社かいしゃに対たいし、電動でんどう式しきの開閉かいへいボタンが付ついた障害しょうがい者しゃ用ようトイレへの貼はり紙がみを依頼いらい。警備けいび会社かいしゃは担当たんとうする開閉かいへいボタンが付ついたトイレ１１か所しょに文書ぶんしょを貼はったが、誤あやまって手動しゅどう式しきの大門おおもんトイレにも貼はり出だしたという。
　市しは、東京電力とうきょうでんりょくが計画けいかく停電ていでんの事実じじつ上じょうの終了しゅうりょうを発表はっぴょうした４月がつ８日にち、貼はり紙がみを撤去てっきょするよう指示しじしたが、大門だいもんトイレの貼はり紙がみは忘わすれられたまま。作業さぎょう員いんが毎朝まいあさ、清掃せいそうやトイレットペーパーの補給ほきゅうをしているが、放置ほうちされていた。市し生活せいかつ衛生えいせい課かは「早急そうきゅうにチェックし、貼はり紙がみの有無うむを調査ちょうさしたい」としている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆仮設かせつ住宅じゅうたく入居にゅうきょ始はじまる　那須なす烏山うざん市しで20世帯せたい67人にん
(下野げや新聞しんぶん　2011年ねん05月がつ10日とおか)
http://www.shimotsuke.co.jp/dosoon/town/nasukarasuyama/official/20110509/514455
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけ、県けんが建設けんせつした仮設かせつ住宅じゅうたくの入居にゅうきょ式しきが９日にち、那須なす烏山うざん市し岩子いわこで行おこなわれた。入居にゅうきょ者しゃは同どう市内しないで住宅じゅうたくが全壊ぜんかいした20世帯せたい67人にん。被災ひさい者しゃはそれぞれの部屋へやに布団ふとんや生活せいかつ用品ようひんを運はこび込こみ、生活せいかつ再建さいけんに向むけた一いち歩ほを踏ふみ出だした。
　仮設かせつ住宅じゅうたくは１ＤＫ２戸こ、２ＤＫ14戸こ、３Ｋ４戸この計けい５棟むね20戸こ。ユニットバスやエアコン、カーテンなどが備そなえ付つけられている。入居にゅうきょ者しゃは、同どう市内しないのホテルや親戚しんせき宅たくに身みを寄よせていた被災ひさい者しゃらで、年齢ねんれいは２歳さいから86歳さい。入居にゅうきょ期間きかんは最長さいちょう２年間ねんかんで、家賃やちんは無料むりょう。
　式しきには大谷おおや範雄のりおおおやのりお市長しちょうはじめ、県けん関係かんけい者しゃら約やく50人にんが出席しゅっせき。大谷おおや市長しちょうが「今日きょうが復興ふっこうの第一歩だいいっぽ。市しとしてもできる限かぎりの支援しえんするので、遠慮えんりょなく要望ようぼうしてほしい」とあいさつした。
　重おもい障害しょうがいがある妻つま（60）と入居にゅうきょする同市どうし小倉こくら、無職むしょく曽根原そねはら勉つとむそねはらつとむさん（62）は「仮設かせつ住宅じゅうたくは大変たいへんありがたい。車くるまいす用ようのスロープなども付つけてくれ満足まんぞくしている。資金しきん面めんなどいろいろハードルはあるが、１年ねんぐらいをめどに、自宅じたくを建たて直なおしたい」と話はなした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆サポート情報じょうほう：福祉ふくし　９日にち現在げんざい
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ09日にち)
http://mainichi.jp/life/today/news/20110510k0000m060012000c.html
「◇ＪＤＦ被災ひさい障害しょうがい者しゃ総合そうごう支援しえん本部ほんぶ　宮城みやぎ県けんと福島ふくしま県けんを中心ちゅうしんに、障害しょうがいのある人ひとや家族かぞく、支援しえん者しゃに物資ぶっしや介助かいじょを提供ていきょうするなど、困こまりごと全般ぜんぱんに対応たいおうしている。
　みやぎ支援しえんセンター（電話でんわ・ファクス０２２・２４４・６９６５、メールｊｄｆ．ｍｉｙａｇｉ＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ）
　ふくしま支援しえんセンター（電話でんわ０２４・９２５・２４２８、ファクス０２４・９２５・２４２９）
　◇被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンター東北とうほく本部ほんぶ（電話でんわ０２２・７４６・８０１２、ファクス０２２・２４８・６０１６）被災ひさいした障害しょうがい者しゃの困こまりごと相談そうだんのほか、病院びょういんの送迎そうげいや介助かいじょ者しゃの派遣はけん、物資ぶっし提供ていきょうなどにも対応たいおうしている。
　◇日本にっぽん盲人もうじん福祉ふくし委員いいん会かい・視覚しかく障害しょうがい者しゃ支援しえん現地げんち対策たいさく本部ほんぶ（電話でんわ０９０・１７０４・０４３７）土日どにち夜間やかん対応たいおう可能かのう。視覚しかく障害しょうがい者しゃだけでなく、目めの見みえにくい人ひとも対象たいしょうに、物資ぶっし支援しえんや生活せいかつ相談そうだん対応たいおうをしている。
　◇全日本ぜんにほんろうあ連盟れんめい・東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ救援きゅうえん中央ちゅうおう本部ほんぶ（電話でんわ０３・３２６８・８８４７、ファクス０３・３２６７・３４４５）９～１７時じ、平日へいじつのみ。東北とうほく３県けんに本部ほんぶを置おき、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃや支援しえん者しゃからの相談そうだんに応おうじている。
　◇認知にんち症しょうの人ひとと家族かぞくの会かい・電話でんわ相談そうだん（電話でんわ０１２０・２９４・４５６。携帯けいたい電話でんわの場合ばあいは電話でんわ０７５・８１１・８４１８）１０～１５時じ、平日へいじつのみ。認知にんち症しょうに関かんする悩なやみや介護かいご制度せいどなど、全般ぜんぱんの相談そうだんにのっている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：仮設かせつ住宅じゅうたく不足ふそく、抽選ちゅうせんで入居にゅうきょ者しゃ決定けってい　集落しゅうらく維持いじ、厳きびしい現実げんじつ
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ09日にち　東京とうきょう朝刊ちょうかん)
http://mainichi.jp/life/housing/news/20110509ddm041040081000c.html
「◇「孤独こどく化か、ケア必要ひつように」
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちで仮設かせつ住宅じゅうたくの建設けんせつや入居にゅうきょが進すすむ中なか、自治体じちたい側がわが入居にゅうきょ者しゃの選定せんていに頭あたまを悩なやませている。孤独こどく死し防止ぼうしの観点かんてんから、国くには従来じゅうらいのコミュニティー維持いじに配慮はいりょするよう求もとめているが、被災ひさい地域ちいきが広ひろく用地ようち確保かくほが困難こんなんなうえ、殺到さっとうする入居にゅうきょ希望きぼう者しゃに建設けんせつが追おいつかず、無む作為さくいに抽選ちゅうせんせざるを得えないケースが出でているからだ。各かく自治体じちたいの担当たんとう者しゃは「集落しゅうらくの維持いじは理想りそうだが、現実げんじつは厳きびしい」と苦悩くのうしている。【夫おっと彰子あきこ】
　９５年ねんの阪神はんしん大震災だいしんさいでは仮設かせつ住宅じゅうたくの入居にゅうきょ者しゃを抽選ちゅうせんで決きめたため地域ちいきのつながりが断たたれ、仮設かせつ住宅じゅうたくでの孤独こどく死しは計けい２３５人にんにのぼった。これを教訓きょうくんに、国土こくど交通省こうつうしょうは先月せんげつ、仮設かせつ住宅じゅうたくについて「従前じゅうぜんのコミュニティーが可能かのうな限かぎり維持いじされるよう配慮はいりょする」ことを求もとめ、各かく自治体じちたいに通知つうちした。
　国交こっこう省しょうの通知つうちを受うけ、岩手いわて県けん大船渡おおふなと市しは被災ひさい者しゃに、入居にゅうきょ先さきの第だい１～３希望きぼうまで書かいてもらった。申もうし込こみは計けい約やく１６００世帯せたい。ただし被害ひがいが激はげしい集落しゅうらくほど仮設かせつ住宅じゅうたくの用地ようち探さがしは難むずかしい。被災ひさい家屋かおく９４２世帯せたいに対たいし、約やく３３０戸こしか建設けんせつできない大船渡おおふなと町まち地区ちくでは「隣となり近所きんじょと一緒いっしょに仮設かせつ住宅じゅうたくに入はいりたくても、漏もれる人ひとはどうしてもいる」と、同市どうし都市とし計画けいかく課かの職員しょくいんは漏もらす。
　壊滅かいめつ的てき被害ひがいを受うけた同どう県けん陸前高田りくぜんたかた市しでは約やく２１００戸こを建設けんせつする予定よてい。４日にち現在げんざいで入居にゅうきょ者しゃが決きまった計けい２８７戸こには約やく３６００世帯せたいの申もうし込こみが殺到さっとうしたため、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃらの優先ゆうせん枠わくを除のぞく一般いっぱん枠わくは、抽選ちゅうせんで決きめざるを得えなかった。
　同市どうし建設けんせつ課かの職員しょくいんは「なるべく集落しゅうらく単位たんいで入居にゅうきょさせたいが、現実げんじつ問題もんだい難むずかしい」。避難ひなん所しょ生活せいかつが長引ながびき、「一いち日にちも早はやく入居にゅうきょしたい。どこの仮設かせつでもいい」と言いう被災ひさい者しゃも多おおいという。
　３２５０戸こを建設けんせつ予定よていの同どう県けん釜石かまいし市しは当初とうしょ、被害ひがいのない地域ちいきに建たてようとした。だが、避難ひなん者しゃから「地元じもとにいたい」との要望ようぼうが強つよく、被災ひさい地域ちいき近ちかくにも土地とちを確保かくほ。結果けっかとして、従来じゅうらいの集落しゅうらく維持いじにある程度ていど、配慮はいりょした格好かっこうになった。ただ、３日にち現在げんざいで入居にゅうきょが決きまった約やく３００戸こはすべて高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃらの優先ゆうせん枠わくで、一般いっぱん枠わくの選定せんてい方法ほうほうは未定みていという。
　同市どうし都市とし計画けいかく課かの職員しょくいんは「集落しゅうらくの維持いじは理想りそうだが、孤立こりつ化か、孤独こどく化かした入居にゅうきょ者しゃの福祉ふくし的てきケアも重要じゅうようではないか」と話はなしている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆障害しょうがい者しゃの避難ひなん必要ひつような支援しえん調査ちょうさ
(NHKニュース　2011年ねん05月がつ09日にち)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110509/t10015760311000.html
「東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこを受うけ、緊急きんきゅう時じ避難ひなん準備じゅんび区域くいきに指定していされた地域ちいきに住すむ障害しょうがい者しゃについて、福島ふくしま県けん南みなみ相馬そうま市しは、避難ひなんの際さい、どのような支援しえんが必要ひつようか本人ほんにんや家族かぞくからき取きとる大だい規模きぼな調査ちょうさを行おこなっています。
南みなみ相馬そうま市しのうち、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつから２０キロから３０キロの圏内けんないは緊急きんきゅう時じ避難ひなん準備じゅんび区域くいきに指定していされ、緊急きんきゅう事態じたいが起おきた場合ばあい、この地域ちいきに住すむ全員ぜんいんが避難ひなんを求もとめられることもあります。しかし、この地域ちいきに住すむ障害しょうがいのある人ひとたちについては、避難ひなんの際さい、どのような支援しえんが必要ひつようか情報じょうほうを十分じゅうぶんに把握はあくできていないことから、南みなみ相馬そうま市しは、地元じもとの福祉ふくし団体だんたいとともにき取きとり調査ちょうさを始はじめました。対象たいしょうになっているのはおよそ５０００人にんで、調査ちょうさ員いんが自宅じたくを１軒けん１軒けん訪たずね、▽避難ひなんの際さいに必要ひつような支援しえんや、▽同行どうこうする介護かいご者しゃの人数にんずう、▽避難ひなん所しょで生活せいかつするときに留意りゅういすることなど詳くわしい情報じょうほうを直接ちょくせつ本人ほんにんや家族かぞくから聞きいて回まわります。南みなみ相馬そうま市しとともに調査ちょうさを行おこなっている団体だんたいの西澤にしざわ心こころさんは「障害しょうがいのある人ひとたちが、いざというときに安心あんしんして避難ひなんし、避難ひなん場所ばしょで生活せいかつできるよう支援しえんの方法ほうほうを確立かくりつしたい」と話はなしています。」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなん所しょには「心しんのバリアフリー」があった　障害しょうがい者しゃの「働はたらく場ば」を守まもれ！～仙台せんだいからの報告ほうこく［1］(4／4ページ)
(日経にっけいビジネス　2011年ねん05月がつ09日にち)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110502/219741/?P=4
「同どうホテルは自家じか発電はつでんで電気でんきを確保かくほしていたが、電話でんわや通信つうしん手段しゅだんが機能きのうしない中なかで障害しょうがい者しゃたちを帰宅きたくさせる作業さぎょうに入はいったのは前出ぜんしゅつのクリーン＆クリーンと同様どうようだった。結局けっきょく、半数はんすう近ちかくの社員しゃいん・利用りよう者しゃがホテルで一いち晩ばん明あかすこととなった。翌日よくじつには避難ひなん所しょとなった近ちかくの市立しりつ東ひがし華はな中学校ちゅうがっこうに移動いどう。木きノ瀬せらリーダーは最後さいごの1人ひとりを送おくり届とどけるまで、4日間にちかんを避難ひなん所しょで過すごした。
　避難ひなん所しょで発揮はっきされた障害しょうがい者しゃのチームワーク
　一方いっぽう、泉いずみオペレーションセンターで障害しょうがい者しゃを預あずかる川島かわしま泉いずみ・サービス管理かんり責任せきにん者しゃも、ビル近ちかくの駐車ちゅうしゃ場じょうに一時いちじ避難ひなんし、被害ひがいを免まぬかれた。その後ご、帰宅きたく困難こんなんな8人にんの障害しょうがい者しゃと共ともに避難ひなん所しょとなった小学校しょうがっこうに移動いどう。スタッフと手分てわけして利用りよう者しゃを家族かぞくの下したに送おくり届とどけ終おわったのは、深夜しんやになっていた。
　川島かわしまさんは「当社とうしゃでも誰だれが誰だれをケアするといったスタッフの介助かいじょ体制たいせいを決きめ、半年はんとしに1度どは防災ぼうさい訓練くんれんをしていました。ただ実際じっさいには、誰だれが来きて、誰だれが休やすんでいるかはその日ひにならないと分わからない場合ばあいもあり、震災しんさい当日とうじつも事前じぜんの計画けいかく通どおりに対応たいおうできない面めんがありました。これは今後こんごの課題かだいです」と、反省はんせい点てんを率直そっちょくに語かたる。
　それでも、“うれしい誤算ごさん”もあったという。避難ひなん先さきの小学校しょうがっこうでの出来事できごとだ。「体育館たいいくかんの床ゆかにみんなでマットを敷しくことになったんです。その時とき、真まっ先さきに仕事しごとを始はじめ、一番いちばん統制とうせいが取とれていたのが、当社とうしゃの利用りよう者しゃさんたちでした。仲間なかまと一緒いっしょに協力きょうりょくするという日頃ひごろの訓練くんれんの成果せいかでしょう。周囲しゅういの避難ひなん者しゃの方かたたちも、障害しょうがいのある人ひとたちを特とくに意識いしきされることもなく、連帯れんたい感かんがありました。こんな時じには、障害しょうがいのあるなしなど関係かんけいないんですね」。
　川島かわしまさんは「あの時とき、避難ひなん所しょには『心しんのバリアフリー』が確たしかにあった」と実感じっかんし、一時いちじではあるが、心しんの安やすらぎを覚おぼえたそうだ。
　もっとも、木きノ瀬せらグループリーダーや川島かわしまサービス管理かんり責任せきにん者しゃの本当ほんとうの意味いみでの“震災しんさいとの戦たたかい”が始はじまるのは、この後のちだった。障害しょうがいのある社員しゃいん･利用りよう者しゃの安否あんぴ確認かくにんや「生活せいかつや心しんのケア」に追おわれることになるのである。（つづく）」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなん所しょには「心しんのバリアフリー」があった　障害しょうがい者しゃの「働はたらく場ば」を守まもれ！～仙台せんだいからの報告ほうこく［1］(3／4ページ)
(日経にっけいビジネス　2011年ねん05月がつ09日にち)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110502/219741/?P=3
「一連いちれんの対応たいおうを振ふり返かえって、岩崎いわさき取締役とりしまりやくは「既すでに10年ねん近ちかく勤務きんむしている社員しゃいんも多おおく、日頃ひごろからコミュニケーションがきちんと取とれていたことが、ほとんど被害ひがいを出ださないで済すんだ最大さいだいの要因よういんだと思おもいます」と強調きょうちょうする。「自力じりきで行動こうどうできる人ひとには任まかせる」という一見いっけん大胆だいたんに思おもえる避難ひなん指示しじも、日頃ひごろから社員しゃいんたちの個性こせいや能力のうりょくをよく見極みきわめていたからこそ取とれた判断はんだんだったと言いえるだろう。
「マン･ツー･マン」の介助かいじょを決きめた防災ぼうさい計画けいかく
　オーダーメイド車くるまいすの製造せいぞう販売はんばいや各種かくしゅ福祉ふくし用具ようぐの販売はんばい･レンタルを手掛てがけるジェー･シー・アイ（本社ほんしゃ仙台せんだい市し宮城野みやぎの区く、杉川すぎかわ康かん直ただし社長しゃちょう）では、仙台せんだい近郊きんこうの黒川くろかわ郡ぐん大和やまと町まちにある本部ほんぶ･工場こうじょうが地震じしんで大おおきな被害ひがいを受うけた。同社どうしゃは身体しんたい障害しょうがい者しゃや知的ちてき障害しょうがい者しゃの雇用こようにも熱心ねっしんに取とり組くんでいて、今年ことし2月がつには「仙台せんだい市し障害しょうがい者しゃ雇用こよう貢献こうけん事業じぎょう者しゃ」として表彰ひょうしょうされている。
