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衆院しゅういん選せん
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今日きょうのキーワード オアシス イギリスのロック・バンド、オアシスのデビューアルバム。1994年ねん発表はっぴょう。全ぜん英えいアルバムチャート1位いを記録きろく。「リヴ・フォーエヴァー」「シガレッツ・アンド・アルコール」などを収録しゅうろく。原題げんだい《Definitely ...
共産きょうさん主義しゅぎ政党せいとうおよび社会しゃかい主義しゅぎ諸しょ国家こっかにおいて公式こうしきの組織そしき原理げんりとされたもので、民主みんしゅ主義しゅぎ的てき中央ちゅうおう集権しゅうけん制せいともいう。自由じゆう主義しゅぎ的てき分散ぶんさん主義しゅぎと官僚かんりょう主義しゅぎ的てき集権しゅうけん主義しゅぎの双方そうほうと異ことなり、民主みんしゅ主義しゅぎの原則げんそくと中央ちゅうおう集権しゅうけん主義しゅぎの原則げんそくとを統一とういつしたと称しょうされる論争ろんそう的てき概念がいねん。典型てんけい的てきには、スターリン時代じだいの1934年ねんにソ連それん共産党きょうさんとう規約きやくに明記めいきされ、各国かっこく共産党きょうさんとう規約きやくに採用さいようされた、〔1〕党とうの上うえから下したまですべての指導しどう機関きかんの選挙せんきょ制せい、〔2〕党とう組織そしきに対たいする党とう機関きかんの定期ていき的てき報告ほうこく義務ぎむ制せい、〔3〕厳格げんかくな党とう規律きりつと少数しょうすう者しゃの多数たすう者しゃへの服従ふくじゅう、〔4〕下級かきゅう機関きかんおよび全ぜん党員とういんにとっての上級じょうきゅう機関きかんの決定けっていの無条件むじょうけん的てき拘束こうそく性せい、の原則げんそくをいうが、その実際じっさいの運用うんようにあたっては、「党内とうない民主みんしゅ主義しゅぎ」を制限せいげんし、共産きょうさん主義しゅぎ政党せいとうの国民こくみんに対たいする閉鎖へいさ性せい・抑圧よくあつ性せいを印象いんしょうづける現実げんじつ的てき機能きのうをも果はたした。そのため1989年ねん東欧とうおう革命かくめい前後ぜんこうに、イタリア、フランス、スペインなどの共産党きょうさんとうは民主みんしゅ集中しゅうちゅう制せいを放棄ほうきして変身へんしんをはかった。 もともと歴史れきし的てきには
女おんなは、利口りこうのようでも大局たいきょくを見通みとおす力ちからが無なく、目先めさきの欲よくにとらわれて、かえって事ことを仕損しそんじるというたとえ。[初出しょしゅつの実例じつれい]「『女おんなさかしくてうしうられぬとは御ご分ぶん(ぶん)が事ことぞ、諸事しょじは兄あににまかせよ』ととんで出でれば」(出典しゅってん:浄瑠璃じょうるり・出世しゅっせ景けい清きよし(1685)二に)
どんな感染かんせん症しょうか ポックスウイルス科か、オルソポックスウイルス属ぞくのサル痘ウイルスが原因げんいんで、感染かんせん動物どうぶつとの接触せっしょくが主おもな感染かんせん経路けいろです。自然しぜん宿主しゅくしゅ(しゅくしゅ)はアフリカのリス属ぞくや他たの齧かじ歯は類るい(げっしるい)(サバンナオニネズミ、アフリカヤマネ)で、ウイルスが検出けんしゅつされています。プレーリードックは感染かんせんすると発症はっしょうしてヒトへの感染かんせん源げんとなります。サルは最もっとも感受性かんじゅせいが高たかく、感染かんせんすると天然痘てんねんとう(てんねんとう)様さまの症状しょうじょうが現あらわれます。 日本にっぽんにはウイルスがいないため患者かんじゃの発生はっせいはありませんが、米国べいこくでは2003年ねんにアフリカからの輸入ゆにゅう齧かじ歯は類るいを介かいしてウイルスが持もち込こまれ、71名めいの患者かんじゃが発生はっせいしました。 また、アフリカのコンゴ民主みんしゅ共和きょうわ国こくでは、毎年まいとし100名めい以上いじょうの患者かんじゃが発生はっせいしていると考かんがえられています。「感染かんせん症しょうの予防よぼう及および感染かんせん症しょうの患者かんじゃに対たいする医療いりょうに関かんする法律ほうりつ」(感染かんせん症しょう法ほう)では4類るい感染かんせん症しょうに分類ぶんるいされます。 症状しょうじょうの現あらわれ方かた 7~21日にち(平均へいきん12日にち)の潜伏期せんぷくき間あいだの
