マスカレイド・ドーパントとは、特撮作品『仮面ライダーW』に登場する怪人である。
概要
「あたしを誰だと思っているの?」
「組織の……裏切り者だ!」
『仮面ライダーW』における戦闘員ポジション。
仮面舞踏会の記憶を宿したマスカレイドメモリを顔に挿入する事で変身する。主にミュージアム所属のメモリの売人に支給されており、護身用や作戦の際に使用する。仮面舞踏会の記憶という事で生体コネクタは顔の部分にあり、挿入すると顔面が黒と白を基調とした仮面に変化する。仮面には骨とムカデをイメージした模様が付けられている。元ネタはショッカー戦闘員だろうか。今のところ売人以外が変身した例は見受けられない。
使用すると身体能力が強化され、アクション映画のような動きが可能となるなど一般人では手が付けられなくなる(後述の自爆装置を使っている可能性もあるが)。回し蹴りが命中しようものなら首の骨が折れる。マスカレイド・ドーパントは基本的に徒手空拳で戦うものの一部の売人は拳銃を使用する。劇中では売人が警察に逮捕された描写が無いのでマスカレイドメモリの力で逃げおおせていると推測される。しかし所詮は安物なので伸び幅は少なく、他のドーパントや仮面ライダーに倒されるのがお決まり。戦い慣れた者なら生身でも対処されてしまう。目立った特殊能力も無いため一芸特化が多いドーパントの中では地味と言わざるを得ない。
第13話「レディオでQ/狙われたプリンセス」にて初登場し、火野というメモリの売人が使用。風都のプリンセスこと園咲若菜に結婚を申し込むが、拒絶されたため激昂して使用。しかし若菜はミュージアムの幹部であると同時にクレイドールメモリを与えられている強大な存在。激情に突き動かされていたとはいえ最高級のゴールドメモリであるクレイドール相手に、安価な量産型メモリであるマスカレイドで挑む無謀を行い、案の定一瞬で消し飛ばされてしまった。これが初登場シーンである。
戦闘員だが毎回登場するのではなく、仮面ライダーダブルを罠にかけた時や裏切り者の園咲冴子を抹殺する時など、ミュージアムが関わっている時のみ登場。第15話「Fの残光/強盗ライダー」では初めて大多数で登場。アームズ・ドーパントに協力し、仮面ライダーダブルを包囲した。この時は亜樹子たちを人質に取っていたため、ダブル相手に優位に立っていた。しかし登場するたびに全滅させられている……。
ちなみにメモリブレイクされると機密保持のため自爆し、使用者を死に至らしめる。倒されると体が爆発するのはこのため。死亡率の高さや能力のしょぼさから使用するには勇気がいるメモリと言えよう。彼らの唯一の強みは戦闘員らしく数の暴力である。あれだけ売人が死んでて、メモリの流通に悪影響は出ないのだろうか……。
他作品での活躍
運命のガイアメモリ
劇場版「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」にも登場。NEVERの副隊長泉京水が変身したルナ・ドーパントの力によって生み出された分身体。このためミュージアム所属のマスカレイドではない。容姿は同一だが、T2マスカレイドと呼称されている。
ヒート・ドーパントをハードボイルダーで追いかけるダブルを妨害すべく、ルナ・ドーパントから4体が生成される。マスカレイドもバイクに乗っており、巧みな操縦技術を見せた。「いってらしっしゃ~い!」としか命じられていないにも関わらず瞬時に敵味方の区別が付き、拳銃で自動車のタイヤを撃って失速させ、ダブルの進路を塞ぐなど高性能な一面を見せる。しかし戦闘能力の低さが祟って全員ダブルに倒されてしまった。倒されると、体が金色に光って消滅する。
物語中盤、NEVERが占領した風都タワーの入り口にジョーカーと照井竜が現れる。迎撃のため、ルナ・ドーパントが大勢のマスカレイドを召喚。一気呵成に立ち向かったが、ジョーカーはおろか生身の照井竜にすら蹴散らされるほどの弱さだった。いつの間にか全滅し、ひっそりと出番を終えた。
仮面ライダーW RETURNS
財団Xの研究施設で、NEVERの訓練相手として登場。大道克己をナイフで刺したり、回し蹴りで首の骨を折ったりしたが、不死身の彼には通用しなかった。
魔法石の世界
仮面ライダーウィザード第52話「仮面ライダーの指輪」では、魔法石の世界で登場。アマダムに率いられ、ダスタードともどもこの世界の戦闘員的役割を果たしていた。
仮面ライダーダブルやフォーゼと交戦して健闘した一方、生身の仁藤攻介に手刀で気絶させられるという情けない一面も見せた。
関連動画
関連項目
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