　今野こんの雅隆まさたか・取締役とりしまりやく第だい二に営業えいぎょう部長ぶちょうはその時とき、本部ほんぶの2階かいオフィスで会議かいぎを行おこなっていた。出席しゅっせきメンバーの中なかには、車くるまいすを使用しようする社員しゃいんが2人にんいた。「エレベーターは停止ていししてしまったので、皆みなで抱かかえ上あげて階段かいだんを下くだり、無事ぶじに屋外おくがいに避難ひなんできました」。同社どうしゃでは、「災害さいがい時じには誰だれが誰だれを介助かいじょするか」といったマン･ツー･マンの分担ぶんたんや避難ひなんの手順てじゅんを防災ぼうさい計画けいかくで決きめていたという。
　自身じしんも両りょう下肢かしに障害しょうがいがあり、松葉杖まつばづえを使つかっている今野こんの取締役とりしまりやくは「やはり常つね日頃ひごろから防災ぼうさい意識いしきを高たかめて、備そなえをしておくことが重要じゅうようだと痛感つうかんしました」といい、「きちんと準備じゅんびをしておくことが安心あんしん感かんを高たかめ、いざという時ときの冷静れいせいな行動こうどうにつながる」と力説りきせつした。
　比較的ひかくてき被害ひがいが少すくなかった仙台せんだい都心としん部ぶの企業きぎょうも翻弄ほんろうされた。障害しょうがい者しゃの就労しゅうろう支援しえんビジネスを展開てんかいするウイングル（本社ほんしゃ東京とうきょう･港みなと区く、長谷川はせがわ敦あつし弥わたる社長しゃちょう）は、JR仙台せんだい駅えきからほど近ちかい宮城野みやぎの区く榴岡つつじがおかと副ふく都心としんの泉いずみ区く高森たかもりに2つのオベレーションセンターを持もつ。
　4日間にちかんを避難ひなん所しょで過すごした
　同社どうしゃの中核ちゅうかく事業じぎょうは、障害しょうがい者しゃ自立じりつ支援しえん法ほうに基もとづく「就労しゅうろう移行いこう支援しえん事業じぎょう所しょ」の全国ぜんこく展開てんかいという独創どくそう的てきなニュービジネス。同どう事業じぎょう所しょは、企業きぎょうへの就職しゅうしょくを希望きぼうする障害しょうがい者しゃにパソコン操作そうさなどの職業しょくぎょう訓練くんれんを公費こうひ助成じょせいで行おこなう福祉ふくし施設しせつで、最終さいしゅう的てきには企業きぎょうに「即そく戦力せんりょくとなる社員しゃいん」として送おくり出だすことを目指めざしている。同社どうしゃではこれと併あわせて、東京とうきょうなどの企業きぎょうから委託いたくを受うけて、障害しょうがい者しゃが働はたらくサテライトオフィスを代行だいこう運営うんえいする「遠隔えんかく地ち雇用こようサービス」も独自どくじに展開てんかいしている。
　それだけに2つのセンターに通かよっている障害しょうがい者しゃは多おおく、震災しんさい当日とうじつも就労しゅうろう移行いこう支援しえん事業じぎょうのサービス利用りよう者しゃだけでも宮城野みやぎのに約やく35人にん、泉いずみに約やく20人にんがいたという。その多おおくは、知的ちてき障害しょうがいや精神せいしん障害しょうがいのある人ひとたちだ。
　宮城野みやぎのオペレーションセンターを統括とうかつする木きノ瀬せら慎一郎しんいちろうグループリーダーの証言しょうげん。
　「私わたしたちスタッフ10人にんを含ふくめて総勢そうぜい約やく60人にんがビルの6階かいと1階かいにいましたが、直ただちにビルの前まえの小しょう公園こうえんに避難ひなんし、全員ぜんいん無事ぶじでした。ただ、あの日ひは小雪こゆきでだんだん吹雪ふぶいてきたんです。そこで、スタッフで手分てわけして避難ひなんできそうな施設しせつを探さがし、近ちかくにあるホテルメルパルク仙台せんだいに受うけ入いれてもらいました」」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなん所しょには「心しんのバリアフリー」があった　障害しょうがい者しゃの「働はたらく場ば」を守まもれ！～仙台せんだいからの報告ほうこく［1］(2／4ページ)
(日経にっけいビジネス　2011年ねん05月がつ09日にち)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110502/219741/?P=2
「そうした中なかで、取材しゅざい当日とうじつの25日にちにいち早はやく操業そうぎょうを再開さいかいした企業きぎょうがあると聞きき、震災しんさいの日ひからの対応たいおうを聞きくため、現地げんちに足あしを運はこんだ。
　知的ちてき障害しょうがいの社員しゃいんが聴覚ちょうかく障害しょうがいの社員しゃいんを避難ひなん誘導ゆうどう
　目めの前まえの道路どうろが津波つなみで冠水かんすいしたクリーン＆クリーン東北とうほく工場こうじょう（左ひだり＝撮影さつえい：高嶋たかしま健夫たけお）
　震災しんさい直後ちょくごに撮影さつえいした同どう工場こうじょうの様子ようす。積つみ上あげたパレット類るいがすべて崩くずれ落おちた（画像がぞう提供ていきょう：クリーン＆クリーン）.　仙台せんだい市し宮城野みやぎの区く蒲生がもうにあるクリーン＆クリーン（田中たなか明朗めいろう社長しゃちょう）東北とうほく工場こうじょう。仙台せんだい市しに本社ほんしゃを置おく製造せいぞうアウトソーシング・人材じんざい派遣はけん会社かいしゃ、東洋とうようワークなどが出資しゅっしする障害しょうがい者しゃ雇用こようのための特例とくれい子会社こがいしゃで、スーパーで使つかわれる買かい物ものカゴやオリコン（野菜やさいなどを入いれる折おりたたみ式しきの小型こがたコンテナ）、パレット、トレーなどのプラスチック製品せいひんの洗浄せんじょうや､買かい物ものカートの清掃せいそう･修理しゅうりを請うけ負おっている。
　この工場こうじょうは仙台せんだい市し沿岸えんがん部ぶにあり、キリンビールや東洋製罐とうようせいかん、JFEスチールの関連かんれん会社かいしゃなどの工場こうじょうが津波つなみで壊滅かいめつ的てき被害ひがいを受うけた仙台せんだい港こうから直線ちょくせん距離きょりにして1キロもない。工場こうじょうの中央ちゅうおうには大型おおがたの自動じどう洗浄せんじょう機きが2ライン並ならび、その周囲しゅういや工場こうじょう棟とうの前まえには搬入はんにゅうされた買かい物ものカゴやコンテナ、パレットが3メートル以上いじょうの高たかさに積つみ上あげられている。地震じしんによって重おもさ数すうトンもある洗浄せんじょう機きは横よこに1メートル以上いじょう動うごき、カゴやパレットはすべて崩くずれ落おちたという。
　震災しんさい当日とうじつは18人にんの障害しょうがいのある社員しゃいん（16人にんが知的ちてき障害しょうがい、2人ふたりが聴覚ちょうかく障害しょうがい）と4人にんのスタッフが勤務きんむしていた。幸さいわいなことに人的じんてき被害ひがいは少すくなく、軽傷けいしょうを負おった人ひとが1人にん出でただけで済すんだ。
　「仙台せんだいでは大震災だいしんさいの2日にち前まえにそこそこ揺ゆれる地震じしん（前震ぜんしんと見みられる3月がつ9日にちの地震じしん）があったんです。それがいわば予行よこう演習えんしゅうになって、社員しゃいんはスムーズに避難ひなんしてくれました」と、障害しょうがい者しゃ雇用こよう･教育きょういく担当たんとうの岩崎いわさきキミ子きみこ取締役とりしまりやくは胸むねをなで下おろす。障害しょうがいのある社員しゃいんたちの業務ぎょうむ管理かんりやケアを担当たんとうする鴇田ときた喜一きいち氏しは「実じつは、2日にち前まえの地震じしんでは持もち場ばを離はなれてはいけないという責任せきにん感かんからか、逃にげない社員しゃいんもいたんです。そこで改あらためて、『地震じしんがきたら仕事しごとは投なげ出だしていいから、とにかく逃にげろ』と徹底てっていしておいた。みんな、その指示しじをよく守まもってくれました」。
　最もっとも心配しんぱいだったのは、2人ふたりの聴覚ちょうかく障害しょうがいのある社員しゃいん。工場こうじょう建屋たきのやの一番いちばん奥おくでの作業さぎょうを担当たんとうしていた彼かれらに、避難ひなん指示しじを的確てきかくに伝つたえられるか一抹いちまつの不安ふあんもあった。それを払拭ふっしょくしたのは、近ちかくにいた知的ちてき障害しょうがいのある社員しゃいんたちだった。「私わたしたちが指示しじするまでもなく、チームワークを発揮はっきして、すぐに一緒いっしょに連つれ出だしてくれました」と、鴇田ときた氏しは振ふり返かえる。
　事務じむ棟とう2階かいの食堂しょくどうでインタビューと写真しゃしん撮影さつえいに応おうじてくれたクリーン＆クリーンの社員しゃいんたち。震災しんさい当日とうじつ、多おおくの社員しゃいんがここで夜よるを過すごした（撮影さつえい：高嶋たかしま健夫たけお）　こうして、道路どうろの反対はんたい側がわにある緑地りょくちにいったん避難ひなんし、ほっとしたのもつかの間ま、社員しゃいんたちには新あらたな危機ききが迫せまっていた。津波つなみである。「最初さいしょは水道すいどう管かんが破裂はれつしたのかと思おもっていた」（鴇田ときた氏し）が、水みずはどんどん迫せまってきた。すぐに全員ぜんいんが工場こうじょう棟とうの脇わきにある事務じむ棟とうの2階かいに避難ひなんした。普段ふだんは食事しょくじをしたり、ミーティングをしたりする憩いこいの場ばだ。道路どうろは冠水かんすいしたものの、道路どうろより少すこし高たかくなっていた工場こうじょうと事務じむ棟とうはギリギリで浸水しんすいを免まぬかれた。
　そこから長ながい一夜いちやが始はじまる。電話でんわはほぼ通つうじず、停電ていでんしたままの中なかで、鴇田ときたさんらは深夜しんやまでかかって、車くるまで社員しゃいんたちを順番じゅんばんに自宅じたくや居住きょじゅうするグループホームに送おくり届とどけた。
　マイカー通勤つうきんしている聴覚ちょうかく障害しょうがいのある社員しゃいんは、安全あんぜんを確認かくにんしたうえで帰宅きたくさせた。津波つなみが襲おそった沿岸えんがん部ぶに住すむ2人ふたりの知的ちてき障害しょうがいのある社員しゃいんについては、一いち晩ばんスタッフの家いえに泊とめ、翌日よくじつ、「若林わかばやし区役所くやくしょに行いけ。そこで事情じじょうを話はなし、家族かぞくと連絡れんらくを取とってもらいなさい」と指示しじ。2人ふたりは鴇田ときたさんの指示しじ通どおりに冷静れいせいに行動こうどうし、無事ぶじに家族かぞくと再会さいかいすることができた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなん所しょには「心しんのバリアフリー」があった　障害しょうがい者しゃの「働はたらく場ば」を守まもれ！～仙台せんだいからの報告ほうこく［1］(1／4ページ)
(日経にっけいビジネス　2011年ねん05月がつ09日にち)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110502/219741/
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは「働はたらく障害しょうがい者しゃ」も被災ひさいした。多数たすうの犠牲ぎせい者しゃが出でただけでなく、会社かいしゃが津波つなみで流ながされるなどの理由りゆうで職場しょくばを失うしなったり、事業じぎょう再開さいかいのめどが立たたないまま一いち時じ解雇かいこや自宅じたく待機たいきを余儀よぎなくされたりしている人ひとも多おおい。いち早はやく操業そうぎょうを再開さいかいした雇用こよう主ぬし企業きぎょうも、「発注はっちゅう量りょうの激減げきげんで仕事しごとがない」という厳きびしい現実げんじつに直面ちょくめんしている。
　津波つなみで鉄筋てっきんコンクリート製せいの建屋たきのやが全壊ぜんかいした仙台せんだい市内しないの高齢こうれい者しゃ福祉ふくし施設しせつ。職員しょくいんの的確てきかくな避難ひなん誘導ゆうどうで、人的じんてき被害ひがいはなかったという（撮影さつえい：高嶋たかしま健夫たけお）　震災しんさい当日とうじつ、働はたらく障害しょうがい者しゃと企業きぎょうの経営けいえい者しゃ･管理かんり者しゃはどのように行動こうどうしたのか。事業じぎょう再開さいかいを目指めざしたその後ごの数すう週間しゅうかん、動揺どうようする障害しょうがいのある社員しゃいんたちをどのようにケアしてきたのか。そして今後こんごの本格ほんかく復興ふっこうに向むけて、障害しょうがい者しゃを雇用こようする企業きぎょうにはどのような支援しえんが必要ひつようになっているのか――。
　1.8％の法定ほうてい雇用こよう率りつを義務付ぎむづけられている従業じゅうぎょう員いん56人にん以上いじょうの民間みんかん企業きぎょうの2010年ねん6月がつ現在げんざいの障害しょうがい者しゃ雇用こよう率りつは5年ねん連続れんぞくで過去かこ最高さいこうを更新こうしんし、1.68％に達たっしている。障害しょうがい者しゃの雇用こよう環境かんきょうはここ数すう年ねん、少すこしずつではあるが着実ちゃくじつに改善かいぜんされてきたのだ。そんな折おりに起おきた今回こんかいの震災しんさいは、防災ぼうさい対策たいさく面めんでいくつもの教訓きょうくんを企業きぎょう社会しゃかいに与あたえる一方いっぽう、今後こんごの雇用こようの維持いじ･拡大かくだいについても様々さまざまな課題かだいを投なげかけている。
　震災しんさいから1カ月かげつ半はん経たった仙台せんだい市しに、障害しょうがい者しゃ雇用こように積極せっきょく的てきに取とり組くんでいる地元じもと企業きぎょうを訪たずね、経営けいえい者しゃや職場しょくばの管理かんり者しゃ、そしてそこで働はたらく障害しょうがいのある社員しゃいんたちに話はなしを聞きいた。
　障害しょうがい者しゃ福祉ふくし施設しせつや雇用こよう企業きぎょうにも甚大じんだいな被害ひがい
　取材しゅざいしたのは、東北新幹線とうほくしんかんせんが仙台せんだいまで開通かいつうした4月がつ25～26日にち。青葉あおば区くなど仙台せんだい市し中心ちゅうしん部ぶのオフィス街がいは、以前いぜんと同おなじような活気かっきを取とり戻もどしていた。だが、仙台せんだい駅前えきまえからタクシーに乗のった途端とたん、問とわず語がたりで語かたり出だした運転うんてん手しゅさんの話はなしに、ここが被災ひさい地ちであることを改あらためて思おもい知しらされた。
　「私わたしの甥おいも一家いっか3人にんが家いえごと津波つなみに流ながされました。幸さいわい命いのちは助たすかりましたが、家族かぞくがお互たがいの無事ぶじを確認かくにんできたのは8日にち後ご。甥おいっ子こは波なみにのまれて必死ひっしで水面すいめんに顔かおを出だし、息継いきつぎしたとき目めの前まえをワゴン車しゃが猛烈もうれつなスピードで流ながれてきたそうです。ぶつかっていたらそれっきり。生死せいしを分わけたのは運うんだけだと言いっていました」
　障害しょうがい者しゃ関連かんれん施設しせつの被災ひさい状じょう況きょうはどうか。仙台せんだい市し障害しょうがい企画きかく課かと市し障害しょうがい者しゃ就労しゅうろう支援しえんセンターによると、宮城みやぎ県内けんないにある172カ所かしょの就労しゅうろう関連かんれんの障害しょうがい者しゃ福祉ふくしサービス事業じぎょう所しょのうち、調査ちょうさできた分ぶんだけでも、建物たてものの全壊ぜんかいが6、半壊はんかいが3、一部いちぶ損壊そんかいが59など甚大じんだいな被害ひがいが判明はんめい。これらの施設しせつを利用りようしていた障害しょうがい者しゃのうち3人にんが死亡しぼうし、3人にんが行方ゆくえ不明ふめいになっている。津波つなみで全壊ぜんかいした施設しせつにいた利用りよう者しゃ、帰宅きたく途中とちゅうに津波つなみにのみ込こまれた利用りよう者しゃなどだという。ほかに、仙台せんだい市内しないでは施設しせつ職員しょくいん1人にんの殉職じゅんしょくが確認かくにんされている。
　障害しょうがい者しゃを雇用こようしている民間みんかん企業きぎょうの被害ひがいも甚大じんだいだ。同どうセンターでは被災ひさい企業きぎょうやそこで働はたらく障害しょうがい者しゃへのき取きとり調査ちょうさを進すすめているが、諸橋もろはし悟さとる所長しょちょうは「沿岸えんがん部ぶの市町村しちょうそんでは津波つなみで工場こうじょうごと流ながされた水産すいさん加工かこう会社かいしゃをはじめ、多おおくの職場しょくばが失うしなわれました。仙台せんだい市内しないでも地震じしんで被害ひがいを受うけた商業しょうぎょう施設しせつに勤務きんむしていた障害しょうがい者しゃが、営業えいぎょう再開さいかいのめどが立たたないとの理由りゆうで解雇かいこされたという報告ほうこくを受うけています」と語かたる。さらには、震災しんさい後ご体調たいちょうを崩くずして入院にゅういんを余儀よぎなくされ、勤務きんむできなくなった障害しょうがい者しゃがいることが分わかったという。
　「市内しないの企業きぎょうで働はたらく障害しょうがい者しゃの大半たいはんは震災しんさい後ご、自宅じたく待機たいきを命めいじられ、その3分ぶんの1ほどは現在げんざいもなお自宅じたく待機たいきが続つづいていると思おもわれます。いつから勤務きんむに戻もどれるか、見通みとおしが立たたない人ひとも少すくなくありません」と見みている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：被災ひさいの障害しょうがい者しゃ支援しえんへ募金ぼきん活動かつどう　秋田あきた駅前えきまえで学生がくせいら　／秋田あきた
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ08日にち　地方ちほう版ばん)
http://mainichi.jp/area/akita/news/20110508ddlk05040013000c.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい者しゃを支援しえんしようと７日にち、秋田あきた市しのＪＲ秋田あきた駅前えきまえのぽぽろーどで、障害しょうがいのある人ひとやボランティアの学生がくせいら計けい約やく３０人にんが募金ぼきん活動かつどうを行おこなった。
　ヘルパー派遣はけんなどをしているＮＰＯ法人ほうじん「なないろサポートネット」（潟上かたがみ市し）代表だいひょうの佐藤さとう操みさおさんが呼よびかけた。佐藤さとうさんによると、被災ひさい地ちでは介助かいじょ者しゃも被災ひさい者しゃとなり介助かいじょ者しゃ不足ふそくが深刻しんこく。衛生えいせい用品ようひんなども十分じゅうぶんに行いき渡わたっていないという。佐藤さとうさんは「障害しょうがい者しゃのニーズは一般いっぱんの人ひとには見みえにくく、行政ぎょうせいの手てが届とどきにくい部分ぶぶん。自分じぶんの仕事しごともあって被災ひさい地ちに行いくことは難むずかしいので、できる支援しえんをしたかった」と話はなした。
　「障害しょうがい者しゃを復興ふっこうから取とり残のこされないようにして」という学生がくせいらの呼よびかけに１０００円えんを募金ぼきんした秋田あきた市しの女性じょせい（６０）は、「何なにかをしたいが、何なにもできない。少すこしでも役やくに立たてれば」と話はなしていた。義援金ぎえんきんは、障害しょうがいのある人ひとやその支援しえん者しゃらでつくる「東北とうほく関東大震災かんとうだいしんさい障害しょうがい者しゃ救援きゅうえん本部ほんぶ」に寄付きふされ、活動かつどう支援しえん資金しきんなどに充あてられる。【坂本さかもと太郎たろう】」(全文ぜんぶん)