《Son of Sam law》犯罪はんざいの加害かがい者しゃが、手記しゅきを出版しゅっぱんするなど、自みずからの犯罪はんざいを商業しょうぎょう的てきに利用りようして得えた利益りえきを差さし押おさえ、被害ひがい者しゃや遺族いぞくの賠償ばいしょうにあてることを義務ぎむづけた法律ほうりつ。1977年ねんに米国べいこくニューヨーク州しゅうで制定せいてい。「サムの息子むすこ」は、法律ほうりつ制定せいていの契機けいきとなった連続れんぞく殺人さつじん事件じけんで、犯人はんにんが犯行はんこう声明せいめい文ぶんに使用しようした名な。 犯罪はんざい者しゃが手記しゅきを書かく、映画えいが化かの権利けんりを売うるなどしてその犯罪はんざい行為こういをもとに収入しゅうにゅうを得えた場合ばあい、遺族いぞくなど被害ひがい者しゃ側がわの申もうし立たてにより、その収益しゅうえきを犯罪はんざい者しゃから取とり上あげることができるとする米国べいこくニューヨーク州しゅうの法律ほうりつ。1976年ねん、米べい大手おおて出版しゅっぱん社しゃが70年代ねんだいにニューヨークで起おきた連続れんぞく殺人さつじん事件じけんの犯人はんにんに手記しゅきを書かかせて売うろうとしたことがきっかけに、同年どうねん、この法律ほうりつが制定せいていされた。この連続れんぞく殺人さつじん事件じけんで犯人はんにんは全すべての現場げんばに「サムの息子むすこ」という署名しょめいを残のこしたことから、法律ほうりつにもこの名称めいしょうが用もちいられた。同どう法ほうはその後ご、全米ぜんべいの約やく40州しゅうに広ひろまり、84年ねんに連邦れんぽうレベルでも同どう
〘 名詞めいし 〙 紀元前きげんぜん七なな世紀せいきごろ、ディオニソス崇拝すうはいから生うまれたギリシアの宗教しゅうきょう。伝説でんせつの詩人しじんオルフェウス作さくと称しょうする詩しを唱となえ、密儀みつぎをともない、未来みらいの転生てんせいを説といて奴隷どれい階級かいきゅうに普及ふきゅう。全ぜんギリシアから南みなみイタリア、シチリアに広ひろまった。 古代こだいギリシアにおいて,宇宙うちゅうと人間にんげんとの生成せいせいについて独特どくとくの教義きょうぎをもち,とくに一般いっぱん庶民しょみんの間あいだに帰依きえ者しゃを見みいだしていた宗教しゅうきょうの一派いっぱ。神話しんわ的てき人物じんぶつとはいえ,オルフェウスという個人こじんを創始そうし者しゃと仰あおぎ,個人こじんの魂たましいの救済きゅうさいを目的もくてきとし,聖典せいてんともいうべき文書ぶんしょを備そなえていた点てんにおいて,宗教しゅうきょうが国家こっか的てき集団しゅうだん的てきで教典きょうてんの類るいを欠かいていた古代こだいギリシアでは特異とくいなものであった。オルフェウスの名なの下したにこの派はの文学ぶんがくとして伝つたえられてきたものには,87編へんの《オルフィク賛歌さんか》(ほとんど2世紀せいき以後いごにできた一種いっしゅの祈いのり禱書),《アルゴナウティカ》(成立せいりつ年代ねんだいは不明ふめいであるが4世紀せいき以後いごのもので,アルゴ船せんの物語ものがたりをオルフェウス中心ちゅうしんに語かたりかえた内容ないよう),《リティカ
〘名めい〙 いろいろな種類しゅるいのものを無差別むさべつに一いちまとめにすること。よい悪わるいの区別くべつをしないで、何なにもかもいっしょくたに扱あつかうこと。また、数かずは多おおくても価値かちのないこと。 ※滑稽本こっけいぼん・風ふう来き六ろく部ぶ集しゅう(1780)放屁ほうひ論ろん追加ついか「火ひ浣布(くはくはんぷ)、エレキテルの寄よせ物ぶつを工こう(たく)めば、竹田たけだ近江おうみや藤ふじ助すけと十じゅう把わ一いち(ひト)からげの思おもひをなして、変化へんか龍りゅうの如ごとき事ことをしらず」
