「戦時せんじ中ちゅう」を含ふくむ日記にっき

■anond:20241020081035

戦時せんじ中なかと戦後せんごで言動げんどうが真ま逆ぎゃくで死しねばいいとおもった、ゆうて『はだしのゲン』にも描えがいてあったしモーターボートの笹川ささかわ…ん？だれだろにちようのあさから

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■anond:20241020004711

北朝鮮きたちょうせん、あんなに兵へいやっちゃって大丈夫だいじょうぶなんだろうか

一応いちおうは戦時せんじ中なかなんでしょ?

うっかり何なん割わりか再起さいき不能ふのうになったら致命ちめい的てきでしょうが

ってかもう韓国かんこくとやり合あう気きぜんぜんないのでは

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■昔むかしの人ひとが当時とうじの価値かち観かんで動うごく作品さくひんを読よみたい

戦時せんじ中なかの人ひとならお国くにのために～とかい出いだすのが普通ふつうだし、

江戸えど時代じだいの人ひとなら「家いえ」の存続そんぞくを重視じゅうししたり迷信めいしんを信しんじてるのが普通ふつうだし、

平安へいあん時代じだいの貴族きぞくなら占うらないで行動こうどうを決きめるのが普通ふつうだ。

そういう、昔むかしの人ひとが当時とうじの価値かち観かんで動うごく作品さくひんが読よみたい。

時代じだいが昔むかしであるほど、現代げんだいの価値かち観かんとはかけ離はなれてくるけど、

俺おれは価値かち観かんの「差さ」を楽たのしみたいので、現代げんだいの価値かち観かんとは大おおきく離はなれているほうが好このみだ。

ちゃんと書かかれた時代じだい劇げきや時代じだい小説しょうせつはいいけど

歴史れきし物もののはずなのに価値かち観かんがやたら現代げんだい的てきな作品さくひんは視聴しちょうをやめてしまう。

ファンタジー物ものの場合ばあいは、そもそも別世界べっせかいなのであまり気きにならないが

しかし登場とうじょう人物じんぶつが現代げんだい的てきな価値かち観かんの人ひとばかりだと大おおきく違和感いわかんを感かんじる。

この世界せかい、この社会しゃかいでこういう価値かち観かんが育いくまれるのか？とは思おもってしまう。

ファンタジー物ものであっても、現代げんだいの価値かち観かんとは差さがある作品さくひんの方ほうが好このみだ。

歴史れきし物もので該当がいとうする作品さくひんはたくさんあるけど、

ファンタジー物ものでおすすめの作品さくひんはありますかね？

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■

TERFのイメージする悪わるいトランス女性じょせいって、女装じょそうしたごついおっさんみたいな感かんじなんだと思おもうけど

実際じっさいのトランス女性じょせいって、移行いこう初期しょきは小太こぶとりののび太たみたいな感かんじで、いい感かんじに移行いこうが進すすむとのび太たのママ みたいな感かんじになる

のび太たのママ方面ほうめんを目指めざすと予よ後ごがいいけど、戦時せんじ中なかのお父とうさんにチョコレートをあげる美少女びしょうじょに扮ふんしたのび太たみたいになってる人ひとも割わりといる

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■「軍隊ぐんたいらしさ」の誤謬ごびゅう

そろそろ戦後せんご80年ねんにもなるし「軍隊ぐんたいらしさ」をアップデートしよう

戦時せんじ中なかの日本にっぽん軍ぐんという超絶ちょうぜつイレギュラー

まずもって軍ぐんは役所やくしょで軍人ぐんじんは公務員こうむいんです。何なにをしていいかはすべて規則きそくに定さだめられています。

その原則げんそくがほとんど守まもられず、士官しかん学校がっこうも出でていなければ戦時せんじ国際こくさい法ほうもわかってない有象無象うぞうむぞうが大量たいりょうにいたのが日本にっぽん軍ぐんです。

そろそろ忘わすれましょう。

在ざい任期にんき間あいだの半分はんぶんが教育きょういく

アメリカ軍ぐんで士官しかんとして入隊にゅうたいした場合ばあい、その生涯しょうがいの半分はんぶんが教育きょういく期間きかんになります（司令しれいクラスになるとちょっと話はなしが変かわる）

軍ぐんでは職種しょくしゅの変更へんこうに際さいして必かならず専せん門もんの軍ぐん学校がっこうかカリキュラムに入はいります。

歩兵ほへい士官しかんとして初等しょとう教育きょういくを受うけ、昇進しょうしんするにも転うたて科かするにも必かならず学まなびなおしです。

ちなみに自分じぶんで手てを挙あげて脇道わきみちにそれることも可能かのうで、空挺くうてい降下こうかやレンジャーの資格しかくを取とりに行いく士官しかんもいます。

つまり現代げんだいの軍隊ぐんたいらしさとは「OJTに任まかせきらず教育きょういくカリキュラムの徹底てっていした組織そしき」と言いえます。

責任せきにんは命令めいれい者ものに

「戦闘せんとう機きのパイロットは士官しかんしかなれない」という原則げんそくがあります（艦長かんちょうや戦車せんしゃ長ちょうも同おなじ）

これは司令しれい部ぶから孤立こりつした状況じょうきょうにおいて、他人たにんを殺害さつがいしてもよいという判断はんだんを下くだせるのが士官しかん以上いじょうに限かぎるからです。

