ナイジェリア連邦れんぽう共和きょうわ国こく　2016年ねん

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「わたしたちがアフリカを学まなぶ理由りゆう」とのサブ・タイトルも付ふされた本ほんは、内容ないようがもりだくさんで、論ろんじられている事象じしょうや地域ちいきについてなじみがない人ひとにはちょっととっつきにくいかなと感かんじました。
ケニアの女性じょせいが立たち上あげて運営うんえいするママ・ハニ孤児こじ院いんを紹介しょうかいする終章しゅうしょう「立たち上あがる草くさの根ねの人々ひとびととその声こえ」、次ついであやうく「姦通かんつう罪ざい」への処罰しょばつとしての石いし打うち刑けいで殺ころされるところであったアミナ・ラワルさんが直面ちょくめんしたナイジェリアの政治せいじ情勢じょうせいを分析ぶんせきする第だい7章しょう「女性じょせいだけが背負せおう重荷おもに」と読よみ進すすめ、そこで論ろんじられている問題もんだいを読よみ解とくために他たの章しょうを読よむという読よみ方かたがありそうだなと思おもいました。

序章じょしょう　アフリカを勉強べんきょうする10の理由りゆう
第だい1部ぶ　アフリカの「民族みんぞく紛争ふんそう」の神話しんわと現実げんじつ
　第だい1章しょう　アフリカの「民族みんぞく」とは何なにか
　第だい2章しょう　アフリカの民族みんぞく紛争ふんそうの「神話しんわ」
　第だい3章しょう　突出とっしゅつする紛争ふんそう犠牲ぎせい者しゃ
　第だい4章しょう　選挙せんきょ民主みんしゅ主義しゅぎが紛争ふんそうを生うみ出だす矛盾むじゅん
　第だい5章しょう　ナイジェリアの宗教しゅうきょう紛争ふんそう
第だい2部ぶ　ジェンダーから見みるアフリカ
　第だい6章しょう　アフリカの女性じょせいと「人間にんげんの安全あんぜん保障ほしょう」
　第だい7章しょう　女性じょせいだけが背負せおう重荷おもに
終章しゅうしょう　立たち上あがる草くさの根ねの人々ひとびととその声こえ

ナイジェリア、ザンビアでの農村のうそん調査ちょうさを比較ひかく・検討けんとうしながら、アフリカの農村のうそんの多様たよう性せいと共通きょうつう性せいについて考察こうさつする。

精神せいしん障害しょうがい当事とうじ者しゃの手記しゅき、当事とうじ者しゃインタビューなども収録しゅうろく。ナイジェリアの精神せいしん医療いりょうがどうなっているのか、どのように調しらべていけばよいのかが判わかる。

【関連かんれんするセミナーを開催かいさいしました】
落合おちあいさんの話はなし、たいへん興味深きょうみぶかいものでした。
僕ぼくにとっては、以下いかが印象いんしょう的てきでした。

1. 精神せいしん医療いりょうに関心かんしんをもつ連つれ合あいさんと一緒いっしょに調査ちょうさ旅行りょこうを行おこなってきた中なかで、ナイジェリア、リベリア、シエラレオネなどの精神せいしん病院びょういんを訪たずねたり、精神せいしん科か医いや患者かんじゃへのインタビューを行おこなうようになった。
2. 西にしアフリカの精神せいしん病院びょういんに入院にゅういんしている患者かんじゃにはアディクションの人ひとが多おおく、ドラッグ依存いぞん症しょうの人ひとたちの話はなしを聞きいて、違ちがったアフリカが見みえてきた。
3. 精神病せいしんびょうの診断しんだん、治療ちりょうは、患者かんじゃそして医療いりょう者しゃの暮くらす社会しゃかいの文化ぶんか、慣習かんしゅう、歴史れきしなどが大おおきく関かかわっているので、「アフリカ植民しょくみん地ち期き精神せいしん医療いりょう」という概念がいねんがなりたつ。
4. 1990年代ねんだいから、アフリカ植民しょくみん地ち期き精神せいしん医療いりょうに関かんする研究けんきゅうが発表はっぴょうされるようになっている。
5. 英えい植民しょくみん地ち省しょうは、1950年代ねんだい末まつ〜60年代ねんだい初はじめにかけてケニア中央ちゅうおう部ぶ（ホワイト・ハイランド）で展開てんかいされた「マウマウの乱らん」の調査ちょうさを精神せいしん科か医いに命めいじ、その報告ほうこく書しょが残のこされている。
6. 現在げんざいアフリカ社会しゃかいは、高こうストレス社会しゃかいであり、まだ調査ちょうさ結果けっかの数字すうじとして現あらわれていないもののうつ病びょうを患わずらうアフリカ人じんはかなり多おおいと思おもう。
7. アフリカのドラッグ依存いぞん症しょうの人ひとびとに話はなしを聞きいていると、こんなにもと思おもうほど誰だれにも頼たよることができず孤独こどくと感かんじる。