ウクライナのEU加盟かめい問題もんだいからロシアによるウクライナの国家こっか主権しゅけん及および領土りょうど侵害しんがいに発展はってんした国際こくさい的てき危機ききをめぐる諸しょ問題もんだい。〔ヤヌコーヴィッチ政権せいけんの崩壊ほうかい〕 2013年ねん11月,ウクライナのヤヌコーヴィッチ政権せいけんはEUへの加盟かめい手続てつづきを断念だんねん。ヨーロッパへの統合とうごうを求もとめる野党やとう側がわが強つよく反発はんぱつし抗議こうぎ活動かつどうを始はじめた。2014年ねんに入はいり,政権せいけんによるデモ規正きせい法ほうの制定せいていを機きに抗議こうぎ活動かつどうは一気いっきにエスカレートし危機きき的てき状態じょうたいとなった。野党やとう側がわは大統領だいとうりょう辞任じにんを求もとめて徹底てってい抗戦こうせんの構かまえを鮮明せんめいにした。ヤヌコーヴィッチ大統領だいとうりょうは2013年ねん12月,EUへの加盟かめい手続てつづきを断念だんねんする見返みかえりにロシアから150億おくドルの融資ゆうしと天然てんねんガス価格かかくの3割わり値下ねさげを取とりつけていた。しかし,その後ごロシアのプーチン大統領だいとうりょうはヤヌコーヴィッチ大統領だいとうりょうが野党やとう側がわに譲歩じょうほしたことに不快ふかい感かんを示しめし,150億おくドルの融資ゆうしのうち2回かい目めの20億おくドルの供与きょうよを差さし止とめた。しかし,ヤヌコーヴィッチ大統領だいとうりょうは2月がつ7日にちソチオリンピック
《スラップ(Slapp)は、strategic lawsuit against public participation の略りゃく》個人こじん・市民しみん団体だんたい・ジャーナリストによる批判ひはんや反対はんたい運動うんどうを封ふうじ込こめるために、企業きぎょう・政府せいふ・自治体じちたいが起おこす訴訟そしょう。恫喝どうかつ訴訟そしょう。威圧いあつ的てき訴訟そしょう。いやがらせ訴訟そしょう。スラップ。
( Bhārat ) インド人じんによるインドの呼称こしょう。古代こだいインドの伝説でんせつ上じょうの王おうバラタ(Bharata)の領土りょうどを意味いみするサンスクリットのバーラタ(Bhārata)に由来ゆらいするヒンディー語ごで、一いち九きゅう四よん九きゅう年ねん、インドの正式せいしきの国号こくごうとして採択さいたくされた。 …正式せいしき名称めいしょう=インドBharat∥India面積めんせき=328万まん7263km2(ジャンムー・カシミール(12万まん1667km2)を含ふくむ)人口じんこう(1996。ジャンムー・カシミールを含ふくむ)=9億おく5296万まん人にん首都しゅと=ニュー・デリーNew Delhi(日本にっぽんとの時差じさ=-3.5時じ間あいだ)主要しゅよう言語げんご=ヒンディー語ご(公用こうよう語ご),英語えいご(準じゅん公用こうよう語ご),テルグ語ご,アッサム語ご,マラーティー語ご,ベンガル語ご,タミル語ごなど憲法けんぽうにあげられている17の地方ちほうの公用こうよう語ご通貨つうか=ルピーRupee国名こくめいはヒンディー語ごではバーラトBharatという。インドは北半球きたはんきゅうに属ぞくし,その面積めんせきは,ヨーロッパの面積めんせきからイギリス,アイルランド,スカンジナ
今日きょうのキーワード 雇用こよう保険ほけん 厚生こうせい労働省ろうどうしょうが保険ほけん者しゃとなり、行おこなっている保険ほけん事業じぎょう。失業しつぎょう者しゃへの給付きゅうふを行おこなうため、「失業しつぎょう保険ほけん」とも呼よばれる。雇用こよう保険ほけんの目的もくてきは、労働ろうどう者しゃがなんらかの理由りゆうで失業しつぎょうに陥おちいった時ときに、再さい就職しゅうしょくまでの生活せいかつを安定あんていさせ、就職しゅうしょく活動かつどうを...