（士官しかんは戦時せんじ国際こくさい法ほうや国内こくない法ほう、軍ぐんの規則きそくについて学まなんでいるため）

軍ぐんでは全すべての責任せきにんが指揮しき命令めいれい者ものにあります（もちろん個別こべつの犯罪はんざい行為こういは別べつとして）

兵隊へいたいは自己じこ判断はんだんで発砲はっぽうすらできません（とはいえ撃げきたれたら撃うち返がえしてよい：レギュレーションあり）

つまり現代げんだいの軍隊ぐんたいらしさとは「指揮しき命令めいれい系統けいとうが明確めいかくで、上位じょうい者しゃが責任せきにんを負おう体制たいせい」と言いえます。

「軍隊ぐんたいらしい」会社かいしゃで働はたらきたい

俺おれももっと金きん貰もらいながら勉強べんきょうしたい

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 23:36

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■朝あさドラはそんな真面目まじめな考察こうさつに値あたいするものではないですよ

「虎とらに翼つばさ」が終おわって「おむすび」になりましたが皆みなさん観みてますか？

先日せんじつ、増田ますだに「虎とらに翼つばさ」のとてもよい考察こうさつがありましたが、朝あさドラはそんな真面目まじめな考察こうさつに値あたいするものではないですよ。

https://anond.hatelabo.jp/20240928134122

そもそも朝あさドラは対象たいしょう年齢ねんれいは60～70歳さい前後ぜんごだと思おもいますが、あまり映画えいがやドラマに親おやしまない人ひとが家事かじとかしながら気軽きがるに見みられる様ような作つくりで、1回かい見逃みのがしたらついて行いけないなんてことがない様よう1回かいの内容ないようは薄うすいうえ重要じゅうようシーンは何なん度ども流ながれしますし、土曜どようのダイジェストを観みればストーリー的まとには十分じゅうぶん、余計よけいな演出えんしゅつがカットされててむしろ出来できがよいまであります。

「おむすび」では、ギャル文化ぶんかのボリュームゾーンが50歳さい前後ぜんごだと思おもうので、その世代せだい向むけの思おもい出でとその肯定こうていを入いれたいんだろうなあ、少すこし若わかめの視聴しちょう者しゃもターゲットにしたいんだろうなあ、というプロデューサーの狙ねらいを想像そうぞうします。最さい序盤じょばんですが、あいかわらず薄うすい取材しゅざいで適当てきとうなエピソード入いれてる感かんじがしてさぶいぼが出でます。元もとギャルに取材しゅざいして「パラパラ踊おどれる人ひとが偉えらかったんですよ～」なんて聞きいたのが、「一発いっぱつで難むずかしいパラパラ踊おどれたら認みとめてやる」と少年しょうねんマンガみたいなことになってしまったのではと想像そうぞうします。実話じつわだったらすみません（知しり合あいに元もとガチギャルがいるので聞きいてみようかな）。

朝あさドラは、大おおきく分わけて実在じつざいの人物じんぶつをもとにした伝記でんき系けいと、現代げんだいでとある職業しょくぎょうに生いきる系けいの2種類しゅるいがあります。ましなのは前者ぜんしゃが多おおいです。「虎とらに翼つばさ」とか、カップヌードルとかゲゲゲとかウィスキーとか。後者こうしゃは料理人りょうりにんとかパティシエとか気象きしょう予報よほう士しとか航空こうくう学校がっこうとか看護かんご師しとか海女あまとか、だいたい薄うすい取材しゅざいでゲットした業界ぎょうかいあるあるエピソードをつまらなくして盛もり込こんでてさぶいぼが出でます。せっかくスポットライトを当あてたその職業しょくぎょうの深ふかみとかは表現ひょうげんしきれず、脚本きゃくほん家かの書かきたいドラマの設定せっていに利用りようするのが精しらげ一いち杯はいです。

プロデューサーの主張しゅちょうなのか、するりと社会しゃかい問題もんだいを入いれてきます。特とくに「強つよい女おんな」は普遍ふへんのテーマです。戦前せんぜんでも戦後せんごでも「今いまどき、女おんなが〇〇する様ような時代じだいじゃない！」なんてセリフは毎回まいかい出でてきます。余談よだんですが、大河たいがドラマでも平安へいあんから明治めいじまでどの時代じだいでもこのセリフが出でてきます。他た、自閉症じへいしょうっぽい子供こどもが田舎いなかで元気げんきになったり、性的せいてきマイノリティとか。

尺しゃくが豊富ほうふにあるせいか、内容ないようが冗長じょうちょうです。回想かいそうシーンでは映像えいぞうを流ながした上うえで「あの時ときの！」ですし、下手へたすると同おなじ回かいの15分ふんで同おなじ映像えいぞうが流ながれます。映画えいがとか観みて見みて伏線ふくせんがー回収かいしゅうがー演出えんしゅつがーという人ひとが初はじめて朝あさドラを観みるとショック死しすると思おもいます。

