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Mozi : Book 10 : Canon I - Chinese Text Project
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《經けい上じょう - Canon I》

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1 經けい上じょう:
故こ，所得しょとく而後成なり也。
經けい說せつ上じょう:
故こ：小しょう故こ，有ゆう之の不ふ必然ひつぜん，無む之これ必不然しか。體からだ也，若わか有ゆう端はし。大だい故こ，有ゆう之の必
然しか，1無む
之これ必不2然しか，若見わかみ之の成見なりみ也。

1. 然しか， : Inserted. 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》
2. 之これ必不 : Inserted. 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

2 經けい上じょう:
體からだ，分ふん於兼也。
經けい說せつ上じょう:
體からだ：若わか二之にの一いち，尺しゃく之の端はし也。

3 經けい上じょう:
知ち，材ざい也。
經けい說せつ上じょう:
知ち：材ざい，知也ともや者しゃ。所以ゆえん知也ともや而必知ち。若わか明あかり。

4 經けい上じょう:
慮おもんばか，求もとめ也。
經けい說せつ上じょう:
慮おもんばか：慮おもんばか也者，以其知ち有ゆう求もとめ也，而不必得之の。若わか睨ねめ。

5 經けい上じょう:
知ち，接せっ也。
經けい說せつ上じょう:
知ち：知也ともや者しゃ，以其知ち過か物もの而能貌之。若見わかみ。

6 經けい上じょう:
𢜔，明也あきや。
經けい說せつ上じょう:
𢜔1：𢜔2也者，以其知ち論ろん物ぶつ而其知之ともゆき也著。若わか明あかり。

1. 𢜔 : Originally read: "恕じょ". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》
2. 𢜔 : Originally read: "恕じょ". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

7 經けい上じょう:
仁ひとし，體からだ愛あい也。
經けい說せつ上じょう:
仁ひとし：愛あい己おのれ者しゃ，非ひ為ため用よう己おのれ也。不ふ若わか愛馬あいば。
著しる若わか明あかり。1

1. 著しる若わか明あかり。 : Deleted. 衍文えんぶん。 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

8 經けい上じょう:
義よし，利也としや。
經けい說せつ上じょう:
義よし：志こころざし以天下か為ため芬，而能能のう利之としゆき，不ふ必用ひつよう。

9 經けい上じょう:
禮れい，敬けい也。
經けい說せつ上じょう:
禮れい：貴たか者しゃ公おおやけ，賤者名めい，而俱有ゆう敬けい僈。焉等，異論いろん也。

10 經けい上じょう:
行くだり，為ため也。
經けい說せつ上じょう:
行こう：所為しょい不ふ差さ1名めい，行ぎょう也；所為しょい差さ2名な，巧たくみ也。若わか為ため盜とう。

1. 差さ : Originally read: "善ぜん".
2. 差さ : Originally read: "善ぜん".

11 經けい上じょう:
實み，榮さかえ也。
經けい說せつ上じょう:
實みのる：其志氣き之の見み也，使つかい人知じんち1己おのれ。不ふ若わか金かね聲ごえ玉だま服ふく。

1. 知ち : Originally read: "如".

12 經けい上じょう:
忠ちゅう，以為利り而強君くん1也。
經けい說せつ上じょう:
忠ただし：不利ふり，弱じゃく子こ亥い足あし將はた入にゅう止とめ容よう。

1. 君くん : Originally read: "低てい". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

13 經けい上じょう:
孝こう，利り親おや也。
經けい說せつ上じょう:
孝こう：以親為ため芬，而能能のう利り親おや。不ふ必得。

14 經けい上じょう:
信しんじ，言げん合あい於意也。
經けい說せつ上じょう:
信しん：不ふ以其言ごと之の當とう也，使つかい人じん視し城じょう得とく金きん。

15 經けい上じょう:
佴，自作じさく也。
經けい說せつ上じょう:
佴：與あずか人ひと遇ぐう，人にん衆しゅ，𢝺。

16 經けい上じょう:
𧨜，作さく嗛也。
經けい說せつ上じょう:
𧨜：為ため是ぜ為ため是ぜ之の台たい彼かれ也，弗どる為ため也。

17 經けい上じょう:
廉れん，作さく非ひ也。
經けい說せつ上じょう:
廉れん：己おのれ惟おもんみ為之ためゆき，知ち其也𦖷也。

18 經けい上じょう:
令れい，不為ふため所作しょさ也。
經けい說せつ上じょう:
所ところ令れい非ひ身み弗どる行ぎょう。

19 經けい上じょう:
任にん，士し損そん己おのれ而益所為しょい也。
經けい說せつ上じょう:
任にん：為ため身み之これ所しょ惡あく，以成人じん之これ所しょ急きゅう。

