「投資とうし」で時間じかんやお金かねを奪うばわれる人ひとたち　老後ろうご資金しきんはこう貯ためろ！陥おちいりがちな罠わな

　機関きかん投資とうし家かなどのプロ投資とうし家かは、グローバルな市場いちばを睨にらみ、さまざまな思惑おもわくでリスクマネーのオンオフを行おこなうもの。こうした大口おおぐちマネーの影響えいきょうを受うけて投資とうし環境かんきょうは時ときに荒波あらなみのように激はげしく騰落とうらくを繰くり返かえします。投資とうしを行おこなうということは、まさに大海たいかいに出でて「自分じぶんの相場そうばを張はり続つづける」ことにほかなりません。期待きたいを抱いだくだけでなく、自分じぶんなりのスタンスを定さだめておくことは不可欠ふかけつであり、何なんらかのアドバンテージを携たずさえて臨のぞむのがベターです。

　そして、もし誘惑ゆうわくや衝動しょうどう、焦あせり、自分じぶんに都合つごうの良よい解釈かいしゃくなどが入はいり混まじってうまく判断はんだんできそうにないときこそ、基本きほんスタンスに立たち返かえることが大切たいせつです。その意味いみでも、少額しょうがく投資とうし非課税ひかぜい制度せいど（NISA）や確定かくてい拠出きょしゅつ年金ねんきん制度せいど（DC）は注目ちゅうもくに値あたいする、なかなかに使つかえる制度せいどなのです。

陥おちいりやすい3つの典型てんけい

　投資とうしに対たいするスタンスを確認かくにんするために、まずは逆説ぎゃくせつ的てきに、避さけるべき投資とうしとの付つき合あい方かたを3つ挙あげます。

（1）のめり込こみすぎる

　個人こじん投資とうし家かの利点りてんは時間じかんの制約せいやくを受うけない点てんにあるのですが、トレードが生業せいぎょうではないにもかかわらず、仕事しごとや日常にちじょう生活せいかつに支障ししょうを来きたしているのは問題もんだいです。よく投資とうしをもって「お金かねに働はたらいてもらう」とい表いあらわすことがありますが、投資とうしした商品しょうひんの値動ねうごきを四よん六ろく時じ中ちゅうチェックしないと気きが済すまなくなってしまっては、自分じぶんの時間じかんを犠牲ぎせいに「お金かねに働はたらかされている」状態じょうたいです。これがエスカレートすると、時間じかんだけでなく大切たいせつなお金かねまで不用意ふよういにつぎ込こんでしまう危険きけん性せいもあります。

（2）放置ほうちしすぎる

　逆ぎゃくに、無む関心かんしんすぎて「相場そうばを張はっている」という自覚じかくすら放棄ほうきするのも問題もんだいです。思惑おもわくが外はずれて運用うんよう成果せいかが芳かんばしくないときにありがちな状態じょうたいです。「自分じぶんは長期ちょうき投資とうしスタンス」と後のち講釈こうしゃくを付つけがちですが、根拠こんきょを説明せつめいできない「塩漬しおづけ状態じょうたい」は、単たんに投資とうし資金しきんを運うん頼たのみの「死しに金がね」にしてしまっているに等ひとしいもの。個別こべつ株式かぶしき等とうに比くらべて日々ひびの騰落とうらく率りつが穏おだやかな投資とうし信託しんたくであっても、長ながい期間きかんに渡わたれば思おもわぬ変動へんどう幅はばとなっているので気きをつけましょう。