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ファンサービス

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ファンサービス（Fan service ※和製わせい英語えいご）とは、以下いかのことを指ゆびす。

著しる名人めいじん・作家さっか・公式こうしきが自分じぶんのファンを喜よろこばせるため、特別とくべつに行おこなうこと。
本来ほんらいの仕事しごとの外そとで、或あるいは仕事しごとに追加ついかして行おこなわれたことを指ゆびすことが多おおい。（一般いっぱん）
著しる名人めいじん・作家さっか・公式こうしきがファンを希望きぼうから絶望ぜつぼうへたたき落おとすこと。（遊戯ゆうぎ王おうZEXALなど）

一般いっぱん的てきには1.の意味いみで知しられるが、ニコニコ的まとには2.の意味いみの方ほうが多おおく用もちいられている傾向けいこうにある。
以下いかに、それぞれ記述きじゅつ。

1.の概要がいよう

アイドルやタレント、歌手かしゅやスポーツ選手せんしゅなどが、自分じぶんのファン・観客かんきゃく達たちに対たいして様々さまざまな形かたちでサービスする事こと。
「ファン+サービス」の和製わせい英語えいごである。「ファンサ」と略りゃくされる事こともある。

内容ないようもまた様々さまざまで、一般いっぱん的てきなファンサービスとしてはファンと握手あくしゅしたり持もち物ものや色いろ紙かみにサインを書かいてあげるなどといったものだったり、ライブや舞台ぶたいなどであれば会場かいじょうからマイクパフォーマンスや投なげキッスをしたり、イベント終了しゅうりょう後ごに観客かんきゃくのアンコール（声こえ援）に応こたえるなどのサービスがある。
なお、グッズやCD、チケットなどの購入こうにゅうの見返みかえりとして握手あくしゅやサインをする場合ばあいはサービスとは呼よばず、（購入こうにゅう）特典とくてんと呼よび、近年きんねんのアイドルはこの特典とくてん（握手あくしゅやサイン以外いがいにも2ショット写真しゃしん撮つまみ影かげ、ゲーム会かいなど様々さまざまな特典とくてんが存在そんざいする）専せん門もんのイベントを実施じっしすることで、他たジャンルのアーティストが太刀たち打うちできないCD売うり上あげを挙あげることを可か能のうとしている。

映画えいが・アニメなど

映画えいがやアニメなどの映像えいぞう作品さくひんであれば、登場とうじょう人物じんぶつたちの水着みずぎ姿すがたや下着したぎ姿すがた及および入浴にゅうよくシーンなどが登場とうじょうしたり、同おなじ作者さくしゃの製作せいさくした違ちがう作品さくひんからキャラクターがゲスト出演しゅつえんする状態じょうたいをサービスシーン（サービスカット）などと呼よぶ事こともあり、こちらもファンサービスと同種どうしゅのものであると思おもわれる（英語えいご圏けんでFan serviceという言葉ことばを使つかう場合ばあいはこの意味いみで通用つうようすることが多おおい）。

公式こうしきサイトやファンブック、Twitter上うえなどでサービスされる場合ばあいもあるし、CM前後ぜんごのアイキャッチ、エンドカードといった手段しゅだんもある。壁紙かべがみなどが無む償つぐなえでダウンロードできる例れいも多おおい。豪ごう華はななものだと他た作品さくひんや企業きぎょう施設しせつとのコラボ、駅えきや電車でんしゃ内うちをジャックし、あちこちに宣伝せんでん広告こうこくが貼はられる場合ばあいもある。また聖地せいちとなった店舗てんぽ施設しせつや市町村しちょうそんがイベントに協きょう力ちからしてくれる場合ばあいもある。

漫画まんが・雑誌ざっし

漫画まんがなど、単行本たんこうぼんにおいて購入こうにゅうしてくれたファン向むけに連載れんさい誌しにはなかった小しょうネタやおまけページが割さかれている場合ばあいも多おおい。作者さくしゃコメント、メイキング、ラフ画が、没ぼつ案あん、設定せってい資料しりょう、作業さぎょう環境かんきょうなどが写うつっている場合ばあいもある。稀まれにカバー裏うらでやりたい放題ほうだいに暴走ぼうそうしている場合ばあいもある。
期間きかん限定げんていの店舗てんぽ特典とくてんが付属ふぞくする場合ばあいもある。