20 經けい上じょう:
勇いさむ，志こころざし之の所以ゆえん敢也。
經けい說せつ上じょう:
勇いさむ：以其敢於是也これや，命いのち之の；不ふ以其不ふ敢於彼かれ也，害がい之の。

21 經けい上じょう:
力ちから，刑けい之の所以ゆえん奮也。
經けい說せつ上じょう:
力ちから：重之しげゆき謂いい，下した與あずか重おも，奮1也。

1. 奮 : Originally read: "舊きゅう".

22 經けい上じょう:
生なま，刑けい與あずか知ち處しょ也。
經けい說せつ上じょう:
生なま：楹之生せい。商しょう不可ふか必也。

23 經けい上じょう:
臥が，知ち無む知也ともや。
經けい說せつ上じょう:
臥が：

24 經けい上じょう:
夢ゆめ，臥が而以為ため然しか也。
經けい說せつ上じょう:
夢ゆめ：

25 經けい上じょう:
平ひらめ，知ち無欲むよく惡あく也。
經けい說せつ上じょう:
平たいら：惔然。

26 經けい上じょう:
利り，所得しょとく而喜也。
經けい說せつ上じょう:
利り：得とく是ぜ而喜，則のり是ぜ利也としや。其害也，非ひ是也これや。

27 經けい上じょう:
害がい，所得しょとく而惡也。
經けい說せつ上じょう:
害がい：得とく是ぜ而惡，則のり是ぜ害がい也。其利也としや，非ひ是也これや。

28 經けい上じょう:
治ち，求もとめ得とく也。
經けい說せつ上じょう:
治ち：吾われ事ごと治ち矣，人にん有ゆう治ち南北なんぼく。

29 經けい上じょう:
譽ほまれ，明美あけみ也。
經けい說せつ上じょう:
譽ほまれ之の必其行ぎょう也。其言之の忻，使つかい人じん督とく之の。

30 經けい上じょう:
誹そし，明あきら惡あく也。
經けい說せつ上じょう:
誹そし：必其行ぎょう也，其言之の忻。

31 經けい上じょう:
舉，擬なずらえ實じつ也。
經けい說せつ上じょう:
舉1：告つげ以之2名な，舉彼實じつ故こ也3。

1. 舉 : Originally read: "譽ほまれ".
2. 之これ : Originally read: "文ぶん".
3. 故こ也 : Originally read: "也故".

32 經けい上じょう:
言げん，出で舉也。
經けい說せつ上じょう:
言げん也者，諸口もろくち能のう之の，出で民みん者しゃ也。民みん若わか畫が俿也。言げん也謂，言こと猶なお名な1致也。

1. 名な : Originally read: "石せき".

33 經けい上じょう:
且
且1，言げん然しか也。
經けい說せつ上じょう:
且：自前じまえ曰且，自じ後ご曰已。方かた然しか亦また且。
若わか石いし者しゃ也。2

1. 且 : Deleted. 衍文えんぶん。
2. 若わか石いし者しゃ也。 : Deleted. 衍文えんぶん。

34 經けい上じょう:
君きみ，臣しん萌もえ通約つうやく也。
經けい說せつ上じょう:
君きみ：以若名めい者しゃ也。

35 經けい上じょう:
功こう，利り民みん也。
經けい說せつ上じょう:
功いさお：不ふ待まち時じ，若わか衣ころも裘。
功こう不ふ待まち時じ，若わか衣ころも裘。1

1. 功こう不ふ待まち時じ，若わか衣ころも裘。 : Deleted. 衍文えんぶん。

36 經けい上じょう:
賞しょう，上うえ報ほう下之したの功こう也。
經けい說せつ上じょう:
賞しょう：
上うえ報ほう下之したの功こう也。1

1. 上うえ報ほう下之したの功こう也。 : Moved here from entry 37.

37 經けい上じょう:
罪つみ，犯はん禁きん也。
經けい說せつ上じょう:
罪つみ：不在ふざい禁きん，惟おもんみ害がい無罪むざい，殆姑。
上うえ報ほう下之したの功こう也。1

1. 上うえ報ほう下之したの功こう也。 : Moved to entry 36.