　

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◆余録よろく：強つよい風ふうが吹ふいた。空そらがオレンジ色しょくになった…
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ07日にち　東京とうきょう朝刊ちょうかん)
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20110507ddm001070021000c.html
「「強つよい風ふうが吹ふいた。空そらがオレンジ色しょくになった。ほこりが舞まい上あがり、風ふうで塀へいが揺ゆれた。僕ぼくたちはそれについて何なにも知しらなかった」。ベラルーシのブジシチェ村むらを撮とった記録きろく映画えいが「アレクセイと泉いずみ」（本橋もとはし成しげる一いち監督かんとく）の冒頭ぼうとうにモノローグが流ながれる▲チェルノブイリ原発げんぱつ事故じこから１４年ねん後ごに撮影さつえいされた映画えいがである。放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつで汚染おせんされた村むらから人々ひとびとは去さり、地図ちずからも抹消まっしょうされたが、５５人にんのお年寄としよりと身体しんたい障害しょうがいがあるアレクセイという青年せいねんが残のこっていた▲福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこで立たち入いりが規制きせいされる「警戒けいかい区域くいき」（半径はんけい２０キロ圏内けんない）への一時いちじ帰宅きたくが連休れんきゅう明あけにも始はじまる予定よていだ。１５歳さい未満みまんや妊にん婦ふ、歩行ほこうの困難こんなんな高齢こうれい者しゃは対象たいしょう外がいという。２０キロ圏外けんがいでも累積るいせき放射線ほうしゃせん量りょうが高たかい地域ちいきでは避難ひなんが求もとめられているが、自宅じたくから動うごこうとしない人ひともいる▲「決断けつだんがつかない」「介護かいごが必要ひつような両親りょうしんを抱かかえ、簡単かんたんに避難ひなんできない」と苦渋くじゅうの思おもいが漏もれる。実際じっさい、避難ひなん先さきで命いのちを落おとしたお年寄としよりが何人なんにんもいる。落おち着つかないため避難ひなん所しょで迷惑めいわくがられる障害しょうがい児じもいる。「いっそ家いえと一緒いっしょに流ながされた方ほうが良よかった」という母ははの言葉ことばが悲痛ひつうだ▲ブジシチェ村むらの人々ひとびとはジャガイモを掘ほり、豚ぶたや鶏にわとりを飼かい、酒さけを飲のみ、眠ねむる。貨幣かへいはいらない。オール電化でんかの便利べんりさもなければ、肥大ひだいする欲望よくぼうをかき立たてる娯楽ごらくもない。情報じょうほう技術ぎじゅつがもたらす恩恵おんけいもない。生いきるために必要ひつような汗あせをかくだけだ▲「運命うんめいからも自分じぶんからもどこにも逃のがれられない」とアレクセイは語かたる。故郷こきょうから引びきはがされる人ひとの痛いたみに敏感びんかんでありたいと思おもう。同どう時代じだいに生いきる誰だれもが、３・１１がもたらした現実げんじつから逃のがれられないのだ。」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい地ちに再生さいせいＰＣを　就労しゅうろう支援しえん施設しせつが「PC1000プロジェクト」に協力きょうりょく
(障さわがい者しゃの働はたらく場ばニュース　2011年ねん05月がつ07日にち)
http://www.hatarakuba-info.com/news_5aVBmzML8.html?right
「被災ひさい地ちで活動かつどうするNPOへ無償むしょうで提供ていきょう
中古ちゅうこパソコン再生さいせい事業じぎょうに取とり組くむ自閉症じへいしょう成人せいじん施設しせつ「はぎの郷きょう」（石川いしかわ県けん津幡つばた町まち）では先月せんげつ29日にちから、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちへ贈おくる中古ちゅうこ再生さいせいパソコンを、同所どうしょが運営うんえいする就労しゅうろう支援しえん施設しせつ「ジョブスタジオノーム」（以下いかノーム）で働はたらく障害しょうがい者しゃがボランティアと一緒いっしょに再生さいせいし、被災ひさい地ちの市民しみん団体だんたいやNPOに無償むしょうで贈おくる活動かつどうに参加さんかしている。
おもに30代だいを中心ちゅうしんにしたノームの利用りよう者しゃ約やく15名めいが、自分じぶんたちにできる社会しゃかい貢献こうけんとして協力きょうりょくしているという。
まちづくりや文化ぶんか再興さいこうと復旧ふっきゅうと復興ふっこうなどで利用りようしてほしい
NPO法人ほうじん「イーパーツ」（東京とうきょう都と世田谷せたがや区く：以下いか同どう法人ほうじん）が被災ひさい地ち支援しえんとして1年間ねんかんで中古ちゅうこ再生さいせいパソコン1000台だいを贈おくるプロジェクトを提唱ていしょう。ノームではこの呼よび掛かけに賛同さんどうした。
4月がつ29日にちに取とり組くみを開始かいし、来年らいねん3月がつまでボランティアの参加さんかによる年とし4回かいの「PC再生さいせいデー」のほか、随時ずいじ作業さぎょうを進すすめて年間ねんかん200台だい以上いじょうの再生さいせいを目指めざす。活動かつどう内容ないようは同どう法人ほうじんが集あつめた中古ちゅうこパソコンの清掃せいそう、基本きほんソフト（OS）やアプリケーションソフトのインストール、動作どうさ確認かくにんなど。
パソコン本体ほんたい、再生さいせいに関かかわる費用ひようやライセンス手数料てすうりょうなどは不足ふそく気味ぎみ
はぎの郷きょうでは2007年ねんから、再生さいせいパソコンを市民しみん団体だんたいなどに贈おくる活動かつどうに取とり組くむ同どう法人ほうじんと連携れんけいして再生さいせい作業さぎょうを続つづけており、これまでに500台だいの実績じっせきがある。
また、同どう法人ほうじんでは5月1日にちより中古ちゅうこパソコンの提供ていきょう、寄付きふなどの支援しえん受うけ付つけを開始かいししている。
詳細しょうさい・問とい合あわせ先さきは同どう法人ほうじん「災害さいがい復興ふっこう支援しえん係がかり」（E-mail：PC1000@eparts-jp.org　TEL/03-5481-7369 平日へいじつ13時じ～18時じ）まで。」(全文ぜんぶん)

　

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◆障害しょうがい示しめすカード、被災ひさいの障害しょうがい者しゃに配布はいふへ　前橋まえばしのＮＰＯ
(朝日新聞あさひしんぶん　2011年ねん05月がつ07日にち　MY TOWN 群馬ぐんま)
http://mytown.asahi.com/areanews/gunma/TKY201105060382.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい者しゃを支援しえんしようと、群馬ぐんま県けん前橋まえばし市しのＮＰＯ「ガンダム」が６日にち、障害しょうがい者しゃであることを示しめすカード１００枚まいをＮＰＯ・ボランティアサロンぐんまに提供ていきょうした。被災ひさい地ちに送おくられ、障害しょうがい者しゃに配くばられる。
　カードには「視覚しかく障害しょうがい」「聴覚ちょうかく障害しょうがい」と具体ぐたい的てきな障害しょうがいや緊急きんきゅう連絡れんらく先さき、アレルギーを示しめす欄らんがあり、首くびからぶら下さげて使つかう。自身じしんも視覚しかく障害しょうがいを持もつガンダムの樺沢かばさわ洋ひろし代表だいひょう（６０）が約やく５年ねん前まえに作つくった。
　樺沢かばさわさんは「障害しょうがい者しゃは周囲しゅういの支援しえんなしには生活せいかつが困難こんなん。見知みしらぬ人ひと同士どうしが暮くらす避難ひなん所しょでも理解りかいが得えられるよう、カードを活用かつようしてほしい」と話はなしている。
　希望きぼう者しゃにはカードを提供ていきょうする。問とい合あわせはガンダム（０２７・２１２・４０８５）へ。（遠藤えんどう隆史たかし）」(全文ぜんぶん)

　

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◆【暮くらし】家族かぞくを守まもる　震災しんさい　乗のり越こえる工夫くふう＜７＞　地域ちいきの連携れんけい
(東京とうきょう新聞しんぶん　2011年ねん05月がつ07日にち)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2011050702000080.html
「災害さいがい発生はっせい時じ、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃ、患者かんじゃなどの「災害さいがい弱者じゃくしゃ」を守まもるためには、地域ちいきの連携れんけいも鍵かぎを握にぎる。二に〇〇七なな年ねんの能登半島のとはんとう地震じしんで注目ちゅうもくされたのが、石川いしかわ県けん輪島わじま市し門前もんぜ町まちの取とり組くみ。震度しんど６強きょう。多おおくの建物たてものが倒壊とうかいするなど被害ひがいは大おおきかったが、避難ひなんはスムーズだった。
　地震じしん前まえに同市どうしと合併がっぺいした旧きゅう門前もんぜ町まちは、独ひとり暮ぐらしや寝ねたきりのお年寄としよりの所在しょざいを示しめす「高齢こうれい者しゃマップ」を作つくり、民生みんせい委員いいんに渡わたしていた。民生みんせい委員いいんとそれを支ささえる福祉ふくし推進すいしん員いんは高齢こうれい者しゃ宅たくを月つき一いち回かい訪問ほうもん。地震じしん発生はっせい直後ちょくご、民生みんせい委員いいんらは受うけ持もちの高齢こうれい者しゃ宅たくを回まわって助たすけ出だすなどし、避難ひなん所しょへ誘導ゆうどうした。普段ふだんの活動かつどうで、要よう援護えんご者しゃの所在しょざいは頭あたまの中なかに入はいっていたという。
　能登半島のとはんとう地震じしんなどを教訓きょうくんに、愛知あいち県けん大府おおぶ市しの横根よこね自治じち区く（約やく千せん七なな百ひゃく世帯せたい）は〇九きゅう年ねん、独自どくじの要よう援護えんご者しゃマップを作成さくせい。一いち〇年ねんには町内ちょうない会かいの「組くみ」の下したに、班はんとは別べつの「隣組となりぐみ」を設もうけた。時ときに十じゅう数すう世帯せたいになる班はんに対たいし、隣組となりぐみは五ご～七なな世帯せたい。災害さいがい時じには隣組となりぐみのリーダーが安否あんぴを確認かくにんし、助たすけ合あう。失うしなわれかけた地縁ちえんを再生さいせいする仕組しくみだ。
　自治じち区くは、同おなじ組ぐみの世帯せたいの人数にんずう、その中なかで要よう援護えんご者しゃが何人なんにんいるかや、避難ひなんに使つかえる車くるまいす、リヤカーがある場所ばしょなどを一覧いちらん表ひょうにして全ぜん世帯せたいに配布はいふ。「災害さいがい時じの安否あんぴ確認かくにん用ようだけでなく、普段ふだんからの意識いしき付づけのため」と自治じち区長くちょうの浜はま嶋しま枩（しょう）三さんさん（６６）は説明せつめいする。
　一覧いちらん表ひょうを見みれば「身近みぢかに助たすけが必要ひつような人ひとがこんなにいるのか」と地域ちいきへの関心かんしんが高たかまる。日ひごろから近所きんじょの人ひとを見守みまもり、無事ぶじを気きに留とめる習慣しゅうかんができていれば、平常へいじょう時じの高齢こうれい者しゃらの異変いへんにも気付きづきやすい。
　大府おおぶ市しも、災害さいがいに備そなえ、地域ちいき力りょくを高たかめる自治じち区くの取とり組くみを歓迎かんげいする。地域ちいきのつながりが強つよいと、避難ひなん所しょ生活せいかつもスムーズになると考かんがえるからだ。
　災害さいがい時じ、障害しょうがいなどで一般いっぱんの避難ひなん所しょで暮くらせない人ひとは、専門せんもんスタッフのいる「福祉ふくし避難ひなん所しょ」に移うつってもらう。事前じぜん指定していしている福祉ふくし避難ひなん所しょ十じゅう三さんカ所かしょで対応たいおうできるのは約やく百ひゃく人にん。市しに登録とうろくしている災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃ三さん百ひゃく七なな十じゅう五ご人にんに比くらべてはるかに少すくなく、介護かいごが必要ひつような人ひとが一般いっぱん避難ひなん所しょで生活せいかつせざるを得えないと想定そうていされる。
　「要よう援護えんご者しゃを地域ちいきが知しっていれば、支援しえんの心しんが生うまれる。避難ひなん所しょ生活せいかつでの支ささえ合あいに生いきる」と市し福祉ふくし課か。市しでは要よう援護えんご者しゃに対たいし、避難ひなんに協力きょうりょくしてもらう支援しえん者しゃを地域ちいきの中なかでつくるよう呼よび掛かけている。
　災害さいがい弱者じゃくしゃにとって被災ひさい後ごの生活せいかつでも、地域ちいきとのつながりは重要じゅうようだ。
　食物しょくもつアレルギー患者かんじゃは、対応たいおう食しょくがなければ命いのちにかかわる。東海とうかい地方ちほうの患者かんじゃ会かいで組織そしきする東海とうかいアレルギー連絡れんらく会かい事務じむ局長きょくちょうの足代あじろ智志さとしさん（４５）は、地域ちいきの災害さいがい訓練くんれんに積極せっきょく的てきに参加さんか。防災ぼうさいボランティアとも交流こうりゅうし、食物しょくもつアレルギーへの理解りかいを深ふかめている。
　「日ひごろから付つき合あいがあれば、対応たいおう食しょくや患者かんじゃ情報じょうほうの伝達でんたつもスムーズになり、ほかの困こまっている人ひとへの支援しえんにもつながる」と足代あじろさん。患者かんじゃ同士どうしや地域ちいきとの積極せっきょく的てきな連携れんけいを提案ていあんしている。　（佐橋さはし大まさる、境田さかいだ未緒みお）
　＝おわり」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：区長くちょう作成さくせい、命いのちの名簿めいぼ　岩手いわて・陸前高田りくぜんたかたの集落しゅうらく１４５世帯せたい分ぶん
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん5月がつ7日にち　東京とうきょう朝刊ちょうかん)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110507ddm012040015000c.html
「◇安否あんぴ確認かくにん、物資ぶっし配給はいきゅうに一役ひとやく
　岩手いわて県けん陸前高田りくぜんたかた市しの東部とうぶにある、３分ぶんの１の世帯せたいが流失りゅうしつ・浸水しんすいした集落しゅうらくで、区長くちょうが作つくった全ぜん世帯せたい分ぶんの名簿めいぼが住民じゅうみんの命いのちをつないでいる。名簿めいぼを頭あたまに入いれた区長くちょうが避難ひなんを呼よびかけて津波つなみの犠牲ぎせい者しゃを防ふせぎ、直後ちょくごや今いまは救援きゅうえんチームの案内あんないや支援しえん物資ぶっしの配給はいきゅうに役立やくだっている。個人こじん情報じょうほう保護ほごの高たかまりで作成さくせいが難むずかしくなっている住民じゅうみん名簿めいぼだが、その有効ゆうこう性せいを裏付うらづけた。【林田はやしだ七恵ななえ】
　◇津波つなみに備そなえ用意ようい「これは私わたしの財産ざいさん」
　名簿めいぼを作つくっていたのは、同市どうし広田ひろた町まちの集落しゅうらく「広田ひろた町まち９区く」の藤原ふじわら直美なおみさん（６９）。
　藤原ふじわらさんは区長くちょうになった０４年ねん「津波つなみの多おおい土地とちなので、万まんが一いちに備そなえて必要ひつようだ」と考かんがえ、全ぜん１４５世帯せたいに▽住所じゅうしょ▽家族かぞく全員ぜんいんの名前なまえ▽生年月日せいねんがっぴ▽勤つとめ先さき－－をＡ４判ばん用紙ようしに書かいてもらいファイルにとじた。
　転入てんにゅうなどの度たびに更新こうしんし、若者わかものの名前なまえも名簿めいぼを繰くって覚おぼえ、全員ぜんいんの顔かおと名前なまえが分わかる。１人ひとり暮くらしや寝ねたきりのお年寄としよりの家いえも頭あたまに入はいっている。
　震災しんさい当日とうじつ、藤原ふじわらさんは頭あたまの中なかの名簿めいぼをめくっては「逃にげろ」と声こえをかけて回まわった。お年寄としよりや障害しょうがい者しゃのいる家いえでは立たち止どまり、逃にげ遅おくれないよう様子ようすを確認かくにん。住民じゅうみんはみな、高台たかだいの住宅じゅうたくや公民館こうみんかんに避難ひなんできた。
　名簿めいぼにあった住民じゅうみんのうち３人にんが亡なくなったが、集落しゅうらく外がいの仕事しごと先さきで被災ひさいした２人ふたりと、大だい津波つなみ警報けいほうの恐怖きょうふで自宅じたくでショック死しした高齢こうれい者しゃで、津波つなみによる直接ちょくせつの犠牲ぎせいは防ふせいだ。
　震災しんさい数すう日にち後ご、救援きゅうえんに訪おとずれた保健ほけん師しらに尋たずねられた際さいは名簿めいぼがあるので、寝ねたきりのお年寄としよりの人数にんずうや住所じゅうしょをすぐに漏もれなく回答かいとうできた。
　支援しえん物資ぶっしの要望ようぼうを出だす際さいも、例たとえば服ふくなら年代ねんだいや男女だんじょ別べつに必要ひつよう数すうが簡単かんたんにまとめられる。今いまも続つづく物資ぶっしの配給はいきゅうでも、名簿めいぼを基もとに各戸かっこで要いる数かずが分わかるので、住民じゅうみんを知しらないボランティアにも任まかせやすい。
　藤原ふじわらさん宅たくは高台たかだいにあり被害ひがいを免まぬかれたが、生計せいけいを失うしなった住民じゅうみんが多おおい漁師りょうし町まちの再生さいせいはこれからだ。
　「この名簿めいぼが私わたしの財産ざいさん。これを元もとにゼロから頑張がんばるつもりで立たて直なおします」と話はなした。」(全文ぜんぶん)

