日にっテレ・水みず卜ぼくアナ、荒川あらかわ静香しずか役やくで1カ月かげつ特訓とっくんが“女子じょしアナの仕事しごと”について議論ぎろん呼よぶ

「水みずト麻美あさみ – ホーム | Facebook」より

　報道ほうどう番組ばんぐみやバラエティ番組ばんぐみなどで活躍かつやくするテレビ局てれびきょくのアナウンサー。持もち前まえの高たかいトークスキルが生いかされる場面ばめんだが、ドラマで“演技えんぎ”を披露ひろうするとなれば話はなしは別べつだろう。日本にほんテレビの水みず卜ぼく麻美あさみアナウンサーが再現さいげんドラマに主演しゅえんすることに対たいして、インターネット上じょうで疑問ぎもんの声こえが巻まき起おこっている。

　その再現さいげんドラマは、2月がつ11日にち放送ほうそうの『今いまだから話はなします～平成へいせい最後さいごにアスリート初はつ告白こくはくSP～』（日本にほんテレビ系けい）内ないでの企画きかくだ。水みず卜ぼくアナが演えんじるのは、トリノオリンピック金きんメダリストのフィギュアスケーター・荒川あらかわ静香しずか役やくで、荒川あらかわが金きんメダルを獲得かくとくするまでの道みちのりが描えがかれるという。

　撮影さつえいにあたって水みず卜ぼくアナは1カ月かげつにおよぶスケートの特訓とっくんに励はげみ、荒川あらかわによるマンツーマン指導しどうも受うけたという。さらに、メダル獲得かくとく時じと同おなじデザインの衣装いしょうを着用ちゃくようするなど、気合きあいも十分じゅうぶん。しかし、ネット上じょうには「ちょい役やくならまだしも、1カ月かげつも特訓とっくんするような役やくはアナウンサーの仕事しごとじゃない」「女優じょゆうでもないのに主演しゅえんってどういうこと？」「もっと適任てきにんがいるはず。人気にんきアナを利用りようした露骨ろこつで安易あんいな手法しゅほうだと思おもう」「日にっテレは金きむメダリストに対たいして無礼ぶれいすぎる」といった声こえが相次あいついでいる。

　また、大だい食ぐいキャラの“ぽっちゃり系けい”が売うりでもある水みず卜ぼくアナが細身ほそみの荒川あらかわを演えんじるという点てんについても、「アスリートの体型たいけいじゃない」「さすがに無理むりがある」と疑問ぎもんの声こえが噴出ふんしゅつしているのだ。

　ちなみに、水みず卜ぼくアナはこれまでも演技えんぎの仕事しごとをこなしている。2014年ねん2月がつに『最高さいこうのおもてなし』で商社しょうしゃOL役やくを演えんじてドラマ初はつ出演しゅつえんを果はたし、17年ねん9月がつの『くりぃむしちゅーの掘ほれば掘ほるほどスゴイ人じん』では、今回こんかいと同おなじく再現さいげんドラマでバレーボール女子じょし日本にっぽん代表だいひょうの中田なかた久美くみ監督かんとくの半生はんせいを演えんじ、セせーラらー服ふく姿すがたが話題わだいになった。さらに、18年ねん5月がつの『天才てんさいバカボン3～愛あいと青春せいしゅんのバカ田た大学だいがく～』にも出演しゅつえんしている。

　そのため、「日にっテレは人気にんき者しゃの水みず卜ぼくアナを使つかい回まわししすぎ」「会社かいしゃの命令めいれいかもしれないが、さすがに好こう感度かんど下さがるわ」「若手わかての役者やくしゃはどう思おもうだろう。椅子いすをひとつぶんどっているわけだから」との声こえもあがっている。

　局きょくアナのドラマ出演しゅつえんは今回こんかいの水みず卜ぼくアナに限かぎったことではなく、最近さいきんでは18年ねん12月にテレビ朝日てれびあさひの小川おがわ彩佳あやかアナウンサーが『リーガルV～元もと弁護士べんごし・小鳥ことり遊ゆう翔子しょうこ～』（テレビ朝日てれびあさひ系けい）にゲスト出演しゅつえんしたことが話題わだいになった。米倉よねくら涼子りょうこが主演しゅえんを務つとめる同どうドラマで、小川おがわアナはパラリーガルの役やくを演えんじる安達あだち祐実ゆみを取とり調しらべる刑事けいじ役やくで登場とうじょう。同年どうねん9月がつにサブキャスターを務つとめていた『報道ほうどうステーション』（同どう）を降板こうばんして以降いこう、久ひさしぶりの地上波ちじょうは出演しゅつえんということでも注目ちゅうもくを集あつめたが、「ビジュアルが女優じょゆう並なみだから違和感いわかんない」「今回こんかいだけは観みる」「小川おがわよ、お前まえもか。役者やくしゃのフィールドを荒あらすな」「勘違かんちがいも甚はなはだしい」と賛否さんぴ両論りょうろんを呼よんだ。

　さらに遡さかのぼると、15年ねん9月がつにはテレ朝てれあさの久保田くぼた直子なおこアナが『最強さいきょうのふたり～京都きょうと府警ふけい 特別とくべつ捜査そうさ班はん～』（テレビ朝日てれびあさひ系けい）にゲスト出演しゅつえんしており、病院びょういんの看護かんご師し役やくを演えんじている。また、16年ねん1月がつ放送ほうそうのスペシャルドラマ『ふなっしー探偵たんてい』（フジテレビ系けい）にはフジテレビの永島ながしま優美ゆみアナウンサーが出演しゅつえんした。芝しば臨海りんかい警察けいさつ署しょの売店ばいてん員いんという役柄やくがらで、笑顔えがおで周囲しゅういを癒いやす“署しょ内ないのマドンナ的てき存在そんざい”を演えんじている。

　こうした局きょくアナのドラマ出演しゅつえんは賛否さんぴを呼よびやすく、「ちゃんとした役者やくしゃを使つかってほしいし、素人しろうとの演技えんぎなんて見みたくない」「裏うらで会社かいしゃに無理矢理むりやり『出しゅつろ』って言いわれていそうでかわいそう」「アナウンサーの女優じょゆう化かやタレント化かは求もとめてないです」といった厳きびしい意見いけんも少すくなくない。

「局きょくアナではなくフリーですが、元もとフジの加藤かとう綾子あやこは18年ねん4月がつ期きのドラマ『ブラックペアン』（TBS系けい）で女優じょゆうデビューを果はたしたものの、演技えんぎ力りょくに『お遊戯ゆうぎ会かいレベル』『下手へたすぎてウザい』と批判ひはんが相次あいつぐ憂うき目めに遭あいました。同どう作さくで演えんじたのは治験ちけんコーディネーターの役やくでしたが、その描写びょうしゃが事実じじつと大おおきく異ことなるとして、日本にっぽん臨床りんしょう薬理やくり学会がっかいが抗議こうぎ文ぶんを発表はっぴょうする騒動そうどうも勃発ぼっぱつ。ドラマ進出しんしゅつによってイメージがアップしたとはいい難がたい事態じたいになってしまいました」（テレビ局てれびきょく関係かんけい者しゃ）

　果はたして、水みず卜ぼくアナは批判ひはんを跳はね返かえすことができるのか。再現さいげんドラマでの演技えんぎに注目ちゅうもくしたい。
（文ぶん＝編集へんしゅう部ぶ）