春はる高だかバレー５日にち開幕かいまく　宮部みやべ藍あい梨なし、連覇れんぱ誓ちかう

「春はるの高校こうこうバレー」の愛称あいしょうで親したしまれている第だい６８回かい全日本ぜんにほんバレーボール高校こうこう選手権せんしゅけん大会たいかいは５日にち、東京とうきょう体育館たいいくかんで開幕かいまくする。前日ぜんじつの４日にちには会場かいじょうで開会かいかい式しきリハーサルが行おこなわれ、男女だんじょ計けい１０４の出場しゅつじょう校こうが集結しゅうけつした。

女子じょしで２連覇れんぱを狙ねらう金きむ蘭らん会かい（大阪おおさか）は、日本にっぽん代表だいひょうでもプレーした宮部みやべ藍あい梨なし（２年ねん）が昨年さくねん７月がつ末まつの高校こうこう総体そうたいで腰痛ようつうに襲おそわれ、ヘルニアのため１カ月かげつは何なにもできず治療ちりょうに専念せんねんしたが復活ふっかつ。「調子ちょうしはだいぶいいです」と活躍かつやくを誓ちかった。

男子だんしでは２０２０年ねん東京とうきょう五輪ごりん有望ゆうぼう選手せんしゅの鈴木すずき祐ゆう貴たか（秋田あきた・雄物川おものがわ３年ねん）が最後さいごの春はる高だかで、爆発ばくはつを目指めざす。

イスラム国こくより残虐ざんぎゃく 「ボコ・ハラム」に悩なやむアフリカ
カイロ支局しきょく　押野おしの真しん也

西にしアフリカのナイジェリアがテロの脅威きょういに揺ゆれている。中東ちゅうとうの過激かげき派は組織そしき「イスラム国こく」（ＩＳ＝Islamic State）に世界せかいの注目ちゅうもくが集あつまるが、ナイジェリアの過激かげき派は組織そしき「ボコ・ハラム」は残虐ざんぎゃくさではＩＳ以上いじょうともいわれる。ボコ・ハラムが2014年ねんから15年ねんにかけてテロで殺害さつがいした死者ししゃ数すうはＩＳをしのぐ。ボコ・ハラムの脅威きょういは周辺しゅうへん国こくにも及およんでおり、西にしアフリカの安定あんていを揺ゆるがす大おおきな脅威きょういとなっている。

■ボコ・ハラムの蛮行ばんこう

「自爆じばくを強要きょうようされた少女しょうじょの顔かおはおびえきっていた」「襲撃しゅうげきされた集落しゅうらくはおびただしい死体したいで、車くるまが通行つうこうできなかった」−−。ボコ・ハラムの蛮行ばんこうは現地げんちから刻々こくこくと伝つたわる。14年ねん４月がつには女子じょし校こうの寮りょうが襲撃しゅうげきされ、270人にん以上いじょうの女子じょし生徒せいとが拉致らちされ、依然いぜんとして200人にん近ちかい少女しょうじょの行方ゆくえが不明ふめいなままだ。同年どうねん５月がつにはキリスト教徒きりすときょうとの女子じょし生徒せいとにイスラム服ふくを着用ちゃくようさせ、イスラム教いすらむきょうの聖典せいてん「コーラン」を読よませる姿すがたがインターネットに公開こうかいされて以降いこう、足取あしどりはつかめていない。