演出えんしゅつはほぼ古来こらいからのドラマにありがちな紋もん切ぎり型がた（クリシェ）です。とてもわかりやすいです。落おち込こむと暗くらい部屋へやでじっとしてるし、挫折ざせつすると雨あめに打うたれながら外そとで倒たおれてます。主人公しゅじんこうはだいたいモテモテだけど恋愛れんあいに鈍にぶくて、恋愛れんあい脳のうの友達ともだちに助たすけられ、カントリーロードです。早はやい展開てんかいでイケメンで完璧かんぺきな男おとこと結婚けっこん／交際こうさいすると、戦時せんじ中なかなら死しにますし現代げんだいなら相手あいて側がわの理由りゆうで別わかれます。お笑わらい担当たんとうはコントみたいなBGMで登場とうじょうし、肝きもっ玉たま母かあさんに怒おこられます。序盤じょばんで出でてきた嫌いやなやつは、口くちが悪わるいだけのお友達ともだちキャラになるか、ラスト近ちかくで「堪忍かんにんなあ」と泣なきながら主人公しゅじんこうに謝あやまって禊みそぎを済すませます。

また、セリフ抜ぬきの演出えんしゅつで表現ひょうげんする力量りきりょうもないし、テロップ症候群しょうこうぐんの視聴しちょう者しゃも読よみ取とってくれないので、心情しんじょうもその都度つどナレーションで解説かいせつが入はいります。主人公しゅじんこうが眉まゆをひそめて少すこし首くびをかしげながら、「どうも腑ふに落おちない〇〇でした」って感かんじです。余談よだんですが、変かわり種だねのナレーションでは、亡なくなっていつも見守みまもってる家族かぞく（幽霊ゆうれい）目線めせん、飼かってる犬いぬ目線めせんてのもありました。欽ちゃんが犬いぬ役やくで面白おもしろかったです。

脚本きゃくほん家かが群像ぐんぞう劇げきを書かきたそうな気配けはいを感かんじることが多おおいですが、尺しゃくはあるのにうまくいってない事ことが多おおいです。だいたい各かく登場とうじょう人物じんぶつの設定せっていを説明せつめいするのが精しらげ一いち杯はいです。

これだけ文句もんく言いいましたが、近年きんねんの朝あさドラで私わたしが好すきだったのは、「カムカムエヴリバディ」でしょうか。それぞれの人生じんせいが少すこしずつ関かかわりながらすれ違ちがっていって、ちゃんと群像ぐんぞう劇げきでした。登場とうじょう人物じんぶつが気きづいていないことを、視聴しちょう者しゃが神かみの目線めせんで「あの人ひとだ！」「あの人ひとの子こ供きょうがこんなところで！」って気きづくことが多おおくて、そのまま登場とうじょう人物じんぶつ同士どうしは他人たにんのままだったり。伏線ふくせん回収かいしゅうもことさら強調きょうちょうせずさらさら流ながれていきます。たぶん視聴しちょう者しゃを主人公しゅじんこう目線めせんにセットしてると、久ひさし振ぶりに登場とうじょうするキャラは、飲のみ屋やに「よう」って入はいってきて、「○○さん！？」「お前まえ、よくここに顔かおを出だせるな！」とかやるしかないよね。ラストで、子こを置おいて男おとことアメリカに行いった母ははのい訳いわけ回かいは要いらなかったかなと思おもうけど（片付かたづけけが要いるのはわかる）、朝あさドラってのはこういうのでいいんだよ。こういうので。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(10) | 22:00

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■実じつは終戦しゅうせんしてない戦争せんそう

• 1950 朝鮮ちょうせん戦争せんそう

つまり、まだ韓国かんこくと北朝鮮きたちょうせんは実じつは休戦きゅうせん状態じょうたいなだけで戦時せんじ中なかである。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(1) | 16:44

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■

ゴジラ-1.0の主人公しゅじんこうが名誉めいよ毀損きそん文書ぶんしょばら撒まいて戦時せんじ中なかに仲違なかたがいした同僚どうりょうおびき出だすとこクズすぎてガチで嫌きらい

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 17:48

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■anond:20241003230836

そういう人ひとたちは戦時せんじ中なかは愛国あいこく者しゃをやっていて非国民ひこくみんをぶん殴なぐってたよ

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 13:15

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■なんで昔むかしの日本にっぽんの喪服もふくって真まっ白しろだったんだろう

平安へいあん貴族きぞくは家具かぐ調度ちょうど品ひんまで全すべて黒くろと鈍色にびいろに変かえて、服ふくは黒くろから日ひが経たつにつれてグラデーションで明あかるい色いろに変かえていくとかやってたらしいが、庶民しょみんはずっと喪服もふくは白しろ。

明治維新めいじいしんの西洋せいよう化かで喪服もふくが白しろから黒くろになったが、庶民しょみんにはなかなか根付ねつけかず、戦時せんじ中なかに葬式そうしきが続つづくので白しろでは洗濯せんたくがおっつかず汚よごれが目立めだたない黒くろが定着ていちゃくしたらしい。

でも白しろい喪服もふくってどう考かんがえても不便ふべんだよね。

一度いちど着きたら何なん年ねんもタンスに眠ねむりっぱなしなんてザラだし、久ひさしぶりに出だしたら黄きばんでいそうだ。

染しみも目立めだつし。

白しろを喪服もふくにしている国くには結構けっこうあるが、どう考かんがえても喪服もふくに向むいていない気きがするなぁ。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(4) | 09:58