38 經けい上じょう:
罰ばっ，上うえ報ほう下之したの罪ざい也。
經けい說せつ上じょう:
罰ばっ：上うえ報ほう下之したの罪ざい也。

39 經けい上じょう:
同どう，異い而俱於之一也かずや。
經けい說せつ上じょう:
侗：二人而俱見是楹也，若わか事こと君くん。

40 經けい上じょう:
久ひさ，彌わたる異こと時じ也。
經けい說せつ上じょう:
今いま久ひさ：古今ここん且莫。

41 經けい上じょう:
宇，彌わたる異こと所しょ也。
經けい說せつ上じょう:
宇：東西とうざい家か南北なんぼく。

42 經けい上じょう:
窮きゅう，或ある有ゆう前ぜん不ふ容よう尺じゃく也。
經けい說せつ上じょう:
窮きゅう：或ある不ふ容よう尺じゃく，有ゆう窮きゅう；莫不容よう尺じゃく，無窮むきゅう也。

43 經けい上じょう:
盡つき，莫不然しか也。
經けい說せつ上じょう:
盡つき：俱1止とめ動どう。

1. 俱 : Originally read: "但ただし".

44 經けい上じょう:
始はじめ，當時とうじ也。
經けい說せつ上じょう:
始はじめ：時とき或ある有久ありひさ，或ある無む久ひさ，始はじめ當とう無む久ひさ。

45 經けい上じょう:
化か，徵しるし易えき也。
經けい說せつ上じょう:
化か：若わか鼃為鶉うずら。

46 經けい上じょう:
損そん，偏へん去さ也。
經けい說せつ上じょう:
損そん：偏へん也者兼けん之の體からだ1也。其體或ある去さ存そん，謂いい其存者しゃ損そん。

1. 體からだ : Originally read: "禮れい".

47 經けい上じょう:
大だい益えき。
經けい說せつ上じょう:

48 經けい上じょう:
環たまき1，俱柢2。
經けい說せつ上じょう:
環たまき3：俱柢4也。

1. 環たまき : Originally read: "儇". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》
2. 俱柢 : Originally read: "稹秖". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》
3. 環たまき : Originally read: "儇". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》
4. 俱柢 : Originally read: "昫民". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

49 經けい上じょう:
庫くら，易えき也。
經けい說せつ上じょう:
庫くら：區く穴あな若わか斯貌常つね。

50 經けい上じょう:
動どう，或ある徒と1也。
經けい說せつ上じょう:
動どう：偏へん祭さい從者じゅうしゃ，戶こ樞くるる免めん瑟。
讀此書しょ旁つくり行ぎょう。

1. 徒と : Originally read: "從したがえ". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

51 經けい上じょう:
止とめ，以久也ひさや。
經けい說せつ上じょう:
止とめ：無む久之ひさゆき不ふ止とめ，當とう牛うし非ひ馬うま，若わか矢や1過か楹。有久ありひさ之の不ふ止とめ，當とう馬うま非ひ馬うま，若人わこうど過か梁はり。

1. 矢や : Originally read: "夫おっと".

52 經けい上じょう:
必，不ふ已やめ也。
經けい說せつ上じょう:
必：謂いい臺だい執と者しゃ也。若わか弟おとうと兄けい一然者一不然者，必「不ふ必」也，是非ぜひ必也。

53 經けい上じょう:
平ひらめ，同高どうこう也。
經けい說せつ上じょう:

54 經けい上じょう:
同どう長ちょう，以正1相あい盡つき也。
經けい說せつ上じょう:
同どう：楗2與あずか狂きょう之の同どう長ちょう也。

1. 正ただし : Originally read: "缶かん".
2. 楗 : Originally read: "捷とし".

55 經けい上じょう:
中なか，同どう長ちょう也。
經けい說せつ上じょう:
心中しんちゅうの：自じ是ぜ往相若わか也。

56 經けい上じょう:
厚あつし，有ゆう所しょ大だい也。
經けい說せつ上じょう:
厚あつし：惟おもんみ無む所ところ大だい。

57 經けい上じょう:
日にち中ちゅう，正ただし1南みなみ也。
經けい說せつ上じょう:

1. 正ただし : Originally read: "缶かん".