　

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◆仮設かせつ住宅じゅうたく入居にゅうきょ進すすまず　「団体だんたい、１０世帯せたい以上いじょう」が壁かべ　仙台せんだい
(河北かほく新報しんぽう　2011年ねん05月がつ07日にち)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110507t11021.htm
「仙台せんだい市しは９日にち、応急おうきゅう仮設かせつ住宅じゅうたくの２次じ募集ぼしゅうを開始かいしする。４月がつ中旬ちゅうじゅんの１次じ募集ぼしゅうで入居にゅうきょが決きまったのは６日にち現在げんざい、１８０世帯せたい余あまりで、提供ていきょうされた１５２０戸この約やく１割わりにとどまった。プレハブ住宅じゅうたくへの申もうし込こみを１０世帯せたい以上いじょうの団体だんたいに限かぎった弊害へいがいが出でたほか、民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくで高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃのいる世帯せたいが家主やぬしから断ことわられたケースもあり、市しは応募おうぼ要件ようけんを大幅おおはばに見直みなおした。
　２次じ募集ぼしゅうで提供ていきょうする仮設かせつ住宅じゅうたくは、１７カ所かしょに整備せいびする新規しんきプレハブ住宅じゅうたく１２７０戸こ、あすと長町ながまちプレハブ住宅じゅうたく２０８戸こ、公務員こうむいん住宅じゅうたく・民間みんかん社宅しゃたく４５９戸この計けい１９３７戸こ。
　市しは、（１）団体だんたい申もうし込こみの要件ようけんを５世帯せたい以上いじょうに引ひき下さげる（２）新規しんきプレハブの一部いちぶに高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃの優先ゆうせん枠わく（世帯せたい単独たんどく入居にゅうきょ）を設もうける（３）あすと長町ながまちのプレハブも世帯せたい単独たんどく申請しんせいを受うけ付つける―と条件じょうけんを変更へんこうした。
　市しによると、１次じ募集ぼしゅうのうち、プレハブ２３３戸こを建たてたあすと長町ながまち地区ちくで入居にゅうきょが決定けっていしたのは２５世帯せたいだけ。市営しえい住宅じゅうたくや民間みんかん社宅しゃたくを含ふくめても８４世帯せたいにとどまった。
　あすと長町ながまちのプレハブに移うつり住すんだ宮城野みやぎの区くの男性だんせい（５７）が「同おなじ地区ちくの住民じゅうみんとはいえ、１０世帯せたいをまとめるのに一苦労ひとくろうした」と話はなすように、団体だんたい要件ようけんが入居にゅうきょの足あしかせになり、津波つなみの被害ひがいを受うけた東部とうぶ沿岸えんがん地域ちいきから遠とおい立地りっち環境かんきょうも敬遠けいえんされる要因よういんとなった。
　被災ひさい地ちに近ちかい宮城野みやぎの、若林わかばやし両りょう区内くないに整備せいびされる物件ぶっけんが対象たいしょうの２次じ募集ぼしゅうは比較的ひかくてき、競争きょうそう率りつが高たかまると予想よそうされる。
　一方いっぽう、世帯せたい単独たんどくで申もうし込こむ民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくについては１１３６件けんの応募おうぼがあったものの、入居にゅうきょが決きまったのは約やく１００件けん。障害しょうがい者しゃがいる世帯せたい、一人暮ひとりぐらしの高齢こうれい者しゃが家主やぬしに断ことわられた例れいもあり、需給じゅきゅう調整ちょうせいが難航なんこうしている。
　市し保険ほけん年金ねんきん課かは「コミュニティーを維持いじし、孤独こどく死しをなくすためにも団体だんたい申もうし込こみを原則げんそくとしたが、入居にゅうきょ希望きぼう者しゃの要望ようぼうを聞きき、募集ぼしゅう要件ようけんを変更へんこうした」としている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：子こどもの心しんのケアなど支援しえんニーズ把握はあく、県けんが児童じどう心理しんり司しらを派遣はけん/神奈川かながわ
(カナロコ　2011年ねん05月がつ06日にち)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105060012/
「県けんは６日にち、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした宮城みやぎ県けんに、県けん職員しょくいんの児童じどう心理しんり司し２人ふたりと民間みんかん障害しょうがい者しゃ支援しえん施設しせつの相談そうだん支援しえん専門せんもん員いん４人にんを派遣はけんすると発表はっぴょうした。いずれも９日にちに現地げんち入いりする。
　県けんによると、児童じどう心理しんり司しは保育ほいく所しょや避難ひなん所しょなどを巡回じゅんかいして子こどもの心しんのケアを、相談そうだん支援しえん専門せんもん員いんは在宅ざいたく障害しょうがい者しゃ宅たくを訪問ほうもんするなどして支援しえんニーズを把握はあくする。それぞれ５月がつ中ちゅうに第だい２陣じんも予定よていされているという。」(全文ぜんぶん)

　

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◆人間にんげんの本性ほんしょう、直面ちょくめん　震災しんさいの現場げんばで記者きしゃは
(朝日新聞あさひしんぶん　2011年ねん05月がつ06日にち　MY TOWN 群馬ぐんま)
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001105060001
「がれきすら海うみに流失りゅうしつし、住宅じゅうたく街がい全体ぜんたいで土台どだいしか残のこっていなかった。小学校しょうがっこうや公民館こうみんかんの屋上おくじょうには、民家みんかや大型おおがたバスが流ながれ着ついていた。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被害ひがいを取材しゅざいするため、前橋まえばし総局そうきょくからも記者きしゃが宮城みやぎ県けんに入はいった。私わたしが見みたのは、生死せいしの境さかいで身みを寄よせる人ひとたちの弱よわさやたくましさだった。
　「報道ほうどうだからといって勝手かってに入はいるな。一般人いっぱんじんまで入はいってきたら、島しまがどうなると思おもうんだ」
　３月さんがつ２６日にち、避難ひなん所しょになった東松島ひがしまつしま市立しりつ宮戸みやと小学校しょうがっこうで、中年ちゅうねん男性だんせいに怒鳴どなられた。
　同市どうし南部なんぶにある宮戸島みやとじまは、陸地りくちとつながる道みちが津波つなみで崩壊ほうかい。２週間しゅうかん孤立こりつした末すえ、この前日ぜんじつに車くるまや人ひとが通とおれるよう復旧ふっきゅうしていた。
　だが住民じゅうみんは復旧ふっきゅうを喜よろこぶより、「島しま外がいから強盗ごうとうが来くるに違ちがいない」と不安ふあんがっていた。多おおくの住宅じゅうたくが全ぜん半壊はんかいしている。「金庫きんこが外そとから見みえているんだ」とさきほどの男性だんせいに詰つめ寄よられた。
　住民じゅうみんたちは、その日ひのうちに、夜間やかんはゲートで道みちをふさぎ、一般いっぱん車両しゃりょうの通行つうこう禁止きんし徹底てっていを決きめた。
　「日本にっぽんでは震災しんさいがあっても便乗びんじょうした犯罪はんざいが起おきない」。世界せかいから称賛しょうさんの声こえが上あがっていた。でも私わたしが見みた限かぎり、現場げんばは違ちがった。石巻いしのまき市しの大通おおどおりでは、コンビニ店てんやレンタルビデオ店てんの出入でいり口ぐちのガラスがたたき割わられていた。
　被災ひさい者しゃの間あいだでは「殺人さつじんも多発たはつしている」といううわさが飛とび交かっていた。
　その一方いっぽう、壊滅かいめつした行政ぎょうせいを頼たよらず被災ひさい者しゃが助たすけ合あう場面ばめんにも出でくわした。
　津波つなみで９割わり近ちかい民家みんかが流失りゅうしつした石巻いしのまき市し雄勝おがつ町まち。住民じゅうみんたちは、残のこった数すう軒けんの民家みんかに数すう十じゅう人にん単位たんいで身みを寄よせていた。
　若者わかものたちは自分じぶんたちの車くるまからガソリンを集あつめてショベルカーを動うごかし、がれきをどけて道みちを通とおした。流ながれ着ついた浴槽よくそうに沸わかした沢さわ水みずをためて風呂ふろにしたり、養殖ようしょくしていたホタテやサケをおかゆの具ぐにしたり。男性だんせいたちは催事さいじ用ようのテントを張はってたき火びを囲かこみ、缶かんビールを手てに津波つなみの怖こわさや今後こんごの生活せいかつを語かたりあっていた。
　津波つなみで機能きのうを失うしなった石巻いしのまき市立しりつ病院びょういんの医師いしや看護かんご師したちは、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃ約やく２００人にんを一いち避難ひなん所しょに集あつめて２４時じ間あいだ介護かいごを始はじめた。自主じしゅ的てきな活動かつどうだった。
　お絵えかき教室きょうしつを営いとなんでいた柴田しばた滋しげる紀きのさん（３５）は、身みを寄よせた石巻いしのまき市し中心ちゅうしん部ぶの避難ひなん所しょで、子こどもたちが遊あそべる学童がくどう保育ほいくのようなものを始はじめた。２週間しゅうかん足たらずで７カ所かしょの避難ひなん所しょに活動かつどうを広ひろげた。
　建たったばかりの病院びょういんの開院かいいんを遅おくらせ、岩手いわて、宮城みやぎを自家用車じかようしゃで巡めぐって犬いぬや猫ねこの治療ちりょうを無料むりょうで続つづける獣しし医師いしにも出会であった。
　３月さんがつ１７日にちから４月がつ３日にちまで現地げんちで取材しゅざいした。行政ぎょうせい機能きのうがまひした中なかで、悪質あくしつな行為こういも横行おうこうした。反対はんたいに、被災ひさいしながらも助たすけを待またずに周まわりのために奮闘ふんとうする人ひとたちもいた。
　どちらも同どうじ、人間にんげんの行おこないだ。本性ほんしょうが試ためされるような事態じたいになったとき、自分じぶんならどう動うごくだろうか。人間にんげんの強つよさと弱よわさを考かんがえさせられた。（木下きのしたこゆる）」(全文ぜんぶん)

　

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◆節電せつでんとバリアフリー
(朝日新聞あさひしんぶん　2011年ねん05月がつ06日にち　ことばマガジン)
http://astand.asahi.com/magazine/kotoba/jinken/2011042900001.html?iref=whatsnew
「□節電せつでんとバリアフリー
　原子力げんしりょく発電はつでん所しょの被災ひさいによる節電せつでんで、東京電力とうきょうでんりょく管内かんないでは街まちの中なかがずいぶん暗くらくなっています。そもそも必要ひつよう以上いじょうに明あかるかったのであり、バブル期き以前いぜんはこのくらいだったような気きもします。一方いっぽう、そのころは「バリアフリー」という言葉ことばがまだ一般いっぱんに知しられていない時代じだいでもありました。駅えきの構内こうないや地下ちか通路つうろなどでは、照明しょうめいが消けされ、エスカレーターも止とまっているところが多おおいのですが、障害しょうがい者しゃや高齢こうれい者しゃのことは十分じゅうぶん考かんがえられているのでしょうか。
　「節電せつでんで暗くらい駅えき　障害しょうがい者しゃ困惑こんわく」（日経新聞にっけいしんぶん４月がつ２４日にち）と「障害しょうがい者しゃ『外出がいしゅつ怖こわい』　節電せつでん･･･暗くらい道みち・動うごかぬエスカレーター」（産経新聞さんけいしんぶん４月がつ３０日にち）は、「階段かいだんや障害しょうがい物ぶつに気きづきにくく危険きけん」という視覚しかく障害しょうがい者しゃや、エレベーターを探さがすのに苦労くろうする高齢こうれい者しゃらの声こえを伝つたえています。
　東洋とうよう学園がくえん大学だいがく教授きょうじゅの櫻田さくらだ淳あつしさんは、「重度じゅうど身体しんたい障害しょうがいの故ゆえに階段かいだんの昇のぼり降ぶりに難儀なんぎを来きたしている」自みずからが地下鉄ちかてつ駅えき構内こうないで困惑こんわくした経験けいけんを挙あげ、「ある人々ひとびとにとっては、『多少たしょうの不都合ふつごう』でしかないものが、他たの人々ひとびとにとっては、『途方とほうもない不都合ふつごう』になるということもある」と書かいています（ＷＥＢＲＯＮＺＡ「節電せつでん励行れいこうが損そこねる『バリアフリー』環境かんきょう」）。産経さんけいの記事きじでは、慶応大学けいおうだいがくの中野なかの泰志やすし教授きょうじゅが「障害しょうがい者しゃにとっては我慢がまんできるできないの話はなしではなく、生死せいしにかかわること。不便ふべんを感かんじてもい出いだしにくい雰囲気ふんいきになっている」と話はなしています。ツイッターでは「震災しんさいで東京とうきょうがバリアフル都市としになった件けん（障害しょうがい者しゃ当事とうじ者しゃの視点してんから）」に様々さまざまな意見いけんがまとめられており、この中なかに「当事とうじ者しゃの思おもいを想像そうぞうする力ちからを付つけてほしい」（@kame800）という声こえがありました。
　先さきに挙あげた日経にっけいの記事きじによると、ＪＲ東日本じぇいあーるひがしにほんの窓口まどぐちに届とどく意見いけんの８割わりは「もっと節電せつでんを強化きょうかすべきだ」という内容ないようとのことですが、電気でんきを使つかうことが本当ほんとうに必要ひつような人ひともいるという意識いしきも、多おおくの人ひとが持もたなければならないと思おもいます。
　また、東京とうきょう大だい教授きょうじゅの福島ふくしま智さとしさんは、いつどこでどのように発生はっせいしても、最善さいぜんの社会しゃかい的てき取とり組くみを目指めざす必要ひつようがあるという点てんで、防災ぼうさいとバリアフリーには共通きょうつう点てんがあると述のべています（毎日新聞まいにちしんぶん４月がつ２８日にち「これが言いいたい　防災ぼうさいとバリアフリーを経済けいざいコストで測はかるな」）。発生はっせい頻度ひんどの低ひくい障害しょうがいや災害さいがいへの取とり組くみを「コスト的てきに現実げんじつ的てきではない」ととらえることへの批判ひはんです。一方いっぽう、経済けいざいの観点かんてんから考かんがえたとしても、移動いどう手段しゅだんへの不安ふあんから外出がいしゅつを控ひかえることはマイナスであり、「生活せいかつ弱じゃく者しゃの安心あんしん・安全あんぜんへの目配めくばりがしっかり出来できていることが、実じつは『消費しょうひを下した支ささえする重要じゅうようなインフラ』である」（日経にっけいビジネスオンライン「節電せつでんで『バリアフリーの灯ひ』を消けすな」高嶋たかしま健夫たけお）という指摘してきもあります。いずれも、震災しんさい後ごの社会しゃかいの在あり方かたを考かんがえるうえで重要じゅうようです。・・・・・続つづきを読よむ」(続つづきは会員かいいん登録とうろく後ご)

　