〘 名詞めいし 〙 ( 「せんべんばんか」とも ) さまざまに変化へんかすること。場面ばめん、事態じたい、様子ようすなどが、つぎつぎと変化へんかしていくこと。千せん変へん万まん幻まぼろし(せんぺんばんげん)。せんぺんばんけ。[初出しょしゅつの実例じつれい]「千変万化せんぺんばんか、有ゆう二に何なん常つね則一のりかず」(出典しゅってん:本朝ほんちょう文ぶん粋いき(1060頃ごろ)一いち・裘賦〈兼明親王かねあきらしんのう〉)「蹴け散さんしては道みちを通とおり打破だはては囲かこえを出でて、千変万化せんぺんばんか(せんベンバンクヮ)揔て人ひとの態たい(わざ)に非ひずと申さるける間あいだ」(出典しゅってん:太平たいへい記き(14C後ご)三さん三さん)[その他たの文献ぶんけん]〔列れつ子こ‐周しゅう穆きよし王おう〕
《中国ちゅうごくの三さん国こく時代じだい、蜀しょくしょくの諸しょ葛かずら孔明こうめいしょかつこうめいは日ひごろ重用じゅうようしていた臣下しんかの馬謖ばしょくが命いのちに従したがわず魏ぎに大敗たいはいしたために、泣ないて斬罪ざんざいに処しょしたという「蜀しょく志こころざし」馬謖ばしょく伝でんの故事こじから》規律きりつを保たもつためには、たとえ愛あいする者ものであっても、違反いはん者しゃは厳きびしく処分しょぶんすることのたとえ。 規律きりつを保たもつため、個人こじん的てきな思おもい入いれは捨すてて、違反いはん者しゃをきちんと処罰しょばつすることのたとえ。 [使用しよう例れい] 本来ほんらいならば、泣ないて馬謖ばしょくを斬きるべきところであるが、それではまた、あまりに芝居しばいが過すぎるとの非難ひなんもあろう[岸田きしだ国士くにお*戯曲ぎきょく二に十じゅう五ご篇へんを読よまされた話はなし|1926] [使用しよう例れい] その同級生どうきゅうせい等とうが〈略りゃく〉「泣ないて馬謖ばしょくを斬きる」とか云ゆい出だしたのを聞きいて[石坂いしざか洋次郎ようじろう*若わかい人ひと|1933~37] [由来ゆらい] 「三国志さんごくし―蜀しょくしょく書しょ・諸しょしょ葛かずらかつ亮あきらりょう伝でん、馬謖ばしょく伝でん」が伝つたえる話はなしから。二に二に八はち年ねん、三さん国こく時代じだいの中国ちゅうごくでのこと。蜀しょくという国くにの宰相さいしょう、諸しょ葛かずら亮あきら(通称つうしょうは孔明こうめい)は、魏ぎぎ国こくと決戦けっせんするにあたり、腹心ふくしんの部下ぶか
学問がくもんや技能ぎのうが深ふかまると、他人たにんに対たいしてますます謙虚けんきょになることのたとえ。 [使用しよう例れい] 特等とくとう病棟びょうとうの吉川よしかわ先生せんせいの髪かみをからしていただいたけどね。本当ほんとうにやさしいりっぱな先生せんせいだね。稔みのるほど頭あたまのさがる稲穂いなほかな、って言いうけど、そんな感かんじがするわよ[遠藤えんどう周作しゅうさく*わが青春せいしゅんに悔くいあり|1974] [解説かいせつ] 「俳諧はいかい・毛もう吹草」に「ほさつみがいればうつふくにんげんみがいればあをのく」(「ほさつ」は菩薩ぼさつで、米べいのこと)とあり、稲いねが実みのってくると穂ほを垂たれるのに対たいし、人間にんげんのほうは地位ちいが上うえになるほど態度たいどが大おおきくなり、人ひとに頭あたまを下さげたりしなくなるの意い。この観察かんさつを一いち歩ほ進すすめ、じつは本当ほんとうに内容ないようのある人間にんげんは、中身なかみが充実じゅうじつするほど謙虚けんきょになってほしいと願ねがいながら、表向おもてむきはあくまで稲穂いなほの描写びょうしゃとして、五ご七なな五ごの形式けいしきで表現ひょうげんしたのがこのことわざでしょう。稲いねは身近みぢかな作物さくもつであり、米べいが実みのれば大おおきな価値かちを生しょうじるから、比喩ひゆとして説得せっとく力りょくがあります。