58 經けい上じょう:
直じき，參まいり也。
經けい說せつ上じょう:

59 經けい上じょう:
圜，一中同長也。
經けい說せつ上じょう:
圜：規ぶんまわし寫うつし攴也。

60 經けい上じょう:
方かた，柱はしら隅すみ四よん讙也。
經けい說せつ上じょう:
方かた：矩のり見み攴也。

61 經けい上じょう:
倍ばい，為ため二に也。
經けい說せつ上じょう:
倍ばい：二尺與尺但去一。

62 經けい上じょう:
端はし，體たい之の無む厚あつし1而最前者ぜんしゃ也。
經けい說せつ上じょう:
端はし：是ぜ無む間あいだ2也。

1. 厚あつし : Originally read: "序じょ".
2. 間あいだ : Originally read: "同どう".

63 經けい上じょう:
有ゆう間あいだ，中也ちゅうや。
經けい說せつ上じょう:
有ゆう間あいだ1：謂いい夾之者しゃ也。

1. 間あいだ : Originally read: "聞".

64 經けい上じょう:
間あいだ，不ふ及旁也。
經けい說せつ上じょう:
間あいだ1：謂いい夾者也。尺せき前ぜん於區穴あな而後於端，不ふ夾於端はし與あずか區く內。及及非ひ齊ひとし之これ，及也。

1. 間あいだ : Originally read: "聞".

65 經けい上じょう:
纑，間あいだ虛きょ也。
經けい說せつ上じょう:
纑：
間あいだ1虛きょ也者，兩りょう木き之の間あいだ，謂いい其無木き者しゃ也。

1. 間あいだ : Inserted.

66 經けい上じょう:
盈みつる，莫不有ゆう也。
經けい說せつ上じょう:
盈みつる：無む盈みつる無む厚あつ。

67 經けい上じょう:
堅けん白しろ，不ふ相そう外がい也。
經けい說せつ上じょう:
於石1無む所しょ往而不ふ得え，得二とくじ，堅けん。異い處しょ不ふ相あい盈みつる，相あい非ひ，是ぜ相しょう外がい也。

1. 石いし : Originally read: "尺じゃく".

68 經けい上じょう:
攖，相そう得とく也。
經けい說せつ上じょう:
攖：尺しゃく與あずか尺しゃく俱不盡つき，端はし與あずか端はし俱盡。尺しゃく與あずか或ある盡つき或ある不盡ふじん。堅けん白しろ之の攖相盡つき，體からだ攖不相しょう盡つき。端はし。

69 經けい上じょう:
仳1，有ゆう以相攖，有ゆう不ふ相あい攖也。
經けい說せつ上じょう:
仳：兩りょう有ゆう端はし而后可か。

1. 仳 : Originally read: "似に".

70 經けい上じょう:
次つぎ，無む間あいだ而不攖攖也。
經けい說せつ上じょう:
次つぎ：無む厚あつ而后可か。

71 經けい上じょう:
法ほう，所しょ若わか而然也。
經けい說せつ上じょう:
法ほう：意い、規ぶんまわし、員いん三也みつや，俱可以為法ほう。

72 經けい上じょう:
佴，所しょ然しか也。
經けい說せつ上じょう:
佴：然しか也者，民みん若わか法ほう也。

73 經けい上じょう:
說せつ，所以ゆえん明也あきや。
經けい說せつ上じょう:

74 經けい上じょう:
彼かれ1，不可ふか兩りょう不ふ可也かなり。
經けい說せつ上じょう:
彼かれ：凡牛、樞くるる非ひ牛うし，兩りょう也。無む以非也。

1. 彼かれ : Originally read: "攸".

75 經けい上じょう:
辯わきまえ，爭そう彼かれ也。辯べん勝しょう，當とう也。
經けい說せつ上じょう:
辯べん：或ある謂いい之の牛うし，或ある謂いい之の非ひ牛うし，是ぜ爭そう彼かれ也。是ぜ不ふ俱當。不ふ俱當，必或不當ふとう，不ふ若わか當とう犬いぬ。

76 經けい上じょう:
為ため，窮きゅう知ち而𠐴於欲也。
經けい說せつ上じょう:
為ため：欲よく𩁥其指，智さとし不知ふち其害，是ぜ智之としゆき罪ざい也。若わか智之としゆき慎まき文也ふみや無む遺のこ，於其害がい也，而猶欲よく𩁥之これ，則のり離はなれ之の是これ猶なお食しょく脯也。騷之利害りがい，未み知也ともや，欲よく而騷，是ぜ不ふ以所疑うたぐ止とめ所しょ欲よく也。廧外之の利害りがい，未み可か知也ともや，趨之而得力りょく，則のり弗どる趨也，是ぜ以所疑うたぐ止とめ所しょ欲よく也。觀かん「為ため，窮きゅう知ち而𠐴於欲」之の理り，𩁥脯而非ひ𢜔也，𩁥指ゆび而非愚ぐ也，所為しょい與あずか不ふ所與しょよ為相ためすけ疑うたぐ也，非ひ謀はかりごと也。