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◆震災しんさいと障害しょうがい者しゃ…心こころ強つよい「福祉ふくし避難ひなん所しょ」協定きょうてい
(読売新聞よみうりしんぶん　2011年ねん05月がつ06日にち)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=40234
「いまも１３万まん人にん以上いじょうが避難ひなん生活せいかつを送おくる東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい。明日あしたは我わが身みと考かんがえる方ほうも多おおいのではないでしょうか。
　難病なんびょうのお子こさんを抱かかえる大阪おおさか府ふ東大阪ひがしおおさか市しの男性だんせい（３６）は、今回こんかいのような震災しんさいが起おきたとき、どのようにすればいいのかを家族かぞくで話はなし合あいました。「娘むすめは避難ひなん時じには何なにもできない。しかも、ちょっとしたことで泣なき叫さけぶため、避難ひなん所しょになじむのはとうてい無理むり。結論けつろんは出でない。避難ひなん場所ばしょで、災害さいがい弱じゃく者しゃへの適切てきせつな誘導ゆうどうを行政ぎょうせいに期待きたいするしかない」とつづります。
　茨城いばらき県けん北西ほくせい部ぶにある大子だいご町まちの主婦しゅふ（５０）は、足あしに障害しょうがいがあります。１９９５年ねんの阪神はんしん大震災だいしんさいの時とき、夫おっとと約束やくそくを交かわしたそうです。もし災害さいがいが起おきたときに車くるまで逃にげることができなかったら、自分じぶんを残のこして２人ふたりの子こどもを連つれて逃にげてほしいと――。夫おっととは口論こうろんになり、ようやく納得なっとくしてもらったとか。夫婦ふうふ愛あいの深ふかさがしのばれます。今いま、お子こさんは独立どくりつし、状況じょうきょうは変かわりましたが、余震よしんが続つづく中なか、「足手あしてまといの私わたしのことは置おいて逃にげてほしいと思おもっています。決けっして恨うらんだりはしないと誓ちかって言いえます」と胸むねの内うちを明あかします。
　東京とうきょう都と八王子はちおうじ市しの主婦しゅふ、竹田たけだ藤子とうこさん（５８）は、Ｑ＆Ａきゅーあんどえーに掲載けいさいされた「福祉ふくし避難ひなん所しょが被災ひさい地ちなどに約やく４０か所しょ」という記事きじへの感想かんそうを送おくってくれました。
　福祉ふくし避難ひなん所しょは、被災ひさいした高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃ、妊にん婦ふが避難ひなん生活せいかつを送おくる避難ひなん所しょで、災害さいがい時じに、福祉ふくし施設しせつや一般いっぱんの避難ひなん所しょの一角いっかくに設置せっちされます。仙台せんだい市しは事前じぜんに多おおくの福祉ふくし施設しせつと福祉ふくし避難ひなん所しょ設置せっちの協定きょうていを結むすんでいたため、スムーズに開設かいせつすることができました。竹田たけださんは、自分じぶんの住すむ地域ちいきではどうだろう、と、八王子はちおうじ市役所しやくしょの担当たんとう課かに聞きいたところ、「障害しょうがい者しゃのための特別とくべつ支援しえん学校がっこうなど約やく５０か所しょの施設しせつと、福祉ふくし避難ひなん所しょ設置せっちの協定きょうていを結むすんでいる」との答こたえでした。知的ちてき障害しょうがいのお子こさんを持もつ竹田たけださんもこれには一役ひとやく買かっていて、特別とくべつ支援しえん学校がっこうのＰＴＡ会長かいちょうをしていた時ときに、福祉ふくし避難ひなん所しょの整備せいびを市議しぎに働はたらきかけたそうです。
　「今いまでは、学校がっこうに、毛布もうふや水みず、食料しょくりょうなどの備蓄びちくもあるという。あの頃ころはこんな大震災だいしんさいが起おこるなど考かんがえもしなかったが、ＰＴＡとして運動うんどうしてよかったと思おもう。障害しょうがいのある子こどもの親おやが少すこしでも安心あんしんしてくれたらうれしい」と締しめくくります。
　ご意見いけんを募集ぼしゅうしています。テーマは、「震災しんさいと高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃ」「専業せんぎょう主婦しゅふと年金ねんきん」「わが子このシューカツ（就職しゅうしょく活動かつどう）」です。
　住所じゅうしょ、氏名しめい（紙面しめんでは匿名とくめいも可か）、年齢ねんれい、職業しょくぎょう、電話でんわ番号ばんごうを明記めいきのうえ、メール、ファクス、郵便ゆうびんで、下したの社会しゃかい保障ほしょう部ぶのあて先さきにお送おくり下ください。掲載けいさい文ぶんには薄謝はくしゃをお贈おくりします。
　情報じょうほうはこちら。〒１０４・８２４３読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ・社会しゃかい保障ほしょう部ぶ（ファクス０３・３２１７・９９５７、Ｅメールansin@yomiuri.com）」(全文ぜんぶん)

　

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◆連載れんさい「被災ひさい地ちから得えたもの」　精神せいしん保健ほけん福祉ふくし士し広江ひろえさん
(日本海にほんかい新聞しんぶん　2011年ねん05月がつ05日にち)　
http://www.nnn.co.jp/news/110505/20110505005.html
「社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん養和ようわ会かいの障害しょうがい福祉ふくしサービス事業じぎょう所しょ、Ｆ＆Ｙ境港さかいみなと（境港さかいみなと市し中野なかの町まち）の所長しょちょうで精神せいしん保健ほけん福祉ふくし士しの広江ひろえ仁ひとしさん（４５）は、心しんのケアや支援しえん活動かつどうの準備じゅんびのために、３月さんがつと４月がつの２回かい、被災ひさい地ち入いりした。
被災ひさい地ちで心しんのケアと災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃの支援しえんの大切たいせつさを実感じっかんしたという広江ひろえさん＝米子よなご市内しない
　被災ひさい者しゃの声こえにじっくりと耳みみを傾かたむける傾聴けいちょうを基本きほんとした支援しえんを通とおして感かんじたのは、高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃといった災害さいがい時じ要よう援護えんご者しゃへの対応たいおうの大切たいせつさ。「要よう援護えんご者しゃは災害さいがい時じに弱よわい立場たちば。災害さいがいに備そなえ、障害しょうがい者しゃら当事とうじ者しゃも交まじえた防災ぼうさい計画けいかくの見直みなおしを」と訴うったえる。
□心しんに寄より添そう
　精神せいしん保健ほけん福祉ふくし士しは、精神せいしん科か医療いりょう機関きかんなどを活動かつどうの場ばに、精神せいしん障害しょうがいがある人ひとの社会しゃかい参加さんか支援しえんのほか、医療いりょうや生活せいかつに関かかわる悩なやみの解決かいけつを手助てだすけする国家こっか資格しかく。日頃ひごろから多おおくの人ひとの心しんに寄より添そう。
　被災ひさい地ち支援しえんは、日本にっぽん精神せいしん保健ほけん福祉ふくし士し協会きょうかいとしての活動かつどう。広江ひろえさんを委員いいん長ちょうに同どう協会きょうかい内ないで災害さいがい時じに何なにができるのか検討けんとうした成果せいかを生いかし、全国ぜんこくの精神せいしん保健ほけん福祉ふくし士しが支援しえん活動かつどうをする準備じゅんびのために３月がつ２３～２５日にちと４月がつ１８～２３日にち、岩手いわて、宮城みやぎ、福島ふくしまの各かく県けんを回まわって現地げんちの要望ようぼうをき取きとった。
　中なかでも、地震じしんと津波つなみの被害ひがいに加くわえて福島ふくしま第だい１原発げんぱつの事故じこによって一時いちじ、屋内おくない退避たいひ区域くいきとなった３０キロ圏内けんないの福島ふくしま県けん南みなみ相馬そうま市しの状況じょうきょうは深刻しんこく。「３０キロ圏内けんないということで支援しえんの手てが届とどいていなかった」。子こどもがいる家庭かていなど多おおくの市民しみんが他たの場所ばしょに避難ひなんしていたが、お年寄としよりたちが避難ひなん所しょに取とり残のこされていたという。
　現地げんちでは医療いりょうチームも活動かつどうしていたが、多忙たぼうを極きわめ、被災ひさい者しゃの話はなしをじっくりと聴きく時間じかんがない。「われわれこころのケアチームは医療いりょうチームと連携れんけいしながら１時じ間あいだでも時間じかんを掛かけてつらい気持きもちや怒いかり、不安ふあんを聴きき、解決かいけつのお手伝てつだいをした」と話はなし、「原発げんぱつの問題もんだいで先行さきゆきは不透明ふとうめい。心しんのケアは重要じゅうよう性せいを増ましている」と強調きょうちょうする。
□官民かんみんで人材じんざい確保かくほを
　心しんのケアの必要ひつよう性せいは被災ひさい者しゃだけにとどまらない。「行政ぎょうせい職員しょくいんや避難ひなん所しょの責任せきにん者しゃも疲弊ひへいしている。責任せきにん者しゃは自分じぶんを差さし置おいて他たの避難ひなん者しゃを気遣きづかい、心情しんじょうを打うち明あけるのを遠慮えんりょしている」。現在げんざいも養和ようわ会かいの精神せいしん保健ほけん福祉ふくし士しを派遣はけんするなど支援しえんを継続けいぞくしている。
　被災ひさい地ちで実感じっかんしたのは、災害さいがいに備そなえる意識いしきと行動こうどうの大切たいせつさだ。以前いぜん携たずさわったある市しの防災ぼうさい計画けいかくの点検てんけん、見直みなおしでは、行政ぎょうせい職員しょくいんだけでなく災害さいがい時じ要よう援護えんごの当事とうじ者しゃ側がわも交まじえて作業さぎょうをしていたといい、「避難ひなん所しょに指定していされている体育館たいいくかんに灯油とうゆの備そなえがないといった事態じたいが起おきないためにも、災害さいがい前まえに検証けんしょうしなくては」と気きを引ひき締しめる。
　今後こんごの課題かだいについては「医療いりょうと同様どうように重要じゅうような心しんのケアをできる人材じんざいを確保かくほできるか。行政ぎょうせいは民間みんかんの協力きょうりょくを得えていつでも心しんのケアができる支援しえん態勢たいせいを整ととのえておく必要ひつようがある」と提言ていげんする。」(全文ぜんぶん)

　

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◆ほっとするニュース：わたぼうし音楽おんがく祭さいの入選にゅうせん詩し　被災ひさい者しゃの心しんに届とどけ！
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ05日にち)　
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110505mog00m040013000c.html
「障害しょうがいと向むき合あって生いきる岩手いわて県けん岩手いわて町まちの千葉ちば裕美子ゆみこさん（３６）が作つくった詩し「白樺しらかんばの家いえ」が、第だい３６回かいわたぼうし音楽おんがく祭さいの「作詩さくしの部ぶ」で、県内けんないでは唯一ゆいいつ、入選にゅうせん８編へんの中なかに選えらばれた。詩しは伐採ばっさいされた白樺しらかんばを題材だいざいに心しんの喪失そうしつ感かんを描えがきながら、家族かぞくや生いきることの大切たいせつさをつづった。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで家いえなどを失うしなった被災ひさい者しゃの心情しんじょうと重かさなるものがある。千葉ちばさんは「『前まえを向むかなくては』という思おもいで書かいた。被災ひさい者しゃなど悩なやみを抱かかえる人ひとの心しんに届とどけば」と話はなす。
　同どう音楽おんがく祭さいは、障害しょうがいのある人ひとの詩しに曲きょくを付つけ、命いのちの貴とうとさや人間にんげんの素晴すばらしさを発信はっしんするイベント。ボランティア団体だんたい「奈良ならたんぽぽの会かい」が主催しゅさい。今年ことしの「作詩さくしの部ぶ」には、全国ぜんこくから４６７編へんの応募おうぼがあった。
　千葉ちばさんは、大学だいがく入学にゅうがく後ごに不安ふあん感かんや無気力むきりょく状態じょうたいにさいなまれるなど体調たいちょうの異変いへんを感かんじて入院にゅういん。現在げんざいも月つきに１回かい、通院つういんを続つづけている。高校こうこう３年ねんの時ときに自宅じたくの庭にわにあった白樺しらかんばが切きられたことがきっかけだという。「幼おさない時ときから白樺しらかんばの前まえで写真しゃしんを撮とるなど、家族かぞくの象徴しょうちょうだった。大切たいせつなものを失うしない、孤独こどく感かんが増ましていった」と振ふり返かえる。
　詩しは、震災しんさい前まえの今年ことし３月がつに作つくったもので、発症はっしょうした当時とうじの心しんの中なかにあった感情かんじょうと、応援おうえんしてくれる家族かぞくへの思おもいを表現ひょうげんした。千葉ちばさんは「詩しの創作そうさくによって自分じぶんの心しんを見みつめ直なおせた。被災ひさい者しゃには詩しから何なにかを感かんじてもらえればいい」と話はなす。同どう音楽おんがく祭さい実行じっこう委員いいん会かいの竹谷たけたに勇いさむ香里かおりさんは「自分じぶんの居場所いばしょを見みつけた成長せいちょうの過程かていに魅力みりょくを感かんじた」と評価ひょうかする。
　千葉ちばさんの詩しは公募こうぼで曲きょくが付つけられ、今月こんげつ中旬ちゅうじゅんにも予定よていされている「作詩さくし・作曲さっきょくの部ぶ」選考せんこう会かいで選えらばれると、８月がつ７日にちに奈良なら県けん文化ぶんか会館かいかん国際こくさいホールで開ひらかれる「わたぼうし音楽おんがく祭さい」に出場しゅつじょうできる。千葉ちばさんは「好すきなさだまさしさんの問といかけるような曲きょくになればいい」と楽たのしみにしている。【湯浅ゆあさ聖一せいいち】
　◇「白樺しらかんばの家いえ」
帰かえりたい　帰かえりたい
私わたしが心しんの奥おくでいつも叫さけんでいる言葉ことば
帰かえりたい　帰かえりたい
今いま　家いえに居いるのに　どこに帰かえりたいの
私わたしの生うまれた頃ころから　私わたしの家いえの前まえには
一本いっぽんの白樺しらかんばが植うえられていました
私わたしの成長せいちょうと共ともに　白樺しらかんばには葉はが生なまい繁しげり
どんどん天てんに伸のびていきました
そしていつかしら私わたしの家族かぞくは
我わが家やを白樺しらかんばの家いえと名なづけて
温あたたかい思おもい出では増ふえていきました
毛虫けむしが落おちるというので
父ちちは白樺しらかんばの木きを切きってしまいました
残のこったのは切きり株かぶだけ
私わたしが高校こうこう三さん年生ねんせいの冬ふゆでした
その頃ころ　私わたしの体からだと心しんにパニックがおこり
どんどんわからなくなっていきました
何なにを見みて何なにを感かんじ　何なにを欲ほし何なにを想おもっているかが
全すべてわからなくなってしまいました
気きがつくと精神せいしん科か病棟びょうとうのベッドの上うえで
私わたしは白樺しらかんばの家いえを想おもっていました
お見舞みまいに来きてくれた母ははの涙なみだを
私わたしは一生いっしょう忘わすれられないでしょう
私わたしは全すべてを失うしなってしまった
私わたしの開あけてしまったパンドラの箱はこの
沢山たくさんのカード
楽たのしいはずのキャンパスライフ
夢ゆめだった介護かいごの仕事しごと
せっかくできた親友しんゆう
淡あわく散ちった初恋はつこいの苦にがさ
全すべてが消きえてしまいたった一いち枚まい
残のこったカードには
白樺しらかんばの家いえと書かいてありました
帰かえりたい　帰かえりたい
私わたしが心しんの奥おくでいつも叫さけんでいる言葉ことば
帰かえりたい　帰かえりたい
今いま　家いえに居いるのに　どこに帰かえりたいの
今いま　白樺しらかんばの木きの切きり株かぶに座すわり
目めを閉とじて思おもうのです
私わたしは何なにも失うしなってなんかいないのかもしれないと
白樺しらかんばの木きと共ともに
白樺しらかんばの家いえと共ともに
大切たいせつな家族かぞくと共ともに
今いまを生いきているのだから」(全文ぜんぶん)

　

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◆小沢おざわ元もと代表だいひょう、原発げんぱつ周辺しゅうへん住民じゅうみんの避難ひなん施設しせつを視察しさつ
(読売新聞よみうりしんぶん　2011年ねん05月がつ05日にち)　
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110505-OYT1T00518.htm
「民主党みんしゅとうの小沢おざわ一郎いちろう元もと代表だいひょうは５日にち、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの周辺しゅうへん住民じゅうみんが避難ひなんしている千葉ちば県けん鴨川かもがわ市内しないの施設しせつを視察しさつした。
　施設しせつには原発げんぱつ周辺しゅうへんの障害しょうがい者しゃ施設しせつの入所にゅうしょ者しゃや職員しょくいんなど約やく３７０人にんが滞在たいざいしている。関係かんけい者しゃによると、「早はやくふるさとに戻もどりたい」と要望ようぼうした入所にゅうしょ者しゃに対たいし、元もと代表だいひょうは「私わたしも東北とうほくの人間にんげんなので、皆みなさんの気持きもちは痛いたいほどよく分わかる」と応おうじた。元もと代表だいひょうは原発げんぱつ事故じこに関かんし、「国家こっかの命運めいうんをかけて何なにとかしなければならない」と語かたったという。
　視察しさつは報道ほうどう機関きかんには非公開ひこうかいで行おこなわれた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：被災ひさい３県けん、後見人こうけんにん「事務じむ不能ふのう」に　３２人にん死亡しぼう・避難ひなん、高齢こうれい者しゃ孤立こりつの恐おそれ
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ05日にち　東京とうきょう朝刊ちょうかん)
http://mainichi.jp/life/health/fukushi/news/20110505ddm008040039000c.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで甚大じんだいな被害ひがいを受うけた宮城みやぎ、岩手いわて、福島ふくしまの３県けんで、認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃや知的ちてき・精神せいしん障害しょうがい者しゃに代かわって財産ざいさん管理かんりなどを行おこなう成年せいねん後見人こうけんにんら３２人にんが死亡しぼうしたり、遠隔えんかく地ちに避難ひなんするなどして後見こうけん事務じむが不可能ふかのうになっていることが分わかった。認知にんち症しょう高齢こうれい者しゃらが孤立こりつ化かする恐おそれがあることから、３県けんの家裁かさいは安否あんぴ確認かくにんを続つづけるとともに、新あらたな後見人こうけんにんの選任せんにんも急いそぐ。
　成年せいねん後見こうけん制度せいどは、親族しんぞくの申もうし立たてなどに基もとづき、家裁かさいが本人ほんにんの判断はんだん能力のうりょくの程度ていどに応おうじて「成年せいねん後見人こうけんにん」「保ほ佐さ人じん」「補助ほじょ人じん」などを選任せんにんし、財産ざいさん管理かんりや介護かいご施設しせつの入所にゅうしょ手続てつづきをさせる。被災ひさい地域ちいきで後見こうけんの対象たいしょうになっている人ひとは３県けんで計けい約やく４５００人にんに上のぼるとみられる。
　震災しんさい後ご、３県けんの家裁かさいが電話でんわや手紙てがみで後見人こうけんにんらの安否あんぴを確認かくにんしたところ、４月がつ２７日にち時点じてんで▽宮城みやぎ１８人にん▽岩手いわて４人にん▽福島ふくしま１０人にん－－の計けい３２人にんが後見こうけん事務じむを行おこなえていない状態じょうたいにあった。
　このうち、後見人こうけんにん、保ほ佐さ人じんなどの死亡しぼうが確認かくにんされたのは▽宮城みやぎ８人にん▽岩手いわて２人ふたり▽福島ふくしま２人ふたり。それ以外いがいは、けがや遠隔えんかく地ちへの避難ひなんなどで後見こうけん不能ふのうになっているケースとみられる。
　最高裁さいこうさい家庭かてい局きょくの担当たんとう者しゃは「震災しんさいで親族しんぞくを失うしなったケースが多おおいと思おもわれるので、今後こんごは本人ほんにんの権利けんり擁護ようごのため弁護士べんごしや司法しほう書士しょしなどの専門せんもん家かを後見人こうけんにんとすることが必要ひつようになってくる」と話はなしている。【伊藤いとう一郎いちろう】」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい地ちへ手てづくりバッグを
(読売新聞よみうりしんぶん　2011年ねん05月がつ05日にち)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20110505-OYT8T00085.htm
「アジアやアフリカなど５０を超こえる国くにや地域ちいきで難民なんみんや被災ひさい者しゃへの支援しえんを行おこなっているＮＰＯ法人ほうじん「難民なんみんを助たすける会かい」（品川しながわ区く）が、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ちに手作てづくりトートバッグを贈おくろうと呼よびかけている。被災ひさい者しゃから、身みの回まわり品ひんを整理せいりするバッグが欲ほしいとの要望ようぼうが強つよい一方いっぽう、義援金ぎえんきんだけでなく、「自分じぶんにできる支援しえんを形かたちで表あらわしたい」と願ねがう人ひとたちの気持きもちを結むすびつけようと企画きかくした。高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃにプレゼントされる。（松田まつだ晋一郎しんいちろう）
　同どう会かいは１９７９年ねんにインドシナ難民なんみんへの支援しえんを目的もくてきに設立せつりつされた。今いまはアフガニスタンやスーダンで地雷じらいやクラスター爆ばく弾だんの被害ひがい者しゃへの車くるまいす配布はいふや職業しょくぎょう訓練くんれんなどを続つづけている。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、発生はっせい２日にち後ごから現地げんち入いりし、行政ぎょうせいの支援しえんが届とどきにくい高齢こうれい者しゃ施設しせつ、障害しょうがい者しゃ施設しせつ、在宅ざいたく避難ひなん者しゃを対象たいしょうに、燃料ねんりょうや食料しょくりょう、オムツなどの支援しえん物資ぶっしを配布はいふしてきた。
　昨年さくねんの大だい地震じしんで被害ひがいを受うけたハイチなどで支援しえん活動かつどうをした堀越ほりこし芳かおる乃さん（３３）は４月がつ中旬ちゅうじゅん、岩手いわてと宮城みやぎの両りょう県けんを訪おとずれ、高齢こうれい者しゃに医療いりょうや介護かいごサービスが行いき届とどいていないと感かんじた。
　また、障害しょうがい者しゃの通所つうしょ施設しせつの多おおくが閉鎖へいさされ、周囲しゅういの目めを気きにして避難ひなん所しょも利用りようできず、家族かぞくで自宅じたくにこもり、支援しえん物資ぶっしが届とどかないことも問題もんだいとなっていた。
　こうした被災ひさい者しゃたちと話はなす中なかで堀越ほりこしさんは「生活せいかつに必要ひつような物ものをまとめておけるバッグがあると助たすかる」という声こえを聞きいたといい、「必要ひつような支援しえんは刻一刻こくいっこく変かわってゆくので、きめ細こまかな対応たいおうが必要ひつよう」と訴うったえる。
　一方いっぽう、同どう会かいの会員かいいんで、刺ししゅう教室きょうしつを主宰しゅさいする高木たかぎるみ子こさんは「現地げんちでボランティアをしたくてもできない」と悩なやんでいたところ、同どう会かいの呼よびかけを知しり、ピンク色ぴんくいろの布地ぬのじを使つかったバッグを寄付きふした。「一いち針はり一いち針はりに『心配しんぱいしています』との思おもいを込こめました」と話はなす。
　同どう会かいによると、これまでに、「笑顔えがおで過すごされることを願ねがって作づくりました」など、手書てがきのメッセージを添そえた約やく３００点てんのバッグが寄よせられている。
　募集ぼしゅうしているバッグは大小だいしょう２種類しゅるいで、２０日にち必着ひっちゃく。詳細しょうさいは同どう会かいホームページ（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ａａｒｊａｐａｎ．ｇｒ．ｊｐ／）か電話でんわ（０３・５４２３・４５１１）で。」(全文ぜんぶん)