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■anond:20240928134122

differential アラフィフの私わたしは実体じったい験しるしと重かさなることも結構けっこうあるので、この増田ますだは解像度かいぞうどが低ひくいなと感かんじるんだけど、増田ますだの解像度かいぞうどが低ひくくなってる程度ていどには性せい差別さべつは縮小しゅくしょうされてるのかも。それなら本当ほんとうに素晴すばらしい

戦時せんじ中なかのことについてアラフィフに”解像度かいぞうどが低ひくい”とウエメセで出でてこられてもなあ・・・

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 09:36

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■戦時せんじ中なかの飢うえを知しってる政治せいじ家かは子供こども達いたるのご飯はん充実じゅうじつさせていったけども

今いまは貧相ひんそうにさせていくんだね

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 00:32

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■「氷河期ひょうがき世代せだい」の全すべてがってわけじゃないけど３割わりぐらいは「超ちょうガキ世代せだい」って感かんじが凄すごいよね

バブル入社にゅうしゃで就活しゅうかつヌルゲーしてる先輩せんぱいを見みてきたせいで学生がくせい時代じだいは「勉強べんきょうなんてしなくてもぶっちゃけ余裕よゆうっしょ！？親戚しんせきのニーチャンがそう言いってたぜ～～～」みたいに適当てきとうやってきたからちゃんと勉強べんきょうする癖くせや将来しょうらいについてまともに考かんがえる癖くせがついてない。

唐突とうとつにやってきた現実げんじつを前まえに逃避とうひと責任せきにん転嫁てんかを繰くり返かえすことしか出来できず、皆みなしてそれをやっていたからそれが普通ふつうなんだと思おもい込こんだまま精神せいしんが成熟せいじゅく。

戻もどれない所ところまでやってきた辺あたりでふと周まわりを見渡みわたすとちゃんと頑張がんばってきた人間にんげんは結果けっかを出だしていて、生せいまれた時代じだいをい訳いわけにしている自分じぶんたちだけが取とり残のこされている。

そんな中なかでこれまた残のこされたもの同士どうしで寄より集あつまって「全部ぜんぶ政府せいふが悪わるかった！生せいまれた時代じだいのせいだ！戦時せんじ中なかに生なままれた人ひとは夢ゆめを叶かなえられずにガダルカナル島とうで死しんだでしょ？僕ぼくたちも同おなじなんだ！」と喚わめき散ちらすばかりになっていった。

次第しだいに周囲しゅういからは完全かんぜんに呆あきれられていき、社会しゃかいから切きり離はなされて氷河期ひょうがき世代せだいの恥はじ晒さらし集団しゅうだんだけでエコーチェンバーを形成けいせい。

凝こり固かたまった考かんがえはもはや治なおすことも出来できず、「自分じぶんたちの人生じんせいで一番いちばんマシな時期じき」であった「まだ何者なにものでもない学生がくせい時代じだい」に思おもいを馳はせいつしか精神せいしん年齢ねんれいがそのレベルで凝こり固かたまってしまう。

そんなどうしようもないまさしく「超ちょうガキ」としか言いいようのない「氷河期ひょうがき生なまの失敗しっぱい作さくの煮凝にこごり」みたいな奴やつらの叫さけびがちょくちょくインターネットでは聞きこえてくるよね。

あれさ、見みててマジで恥はずかしいなって思おもうんだけど、本人ほんにんたちもそれを分わかってやってるのかな？

それとも精神せいしん年齢ねんれいが低ひくいからその恥はずかしさにさえ無自覚むじかくなのかしら？

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 20:22

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■名作めいさくといわれるドラマおしんをみたので感想かんそうを書かく その２

https://anond.hatelabo.jp/20240906234755から続つづく

おしんの物語ものがたりでもうひとつ誤解ごかいしていたことがある。おしんは田倉たくらを救すくったという誤解ごかい（ここは超ちょう重要じゅうようなネタばらしなので注意ちゅうい）

この出来事できごとは、1983年ねんから1984年ねんにかけての現代げんだい編へんに関連かんれんしている。。おしん83歳さいの頃ころ、たのくらスーパーの拡大事だいじ業ごうは、大手おおてスーパーの進出しんしゅつによって経営けいえい難なんに陥おちいり、倒産とうさん寸前すんぜんまで追おい込こめまれていた。過去かこにおしんが初恋はつこいした相手あいて、並木なみき浩ひろし太ふとしの息子むすこが経営けいえいする並木なみき商店しょうてんが、大手おおてスーパーの土地とち買収ばいしゅうにおける重要じゅうような場所ばしょにあり、その売却ばいきゃく次第しだいでたのくらは助たすかる状況じょうきょうであった。私わたしは以前いぜん、おしんが浩ひろし太ふとしを説得せっとくし、並木なみきがその情じょうに応おうじて救済きゅうさいが成功せいこうしたと思おもい込こんでいたが、実際じっさいにはそうではなかった。

なぜそのように思おもい込こんでいたのか。もしかすると、失踪しっそうから戻もどったおしんに、並木なみきを説得せっとくしてくれと仁じんが土下座どげざして頼たのみ込こんだシーンがあったからかもしれない。