〘 名詞めいし 〙 ( 「弁慶べんけいが、なぎなたを持もって」と句切くぎるべきところを「弁慶べんけいがな、ぎなたを持もって」と誤あやまって句切くぎりを付つけて読よんだという昔話むかしばなしから ) 文ぶんの句切くぎりを間違まちがえて読よむこと。[初出しょしゅつの実例じつれい]「むづかしやの謹次氏しがギナタ読に読よみあげると」(出典しゅってん:思おもえ出での記き(1900‐01)〈徳富とくとみ蘆花ろか〉一いち〇)
[名な](スル)《「響ひびき応おうきょうおう」から》 1 酒さけや食事しょくじなどを出だしてもてなすこと。きょうよう。「―を受うける」 2 (饗応きょうおう)相手あいての言動げんどうに逆さからわずに迎合げいごうすること。へつらうこと。きょうよう。 「これは―の言げんなり」〈今昔こんじゃく・二に四よん・二に六ろく〉 [類語るいご]もてなす・馳走ちそう・ふるまう・饗きょうする・相伴しょうばん・遇ぐうする・接待せったい・歓待かんたい・構かまい・お構かまい・愛想あいそ・接客せっきゃく・もてなし・椀わん飯めしおうばん振ぶる舞まい・造作ぞうさく
〘 名詞めいし 〙 日にち露ろ戦争せんそう当時とうじ、日本にっぽんの国情こくじょうを探訪たんぼうしてロシアに通報つうほうした者もの。露ろ国こくの軍事ぐんじ探偵たんてい。[初出しょしゅつの実例じつれい]「露つゆ探さがせ(ロタン)ぢゃ無なからうかと云うんふ社内しゃないの輿論よろんだがネ」(出典しゅってん:火ひの柱はしら(1904)〈木下きのした尚江なおえ〉一いち八はち)
古ふるいしきたりや今いままでのやりかたにこだわって改あらためようとせず、一時いちじのがれに終始しゅうしすること。また、消極しょうきょく的てきで決断けつだん力りょくに欠かけていて、ぐずぐずすること。 [使用しよう例れい] 僕ぼくはあんな因循いんじゅん姑息こそくなお嬢じょうさんは嫌きらいです、あなた方かたはあの人ひとを花はなやかだなんて云いわれるけれども、どこに花はなやかなところがあるんです、僕ぼくはこの縁談えんだんはキッパリお断ことわりしますから今いますぐ先方せんぽうへその旨むねをお伝つたえ下ください[谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう*細雪ささめゆき|1943~48] [使用しよう例れい] 正吉まさよし青年せいねんは横浜よこはまの工場こうじょうから帰国きこく後ご、村むらの因循いんじゅん姑息こそくな風習ふうしゅうを見みて慨歎がいたんし、何なにとか青年せいねんの力ちからで村むらを潑剌たらしめたいと念ねんじている一人ひとりだとの事ことだが、どこから手てをつけて良よいのか企画きかくの端緒たんしょが見みつからない[横光よこみつ利一としかず*夜よるの靴くつ|1947] [解説かいせつ] 明治維新めいじいしんの頃ころ、最もっとも流行りゅうこうした新語しんごは「文明開化ぶんめいかいか」と「因循いんじゅん姑息こそく」でした。「文明開化ぶんめいかいか」は歴史れきしで習ならいますが、「因循いんじゅん姑息こそく」は知しらない人ひとも多おおいでしょう。 当時とうじの流行りゅうこう歌かに「ジャンギリ頭あたま(=短みじかく刈かった頭あたま
[名な](スル)《「もじ」は接尾せつび語ご》お目めにかかることをいう女性じょせい語ご。手紙てがみ文ぶんなどに用もちいる。「近日きんじつお目め文字もじいたしたく存ぞんじます」 [類語るいご]会あう・対面たいめんする・面会めんかいする・会見かいけんする・会かいする・落おち合あう・目通めどおりする・引見いんけんする・接見せっけんする・謁見えっけんする・面接めんせつする・面談めんだんする・会談かいだんする・見合みあい・顔合かおあわせ・お目めにかかる・まみえる・拝顔はいがんする・拝眉はいびする・拝謁はいえつする・見参けんざんする・謦咳けいがいけいがいに接せっする