ナイジェリアのブハリ大統領だいとうりょうは15年ねん12月がつ末まつ、女子じょし生徒せいとの解放かいほうに向むけて「ボコ・ハラムの指導しどう者しゃと交渉こうしょうする用意よういがある」と発言はつげん。この中なかで、拉致らちされた少女しょうじょらの安否あんぴや具体ぐたい的てきな所在地しょざいちは把握はあくしていないと述のべ、対応たいおうが後手ごてに回まわっている現状げんじょうを印象いんしょうづけた。米べい欧おうの政府せいふも人質ひとじちを救出きゅうしゅつするための特殊とくしゅ部隊ぶたいを派遣はけんしており、ナイジェリア政府せいふはこれまでに何なん度どもボコ・ハラムの掃討そうとう作戦さくせんの戦果せんかを強調きょうちょうしてきたものの、依然いぜんとして救出きゅうしゅつ作戦さくせんは難航なんこうしているようだ。

ナイジェリアは北部ほくぶで多数たすうを占しめるイスラム教徒きょうとと南部なんぶのキリスト教徒きりすときょうとが長年ながねん対立たいりつしてきた。豊富ほうふな天然てんねん資源しげんの恩恵おんけいが南部なんぶに集中しゅうちゅうしているとの不満ふまんはイスラム教徒きょうとに渦巻うずまく。北部ほくぶの一部いちぶ地域ちいきでは、ボコ・ハラムを支持しじする場所ばしょもあり、ナイジェリア軍ぐんなどによる人質ひとじちの捜索そうさくや掃討そうとう作戦さくせんが難航なんこうする一因いちいんになっている。

14年ねんにＩＳによる殺害さつがい者しゃ数すうが6073人にんなのに対たいし、ボコ・ハラムが殺害さつがいしたのは6644人にん。オーストラリアに本部ほんぶを置おく経済けいざい・平和へいわ研究所けんきゅうじょによると、ボコ・ハラムによるテロや虐殺ぎゃくさつ者しゃの数かずはＩＳを超こえており、この傾向けいこうは15年ねんも変化へんかはないという。世界せかいの関心かんしんがシリアとイラクのＩＳに集あつまる一方いっぽうで、西にしアフリカはＩＳをしのぐ脅威きょういにさらされている。

ＩＳとボコ・ハラムは無関係むかんけいではない。ボコ・ハラムはＩＳに忠誠ちゅうせいを誓ちかっている。ただ、中東ちゅうとうと西にしアフリカで距離きょりが離はなれており、人的じんてきな交流こうりゅうや武器ぶきの供与きょうよなども限定げんてい的てきで、現時点げんじてんでは「別べつの組織そしき」との見方みかたが強つよい。ボコ・ハラムがＩＳに忠誠ちゅうせいを誓ちかったのは、ＩＳの攻勢こうせいに乗じょうじたものにすぎないとの指摘してきが多おおい。ただ、ＩＳに刺激しげきされ、より過激かげきなテロを実行じっこうし、世界せかいの関心かんしんを引ひく戦略せんりゃくをとっている面めんはあるようだ。

■はびこる汚職おしょく

ナイジェリアは豊富ほうふな原油げんゆ埋蔵まいぞう量りょうを誇ほこるが、汚職おしょくがはびこり、本来ほんらい国庫こっこに入はいるべき巨額きょがくの原油げんゆ収入しゅうにゅうの行方ゆくえが不明ふめいになっている。国軍こくぐん兵士へいしへの給料きゅうりょうの遅配ちはいや兵器へいきの近代きんだい化かが遅おくれるなどして、兵士へいしの士気しきも低ひくいとされる。現地げんちでは、国軍こくぐんの一部いちぶとボコ・ハラムが連携れんけいしているとの噂うわささえ飛とび交かい、政府せいふへの信頼しんらい感かんも低ひくい。原油げんゆに依存いぞんしたいびつな経済けいざい構造こうぞうで、足元あしもとの原油げんゆ安やすの影響えいきょうもナイジェリア経済けいざいを直撃ちょくげきしており、ナイジェリア政府せいふの苦悩くのうは深ふかまっている。