「おしん」は全ぜん297話わもあるドラマだが、その第だい1話わは、たのくらスーパーの新しん店舗てんぽ開店かいてん祝いわいにおしんが出席しゅっせきせず、家出いえでする場面ばめんから始はじまる。おしんの失踪しっそう理由りゆうが明あかりらかになるのは、終盤しゅうばんの第だい290話わ。ドラマの伏線ふくせん回収かいしゅうが時代じだいを経へて行おこなわれることが多おおく、おしんの家出いえでの理由りゆうも最終さいしゅう週しゅうで回収かいしゅうされる最大さいだい級きゅうの伏線ふくせんのひとつであった。この巧たくみな構成こうせいは、橋田はしだ壽賀子すがこや演出えんしゅつ家かのすごさを感かんじさせるもので、まさに名作めいさくと呼よぶにふさわしいものである。

特とくに佐賀さが編へんでは、あまりの過酷かこくさに倍速ばいそくで視聴しちょうしたこともあったが、終盤しゅうばんに近ちかづくにつれ、ポーズしてでもじっくりと次つぎの展開てんかいを予想よそうしながら見み入はいっていた。

第だい1話わから第だい3話わにかけては、おしんが並木なみき商店しょうてんの大だい旦那だんなに恩義おんぎを感かんじていたため、新規しんきスーパーの出店しゅってんに反対はんたいしていたことが示唆しさされていた。そのため、多おおくの視聴しちょう者しゃはおしんが息子むすこの恩知おんしらずな商売しょうばい拡大かくだいに恥はじて家出いえでしたと理解りかいしていたはずである。ぢかし終盤しゅうばんになってその真しんの理由りゆうが明あかされるという展開てんかいが待まっていたのは正直しょうじき、超絶ちょうぜつ長ながい伏線ふくせん回収かいしゅうである。

実際じっさいには、おしんは失踪しっそう直前ちょくぜんに浩ひろし太ふとしを訪おとずれ、仁じんの事業じぎょう拡大かくだいによる不義理ふぎりを詫わびていた。その際さい、聞きかされたのが大手おおてスーパーの進出しんしゅつについての話はなしである。並木なみき商店しょうてんの大手おおてへの売却ばいきゃくは、並木なみき商店しょうてんの生いき残のこり策さくであり、たのくらへの防衛ぼうえい策さくでもあった。おしんはすべてを理解りかいしたうえで、浩ひろし太ふとしに対たいして大手おおてスーパーへの土地とち売却ばいきゃくを進すすめるように頼たのんでいたのである。

その後ご、おしんが戻もどってきた際さいも、並木なみきはまだ売却ばいきゃくを逡巡しゅんじゅんしていた。仁じんはおしんに土下座どげざして、まだ間まに合あう、並木なみきを説得せっとくしてくれと頼たのんだが、おしんは改あらためて浩ひろし太ふとしに売却ばいきゃくを進すすめるよう頼たのむのである。おしん厳きびしすぎるだろ。

おしんは大手おおての進出しんしゅつによってたのくらの事業じぎょうが立たち行ゆかなくなることはわかっていたが、ひととしての恩義おんぎを忘わすれ、家族かぞくを顧かえりみず金儲かねもうけに走はしってきた田倉たくら家かの再生さいせいのために、そして恩人おんじんの浩ひろし太ふとしの一家いっかのためにも並木なみきの土地とちの大手おおて売却ばいきゃくへの契約けいやくを進すすめてくれと願ねがい出でる。相変あいかわらずおしんさんは厳きびしいお人ひとだと微笑ほほえむ浩ひろし太ふとしは、ついに売却ばいきゃくを決意けついする。

仁じんは、母ははのおしんが交渉こうしょうに失敗しっぱいしたと思おもい込こみ、失望しつぼうして母ははを責せめる。妻つまの道子みちこも、夫おっとに失望しつぼうし、ついには離婚りこんを宣言せんげんする始末しまつ。家族かぞくの崩壊ほうかいが進すすむ中なかで、おしんはその様子ようすを静しずかかに見守みまもってゆく。

これが朝あさドラ最終さいしゅう週しゅうの出来事できごとというのがスゴイ。

おしんは仁じんに、離婚りこんを再考さいこうするよう促うながし、仁じんはようやく家族かぞくの大切たいせつさを思おもい出だす。この姿すがたは、かつて佐賀さがで竜三りゅうぞうを立たち直なおらせるために試こころみたおしんの姿すがたと重かさなる。仁じんと竜三りゅうぞうは、いずれも実家じっかの甘あまえを捨すてきれずにいた共通きょうつう点てんがあった。おしんは仁じんの田倉たくら商店しょうてんを倒産とうさんさせてでもその甘あまさを排除はいじょしようとしていたのである。

事業じぎょう整理せいりのため自宅じたく売却ばいきゃくを進すすめ、引ひっ越こしの準備じゅんびのさなか、家族かぞくは徐々じょじょに絆きずなを取とり戻もどしてゆく姿すがたは橋田はしだ壽賀子すがこの夢ゆめの世界せかいなのかもしれない（正直しょうじき、ここはちょっとうーんと思おもうところはあるが）。しかしこれが橋田はしだドラマ流りゅうの大団円だいだんえんなのだろう。

前述ぜんじゅつしたように、田倉たくら商店しょうてんは浩ひろし太ふとしによって救済きゅうさいされる。というより人ひとの縁えんによって救すくわれる。それはまさにおしんが商売しょうばいにおいて大切たいせつにしてきた価値かち観かんなのである。しかしそれは、全ぜん297話わ、一いち年ねん近ちかく放送ほうそうしてきたおしんのドラマの終盤しゅうばん最終さいしゅう話ばなし、終了しゅうりょうわずか10分ぶん前まえの出来事できごとである。すごい。

