絶望ぜつぼう単語たんご

絶望ぜつぼう（ぜつぼう）とは、望もちが絶たえること。期待きたい・希望きぼうが持もてなくなることである。今いままでの考かんがえが負まけの方向ほうこうに大おおきく変かわった様子ようす。

概要がいよう

未来みらいへの希望きぼうが消失しょうしつする様よう。

どのように未来みらいを想像そうぞうしても悪わるい状態じょうたいになることしか想像そうぞうができない状態じょうたい。

絶望ぜつぼう状態じょうたいに陥おちいった人間にんげんの多おおくは、極端きょくたんなまでに負まけの思考しこうに陥おちいり、状況じょうきょうによっては自殺じさつに踏ふみ切きる事ことさえある。自殺じさつとまではいかなくとも、精神せいしん状態じょうたいが不安定ふあんていとなる事ことで身体しんたい的てきにも良よくない状態じょうたいが続つづき、結果けっかとして死しに繋つながりやすい状態じょうたいになることが予測よそくされる。

だが、絶望ぜつぼうと自分じぶんが思おもい込こんでいるだけの可か能のう性せいもあることを忘わすれないで頂いただきたい。どこかに望もちがまだ残のこっている場合ばあいもあるということを。

絶望ぜつぼうにまつわる名言めいげん・格言かくげん

• 人類じんるいが最後さいごにかかるのは、希望きぼうという病気びょうきである。
  （by　サン・テグジュペリ）
• 希望きぼうとは一般いっぱんに信しんじられている事こととは反対はんたいで、あきらめにも等ひとしいものである。
  そして、生せいきることは、あきらめないことである。
  （by　アルベール・カミュ）
• 希望きぼうとは、輝てるく太陽たいようの光ひかりを受うけながら出でかけて、雨あめに濡ぬれながら帰かえることである。
  （by　ジュール・ルナール）
• 現実げんじつにおける希望きぼうは、悪あくの中なかでももっとも悪わるい。
  それは人間にんげんの苦くるしみを長引ながびかせる。
  （by　フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ）
• 希望きぼうは、つねに我わが々を欺あざむくペテン師ぺてんしである。
  私わたしの場ば合ごう、希望きぼうを失うしなったとき、初はじめて幸福こうふくが訪おとずれた。
  （by　セバスチャン・シャンフォール）
• 人類じんるい史しが、失敗しっぱいに帰かえした計画けいかくと、失望しつぼうに終おわった希望きぼうとの物語ものがたり以上いじょうであったことは滅多めったにない。
  （by　サミュエル・ジョンソン） 
• 姑しゅうとが生いきている限かぎり、平和へいわのあらゆる望のぞみを捨すてよ。
  （by　ユウェナリス）
• 希望きぼうは絶たえず我わが々に言いう、「進すすめ、進すすめ」と。
  こうして我わが々は墓場はかばに入はいっていく。
  （by　マントノン夫人ふじん） 
• 希望きぼうとは何なにか──あそび女おんなだ。
  誰だれにでも媚こび、すべてを捧ささげさせ、お前まえが多おおくの宝物ほうもつ──お前まえの青春せいしゅんを失うしなったときにお前まえを棄すてるのだ。
  （by　ペテーフィ・シャンドル） 
• 絶望ぜつぼうの淵ふちにいる人ひとに希望きぼうを持もてと励はげましてもすぐには持もてるものではない。
  たとえ１％の希望きぼうがあったとしても、それは絶ぜっ望もちのベールに覆おおわれていてその人ひとには見みえない。
  でも、その人ひとの身近みぢかにいる人ひとには見みえる。
  そっと拾ひろって渡わたしてやろう。
  それでその人ひとは１％を５％１０％にしていく力りきを得えるだろう。
  （by　志茂しも田た景けい樹き） 
• 朝あさ起おきる時ときは「今日きょうも会あえないだろう」と思おもい、寝ねる時ときには「今日きょうも会あえなかった」と思おもうのです。
  長ながい長ながい毎日まいにちに、幸福こうふくな時ときは片時かたときもありません。
  全すべては物足ものたりなさ、全すべては後悔こうかい、全すべては絶望ぜつぼうです。
  （by　コデルロス・ド・ラクロ） 
• 絶望ぜつぼうと確信かくしんとは、ともに恐怖きょうふを追おい払はらう。
  （by　W・アレグザンダー）
• 絶望ぜつぼうは人生じんせいに必かならずつきまとうものだ。
  絶望ぜつぼうしないような人ひと間あいだはある意味いみでたよりない人ひとだといえる。
  なぜなら小ちいさな自じ己おのれに満足まんぞくし、なんらの努力どりょくも考かんがえごともしない人ひとに、絶望ぜつぼうは起おこりえないからだ。
  （by　亀井かめい勝一郎かついちろう）
• 絶望ぜつぼうのなかにも焼やきけつくように強つよ烈れつな快感かいかんがあるものだ。
  ことに自分じぶんの進退しんたいきわまったみじめな境遇きょうぐうを痛切つうせつに意識いしきするときなどはなおさらである。
  （by　フョードル・ミハイロビッチ・ドストエフスキー）
• 絶望ぜつぼうするにも才ざい能のうがいる。
  （by　小林こばやし秀雄ひでお）
• 喜よろこぶことも大事だいじだけれども、悲かなしむことも大事だいじである。
  希望きぼうをもつことも大事だいじだけれど、絶望ぜつぼうすることも大事だいじである。
  胸むねをはることも大事だいじだけれども、また深ふかいため息いきをつくことも大事だいじである。
  （by　五木いつき寛之ひろゆき）
• 君きみ自身じしんへの不満ふまんによってこそ、君きみは高たかめられるのです。
  ですから、時ときには不満ふまんになって、絶望ぜつぼうに身みを委ゆだねることです。
  （by　アウグスト・ストリンドベリ）

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