〘 名詞めいし 〙 家督かとくをつぐべき子こども。あととり。あとつぎ。よつぎ。[初出しょしゅつの実例じつれい]「自みずから嗣子ししと称しょうするは、諸侯しょこうの称しょうする詞しにて、士し大夫たいふの称しょうすべき詞しに非ひず」(出典しゅってん:随筆ずいひつ・過か庭にわ紀き談だん(1768)四よん)「ヘヌリを仏蘭西ふらんす王おうの嗣子ししと定さだめ」(出典しゅってん:西洋せいよう事情じじょう(1866‐70)〈福沢ふくさわ諭吉ゆきち〉二に)[その他たの文献ぶんけん]〔春秋しゅんじゅう左ひだり伝でん‐哀あい公こう二に〇年ねん〕
[名な](スル)《「袒」は衣ころもを脱ぬいで肩かたをあらわにする意いで、中国ちゅうごく、前漢ぜんかんの功臣こうしん周しゅう勃しゅうぼつが呂りょ氏しりょしの乱らんを鎮定ちんていしようとした際さい、呂りょ氏しに味方みかたする者ものは右みぎ袒せよ、劉りゅう氏しりゅうしに味方みかたする者ものは左袒さたんせよ、と軍ぐん中ちゅうに申もうし渡わたしたところ全ぜん軍ぐんが左袒さたんしたという「史記しき」呂りょ后きさき本紀ほんぎの故事こじから》味方みかたすること。 「何なにとしても上方かみがたの者ものに―する気きにならぬ」〈福沢ふくさわ・福ぶく翁おう自伝じでん〉 [補ほ説せつ]「左ひだり担」と書かくのは誤あやまり。
[形かたち動どう][文ぶん][ナリ]《「つばひらか」の音おと変化へんか。古ふるくは「つまひらか」》くわしいさま。物事ものごとの細こまかいところまではっきりしているさま。「―な事情じじょう」「内容ないようを―にする」 [類語るいご]詳くわしい・細こまかい・詳細しょうさい・詳密しょうみつ・精細せいさい・明細めいさい・克明こくめい・事細ことこまか・子細しさいに・具ぐつぶさに・逐一ちくいち・細大さいだい漏もらさず
※こがね丸まる(1891)〈巖谷いわや小波さざなみ〉七なな回かい「有ゆう漏も覚おぼえの舞まいの手て振ふ、又または綱渡つなわたり籠かご抜ぬけなんど、古いにしえ(ムカ)し取ど(トッ)たる杵きね塚づか(キネヅカ)の」 しばらく遠とおざかっているが、かつて修練しゅうれんして自信じしんを持もっている事柄ことがらのたとえ。年月としつきを経へても腕うでに覚おぼえのある技能ぎのうなどをたとえていう。 [使用しよう例れい] さすがに昔むかし取とった杵柄きねづかで、腰こしがしゃんと極きわまって、少すこしの危あぶなげもないばかりでなく、時々ときどき、あっと思おもうような離はなれ技わざを演えんずる[谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう*細雪ささめゆき|1943~48] [解説かいせつ] 「杵きね」は穀物こくもつを臼うすうすに入いれて搗つく木製もくせいの道具どうぐで、「柄えつか」はその手てでもつ部分ぶぶん。昔むかしよく手てにした杵柄きねづかということから、腕うでに覚おぼえのある事柄ことがらに比喩ひゆ的てきな意味いみが広ひろがり、さまざまなことについて使つかわれます。 〔英語えいご〕There's many a good tune played on an old fiddle.(古ふるびたバイオリンで多おおくの美うつくしい調しらべが奏かなでられる)