橋田はしだ壽賀子すがこがこの物語ものがたりを書かき始はじめた理由りゆうは、バブル経済けいざい前夜ぜんやにあった80年代ねんだいの人々ひとびとが、お金かね儲もうけに走はしり、大切たいせつなものを見失みうしなっているのではないか、という思おもえいからであった。物語ものがたりのラストにはそのメッセージが強つよく反映はんえいされている。

田倉たくら竜三りゅうぞうについてのメモ

竜りゅう三さんと息子むすこの仁じんは、おしんから見みて「甘あまい」性格せいかくであり、竜三りゅうぞうは何なにかと佐賀さがの実家じっかに頼たよるところがあった。しかし、竜三りゅうぞうが「俺おれについてこい、命いのちを懸かけて大おおきな仕事しごとをするんだ」と前まえに進すすもうとする時ときの屈託くったくのない笑顔えがおを、おしんはたまらなく愛あいしていたのだろう。

竜三りゅうぞうが敗戦はいせん時ときに自決じけつした際さい、おしんはその死しを「立派りっぱだ」と称しょうした。今回こんかい全ぜん篇へん通とおしてみる前まえは、残のこされた家族かぞくを顧かえりみない自殺じさつは自分勝手じぶんがってで情なさけないものだと思おもっていたものの、物語ものがたり全体ぜんたいを通つうじて竜りゅう三さんの死しに対たいするおしんの思おもいが腑ふに落おちる瞬間しゅんかんがあった。

自殺じさつ直前ちょくぜんの竜りゅう三さんのつぶやきがその鍵かぎとなる。

私わたしは後悔こうかいしているんじゃないよ。私わたしは私わたしなりに信しんじて戦争せんそうにも協力きょうりょくしてきた。軍ぐんのおかげで初はじめて仕事しごとらしい仕事しごともさせてもらった。男おとことして存分ぞんぶんのことしてきたんだ。むしろ精一杯せいいっぱい生いきられたことをありがたいと感謝かんしゃしているよ。ただ、ひとは私わたしの生いき方かたを間違まちがっていたというだろう。私わたしは軍ぐんと手てを結むすんで仕事しごとをしてきた。隣組となりぐみの組長くみちょうとして戦争せんそうへの協力きょうりょくも押おし付つけてきた。私わたしの勧すすめで志願しがん兵へいとして少年しょうねん航空こうくう隊たいに入はいった少年しょうねんもいる。その中なかにはもう帰かえってこない少年しょうねんもいた。国債こくさいだって随分ずいぶん買かわせてしまった。それも今いまとなっては反故ほごだ。私わたしが無視むしする事ことだってできたんだ。だが私わたしはそれをしなかった。もちろん私わたしには私わたしの信念しんねんがあってやった事ことだ。それを悔くいる気持きもちは全まったくない。しかし戦争せんそうに協力きょうりょくして罪つみもない人ひとたちを不幸ふこうに陥おとしいれてしまった責任せきにんは消きえやしないんだ！

これが自殺じさつ直前ちょくぜんの竜りゅう三さんのつぶやきである。竜りゅう三さんの言葉ことばのなかに隣組となりぐみという言葉ことばが出でてくる。

明治めいじから終戦しゅうせんにかけての日本にっぽんは、天皇てんのうを頂点ちょうてんとした「家いえ制度せいど」を仮構かこうし、その枠組わくぐみの中なかで国民こくみん国家こっかが成なり立たっていた。この「家いえ」の概念がいねんは、戦時せんじ中なかには配給はいきゅう制せいや隣組となりぐみといった組織そしきを通つうじて等ひとしく苦労くろうするフィクションを生うみ出だし、社会しゃかいの不ふ平等びょうどうを覆おおい隠かくしていた。田倉たくら家かもその影響えいきょうを受うけ、軍部ぐんぶからの委託いたくで工場こうじょうを経営けいえいしていたが、周囲しゅういからは「軍ぐんと結むすびついて甘あまい汁しるを吸すっている」と陰口かげぐちを叩たたかれていた。仁じんがある日ひ突然とつぜん、少年しょうねん航空こうくう隊たいに志願しがんした背景はいけいには、そうした噂うわさへの嫌悪けんお感かんがあったのかもしれない。

その後ご、仁じんは終戦しゅうせんの日ひも戻もどっては来こなかった。田倉たくら家かでは仁じんは戦死せんししたものと想像そうぞうしていたのである。

日本にっぽんが「ひとつの家いえ」として観念かんねんされた時代じだいにおいて、家族かぞくを守まもることと国くにを守まもることは同義どうぎであった。竜りゅう三さんにとって、隣組となりぐみの子こ供きょうたちの死しや戦争せんそうの責任せきにんを負おうことは、家いえ制度せいどの枠組わくぐみの中なかで重要じゅうような役割やくわりであっただろう。彼かれが自決じけつした理由りゆうも、家いえ制度せいどに基もとづく責任せきにん感かんから来きていたのである。おしんが竜りゅう三さんの死しを「立派りっぱだ」と称しょうしたのは、竜三りゅうぞうが自みずからの信念しんねんに従したがい、天皇てんのうを頂点ちょうてんとした「家いえ」への責任せきにんを全まっとうしたと理解りかいしたからかもしれない。