ナイジェリア政府せいふの実情じつじょうを見透みすかしたかのように、ボコ・ハラムはカメルーンやチャド、ニジェールといった隣国りんごくに勢力せいりょくを拡大かくだいしつつある。ナイジェリアと各国かっこくの国境こっきょう周辺しゅうへんでは、ボコ・ハラムの戦闘せんとう員いんと周辺しゅうへん国こくの兵士へいしとの戦闘せんとうが常態じょうたい化かしつつある。ナイジェリアと周辺しゅうへん国こくは連合れんごう軍ぐんを組織そしきして掃討そうとう作戦さくせんを展開てんかいしているが、ボコ・ハラムの勢いきおいは依然いぜんとして衰おとろえていない。

ボコ・ハラムの資金しきん源げんの詳細しょうさいは不明ふめいだが、誘拐ゆうかいによる身代金みのしろきんや原油げんゆ収入しゅうにゅうの横流よこながし、富裕ふゆう層そうによる寄付きふなどが指摘してきされている。テロ組織そしきの壊滅かいめつには、資金しきんの流ながれを断たつことが欠かかせないが、ナイジェリアの内情ないじょうが不透明ふとうめいなだけに、資金しきんルートの遮断しゃだんが難航なんこうしている。今年ことし８月がつには、日本にっぽんが主導しゅどうするアフリカ開発かいはつ会議かいぎ（ＴＩＣＡＤ）がケニアで開催かいさいされる。アフリカの経済けいざいが発展はってんする上じょうで、過激かげき派は組織そしきの活動かつどうは大おおきな制約せいやくとなる。経済けいざい援助えんじょだけでなく、テロ資金しきんの遮断しゃだんも大おおきなテーマになる見込みこみだ。

金きむ蘭らん会かい敗やぶれる　宮部みやべ見みせ場ばなく涙なみだ「３位いというのは」

＜バレーボール：全日本ぜんにほん高校こうこう選手権せんしゅけん＞◇９日にち◇東京とうきょう体育館たいいくかん◇女子じょし準決勝じゅんけっしょう

注目ちゅうもくの強打きょうだの宮部みやべ藍あい梨なし（２年ねん）を擁ようする金きむ蘭らん会かい（大阪おおさか）は、八王子実践はちおうじじっせん（東京とうきょう）にセットカウント１−３で敗やぶれた。

準決勝じゅんけっしょうと決勝けっしょうは５セット制せい。腰痛ようつうを抱かかえる宮部みやべは第だい４セット終盤しゅうばんに出場しゅつじょうしたが、見みせ場ばなく大会たいかいを終おえた。試合しあい後ごは「日本一にっぽんいちを狙ねらっていました。３位いというのは…」と話はなし、試合しあい後ごは淡々たんたんとしていたが、インタビュー中ちゅうに涙なみだを流ながした。

食糧しょくりょう商社しょうしゃの雄おオラム、創業そうぎょう地ちのアフリカに回帰かいき
ナッツなど加工かこう食品しょくひんで攻勢こうせい

シンガポールの大手おおて農産物のうさんぶつ商社しょうしゃ、オラム・インターナショナルがアフリカ市場いちばに攻勢こうせいをかけている。創業そうぎょうの地ちであり、調達ちょうたつ地ちとしてきたアフリカで、経済けいざい成長せいちょうにともない需要じゅようが拡大かくだいする加工かこう食品しょくひんに着目ちゃくもく。ナイジェリアでビスケットが首位しゅいになるなど実績じっせきを上あげる。カシューナッツやカカオ豆まめの調達ちょうたつで世界せかい首位しゅいを走はしり、三菱商事みつびししょうじから1300億おく円えんの出資しゅっしも得えたアジアの食糧しょくりょう商社しょうしゃの雄ゆうが、アフリカの10億おく人にんの胃袋いぶくろをつかみにかかる。

ナイジェリアの小ちいさな町まちの個人こじん商店しょうてんに並ならぶトマトペーストの缶かん「テイスティー・トム」。アフリカの煮込にこみ料理りょうりに欠かかせないこの商品しょうひんの生産せいさん元もとはオラムの同国どうこくの工場こうじょうだ。

