- オオオナモミ
オオオナモミ(大耳、学名:Xanthium occidentale)キク科オナモミ属の一年草。
帰化植物で原産地は北米。オナモミ属の植物は世界に広く分布し、日本では海岸に近い路傍や砂地、河川敷などに自生しています。代表的な"ひっつき虫"でマジックテープのようなかぎのついたトゲで動物の毛や人の衣服に付着する「付着散布」種子です。
- アメリカセンダングサ
アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草、学名:Bidens frondosa)
キク科センダングサ属の一年草。これも良く見られる"ひっつき虫"のひとつで、やはり河川敷などのやや湿り気のある荒地に自生しています。ダーツ遊びをす
るときは、下の写真のように花が終わった若い実を柄からとってダーツの矢にします。
| | ひっつき虫(オナモミ、センダングサの種子)でダーツ遊びをしよう。普通のダーツゲームのように、ひとりづつ実を的に向かって投げて点数を競います。 オナモミでもできますが、センダングサのほうが柄をもって投げられるのでダーツの矢に向いています。下のようにオナモミは竹鉄砲の弾としても遊べます。
※セーターなど実がくっつきやすい素材で的をつくりましょう。 |
| | 藤平竹材店さんで、オナモミや木の実を弾にして、飛ばす竹鉄砲の作り方を紹介しています。竹の弾力を利用した「作って遊ぶ玩具」の定番と言えるものです。
使用する材料: 太さ3〜3.5センチ程度で節間が30センチ程度ある竹を1本(長さは80センチ程度)。 用意するもの: ノコギリ、小刀、ナタ、キリ、鉛筆、定規など。 ダーツの的を射的にして遊んでみよう。 |
問題1.
【Q】 ひっつき虫がヒントになった発明はどれでしょう?(ファスナー、マジックテープ、ポストイット)
【A】 マジックテープ ←カーソルで選択して反転させると答えが解ります。問題2.
【Q】 この発明のヒントになったひっつき虫は?(オナモミ、イノコヅチ、センダングサ、野生ゴボウ)
【A】 野生ゴボウ ←カーソルで選択して反転させると答えが解ります。 | | すばらしい発明には、偶然や失敗から生まれものも少なくありませんが、この発明もまた偶然がきっかけになりました。1948年にスイスの発明家ジョルジュ・ド・メストラルさんが狩りに出かけた時に、愛犬や自分の衣服についた「ひっつき虫」の粘着力を不思議に思い、顕微鏡で詳しく調べた結果、それが小さな無数の鉤(かぎ)が繊維に絡まりあうことで生じるということを見つけました。そしてその構造からヒントを得て、試行錯誤を重ね現在の形に近いものが出来上がったのです。 |
上の写真はヒントになった「ひっつき虫」です。発明のきっかけは、案外身近なところにあるものなのですね。
- 野草に関する書籍
- 『たのしい自然観察 雑草博士入門』著:岩瀬徹、川名興 ISBN 4881370863
- 『雑草のはなし―見つけ方、たのしみ方』 著:田中修 ISBN 978-4121018908
- 『身近な雑草のゆかいな生き方』著:稲垣栄洋 絵:三上修 ISBN 4794212003
- 『柳宗民の雑草ノオト』著:柳宗民 画:三品隆司 ISBN 978-4480090508
- 野草に関するサイト