語弊ごへいを承知しょうちでいえば、竜りゅう三さんの自決じけつは、個人こじんとしての責任せきにんを取とる行為こういであり、家いえ制度せいどにおける「切腹せっぷく」にも通つうじる感覚かんかくだったと言いえる。

おしんが育そだった山形やまがたの貧困ひんこん農家のうかでは、口減くちべらしが普通ふつうだったし、姉あねのはるが死しんでも母ははが死しんでもまともに葬式そうしきもできない窮状きゅうじょうだった。女性じょせいを犠牲ぎせいにして平気へいきな顔かおしてきた作造さくぞうも長男ちょうなんの庄司しょうじがあまりにもひどかったことを思おもい出だすと、隣組となりぐみの責任せきにんを感かんじて自殺じさつするなんて、むしろ立派りっぱなことに思おもえてくる。

しかし、どうだろうか。

竜りゅう三さんのこれまでの数々かずかずの挫折ざせつ経験けいけんのように、ふるさとの太ふとい実家じっかに戻もどるというような、逃にげ道みちはなかったのだろうか。しかし思おもえば伊勢いせにきて魚屋さかなやになった頃ころからの20年間ねんかん、竜三りゅうぞうは佐賀さがの実家じっかへ依存いぞんする思おもいがほとんど消きえ去さっていたように思おもう。竜りゅう三さんの佐賀さが依存いぞんが消きえていったことはおしんにとってはうれしいことでもあった。

禎ただしの疎開そかいのときですら、佐賀さが疎開そかいという選択肢せんたくしは排除はいじょされた。疎開そかい先さきで虐待ぎゃくたいされ逃にげ帰かえってきた禎ただしをみたときには、さすがに佐賀さがという選択肢せんたくしはあってもよかったと思おもうが。竜三りゅうぞうはそれもしかなった。

太ふとい実家じっかをあてにしない、それはおしんが望のぞんでいた竜りゅう三さんの自立じりつの証あかしでもあったはず。竜三りゅうぞうは魚屋さかなやからの次つぎのステップとして伊勢いせで軍ぐんの納入のうにゅう業者ぎょうしゃになることに挑戦ちょうせんした。そしてようやく家族かぞくを養やしなう自信じしんが付つき始はじめた頃ころのこと、おしんは竜りゅう三さんが佐賀さがの実家じっかを頼たよらず、雄ゆう、仁ひとし、禎ただし、希望きぼう、初子はつねの5人にんの子こ供きょうのために大おおきな仕事しごとに夢ゆめを託たくしていると思おもうとたまらなくいとおしくなった、とナレーションが述懐じゅっかいしている。

しかし、竜三りゅうぞうが太ふとい実家じっかという表象ひょうしょうの代替だいたいとして知しらず知しらずのうちに依存いぞんしていたのは、天皇てんのうを頂点ちょうてんとする日本にっぽん国くにという「巨大きょだいな家いえ」だったのである。

おしん自身じしんは、国家こっかという家いえのフィクションを完全かんぜんには信しんじてはいなかったが、なんとなく空気くうきには流ながされていた。しかし竜三りゅうぞうは深ふかく信しんじていた。信しんじていた以上いじょう、潔きよしくその家いえの責任せきにんを取とったということだ、おしんはそう理解りかいしたのだろう。そうであれば、軽々かるがるしく天皇てんのう制せいなどというフィクションを捨すて戦前せんぜんの考かんがえ方かたなどなかったかのように、これからは自由じゆうな社会しゃかいだ、などとふるまうことはズルいことだと思おもったかもしれない。しかし、国くにが家族かぞくであるという考かんがえ方かたを捨すてさえできれば、なんだったら太ふとい実家じっかに戻もどってもいいのだ。しかし竜三りゅうぞうはそれを逃にげ場ばにはしなかった。だから立派りっぱだといったのではないだろうか。

敗戦はいせん直後ちょくごの225話わでは、父ちちと兄あにを失うしなった仁じんの感慨かんがいとして、潔いさぎよく死しを選えらぶか女々めめしく図太ずぶとくたくましく生いき残のこるかの二者択一にしゃたくいつとして人生じんせい観かんが総括そうかつされてゆく。その後ごの長ながい戦後せんごの物語ものがたりでは、昭和しょうわ58年ねん、物語ものがたりの終盤しゅうばんに至いたるまで、たびたび竜三りゅうぞうと雄ゆうの仏壇ぶつだんに手てを合あわせるシーンが出でてくる。これも地味じみだけど見逃みのがせない。おしんが田倉たくら竜三りゅうぞうへの思おもいを忘わすれずにいるという、竜りゅう三さんへの愛あいと敬意けいいがここに見みて取とれる。かつて伊勢いせの海岸かいがんで、逃にげようとする竜りゅう三さんをタックルをしてでも捕つかまえたおしんの心情しんじょうがオーバーラップしてくる。

ちなみに、この竜りゅう三さんの自決じけつは、80年代ねんだい90年代ねんだい、翻訳ほんやく、放送ほうそうされた海外かいがいではどう受うけ止とめられたのだろうか。それはとても気きになっている。