　

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◆知的ちてき障害しょうがい者しゃら野菜やさい送おくり被災ひさい地ち応援おうえん　奈良ならから福島ふくしまへ
(47News　2011年ねん05月がつ04日にち)
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011050401000486.html
「　「ぼくらの野菜やさいを食たべて元気げんきになって」。奈良なら県けん葛城かつらぎ市しの知的ちてき障害しょうがい者しゃ更生こうせい施設しせつ「柊ひいらぎの郷さと」の障害しょうがい者しゃらが４日にち、手塩てしおにかけて育そだて、収穫しゅうかくした野菜やさいを、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいに遭あった福島ふくしま県けんいわき市しの保育園ほいくえんに送おくった。敷地しきち内ないの畑はたけに毎日まいにち通かよい、手てで害虫がいちゅうを取とり除のぞいた「愛情あいじょうたっぷり」（職員しょくいん）の野菜やさいだ。
　「野菜やさいが足たりない。いわき市しに送おくってほしい」。きっかけは同市どうしの大倉おおくら保育園ほいくえん周辺しゅうへんでボランティア活動かつどうを続つづけるお笑わらい集団しゅうだん「大川おおかわ興業こうぎょう」の大川おおかわ豊ゆたか総裁そうさいからの電話でんわだった。施設しせつ理事りじ長ちょうの足高あしたか慶けい宣せんさん（５７）とは、数すう年来ねんらいの友人ゆうじん。「それなら、いま収穫しゅうかくできる野菜やさいは全すべて送おくろう」と早速さっそく取とり掛かかった。
　送おくった野菜やさいはタマネギや、奈良なら県けん特産とくさんの「大和やまとまな」など段だんボール６箱はこ分ぶん。約やく１０年ねん前まえから農業のうぎょうを始はじめ、除草じょそう剤ざいは一切いっさい使用しようせず、有機ゆうき肥料ひりょうを使つかって丁寧ていねいに育そだててきた。味あじに甘あまみがあるのが特徴とくちょうだ。
　障害しょうがい者しゃ自みずから「書かきたい」と提案ていあんし、思おもいを込こめて何なん度ども書かき直なおした手紙てがみや、色鉛筆いろえんぴつで描えがいた絵えも添そえた。「元気げんきをだしてがんばって」「ふっこうしてください」。２０～７０代だいと年齢ねんれいはさまざまだ。
　葛城かつらぎ市内しないのイベントで野菜やさいを販売はんばいした売上うりあげ金きんは、大川おおかわさんらに送おくり、活動かつどうを支援しえんする。周囲しゅういの農家のうかにも協力きょうりょくを呼よび掛かけた。「必要ひつような限かぎり、野菜やさいを送おくり続つづけたい」。足あし高だかさんは力ちからを込こめた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：車椅子くるまいすの６人にん、被災ひさい者しゃ励はげます　刈谷かりやで大名だいみょう行列ぎょうれつ　／愛知あいち
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ04日にち　地方ちほう版ばん)
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20110504ddlk23040119000c.html
「刈谷かりや市し伝統でんとうの「大名だいみょう行列ぎょうれつ」が３日にち、同市どうし中心ちゅうしん街がいで約やく５００人にんが参加さんかして行おこなわれ、初はじめて車椅子くるまいすの身体しんたい障害しょうがい者しゃ６人にんが奴やつ（やっこ）にふんして練ねった。奇抜きばつな化粧けしょうにそろいの法被はっぴ、鉢巻はちまき姿すがた。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃを励はげますのぼり「がんばろう日本にっぽん」を掲かかげ、沿道えんどうを埋うめた観衆かんしゅう約やく３万まん８０００人にん（主催しゅさい者しゃ発表はっぴょう）から拍手はくしゅや喝采かっさいを浴あびた。
　参加さんかした同市どうし幸さいわい町まちの障害しょうがい者しゃヘルパーステーション「マイライフ刈谷かりや」所長しょちょうの入谷いりや忠宏ただひろさん（４０）は「沿道えんどうの人ひとたちから『一緒いっしょにがんばろう』『みんなで助たすけ合あおう』と声こえをかけられ、うれしかった。自分じぶんたちと被災ひさい者しゃへの温あたたかい声援せいえんが伝つたわり、ほのぼのとした気持きもちでいっぱい」と顔かおをほころばせていた。【安間あんま教きょう雄ゆう】」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：被害ひがいの障害しょうがい者しゃ作業さぎょう所しょを支援しえん　下田しもだで「ふれあい陶器とうき市し」　／静岡しずおか
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ04日にち　地方ちほう版ばん)
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110504ddlk22040097000c.html
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした東北とうほくの障害しょうがい者しゃ作業さぎょう所しょの物産ぶっさんを販売はんばいし支援しえんする「ふれあい陶器とうき市し」が３日にち、下田しもだ市し相玉あいたまの「第だい二にすぎのこ作業さぎょう所しょ」で開ひらかれた。
　宮城みやぎ県けんと岩手いわて県けんの８作業さぎょう所しょが作つくったクッキーやキムチ、かりんとうなどを販売はんばいした。通所つうしょ者しゃらが作つくった陶器とうきや木工もっこう品ひんも展示てんじ即売そくばいされ、午後ごごには完売かんばいする人気にんきだった。
　先月せんげつ下旬げじゅん、交流こうりゅうのある被災ひさい地ちの作業さぎょう所しょを支援しえんに訪おとずれ惨状さんじょうを知しった第だい二にすぎのこ作業さぎょう所しょの金刺かなざし幸春ゆきはる施設しせつ長ちょうは、「利用りよう者しゃに働はたらく目的もくてきを持もってもらうのが作業さぎょう所しょの役目やくめ。被災ひさい地ちの作業さぎょう所しょに仕事しごとの注文ちゅうもんを出だすことで支援しえんしていきたい」と話はなしている。【扇おうぎ沢さわ秀明ひであき】」(全文ぜんぶん)

　

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◆東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：被災ひさいの知的ちてき障害しょうがい者しゃ支援しえん…商品しょうひんを各地かくちで販売はんばい
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ03日にち)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110504k0000m040132000c.html
「大阪おおさかや愛知あいち、宮城みやぎの障害しょうがい者しゃ福祉ふくし関連かんれんの企業きぎょうやＮＰＯ団体だんたいなど７者しゃが、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした知的ちてき障害しょうがい者しゃらの支援しえんに乗のり出だした。障害しょうがい者しゃたちが作つくった商品しょうひんの販売はんばいルートを被災ひさい地ち外がいで確保かくほするプロジェクト「ミンナＤＥカオウヤ」だ。大阪おおさか市し北きた区くで３日にちに始はじまったチャリティーイベント（５日にちまで）では手始てはじめに、食たべるラらー油ゆやクッキー、木工もっこうおもちゃなどを販売はんばい。近ちかく同どう区内くないに常設じょうせつ店てんも開ひらく。
　活動かつどう拠点きょてんが津波つなみで流ながされたり、販路はんろがなくなったりしたという被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃ福祉ふくし施設しせつの「悲鳴ひめい」がきっかけ。７者しゃで「都市とし部ぶでできるサポートを」と宮城みやぎ、岩手いわて両りょう県内けんないの１６施設しせつで作つくられた商品しょうひんをイベントなどで販売はんばいすることにした。
　この日ひは新しん梅田うめだシティの会場かいじょうにスタッフの掛かけ声ごえが響ひびき、多おおくの家族かぞく連づれらが商品しょうひんを買かい求もとめた。今後こんごは愛知あいち、神奈川かながわのイベントでも販売はんばいを計画けいかくしている。【堀江ほりえ拓哉たくや】」(全文ぜんぶん)

　

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◆再考さいこうのとき：“３・１１”後ごの京都きょうとで／２　防災ぼうさい／下した　／京都きょうと
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ03日にち　地方ちほう版ばん)
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20110503ddlk26040448000c.html
「◇「放射能ほうしゃのうに県境けんきょうはない」　市民しみんが情報じょうほう収集しゅうしゅう・交換こうかんも
　「ここらの人ひとは逃にげられん」。福井ふくい県けん高浜たかはま町まちの関西電力かんさいでんりょく高浜原発たかはまげんぱつから直線ちょくせんで約やく６キロの舞鶴まいづる市し田井だい地区ちく。住民じゅうみんで府ふ漁協ぎょきょう職員しょくいん、倉内くらうち智さとしさん（３６）は不安ふあんを募つのらせている。隣接りんせつの成生なりゅう地区ちくと合あわせ約やく３００人にんが暮くらすが、避難ひなんするには険けわしい山道さんどうを通とおらねばならず、同どう原発げんぱつにいったん近ちかづく形かたちになる。「漁業ぎょぎょう被害ひがいも心配しんぱいだが、それ以前いぜんにどう避難ひなんするのか」。歴代れきだい市長しちょうに陳情ちんじょうしてきたトンネル整備せいびは実現じつげんしていない。
　同どう原発げんぱつから約やく８キロの同市どうし朝来中あせくなかの農業のうぎょう、林はやし茂義しげよしさん（８２）は約やく１ヘクタールの水田すいでんを営いとなむ。東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこで避難ひなん生活せいかつを送おくる農家のうかの姿すがたが他人事たにんごとに思おもえない。「あのようになれば逃にげるしかないが、先祖せんぞ代々だいだいの土地とちを離はなれ作物さくもつをあきらめるのは大変たいへんつらい」
　福島ふくしまの事故じこでは高齢こうれい者しゃ福祉ふくし施設しせつなどで高齢こうれい者しゃが置おき去ざりにされたり、避難ひなんするバスの中なかで死亡しぼうする悲劇ひげきが起おきた。高浜原発たかはまげんぱつから約やく７キロの特別とくべつ養護ようご老人ろうじんホームやすらぎ苑えんには７０人にんの入所にゅうしょ者しゃがいる。大半たいはんが自力じりきで歩あるけない高齢こうれい者しゃだ。
　「認知にんち症しょうの人ひとも多おおく、環境かんきょうの変化へんかでパニックを起おこす危険きけんがある」と大橋おおはし裕子ゆうこ施設しせつ長ちょう（５６）は懸念けねんする。そばに同様どうようの福祉ふくし施設しせつと障害しょうがい者しゃ支援しえん施設しせつもある。「原発げんぱつから離はなれた地域ちいきの福祉ふくし施設しせつと事前じぜんに連携れんけいし、万一まんいちの場合ばあいに入所にゅうしょ者しゃを受うけ入いれてもらう体制たいせいが必要ひつよう」
　舞鶴まいづる市しは同どう原発げんぱつから２０キロ圏内けんないに人口じんこうの９割わり以上いじょうの約やく８万まん６０００人にんが暮くらす。４月しがつ８日にち、関電かんでん幹部かんぶらが市役所しやくしょを訪おとずれて原発げんぱつの健全けんぜん性せいを強調きょうちょうしたが、市しは放射線ほうしゃせんのモニタリングポスト（現在げんざい市内しない７カ所かしょ。うち２カ所かしょが関電かんでん）の増設ぞうせつを求もとめた。
　市議会しぎかいも同どう１４日にち、初はじめて関電かんでん幹部かんぶを参考さんこう人じんとして招しょうへいし、住民じゅうみん説明せつめい会かいを要求ようきゅうした。関電かんでんは福島ふくしまでの事故じこを受うけ、安全あんぜん対策たいさくへの対応たいおう状じょう況きょうを説明せつめいするビラを福井ふくい県内けんないで配布はいふしていたが、舞鶴まいづる市内しないでは一いち度ども無なかった。議員ぎいんらは「放射能ほうしゃのうに県境けんきょうはない。高浜原発たかはまげんぱつから１０キロ圏内けんないだけでも住民じゅうみんは１万まん２０００人にん。一番いちばん多おおいのは舞鶴まいづる市しだ」と不満ふまんをぶつけた。関電かんでんは２０日にち付づけの新聞しんぶん各紙かくしに安全あんぜん対策たいさくなどを説明せつめいする広告こうこくを掲載けいさい。ビラ配布はいふや住民じゅうみん説明せつめい会かいも検討けんとうするという。
　多々たた見み良よ三さん市長しちょうは言いう。「８万まん６０００人にんを緊急きんきゅうに避難ひなんさせることは物理ぶつり的てきに不可能ふかのう。市しに出来できるのは、逃にげ方かたを考かんがえ、放射線ほうしゃせん量りょう計けいで正確せいかくな情報じょうほうを入手にゅうしゅすることぐらいだ」
　行政ぎょうせいや専門せんもん家かに任まかせず、個々ここの市民しみんが主体しゅたい的てきに情報じょうほうを収集しゅうしゅう・交換こうかんする動うごきも芽生めばえている。京都きょうと市し左京さきょう区くのフリーライター、守田もりた敏也としやさん（５１）は震災しんさい発生はっせい当日とうじつから、東電とうでん・政府せいふ機関きかんの「当局とうきょく発表はっぴょう」や国内外こくないがいの報道ほうどう、原子力げんしりょく資料しりょう情報じょうほう室しつなど在野ざいやの研究けんきゅう機関きかん・研究けんきゅう者しゃらの分析ぶんせきを比較ひかく検証けんしょうしてインターネットで発信はっしん。当局とうきょくの過小かしょう評価ひょうかが報道ほうどうにも表あらわれていた当初とうしょから事故じこの深刻しんこくさを見通みとおし、訴うったえてきた。
　電子でんしメールなどで意見いけん交換こうかんするのは医療いりょう関係かんけい者しゃや計測けいそく・分析ぶんせき機器きき技術ぎじゅつ者しゃ、農家のうか、報道ほうどう関係かんけい者しゃら。複数ふくすうの市民しみん団体だんたいを経由けいゆして情報じょうほうの受うけ手ては１０００人にんを超こえ、ネット接続せつぞくが困難こんなんだった被災ひさい地ちでも印刷いんさつされて届とどけられた。
　事態じたいは結果けっか的てきに警告けいこく通どおりの展開てんかいに。「そもそも当局とうきょくが否定ひていしてきた原発げんぱつ事故じこが現実げんじつに起おきた。市民しみん一いち人にん一人ひとりが自みずから、互たがいに守まもり合あうことが必要ひつようと気付きづく転換てんかん点てんになった」と守田もりたさんは言いう。【岡崎おかざき英遠えいえん、太田おおた裕之ひろゆき】＝つづく」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい障害しょうがい者しゃ支ささえる障害しょうがい者しゃ組織そしき　盛岡もりおかに発足ほっそく
(岩手いわて日報にっぽう　2011年ねん05月がつ03日にち)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110503_10
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした障害しょうがい者しゃのため、障害しょうがい者しゃ自身じしんが立たち上あがった。自身じしんも障害しょうがい者しゃである盛岡もりおか市しの今川いまがわ幸子さちこさん（３１）が代表だいひょうとなり同市どうしに「被災ひさい地ち障さわがい者しゃセンターいわて」が発足ほっそくした。阪神はんしん大震災だいしんさいを契機けいきに生うまれた被災ひさい地ち障害しょうがい者しゃ支援しえんのためのＮＰＯ法人ほうじん「ゆめ風ふう基金ききん」（本部ほんぶ・大阪おおさか市し）のバックアップを受うけ、被災ひさい障害しょうがい者しゃのニーズに即そくした支援しえんを進すすめる。
　同どうセンターは盛岡もりおか市し本宮ほんぐう１丁目ちょうめ３の２０、光ひかり立りつビルに事務所じむしょを置おいた。ＣＩＬ（自立じりつ生活せいかつセンター）もりおかの事務じむ局長きょくちょう今川いまがわさんのほか、同どう基金ききん理事りじの八幡やはた隆司たかしさん（５３）、全国ぜんこくから駆かけ付つけたボランティアの１０人にん体制たいせいで活動かつどうしている。
　毎朝まいあさミーティングをし、被災ひさい地ちへ出発しゅっぱつ。被害ひがい状況じょうきょう調査ちょうさや安否あんぴ確認かくにんを進すすめながら、食料しょくりょうや靴くつなど生活せいかつ物資ぶっしを届とどけたり、部屋へやの片付かたづけや買かい物ものの代行だいこうなどをしている。
　１９９５年ねんの阪神はんしん大震災だいしんさいでは、支援しえんの谷間たにまに置おかれた障害しょうがい者しゃが逆境ぎゃっきょうに屈こごめせず自分じぶんたちで被災ひさい地ち障害しょうがい者しゃセンターを立たち上あげ、全国ぜんこくに支援しえんを呼よび掛かけた。寄よせられた物資ぶっしやカンパを基もとに、介助かいじょ者しゃ派遣はけん体制たいせいや障害しょうがい者しゃ用ようプレハブ建設けんせつ、地域ちいき住民じゅうみんへの炊たき出だしもした。
　この経験けいけんを原動力げんどうりょくに震災しんさい発生はっせいから５カ月かげつ後ご、基金ききん運動うんどうがスタート。２００１年ねんにはＮＰＯ法人ほうじん格かくを取得しゅとく。呼よび掛かけ人じんには小室こむろ等ひとしさん、永えい六輔ろくすけさんらが名なを連つらねる。１６年間ねんかんで「ゆめ風ふう基金ききん」は２億おく円えんを超こえ、新潟にいがた県けん中越なかこし地震じしんなど国内こくないのほか、ハイチ大だい地震じしんなど海外かいがいの被災ひさい障害しょうがい者しゃ支援しえんもしてきた。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで寄よせられた救援きゅうえん金きんは早はやくも１億おく円えんを突破とっぱ。宮城みやぎ、福島ふくしま県けんに続つづき、本県ほんけんでも、自立じりつ生活せいかつを支援しえんしてきたＣＩＬもりおかと連携れんけいしてセンターを設立せつりつした。
　今川いまがわさんは「こんなことに困こまっている、こんな物ぶつが必要ひつようなど、当事とうじ者しゃがどんどん声こえを上あげてほしい。迅速じんそくに細ささやかに応こたえたい」、八幡やはたさんは「共生きょうせいの街まちづくりという将来しょうらい的てきな復興ふっこうも見据みすえながら、当事とうじ者しゃがより良よく生いきるための支援しえんを続つづけていきたい」と語かたる。
　問とい合あわせ先さきは同どうセンター（電話でんわ・ファクス０１９・６３５・６２２６）へ。」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃがつくった油あぶら麩ふすま販売はんばい　志摩しまのＮＰＯ法人ほうじん
(朝日新聞あさひしんぶん　2011年ねん05月がつ03日にち)
http://mytown.asahi.com/areanews/mie/NGY201105020016.html
「三重みえ県けん志摩しま市し阿児あご町まちのＮＰＯ法人ほうじん「ＴＥＡＭ笑美えみＳ（えびす）」は、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさいした宮城みやぎ県けん登米とよね（とめ）市しの障害しょうがい者しゃ就労しゅうろう支援しえん施設しせつがつくった油あぶら麩ふすま（ふ）などの食品しょくひんを、志摩しま市し阿児あご町まち賢かしこ島とうの土産みやげ店てん「以志川がわ」で販売はんばいしている。辻村つじむら知とも身み理事りじ長ちょうは「息いきの長ながい支援しえんを続つづけたい」と話はなす。
　ＮＰＯ法人ほうじんは、障害しょうがい者しゃの就労しゅうろう支援しえんや地域ちいき活性かっせい化かに取とり組くみ、２０年ねんほど前まえから登米とよね市しの職員しょくいんと交流こうりゅうしてきた。
　辻村つじむら理事りじ長ちょうは「被災ひさい地ちの障害しょうがい者しゃのために何なにか役立やくだつことができないか」と登米とよね市しの職員しょくいんに相談そうだん。市内しないの障害しょうがい者しゃ就労しゅうろう支援しえん施設しせつ「はらから福祉ふくし会かい」を紹介しょうかいしてもらい、施設しせつで製造せいぞうしている宮城みやぎ県けん特産とくさんの油あぶらで揚あげた麩ふすま（２５０円えん）と、油あぶら麩ふすまを使つかったレトルト丼どんぶり（３５０円えん）を仕入しいれて販売はんばいすることにした。伊勢いせ志摩しま特産とくさんのアオサと油あぶら麩ふすまをセットにしたうどんも売うり出だした。
　被災ひさい地ちには日にち用品ようひんなどの救援きゅうえん物資ぶっしを届とどけたが、長期ちょうき化かする被災ひさい者しゃの避難ひなん所しょ生活せいかつを支援しえんするため、志摩しま市しの障害しょうがい者しゃが、ござやうちわ、青竹あおだけ踏ふみを作つくって送おくることも検討けんとうしている。
　辻村つじむらさんは「復興ふっこうが進すすめば、アオサを登米とよね市しで販売はんばいし、被災ひさい地ちとキャッチボールしながら一緒いっしょに頑張がんばりたい」と話はなしている。問とい合あわせは、ＮＰＯ法人ほうじん（０５９９・４３・８１１１）。（松永まつなが佳伸よしのぶ）」(全文ぜんぶん)