同社どうしゃはアフリカ一いちの経済けいざい大国たいこくであるナイジェリアで、トマトペーストではシェア２位い、ビスケットでは首位しゅいにつけ、乾燥かんそうパスタや食用しょくよう油ゆも手掛てがける。ガーナやマリを含ふくむアフリカの７カ国かこくで商品しょうひんを販売はんばいしている。

アフリカは最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃ（ＣＥＯ）のサニー・ベルギス氏しがオラムを創業そうぎょうした地ちだ。インドの複ふく合あい企業きぎょう、ケワルラム・チャンライ・グループでナイジェリアの綿めん取引とりひき事業じぎょうを任まかされていたベルギス氏しが独立どくりつし、1989年ねんに始はじめたカシューナッツの輸出ゆしゅつ事業じぎょうが原点げんてんだ。

その後ご、カシューナッツと調達ちょうたつする地域ちいきも販売はんばい先さきも重かさなっていたコーヒーやカカオ豆まめを手始てはじめに商品しょうひんを拡大かくだいした。世界せかいに販路はんろを広ひろげつつ、アジアや南米なんべいからも農産物のうさんぶつを調達ちょうたつ。70カ国かこく・地域ちいきで44商品しょうひんを扱あつかう世界せかい有数ゆうすうの農産物のうさんぶつ商社しょうしゃに成長せいちょうした。

自社じしゃブランドで製造せいぞう・販売はんばいする加工かこう食品しょくひんは同社どうしゃにとって新あらたな挑戦ちょうせん。アフリカでの強つよみは創業そうぎょうからの事業じぎょう基盤きばんを生いかせる地ちの利りだ。各地かくちに築きずいた調達ちょうたつ網もうで加工かこう食品しょくひん用ようの農産物のうさんぶつも仕入しいれ、米べいなど加工かこう度どの低ひくい商品しょうひんの販路はんろを加工かこう食品しょくひんにも活用かつようする。

現地げんちに工場こうじょうを設もうけ、2006年ねんごろからトマトペーストなど加工かこう食品しょくひん事業じぎょうを本格ほんかく化か。現地げんち採用さいようのスタッフらが商品しょうひん開発かいはつや販促はんそくにあたる。「世界せかいの食品しょくひん大手おおてがアフリカに関心かんしんを示しめす前まえに足場あしば固がためができた」（ベルギス氏し）

ただ、アフリカは国くににより経済けいざいの発展はってん段階だんかいがまちまちで、政情せいじょうリスクも大おおきい。足元あしもとではナイジェリア通貨つうかの下落げらくによる為替かわせ差損さそんが加工かこう食品しょくひん事業じぎょうの業績ぎょうせきを押おし下さげている。それでも、ベルギス氏しは「時間じかんをかけてアフリカの消費しょうひ者しゃへの理解りかいを深ふかめてきた。長期ちょうき的てきな成長せいちょう余地よちはどの市場いちばよりも大おおきい」と語かたり、拡大かくだい路線ろせんを突つき進すすむ。

アフリカでの売上うりあげ高だかは14年ねん６月がつ期きまでの５年間ねんかんで2.5倍ばいに増ふえ、全体ぜんたいの21％を占しめる。

三菱商事みつびししょうじは15年ねん８月がつにオラムへ1300億おく円えんを出資しゅっしすると発表はっぴょう。アフリカなどで協業きょうぎょうを探さぐる。オラムは三菱商事みつびししょうじと取引とりひきのある世界せかいの食品しょくひん大手おおてへの販売はんばいを増ふやしたい考かんがえだ。日本にっぽんでのコンビニコーヒー人気にんきにも目めを付つけ、「（三菱商事みつびししょうじ傘下さんかの）ローソンにもコーヒー豆まめなどの原材料げんざいりょうを納入のうにゅうしたい」（ベルギス氏し）と意気込いきごむ。