おしんのドラマは橋田はしだ寿賀子すがこの反戦はんせん思想しそうが色濃いろこく反映はんえいしているといえるが、そのなかに侵略しんりゃくや植民しょくみん地ち支配しはいの反省はんせいという視点してんは希薄きはくである。それは竜りゅう三さんの自決じけつ動機どうきのなかでも軍部ぐんぶに寄より添そい、同胞どうほうを死しに追おいやった責任せきにんは感かんじても、侵略しんりゃくに手てを貸かした自画像じがぞうはみえてこない。しかし、植民しょくみん地ち支配しはいへの反省はんせいについてはそれ自体じたいは動機どうきにはなっていないものの、それにつながりうるイエ観念かんねんを読よみ取とれるように感かんじた。隣組となりぐみを他人たにんごととしてとらえていたのであれば、竜りゅう三さんの自決じけつはなかったはずである。そうであれば拡大かくだいされたイエ観念かんねんにより実効じっこう支配しはいされた地域ちいきに考かんがえが及およんでもおかしくはない。実際じっさいにはそこまで思おもいは至いたらずに死しんでしまうのだが。

同おなじ昭和しょうわ時代じだいの作品さくひんである五木いつき寛之ひろゆきの「青春せいしゅんの門もん」では、筑豊ちくほう炭田たんでんで差別さべつ的てきな扱あつかいを受うける朝鮮ちょうせん人じん労働ろうどう者しゃが大おおきなテーマとして描えがかれている。石炭せきたん鉱業こうぎょう会社かいしゃの経営けいえい者ものが、朝鮮ちょうせん人じん労働ろうどう者しゃたちから待遇たいぐう改善かいぜんを求もとめられた際さい、「他たの山やまは知しらんが、生いきるも死しぬも一緒いっしょに炭すみを掘ほってきた家族かぞく同然どうぜんだ。私わたしが親おやでお前まえたちは子供こどもだ」とい返いかえすシーンがある。

この台詞せりふは、日本にっぽんを親おや、植民しょくみん地ちを子こと見立みたててる当時とうじの日本にっぽん人ひとの感覚かんかくを象徴しょうちょうしている。家族かぞくになることで遠慮えんりょがなくなり、苦労くろうを強しいても平気へいきになるという現象げんしょうは、まさに家族かぞく観かんの持もつ影かげの部分ぶぶんを示しめしている。（ちなみに映画えいが「青春せいしゅんの門もん」筑豊ちくほう編へん1980年ねんで経営けいえい者ものと交渉こうしょうした朝鮮ちょうせん人じん労働ろうどう者しゃリーダー役やくを演えんじた渡瀬わたせ恒彦つねひこは、おしんでは浩ひろし太たい役やくを演えんじている。）

この真理しんりを見事みごとに表現ひょうげんしているのが、初子はつねの存在そんざいである。八紘はっこう一宇いちうにおける植民しょくみん地ちと田倉たくら家かにおける養子ようし初子はつねは入いれ子こ構造こうぞうなのである。初子はつねの境遇きょうぐうは、創はじめ氏し改名かいめいを強しいられ皇すめらぎ民みん化かの果はてに敗戦はいせんを迎むかえた朝鮮ちょうせん民族みんぞくの運命うんめいと二に重じゅう写うつしに見みえる。植民しょくみん地ちをいかにわが子供こどものように見立みたててようともいざ状況じょうきょうが変かわればあっさりと切きり捨すてられてしまう。

初子はつねの抱かかえていた不安ふあんというのはまさにそういうものだった。おしんの長男ちょうなん・雄ゆうの戦死せんしを契機けいきに山形やまがたへ帰郷ききょうするよう初子はつねに伝つたえたおしんの行動こうどうは田倉たくら家か以外いがいに居い場所ばしょのなかった初子はつねにとって残酷ざんこくなものであったといえよう。自殺じさつを思おもいとどまり、米べい軍ぐん相手あいての娼婦しょうふとなった初子はつねは誰だれにも消息しょうそくを知しらせないまま、3年ねんもの間あいだ、田倉たくら家かに送金そうきんを続つづけていた。おしんの言動げんどうは初子はつねを養女ようじょとみていたとはいえない一方いっぽう、初子はつねは養女ようじょとしての行動こうどうをとっていたのがいじらしく泣なける場面ばめんである。

https://anond.hatelabo.jp/20241010224911へ続つづく

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(2) | 08:28

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■サンマ900円えん

日本にっぽんは戦時せんじ中なかなのか？

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(3) | 11:25

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■anond:20240902215013

国くにの存続そんぞくのためにお前まえは子供こどもを産うむのか？

戦時せんじ中なかか何なにかか？

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(1) | 10:41

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■親おやが高齢こうれい出産しゅっさんだった子供こどもだけど高齢こうれい出産しゅっさんを持もて囃はやす風潮ふうちょうやめてほしい

両親りょうしん→戦時せんじ中なか生せいまれ。46歳さいで出産しゅっさん

自分じぶん→平成へいせい初期しょき生せいまれの30代だい

現在げんざいでは高齢こうれい出産しゅっさんは35歳さい以上いじょうの出産しゅっさんのことを指さすらしいが、個人こじん的てきには自分じぶんの体験たいけんから40歳さい以上いじょうの出産しゅっさんだと思おもっている。