皮膚ひふの色いろの白しろいこと。「白皙はくせきの青年せいねん」「白皙はくせき人じん」 [類語るいご]色白いろじろ・白面しらふ・真白まっしろい・真まっ白しろい・白しろい・白白しらじらしらじら・白白しらじらしろじろ・白しろっぽい・真まっ白しろけ・真まっ白しろ・生白なまじろい・仄ほの白しろい・雪白せっぱくせっぱく・雪白せっぱくゆきじろ・皚皚がいがいがいがい・雪ゆきを欺あざむく・純白じゅんぱく・白色はくしょく・白妙しろたえしろたえ・乳ちち色しょく・乳白色にゅうはくしょく・ミルク色しょく・灰白色かいはくしょく・象牙ぞうげ色しょく・ホワイト・オフホワイト・アイボリー・蒼白そうはくそうはく・白白しらじらしい・白地しろじしらじ・白地しろじしろじ
1 脚きゃくを打うち違ちがいに組くみ、尻しりの当あたる部分ぶぶんに革かわや布ぬのを張はった折おり畳たたみ式しきの腰掛こしかけ。陣中じんちゅう・狩かり場ば・儀式ぎしきなどで用もちいられた。 2 数すう人にん掛かけられる程度ていどの横長よこながに作つくった簡単かんたんな腰掛こしかけ台だい。 [補ほ説せつ]「几」は「机つくえ」と書かくこともある。 [類語るいご]腰掛こしかけ・椅子いす・ベンチ・ソファー・座ざ椅子いす・回転かいてん椅子いす・揺ゆり椅子いす・肘ひじひじ掛かけ椅子いす・安楽椅子あんらくいす・長椅子ながいす・寝ね椅子いす・縁台えんだい・丸まる椅子いす・止とまり木き・ロッキングチェア・デッキチェア・スツール・カウチ (1)折おりたたみ式しきの腰掛こしかけ。座ざにひもや皮かわ,布ぬのなどを張はり,脚あしはX形かたちに組くみ,持もち運はこぶのに便利べんりに作つくられている。古代こだいから中世ちゅうせいにかけては胡えびす床ゆか(牀ゆか)(こしよう)と呼よばれていた。胡えびす床ゆかはすでに古墳こふん時代じだい後期こうきの埴輪はにわにみられ,戦陣せんじんや狩場かりば,また宮廷きゅうていの儀式ぎしきや貴族きぞくの外出がいしゅつ用ように用もちいられた。室町むろまち時代じだいころに床几しょうぎと呼名よびなが変かわり,戦陣せんじんで将はたつまり指揮しき官かんが掛かけるので将はた几とも書かいた。近世きんせいの床几しょうぎは蒔絵まきえ(まきえ)や螺鈿らでん(らでん)で飾かざられたものが多おおい。 (
指図さしずする人ひとが多おおすぎると混乱こんらんして物事ものごとがうまく進すすまず、とんでもない結果けっかになりかねないことのたとえ。 [使用しよう例れい] 皆みなさんどなたが頭株あたまかぶというわけではないので統一とういつがとれません。つまり船頭せんどう多おおくして船山ふなやまにのぼるの譬たとえたとえで、何なにか一ひとつ問題もんだいがおきますと、すぐに議論ぎろん倒たおれで中なか々果はてしがつきません[夏目なつめ鏡子きょうこ*漱石そうせきの思おもひ出で|1928] [使用しよう例れい] 推理すいり小説しょうせつぐらい、合作がっさくに適てきしたものはないのである。〈略りゃく〉十じゅう人にん二に十じゅう人にんとなっては船頭せんどう多おおくして船山ふなやまに登のぼる、という怖こわれになるが、五ご人にんぐらいまでの合作がっさくは巧たくみく行いくと私わたしは思おもう[坂口さかぐち安吾あんご*探偵たんてい小説しょうせつとは|1948] [解説かいせつ] この「船頭せんどう」は、渡わたし舟ぶねのような小舟こぶねを操あやつる人ひとではなく、多おおくの船員せんいんが乗のり組くむ和船わせんの船長せんちょうをさしています。船長せんちょうは一人ひとりに決きまっていますが、あえて「多おおくして」と仮想かそうの条件じょうけんをつけ、とんでもない結果けっかになることを「船山ふなやまに上のぼる」と誇張こちょうして、ことわざの印象いんしょうを強つよめています。船ふねとかぎらず、現場げんば全ぜん