77 經けい上じょう:
已やめ，成なり、亡ほろび。
經けい說せつ上じょう:
已やめ：為ため衣ころも，成なり也；治ち病びょう，亡ほろび也。

78 經けい上じょう:
使つかい，謂いい、故こ。
經けい說せつ上じょう:
使つかい：令れい，謂いい「謂いい」也，不ふ必成ひっせい。濕しめ，「故ゆえ」也，必待所為しょい之の成なり也。

79 經けい上じょう:
名めい，達たち、類るい、私わたし。
經けい說せつ上じょう:
名な：物もの，達也たつや。有ゆう實じつ必待之の名な1也。命いのち之の馬うま，類るい也。若わか實じつ也者，必以是ぜ名めい也。命いのち之の臧，私わたし也。是ぜ名めい也止於是實じつ也。聲こえ出口でぐち，俱有名めい，若わか姓せい字じ2灑。

1. 之これ名めい : Originally read: "文ぶん多た".
2. 字じ : Originally read: "宇". Corrected by 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

80 經けい上じょう:
謂いい，移うつり、舉、加か。
經けい說せつ上じょう:
謂いい：狗いぬ、犬いぬ，命いのち也。狗いぬ犬けん，舉也。叱しか狗いぬ，加か也。

81 經けい上じょう:
知ち，聞、說せつ、親おや，名めい、實み、合ごう、為ため。
經けい說せつ上じょう:
知ち：傳つて受之，聞也；方かた不ふ㢓，說せつ也；身み觀かん焉，親おや也。所以ゆえん謂いい，名めい也；所謂いわゆる，實じつ也。名實めいじつ耦，合ごう也。志しむら行ゆき，為ため也。

82 經けい上じょう:
聞，傳つて、親おや。
經けい說せつ上じょう:
聞：或ある告つげ之の，傳つて也；身み觀かん焉，親おや也。

83 經けい上じょう:
見み，體からだ、盡つき。
經けい說せつ上じょう:
見み：時どき者しゃ，體たい也；二に者しゃ，盡つき也。

84 經けい上じょう:
合ごう，正ただし1、宜むべ、必。
經けい說せつ上じょう:
合ごう2：兵へい立りつ反はん中ちゅう、志こころざし工こう，正也まさや；臧之為ため，宜むべ也：非ひ彼かれ必不有ゆう，必也。聖者せいじゃ用よう而勿必，必也者しゃ可か勿疑。

1. 正ただし : Originally read: "缶かん".
2. 合ごう : Originally read: "古こ".

85 經けい上じょう:
欲よく正ただし1權利けんり，且惡正ただし2權けん害がい。
經けい說せつ上じょう:
仗者，兩りょう而勿偏へん。

1. 正ただし : Originally read: "缶かん".
2. 正ただし : Originally read: "缶かん".

86 經けい上じょう:
為ため，存そん、亡ほろび、易えき、蕩とろけ、治ち、化か。
經けい說せつ上じょう:
為ため：早はや臺だい，存そん也。病やまい，亡ほろび也。買かい鬻，易えき也。霄盡，蕩とろけ也。順じゅん長ちょう，治ち也。鼃買，化か也。

87 經けい上じょう:
同どう，重じゅう、體からだ、合ごう、類るい。
經けい說せつ上じょう:
同どう：二名にみょう一實かずみ，重じゅう同どう也。不ふ外そと於兼，體からだ同どう也。俱處於室，合同ごうどう也。有ゆう以同，類同るいどう也。

88 經けい上じょう:
異い，二に、
不ふ1體からだ、不ふ合ごう、不ふ類るい。
經けい說せつ上じょう:
異い：二に必異，二に也。不ふ連れん屬ぞく，不ふ體からだ也。不ふ同所どうしょ，不ふ合ごう也。不ふ有ゆう同どう，不ふ類るい也。