連載れんさい誌しにおいては特大とくだいポスターが付録ふろくしていたり、抽選ちゅうせん／応募おうぼ者しゃ全員ぜんいんサービス、イラストやキャラクターデザイン等ひとしを募集ぼしゅうして掲載けいさい、作中さくちゅうに採用さいようするといったものも広義こうぎのファンサービスかもしれない。

ファンレターへの返信へんしんもファンサービスなのだが、週刊しゅうかん連載れんさいや執筆しっぴつ活動かつどうで多忙たぼうだと難むずかしいかも。

…そして2011年ねんよりアニメ「遊戯ゆうぎ王おうZEXAL」をはじめとした作品さくひんが発端ほったんとなって、『ファンサービス』という言葉ことばは上述じょうじゅつの内容ないようとは違ちがうもう1つの用法ようほうを見出みいだされ、定着ていちゃくする事ことになる。

2.の概要がいよう

ファンサービスとは、カードゲームではよくあることである。

代表だいひょう的てきな例れいとしては自みずからのファンをデュエルに誘さそい、デュエルでファンの攻撃こうげきを受うけきった後のちにファンを叩はたきのめす、まさにエンターテイメントなキングのデュエル。但ただし、提唱ていしょう者しゃの発言はつげんから察さっするに希望きぼうを与あたえた上うえで絶望ぜつぼうへ叩はたき込こむことさえできれば、サービス内容ないよう自体じたいはなんでもいいと思おもわれる。

また、こちらのファンサービスは1.で述のべた内容ないようとは違ちがい、想定そうてい外がいの行動こうどうを起おこしたファンにサービスを拒否きょひされてしまう事こともあるようだ。ファンとの交流こうりゅうを何なにより大切たいせつに考かんがえているデュエルチャンピオンにとって、これは許ゆるし難がたい屈辱くつじょくである。

基本きほん的てきなファンサービスの流ながれ（Ⅳ氏しの場合ばあい）

自分じぶんのファンをデュエルに誘さそう。
相手あいてモンスターの攻撃こうげきを受うけるなどして自分じぶんライフを減へらす。
エースモンスターの召喚しょうかんを成功せいこうさせて希望きぼうを与あたえる。そしてファンが勝負しょうぶを決きめようとした瞬まどか間あいだ……
お前まえたちのデュエルは素もと晴はれらしかった！コンビネーションも戦略せんりゃくも！
だが、しかし、まるで全然ぜんぜん！この俺おれを倒たおすには程遠ほどとおいんだよねぇ！
そのエースモンスターをグロい演出えんしゅつで破壊はかいし、その際さいの効果こうかでライフにもダメージを与あたえる。
更さらにループコンボでそれをもう一いち回かいやる。
さらにさらに、ライフが0になったファンに対たいしモンスターで攻撃こうげきを加くわえる追加ついかサービス。
お前まえらは破滅はめつの糸いとに操あやつられた木偶でく人形にんぎょう……俺おれの支配しはいからは逃のがれることはできん！
最後さいごの締しめとして、丁寧ていねいにもファンの墓はかを建たてる（ちなみにⅣ氏しと同おなじくファンサービスの第一人者だいいちにんしゃであるキャスター氏しによると、「リュウノスケならば墓はかではなく芸術げいじゅつ品しなを作つくりますよ」とのこと）。

なお新あらたにファンとなった少年しょうねんは、Ⅳ氏しに対たいして「なんだ、Ⅳっていいやつじゃん！」「やめろー！」
などと述のべている。

それっておかしくないかな？

人ひとは希望きぼうを与あたえられそれを奪うばわれた際さいに、もっとも美うつくしい表情ひょうじょうをするとされる。　ならばそれを与あたえることはまさしくファンに対たいするサービスである。
これは突飛とっぴな考かんがえではない。「痛いたみ、苦くるしみ、悲かなしみを与あたえることこそ愛あい」と述のべる者ものが登場とうじょうして久ひさしい。また、希望きぼうから絶望ぜつぼうへの相あい転移てんいには大おおきなエネルギーが発生はっせいする、という発見はっけんもある。つまり単たんに美うつくしいだけではなく、膨大ぼうだいなエネルギーまでも得えられるのである。