　

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◆福島ふくしま―住宅じゅうたく　ライフライン情報じょうほう２日にち
(朝日新聞あさひしんぶん　2011年ねん05月がつ03日にち)
http://www.asahi.com/national/update/0503/TKY201105020567.html
「□住宅じゅうたく
　福島ふくしま県けん　３月さんがつ１１日にちから４月がつ３０日にちまでに県内けんないの民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくへの入居にゅうきょ手続てつづきをした世帯せたいを対象たいしょうに、県けんの借かり上あげ住宅じゅうたくとする特例とくれい措置そちが設もうけられた。（１）住宅じゅうたくが全壊ぜんかいして住すむところがない、または原発げんぱつ事故じこのため長期間ちょうきかんの避難ひなんが必要ひつよう（２）自みずからの資力しりょくでは賃貸ちんたい住宅じゅうたくに住すみ続つづけることが難むずかしい（３）高齢こうれい者しゃの介護かいごをしていたり、障害しょうがい者しゃや乳幼児にゅうようじの家族かぞくがいたりして避難ひなん所しょ生活せいかつが困難こんなん――の３要件ようけんを満みたしている世帯せたいが対象たいしょう。家賃やちんが月額げつがく６万まん円えん以下いかで、建物たてものの耐震たいしん性せいが確認かくにんされ、貸主かしぬしか仲介ちゅうかい業者ぎょうしゃの了承りょうしょうも必要ひつよう。認みとめられれば、今月こんげつから県けんの借かり上あげ住宅じゅうたくとして扱あつかう。入居にゅうきょ期間きかんは原則げんそく１年ねんで最長さいちょう２年ねん。
　いわき　自宅じたくが全壊ぜんかいなどした住民じゅうみん用よう住宅じゅうたくの入居にゅうきょ希望きぼう者しゃを募集ぼしゅうしている。県けんが建設けんせつ中ちゅうの仮設かせつ住宅じゅうたくや中高層ちゅうこうそうの雇用こよう促進そくしん住宅じゅうたく、民間みんかんアパートを用意ようい。対象たいしょうは３月がつ１１日にち以前いぜんから市内しないに住民じゅうみん票ひょうがある市民しみんで、被災ひさいして自力じりきで住宅じゅうたくの確保かくほが困難こんなんな世帯せたい。入居にゅうきょ日びから来年らいねん３月がつ末まつまで入居にゅうきょでき、事情じじょうによって１年間ねんかん延長えんちょうできる。家賃やちんは無料むりょうだが、光熱こうねつ水すい費ひ、共益きょうえき費ひなどは自己じこ負担ふたん。
　市しが先さきに実施じっしした１次じ募集ぼしゅうには２６８１件けん（２４日にち現在げんざい）の申請しんせいがあり、９０３件けんの入居にゅうきょが決きまっている。今回こんかいは、遠隔えんかく地ちにいて申請しんせいできなかったり、余震よしんで新あらたに被災ひさいしたりした住民じゅうみんが対象たいしょう。申もうし込こみは５日にちまでに市し文化ぶんかセンター内ないの市し総合そうごう窓口まどぐち（０２４６・２５・０５４２、２５・０５４５）へ。」(全文ぜんぶん)

　

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◆災害さいがい弱者じゃくしゃの安否あんぴ、迅速じんそく把握はあく
(読売新聞よみうりしんぶん　2011年ねん05月がつ02日にち)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=40238
「自治体じちたいが名簿めいぼや所在しょざいマップ
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいのような災害さいがい発生はっせい時じには、高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃなどの「災害さいがい弱者じゃくしゃ」が置おかれた状況じょうきょうを素早すばやく把握はあくし、避難ひなんさせることが、犠牲ぎせい者しゃを最小限さいしょうげんにするカギを握にぎる。その体制たいせい作づくりのため、独自どくじの取とり組くみを始はじめた自治体じちたいもある。（梅崎うめさき正直まさなお、写真しゃしんも）
二に重じゅうの体制たいせい
　ドーンと突つき上あげる衝撃しょうげきで目めを覚さました。大震災だいしんさいの翌日よくじつ未明みめい、長野ながの県けん北部ほくぶに被害ひがいを出だしたマグニチュード６・７の地震じしん。滝澤たきざわ茂義しげよしさん（６２）の脳裏のうりによみがえったのは、４年ねん前まえの記憶きおくだった。
　その瞬間しゅんかん、突風とっぷうに襲おそわれたと錯覚さっかくした。みるみる路面ろめんに広ひろがる地割じわれを飛とび越こえ、滝澤たきざわさんは職場しょくばである新潟にいがた県けん柏崎かしわざき市しの西山にしやま町まち事務所じむしょへと車ぐるまを走はしらせた。
　２００７年ねん７月がつ１６日にち午前ごぜん、新潟にいがた県けんで発生はっせいした中越なかごえ沖おき地震じしん。市しと合併がっぺいした西山にしやま町まちの震度しんどは６強きょうだった。事務所じむしょ長ちょうの滝澤たきざわさんがまず取とりかかったのは、高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃの安否あんぴ確認かくにん。事務所じむしょにあるリストを使つかい、約やく４０ある町内ちょうない会かいの長ちょうや民生みんせい委員いいんが同日どうじつ中ちゅうに全員ぜんいんの無事ぶじを確認かくにんし、必要ひつような人ひとは介護かいご施設しせつに移動いどうさせた。町まちの犠牲ぎせい者しゃはゼロ。「顔見知かおみしりばかりで、災害さいがい時じに誰だれが誰だれを助たすけるかも決きまっていた。連携れんけいがうまくいきました」
　この地震じしんの経験けいけんから柏崎かしわざき市しは昨年さくねん、全域ぜんいきで、要よう援護えんご者しゃ名簿めいぼの作成さくせいを始はじめた。希望きぼう者しゃのみが記載きさいされるが、１１月じゅういちがつ時点じてんで２３４４人にんと、援助えんじょが必要ひつような人ひとの８割わりを集あつめた。これを使つかい、町内ちょうない会かいが安否あんぴを調しらべる。「協定きょうていを結むすび、ケアマネジャーにも確認かくにんしてもらう。二に重じゅうの体制たいせいです」（介護かいご高齢こうれい課か）
事前じぜんに担当たんとう者しゃ
　全国ぜんこくの市町村しちょうそんが災害さいがい弱者じゃくしゃの情報じょうほう確保かくほと個別こべつの援護えんご計画けいかくまで含ふくむ避難ひなん支援しえん計画けいかくの策定さくていを急いそいでいるが、肝心かんじんなのは、実効じっこう性せいあるものにすること。柏崎かしわざき市しのほかにも、独自どくじの取とり組くみが生うまれている。
　「頼たよる人じんがいないから、とても怖こわくて……」「これからは私わたしたちを頼たよってください」
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで震度しんど４だった神奈川かながわ県けん大磯おおいそ町まちの馬場ばば地区ちくでは、住民じゅうみんによる自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきの副ふく会長かいちょうを務つとめる伊藤いとう勇いさむさん（６９）らが、高齢こうれい者しゃを訪問ほうもんし、ランタンやランプを手渡てわたした。大磯おおいそロングビーチは目めと鼻はなの先さき。東海とうかい地震じしんが起おきれば津波つなみの被害ひがいもあり得える。昨年さくねん６月がつには、町まちが持もつリストをもとに災害さいがい弱者じゃくしゃの所在しょざいを表あらわしたマップを作成さくせい、それを使つかった安否あんぴ確認かくにん訓練くんれんを実施じっしした。災害さいがい時じに駆かけ付つける担当たんとう者しゃもあらかじめ決きめている。
　阪神はんしん大震災だいしんさいを経験けいけんした兵庫ひょうご県けん西宮にしのみや市しでは、ＧＩＳ（地理ちり情報じょうほうシステム）を使つかう。パソコン画面がめんの地図ちず上じょうの表示ひょうじをクリックすると、一人ひとりひとりの身体しんたいの状態じょうたいやかかりつけ医いなどの情報じょうほうも見みられる。松山まつやま市しでは、緊急きんきゅう通報つうほう装置そうちを、独ひとり暮ぐらしの高齢こうれい者しゃと高齢こうれい者しゃのみの世帯せたいに貸かし出だしている。４分ぶんの１がマンション住民じゅうみんの埼玉さいたま県けん川口かわぐち市しの場合ばあい、フロアごとにリーダーを決きめ、エレベーター停止ていし状態じょうたいでの安否あんぴ確認かくにん、救出きゅうしゅつ、物資ぶっしの搬送はんそうなどが行おこなえる体制たいせいを目指めざす。
未み登録とうろく者しゃも記載きさい
　自治体じちたいの要よう援護えんご者しゃ名簿めいぼへの登録とうろくは通常つうじょう、希望きぼう者しゃのみだが、災害さいがいが起おきれば登録とうろく、未登録みとうろくの区別くべつはない。千葉ちば県けん野田のだ市しは、未み登録とうろく者しゃを含ふくめた全体ぜんたいの潜在せんざい的てきな名簿めいぼを地区ちく別べつに作成さくせい。「災害さいがい時じに限かぎり自治じち会長かいちょうに提供ていきょうし、素早すばやい対応たいおうにつなげたい」（高齢こうれい者しゃ福祉ふくし課か）とする。
　しかし、大震災だいしんさいの被害ひがいを目まの当あたりにし、防災ぼうさい、避難ひなんの考かんがえ方かたは変更へんこうを迫せまられている。大磯おおいそ町まち馬場うまば地区ちくでは公園こうえんに集合しゅうごう後ご、災害さいがい弱者じゃくしゃを地区ちくの介護かいご施設しせつに運はこぶ考かんがえだったが、「大だい津波つなみが来くれば地区ちく全体ぜんたいが水没すいぼつする。高台たかだいにどう素早すばやく避難ひなんさせるか……」と伊藤いとうさんの表情ひょうじょうは厳きびしい。原発げんぱつを抱かかえる柏崎かしわざき市しでは「１０キロ、２０キロ圏内けんない退避たいひとなった時ときの受うけ入いれ施設しせつの確保かくほを考かんがえる必要ひつようがある」という。通信つうしんが断たたれることも想定そうていせねばならず、いくら備そなえても課題かだいは山積やまづみだ。」(全文ぜんぶん)

　