オラムは米べい穀物こくもつメジャーのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド（ＡＤＭ）のカカオ豆まめ加工かこう事業じぎょうを13億おくドル（約やく1500億おく円えん）で買収ばいしゅうするなどＭ＆Ａ（合併がっぺい・買収ばいしゅう）も積極せっきょく化かしている。ベルギス氏しは三菱商事みつびししょうじの後うしろ盾たてを得えて「大型おおがた買収ばいしゅうを手掛てがけたい」と事業じぎょう拡大かくだいへの意欲いよくをみなぎらせる。

（シンガポール＝菊池きくち友美ゆみ）

オラム・インターナショナル、ナイジェリアの製粉せいふん買収ばいしゅう

■オラム・インターナショナル（シンガポールの上場じょうじょう農産物のうさんぶつ商社しょうしゃ）　ナイジェリアの最大さいだい都市としラゴスのＢＵＡグループから２億おく7500万まんドル（約やく323億おく円えん）で小麦こむぎ製粉せいふん・パスタ製造せいぞう工場こうじょうを保有ほゆうするアンバー・フーズを買収ばいしゅうした。

サハラ以南いなんのアフリカで生産せいさん能力のうりょくを倍増ばいぞうし、売上うりあげ高だかでナイジェリアの小麦こむぎ製粉せいふん業ぎょう２位いとなる。

アンバー・フーズはナイジェリアの小麦こむぎ製粉せいふん業ぎょうの大手おおて５社しゃの一ひとつ。

オラムによると、アフリカのサハラ以南いなんで日にち量りょう3880トンだった生産せいさん量りょうは7640トンに増加ぞうかする。2016年ねん６月がつに新しん施設しせつが完成かんせいすれば、ナイジェリアのみの生産せいさん量りょうも日にち量りょう2380トンから6140トンに増ふえる。ナイジェリアの小麦粉こむぎこ市場いちばは20億おくドル規模きぼとみられ、年間ねんかん3.5％増加ぞうかしている。嗜好しこうの変化へんかやインスタント食品しょくひんの需要じゅよう増加ぞうかから、パスタの需要じゅようは年間ねんかん８％の伸のびを見みせている。ナイジェリアは多た民族みんぞく国家こっかで、人口じんこうは１億おく8000万まん人にんとアフリカ最大さいだいだ。

ＢＵＡの買収ばいしゅう契約けいやくには、２ふたつの製粉せいふん工場こうじょう、北部ほくぶラゴスのパスタ工場こうじょう、南部なんぶポートハーコートに建設けんせつ中ちゅうの製粉せいふん・パスタ工場こうじょうが含ふくまれる。新しん施設しせつでの生産せいさんは６月がつからで、同国どうこく南東なんとう部ぶへのアクセスが向上こうじょうする。（シンガポール＝菊池きくち友美ゆみ）

ＯＰＥＣおぺっく数すうカ国かこくが臨時りんじ総会そうかいを要請ようせい

【ドバイ＝久門くもん武史たけし】ナイジェリアのカチク石油せきゆ資源しげん相しょうは12日にち、石油せきゆ輸出ゆしゅつ国こく機構きこう（ＯＰＥＣおぺっく）に加盟かめいする数すうカ国かこくが臨時りんじ総会そうかいの開催かいさいを要請ようせいしたことを明あきらかにした。アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽう（ＵＡＥ）の首都しゅとアブダビで記者きしゃ団だんに語かたった。原油げんゆ価格かかくの下落げらくに歯止はどめをかけるため、減産げんさんを求もとめているとみられる。ロイタろいたー通信つうしんが伝つたえた。

ＯＰＥＣおぺっく最大さいだいの産油さんゆ国こくサウジアラビアは協調きょうちょう減産げんさんに応おうじない構かまえを示しめしているが、カチク氏しは「サウジは対話たいわしたくないとの立場たちばではない」と指摘してき。原油げんゆ価格かかくはＯＰＥＣおぺっくが戦略せんりゃくを見直みなおす水準すいじゅんにあるとの認識にんしきを示しめしたうえで、臨時りんじ総会そうかいが２月がつか３月がつに開ひらかれる可能かのう性せいに言及げんきゅうした。ＯＰＥＣおぺっくは次回じかい総会そうかいを６月がつに予定よていしている。

ナイジェリア　失業しつぎょうと闘たたかうためのトマト