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フジテレビのフジHD、利益9割減の衝撃…テレ東、コロナ禍でも増益達成の巧妙な経営 | ビジネスジャーナル
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フジテレビのフジHD、利益りえき9わりげん衝撃しょうげき…テレひがし、コロナでも増益ぞうえき達成たっせい巧妙こうみょう経営けいえい

ぶん編集へんしゅう
フジテレビのフジHD、利益9割減の衝撃…テレ東、コロナ禍でも増益達成の巧妙な経営の画像1
フジテレビ(「Wikipedia」より)

 新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだい影響えいきょうが、テレビ局てれびきょく業績ぎょうせき直撃ちょくげきした。民放みんぽうキーきょく5しゃの2020ねん4~6がつ連結れんけつ売上うりあげだか各局かくきょくとも減収げんしゅうだった。地上波ちじょうはテレビを中心ちゅうしん広告こうこく減少げんしょうし、イベントの中止ちゅうしひびいた。

 営業えいぎょう利益りえき段階だんかいでは、テレビ東京てれびとうきょうホールディングス(テレひがしHD)が増益ぞうえき。BS放送ほうそう番組ばんぐみ制作せいさくけずったほか、広告こうこく収入しゅうにゅうみも限定げんていてき通販つうはん好調こうちょうだった。のこる4しゃ営業えいぎょう減益げんえき。なかでもフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)は6わりえる大幅おおはば減少げんしょうとなり、不振ふしんぶりが際立きわだった。

 じゅん利益りえきでもテレひがしHDだけがプラス。4しゃ減益げんえきだった。フジHDは9わりえる減少げんしょう日本にほんテレビホールディングス(にっテレHD)も8わりえるみだった。

 東京放送とうきょうほうそうホールディングス(TBSHD)とテレビ朝日てれびあさひホールディングス(テレ朝てれあさHD)は20ねん3がつ決算けっさん過去かこ最高さいこうじゅん利益りえきをあげたが、一転いってんして減益げんえきとなった。

 テレビ局てれびきょく収益しゅうえきりょくしめ売上うりあげだか営業えいぎょう利益りえきりつにっテレHDが6.5%でトップ。TBSHDの5.0%がつづき、以下いかテレ朝てれあさHDが3.9%、テレひがしHDが2.5%、フジHDが2.3%。フジHDは収益しゅうえきりょくでもにっテレHD、TBSHDに大差たいさをつけられた。

 株式かぶしき時価じか総額そうがくにっテレHD、TBSHDが3000おくえんだい。フジHDが2000おくえんだいテレ朝てれあさHDが1000おくえんだい、テレひがしHDが1000おくえん未満みまん四半期しはんき決算けっさん発表はっぴょうけ、株式かぶしき市場いちば評価ひょうかじつにシビアだった。

民放みんぽう5しゃ連結れんけつ決算けっさん(20ねん4~6がつ)】

社名しゃめい      売上うりあげだか       営業えいぎょう利益りえき       じゅん利益りえき

フジHD    1202おくえん(▲19.4) 28おくえん(▲62.5)  20おくえん(▲90.6)

にっテレHD   805おくえん(▲21.0)  53おくえん(▲45.6)  15おくえん(▲81.7)

TBSHD   691おくえん(▲21.9)  35おくえん(▲28.1)  47おくえん(▲27.0)

テレ朝てれあさHD   574おくえん(▲19.8)  23おくえん(▲9.4)  23おくえん(▲7.6)

テレひがしHD   312おくえん(▲12.4)   8おくえん(57.7)     4おくえん(4.3ばい

(カッコない前年ぜんねん同期どうき増減ぞうげんりつ、▲はマイナス)

にっテレが全日ぜんじつ、ゴールデンタイム、プライムタイムの「3かんおう」を維持いじ

 テレビ局てれびきょく趨勢すうせいはか指標しひょう世帯せたい視聴しちょうりつだ。ビデオリサーチがまとめた2020ねん3がつ通期つうき主要しゅようきょく(NHKふくむ)視聴しちょうりつ調査ちょうさしゅうベース、関東かんとう地区ちく)によると、全日ぜんじつ(6~24)、ゴールデンタイム(19~22)、プライムタイム(19~23)ともにっテレが首位しゅいだった。

 各社かくしゃもっとちかられるゴールデンタイムの視聴しちょうりつにっテレが11.6%。2テレビ朝日てれびあさひの10.8%、3がNHKの10.5%。上位じょうい3きょくがしのぎをけずる。4はTBSの9.1%、フジテレビは5で8.3%、6がテレひがしの6.0%だった。

 視聴しちょうりつ3かん維持いじしたにっテレの編成へんせい方針ほうしんは、個人こじん視聴しちょうりつ重点じゅうてん若年じゃくねんそうへのアプローチを積極せっきょくてきおこなう「次世代じせだい聴者ちょうしゃ開拓かいたく」だ。地上波ちじょうは中心ちゅうしんに「マルチプラットフォーム戦略せんりゃく」を推進すいしんするなど、将来しょうらい見据みすえた方向ほうこうせいしている。

 テレ朝てれあさにっテレはげしくげている。昨年さくねん開局かいきょく60周年しゅうねんということもあり、『ドクターX~外科げか大門だいもん未知子みちこ~』(平均へいきん視聴しちょうりつ18.5%)、『相棒あいぼうseason18』(どう14.8%)など数々かずかずの“鉄板てっぱんドラマ”を投入とうにゅうし、こう視聴しちょうりつ確保かくほ。レギュラー番組ばんぐみでは『報道ほうどうステーション』も好成績こうせいせきつづけた。

 かつて「視聴しちょうりつ3かんおう」にかがやいた栄光えいこう歴史れきしをもつフジテレビ凋落ちょうらく一途いっとをたどる。2000年代ねんだいなかばにはゴールデンタイムの視聴しちょうりつが14%をえていたが、いまや8%だい下落げらくけばテレひがししかいない窮状きゅうじょうぶりだ。

フジHD、78%の最終さいしゅう減益げんえき、ホテル部門ぶもん

 フジHDの21ねん3がつ連結れんけつ決算けっさんは、売上うりあげだか前期ぜんき9.8%げんの5694おくえん営業えいぎょう利益りえきは50.6%げんの130おくえんじゅん利益りえきは78.2%げんの90おくえん見込みこむ。

 ホテルをふく都市とし開発かいはつ観光かんこう事業じぎょう新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいけ、営業えいぎょう停止ていし余儀よぎなくされたことによるみがおおきい。どう事業じぎょうのセグメントべつ営業えいぎょう利益りえきは28おくえんと79.6%げんとなる。20ねん3がつどう部門ぶもん営業えいぎょう利益りえきは137おくえん。メディア・コンテンツ事業じぎょう(139おくえん)とならび、収益しゅうえきはしらだった。

 フジテレビなどのメディア・コンテンツ事業じぎょう営業えいぎょう利益りえきは16.0%げんの117おくえん予想よそう年間ねんかん配当はいとう前期ぜんきから8えんらし36えんとする。

 TBSHDの21ねん3がつ売上うりあげだか前期ぜんき10.3%げんの3199おくえんじゅん利益りえきは81.8%げんの55おくえん見込みこみ。テレひがしHDは売上うりあげだかが5.3%げんの1374おくえんじゅん利益りえきは29.0%げんの18おくえん見通みとおし。テレ朝てれあさHDとにっテレHDは業績ぎょうせき見通みとおしをつづき「未定みてい」とした。

ぶん編集へんしゅう

BusinessJournal編集部

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