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◆震災しんさいと高齢こうれい者しゃ…食料しょくりょうや情報じょうほう取とり残のこされる
(読売新聞よみうりしんぶん　2011年ねん05月がつ02日にち)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=40233
「「男おとこの介護かいご」で紹介しょうかいした意見いけんに対たいし、早速さっそく、異論いろんが寄よせられました。前回ぜんかいのこの欄らんで、妻つまや親おやの介護かいごに懸命けんめいな男性だんせい３人にんの体験たいけん談だんを載のせたところ、兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市しの匿名とくめい希望きぼうの主婦しゅふ（５９）から「なるほど。でも現実げんじつは、そんなに甘あまくない」と書かかれた意見いけんが届とどいたのです。
　認知にんち症しょうを患わずらった義父ぎふの介護かいごには、病気びょうきがちの義母ぎぼに代かわって、ご自身じしんはもちろん、孫まごまで駆かりだされたそうです。義父ぎふが亡なくなり、今度こんどは義母ぎぼの介護かいご。「わが子こ（女性じょせいの夫おっと）には、『かわいそう』と何なにもさせず、嫁よめ（女性じょせいのこと）は使つかいまくり。介護かいごって嫁よめの仕事しごと？　理不尽りふじんです。夫おっとは『介護かいごって誰だれのこと』と、ずっと逃にげてます。世よの男性だんせいほとんどがこれです。介護かいご保険ほけんができて助たすかってます。でも現実げんじつは女性じょせいが泣ないているのをお忘わすれなく！」と締しめくくられていました。
　いやはや。家事かじ、育児いくじ、介護かいごを女性じょせい頼たのみにしてきた日本にっぽん社会しゃかいの縮図しゅくずをみるようで。やはり世よの男おとこたちが変かわらなければいけません。
　ところで、要よう介護かいご３の８０歳さい代だいの母親ははおやと暮くらす水戸みと市しの女性じょせい（５２）からは、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの体験たいけんが１４００字じにわたって報告ほうこくされてきました。ご自身じしんも障害しょうがい１級きゅうで車くるまいすの生活せいかつ。地震じしんの起おきた３月がつ１１日にち、母親ははおやはショートステイに出でかけていました。揺ゆれによる被害ひがいこそなかったものの、電話でんわは不通ふつうで、電気でんきや水道すいどうもストップ。電動でんどうベッドも使つかえず、ラジオの声こえとろうそくの火ひを頼たよりに、車くるまいすに座すわったまま一いち夜やを過すごしたそうです。
　電気でんきや水道すいどうは２日にち目めに復旧ふっきゅうしたが、車くるまいすでは食料しょくりょうの買かい出だしにも行いけない。訪問ほうもん看護かんごの予定よていされていた１６日にちまでの５日間にちかん、ペットボトルのお茶ちゃとお菓子かしで食くいつないだといいます。「車くるまいすの障害しょうがい者しゃの避難ひなん所しょがあっても遠とおくなら自力じりきでは行いけません。行列ぎょうれつに並ならべない人ひとは食たべ物ものも手てに入はいらず、パソコンを使つかえない人ひとは情報じょうほうに接せっすることもできない。本当ほんとうの底辺ていへんにいる弱者じゃくしゃはどんどん取とり残のこされます」とありました。
　高齢こうれい者しゃや身体しんたい障害しょうがい者しゃなど災害さいがい弱者じゃくしゃと呼よばれる人ひとたちは情報じょうほう弱者じゃくしゃでもある。どのように情報じょうほうを適切てきせつに伝つたえていくのか、改あらためて切実せつじつな問題もんだいだと思おもいます。
　異論いろん、反論はんろんを含ふくめたご意見いけんを募集ぼしゅうしています。テーマは「震災しんさいと高齢こうれい者しゃ、障害しょうがい者しゃ」「専業せんぎょう主婦しゅふと年金ねんきん」「わが子このシューカツ（就職しゅうしょく活動かつどう）」です。
　障害しょうがいのある家族かぞくや高齢こうれい者しゃのいるご家庭かていではどんな心構こころがまえをしていますか。今度こんどの震災しんさいで何なにか話はなし合あわれましたか。住所じゅうしょ、氏名しめい（紙面しめんでは匿名とくめいも可か）、年齢ねんれい、職業しょくぎょう、電話でんわ番号ばんごうを明記めいきのうえ、メール、ファクス、郵便ゆうびんで、下したの社会しゃかい保障ほしょう部ぶのあて先さきにお送おくりください。掲載けいさい分ぶんには薄謝はくしゃをお贈おくりします。
　情報じょうほうはこちら。〒１０４・８２４３読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ・社会しゃかい保障ほしょう部ぶ（ファクス０３・３２１７・９９５７、Ｅメールansin@yomiuri.com）」(全文ぜんぶん)

　

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◆避難ひなんへ住民じゅうみん説明せつめい会かい始はじまる　川俣かわまた町まち山木屋やまきや
(福島放送ふくしまほうそう　2011年ねん05月がつ02日にち)
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201105025
「政府せいふに５月がつ末まつまでの避難ひなんを求もとめられている川俣かわまた町まち山木屋やまきや地区ちくで１日にちから、町まちの一時いちじ避難ひなんなどに関かんする行政ぎょうせい区くごとの住民じゅうみん説明せつめい会かいが始はじまり、避難ひなん先さきに関かんする住民じゅうみんの希望きぼうを確認かくにんするアンケート調査ちょうさ書しょが配くばられた。
町まちは一時いちじ避難ひなん先さきとして町内ちょうないや隣接りんせつする福島ふくしま市し、二本松にほんまつ市しの１５カ所かしょに約やく１１０室しつ、６５０人にん分ぶんを確保かくほしたことを示しめした。
早はやければ１０日にちごろから避難ひなんを始はじめる予定よてい。
３日にちまでに全ぜん１１行政ぎょうせい区くで開ひらく。
初日しょにちは９カ所かしょで説明せつめい会かいを開ひらいた。
浪江なみえ町まちとの境さかいにある乙おつ八はち区く（４４世帯せたい）の説明せつめい会かいでは古川ふるかわ道郎みちお町長ちょうちょうが「住民じゅうみんによる地域ちいきパトロールや通勤つうきん、一時いちじ帰宅きたくなどを政府せいふに求もとめている。
住民じゅうみんの生活せいかつを壊こわさないよう、山木屋やまきや地区ちくから車くるまで１時間じかん以内いないの場所ばしょに限定げんていして一時いちじ避難ひなん先さきを探さがしている」と説明せつめいした。
町まちは避難ひなんの優先ゆうせん順位じゅんいを（１）乳幼児にゅうようじ、妊にん婦ふのいる世帯せたい（２）小中学生しょうちゅうがくせいのいる世帯せたい（３）高齢こうれい者しゃ、要よう介護かいご者しゃ、障害しょうがい者しゃのいる世帯せたい（４）それ以外いがいの世帯せたい?としている。」(全文ぜんぶん)

　

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◆【埼玉さいたま】生活せいかつ弱者じゃくしゃ向むけ住居じゅうきょを提供ていきょうへ　羽生はぶ
(東京とうきょう新聞しんぶん　2011年ねん05月がつ02日にち　埼玉さいたま)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110502/CK2011050202000054.html?ref=rank
「羽生はぶ市しは、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいや福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこを受うけ、避難ひなん所しょで生活せいかつしている赤あかちゃんのいる家庭かていなどに居住きょじゅう空間くうかんを提供ていきょうする支援しえん制度せいどを始はじめる。
　対象たいしょうは、産後さんごの妊にん婦ふや障害しょうがい者しゃ、要よう介護かいごの高齢こうれい者しゃなど、避難ひなん所しょでの生活せいかつが難むずかしい人ひととその家族かぞく。新あたらしい住居じゅうきょを見みつけるまでの一時いちじ的てきな生活せいかつの場ばとして、羽生はぶ市内しないにある介護かいご施設しせつや空あき家やを利用りようしてもらう。
　介護かいご施設しせつでは個室こしつなどを間借まがりし、負担ふたんは毎日まいにちの食事しょくじ代だい七なな百ひゃく円えんのみ。空あき家やは家賃やちん無料むりょうで水道すいどう、光熱こうねつ費ひを負担ふたんする。利用りよう期間きかんは三さんカ月かげつだが、状況じょうきょうに応おうじて延長えんちょうできる場合ばあいもある。
　同市どうしは、加須かぞ市しの旧きゅう騎西きさい高校こうこうに避難ひなんしている福島ふくしま県けん双葉ふたば町まちへの支援しえんとして、市内しないの空あき家やや求人きゅうじん情報じょうほうを紹介しょうかいするバスツアーも企画きかく。同市どうしの県立けんりつさいたま水族館すいぞくかんなど市内しない見学けんがくも盛もり込こむという。
　河田かわた晃あきら明あきら市長しちょうは「被災ひさい者しゃのために、市しとしてできる支援しえんを続つづけていきたい」と語かたった。　（増田ますだ紗しゃ苗なえ）」(全文ぜんぶん)

　

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◆新得しんとく厚生あつお協会きょうかい、職員しょくいんを宮城みやぎの障害しょうがい者しゃ施設しせつへ派遣はけん
(十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃニュース　2011年ねん05月がつ01日にち)
http://www.tokachi.co.jp/news/201105/20110501-0009002.php
「【新得しんとく】東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ち支援しえんで、町内ちょうないの社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん厚生こうせい協会きょうかい（鈴木すずき正輝まさき理事りじ長ちょう）のわかふじ寮りょうと屈足くったりわかふじ園えんの職員しょくいん４人にんが、宮城みやぎ県けん登米とよね市しの障害しょうがい者しゃ支援しえん施設しせつなどで救援きゅうえん活動かつどうを行おこなう。４月しがつ２９日にちに新得しんとくを出発しゅっぱつ。８日にちまで、障害しょうがい者しゃや関連かんれん施設しせつなどが困こまっていることを調しらべたり、救援きゅうえん物資ぶっしの配送はいそうなどに当あたる。
　両りょう施設しせつが加盟かめいする全国ぜんこく社会しゃかい就労しゅうろうセンター協議きょうぎ会かい（通称つうしょうＳＥＬＰ協きょう）の要請ようせいで派遣はけん。屈足くったりわかふじ園えんの倉科くらしな孝博たかひろ生活せいかつ係長かかりちょう（４４）が団長だんちょう、わかふじ寮りょうの田口たぐち晃広あきひろ指導しどう係長かかりちょう（４３）が副ふく団長だんちょうを務つとめ、他たに２０代だいの職員しょくいん２人にんが派遣はけんされる。
　派遣はけん先さきは、津波つなみで壊滅かいめつ的てきな被害ひがいを受うけた宮城みやぎ県けん南みなみ三陸さんりく町まちに隣接りんせつする登米とよね市しの障害しょうがい者しゃ支援しえん施設しせつ「若葉わかば園えん」。ＳＥＬＰ協きょうの同どう県けん北部ほくぶ支援しえんの拠点きょてんとなっており、４人にんはそこに寝泊ねとまりしながら、社会しゃかい福祉ふくし施設しせつや事業じぎょう所しょの被害ひがい調査ちょうさ、障害しょうがい者しゃの被災ひさい状じょう況きょう調査ちょうさやニーズの把握はあくなどに取とり組くむ。
　４人にんは４月がつ２９日にち、わかふじ寮りょう前まえで、職員しょくいんや施設しせつ利用りよう者しゃら約やく６０人にんに見送みおくられて出発しゅっぱつ。倉科くらしなさんは「障害しょうがい者しゃが実際じっさいにどのような不便ふべんをしているかを調しらべ、支援しえんが継続けいぞくするよう努力どりょくしたい」と話はなした。
　厚生こうせい協会きょうかいはこれまでも、各かく施設しせつ、職員しょくいんから集あつめた支援しえん物資ぶっしや義援金ぎえんきん１１２万まん円えんを送おくっている他ほか、被災ひさい地ちへの派遣はけん人員じんいんとして職員しょくいん１０人にんを登録とうろくしている。（高田たかだ敦史あつし）」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい地ち支援しえんへ連携れんけいを　宇都宮うつのみやでメーデー集会しゅうかい
(下野げや新聞しんぶん　2011年ねん05月がつ01日にち)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110501/508865
「連合れんごう栃木とちぎなどの実行じっこう委員いいん会かいが主催しゅさいする第だい82回かい県けんメーデー中央ちゅうおう大会たいかいが30日にち、宇都宮うつのみや市しの江野えの町まちの「オリオンスクエア」で開ひらかれ、組合くみあい員いんら約やく１千せん人にんが参加さんかした。
　例年れいねんは宇都宮うつのみや市しの自然しぜんの森もり公園こうえんで開ひらかれ、昨年さくねんは約やく６千せん人にんが参加さんかした大会たいかい。今回こんかいは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを受うけ規模きぼを縮小しゅくしょうし、会場かいじょうもオリオンスクエアに変更へんこう。被災ひさい地ち支援しえんや復興ふっこうへ向むけた姿勢しせいを鮮明せんめいにした。
　連合れんごう栃木とちぎの青木あおき義明よしあき会長かいちょうは「メーデーは本来ほんらい、労働ろうどう者しゃの安心あんしん社会しゃかいの実現じつげんをアピールするもの。だが震災しんさいを受うけ、連合れんごうは救援きゅうえん対策たいさくを進すすめている。今後こんごも努力どりょくすることを確認かくにんしたい」などとあいさつ。メーデー宣言せんげんでは、組合くみあい員いんなどが連携れんけいして被災ひさい地ち支援しえんの輪わを広ひろげることなどを決議けつぎした。
　会場かいじょうや同どう市内しないでは義援金ぎえんきんカンパなどが行おこなわれた。震災しんさいで車くるまいすを失うしなった障害しょうがい者しゃ支援しえんのための募金ぼきんでは、協力きょうりょく者しゃに被災ひさい地ちでもある県けん東部とうぶ産さんのトマトが配くばられた。」(全文ぜんぶん)

　

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◆希望きぼう新聞しんぶん：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　遠とおくの被災ひさい地ちより　阪神はんしん大震災だいしんさいで情報じょうほう誌しを発行はっこう、山崎やまざき勲いさおさん
(毎日新聞まいにちしんぶん　2011年ねん05月がつ01日にち　東京とうきょう朝刊ちょうかん)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110501ddm035040053000c.html
「◇情報じょうほうの共有きょうゆう幅広はばひろく－－阪神はんしん大震災だいしんさいの仮設かせつ住宅じゅうたくで被災ひさい者しゃ向むけ情報じょうほう誌しを発行はっこう、山崎やまざき勲いさおさん（６１）＝兵庫ひょうご県けん尼崎あまがさき市し、ＮＰＯ法人ほうじんシンフォニー代表だいひょう
　９５年ねんの阪神はんしん大震災だいしんさいの時ときは、避難ひなん所しょで聞きいた要望ようぼうを行政ぎょうせいに伝つたえる「御用聞ごようきき」や炊たき出だし、水みずくみなどのボランティアをしました。その翌年よくねん、ボランティア仲間なかまでＮＰＯを作つくり、仮設かせつ住宅じゅうたくや復興ふっこう住宅じゅうたくで、被災ひさい者しゃの支援しえんをしてきました。
　避難ひなん所しょは、たくさんの人ひとが１カ所かしょで生活せいかつしているので、情報じょうほうを共有きょうゆうするのに問題もんだいはほとんどありませんでした。しかし、仮設かせつ住宅じゅうたくは個室こしつなので、外国がいこく人ひとや目めの不自由ふじゆうな障害しょうがい者しゃが、行政ぎょうせいからの情報じょうほうを得えられずに困こまっていました。そこで、連絡れんらく文書ぶんしょを読よんで伝つたえるボランティアを始はじめました。今回こんかいも、障害しょうがい者しゃや外国がいこく人じんに情報じょうほうが行いき渡わたるよう配慮はいりょしてほしいと思おもいます。
　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは首都しゅと圏けんや関西かんさいへ避難ひなんする人じんがいたり、仮設かせつ住宅じゅうたくをまとまって建設けんせつすることが難むずかしい中なか、元もとの住民じゅうみん同士どうしのつながりが途切とぎれないようにする必要ひつようがあります。
　阪神はんしん大震災だいしんさいでは、別々べつべつの仮設かせつ住宅じゅうたくに移住いじゅうした住民じゅうみん同士どうしをつなぐため、行政ぎょうせい情報じょうほうに加くわえ、入居にゅうきょ者しゃのインタビューを掲載けいさいした情報じょうほう誌しを作つくりました。毎月まいつき１回かい発行はっこうし、尼崎あまがさき市内しないに２０００戸こあった仮設かせつ住宅じゅうたくすべてに配布はいふしました。仕事しごとを失うしなった人ひとがどうやって再さい就職しゅうしょくしたかや、狭せまい仮設かせつ住宅じゅうたくを有効ゆうこう利用りようする知恵ちえまで、話題わだいはさまざまでした。
　被災ひさい地ちの漁業ぎょぎょうや農業のうぎょうには大変たいへんな影響えいきょうが出でていますが、復旧ふっきゅうした時ときには、被災ひさい地ちの農産物のうさんぶつなどを積極せっきょく的てきに消費しょうひする仕組しくみを作つくり、応援おうえんしたいと思おもいます。【き手きて・大沢おおさわ瑞季みずき】」(全文ぜんぶん)

　

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◆被災ひさい地ち授産じゅさん施設しせつを支援しえん　ヤーコン茶ちゃなど販売はんばい　福井ふくいのＮＰＯ
(産経さんけいニュース　2011年ねん05月がつ01日にち)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110501/fki11050101530001-n1.htm
「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ち、岩手いわて県けん陸前高田りくぜんたかた市しの障害しょうがい者しゃ授産じゅさん施設しせつ「あすなろホーム」を支援しえんするため、越前えちぜん市し蓬莱ほうらい町まちにある授産じゅさん施設しせつのアンテナショップ「セルプショップえちぜん」で３０日にちから、あすなろホームで入所にゅうしょ者しゃや通所つうしょ者しゃがつくっているヤーコン茶ちゃや乾燥かんそうヤーコンなど４種類しゅるいの製品せいひんの販売はんばいを始はじめた。
　県内けんない初はつの授産じゅさん施設しせつのアンテナショップを運営うんえいするＮＰＯ法人ほうじん県けんセルプ振興しんこうセンター（福井ふくい市し）が、県けん社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいからの依頼いらいを受うけて実施じっしした。
　県けん社協しゃきょうによると、あすなろホームは陸前高田りくぜんたかた市しの高台たかだいにあり入所にゅうしょ者しゃ約やく１０人にん、通所つうしょ者しゃ約やく３０人にんがいたが、震災しんさい時じに津波つなみの被害ひがいはなかったものの、敷地しきちに亀裂きれつが入はいり陥没かんぼつした。通所つうしょ者しゃが被害ひがいを受うけ、製品せいひんづくりができなくなった。その後ご、復旧ふっきゅうして作業さぎょうを開始かいししたが、販売はんばい先さきが被害ひがいを受うけたため、販売はんばいできない状態じょうたいとなった。県けんの災害さいがいボランティアの一人ひとりがあすなろホームを訪おとずれたときに実情じつじょうを知しり、「生産せいさん意欲いよくを高たかめてもらえたら」と県けん社協しゃきょうに話はなしをして、支援しえんすることになった。
　すでに県民けんみん生協せいきょうなどで一時いちじ販売はんばいしたが、アンテナショップで、「いつでも買かえるように」と５月がつ末まつまでの予定よていで４種類しゅるい（約やく２００点てん）を販売はんばいすることになった。乾燥かんそうヤーコンには「つないで陸りく高だか！なじょにがすっぺ（なんとかしていこう）」などのフレーズが入はいった独自どくじのシールを張はり販売はんばいしている。
　県けん社協しゃきょうでは「今後こんごも製品せいひんを販売はんばいし支援しえんしていく。製品せいひんに独自どくじのシールを張はるなどして応援おうえんしていきたい」としている。」(全文ぜんぶん)

＊作成さくせい：有松ありまつ　玲れい

UP:20110428,0603　REV:20110916

◇災害さいがいと障害しょうがい者しゃ・病者びょうしゃ：東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　

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東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい 障害しょうがい者しゃ関連かんれん報道ほうどう 2011年ねん５月がつ

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい　障害しょうがい者しゃ関連かんれん報道ほうどう 2011年ねん５月がつ