1. 不ふ : Inserted. 孫まご詒讓《墨ぼく子こ閒あいだ詁》

89 經けい上じょう:
同どう異い交得放ひ有無うむ。
經けい說せつ上じょう:
同どう異い交得：於福おふく家か良りょう恕じょ，有無うむ也。比ひ度ど，多少たしょう也。免めん軔還園えん，去就きょしゅう也。鳥とり折おり用よう桐きり，堅けん柔やわら也。劍けん尤ゆう甲かぶと1，死生しせい也。處しょ室しつ子こ
子こ2母はは，長なが少しょう也。兩りょう絕勝ぜっしょう，白黑しろくろ也。中央ちゅうおう旁つくり也。論ろん、行こう
行あるき行ゆき3、學まなべ、實み，是非ぜひ也。雞4宿やど，成なり未み也。兄弟きょうだい，俱適也。身み處しょ志こころざし往，存亡そんぼう也。霍，為ため姓せい故こ也。賈宜，貴き賤也。

1. 甲かぶと : Originally read: "早さ".
2. 子こ : Deleted. 衍文えんぶん。
3. 行あるき行ゆき : Deleted.
4. 雞 : Originally read: "難なん".

90 經けい上じょう:
聞，耳みみ之の聰さとし也。
經けい說せつ上じょう:

91 經けい上じょう:
循所聞而得とく其意，心しん之の察也。
經けい說せつ上じょう:

92 經けい上じょう:
言げん，口之くちの利也としや。
經けい說せつ上じょう:

93 經けい上じょう:
執と所ところ言げん而意得とく見み，心しん之の辯わきまえ也。
經けい說せつ上じょう:

94 經けい上じょう:
諾だく，不一ふいつ、利用りよう。
經けい說せつ上じょう:
諾だく：超ちょう、誠まこと1、負まけ2、正ただし3也。相あい從したがえ、相去あいさり、先さき知ち、是ぜ、可か，五ご色しょく。長短ちょうたん、前後ぜんご、輕重けいちょう援
正せい五ご諾だく，皆みな人じん於知有ゆう說せつ；過か五ご諾だく，若わか員いん，無む直ちょく無む說せつ；用よう五ご諾だく，若わか自然しぜん矣。4。

1. 誠まこと : Originally read: "城じょう".
2. 負まけ : Originally read: "員いん".
3. 正ただし : Originally read: "止どめ".
4. 正せい五ご諾だく，皆みな人じん於知有ゆう說せつ；過か五ご諾だく，若わか員いん，無む直ちょく無む說せつ；用よう五ご諾だく，若わか自然しぜん矣。 : Moved here from entry 100.

95 經けい上じょう:
服ふく，執と誽。
音おと利とし。1
經けい說せつ上じょう:
執と服ふく難なん。成なり言ごと務つとむ成之しげゆき，九則求執之。

1. 音おと利とし。 : Deleted. 畢沅注ちゅう：「『音おと利とし』二に字じ舊きゅう注ちゅう，未み詳しょう其義」。

96 經けい上じょう:
巧たくみ轉てん則そく求もとめ其故。
經けい說せつ上じょう:

97 經けい上じょう:
法ほう同どう，則のり觀かん其同。
經けい說せつ上じょう:
法ほう：法ほう取と同どう，觀かん巧たくみ傳でん。

98 經けい上じょう:
法ほう異こと，則のり觀かん其宜。
經けい說せつ上じょう:
法ほう：取と此擇彼かれ，問とい故こ觀かん宜よろし。以人之の有ゆう黑くろ者しゃ有ゆう不ふ黑くろ者しゃ也，止とめ黑人こくじん，與あずか以有愛あい於人有ゆう不ふ愛あい於人，心こころ愛人あいじん，是ぜ孰宜？

99 經けい上じょう:
止とめ，因いん以別道どう。
經けい說せつ上じょう:
止とめ1：彼かれ舉然者しゃ，以為此其然しか也，則のり舉不然しか者しゃ而問之の。

1. 止とめ : Originally read: "心しん".

100 經けい上じょう:
正ただし1，無む非ひ。
經けい說せつ上じょう:
若わか聖人せいじん有ゆう非ひ而不非ひ。
正せい五ご諾だく，皆みな人じん於知有ゆう說せつ；過か五ご諾だく，若わか員いん，無む直ちょく無む說せつ；用よう五ご諾だく，若わか自然しぜん矣。2

1. 正ただし : Originally read: "缶かん".
2. 正せい五ご諾だく，皆みな人じん於知有ゆう說せつ；過か五ご諾だく，若わか員いん，無む直ちょく無む說せつ；用よう五ご諾だく，若わか自然しぜん矣。 : Moved to entry 94.

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