〘 名詞めいし 〙 博打ばくち(ばくち)をするとき、その場所ばしょの借かり賃ちんとして、出来高できだかからきまった割合わりあいで貸元かしもとや席せき主ぬしに支払しはらう金かね。寺てら金きん。てらぜに。てらの銭ぜに。てら。[初出しょしゅつの実例じつれい]「てら銭ぜに貰もらいひ請うけ候こうものは、凡およそ中ちゅう追放ついほう程ほどの当あたりに見込みこみの事こと」(出典しゅってん:公おおやけ裁さい随筆ずいひつ(1849か)礼れい) 博徒ばくとが経営けいえいする賭博とばく場じょうで賭と金きんに応おうじてとる手数料てすうりょうのこと。語源ごげんについては諸説しょせつあるが,江戸えど時代じだいに取締とりしまりがゆるやかだった寺社じしゃ奉行ぶぎょう支配しはい下かの寺社じしゃの境内けいだいに,仮設かせつの賭博とばく場じょうをつくり,賽銭さいせん勘定かんじょう場じょうと称しょうし,手数料てすうりょうのもうけを寺てらへ寄進きしんする形式けいしきをとったことに由来ゆらいするという。のちに一般いっぱんの賭博とばく場じょうでも寺銭てらせんというようになった。関西かんさいではカスリともいう。さいころ丁半ちょうはん賭博とばくの賭場とばでは,勝かった客きゃくが取得しゅとくする金額きんがくの5%を寺銭てらせんとし,2個このさいころがゾロ目めといって同おなじ目めになったときだけ,10%の寺銭てらせんをとった。賭かけをする敷物しきものを盆ぼん茣蓙ござ(ぼんござ)といい,その計算けいさんが迅速じんそくにできないと〈ぼんくら(盆ぼん暗くら)〉といわ
〘 名詞めいし 〙 気きづかれないように巧たくみに毒どくを盛もって、人ひとを害がいすること。また、その毒どく。[初出しょしゅつの実例じつれい]「不ふ道みち〈謂いい。殺ころせ下か一家いっか非ひ二死にし罪ざい一いち三さん人にん上じょう。支ささえ二に解かい人じん一いち。〈略りゃく〉造みやつこ二に畜蠱毒どく一いち。厭いや魅み〉」(出典しゅってん:律りつ(718)八はち虐しいたげ)[その他たの文献ぶんけん]〔春秋しゅんじゅう左ひだり伝でん疏‐昭あきら公おおやけ元年がんねん〕
〘 他動詞たどうし ラ行ぎょう五ご(四よん) 〙① うそをまことらしく言いって、人ひとをあざむく。いつわる。[初出しょしゅつの実例じつれい]「ヒトノ ナマエヲ kataru(カタル)」(出典しゅってん:和かず英語えいご林りん集成しゅうせい(初版しょはん)(1867))② 人じんをだまして、金品きんぴんなどをとる。詐欺さぎにかける。[初出しょしゅつの実例じつれい]「随分ずいぶん道中どうちゅうの人ひとになれたる心しんの、針屋はりや筆ひつやかたられて追分おいわけより八はち丁ちょうまでに五ご百ひゃく八はち十じゅうが物もの代だいなして」(出典しゅってん:浮世草子うきよぞうし・日本にっぽん永代えいたい蔵ぞう(1688)二に) だま・る【騙かた】 〘 自動詞じどうし ラ行ぎょう四よん段だん活用かつよう 〙 人じんをあざむこうとする気持きもちをもつ。悪心あくしんをいだく。〔羅ら葡日辞書じしょ(1595)〕[初出しょしゅつの実例じつれい]「わざをする物ものはだますと云うん程ほどに、だまってゐるかと云うん」(出典しゅってん:虎明とらあき本ほん狂言きょうげん・附子ふし(室町むろまち末まつ‐近世きんせい初はつ))騙かたるの補助ほじょ注記ちゅうき無言むごんの状態じょうたいになる意いの「だまる(黙だま)」と直接ちょくせつ関係かんけいがあると考かんがえられる。弁舌べんぜつをふるうなど積極せっきょく的てきに働はたらきかけて欺あざむく「だます」に対たいして、「だまる」は「真実しんじつや真意しんいを隠かくして表ひょうに出ださないでいる」とい
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